228 吸血鬼の宴
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人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が10人、人狼が1人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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夜のヴェールが世界を押し包み、星々がその旅程を半分ほども巡った深更。
晃々たる満月が城の真上へと差し掛かり、天窓より光の帯を広間へ差し入れた。
詩人に霊感を、狂人に妄念を与える指が大広間の鏡面を撫でる。
光の帯に触れた場所からいくつもの波紋を描いて白が広がり、
やがて光は鏡の面に満ち満ちて、なおも溢れた。
白の波紋が広がりゆく先々で、石材は磨かれた艶やかさを取り戻し、タペストリーは再び緻密に織り上げられ、彫刻は砕けた欠片が引き合い繋がり合って立ち上がる。
壁に掛けられた燭台が一斉に灯り、数世紀も動かなかったかのような空気は吹き払われて華やかな気配へと変貌した。
(#0) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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―回想―
思ったより面白くなかったね、でも出来の悪いのを出す訳にはいかないんだ
[心の臓に杭を一つ]
綺麗な目だ、絶望に満ちたその目いいね、人として朽ちて失うのは惜しい
[心の臓に杭を一つ]
旦那に操を立てていたがそれが失われ、そして穢れた自分に絶望してるその感じいいね、それを永遠に苦しむとか楽しいね
[心の臓に杭を一つ]
(1) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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月と鏡の魔力は、ひとつふたつ鼓動が鳴るほどの間に城の全てを包んだ。
城の中に留まらず、城壁の内側全てが"蘇り"、"変貌する"。
同時に音を立てて閉まった城門の外側を、濃く深い霧が覆いつくした。
白い穴の底に落とし込まれたような城の上で、こればかりは変わらぬ星空と満月が冴え冴えと浮かんでいた。
─── 鮮血と享楽の彩る、月狂いの宴が始まる。
(#1) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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─ 宴の始まり ─
開宴の刻限である。
[立ち上がった城の主が、宣言と共にグラスを掲げる。 今や"現実"となった城の隅々まで、城の外にいるものたちにまでも、その声は届くだろう。]
我が宴に集まりし同胞たちよ。 大いに楽しみ、喰らい、狩り取ってもらいたい。 我がもてなしが、諸兄らの心に適うことを願う。
我が指に掛かりし贄達よ。 其の方らが我が同胞たちを喜ばせることを願う。 生きよ。抗え。然して手折られよ。 其の方らに求められるはただ一つ、我らの愉悦の糧となり給え。
(2) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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[響き渡る言葉のさなか、自らの"人間"と認めるもの達の頭上に月白の光が差す。 逃れ得ぬその光に触れた直後、視界は城に塗りつぶされ、そして大広間の光景を映し出すだろう。 華やかな楽の音が流れ、亡霊じみた色とりどりの男女が舞う大広間を、そして威風を払う堂々たる体躯の男が立っているのを見るだろう。]
光栄に思いたまえ。 其の方らは、我が同胞を満たすために選ばれた。 その血の甘さを以て、我らを喜ばせ、 儚い抵抗を以て、我らを楽しませるがいい。
幸運なる血袋たちよ。誇るがいい。 其の方らはわが宴の、第一の馳走である。
[言い終えるや否や、城の主は片手で空を払った。]
(3) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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行け。 其の方らは狩りの獲物である。 逃げ散り、隠れよ。 我らの牙に掛かる時まで、生き延びてみせよ。
[たちまち不可思議なつむじ風が、城の中を、あるいは外を吹き荒れる。 捕えられれば翻弄され、空間を渡ってどこかへ放り出されるだろう。*]
(4) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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/* すいません。 おかしいなぁと思っていたんですが、消去が間に合いませんでした。
(-0) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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☆イベント;気まぐれな旋風
城主が放った旋風が城を吹き荒れます。
これに捕まったものは城内外のランダムな場所に連れていかれます。
[[1d10 ]]のランダムを振るか(半角スペース削除のこと)、あるいは任意の場所に移動してください。
吸血鬼の皆さんも、望むなら旋風に巻き込まれます。
1.地下:ワインセラー
2.地下:納骨堂
3.一階:キッチン
4.一階:浴室
5.二階:食堂
6.二階:礼拝堂
7.二階:書斎
8.外:庭園
9.外:温室
10.外:露天風呂
11.その他
なお、城主の部屋のみ、現時点では侵入できません。
(#2) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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エドアルド ……私の顔に見覚え は、ないか
[軟派師の語句を紡ぐような唇に、けれど琥珀色を見つめる瞳はどこか、心許なげに淡買った]
貴方からは血の香りはするが、──腐臭がしないよう
この宴で 貴方は何を望みますか?エドアルド
[彼の備える気配からは、熟れて腐り落ちるような頽廃の美が薄く。 本人に望まぬ気持ちがあったとしても、それはいっそ好もしい類のものだ]
(5) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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……
[宴の始まりが告げられるその刻限まで>>2 血色のグラスに手をつけることはないままでいた*]
(6) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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/* この国での赤ってよく考えたら初めてだなぁ… (初回:村人、二回目:見物人)
そして暫く様子見しよう(自信ない
(-1) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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/* 発言はみ出しのことでしたら、お気になさらず。 私が事前準備して一度に発言を落とせば防げた事態でもありますので。
(-2) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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/* 囁きもちだと、いちいち通常発言を確認されるのが面倒でも有りますね。
(-3) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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─大広間>>5─
……残念ながら。 私も“宴”には、久方ぶりなもので。
ああ、もしや貴殿、記憶を摘まれたままなのか。
[淡く透けるような薄色の眸を真っ直ぐ見返す。 宴の記憶は、人間に残らぬ事がほとんどだという、が。眷属に招かれての後遺症であろうか。或いは態と。]
……腐ってはおらぬつもりだ。
私は、………… …──心の霧が晴れればと思って此処にいる。
[自分でも言葉を選びあぐねて、歯切れの悪い言い方になった。気まずそうに、視線は庭園の方に反らしていった。過ぎり、離れない翡翠緑。眉を寄せた。]
ヨーランダ、貴殿は。……記憶を取り戻すが目的か。
(7) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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/* ダイス、何処で振ればいいんだ…!?
(-4) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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─ 大広間 ─
[城内に踏み込み、大広間に辿りついて間もなく、響き渡るのは朗々たる開宴の宣。>>2 >>3 >>4]
……相変わらずねぇ。
[くす、と楽し気に笑みを浮かべた後、城主の元へと向かい、ふわり、優美な仕種で一礼を]
……お久しゅうございます、鏡の卿。 ここ幾歳、宴を愉しむ心地となれず、無沙汰をしておりました。
[口上の後、朱さした唇が象るのは楽し気な笑み]
しばらく領地に籠もっておりましたら、いささか錆付いたようなので。 久しぶりの宴にて、磨かせていただきますわぁ。
[大輪華思わす笑みで告げる言葉は、やはり楽し気で。 それに応ずるように、ふわり、と花弁が揺らめいた。*]
(8) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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―ホールへ向かう回廊―
[思うにふけっていた男は顔を上げる]
……。ああ、どれだけ杭を打ったけ? よく覚えていないな、いやよく覚えている 面倒だ、全くもって面倒だ
今は宴を楽しもう 新しい刺激を得る為に
[ホールの扉を男は開けた]
(9) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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/* プロローグ中に城内には行って下さい… 城の外(敷地内)は…城内…?(自分でダメだなこいつの顔) もしコイツ城の外に居やがる!ってしてたらほんとすみません村たてさん… そして城主さまかっこいいね…かっこいい…
(-5) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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− 宴の始まり −
[頭上にかかる月の光が霧に拡散したのではなかった。 瞬きひとつの間に、そこは壮麗な城の大広間に変じている。 磨き抜かれたシャンデリアの煌めきが、時を超えた享楽の檻に降り注いだ。]
── 、
[威風堂々たる城主の宣言を耳にして、沸き起こるのは恐怖とも怒りともまた異なる高揚。 然るべき刻が来たと、むしろ放たれる猟犬の気勢にも似る。]
(10) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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── 露天風呂? ──
[ 擽ったさを覚える指先の仕草、>>0:333 誘われるように足を踏み出す、 …… ことはなかった。
離れたところに現れた、 新たな人影>>0:341を認識する間もなく、 ]
何、だ?
[ ─── … ただ、世界が、反転する。 ]
(11) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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[宴に集った者たちの姿を流し見ると同時に、右手の長鞭を大きく振るって城主へと打ちかかった。
瞬間、 ゴウ!と室内とは思えないほどの旋風が吹き抜けたのだった。10]
(12) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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[ 覆い尽くすのは月の魔力か、 届く声音>>2と共に、射し込む光。 逃れ得ぬ月の導に小指でも触れようなら、 忽ち己の光彩は支配される。 煌めく電飾が、華やぐ調べが、 堂々たる、ひとつの姿が。
逃れることを、許さない。
振り上がる男の手を合図に、 ひゅう、と耳許で風の音が鳴った。 ]
(13) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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[ 訪れた刻限は、容赦しない。 この身は逆らうこともできぬ儘、 気紛れなつむじの風に攫われる。 その行き先は、… ─── 7 ]*
(14) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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―大広間―
よぉ、歓迎はされてないだろうが、来たぜ 古き知己よ
[領主に向ける表情は永い年月を経た老練な血族のそれ 慇懃無礼な振る舞いはいつものように]
今年もまた面倒起こすから、後始末は頼む
[物騒な事を飄々とした物言いで言った]
(15) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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/* ユージンがママをいじめるよ〜〜ママ〜〜〜
(-6) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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どうなのだろう あるいは、記憶だと思っているものも想像でしかないのかも
[澄んだ琥珀糖のいろの眼差しは、逸れて流れて窓下へ向いた。 少し心許なげな墓守の微笑も彼の視界から外れ]
霧……?
私は、いいえ 喚ばれたから来ただけ。 そして宴を楽しむことを求められるなら、そうしようと思う
(16) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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[声が、聞こえた。>>2 同時に、視界を満たす月白の光>>3]
……っ。
[眩しさに目を開けていることも叶わず。 そのまま光が収まるまで両の腕で光を遮るようにして 立ち尽くしたことだろう。]
…。
[やがて、光が収まるのを感じ取れば 恐る恐ると言った体で、顔を覆っていた腕を下げて 辺りを見回す。]
(17) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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―大広間― [問いに答えは得られたか。>>7 響き渡る城主の声があれば、そちらに意識が向くは必定。>>2 >>3 >>4 自然、背筋が伸び遣った。]
……久方振りだな。本当に。
[懐かしいくらいだ、とひそり。 花香り訪れ>>8、大広間――ホールの戸が開くは>>9程なくして。 風の音は鋭く、開幕の鐘のように城内を吹き荒れた。]
(18) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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[呆然とした様子できょとんと瞬きをする姿は 見ようによっては間が抜けて見えたかもしれない。 尤も、それを気にする余地など、 今の自分にはなかったのだけれど。
――確かに、先程まで自分は外にいたはずなのに。 気がつけば、贅を尽くした華やかな様子の大広間に 立っていたのだから。
頭上に煌くシャンデリアも、 壁にかけられたタペストリーも、 全てが先程とはまるで別世界のようだと、 そんなことを思った次の瞬間。]
……!?
[室内とは思えぬ風が辺りに吹き荒れた。7]
(19) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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/* おそろっち!シーシャ!!!
(-7) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 23時半頃
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─ 大広間 ─
[大広間に現れた艶やかなる華に、城主の視線が向かう。>>8 開いた唇が、いくらかの迷いを見せて微かに震え、やがて深い音を吐き出した。]
もしやその声、アヴェルラ殿であろうか。 見違えた。 実にお美しくなられた、と申し上げて構わないだろうか。
[以前を知る者にとっては、生まれ変わったようにも見える変貌に、驚きの言葉を口にする。 艶やかなるを愈々増した姿へ向ける称賛には真情が籠った。]
姫君を亡くされての心痛はいかばかりかと、我も憂いていたところ。 この宴にて貴殿が心行くまで楽しんでいかれるならば、なによりだ。
(20) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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墓場は静かな方が好きだけれど 万魔節の今宵にて月に狂い、はしゃいで羽目を外すのも良いか
それが心の霧を晴らすということでしょうか?
[ふふ、と笑い。 だから、開宴の宣を聞けば、グラスを持ち上げて目を閉じた]
(21) 2017/10/02(Mon) 23時半頃
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─ 大広間 ─
我が貴殿を歓迎しないことなど、いつあったかね?
[届いた言葉へ片眉上げて返して見せるのは、気の置けぬ相手に対する、いくらかくだけた物言い。>>15]
面倒は構わぬが、城は壊して呉れるな。 もうひとつ、玩具は片付けてもらえると有難いのだがな。
だが今宵は、あれもまた余興のうち。
[何を言おうと釘を刺そうと、後始末の手間などいかほどでもない。]
(22) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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―書斎―
[風に吹き飛ばされた、と思った、 その次の瞬間にはまた景色は更に変貌を遂げていた。]
…!?
[ダンッ、と背中を強かに壁に打ちつける。 そのまま、痛みを堪えるようにずるずると床に座り込んだ。]
(23) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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[頭上から降り注ぐ月白の光の眩さに目を眇める。 目許を覆おうと掲げた手が光に触れた直後の暗転。 輝きを取り戻した城の大広間の装いに呆気にとられる。 威風堂々たる男性の声>>3が響き、はた、と瞬いた。
同胞。 血の甘さ。
ああ、吸血鬼の、――と、噂が真実味を増す。
血袋、馳走。
その言葉に己の立場を理解し、血の気が引く。
狩りの獲物に向けた言葉>>4を咀嚼する前に つむじ風が起こり、目を閉じ咄嗟に身を縮める。 シャラ、と銀の鎖が胸元で鳴った。――5]
(24) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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……。
[はぁ、と天井を仰ぎ見るようにして息を吐くと、 それから、一度状況を確認しようと周囲を見回した。
豪奢な革張りの長椅子に、艷やかなマボガニーのテーブル。 その奥に見えるのはこれまた見事な装飾が施された 書斎机や本棚、マントルピース。
――どうやら、ここはどこかの書斎らしい。 あの、先程光の中に垣間見えた、 大広間の主のものだろうか?]
(25) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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[打ちつけた背中の痛みが引いたところで、 身体を起こして立ち上がる。
そうして再度部屋を見回せば、 もう一人ここにやってきた誰かが>>14 そこにはいたかもしれない。]*
(26) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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── 書斎 ──
[ 風に攫われ、固く鎖した目蓋。 大きな衝撃に、 背中が傷む。 …… 同時に、ばらばらと頭上から、 何かが降り落ちてくる。
すん、と鼻を鳴らせば、 上質且つインクの染みた香りが鼻腔を擽り、 重厚な背表紙がお行儀良く整列していたが、 ぶつかった衝撃で、落ちたのだろう。 見上げるばかりの本棚が壁を覆う様が見える。 ]
…… クッ、ハハ、
[ 不意に、笑みが零れおちる。 手近にあった本を一冊、顔に押し当てて、 くつくつと、喉が鳴るのを抑えようとする。 ]
(27) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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─ 露天風呂 ─
……おや。
[誘った青年が足を踏み出すよりも早く、彼の上に月明かりが降り注ぐ。 もう一筋。光芒が捉えた面貌を目に止めて、笑み浮かべた。]
これはしたり。 もう宴の刻限か。
[光の中へ消えゆく彼らから注意を外し、自らの肢体を見下ろす。 さすがにこのまま城主の前に出るわけにもいくまい。]
(28) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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そこの。 なにか衣服を見繕ってきてはくれないか。 オズワルド卿に失礼のない範囲で頼む。
[通りがかった影の召使いを捕まえ、無茶を要求する。 過去幾度も似たようなことをしたものだ。 それでも宴に招かれるのは、宴の性質故だろう。
響いてくる城主の声に耳を傾けながら、湯から上がり支度をする。 今や、露天風呂は廃墟に沸いていたよりも数倍の規模へと蘇り、豊かな湯気を立ち昇らせていた。]
(29) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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[ 忍び込むことに成功した … ─── !
母の行方を探るべく歩んだ日々。 遂に、此処までやって来たのだ。 終の棲家にするつもりはない。 今こそ、 …… 母たるひとを、 彼女の行方を、探し当てなければ。 ]*
(30) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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/* なんかこう、邪魔しまくってて申し訳ない……orz
(-8) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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……成る程
[贄の顔ぶれ そのうちの一つが城主へ向けて銀の軌跡を振るうまでも見た。
扉を開き現れた、吸血鬼達の姿も。 吹き荒れるつむじ風の戯れも]
狩りか。狩り 狩猟は貴族の嗜みの一つだものね
[首を傾げ、喉元を撫ぜる。 黒い革で隠された首筋を指先で辿りながら、享楽の城の主が客人と言葉を交わす様子を眺めた]
(31) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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[>>22の言葉に肩を竦めて]
玩具はあらかた片づけた筈だ、友よ。 日の当たる場所へ要らぬ屑玩具は塵とした 最近のお気に入りのよく鳴(泣)く金髪の鳥だけは例の場所に打ち付けているが――
[ふと、何かを思い出したように手を叩く]
ああ、そういえば餌を与えないといけないな 死なぬが、枯れれば見目に悪い 今宵の宴の餌でも持って行くか、白百合の君にな
[フフッと笑う**]
(32) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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|
―― 二階:食堂 ――
[風に攫われ気付けばまた別の場所。 ぐるり見渡せば食堂らしきが知れる。]
……で、
[状況を整理しよう。 こめかみを指で軽く掻いて、嘆息]
さっきの主催っぽいひとには 見つかっちゃいけないのはわかるけど 俺と同じ立場の人も居た、よなぁ。
[ううん、と唸ってみるが誰から逃げればいいのかは はっきりとは分からなかったらしい。]
(33) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 00時頃
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[ 一頻り、笑いを零した後。 ようやく手許にある本の影から、 部屋の中へと視線を流した。
… が、いままで気付かなかった。 誰かが、いるなんて。>>26 此方を見るその瞳と、 ぱちりと視線が交差すれば、 ]
…… コホン、あー…… 貴方は、吸血鬼?
[ ズボンの埃を掌で払いながら立ち上がる。 そして、腰回りを軽く撫でながら、 其処にある影との距離を詰めようと。 ]*
(34) 2017/10/03(Tue) 00時頃
|
|
―大広間>>16―
…儚いものだな。 指の隙間から零れ落ちていく砂に似ている。
[一度逸らした視線を、ヨーランダの答えに戻し。]
……ものの例えだ、気にしないでくれ。
そうか。恐らくはそれが正しい。 何も考えないで済むのが、この宴の正しき楽しみ方なのだから。
[自分に言い聞かすように謂って、一度きり、眼を閉じる。]
ああ……――そうだな。きっと、そうだ。
[グラスを持ち上げるさまが実に、絵になる。体の前で腕を組んで、ほんの少し首を傾いだ。]
(35) 2017/10/03(Tue) 00時頃
|
|
─ 宴の始まり ─ [其れは、男が顔見知りと別れた後だろう。
満月の朧灯が廃墟たる古城を照らす。 不安を滲ませ、見上げていた眸は。]
[ひとつ、] [男が瞬きをする間、] [姿を変貌させ往く。>>#1]
[死から生を見出すような所業。] [或いは、] [生へと死を与えるような所業。]
[男は流石に目を見開き、息を呑む。 月の光が地まで滲んでしまった様な、逃れられぬ光>>3に身を犯してしまえば、水晶が映すのは其処に在り此処に無い幻影。]
(36) 2017/10/03(Tue) 00時頃
|
|
ッ……!
[聞こうとせずとも鼓膜を揺らす、] [声。] [今にも舌を打ちそうな男が眉を顰めた、] [とき。]
[空間を切るような音と共に、] [其の身体を旋毛風が、] [薙ぐ。]
[気紛れな人攫いが男を落とした先は──] [7。*]
(37) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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/* 待って7好きすぎじゃない?
(-9) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 00時頃
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/* 7多すぎ問題わろた
(-10) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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|
/* 7人気かよ……。わらってる。 合コン配置勢、みんな7なんだけど……お腹いたい。。
(-11) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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|
[風で飛ばされた時の衝撃で落ちたのであろう 散乱した分厚い書物の中から顔をのぞかせた、 金色の髪をした、少年のような彼。>>34]
…。
[吸血鬼?と問われれば、 少し驚いたような顔でぱち、ぱちと紫の瞳を瞬かせると そのまま、ふるふると首を横に振ってみせた。]*
(38) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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|
/* まって、読解力なくてごめんなさいしてる。 けど、吸血鬼か吸血鬼じゃないかのひとたちは、 その、飛ばされる前の幻影のときに、 みてわかるように、なってる、のかな。 ……ま、いいかあ!
(-12) 2017/10/03(Tue) 00時頃
|
|
/* 気づけば書斎が多角地帯に(
(-13) 2017/10/03(Tue) 00時頃
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|
/* (ジェレミーさんとパラチーノさんのぜんらバトルを見守りたい所存)
(-14) 2017/10/03(Tue) 00時頃
|
|
─ 大広間 ─
[言葉が紡がれるまでの、数拍の間。 そして、落ちた驚きの声は花硝子の笑みをより深くする]
ええ、ミルフィオリ・アヴェルラですわ。 色々と思う所ありまして、在り方を変えてみましたの。 ……ふふ、鏡の卿にそこまで言っていただけるなんて、光栄ですわ。
[真情籠もる賞賛は、穏やかな笑み持って受け入れて]
(39) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
|
|
……お心遣い、感謝いたしますわ。
[寵姫の話題には、僅かに笑みは薄れ、長い睫毛が伏せられる。 痛みは消えず、悼みもまた然り。 それど、ここはそれに陥る場ではない、と知るが故に、伏した瞳はすぐに上がる]
ええ、それでは存分に楽しませていただきますわ。
[変わらぬ口調で告げた後、再度の礼をして城主の前を辞して]
(40) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
|
|
── 書斎 ──
[ 瞬く紫水晶の眸を定めるように、>>38 薄く濡羽の眸を細める。 否定をするその仕種を見れば、 彼の目の前に腰を落として、 ]
ふぅん?それじゃあオニーサンも、 俺と同じ、贄の側なんだ? 同じ側のもの同士、よろしくね?
[ にっこりと、形容できるだろう笑みを向ける。 そして、片手を差し出した。 ]*
(41) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
|
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……さあて、と。
どこから、行こうかしらねぇ?
[こてり、と首を傾げて小さく呟く。 声音に宿るのは、集められた贄たちへの好奇心。*]
(42) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
|
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/* 書斎大人気だね。
(-15) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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/* いやホント、どこ行こうかしらねぇ……と悩みつつ。
ここまで独り言使ってなかった事に気づいてあwとなっております、くろねこですわ。
ぽんっと降ってきたネタの赴くままの初オネェというとんでキャラですが、最後まで頑張って走り切りますわ……!
(-16) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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|
―大広間>>10― [闖入者があったは風が吹くより前。 振るわれる鞭の纏う銀の気配に、刹那眸を鋭く警戒に吊り上げ。 ――が、その姿は旋毛風に攫われた。>>12]
…… 獲物を散らす趣向、か。
[貴族の嗜みの『狩り』は絶対的安全な場所からの遊戯だが、吸血鬼の『宴』は少し違う。ひとときとはいえ痛み、傷を負うもよしとする背徳と頽廃。 銀の痛みは過去の記憶を呼び覚ますが、それもまた遊興と飲み込めば気は晴れるだろうか。]
では私も出向くとしようか。 ……どの様な獲物がいるか興味がある。 早々に壊さぬようされたい。
[ちらり、とユージンを見たのは牽制のつもりである。城主の刺す釘はユージンの横暴―と、エドアルドは思っている―を抑えるには足らない、むしろ、助長しまいか。]
(43) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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皆さまお楽しみを。
しかし墓荒らしを引き裂くことはあっても 私は実際狩人には遠いからね
[見送る姿勢なのか首を撫でていた指を顎先に宛てがい、悩む風情]
(44) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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─ 書斎 ─ [びゅうと、切る風が頁を捲り音を立てさせる。 少年と青年の邂逅の途中。男は其の部屋へ落とされた。
衝撃。 体に負担の掛からぬよう受け身を取るが、生憎高所から落ちた事は有れど風に攫われた記憶は無い。 消し切れなかった痛みに舌を打ちそうになるが。
目に映る景色に其れを掻き消す。 部屋に在る二対の眸。]
は。 ……はは、は。
[男は、ニコラスともフィンとも呼べぬような、或いは何方とも呼べるような。 そう云った曖昧な表情で乾いた笑みを零す。]
(45) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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追うのが得意なら、猟犬か 真の本分ではなかろうけど、構わないことにしよう
[掌を下に、両手を床へ翳す。 ズ、と影が蠢き、足元へ現れるのは、墓守の化身
黒毛の体躯に血紅の瞳を燃やす──ブラックドック(黒犬)が二頭。
うなり声もさせないままに伏せの姿勢から立ち上がれば、 明らかに現実の犬とは異なる死の匂い、漆黒の牙。 墓守犬はそれぞれがつむじ風を追うように広間から走り出した]
……
[グラスを手にしたまま、犬を見送り。 城主の足元近くにまで歩むと、毛足の長い豪奢な絨毯の上に直接腰を下ろしてソファの脚にもたれた**]
(46) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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[“ニコラス・ディロン”は風に攫われたとしても舌打ちなぞしない。 男は仮面に、事態を飲み込み切れないとでも言いたげな笑みを付けることにした。]
ええと、その… ……使用人の募集は、 無かったってこと、なんでしょうか。
[目前、見える少年は以前情報を売った奴だ。 恐らくは屠られる側……人間であると思うが、もう一人は如何に。 手を差し出す様子からして、恐らくは同類、或いは味方であるだろうが。
座り込んだままきょろきょろと二人を見上げれば、自らは弱者とでも主張するように眉を下げた。*]
(47) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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―二階:大広間前廊下―
[――しかし。考えすぎても詮無いこと。 エドアルドは外套を翻し、大広間を後にした。
未だ、左程遠くない食堂へと訪れた翡翠緑の存在を知らず。>>33 腰にさしたレイピアを使うよりも 愉快な戯れとなればよいと思うばかり。
久方振りゆえ、記憶を辿るように絢爛たる城を歩みゆく。*]
(48) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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―― 二階:食堂 ――
[呆気に取られて周りの様子をしっかり見る余裕がなかった。 何だか大事な情報を見逃した状態での開幕。]
ん、……。
[今の所、自分以外の気配は感じない。 ほっ、と吐息をこぼして立ち上がり服についた埃をはらう仕草。]
……たぶん、城の外に出ない限り、危険、なんだよなぁ。
[くしゃりと髪を掻いた。 此処を訪れた目的は、とある吸血鬼を探す為。 唇のみで名を綴り、翠を伏せる。]
(49) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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─ 露天風呂 ─
[本来の姿を取り戻した鏡の城は、主に似て威風堂々たる佇まいをしている。 この城を、こうして外から眺めるのも好ましかった。
広い露天風呂から上がり、召使いが持ってきた布で体を拭う。 同じく、持って来させた衣服に袖を通したところで、旋風が舞うのが見えた。
こちらを吹き上げようというものではない。 何者かを運んでくる風。>>12]
ふう…ん?
[どうやらこちらへ来そうなのを待ちながら、服の紐を結ぶ。 …と、ここで初めて、召使いが寄越したのがバスローブであると気づいた。]
(50) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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この格好でオズワルド卿に挨拶させる気か?
…ああ。卿は、構わないから楽しめと仰せか。
[都合の良いように解釈して、まずは飛び込んでくる椿事を待ち構える。**]
(51) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 00時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 00時半頃
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─ 二階・廊下 ─
……ま、止まってても始まらないわよねぇ。
[動き出すそれぞれを見やった後、自身も大広間を出て歩き出す。 先に広間を離れたエドアルドとは逆の方へと進みつつ。 気紛れに風手繰り、ふわり、花弁を舞い散らした。
花弁に触れる者あれば、花硝子の歩みはそちらへ向かう事となる。**]
(52) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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[彼から滲む警戒には、>>41 幾らか困惑したような表情が浮かんでいたかもしれない。
それが不意に緩んで、 にっこりと笑みを浮かべたのを見れば 此方もほっとしたように息を吐いて手を差し出した。]
…?
[『贄』という言葉には首を傾げる。 ふと、思い出すのは先程出逢ったヨーランダが 教えてくれたこと。>>0:210 確か、パーティーと言っていたように思う。]
(53) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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/* ヨーランダ挟んじゃって申し訳なく。 てのは置いといて、 犬だ〜〜〜!!!!わんわんわん!お〜よしよし! ナイフを向けるのが…心苦しいね…。
(-17) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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…。
[とはいえ、どう説明したものだろう?
ひとまず、先程ヨーランダに見せたように 自分の首の傷跡を彼に見えるようにしてから、 もう一度首を横に振ってみせる。 言葉を話せないのは、伝わっただろうか?]
……。
[しかし未だに困った状況であることは変わらず。 そのまま、辺りを見回せば、ふと目に止まったのは 部屋の奥にある書斎机。
ゆるく手を振って金髪の彼に手を離してもらうと 書斎机に近づいて引き出しを開ける。 運良く入っていた万年筆と紙を取り出したのと 新しい人影がやってきたのは、ほぼ同時だっただろうか。>>47]*
(54) 2017/10/03(Tue) 00時半頃
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── 書斎 ──
[ 困惑の滲む表情も、>>53 彼が吸血鬼ではないようだと、 思える判断材料のひとつになったろう。 ふたつの掌は重なり、 意志を確かめ合おうとする、が。 ]
なぁに、声がでないの?
[ 示された首筋の凄惨な傷痕。 眉は下げられて、その痕に、 軽く指で触れようと手を伸ばそうとする、 ── が、彼は書斎机に足を運んでいた。 筆談、するつもりなのだろう。 ]
(55) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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[ 自らも其方へと足を伸ばそうとした時、 もうひとつの影が、 この書斎に墜ちる衝撃に、 視線は向く。 ]
…… ええと、そっちのお兄さんも 吸血鬼じゃない、方?
[ 闇夜に紛れる者の本来の姿を知らぬ自分は、 その声音だけで情報屋であることに、 気付ける程、耳が良いわけではない。 弱者を装う仮面の下に気付かぬ儘、 声の主>>47の方へと視線を向けた。 ]
(56) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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− 露天風呂 −
[疾風が大広間の光景を運び去る。 その一幕は幻だったのではないかと思わせるほどだ。
空気の温度が、匂いが変わり、落下する。 その感覚は現実だろう。
そして、城主とは別の意味での”送り手”がバスローブ姿でくつろぐ目前、屋外浴槽に派手な水柱が上がったのだった。]
(57) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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[ 贄≠ニあれば、生き血を啜られ、 …… 穢れし者とされ、>>32 生き永らえさせられて、 只管に苦痛を味わうことになるか? それとも、… ─── 翻弄される生の中でどう生き抜くべきか。 ]
ねえ、ふたりは これから、どうするの? アレの言う通りに逃げ惑う? それとも、 …… 抵抗してみせる?
[ ゆるく首を傾ければ、 サラリと金糸が揺れる。
集まりし三匹の異なる黄金が相対する中に、 ふうわりと花咲く香りも漂うのを感じた。>>52 ]*
(58) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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/* ガガガSP(ふるい)かよってくらい、〜が、を多用しすぎている。
(-18) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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[美しいモザイクタイルの上に立ち上がってみれば、深さは腰のあたりである。 落ちた先が湯の中だったために怪我はしていなかったが、濡れた衣類が身体にまとわりついて動きを邪魔した。 鞭も濡れては本来のしなやかさを失ってしまうだろう。 災難だ。
・・・ あまつさえ、視線の先には、その男がいた。
唇を引き結び、浴槽の縁へと向かう。**]
(59) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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/* さんにんとも、金色の髪をしているんだよねえ。 シメくんはオレンジみがつよい。 ニコラスはホワイティでベージュみ。 シーシャはホワイトとアッシュがつよめにまざってるかんじかな。
(-19) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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―― 二階:食堂 ――
[姿は確認出来てはいないけれど、 同胞、という言葉に、もしかしたら、という思いが過る。]
……探す。
[他からは逃げながら、と心の中で続きを。 城内をあてなく探すなら自分の身を守るための物が必要か。]
吸血鬼って何に弱いんだっけ。 十字架、とか?
[持ってきてないなぁ、と身に着ける装飾品を確認する。]
(60) 2017/10/03(Tue) 01時頃
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─ 書斎 ─
きゅ、吸血鬼!? 僕はそんなんじゃないです!勿論。 大蒜だって、触れますし!ほら!
[慌ただしく鞄を漁ったのなら、大蒜を掴んで二人へ見せる。 効かぬ吸血鬼が居るのなら、全く役に立たぬ証明ではあるが。
不意と、会ったばかりの人間に何をしているかと荷物を仕舞えば、座り込んだままの自らを恥じるように男は立ち上がる。]
(61) 2017/10/03(Tue) 01時半頃
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[弾く光は違っていれど、同じ色を持つ糸みっつ。 惨劇を思わせない静けさを持った部屋で、顔を合わせては言葉を交わす。]
ていこ、う……ですか。 そんなこと、吸血鬼相手に 出来るんですか、ね……。
……何か勝算は、あるんですか?
[金糸は、風に揺らされたのやも知れない。 少年の動作が移ったように男も首を傾げると、同じように髪が空を散った。*]
(62) 2017/10/03(Tue) 01時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 01時半頃
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―― 二階:食堂 ――
…………。
[身をまもる、と言ってもそれだけの力量はない。 隠れて、逃げ惑い、贄としての役割果たすが精々。 憂鬱そうな貌して、深い溜息を吐き出す。 近い場所に探しびとがいるとも知らぬまま そっと食堂の扉に触れて僅かに開いてみれば、 ふわりと、花の香り>>52掠めるのを感じる。]
花……、城だし、庭園でもあるのかな。
[独り言ちて、深く考えぬまま、そろ、食堂を出る。**]
(63) 2017/10/03(Tue) 01時半頃
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── 書斎 ──
[ 人間≠ナある証明を済ませるのを見、 問いへの返しに己の顎に指先を添える。 唸るような逡巡の後に、 ひとり、ふたりと目を合わせて。 ]
此処に、三人いる。 力を合わせたら、如何にかなるかもしれない。 それに、このまま易々と弄ばれるのって、 なんだか癪にさわんない?
[ 書斎机の傍にある椅子の背に、 体重を預けるように掌を乗せる。 ね? とでも言うかのように告げ。 提案をひとつ、投げた。 聲を失った男には、白紙のメモを向けて。 ]
(64) 2017/10/03(Tue) 02時頃
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…… とはいえ、 お兄さんも準備よさげに見えるけど。
[ 彼の抱く鞄に視線を。>>61 人間たる証明の為に取り出された大蒜。 普通ならば、持ち歩かないのでは? 探るつもりはない。ただ、 … 少年らしく好奇心を向けただけ。 ]*
(65) 2017/10/03(Tue) 02時頃
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―2F廊下― [足跡を赤い絨毯が飲み込む。 クリスタルガラスのシャンデリアが虹色の光を投げかける下を、耳を澄ませ乍ら歩み往く。 >>52 ふうわりと、風に舞う花びらには触れぬが礼儀。 彼のやり方は変わっていないらしい。 実に華麗にして典雅。 室内で在ろうと、たちどころに花畑となる。]
―――、
[微かな鎖の音は大広間の音楽遠のくと、 小さく扉開く音を耳が拾う。>>63 なれば其方へ向かおうか。
――さて、どのようなものが居るか、と。 歩み出るは、さて*]
(66) 2017/10/03(Tue) 02時頃
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―― 二階:廊下 ――
[豪奢な赤い絨毯は馴染みのないもの。 貴族の屋敷に敷かれるものとは別格と感じ取れる。]
……うわぁ、豪華。
[ぽつ、と独り言ちる。 独り言が多いのは多分見知らぬ場所で心細いせいだ。 そっと、食堂の扉を閉める。 出入りの音を拾われている>>66とも知らず。]
……あっ、これ。
[廊下に飾られる花瓶に意識が向く。 思わずといった態の声を零して、 歩み寄りその装飾をじっと見つめた。**]
(67) 2017/10/03(Tue) 02時半頃
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[この屋敷の廊下には、一定間隔で花瓶と飾られた花の彩が在る。 花を見れば思い浮かぶはミルフィオリ。 嘗て彼の庭園を訪れたときのことだ。]
(68) 2017/10/03(Tue) 02時半頃
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―回想:いつか、「花」との記憶>>0:330―
…そうか、私のような食の偏りは 珍しいようだからな……。
[と、困ったように眼を伏せた花園の記憶。 あの頃は嫋やかな女言葉ではなく、 凛とした口調であった。 彼の愛でる寵姫も、存命だったころ。]
酔いか、酒の味わいに縁遠い身としては、 味わってみたくある。
[と。差し出された薔薇を手にし、 口にしてみては強い香気とくらりとするような甘くも、強い味わいに目を瞠ったものだった。]
(69) 2017/10/03(Tue) 02時半頃
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…っ…これは。 なる、ほど。…確かに、――今までに、ない。
好ましい側の味わいではあるが ……量を食めば飲まれそうだ。
[ごく真面目に感想を述べ、数枚食んだだけのまだ形を保つ薔薇を見つめた。これが、ミルフィオリのうつくしさと吸血鬼としての力の強さの一端なのだろう。 綺麗なものには、棘がある――などと誰が謳ったか。]
貴殿のお気に入りのか。 もし、許されるのであれば、ぜひに。
人の世界の花はどうにも気が抜けていて今一つなのだ。 貴殿のお墨付きの手づからなれば、 きっと違った味わいだろう。
[ミルフィオリのお気に入りの「あの子」の育てる花は勿論、彼の庭園の美しさにも心惹かれるものがあった。何かしら手土産を持って行こう、とまで話していたのだけれど――――]
(70) 2017/10/03(Tue) 02時半頃
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[約束は覚えている。
けれど、大切なものを失った花硝子の貴人に、あの頃に触れる事柄を尋ねるのは、些か気がひけて。胸の内に仕舞っていた。]
(71) 2017/10/03(Tue) 02時半頃
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─ 書斎 ─ [ひとつ、未知なる力を持つ敵に数の利のみで勝てるか。 ひとつ、会ったばかりの人間に信用して背を預けられるか。 ひとつ、敵は複数だと謂うのに高が三人集まった程度で如何にかなるか。 然し。]
確かに……! 三人も居るんですし、 何とかなるのかも、しれませんね!
[名案だとでも言う様に、男は目を輝かせる。 ぱちりと音を立て両掌を合わせると、安堵を表すよう口許へ寄せた。]
(72) 2017/10/03(Tue) 03時半頃
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[少年の言葉を耳にすれば、男は見てる方が可哀相に思う程、其の肌を赤く染めた。 喩え大蒜が吸血鬼に効くとして、一体如何様に倒すのだ。 “準備が良い”などと云う言葉を、男が皮肉と捉えたように。]
あ……こ、これは、 吸血鬼のお化けが夜な夜な 使用人を攫って食う、って噂を聞いて…、
ち、違うんです。 ちゃんと十字架も、持ってきたんですよ!?
[じゃらと鳴らしながら、首に提げていた其れを二人へ見せ主張する。 同じように、頚飾如きで吸血鬼から逃げれるのかと云う疑問が湧くだろうが。]
(73) 2017/10/03(Tue) 03時半頃
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……あの、その、すみません。 本当はもっと、お役に立てれば 良かったんですけれど……。
[すっかり気落ちしてしまったように、肩を下げ目を伏せる。 恐らくは自分が年長だろう男は、溜息を吐いては儚げな笑みを浮かべた。]
……僕は、ニコラス・ディロンって言います。 皆さんの、お名前は……?
[兎角は自己紹介だろうと、言葉を続ける。*]
(74) 2017/10/03(Tue) 03時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 03時半頃
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[新しく、この場に現れた人影。>>47 金髪の少年の彼よりは薄い色の金をした青年だ。 眉を下げた様子には、先程の自分と同じような困惑を感じて (それを演技だとは、夢にも思わない) 彼も、先程少年が言っていた『贄』――人間だろうと考える。]
…。
[一先ずは、問いかけるは少年に任せて>>56 此方は小さく頭を下げて挨拶する。 青年が慌てた様子で手にした鞄から大蒜を取り出せば>>61 (そしてそれを少年が納得するを見れば)>>64 まずはほっとして、一つ息を吐いた。]
(-20) 2017/10/03(Tue) 07時半頃
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[これから、どうするの?>>58 青年と自分とにかけられた問いかけに 一瞬、きょとんとしてしまう。
そうしていれば、青年と少年とで これからの方針について話し始めた。 彼らの顔を交互に見ていれば、 少年がひとつ提案を投げたあと 白紙のメモを、此方に向けてきた。]
…。
[ありがとう、と 吐息ばかりで音にならない唇を動かすと 先程見つけた万年筆を握って]
『わからない』 『でも、貴方たちが死ぬかもしれないのは嫌だから』
(-21) 2017/10/03(Tue) 07時半頃
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『一晩』 『まずは一晩、抵抗できるようにするのがいいと思う』
[今宵はパーティーなのだとヨーランダは言っていた>>0:210
窓はと見れば、外は霧に覆われていて今は昼とも夜ともつかない。 けれど、永遠に続く宴というものはないはずだ。
抵抗を考えるなら、敵対存在を倒せるようにするのが一番だと思うが。 それが敵わないようなら、最低でも一晩、 数時間でも時間を稼いで刻を待つのも一つの手だろう。]
(-22) 2017/10/03(Tue) 07時半頃
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─現在:2F廊下─
[過去に想い馳せるは少しの間。 音のした方へ>>67、狩宜しく息潜める真似事、 足音飲み込む絨毯を蹴る。 獲物の背後に音もなく降り立ち 首左横に抜きはなったレイピアを当てがう形。 花瓶に生けられた花をぎりぎり傷つけない距離。 後ろを向いたままでもその鋒は見えるだろう。 折角の1人目だ、反応を愉しもうという心算で──]
──、……──な、
[後ろ姿をはっきりと捉えたとき、 ──宴への高慢な歓迎の言葉も、 興味本位の問い掛けも、須らく吹き飛んだ。
だって、あまりにも似ていたのだ。 いるはずはないと、 決めつけていた人間に*]
(75) 2017/10/03(Tue) 08時頃
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[新しく、この場に現れた人影。>>47 金髪の少年の彼よりは薄い色の金をした青年だ。 眉を下げた様子には、先程の自分と同じような困惑を感じて (それを演技だとは、夢にも思わない) 彼も先程少年が言っていた『贄』――人間だろうと考える。]
…。
[一先ずは、問いかけるは少年に任せて>>56 此方は小さく頭を下げて挨拶する。 青年が慌てた様子で手にした鞄から大蒜を取り出せば>>61 (そしてそれを少年が納得するを見れば)>>64 まずはほっとして、一つ息を吐いた。]
(76) 2017/10/03(Tue) 08時半頃
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[これから、どうするの?>>58 青年と自分とにかけられた問いかけに 一瞬、きょとんとしてしまう。
そうしていれば、青年と少年とで これからの方針について話し始めた。 彼らの顔を交互に見ていれば、 少年がひとつ提案を投げたあと 白紙のメモを、此方に向けてきた。]
…。
[ありがとう、と 吐息ばかりで音にならない唇を動かすと 先程見つけた万年筆を握って]
『わからない』 『でも、貴方たちが死ぬかもしれないのは嫌、だと思う』
(77) 2017/10/03(Tue) 08時半頃
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『一晩』 『まずは一晩、抵抗できるようにするのがいいと思う』
[今宵はパーティーなのだとヨーランダは言っていた>>0:210
窓はと見れば、外は霧に覆われていて今は昼とも夜ともつかない。 けれど、永遠に続く宴というものはないはずだ。
抵抗を考えるなら、敵対する相手を倒せるようにするのが一番だと思うが。 それが敵わないようなら、最低でも一晩、数時間でも時間を稼いで刻を待つのも一つの手ではないかと考える。
……とはいえ、具体的なところは何も思い浮かんではいないのだが。]
(78) 2017/10/03(Tue) 08時半頃
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[名前を問う青年の声>>74]
…。
『シーシャ』 『本当の名前は覚えてないけど、 ここに来る前、ヨーランダという女の人に名前を貰った』
[恐らくは、彼女もまた彼らの言う吸血鬼なのだろうが。 ……脳裏に浮かぶのは、あの銀の後ろ姿。
ヨーランダについて聞かれたならば、 彼女の年格好についてもう少し詳しく書き記そうとするだろう。]**
(79) 2017/10/03(Tue) 08時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 10時半頃
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/* 他の人にもあってみたいけどどうかなー時間的に? 多分書斎からドーンとしてくれれば… 或いはこう水柱バッシャーンが見えたりすると??愉快なことに?
(-23) 2017/10/03(Tue) 10時半頃
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─ 露天風呂 ─
[風に巻かれて現れたそれは、放り出されるように落下する。先ほど己が倒れこんだ時の飛沫よりも、よほど高くまで水柱が上がった。>>57
目を細め、闖入者の姿を追う。>>59 見間違いようもない。 あれは、己の手で見目整えて送り出した仔。
偶然か。呼び合ったか。 あるいはやはり、オズワルド卿のもてなしであろうかと思案する。 かの城主には見られているだろう。 あるいは、今年の趣向を喜ばれたのかもしれぬ。
ならばお見せしよう。 鮮血の舞いの、第一幕を。]
(80) 2017/10/03(Tue) 11時半頃
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これはこれは、誰かと思えば魔物狩人殿か。 私を追って、この宴にまで来たのかい?
私がおまえから奪ったものを、取り戻したいか?
[歓迎するように両腕を広げ、演劇のように言葉を発する。 己にとっては遊興のうちだが、彼にとってはそれが真実。
肌当たりの柔らかなバスローブ以外に何も持たない吸血鬼は、彼に微笑みかけながら、一歩、二歩と緩やかに後退した。**]
(81) 2017/10/03(Tue) 11時半頃
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─ Black Dog ─
[月と鏡が映し合う、霧の底に。 壮麗な城は享楽の夢みるように、威容を聳え立たせていた。
巨大な黒い犬が一頭、艶やかな石の床材を蹴って駆けていく。 気紛れな旋風を追い、獲物の匂いを追い。 特に強い苛烈な匂いの元は明らかだった。魔除けと強壮の効を持つというユリ科の鱗茎>>61は、あからさまに過ぎるほどの目印となる]
[階段を移動する必要もない、同じ階層。 死の前兆、墓場の守護者とされる黒妖犬は一度立ち止まり、鼻先を上へ向ける。
空気を引き裂くように低く高い獰猛なる遠吠は、廊下のタペストリーを揺らし書斎に至るか*]
(82) 2017/10/03(Tue) 11時半頃
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/* ヒュー!わんこイケメン! (イケメン?)
(-24) 2017/10/03(Tue) 12時頃
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─ 二階廊下 ─
[放たれた犬はもう一頭。 そちらはといえば]
[どこで捕まえたか艶やかな花弁を大事そうに咥えて、こちらも廊下。 花の香の源、風の渦の中央にたどり着いていた>>52
黒衣に亜麻色の髪も映える嫋やかな魔物の足元で、鼻をふこふこ。
右前脚だけを持ち上げ、燃える血紅の眼で花の吸血鬼を一心に見上げている*]
(83) 2017/10/03(Tue) 12時頃
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―― 二階:廊下 ――
[獲物のひとりは息潜める狩人の気配に気付かない。 花瓶の細工に目を奪われ、感心していた。 背後に迫るとも知らず、危険な場所という事も一時忘れるあたり 彼の青年に言われたように莫迦が付くのだろう。 不意に左の首筋に硬質な冷たさが伝う。>>75 レイピアの切っ先が花瓶の花すれすれに見えた。]
――…嗚呼、
[巻き込まれたこの遊戯、 獲物である自分にとっての終了、だろうか。 背後から聞こえる一音に、はたと瞬く。 レイピアが触れているのも一瞬忘れて、 声の主を確認しようと、振り向いた。*]
(84) 2017/10/03(Tue) 12時頃
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─2F廊下─
──、ッ、
[見間違いでも勘違いでもなかった。 >>84振り向いた“贄”は、翡翠緑の眼をしていて。]
……どうして此処に
[素知らぬ振りも、 無関心を装うこともできないで、 レイピア持つ手を降ろすことも忘れたまま在る。 動揺がかんばせにありありと浮かび、 琥珀の眼に、金色が浮いては散った。*]
(85) 2017/10/03(Tue) 13時頃
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── 書斎 ──
[ ジャラリと擦れる十字の証。 得体の知れぬ不死者たちは、 銀で仕上げられた其れ等を見れば、 近付くことが出来ない筈、なのだ。 … 嗚呼、然し、文化圏の違いで、 擦り抜けてしまうものだろうけれど。 ]
怖がり≠フ癖に、 よく此処の使用人になろうと思ったね、
[ 吸血鬼の亡霊の噂には眉根を寄せて、 椅子の背に肘をつけば 自らの重心を支えるように頬杖をついた。 ]
(86) 2017/10/03(Tue) 13時頃
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[ 林檎のように丸々と紅くなる、>>73 演技上手な彼の嘘を見抜ける筈もなく。 白紙ではなくなった綴られる文字から、 対照的に素直を体現した男を見た。>>77 ]
俺も、易々と贄になるつもりはない。 ただ、…… 一晩、ね。 確かに、アレが如何にも厄介だし。
[ 窓枠を額縁とするかのように、 空に浮かぶ不動の月白へと視線を滑らす。 事を起こすのは、日中であるのが、 彼の者達を刃にかける好機であろうに。 ]
(87) 2017/10/03(Tue) 13時頃
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[ くしゃりと軽く前髪を掻き上げて、 互いの名を名乗り合う。 ]
俺は、シメオン。 ニコラス、シーシャ。よろしくね。 …… ところで、そのヨーランダってひとは、
[ シーシャの名を付けたという、 何者かの存在、詳細を尋ねようと、 唇を開きかけた、その時だったか。
懐に忍ばせていた聖水入りの瓶が、 燃え上がるように熱を発した気がした。 ]
(88) 2017/10/03(Tue) 13時頃
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[ 書斎の扉を突き破るように 扉の隙間から溢れる匂いに 誘われてしまったのだろうか?
── … 天を貫く慟哭の後、>>82 闇より生まれしその姿に、 瞳は丸くならざるを得ない。 ]
ワーオ、…… コレには驚いた。
[ 寄りかかる重心はすぐさま自分の元へ返り、 一歩、後退しながら其れを見つめた。 ]*
(89) 2017/10/03(Tue) 13時頃
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―― 二階:廊下 ――
[振り向く瞬間、真横にあるレイピアに皮膚が浅く裂ける。 ちり、とした微かな熱に目を眇めるもそれは一瞬で、 琥珀色の双眸前に、綻ぶような笑みを浮かべた。]
……っ、エドアルド! 良かった、また逢えた。
[癖っ毛の大きな犬が飼い主でも見つけたかのような、 嬉しそうな声を上げて。 彼からの問い掛け>>85に、きょととする。 黄金色が浮いては散る、琥珀の眸は、やはり綺麗で]
……え。 キミを探して、……かな。
[答えるものの、質問よりも彼自身へと意識が向く。*]
(90) 2017/10/03(Tue) 13時半頃
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―2F廊下― [微かに血の匂いが立ち込めた。 それに気を取られるより先に、満面の笑顔を浮かべられたのを見ては当惑に飲まれるというものだ。]
……、 ト、……っ、
[トレイル、と呼び掛けて音を噛み殺す。 呼んでは敗北する気がしたのだ。 何にか、なんて、自分でも分からないまま――それこそ苦い表情に見えたに相違ないが]
……莫迦なのかお前は!?
[探す理由も分からないまま、“宴”に紛れ込むなど気が触れているのかと言い募るより前に遠くで水の爆ぜる音、>>57 其れをかき消すように光を切り裂く如き獣の遠吠えが響く。>>82]
(91) 2017/10/03(Tue) 14時頃
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―― 二階:廊下 ――
[五感は人並みかそれより劣る。 聴覚に関しては幼い頃殴られ左耳の鼓膜は傷付き鈍い。 名を、呼んで貰えるかと思ったのに、 一音のみのそれ、続きを為さず、残念そうに眉を下げた。 エドアルドの浮かべる苦い表情>>91の裡を知らず]
……あー、うん。 なんか変な事に巻き込まれて莫迦な事したかな、とは。
[さすがにタイミングが悪かった。 無謀だった、という意味では反省しているけど、 後悔している様子はなく、見つめる翠は嬉しそうな色の儘。 彼の何かの音に反応示すなら、遅れて首を傾げるかもしれない。]
(92) 2017/10/03(Tue) 14時頃
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―2F廊下>>92― [此れでは乱れることなどないとジェレミー・コープスウェルへ謂った舌の根も乾かぬうちに、ではないか――と、頭の片隅では思うのだが上手く感情がついて行かない。 ひらり、廊下に華やかな花の舞うに>>52笑われているような気さえする。被害妄想だ。 トレイルの五感の事情は埒外だ。 ちらと音のした方に眼をやり]
……ここは人を狩る宴の場、 安穏とした思考は慎むことだ。
[レイピアを下げる機会を失ったまま、睨みつけて。]
――此処で私が貴様を狩っても良いのだぞ?
[冷えた声色となっていたろうか。相対する男の黒服と肌の間に見える鎖は良質の銀。血の甘い匂いはしても、まだ酔いきれぬ一因として*]
(93) 2017/10/03(Tue) 14時頃
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―― 二階:廊下 ――
[琥珀の動き>>93に、翠が鏡合わせの動き。 一瞬意識向けるも不思議そうな顔をするだけ。]
――…ん、説明は大広間っぽい所で聞いた。
[助言にも取れるエドアルドの言葉を聞き頷く。 不意に落ちる、冷えた音色に、畏怖が極僅かに過る。 けれど次の瞬間には、微笑み浮かべ]
エドアルドに狩られるなら本望、かな。 此処から無事出られる気はしないし、 終わるのなら、キミの眸見詰めたまま、 この手で、幕を下ろして――…、
[細工師の指先がレイピア持つ吸血鬼の手へと伸ばされる。 今日は作業をしていないから、銀粉が残っている可能性は低い。]
(94) 2017/10/03(Tue) 14時半頃
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―2F廊下>>94― [本能的恐れを催すであろう 遠吠えにもさしたる反応はなく、 豪胆なのか、鈍感なのか分からない。]
…城主の威光が届いているのに、何故。
[眉を寄せる。 畏怖が過るは一瞬、命乞いでもなく、永遠の命を望むでもなく。怒りでも浮かべられた方がよほどやりやすい、のに。浮かぶ微笑にたじろぐ。]
…――正気か?…っ、
[息飲むエドアルドの手を掴むは容易、ぎくりと身を固くし、我知らず一歩、後退る。
――掴まってはいけない、と 頭の奥が警鐘を鳴らしているのに。 これでは、何方が獲物、なのか。*]
(95) 2017/10/03(Tue) 15時頃
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―― 二階:廊下 ――
[人間のささやかな五感なれど、 その全てを傾けるは男なりの精一杯の、好意。 城主の威光、感じぬわけではないけれど、 豪胆ではなく、愚鈍は否定しきれないが、ただ一途に。]
――…正気のはずだよ。
[掴んだエドアルドの手>>95そのままに。 一歩後退れば、一歩前に出、 緩やかに腰を折り、レイピア持つその拳に唇寄せる。]
(96) 2017/10/03(Tue) 15時頃
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―2F廊下 >>96―
―――っ、…!
[震える息零し、唇触れるを見下ろした。]
……理解が できない…… ……どうしてそんな風に。
[ただの、人間相手にこんなに狼狽して。 吸血鬼としての矜持が己を突き動かす。]
……侮るな…っ!
[空いた方の手でトレイルの胸倉を掴む、 布越し掴んだ銀の鎖、手袋さえ透して手の肉が焼ける痛み。苦悶に顔を歪めながらも首筋に牙を突き立てようとして。*]
(97) 2017/10/03(Tue) 15時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 15時半頃
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―― 二階:廊下 ――
[浮かぶ苦悶に翠を瞠る。 如何して、と疑問が浮かんだ。 銀は魔物に効く。魔除けにもなる。 銀糸編み込む鞭を依頼された時を思い出す。 思い至れば、柳眉を顰めて、 エドアルドの手>>97更に自らの服の下へと手を滑り込ませ、 銀の鎖を手に掴めば力任せに引き千切り、足元に捨て]
侮ってるわけじゃない。 俺は――…、エドアルド、キミに……
[続く言葉が浮かぶ。 己の感情を理解して、嗚呼、と納得する音。 彼とは反対側に首を傾け、項を差し出し 武器持つ布越しの手を、淡く握り、 琥珀に目を向ける儘、待つ態を見せ。*]
(98) 2017/10/03(Tue) 16時頃
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どうして。
(-25) 2017/10/03(Tue) 16時頃
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―2F廊下 >>98― [銀など恐れぬと示すつもりが 何もかもが裏目に出るか。 銀の鎖は人間の手によって引きちぎられ、絨毯の上に儚く落ちる。
驚いたのは吸血鬼の方だ。 翡翠緑とかち合う琥珀色は信じられないものでも見るように瞠目する。]
… どうして、……
[キミに。――何だと いうのか。 続きを聞いてはならない。 きっともっと可笑しなことを謂うに違いない。 狂った歯車が加速する。
今更退くこともできず、 差し出された首筋に唇寄せ 真白の牙を突き立てる。 甘い、甘い、緋色の味、互いに酩酊に近い感覚を齎して*]
(99) 2017/10/03(Tue) 16時半頃
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/* テッドとトレイルめんこい(語彙
(-26) 2017/10/03(Tue) 17時頃
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―― 二階:廊下 ――
[瞑目する琥珀色の輝き。>>99 他にもたくさんの綺麗なものを見ていたけれど そう、彼と同じ吸血鬼の、人ならざる美しさも知るのに、 此処まで心ひきつける存在は他になく。 問う声に、唇が淡い弧を描いた。]
……惹かれている。 俺は、キミが好きなんだ。
[熱に浮かされるかのような、声音。
首筋に唇が触れるだけで肌は赤みを帯び、 濡れる真白が押し当てられるだけで肩は小さく震える。 皮膚を裂き埋まりゆく牙に、喉をそらした。]
……ふ、……っ、ぁ、
[天を仰ぐ翠は潤み、蕩けるような色がまざる。*]
(100) 2017/10/03(Tue) 17時頃
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っ、…!
[黙れ、とでも謂うように牙を立てた。 思惑通り、言葉は途切れて熱に浮かされたような声に変った。脆弱な人間。極上の魔力を注がれた薔薇を口にした時のように酔いを感じる。伝う赤を舌先でなぞる。]
……ん、…く、
[喉を鳴らして嚥下し、 ――は、 と淡い吐息を零した。 己が唇を舐めてそのまま眼を伏せる。
――己は高貴なる吸血鬼。けれど、ずっとうつくしいものが存在することを知っている故に、猜疑を混ぜて揺れる眼で睨む。
トレイルが他の吸血鬼と 会ったことがあるのも知らないで。]
(101) 2017/10/03(Tue) 18時頃
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……これでも、 おかしな話を続けるか?
[真っ赤に染まる舌先晒すはまぎれもなく吸血鬼。世に名が伝う怪物。 胸倉は掴んだまま。]
――誰かに吸血鬼を 口説き落として来いと謂われたか? 其れとも、それは、貴様自身の策なのか…?
トレイル
[信じない。 信じたって、――きっと、どうせ。]
……そんなものに、 引っかかりは しない。*
(102) 2017/10/03(Tue) 18時頃
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どうせ、より強い光や美にあてられたなら 忘れてしまうくせに。
(-27) 2017/10/03(Tue) 18時頃
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違う。――違う。 おれは、人間なんて。
(-28) 2017/10/03(Tue) 18時頃
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/* エドアルド 面倒くさい奴が過ぎないか…!
1d10で逃げるように飛ぶも考えてみたんだけれども風呂場に飛んだり書斎に飛んだりすると大事故だなって思って…
(-29) 2017/10/03(Tue) 18時頃
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[疾風に飛ばされた先で待ち受けていた邂逅は、誂えられた舞台さながら。 いきなりの本命に吸い寄せられるように水を押しのける。
彫像のごとき優美な肉体をしどけなくバスローブを包んだだけの相手に、完全武装で挑むことに、いささかの躊躇も覚えはしない。 こちらを熟視しながら後じさる男の声が、仕草のひとつひとつが、膚に響く。>>81]
俺はおまえを追って来た魔物狩人。 おまえが俺から奪ったものを、取り戻す。
[律儀なまでに、与えられた台詞を復誦し、長鞭の先制攻撃を放った。 狙いは足首。 こちらが湯から上がる前に逃げられてはならない、と。]
(103) 2017/10/03(Tue) 18時半頃
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―― 二階:廊下 ――
[堪えるように柳眉を寄せて、翠を隠すように瞼を伏せる。 微かに震える手がエドアルドの手の甲を滑る。 牙が引き抜かれると、安堵と名残惜しさが綯い交ぜに。 零れた赤なぞるだけと分かりながらも、 舌が皮膚を辿る感触にぞくり粟立つような感覚。]
――… は、ぁ、
[鼓動は早鐘をうつよう。 常より上がる息を抑えきれず声の間に漏れる音。 エドアルドの双眸に猜疑の色>>101が見えた。]
なんで、…… そんな、目、
[猜疑向けられるような事をした自覚はなく、 途惑うように翠が揺れる。]
(104) 2017/10/03(Tue) 19時頃
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[己に牙を突き立て血をのんだ吸血鬼。>>102 舌先晒すは吸血鬼と知らしめるようでもあり]
おかしな話なんて、した、つもり、ない。
[掴むままのエドアルドの手を見遣る。 逃げる心算はない、けれど]
……策、なんて。
[違う、と首を振る。銀はもう鳴らない。 名を呼ばれるだけで喜びが胸に湧くのに]
エドアルド、……キミを騙すつもりなんてない。 本当に、――… すき、なんだ。
[彼へと顔を寄せる。 赤く染まる舌が未だ覗くなら其処に唇を寄せて。*]
(105) 2017/10/03(Tue) 19時頃
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─2F廊下─ [心音がごく近くで響く。 直接最も新鮮な血の流れる処を舐っているのだから当然か。吸血鬼の肌はひやりと磁器のようだろう、最早生者とは違うもの。 飲み下した血が甘くて、身体が灼けるよう。其れが悔しい。 ──真実、求める血はより美味と感じるものだ。 艶めいた吐息に騒つく胸の内も 忌々しくて仕方がない。]
──、今謂った通りの理由だ。 数度会っただけの相手に よくあんな事が謂える……っ
[ぎり、と胸ぐら掴む掌の内側は、先程銀に焼けたせいで痛むが構わず。]
(106) 2017/10/03(Tue) 20時半頃
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おれにとってはおかしな話だ!
[堪らず声を荒げた。 廊下、近ければ聞こえたかもしれない大きさ。 訳がわからない、と吐息混じり震えた声は小さい。]
……この宴を愉しむ者は おれだけではないのだぞ、分かっているのか。
[狩を愉しむ吸血鬼。聊か趣向が偏った者もいるのに。誰ぞの虜にされ兼ねないと思えば苛立つ自覚なく。]
……っ、だから、そういうのをやめ、────
[寄せられた顔を咄嗟に避けられない。 示した舌、というよりは声放つ唇に重なるか。如何な吸血鬼といえど、予想の範囲を超えれば反応は遅れる。*]
(107) 2017/10/03(Tue) 20時半頃
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─ 露天風呂 ─
[鞭が疾った。 俊敏な蛇の如く浴槽の縁から飛び出した影が、足首を噛む。>>103 布一枚の護りとてない肌は銀に灼けてたちまち色を変じた。]
く、ふ 。
[苦痛の声に陶酔を一滴落とし、甘い痛みに酔う。 避けなかった……とは言えない。 回避を試みたとしても、今は思うように身体が動いたかどうか。 けれども、躱そうという意図さえ抱かなかったのは事実。]
(108) 2017/10/03(Tue) 21時頃
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[このまま引かれれば、湯の中に再び落とされようか。 足首に絡んだ力が身体のバランスを崩すのに身を任せ、むしろ自ら後ろへと倒れこむ。 地面に背が付く前に手を付いて体を支え、勢いを殺さずに左へと身体を傾けて、鞭に喰いつかれた右足を蹴り上げた。
バスローブの裾を割って足が伸びる。 円弧を中心とする動きは、確かに舞のよう。]
(109) 2017/10/03(Tue) 21時頃
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/*1 ←相当、趣向が偏っている吸血鬼
(-30) 2017/10/03(Tue) 21時頃
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―― 二階:廊下 ――
[魅せられた相手を前にすれば胸は高鳴る。 好意を寄せて、跳ねのけられる事はあるのだろうが 現時点でそういった事はなく――、 寧ろ自分からこうした好意を向ける事少なかったのもあり エドアルドの反応>>106が不思議でならないといった様子。 忌々しげな様子に首を傾げるが続く言葉を聞けば]
――…嗚呼、それは、うん。
[漸く視点が広がったのか納得するように頷く。]
いや、でも……、……一目惚れ、だったみたい、で、 自分でも如何してこんなにキミの事が気になるのか 不思議でしょうがなかったんだけど……
(110) 2017/10/03(Tue) 21時頃
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[声荒げる様子>>107に一瞬怯む。 小さな声は傷めぬ方の耳が拾う。]
初めは、この眸が綺麗だと思って、 単にこの眸をもう一度見たいだけなんだと思ってたけど、 エドアルド、……その名を知れて嬉しくて、 また逢いたいと思った。 話したい、――…触れたい。 キミの事をもっと知りたいと思う。
[宴を愉しむ者については、 分かっているけど、困ったね、なんて言って。 制止の声が聞こえるけれど、如何しても嫌なら避けるだろう、と 動きに躊躇いは無く、唇を重ねれば、生々しい鉄錆が舌に滲む。*]
(111) 2017/10/03(Tue) 21時頃
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[大広間にてグラス傾ける城主は、自ら動く様子はない。 琥珀色の血族が去っていくのを見送った後、月白纏う同胞をグラス越しに透かし見る。 影より立ち上がる犬は、血赤に染まっても見えた。]
まこと、良き犬たちだ。 ヨーランダ殿は、狩りは嗜まれぬか。
[ソファの足元に寛ぐ姿へ視線を落として問う。>>46]
なれば、他の遊戯を楽しまれるか。 例えば───
[召使いが、大きな鏡を捧げ持ち、ふたりの前に据える。]
(112) 2017/10/03(Tue) 21時半頃
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書斎に集うあの者らのうち、誰が最初の血を流すか。 賭けなどはいかがかな。
[再び召使いが側へと控える。 手にしたトレイには、カクテルグラスが二脚乗っていた。 クリスタルガラスの中で揺れるのは、とろみ帯びた深紅の液体。]
負けた側が、まずは一杯。 いかがか。
[グラスを満たすのは、生き血ではなく、ただの酒精でもない。 血を特別な方法で醸した、正真正銘の血のワイン。 時間ばかりは有り余る吸血鬼が作らせた逸品だった。]
(113) 2017/10/03(Tue) 21時半頃
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[湯に浸かった鞭は、動きを鈍らせた代価に重さを増して打つ。>>108 的確な一撃だった。 鞭が触れただけで変色した肌は、この魔性の弱点を明らかにしている。 その薄い唇を漏れた声に ── 何故か耳朶が火照った。]
もっと、
[くれてやる、と左手で聖水の筒を1本抜き、蓋を指で弾いて浴槽に落とす。 この湯量に混ぜてどれほどの効果があるかは未知数だが、全身で味わうといい。]
(114) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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[が、浴槽に引きずり込もうとの意図は、体重をかけた動きに食い止められる。 潔いまでに背後に倒れ込む苛烈なダンスに、腕の力だけでは対抗しきれない。 これではまるで釣られる魚だ。
鞭を手離す策も過ったが、即却下した。 踏みとどまろうとするのを止め、むしろ、鞭が引かれる勢いを利用して浴槽から抜け出す。
そうして、左逆手に握った鋼の短鞭を刺突武器と化して、標的を地に縫い付けようと前のめりにのしかかった。]
(115) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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─2F廊下─ ……ひとめ、ぼれ
[惚けたようにほつりと鸚鵡返しする。 一目惚れ。──そういう概念が、あったか、と思うと同時、奇妙な程にすとり、と腑に落ちるような感覚。 翡翠緑からあの時目を離せなくなった理由は、まさか。──否、否と思考を止める。]
……そういう手管で街娘も口説いてきたか
[表情正し、態と辛辣な言葉を選ぶ。 見目の麗しい男の事だ、当たらずとも遠からずではないか。]
(116) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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……もっと綺麗なものを 知っているだろうに
[苦り切った表情を幾度目か浮かべた。 無意識の其れは彼の翡翠緑を指すが──口にするつもりもなくて。
胸倉掴んだ手を緩めたのと 唇重なるは同時、滑り込んできた舌にぞくりと震えた。それは嫌悪ではなく。]
っ、ん、……、ん……!
[もう1度掴む手に力を込め直し。 不埒な舌に歯を立ててやろうと足掻く。目論見叶えばしかし、彼の血に酔うことになるのだが*]
(117) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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狩ったのは好きにしていいだよな 古き友よ
[早速の余興にポケットから取り出したるは一枚の銀貨]
憎悪と悲嘆の渡し守。闇の夜の息子よ 我よ、渡せ
[口にしたのは先程の1オボロス銀貨 黒い水の幻が男を包み、8へと運ぶ]
(118) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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─ 大広間 ─
[城主の許しなくかたわらに侍る振る舞いを、悪びれるでもなかった。
精細な紋様を浮かび上がらせる絨毯は、春の夜の芝よりも柔らかい。刺繍の濃淡を広く流すようにドレスの裾を整え、片膝を立ててソファの足元に寛ぐ。 静謐が好きと言ったのは嘘ではないけれど、今は遠く吠える犬の声と、奏者のない楽団が奏でる音楽に耳を傾けていた]
私は、襲われる方が得意なので
[カウンター型なのだ、と守り人の性質を告げる口許は笑んでいたけれど、他の遊戯、と続いた問い>>112には瞬いた]
(119) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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[鏡に映るのは、書斎に集う金の光粒。 幾つかの愛らしい小道具や、白いメモ用紙や。 暫く、薄灰の双眸は鏡の向こうを凝視していた]
……初獲れの果実は捧げ物に相応しい、と言いますね そう、楽しそう。それに── 負けた側、でよろしいのか 稀なる美酒に酔わされたいが為に、私は不正を働くかも
[首を巡らせて城主を見上げ、髪を指先で掬い上げて耳へ掛けた。 小さなグラスの中で揺れるだけで、噎せ返るほどに甘く淫靡な香を放つ深紅のワイン]
二人とも負けたならば、 共に杯を交わせますね?
[告げて、爪先で示すのは、庭園で死者の名を貸し与えた青年の虚像>>79]
(120) 2017/10/03(Tue) 22時頃
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― 書斎 ―
[十字架を掲げてみせる青年に、小さく首を傾ける>>73 大蒜と十字架は吸血鬼に効果があるのだったか。
そうして彼の顔が赤くなり、 それから気落ちしたように目を伏せるのを見れば おろおろと視線をさまよわせる。
しかしどうしたらいいものか、皆目見当がつかなくて。
困ったように少年のほうを見やれば 此方の書いたメモを見て、声をかけてくれた>>87 こく、と彼に頷きを返すと そのまま、つられて彼の視線の先にある 窓の外の月白を見つめる。]
…。
(121) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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[月を見るたび、思い出すのは あのとき此方に背を向けたヨーランダの後ろ姿。]
……。
[彼女には、生まれたての雛のようと言われたけれど 今の自分は真実、鳥の雛のようだと思う。 何かを思い考えるたび、気がつけば脳裏に浮かぶのは彼女の姿で。 それが良いことなのか悪いことなのかは、自分には、よくわからない。
彼女は人ならざる者で、 そして今の自分たちは彼女たちの『獲物』なのだと朧気には理解しているつもりだけど。]
…。
[うまく、考えがまとまらなくて。 ふるふると小さく首を横に振れば、白金がさらさらと項を擽った。]
(122) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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[そう言えば、と。 メモにもう一つ文字を綴る。]
『ヨーランダは、少なくとも四人いると言っていた』
[あのとき>>0:210の記憶が確かなら 彼女はそう言っていたはずだ。 もしかしたら、ここにはそれ以上の数の吸血鬼が いるかもしれない。 彼女の言葉が真実であるならば、 人ならざるものの数に対して、今この場にいる 三人だけというのはは『贄』の数としては 少ないのではないだろうか?]
…。
『誰か、他にもいるかもしれない』 『もし、人がいたら協力できるといいけど』
(123) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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/* トレイル こんな、偏屈者で大丈夫か……!
渡し守とてもかっこいいな 早く誰か捕まえないかな……(楽しみにしている)
(-31) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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[足首に掛かる抵抗がふと弱まり、狩人の姿が宙を舞う。>>115 見上げる視界の中、月光に煌めく水滴を纏い、黒い影絵となって飛び来たるさまは、猛々しい猛禽のよう。
地面に手を付き、身体をさらに回転させ、立ち上がろうと試みる。 その周囲に降りかかる飛沫は、聖なる熱を肌を焦がした。 拡散するより早く跳ね散った聖水は、熱湯にも似た痛みをもたらす。
痛みによる僅かな遅滞。 それを求めてしまった心。
結果、降ってきた彼を抱き留める形で押し伏せられる。 鎖骨を削るように突き立った鋼の刺突が、肩を地面へと縫い留めた。]
(124) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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やはり、 激しいこと。
[脈打つ痛手に黒柘榴の瞳が潤む。 抱擁の形に腕を伸ばし、もっと、と唇で綴り、頭を持ち上げて狩人の首筋に、あるいは腕に牙を突き立てんと試みる。 血を奪うためではない。ただ、噛み裂こうという意図をもって。]
(125) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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[男が目を開けると庭園]
お呼びではないと言いたげさね 虫の居所が悪いか闇と夜の息子よ それとも柄にもなく罪を償えといいたいか
[クスクスと笑う]
活きているさね、生きているだろうが、意識だけは
[陽光は致命傷。だが自らの一族に真の死は訪れない 灰になっても死んでいないのだ。細かい灰になってもそのバラバラになった痛みの中、元の姿に戻らず永遠に生き続ける 屑だと陽光に晒して灰にしたまだ生きている血族はここに撒かれている事は自分しか知りえぬ秘密]
こんなけったくそ悪い所はまっぴらごめんさね
(126) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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|
[それから、ふと思いついて]
『どうして、ここにきたの?』
[ぴらりと見せたメモにはそんな言葉が一つ。 別に勘ぐったわけではない。
ニコラスという青年が使用人の募集に応じてのもので 自分は、特に何も覚えていなくて。 この少年は、一体なんのためにやってきたのだろうという、 何処かの少年と同じ、ちょっとした好奇心。]*
(-32) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
|
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『ニコラス、シメオン』 『よろしくね』
[自己紹介のあと、ニコラスと名乗った青年と、 それからシメオンと名乗った少年に、 短く書いたメモを見せて、 にこ、とはにかむように笑う。
ヨーランダについて聞かれたので それについて記そうとした、そのときだったろうか。 遠く近く、部屋の外から 天を貫くような慟哭が聞こえたと思えば 闇よりも尚深い色をしたその魔物が 書斎へと入り込んできたのは。>>82]
(127) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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|
…っ!?
[びく、と驚きで身体を震わせる。
それは、黒い大きな犬に似ていた。 見ようによっては狼にも似ていたかもしれない。 ――その、石炭を燃やしたような、 或いは鮮血をそのまま凝り固めたような 真紅に輝く双眸にさえ、目を瞑れば、だが。]
(128) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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―― 二階:廊下 ――
[鸚鵡返しを肯定するように頷く。 エドアルドからの言>>116に驚いたような顔をして]
……口説いたことはないかな。 一目惚れしたのも、こうして好意を伝えるのも エドアルドがはじめてだから。
[実際、情熱を注ぐのは己の仕事にのみ。 そのはずだったのに、今それが傾くのは、 琥珀の眸もつエドアルドに他ならない。]
(129) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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――…どうだろ。 綺麗なものはたくさん見てきたけど、 こんなにも惹きつけられたのはキミだけだから。
[よもやその綺麗に己の眸が入るとは考えもせず。
触れ合いたいという欲が口付けさせた。 更にを求め無意識に、けれど自然に深く繋がる。 重ねる唇から洩れる声に伏せる翠がとける。
震える舌に追いすがるように絡めようとすれば、 彼の目論見>>117はおのずと叶うことになるだろう。]
(130) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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─ 二階・廊下 ─
[ふと、目を転じた先には瀟洒な花瓶に生けられた花。 飾られるのは、いつか供したものと同じ薔薇の花]
……そーいえば。
[珍しいのは悪くない、それはそれで得難い事だよ、と。 目伏せる彼>>69に告げた言葉がふと蘇る。
己が花を食んでの感想>>70に、ああ、薔薇は香気が強すぎたかなと。 そんな事を思いながら、いつかの来訪を約したのだったか、と。 そんな物思いは、放った花弁に触れる気配に、途切れた]
……あら……って、これはちょっと違うかしら、ねぇ?
[人の子が触れるのとは違う感触。 それに首を傾ぐ間に、何やら黒いものが駆けてきた]
(131) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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……あらあら、これは予想外ねぇ。
[足元に留まり、見上げてくる焔の眼>>83にくすくすと笑いながら、上げられる右前脚に合わせるように手を差し伸べる。 黒衣の袖から覗く手首には、やはり、花硝子を連ねた輪が揺れていた]
あなた、あの月の君の放った子よねぇ? ……アタシの花弁が、お気に召したのかしらぁ?
[問いかけつつ、朱さした唇はとてもとても楽し気に弧を描く。*]
(132) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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――…。
[目の前の獣から視線を逸らさぬようにして、慎重に距離を取ろうとする。
今の自分には、何もない。 あったとして精々その手にあるのは先程まで使っていた万年筆だ。 正直な処を述べれば、獣身を守る武器としてはその性能に疑問を感じる。
何か、武器のようなものはないかと 部屋の隅へと後ろ向き歩を進め――気がつけば暖炉の傍へ。 そうして咄嗟に、その脇に置かれていた火掻き棒を 後ろ手に取れば、目の前の獣に向かってそれを構える。
――尤もその姿は如何にも戦い慣れしていない者のそれで。 お世辞にも格好良いとは言い難いものであったが。]*
(133) 2017/10/03(Tue) 22時半頃
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/* 戻って来たら、何か凄いものが見えたwww
(-33) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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好きにし賜え。気に入るものがあるのならば。 遊んだのちは野に返してやるのが、我の主義ではあるがな。
[闇の水を渡っていく友の背へ声を掛ける。>>118 玩具と変えて城に留め置くは主義に反するが、これもまた趣味の些細な相違というところ。 釘指す言葉も、形のみであった。]
(134) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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[足元に寛ぐ死の守り人の、広がったドレスの裾は墓地に振り積む雪にも似ようか。死の静寂に白い沈黙を重ねるもの。 無垢の白を踏み荒らすものは、冷たい指に捕らえられる。 襲われる方が得意と言う微笑みに、髭を扱いて頷く。>>119
賭けの話となれば、その表情が動くのを見つめぬ程度に眺めた。 薄灰が向けられる先にあるものをも、また。]
然り。 負ける度に盃を重ねるのが、人間の間の作法とも聞く。 今宵はそれに倣おう。
……そうか。あれらに最も近い牙は、貴殿の犬でもあるな。 これはしたり。
[しまった、という顔で、顎を撫でてみせる。]
(135) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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─ Black Dog ─
[書斎に偶さか集った幾つかの贄。 その前に現れた黒妖犬は、死の匂いを振りまきながら漆黒の牙を剥き出した。
唸り声はただ空気を振動させるだけで、人間の耳には捉えられない低音のもの。 後退する金の光達へ、赫赫と瞳を輝せて尾を振った]
[獲物を襲い、散らし、弱らせて。 そして狩人の前にまで追い立てるのが猟犬の役目。
扉を抜けた黒犬の姿は書斎の半ばまで入り込み、三人の中央へ今にも躍り掛かるべく爪で床を掻いた*]
(136) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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二人とも負けたならば、 無論、共に。
[ヨーランダの指が示す相手を一瞥したのち、残る二人を見比べる。]
ならば、我はあれにしよう。 あの髪の色には、赤が良く映えるだろう。
[示したのは、力を合わせようと声を掛けている方の人間。>>88]
(137) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/03(Tue) 23時頃
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─ 二階・廊下 ─
[お手>>132が華麗に決まる。 黒犬は花弁を咥えたまま、ぼふん、と鳴いた]
[黒衣の足元を左右に二往復した後、廊下を駆けて行き―― 耳を立てて尻尾を大きく揺らしながら、花の吸血鬼を振り返った]
ぼふっ
[花弁はお気に入りの様子]
(138) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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私自身は渡りの訓え(特殊能力)以外は血族としては多少身体能力が高く頑丈なだけだからね 獲物を見つけるまでが苦労する
[視る力がない それは探し当てるまで人間のように探すだけ それは面倒だが、ある意味楽しい作業]
さて銀貨の裏表で行き先を決めるか
[まだ時間はある と銀貨を弾いて、銀貨が刺し占めるは3 ]
(139) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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[この手のもたらすもの待ち望まれた、そんな気がしたのは錯覚か。 身を翻さんとした魔性は、霞となることもなく、鋼の突撃をその身で受け止める。
肉体が触れ合う感触には、不思議と既視感があった。]
追いついた。
[同意を求めるように宣言をひとつ。 褒めて欲しいわけでもない、だろうに。]
(140) 2017/10/03(Tue) 23時頃
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[黒柘榴の瞳が潤むのを見て、魅入られかけたか、 抱擁の形に伸ばされた腕に反応するまでに一拍。 身を守らんと、反射的に手甲を嵌めた手で顔前を庇う。
それでも、視線は外さなかった。 あらゆる意味で、惜しい。]
(141) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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─2F廊下─
……嘘だろう、信じられるか。
[エドアルドにとっては吸血鬼同士の交流以外縁遠く。 何事も疑ってかかるような状況だった。 斯様な宴で、心の靄を晴らすつもりでいたのに、元凶と出会ってしまうような状況では最早狩に身が入るかすらわからない]
──……っ、軟派な、男だな、貴様は……っ
[後ずさる足は口付けにびくりと止まる。 どれもこれも、差し向けられたことのない言葉の群れ。溺れるように、散らかるように、感情の整理が追いつかない。 せめて己の矜持を示すように、口付ける舌に、──牙を。*]
(142) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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[追いすがる舌を絡めては、 奥を探る軟体にに歯を立てる。 彼は逃げたか、どうか。 どちらにせよ一度は逃さぬと追いかけて、 滲み溢れる血を吸うようにすれば、くちりと血混ざりの粘質の音。 此れは睦みあいなどでは断じて、ないと。痛みで示すように足掻く。]
っ、ふ、……ん、く
[吞み下す血は甘く、吸血鬼に再びの酩酊をもたらす。 ざらりと舐め上げては、目元を染め呼気を乱した。 至近距離で眸薄く開いて、睨むように、というにはいささか金色の揺れの大きな*]
(*0) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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─ 二階・廊下 ─
あら、素直。
[ぱしり、と決まったお手に、零れ落ちたのはこんな呟き。 その後の動きの意はすぐには、取れず、んー? と唸って首を傾ぎ]
……あらん? どこかに連れてってくれるのかしらぁ?
[さてどうするか、と思案は巡る。 けれど、このまま当所なく歩くよりは、面白いかも知れない、と意識を切り換え。 ぼふん、と鳴く黒犬の後を追うように、ふわりゆらりと歩き出した。*]
(143) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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/* うん。 いきなりお手、はある意味反則だわ、わんこ。
ヘルハウンドって、ある意味鬼門なんだけど、まあ、そこはおいおい出せればいーかしらねー。
(-34) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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─ 露天風呂 ─
待っていた。
[吐息と共に掠れた言葉を吐き出して、手甲に口付ける。 同時に足を彼の腰に絡めて引き寄せた。
視線反らさぬまま、顔を守る腕に手指を這わせ、掴み引き剥がして、手甲に守られていない手首へと牙を立てる。 すぐに唇を離せば、溢れた血が口の端を垂れて滴った。]
(144) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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私を奪えばいい、狩人。
[斬って、と囁く。音無く、甘く。]
おまえの勝ちだ。 私を、くれてやろう。
[歓喜。]
(145) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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/* わんわんかわいいのだけみえてる
(-35) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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[花を咥えた犬は、鼻を廊下の床に近づけてまた首をあげた。 血の匂いは食堂のある方向から。
迷うように一度、二度と足踏みをして、書斎の方へ舵を切る]
[時々振り返っては、後ろ足で立ち上がって招く仕草。 途中で花まとう風が気紛れに流れを変えたとしても、少しばかり尾を垂らしてしまう程度だろうけれど。
猟犬の役目を忠実に演じる黒犬は、書斎の獲物達に新たな危機を運ぼうとしていた。 最初の牙を逃れ、あるいは血を流さずにいられたとしても、廊下という物理的に繋がった空間をルートに選ぶならば二頭目]
(146) 2017/10/03(Tue) 23時半頃
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─ 二階・廊下 ─
……ふうん?
[何事か迷うような仕種を経て、黒犬はこちらを誘うように動く。>>146]
どういう事かはわかんないケド。 ……誘ってくれてる、と見て良さそうねぇ。
[贄がどこにいるか、知った上で呼びこんでいるのかと。 そう、推測すると、また楽し気な笑みが落ちる]
宛てなく歩くのもいいケド、それで獲物逃しちゃ来た意味がないものねぇ。
[吟ずるように紡いだ後、花硝子は黒犬の後を追う。 向かう先に、複数の贄が集まっているとまでは、気付いていなかったけれど。*]
(147) 2017/10/04(Wed) 00時頃
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―― 二階:廊下 ――
[突然の独りよがりな告白。 信じられないと言われる>>142のも無理はない話。 分かっているのに、落ち込んでしまう。]
嘘じゃない。
[へなり眉を下げて少しだけ項垂れる。 軟派とエドアルドが言うには些か不思議そうにして。 そんなこと言われたのもはじめてだ、と 独り言ちるような音は酷く小さい。]
(148) 2017/10/04(Wed) 00時頃
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[求めるものから逃れる事など範疇になく。 エドアルドの牙は絡もうとする軟体を傷つける。 先とは違う、痛みに、小さく息をのむ音が洩れた。
溢れる血の味が口腔に広がる。 粘質な音が聞こえるたび、痛みと快楽に肌が震える。 狩られる側なのだと改めて理解した。 逃げ出したくなる衝動は本能的な畏怖。 けれど、酩酊するような音色>>*0にそれは削がれる。 胸倉を掴み捉える手、その袖をきゅっと握るは縋るよう。]
――…っ、 ん、
[粘膜が擦れ合えば次第に快楽が勝り、伏せた翠が潤みを増す。 視線感じ、伏せた睫がそろと持ち上がる。 朱を刷く目許から漂う色香に思わず見惚れ、眸が淡い弧を描いた。 琥珀に揺れる金色を一度見詰め、 とろと唾液流し込み口腔にある赤を薄れさせる。*]
(*1) 2017/10/04(Wed) 00時頃
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[纏うもののない奔放な下肢が狩人の動きを封じ、上体を引き寄せる。 強引な中にもどこか優雅な魔物のダンスに誘い込まれ、牙を伴う接吻けを阻むことはできなかった。]
── …っ 、
[声を堪えることの仄かな甘美。それは勇敢さとは異なる何か。 零れた血を取り返そうとするごとく、彼の口元へ指を這わせた。]
(149) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[負けを認める鷹揚な、かつ甘く命ずる眼差しに、ターコイズ・ブルーの色を深める。]
もとより、それが望み。
[彼の肩に突き立てたままの鋼の鞭を、人ならば心臓がある方向へと一気に滑らせた。]
(150) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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─ 書斎 ─ [満ち、空に穴を開けた月でさえ、何時かは落ちる。 一晩。と彼は謂う。>>78 針が進めば、血と叫換に塗れた此の宴も終わるだろう、と。]
吸血鬼は、日を浴びることが 出来ないんでしたっけ……。
[男もまた、彼等と共に目を向ける。 切り取り貼り付けた景色の中に、朝を告げる者は居ない。]
(151) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[少年の名を聞き、青年の名を聞き。 金糸を耳に掛け乍ら、男は安堵したように微笑む。]
うん、宜しくお願いします。 シメオン君に、シーシャ君。
[ヨーランダ、というモノについて、話す彼等の言の葉へ耳を傾け。 男もまた、パラチーノという青年について口にしようとした刹那。
夜闇すら切り裂く遠吠えが。 次いで、闇夜に紛れる飼い狗が。 静穏で在った書斎へ飛び込んで来たのは。]
(152) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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ひゃ、っふえ!?
[ぎゅうと、抱き締めた鞄からは憐れな大蒜が零れ落ちる。 突如現れた敵手に男は目を見開き、唇を青く震わせた。]
え、っと、…ただの、わんちゃん、 ……では、無いです、よね…?
[焦れるように床を掻く獣から、男もまたじりじりと後退る。 視線を外すことはせず、ただ視界の端に青年の構えを含ませ乍ら。*]
(153) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 00時半頃
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―2F廊下―
[落ち込むトレイルの様子に調子が狂う。 ――人間の癖に。 独り言ちる音を吸血鬼の聴覚は拾い上げる。 どうだか、と、最早引けなくなった様子で悪態をつく。
書斎の方で大きな音。 何かしら起こっているに相違ないが、 他の狩に割り込む気分ではなく――場合でも、なく]
(154) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[じりじりと、足裏を床に擦り付けるようにしながら 目の前の黒い犬に火掻き棒を構える。]
……。
[ちら、とニコラスとシメオンの様子を 横目で確認する。 いざとなったら、自分を囮にして 二人を逃すことができないだろうかと そんなことを、考えながら。]
(155) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[舌に牙を立てる痛みに息飲むさまを知れば多少なりと溜飲が下がる。 血の味は弥が上にも昂揚を齎して、臓腑に炙るような火を灯す。 角度を変えて、食んで、咬みついて。]
…は、 ぁ
[息継ぎの吐息が酔いの気配を纏う。 薄く開いた視界に弧を描くのが見えれば、眉根が寄った。 畏怖の薄れ、潤む様子が妖しげで怪訝に過ぎる。]
ん、…っ!
[血の味も薄く、流し込まれる唾液を嚥下して、はく、と空気を求めて喘いだ。一度唇を離して、胸倉掴んでいた手をするりと解こうとし。 頬が熱いのを感じて歯噛みする。]
調子に、乗ると…痛い目を、みる。
[咬みついたことを言いたかったのに。説得力としては、弱すぎる*]
(*2) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[黒妖犬と相対しながら、考える。
――怖い気持ちが、恐れが、ないわけじゃない。
今こうして火掻き棒を握っているこの手にも じわりと汗が滲むのを感じている。 気を抜くと、今にも黒い犬に背を向けて 逃げ出してしまいそうだ。 …私の身体は、どうやら生きたがっているらしい。
私自身の、“心”はどうなんだろう? …実のところ、今もよくわからないでいる。
――ただ。 生きるにせよ、死んでしまうにせよ、 この胸の喪失感だけを抱えたまま、 何もない、空っぽな自分のままでいることだけは 心の底から、嫌だと思った。]
(156) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[鋭い爪が、床を掻く>>136]
……っ。
[黒い犬が飛び込んできたのは、 私たちの立つ丁度中心あたり。 それを咄嗟に避けることは、果たして叶ったか。
ごろりと、転がる何かが靴の先に当たった>>153 独特の香り漂うそれを一つ手に取れば、 ――硫黄の臭いを吐くその口に力いっぱい投げ込んだ。
威嚇になるとも思わないけれど、 少なくとも此方に注意を引きつけることくらいは できるかと考えながら。
鞄を抱え込む青年を背に庇うようにして 再度火掻き棒を構え直した。]*
(157) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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[警鐘はいまだ弱く鳴り続けている。 こいつといると、おかしくなる。
――数歩、後ろに下がろうとして*]
(158) 2017/10/04(Wed) 00時半頃
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─ 書斎 ─
[うぉん 空気が震えた。 それは、床に落ちた丸い香菜が転がってどこかにぶつかるのを合図。
獲物達の中央に飛び込んだ黒犬が先ず躍り掛かろうとしたのは、不埒な匂いをさせる大きな鞄>>153 大きく裂けた顎に飛び込んできたのは――もっと小さいものだった]
ぅがう!
[何か丸く臭いものを噛み砕いた直後、黒妖犬の輪郭がブレる。 漆黒の影が、一度粉々の霧に別れてまた凝集したような間。 瞳の血紅が明滅して、それを放り投げた男の方を向いた]
[低く低く、耳奥へ響くだけの無音の唸り]
(159) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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[漂う死の香
黒犬の巨体が再び閃いた。 無造作に構えられていた火かき棒に深く噛みつき、そのまま首を激しく振りながら跳躍する。 人間を床へ引きずり倒すことには成功したか、武器をもぎ取っただけか。いずれにせよ次の瞬間には書見台を蹴って、他のもう一体に向けて跳んだ。
その懐にある隠れた武器>>88の匂いは、大蒜の強すぎる芳香に紛れ。 腕にでも牙が届けば、肉を裂き骨砕くのも容易だろう鋭い牙、シメオンへ迫る**]
(160) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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[信じて貰えず好意を受け取って貰えない事が これほど苦しいものとは知らなかった。 その苦さも痛み伴う口付けの前では薄れ]
……っ、た、
[角度変え咬みつかれ>>*2痛みを訴える声が上がる。 それでも縋るように舌を絡めて上顎を擽り 流し込んだそれを嚥下し喘ぐを見れば、悦びに心が震えて。 唇が離れれば、名残惜しげな翠が見詰める。]
――…噛まれたし、もう十分痛い目みた、けど、 エドアルドになら、そうされてもいい。 ……いや、そういう趣味はないんだけど、 キミの傍に居たい、キミに触れたい。
[求めるように彼の袖を小さく引く。]
(*3) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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/* 犬の口にニンニク入れるなんて悪魔の所業じゃない!?!? アラビアータ!
(-36) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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─ 露天風呂 ─
[意識に、赤が爆ぜた。 鋼の冷たさが、肉を断ち、熱を呼び覚ます。 震えが走る。致死の震え。官能の慄き。
冷たい刃が私の心臓を止めるのではない。 私の心を射止め続けるその眼差しが、 私の息を奪い血を堰き止めるのだ。]
(161) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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─── … … 。
[言葉を発そうとした喉から血が溢れ、流れて喉を濡らす。 視界が霞み濁っていくのを惜しみながら、指を己の血に浸し、伸ばした。 狩人の手を取り、牙の穿った傷を愛おしく撫で、掌に文字を残す。]
" ま た "
[ごく短い単語を綴ったところで、腕は自らの重さに屈した。 とさりと軽い音立てて腕が地に落ち、腰に回されていた足もまた力を失くす。 瞳の黒柘榴は一瞬も逸らされることのないまま光を失い、陶然と微笑む唇が小さな血の泡をひとつ弾けさせて───]
(162) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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[ ─── ほろり、と 全てが灰にほどけた。 ]**
(163) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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[けれど、袖掴む手は振り払えば簡単に解けよう。 痛みと熱、血を流したこともあり、 手には未だそれほど力込めることが出来ない。
下がろうとするエドアルド>>158に眸向ける。 琥珀の眸に惹かれるは切欠。 彼の言葉、行動の、全てが知りたいと欲が湧く。 けれど、彼にとって興味の対象とならないのなら、 好意は迷惑でしかないのなら]
――… エドアルド 。
[名を、呼ぶ。 けれど追い縋るほどの力なく、 去ろうとするならそのまま見送るしか出来ない。*]
(164) 2017/10/04(Wed) 01時頃
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…っ、懲りない男だな、お前、は。
[袖を引かれて、縋るような眼をされる。 離れがたく感じるのは、何なのか。 翡翠緑の目を見つめると、胸騒ぎのような心地になって。
振り払おうとした手を、ぎこちなく、止める。 此処で放置して、――狩の対象にされたら、どうなる。 逃げることもできないだろう、と思えば心穏やかでない。]
……来い
[手首を掴みなおして、引っ張る。 ――客室が確か、この階にあったはずだ*]
(165) 2017/10/04(Wed) 01時半頃
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……?
[懲りないとは何の事だろう。 不思議そうに首を傾げる。 立ち去ろうとする気配を感じたのに、 袖を摘む手は払われぬまま]
エドアルド ?
[問うような形で名を呼ぶ。 半ば蕩ける思考に反応は鈍いまま。 手首を掴み引かれれば、足縺れそうになりながらも エドアルドの後を追い廊下を歩む。]
(166) 2017/10/04(Wed) 01時半頃
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/* >ぅがう!>>159 かわいい(圧倒的犬派)(愛犬家)(もふい)
(-37) 2017/10/04(Wed) 02時頃
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―2F廊下/白の客室― [名前を呼ばれると胸がざわつくを隠すように顔を背ける。 鈍い反応、羊が喰らってくれと無防備に寝ているようなものだ。]
…黙ってついてこい
[廊下の音探れば、>>160 方面としては書斎で狩の最中と見える。 本来なら其処に加わる心算であったはずなのに、今は避けて通るを選ぶ。 複数存在する客室のうち、書斎より遠い部屋を開く。
絢爛豪華な城内に相応しく、 白を基調に煌びやかに飾り付けられた部屋へ。 手首を引っ張り、天鵞絨張りのカウチソファに肩口押し付けてから見下ろした。]
(167) 2017/10/04(Wed) 02時頃
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|
[人の形をした魔物が断末魔の痙攣を静寂に返し、灰と頽れた。]
やっ…
[喉をついたのは予想に反して歓喜の叫びならず、驚愕と、計り知れない喪失感。 彼こそが生きる目的だったとでもいうような。]
(168) 2017/10/04(Wed) 02時頃
|
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[あまりにあっけなく灰になってしまった。 あの美しいものが。あの超然たるものが。]
… ── 早すぎる
[指を広げて灰を探る。 そこに温もりが残っているとでも言うように。 だが、黒柘榴の一粒とて見つからず、ただ、己が流した血と涙が仮初めの結晶を生み出しただけ。 何故、泣いたのか自分でも理解はしないまま。]
(169) 2017/10/04(Wed) 02時頃
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―2F廊下/白の客室―
無様に力尽きたような様を晒すな。 ……狩の獲物らしく動けるようになるまで休んでいろ。
[自分で血を吸っておいての言い草ではあるが。 腕組みして、不機嫌そうに唇を引き結ぶ。
この宴では、手酷い傷を負っても、その気があれば癒える。吸血鬼だけでなく、人間もだ。それ故に休めと。 余計な世話を焼いている。 ――らしくない。 分かって いるのに。
翡翠緑を見、返答を、待つ。*]
(170) 2017/10/04(Wed) 02時頃
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[困惑の中で握りしめた拳を開けば、そこにメッセージが残されていた。>>162 未練? 否、 これは鍵。
ああ、そうだ。 自分はまだ取り返していない。
追ってゆかねば。
── 何を?
魔物狩人には、愚問だ。]
(171) 2017/10/04(Wed) 02時頃
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|
[黙って、と言われれば>>167、コクと頷く。 軽い貧血もあるのだろう、頭が重い。]
……?
[エドアルドが何か気にする気配に小さく首を傾ぐ、 覚束ない足取りで後をついてゆけば 客室らしき白い部屋へと辿りついた。 天鵞絨張りカウチソファに背を受け止められる。 気付けば自然と見上げるかたちとなり]
――…なんで、
[こうなっているんだろう、と回らぬ頭で考えても 答えは出ないから、声に出し、彼にたずねる。]
(172) 2017/10/04(Wed) 02時半頃
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|
[奈落に陥る危機を克服して立ち上がると、身につけていたものをすべて外して沐浴する。 リスタートのマインドセットが必要だった。
武人というには薄い胸郭に刻まれた傷は三日月。 天には動くことなき満月。
噛まれた傷を洗い流せば、はや出血は止まっている。 それに違和感を抱くことなく、狂宴の第二幕に思いを馳せるのだった。**]
(173) 2017/10/04(Wed) 02時半頃
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|
―― 白の客室 ――
[エドアルドの言葉>>170に途惑いは薄れて淡い笑みが浮かぶ。]
ん、……動けなくなりそう、だったから、助かる。 獲物、か……、そう、だね。 ……獲物らしく、
けど痛いのは、やだな。
[少しだけ疲れたような声で綴り]
此処で、大人しくしてれば、褒めてくれる?
[なんて、軽口めいた言葉を零し、琥珀の中の金砂に問う。**]
(174) 2017/10/04(Wed) 02時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 02時半頃
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── 書斎 ──
[ 妖艶たる月の導きは、 不死者の魂に力を与えるのだ。 … 成ればこそ、月夜は恐ろしい。 … だからこそ、彼等は動き歩むか。
道楽の賭け≠ノ選ばれたとは露知らず>>137 今の自分は、此処、書斎に現れた黒き獣と
── … 相対していた。 ]
シーシャ …… ッ!
[ 火掻き棒を構え果敢に立ち向かう姿は、>>133 先程までの産まれたての雛のような、 聲を喪った彼の姿ではない。 脅えの中に、彼の心が垣間見れた気がした。>>156 ]
(175) 2017/10/04(Wed) 03時半頃
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[ シーシャに護られるようにして立つ、 臆病な男の鞄から溢れ落ちた>>153 形ばかりの大蒜は、宙を鋭く切り裂いて。>>157
狙い通り、黒狗は霧散し、…… ── た、筈のその姿は。
双眸に紅き焔を宿しながら、 ひとりの白金に襲いかかり、 弾けるように、己に牙を剥けたのだ。>>160 ]
(176) 2017/10/04(Wed) 03時半頃
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[ …… 譬えば、此処で。 他にも誰か居たならば、>>152 場の状況を変えられたのだろうか? そんなことを、今考えても仕方がない。
『 少なくとも、四人 』>>123
得られた情報はある。 ひとりは、あの千の花の名を持つ者。 露天に居たものと、城の中で見たもの アレらは、果たしてどちらであるのか。 然し、少なからず接触を図る必要がある。 ]
(177) 2017/10/04(Wed) 03時半頃
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[ 先に見せられたメモひとつ。 答えるのは、ただひとつ。 ]
探しびとの手掛かりを求めて、
[ 向けられた好奇心に、嘘を吐く必要はない。 近くにあった其の線の薄い耳許に、 こそりと囁きを落とし込んでいた。 そして、少年らしからぬ 儚げな笑みを一瞬だけ浮かべたのも、 此処に来た理由を想ってかもしれない。 ]
(-38) 2017/10/04(Wed) 03時半頃
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[ そして、目の前に或る黒狗の飼い主は?
ひとりの男の名を呼んだ筈の今、 瞬時に変わる状況の中でもなお、 少年はただひとつの答えを求めて、 思考を張り巡らせていた。
…… だから、なのかもしれない。 ]
─── … ッ、狂犬め!
[ 彼の鋭い鉤爪は、唸るように宙を飛ぶ。 反応に僅か遅れてしまった自分は、 身を庇うように、腕を眼前に鋭く掲げ、 振り払うように、空を切り裂こうとする。 ]
(178) 2017/10/04(Wed) 03時半頃
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[ ─── … 対の掌に握るのは、 狗の見落とした聖なる水。
死を纏う奴に、効かぬわけがない! 小瓶のコルクを歯で外しては、 目の前の敵に振り掛けようと。 ]
失せろ、…… !
[ 果たして、その効果とは? 自らを護る為に振り出した腕は、 紅く彩られているのだろうか? 今は未だ、自らの傷を気に掛ける余裕など 持ち合わせている筈がなかった。 ]*
(179) 2017/10/04(Wed) 03時半頃
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─ 露天風呂 ─
[白く降り積もった灰は、愛し仔の指に柔らかく絡みつく。>>169 注がれる血を、涙を吸い込んで、珠がころりと転がった。 風に浮き上がった灰が涙伝う頬を掠めて跡を染める。あるいはそれも、ただの偶然か。
魔物狩人が沐浴を始めるころ、彼をここに連れて来たと同じ旋風が不意に生まれ、灰を全て巻き上げて高く昇って行った。 いたずらな風の行く先は───2]**
(180) 2017/10/04(Wed) 07時半頃
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─2F白の客室─
──、……
[なんで、と謂れて、正しくは少し沈黙した。>>172 吸血鬼なのにどうして、ならば 己はその理由をうまく答えられないせいだ。
探し当てた言葉で説明をすれば、>>170 >>174幾たび目か緊張感に欠けた笑みが浮かんだのがみえる。琅玕翡翠の描く弧は、吸血鬼をして─或いはエドアルドにだけなのか─見惚れる程にうつくしい。]
……そうだ。
[獲物、宴、心の霧を晴らすため。 そのつもりだったのに。]
どうして、は、……此方の台詞だ……
[伏し目で項垂れ、独り言めいてほつり。]
(181) 2017/10/04(Wed) 09時頃
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……なぜ、褒めないといけない?
[軽口に返す言葉は戸惑いながらも生真面目だ。 自身に愛嬌も人外としての華やかさがないのも自覚しているゆえもあり、性格もあり、──好意を向けられて、如何したらいいのかわからないせいでもあり。]
──、…… お前が宴から生きて帰れたら考えてやってもいい。
[眷属や従者とならないなら、 人間の宴の記憶は失せるというのがルール。 ──なら、と、口にするひとつの条件。]
(182) 2017/10/04(Wed) 09時半頃
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[放り込んだ大蒜に、低く呻くような声と共に 黒妖犬の輪郭が揺らぐ>>159]
…!
[手応えを感じたその刹那、 霧の如くに散じた影が再び犬の形を為した。 血の紅を纏った双眸が、燃える石炭の如くに明滅して 此方を振り向いた。]
……ッ。
[その瞳に、或いは地を這うような唸りにか 此方が怯んだその一瞬を突いて、獣の巨体が閃く。 次の瞬間には、此方が手に持つ火掻き棒に 獣が深く噛みついた>>160
と、次の瞬間には、強かに背を打つ痛みと共に 床の上に投げ出されていた。]
(183) 2017/10/04(Wed) 09時半頃
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――…!
[衝撃に、肺の中の空気を吐き出すようにして 声にならない声で呻く。 そんな自分の名前を呼ぶ金髪の彼の声を、 どこか遠くに聞いていた>>175 未だ火掻き棒はこの手にあるが、 先程床に投げ出されたときの痛みでか それを持つ手に痺れを感じる。 握る動作もどこか覚束無い。]
[それでもなんとか身体を起こそうとして――…
…次に見えたのは、金髪の少年のほうへと襲いかかる、 黒い獣の姿>>160]
(184) 2017/10/04(Wed) 09時半頃
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! …――!!
[声にならない声で、彼の名前を呼ぶ。 …逃げて、と、ただ一声そう叫べたら どれだけ良かっただろう。 目覚めてからこの方、この身のままならなさは どこまでも、私自身の心を裏切り続ける。]
[彼の黒妖犬の爪が、少年を切り裂かんと宙を飛ぶ>>178 その爪から身を庇うように掲げられた彼の腕。
…その反対側の掌に握られていた小瓶が 黒妖犬へとふりかけられようとしているのを、 息を呑んで見つめていた。]*
(185) 2017/10/04(Wed) 09時半頃
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― 少し前 ―
[見せたメモを一瞥した彼から返された答え。 耳許に囁かれた、小さな声。]
…。
[其方へと面を向ければ、 その年頃の少年が浮かべるには余りに儚い笑みが そこには在った。]
……。
『見つかると、いいね』
[あの笑みを見れば、彼が探しているという誰かは 彼にとってとても、大切な人だったのであろうことは十分に察せられたから。 祈りとも願いともつかない気持ちで、メモの上に短く文字を綴った。]
(-40) 2017/10/04(Wed) 09時半頃
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/* し〜しゃくんかわいいな〜お〜よしよし
(-39) 2017/10/04(Wed) 09時半頃
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―― 白の客室 ――
[少しの沈黙が不思議ではあったけど、 自分にもすぐに言葉にして説明出来ないことはあるから、 その沈黙に対してまで問いを重ねることはなく “吸血鬼なのに”なんて前置きさえ思いつかなかったと エドアルドが自分を避けようとしながらも こうして匿う意味が知りたかったと伝える機会を逸してしまう。 肯定がエドアルドの口から零れると、 それを受け止めるように静かに頷く。 次いで聞こえる独白めいた台詞>>181には首を傾げた。]
――… キミは、 何に対して どうして と思うの
[彼自身の行動、心に対してならば答えは持たない。 けれどそれがトレイルに対してならば答える事も出来よう。 項垂れた彼には映らぬであろう翡翠が微かに揺れる。]
(186) 2017/10/04(Wed) 10時頃
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[エドアルドの返し>>182からは彼の生真面目さが窺える。]
褒めないといけないって事はないけど、 キミに褒めて貰えるなら俺がそれを励みに出来る。 諦めずに頑張ってみようかな、って思えるから。
[次いで聞こえる条件にへなりと眉尻が下がる。]
――…生きて、帰れたら、
[生きて帰れるのか。 それは酷く難しい事のように思える。]
また、キミに逢いにいってもいい?
[住む世界が違うと理解していても 逢いたいと心が強く望むから 翠を琥珀へと向けて、希うような響きのせ、手を伸ばす。*]
(187) 2017/10/04(Wed) 10時頃
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─2F白の客室─ ……、お前が此処に来てしまったことと、 ――ああ、もう、…どうしようもないことだ。
[>>186琥珀に浮かぶ金は頼りなく漂うが、それがトレイルの眼にどう映るかは分からないし、自覚もない。
すきだ、側に居たいと探し 会ってみてどうなのだか。 ――きっと男の夢見たようなものではないのでは、とエドアルドは考える。それ故に、翡翠緑に再会して浮かんだよろこびに似た感情も、腑に落ちる“一目惚れ”とやらへの同意も、表すをよしとしない。
吸血鬼としての誇りもあるが 思っていたのと違う、と 離れられたならきっと、とても痛い。 なら最初から突き放せばいいはずだった。
トレイルの言ではないが、耐えられぬ痛みは、吸血鬼とて恐ろしい、のだ。情けないことにこんな事は初めてであり。]
(188) 2017/10/04(Wed) 10時頃
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そういうものか…?
[>>187――しかし、褒めると謂っても、どういう。 迷う眼は方策を知らぬ様子。 眉尻下がるのに視線を向けて、 それから静かに目を伏せる。
心の霧は晴れるどころか 暗雲の如くより重く垂れこめた。]
……勝手にするがいい
[伸ばされた手を振り払うことはせずに―きっとこの宴の間だけだろうと思うから―>>187 甘んじて受け入れる。*]
(189) 2017/10/04(Wed) 10時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 10時半頃
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/* 俺には…圧倒的に…耽美さが…足りないのでは…?と悩む。
弱々しかったから引っ張って来てしまったが トレイルどこかで誰かの邂逅したいとかありそうでは…大丈夫…? 困ったら風に飛ばされような。
(-41) 2017/10/04(Wed) 10時半頃
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/* そういえば薄い影みたいな 召使が居るのだった そいつに色々頼んでもいいかな
(-42) 2017/10/04(Wed) 10時半頃
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―― 白の客室 ――
……俺が無茶をやらかして呆れてる?
[確認するような響き。 頼りなく漂う琥珀の中の黄金は>>188 エドアルドの心を覗かせてくれるかのよう。 彼から返るは似た響きか疑問に近いか>>189]
そういうものだよ。 ――…好きなひとに褒められたいんだ。 少しでもエドアルド、キミに意識を傾けて欲しい。
[如何しての答えとなる好意を自分なりの言葉で伝える。 伸びた手は彼の頬を壊れもの扱うかのようにやわく撫でる。]
(190) 2017/10/04(Wed) 10時半頃
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[撫でた手は彼の項へと滑り、 軽く引き寄せるようにして]
――… エドアルド。
[大事なものを呼ぶような感情滲む響きを耳朶に]
キミが好きだよ。 逢うたびに惹かれてく。
キミの態度を見るに、魅了の術、とか掛けられてない、よね。 こんなにも誰かを好きになったのってはじめてで
……ほんと、……
[如何しよう、と途惑うような声が続く。*]
(191) 2017/10/04(Wed) 10時半頃
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─ 書斎 ─ [深い唸り声が弾けると共に、躍り出したのは三点の真中。 ひゅうと、男の喉から細い息が飲み込まれる。 後退った足先は転がった大蒜を蹴り避け、白金の手へと届けた。
空を切り、噛み砕かれるは多年草。 狗との狭間に踏み入れた青年の背により、男は僅かに目を細める。]
ッ……シーシャ君!
[瞳孔が紅く尾を引いて、其の身体が駆ける。 狙うは先自らへ撃を仕掛けた男。歯に掛けるのは火掻き棒。
狗とは謂えど、夜闇から這い出産み出されたモノ。 不慣れなヒト如きを振り放る、容易い事。]
(192) 2017/10/04(Wed) 11時頃
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[青年が床に落ちる音と共に男の視界は晴れる。 書見台を、爪が掻く。削れ、痕が残され。 狗は突貫を止めること無く、少年へと刃を向けていた。]
シメオン君っ!
[男は、青年の持たぬ喉で声を震わせた。 然し、聲を張り上げ、危険を知らせた処で何に為る? 人の足で駆けたとしても間に合わぬ狗の脚が、少年へと襲うのだ。]
(193) 2017/10/04(Wed) 11時頃
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[瞳は、] [少年の事を観ていた。] [指先は、] [腕を振る自然さで、] [懐へと伸ばし乍ら。]
[少年が取り出したのは、小瓶であった。 其れが聖水たるものであることを、男は知らずに居たが。
少年の腕は、色を保った儘であったか。 賭け先の行方は、贄には未だ韜晦した儘。
ただ、狗の牙が、此の瞬間でも止まっていなかったと云うのならば。 次、紅く彩られたのは、狗であっただろう。 男が其の頭を、撃ち抜くのだから。*]
(194) 2017/10/04(Wed) 11時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 11時半頃
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―2F 白の客室―
……それについては間違いない
[大体、宴に誰が参加するかなど分からない。 追いかけて来るような人間がハンターや復讐目的以外に居るなど思うわけがないではないか。
他の場所では狩りが行われているのだろう、 城主が見ていたなら、この様を 面白がるか、呆れるか。 またいつつむじ風が吹くともしれない。此処は、鏡の城主の領地なのだから――]
酔狂にも程があるぞ……
[頬を撫でる手はひどく丁寧で、戸惑い深まるまま、翡翠の眸を見遣る。]
(195) 2017/10/04(Wed) 11時半頃
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…っ、
[引き寄せられ、ソファの背凭れに両手をつく形。 耳朶に落ちる囁き、小さく肩が震え吸血鬼故、血色が良いとは謂えない膚に赤みがさした。]
……、…な っ、
[なんで、は詰まった息の先。]
掛けるわけがないだろうが、 そんなもの…!
[吸血鬼といえば――と謂われる花形の術ではあるが、エドアルドの得手ではないし、好むものでもない。]
どうしようも、こうしようも、……あるものか……
[項垂れ零す声は力なく。丁度相手の肩口に前髪がはらりと掛かる。 其れは此方の台詞だ、と、2度目思った。人間風情が、――期待してしまったら、どうしてくれる*]
(196) 2017/10/04(Wed) 11時半頃
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/* 何処までも愚かな少年を演じたい。 結局、蛙の子は蛙なんだぞってしたい。(願望
(-43) 2017/10/04(Wed) 12時半頃
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/* 拷問されたい…(どえむ) 耽美に拷問されるってどうやるんだろう……(頭を抱える)
(-44) 2017/10/04(Wed) 12時半頃
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─ 書斎 ─
[躍動する死の塊。 金の粒の一つを床へ引き倒し、もう一つの金へ。 犬にしては長すぎる黒い牙がその腕の柔い肉へ埋まる]
──……!!
[液体が弾ける。
犬は聲を上げなかった。焦げる音も溶ける音もない。
鳴ったのは、書見台が倒れて本が落下するそれ、 声にならない息>>185 肉の噛み裂かれゆく甘美な音色
そして、 鋭利な銃声>>194だった]
(197) 2017/10/04(Wed) 12時半頃
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[聖水を浴びて輪郭がほとんどほどけていた幻の犬は、その黒い霧を散らす銃弾によって完全に形を失う。
乾いた古い血の匂いと、煙のような渦だけがその場に残った。
約束された不滅性を示すように、霧が再び凝集しだすまでの間はさほど長くないけれど**]
(198) 2017/10/04(Wed) 12時半頃
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/* 今更だけど噛みついてんのにどうして頭を撃つんだ…?(自分のろるを理解できない顔)(神妙な顔) シメオンの腕吹っ飛びそう…吹っ飛びそうじゃない? 誤魔化します。
(-45) 2017/10/04(Wed) 13時頃
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── 書斎 ──
[ 濡羽に映るのはただふたつ。 双つの燃えさかる紅き眸だけ。
鼓膜を震わせるのは、 床に落ちる鈍く響く音、>>183 声ならぬ聲を吐き出す吐息、>>185 名を喚ぶ、ひとりの声、>>193 聖らかな真水の散る水音、 ]
─── ……ッ!
[ そして、 鋭利な銃声>>194、だった。 ]
(199) 2017/10/04(Wed) 13時頃
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[ それでも尚、 霧の様に渦巻く黒は、その場に 完全に存在を喪うことなく揺蕩う。>>198
もう今しかない、 ]
クッ…一旦退くぞ……!
[ 漸く視界に映るふたつの金の姿。 顎で向こう扉を示しながら、 床を蹴ろうとした時に、 とろり、溶け出すような温かみと、 激しい痛みに、見舞われる。 ]
(200) 2017/10/04(Wed) 13時頃
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|
[ 息を短く吐き出して、 根源を求めて自らの身体を見下ろせば。 ふたつの穴から鮮明な紅が、 白い肌を彩るさまが見える。 ]
─── は 、
[ ぎり、と奥歯を噛み締めて、 まだ白を喪っていない柔い肌の一部に 自らの対の掌に在る爪を、 痛覚を弛めるが如く突き刺すように握る。
嗚呼、あれが再び形を取り戻す前に、>>198 逃げなければならないと云うのに。
痛みに慣れぬ此の身体は、 一歩足を踏み出すのにも、 ひどく時間の掛かること此の上ない。 ]*
(201) 2017/10/04(Wed) 13時頃
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/* 賭け事のはなしをいれるのわすれた。 秘話は次のターンにきっと入ることでしょう。
(-46) 2017/10/04(Wed) 13時頃
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─ 二階廊下 ─
[不吉な死の犬。 とある地では、新しい墓地に最初に埋められた骸は、墓地の番人とされて黄昏の闇に留められ、決して天国にはいけないという言い伝えがあった。
そのため墓地には死者より先にまず犬を埋める。迷信が生んだ墓守犬の風習は、不吉な死の前触れとしての黒い犬の幻想を醸成した。 だから、ブラックドッグ達は魔物ではあるが、本質的には使役犬であり、純粋な邪悪の意思ではないと]
……ぼふん
[鳴いた拍子。 その犬は花を取り落とした。すっかり歯型のついた花弁を鼻先で掬いあげて咥え直し、廊下に伏せの姿勢となる。 寝そべったまま尻尾を振る巨大な黒犬の少し先には、開いたままの書斎の扉があった]
ぼふっ!
[花の吸血鬼ミルフィオリを見上げる紅い眼は、どことなく得意気にも見える**]
(202) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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―― 白の客室 ――
[間違いない、との言葉に>>195分かりやすくしょげる。 宴の噂さえ知らず来た事を知れば エドアルドはさらに呆れてしまいそうだが。]
――…酔狂、かな。 キミはこんなにも魅力的なんだから、 俺が惹かれるのも道理じゃない?
[色彩に関しては華やかさよりも落ち着きがある。 けれど顔立ちは端整で心奪われるものも多かろうと思う。 触れた頬は陶器のように白く滑らか。 琥珀が此方を向けば、嬉しそうな笑みが浮かぶ。]
(203) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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[ともすれば何方が迫られているのかわからぬ二人の体勢。 横目に見える白磁の肌が仄かに色づくのが見える。>>196 エドアルドからの応えで魅了云々を確認すれば小さく息吐き]
……そうだよね。 掛ける理由もないし、
[近付けまいとし、離れようとする。 厭われていると考えるのが当然かもしれない。 厭われていると思えば彼の行動は納得いくものが多い。 けれど、こうして助けようとしたり、と、違和感もあって]
――… エドアルド。
[彼の前髪が肩に掛かれば擽ったそうな吐息が洩れる。 首筋の傷はもう半ば渇いているのだけれど 舌に残る噛み傷はまだ乾ききらず 話すたびにじわりと新たな血が滲んでいた。*]
(204) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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─ 書斎 ─ [高が液体であれど、聖なるものに悪しきは勝てず。 存在が幻影で在ったかの様に、狗の輪郭は曖昧になる。
然し、其の牙は止まらず。
既に鮮肉を得た果てに、再び硬口蓋を見せ。 狙うは少年の頭、咽喉。 白百合から産まれし命の、摘み取られてしまうか否か。 歯冠が肌へと、突き刺されようとするとき──]
[ひとつ、] [銃声が響く。]
(205) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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──カタチが崩れるんじゃあ、 捕まえんのは無理ってことか。
[身近、青年の耳が拾えるか程度の呟き。 陽を視る様に目を細め、朧気に漂う黒霧を眺めるが早いか。 或いは、白金の首根を掴み、立ち上がらせるのが早かったのか。
拳銃嚢へと獲物を戻しては、青年を引くとは違う、もう一つの掌で鞄を持つ。 重々しく抱えていたとは思えぬほど、鮮やかな動作。]
(206) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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ああ、退くか。 お前等が戦えねえのは良く分かった。
シメオン、今の一発は過払い分、 そう思ってくれていい。
[形の無いモノに如何様な効果が有るかは知れぬが、せめてもの足枷に成るやも知れない。 男は話しながら狗の居た場所へ、霧の集まる場所へ本棚を倒す。 其の際机上の上等な万年筆を盗み取ったのは、微々たる手癖だ。]
(207) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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お前はオレを庇おうとした分。 愚直に勇敢なのは、嫌いじゃねえ。
[そういう奴は、上手く使いやすいしな。 心中男は呟きながらも青年の方へ視線を流し、僅かに口角を上げる。
実質、転がった贄と怪我をした贄を此の部屋に置いて行く選択肢を望めば、男へ犬の牙が掛かる刻は伸びるだろう。 然し、男は其れをしなかった。
聊かな気紛れと、尊大なる打算にて。 戦えない者では有るが、役に立たない者では無い。 真に恐るるべきは、吸血鬼であるが故。]
(208) 2017/10/04(Wed) 13時半頃
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[部屋を出ようとする男の瞳は、或るものを見て顰められる。
痛みに耐えるよう、声を殺し。 腕の赤とは真逆、青に染まる顔で足を動かさぬ少年。]
ッチ、 ……さっさと行くぞ、坊ちゃん。
[上客を見殺す程の、状況ではない。 男は少年の臀部を蹴り上げ、無理矢理な一歩を歩ませようとする。
男の耳に、廻廊の音>>202は未だ、届いていない。*]
(209) 2017/10/04(Wed) 14時頃
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宴の参加者ならキミも誰かを狩るのかな。 俺にしたように、血を、飲んで…… 他の奴にも、情けを掛けたり、とか
[耳朶に触れるか触れないかの微かな囁き。]
――… 嗚呼、
[考えただけでも、嫉妬してしまう。]
それなら、
[一思いにこの場で殺して欲しい、なんて 声には出さぬまま、髪へと唇を寄せた。*]
(-47) 2017/10/04(Wed) 14時頃
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[少年が手にした小瓶のそれが、 音も無く黒妖犬の輪郭を溶かしたーーと、見えたその時。 銃声が響いた>>194 はっとそちらに顔を向ければ後方にいた青年の手に 収められていたそれに目が向く。]
…。
[聞こえてきた呟きに驚いている間もなく、 ニコラスに首根を掴まれて立ち上がる。 立ち上がってからも尚、 状況を把握しきれていない体であったが>>207]
(210) 2017/10/04(Wed) 14時半頃
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………。
[彼のいうことは尤もだと思った。 先程黒妖犬と対峙したとき、 自分が何の役に立てなかったのは確かなのだから。]
[しゅん、とはしたものの]
…ーー。
[ありがとう、と彼に唇を動かしてみせてから、 それから、小さく頭を下げた。
どうして、とか 彼に聞きたいことは沢山あったけれども 彼が今、自分たちを助けてくれたことは事実なのだから。]
(211) 2017/10/04(Wed) 14時半頃
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―2F 白の客室― [しょげる様子をちらと見る。]
忙しい男だなお前は
[呆れたような色の混じる声。 だが、続く感想らしきには、複雑そうな、そして戸惑うような色が順に浮かぶ]
……世事は 要らない
[素っ気なくも聞こえる謂いかたをする。 吸血鬼独自の文化から離れた真っ向からの好意は、酷く、落ち着かない。]
(212) 2017/10/04(Wed) 14時半頃
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[体勢にまで気が回らず、 はっきりと否定してしまってから、嗚呼、と嘆息する。]
……魅了の術が 掛かっているせいだと謂われた方がよかったか?
[嘘でも曖昧に濁すでも、方法はあったろうに絡め手が使えないのはエドアルドの気性のせいだ。 魅了の術だ、と謂えば 解いてくれ、とでも願われるかもしれない。 そうならば、例え痛くとも所詮はこんなものと己も割り切れたかもしれないのに。]
… …っ
[彼独特の抑揚で名を紡ぐは酷く耳に絡みつく。 唇から零れる血の色、血の吐息。吸血鬼の欲求を、喉の渇きを刺激してやまない。ただでさえ、酷く、甘いのに。
>>205 銃声が響いたのに、はっと眸を上げたのは、一瞬で*]
(213) 2017/10/04(Wed) 14時半頃
|
|
[部屋を出ようとしてシメオンのほうを見れば、 明らかに顔色がおかしくて>>201
彼に手を差し伸べて、 大丈夫かと心配そうに首を傾げて。 傷の様子を見れば、その痛々しい様子に 微かに眉を下げた。]
…。
[何かないだろうかと考えて、 書斎のテーブルにかけられたクロスを手に取ると それを彼の傷口にあてがった。 手当というにはあまりに大雑把なものだけれど。 一先ずは撤退を最優先に。 できればあとできちんと手当ができればいいと、 思いながら、二人と共に部屋を出ようとする。]**
(214) 2017/10/04(Wed) 14時半頃
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|
[宴に饗する銃声の直後か。 トレイルから密やかに耳朶に伝う声。ちいさく息を飲み。]
今の音を聞いたろう。 …他の贄も狩りの標的となって舞っている。 それに、吸血鬼とて狩られることもある。
…――これはそういう遊興だ。 ただ、……
[ただ。こんな風に庇い立てするのはきっと、お前だけだ。 唇はかすかに動いただけ、伏せた琥珀は彼の位置からは見えまい。 嫉妬の気配まではまだ、感じ取れず、]
……、それなら、なに、……ん、
[髪による唇、くすぐったげに微かに息を零した。身体を支えるため、ソファに片膝乗り上げて*]
(-48) 2017/10/04(Wed) 15時頃
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─ 広間 ─
……本当、あの髪には赤が映える
[穏やかな声音で賛辞を述べ、盤を差し出した召使いからカクテルグラスをすくい上げた。 賭けに負けた褒美は、とろりと熟れた極上の古酒。手に持っただけで屍人の目許に仄かに陶酔の朱が差した]
今度は、私が不正など働けないよう
そう、あの美しい方がどの贄を踊り手として許すか、にしましょうか
[3人とも、という答えだってあるのだろう。 思いがけない「強さ」を顕してみせた人間たちを鏡に眺め、赤のグラスへ唇を寄せた]
(215) 2017/10/04(Wed) 15時頃
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―― 白の客室 ――
[また彼を呆れさせてしまったようだ。 エドアルドの声>>212に情けなく眉を下げる。]
お世辞じゃないのに。
[客に世辞を言うこともあるが 此処までの言葉を向けたことはなく]
……術を掛けられたわけじゃなくて良かった。 この感情が自分のものなら――… 受け止めて全うするだけ。
[魅了の術>>213と言われたならどうしたか。 解いてくれ、と願うかどうかさえ分からない。
銃声に伏せた睫が小さく震える。 生にも死にも等しい痛みは思うより近くある。]
(216) 2017/10/04(Wed) 15時頃
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[律儀に状況を説明してくれるあたりは エドアルドの気質によるものだろうか。 彼の言葉に、耳を傾け、頷いて]
……キミが誰かに傷つけられるのは、嫌だな。
[自分と違い、彼に力あることは感じていても 可能性の話をされればそういった思いが湧く。 ただ、と、続くはずの言葉は届かない。 片膝乗り上げるだけの距離が詰まれば微笑み浮かべ 項に回すを両腕にし、ゆると自分の方に引き寄せて]
――…キミの手に掛かりたい。 そう、思っただけ。
[髪に触れた唇が、耳朶へと触れようとする。*]
(-49) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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── 書斎 ──
─── いっ、てぇ……!
[ 衝撃が、走る。>>209 容赦無い蹴り上げに、 思わず前転しそうになる躯を堪え、 長い脚の主を、キッと睨み付ける。
その眸に乗る色は、 蹴られたことに対する憤りか、 役立たずの烙印を押された屈辱か、 将又、正体を隠していた彼への驚嘆か。 ]
(217) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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[ 黒衣から覗いた金と違わぬいろ、 坊ちゃん≠ニ紡ぐ音は、 まさしく情報屋の其れであることに、 ようやく気付かされることとなる。 ]
ニコラス、 …いや、 お前には聞きたいことが山ほどある。
[ 然し、いまはそれどころではない。 賭けられたこの身は、 金と紅が交わり合いながら、 黒き獣が足止めされるのを眺め。 ]
(218) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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[ この男が、助けてくれた。 その事実はあろうとも、 白金のように素直にはなれないのが、>>211 少年が未だに、青さを宿したままの 幼い若者であることを物語る。 ]
シーシャ、… ごめん、 ありがとう……。
[ 対して、優しさを具現化した>>214 掌を振り払うことはしない。 簡易的な手当を甘受しつつも、 止まらぬ紅を上から押さえながら、 ふたりに続くように扉の向こうへ足を伸ばした。 ]
(219) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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[ 祈りや願いの籠るメモを、 立ち去るときに書斎机から攫う。 そして、こっそりと懐へと忍ばせて。 こんなにも純粋に願ってくれたのは、 果たして此れまでに何人いただろう? ]
…… ありがとう、
[ 扉へと向かう際にもう一度、 白金にしか聞こえぬ小さな声で、 感謝の意を、風に乗せた。 ]
(-50) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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[ 衝動の儘に訪れた此処で、 自らの無能さに唇を噛み締めながら、 踏み出した先、
──── … 母の香が、する、 ]
(220) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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[ 甘い花の香りと、 死へと誘う獣の香り。
まるで、黒狗を使役するかの如き 黒百合の姿に、>>202 唾は、ごくりと喉を通る。 ]
ミルフィ、オリ ……
[ 噫、やはり貴方も狩る側なのだ。 悲痛の色に睫毛は震わせられて、 痛む腕をより一層、握り締める。 何も出来ぬ愚かな少年が再び、 その足を止めてしまうのは容易だった。 ]*
(221) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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[ぼうっとしている癖、危機感を持てと謂いたかったが伝わったのだろうか。]
……無用の懸念だ
[謂いはするものの、アレが銀の銃弾ならば“宴”に死することもあるか――とは思えど謂うべきでもない。]
……、何、……?
[引き寄せるを叱責するより前に、 琥珀の双眸は大きく見開かれた。]
トレイル、お前は莫迦なのか、 …おれは、生きて帰れば考えてやると、…っん、
[耳朶に唇触れれば眼を眇め。ひくん、と顎を引く。 思わぬ望みに狼狽隠せない。手に掛ける――例えば、眷属に、などと、過るなんてどうかしている。離れがたいまま距離は縮まって*]
(-51) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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/* せつめいしたい エドアルドは なんかこう お前危機感ある?へいきか? みたいなかんじで…ほら…
(-52) 2017/10/04(Wed) 15時半頃
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―2F 白の客室 >>216―
…… …、
[世辞ではないとされれば、 困惑の森深く迷い込み戻ってくるは難しく、 感情を却って強く自覚されるを目の当たりにしては、愈々何も謂えなくなる。]
……どこまで莫迦なのか…
[伏せた目元は赤く、 宴に来た目的は己が胸の霧を晴らすことだ、月の乙女に答えたのに、より深く捉えられてしまったような*]
(222) 2017/10/04(Wed) 16時半頃
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[無用の、と聞けば少しだけ寂しげな色が翠に宿る。 また莫迦と言われてしまったけれど、 それよりも名を呼ばれる喜びが勝り眸が細まる。]
生きて帰りたい。 けれどそれ以上に――…
[キミが欲しい、と。 綴ればまた誤解されてしまうだろうか。 それとも、彼の矜持からすれば怒らせてしまうだろうか。 言葉にせず、微かに零れる声に耳を傾ける。]
キミが好き、だから……、
[項に掛かる両の手が、すると肩を滑り 脇から背へと回されて、抱き寄せようとする意を見せる。]
(-53) 2017/10/04(Wed) 16時半頃
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─ 広間 ─
我の勝ちであるな。 ならば貴殿に一献献ずる権利をいただこう。
[賭けの結末を見届けて手を動かせば、召使いがヨーランダに杯を捧げる。>>215 次なる賭けの誘いに、顎髭を撫でつけて考えるそぶりを見せた。]
千花の王に選ばれる幸運な舞い手とは、それは難問だ。 貴殿は、どう思われる?
[鏡の中では、ファーストブラッドの栄誉を得た少年が立ち止まったところ。 彼が、他の贄達がどうするのか楽しみだと目を細める。]
(223) 2017/10/04(Wed) 16時半頃
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──だから、そんな顔を、するな。
[横目に見遣った後の言葉は小さく、困ったような響きが微かに乗る。]
……、──ッ、
[何度も、何度も繰り返されて じわりと人間なりの、トレイルの真剣さが心を搦めとるようだ。]
そんな、の……理由に……っ、
[ならない、と続くは吐息。人間に惹かれ堕ちないようにの悪あがき。 肩へと滑る手に、ひくり、と喉そらし。抱き寄せる動きに、背凭れ掴む手に力が篭る。]
なん、の……つもり、だ
[跳ね除けはせず、正面から間近に見合う。琥珀色は不安定に揺れていた*]
(-54) 2017/10/04(Wed) 17時頃
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死者の園にも花は不可欠。 けれど活きた瑞々しい花は、気高くも気紛れ
まして私はあの方を存じ上げないのだから……ふふ、きっと不利なのだね 温和な印象を抱かせる方、と拝察しますけれど
[考える素振り、遊興に愉しむ表情を見せる城主を見上げ、ありがとうございます、と優しい声で囁いて。 鏡の波紋を横目に確かめ、醸された血酒を一息に流した]
…、ふ ──
[偽の生気を粧っていた頬、ミルク色の薄い肌の下へ忽ち薔薇色が淡く宿る]
(224) 2017/10/04(Wed) 17時半頃
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これは、ひどい 甘露 たった一献── 酔いに溺れては、 、
[ただ新鮮なだけで、後は香りを失うか腐敗するばかりの生き血でも、 どれほど精魂かけて搾り出した美酒でも到達し得ない、真の血のワイン。
これ程の嗜好品を体は知り得ず、 血を味わう享楽において、城主に比べればあまりに幼若な墓守は俯くよりない。 細く掠れた吐息からも白い衣に隠した肌からも、呑み下した酒精の豊艶 な薫が滲むようだった]
では、 私は、先ほどと ──同じ者に
[ドレスの刺繍の上へ皺寄せていた指を鏡へと持ち上げ、賭ける対象を指した**]
(225) 2017/10/04(Wed) 17時半頃
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……そんな顔、って?
[繕う表情ではなく自然と滲むものだから 当人には鏡を見なければ気付けぬほどの変化。]
ん、理由にならない。 だって、好きだから、の続きは、 キミを抱きしめたい、だから。
[なんのつもり、と問う彼への答え。 不安定に揺れる琥珀色を見詰める。 綺麗、と唇が音無く綴り、]
エドアルド
[前置きのように呼び掛ける。 そうして、舌に残る痕に己の歯を宛がい傷口を広げて 血のかおる口付けしようと、唇を寄せる。*]
(-55) 2017/10/04(Wed) 17時半頃
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/* あ〜〜ヨーランダちゃんがわいい……立ち振る舞い指先の動き可愛すぎる……
(-56) 2017/10/04(Wed) 17時半頃
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……、情けない顔だ
[言葉選びは上手いとは謂えない。 己の表情分からないのは、琥珀に泳ぐ金色をエドアルド自身も見られないのと同じか。 綺麗、と音なきかたちに辛うじて眉を釣り上げて。]
……──ッ、不遜、だぞ。
[けれど、名を呼ばれて苦しげに眉根をさげた。 鮮やかな血の匂い。 酩酊するような感覚が蘇る。]
ぁ、……
[─酔いに沈まないよう耐えていたのに。 琥珀が水面のように揺らぐ。 蜜に誘われるように唇を薄くながら開いて受け入れた。牙を立てる事なく味わう最も欲するひとの血は、甘露に他ならずに*]
(-57) 2017/10/04(Wed) 18時頃
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……情けない顔、かぁ。
[彼にとってそう見える顔をしていた。 それなら、そんな顔、と言われるのにも納得がいく。 柳眉が釣りあがる理由も、不遜と言われるわけも、 よもや音なき言葉に向くとは思いも至らず。 苦しげな色を見れば案じるような音でもう一度名を呼ぶ。 小さく漏れる声が心を揺さぶる。
薄く開かれた唇からは真白な牙が覗く。 視線はすぐに揺らぐ琥珀へと移ろい]
――…、ン、
[角度をつけて口付ければ無造作な髪がそちらに流れる。 抱き寄せるが難しいなら 背へと回す腕は縋るように布へと絡む。 あえて血のみエドアルドの口腔へと流し込む。 痛みと熱に潤む翠は、琥珀が喜んでくれる事だけをただ願い。]
(-58) 2017/10/04(Wed) 18時半頃
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……そうだ。
[むすり、とした顔。 其れも他ならぬトレイルの血の香りに惹かれてなりを潜め。
とろり、琥珀が潤む。 血に酔う、眩暈がしそうなくらい。 ずるりとソファの背凭れから片手が滑る。 トレイルの肩に置くような形となって抱き寄せるに易くなるはずで。 流し込まれるを飲み干す、喉の鳴るおと。]
……、ぁ、……ふ
[もっと、とねだるように 息継ぎのあわいに舌先が覗く。 血の滲む処、舐め取ろうとしたは本能的な反応が半分。──もう、半分は*]
(-59) 2017/10/04(Wed) 19時頃
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─ 書斎 ─ [狗の體が朽ちず空へ溶ける、今。 一刻の猶予も許さぬだろうときに、掛けてしまう声は人の弱さか。]
おうおう、どういたしまして。
[下げられた頭>>211を掌で掻き乱す。 聲の無い言葉を拾い上げることが出来るのは、予想が出来ていたから。
白金へ指を通し乍ら、プラチナブロンドを収集する悪趣味を思い出す。 奴なら喉から手の出る程、此の髪を欲しがりそうだ。]
(226) 2017/10/04(Wed) 19時頃
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お前はちょっくら鈍すぎるな。 陽の当たる場所にさっさと 戻った方が良いように思うがね。
[此方を睨みつける様な漆黒>>218へ、男は平静な言葉を返した。
買い手の情報は探らない。 特段知る必要も知りたくもないのだから。 少年の抱える志の形など、男の理解には及ばない。
心優しき青年が簡易な手当てを施す間、止めることも無く扉を開き。]
(227) 2017/10/04(Wed) 19時頃
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[──待ち構えていた薔薇の欠片に、足を止めた。]
……次から次へと って感じだなア、おい。
[最早、ニコラス・ディロンの仮面を付け直す暇すら無い。 狗を従える其の姿は、明らかに喰らう側のもの。 髪を掻き上げた手を其の儘に、懐へと手を忍ばせて。
生憎、進むも戻るも狗の道。 次いで出てくる金ふたりに、警告を投げることもしない。
ミルフィオリ、とは彼奴の名か。 少年の知る者で或るのなら、見逃してくれるか否か。 声の固さからして、如何も後者の香がするが。
からりと乾いた唇で、男は強引に笑みを造った。*]
(228) 2017/10/04(Wed) 19時頃
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/* 将来的にニコラスに弟子入りしよ、、、、
(-60) 2017/10/04(Wed) 19時頃
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[潤みを帯びた琥珀はより味わい深い色となり 翠は見惚れるように注がれる。 背凭れにあったその手が肩に掛かれば エドアルドの肢体を緩やかに抱き寄せた。 ソファの上にもう片側の脚をのせ跨れば良い。 思惑は言葉にせず、口付けるまま嚥下する音を聞く。 ねだるような、甘い囀りに、トクと心臓が跳ねる。 覗いた舌先の艶めかしさに今度は此方が喉を鳴らした。]
……っ、 …あ、っ
[求めるように絡めた傷口に舌が触れる。 あがる声にじわりと甘さが滲んだ。 鼻にかかるような吐息が洩れる。]
…… もっと、
[欲しい、と甘える声は、喘ぎにも似た音に紛れる。]
(-61) 2017/10/04(Wed) 19時頃
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─ 書斎 ─
[崩した霧の上に書棚を倒した人間の判断は、恐らくは最適なもの。 雪崩た稀覯本にかき乱され、凝集しようとしていた魔物の貌は千々と散る]
[獲物の気配が部屋から出た頃、つむじ風ひとつ。 気紛れな風は、まだ犬の姿に集う前の黒霧を巻き上げていつの間にか消していた。 >>#27 (7なら大広間)]
(229) 2017/10/04(Wed) 19時半頃
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/*
7
出すぎでは
(-62) 2017/10/04(Wed) 19時半頃
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/* 7大人気すぎかよ笑う
(-63) 2017/10/04(Wed) 19時半頃
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/* 7………ダイスの女神は………すきね。
(-64) 2017/10/04(Wed) 19時半頃
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[視線感じれば僅かに伏せて、逸らす。 見られるとどうにも落ち着かない。 上体抱き寄せられれば角度の変わり、は、と離れた刹那に息を継いだ。 ずり落ちそうな体支えるには、言葉にせぬ思惑通りに跨るより他なく、自然もう片方の手もトレイルの肩に乗せる形。]
…っ ん、…ん
[血を求めれば深い口づけと同義で、舌が傷に触れる。 ざらりと舐めて、唾液と混ざる馥郁たる酒精のような血を絡めた。エドアルドの一族は――本人の資質のほかに、吸血鬼自身がその者を欲するかどうかが、血の味わいにひどく、深く関わっていて。]
、…… あま、い、
[息交じり、血の匂いに溺れ乍ら酩酊したようなひとこと。 矜持から否定しようと張り続ける気持ちを溶かすよう。もっと、の先が聞こえなくて、緩やかに見つめ瞬きを、ひとつ。]
(-65) 2017/10/04(Wed) 19時半頃
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/* 血に、よわ い
(-66) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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─ 納骨堂 ─
[壁一面に規則正しく積み上げられた大腿骨。柱を螺旋に取り巻く頭蓋骨。 円筒の空間を照らすシャンデリアも、連なるアルコーブを形作るアーチも、花を捧げる祭壇ですら、死の象徴を巧みに組み上げて造られている。そこは死者の領域に最も近い場所。
幾百千の死者たちが飾られた静寂の奥、なにかがごとりと動いた。 ごと、ごと、と重い音が暫く続いた後、ひときわ大きな音が地響きを伴って空気を揺らした。]
んっ、…ふふっ
[こらえきれない。 そう言わんばかりの笑い声が闇に響く。 アルコーブの中に収められた石棺の蓋が、内側から開かれ落とされていた。]
(230) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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ああ、……ああ!たまらない!
堪らないよ、レフ。 おまえに殺されるのは、こんなにも…好い……!
[頬を紅潮させ、裸身を我が手で揉みしだきながら、蘇った吸血鬼は石棺の中から身体を起こす。
先ほどまで灰であったとは思えないほどに、肢体は完璧。ただ、甘い死の名残に、右の鎖骨の下から胸にかけて、鮮やかに紅い筋が引かれていた。]
(231) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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もっと私を打って、裂いて、貫いて…! ああっ……!
[感極まった声で暫く冷たい空気をかき混ぜた後、夢を歩む足取りで棺から出て外へ向かう。途上、足は床を離れて壁を踏み、終いには天井を歩いてシャンデリアの骸骨に口付ける。 正しく地面を歩いているのだと言わんばかりに、当人の髪は乱れぬ不思議。]
そう…オズワルド卿にご挨拶をしなくては。 これほどに楽しき宴を開いてくださることに、感謝を。
[熱に浮いた声で呟いて、吸血鬼の身体は闇に溶けた。]
(232) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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─ 大広間 ─
[大広間に続く階段を普通に歩いて現れた吸血鬼は、裸のまま、というわけでは無かった。 どこで調達したのか礼服を纏い、襟元にはきちりとタイまで結んでいる。 身なり整えれば遊蕩の影はなりを潜め、貴人の風格が身を飾った。]
オズワルド卿。 今年も我が子共々、今宵の宴にお招きいただいたこと、 心よりの感謝を申し上げます。
浮き立つに任せて挨拶が遅れたことは、お許しいただきたい。
[礼法に則り一礼し、感謝と謝罪の言葉を主に告げる。]
(233) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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[視線が城主から、足元に侍る月の麗人へと移れば、唇に乗る微笑が敬愛から親愛へと色を変えた。]
これは、ヨーランダ殿。 宴を楽しんでおられるか?
貴女の"想像"に足るものはあっただろうか。
[言葉遊びの延長に、他愛もなく言葉を転がす。 旋風が吹き込んでくる様子には、面白げな視線ひとつを投げた。]**
(234) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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[水面のように表情変える琥珀が逸らされると、 翡翠にはまた寂しげな色が滲む。 両の肩に触れるはささやかな手の重み。 片手は上質なシャツ越しにエドアルドの背をなぞり 淡い曲線描く腰を無意識に撫でる。]
――…、ン、…ぅ、っ
[ざらりと傷口に触れる舌に痛みとも快楽とも言えぬ声が洩れる。 潤みを増した翠は切なげに眉を寄せて]
……ふ、ぁ、…あま、い、なら、…
[よかった、と嬉しそうな笑みを刷く。]
(-67) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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[血を混ぜた口付けに息だけでなく体温もあがる。 鼻や目許に灯る赤は一向に引く気配はない。 恋い焦がれる琥珀が瞬き、此方に向けば、羞恥の色は濃くなり]
っ、……もっと、 …ほし、ぃ
[躊躇いながらも声にしたそれは、微か震える。*]
(-68) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 20時頃
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/* ジェレミーくんやっぱ可愛いなーって中の人は思うわけですよ
(-69) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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─ 二階・廊下 ─
……賑やかねぇ。
[黒犬に導かれて進む先。 そちらから聞こえてくる物音に、口をつくのは呑気な呟き。
やがて、黒犬は一声鳴いた後に、その場に伏す。>>202 律儀に花弁をくわえ直す姿には、あらかわいい、なんて言葉が零れて落ちた]
……さて。 どーぉなってるのかしらぁ?
[呟きながら見やった先。 開かれた扉から出てきたのは、贄たる者たちで]
(235) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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……あら。
[己が名を呼ぶ声>>221に、目を細める]
さがしものは、順調……ではなさそうね。
[くす、とわらう。そこにある響きは楽し気なもの。 朱さした唇は笑みを意味する弧を描いたまま、花硝子は懐に手を入れる男>>228を見やる]
それはそうでしょう? のんびりとしていては、狩りに参加し損ねてしまうもの。 それでは、宴の楽しみがなくなってしまうわ。
[吟ずるように紡いだ後、花硝子は優美な仕種で手を差し伸べる]
(236) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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|
さて……それでは。 狩りの前に、ひとつ、問うて良いかしらね。
[差し伸べた手の上にひらりはらりと、花弁が落ちる]
アナタたちは、ただ、蹂躙されるを是とするかしら? それとも、抗う意志を持つ?
[蹂躙されるを是とする無気力を、花硝子は好まない。 金の髪の少年は確たる意志を持つ者と見なしてはいるけれど、残る者たちはどうか。 己に挑むにせよ、逃げるにせよ、自ら動く意志を見せぬのであれば手にかける価値もない──とは、以前の口癖。
故に、向けたのは見定めるための問い。 言葉が返るか行動が返るか、それすら楽しみと言わんばかりに弧が深まる。**]
(237) 2017/10/04(Wed) 20時頃
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|
/*
現在状態の『服を着ました』流石に笑う
(-70) 2017/10/04(Wed) 20時半頃
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/* 表の流れぶった切って悪いなぁとは思うのですが ジェレミーさんのメモの「服をきました」がすごくじわじわきてる…(何
(-71) 2017/10/04(Wed) 20時半頃
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──、ッ、……!
[なぞる手に従い背を反らす。 もどかしげに肩に置いた手が布地を掴んだ。 血の味と触れる舌先に夢中になって、傷口を幾度も往復する。 息乱れるは何方もで、濡れた夜の森のように湿度を纏う。]
──、トレイル、……
[潤む琥珀と、濡れた翡翠が違いを映す。 よかった、などと吸血鬼に対して言うことか、と脳裏に過った。 目元に敷かれた朱は、翡翠緑と引き立てあう。
──問いかけの答えは。]
(-72) 2017/10/04(Wed) 20時半頃
|
|
……も、っと、……て、何を──
[血を求めるのは、 吸血鬼《じぶんたち》の方ではないのか。 震えた声の彼に跨ったまま眸を覗き込む。 唇に付着した赤のかけらを舐めとって*]
(-73) 2017/10/04(Wed) 20時半頃
|
|
[往復するたび傷口からは血が滲む。 この血でエドアルドを繋ぎとめる事出来るだろうか。 浅ましい考えが過り、微かに眉を顰める。 名を呼ばう声に、腰へと宛がう手指が小さく跳ねた。]
……ん、
[何、と問うつもりなのに蕩けた舌は続き紡ぐを忘れ。 離れるを名残惜しく思い、もう一度口付けようとすれば 問う音色が彼の口から零れる。]
もっと、口付けたい。 もっと、エドアルドを感じたい。
[僅かに顎を引いて、翠は上目に琥珀を見詰める。]
(-74) 2017/10/04(Wed) 21時頃
|
|
[城主の寛ぐソファの足元、その膝へ片手を触れさせて頭部を預けていた屍人は微かに息を吐いて首を擡げた]
……ジェレミー とても
[染まった目尻に緩く綻んだ唇 陶然とぼやけて星光を宿した双眸 ── 堂々たる酔っ払いである]
ハート ……とられました?
その服は、ああよろしい 地味ではないのだね 美しいよ。棺に入れて飾りたい
[何か熱烈なことを言っている]
(238) 2017/10/04(Wed) 21時頃
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|
昏迷は深く 私は戸惑い乱れ けれど 、楽しいよ
想像する。 瑞々しい血の味や ──声などを
[風が吹いて黒霧が帰り来れば、クスクス笑った。 絨毯の上に犬の姿が現れると膝枕をやめてその首にもっふぅと抱きついた*]
(239) 2017/10/04(Wed) 21時頃
|
|
/* ……耽美、とは。と自問自答し始めてる。 耽美ってどうやるんだっけ……。
(-75) 2017/10/04(Wed) 21時半頃
|
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[ちり、と舌に痺れのある。 腰擽るような指先も悪くない。 彼の心の内知らずのまま、 吸血鬼は血とみどりに酔っている。 蕩けた翡翠は緑雨に濡れたよう。 上目遣いは危うささえあり、心の隙に滑り込む。 歯車は、狂いきりつつあった。
数瞬、空隙、沈黙の後。]
いいだろう、……許す。
[あくまで上からの、されど確かな許しを示した。 もう一度血と、甘さを求めて自ら唇を触れさせて*]
(-76) 2017/10/04(Wed) 21時半頃
|
|
[月白の君から返る声は酩酊に溶けた艶。 朱の差す面貌は、最前別れた時よりも悩まし気だ。]
ああ───もうずいぶんご堪能のご様子。
…私? そう。ひとつ。
[ハートを]
貫かれてきたところ。
(240) 2017/10/04(Wed) 21時半頃
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[鎖骨の下から心臓の上へ。 なぞった指がシャツの釦を弾く。 危ういところで留まったそれが、貞淑を装う。]
貴女の棺に飾られて愛でられるのも、 また甘美な想像だ。レディ。
[跪き、手を伸ばす。 叶うならば乳白の繊手に、唇落とさんと。]
けれども今は、貴女に想像の糧を、
血の色と、声を、 お届けするよう、励むとしよう。
[黒犬が現れれば身を引き、その背を撫でてから立ち上がった。 新たな狩り《官能》に、身を投じるべく。*]
(241) 2017/10/04(Wed) 21時半頃
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[血と涙とを洗い流して湯から上がれば、ラタンの籠に乾いた衣が用意されていた。
黒絹にターコイズの破片をあしらった上等な品。 訝しむことなく身にまとう。
おりしも、納骨堂から復活したジェレミーが礼服に身を包むのと時を同じくして。>>233]
(242) 2017/10/04(Wed) 21時半頃
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[長短の武器は手を離れたときのまま、地面に転がされていた。 ジェレミーの胸郭を切り裂いた鋼の短鞭は切っ先が欠けてしまっているが、銀を織った長鞭はその煌めきを損なわれることなくある。
屋敷に縛られた影の従者たちには触れ得ぬのかもしれない。
その銀糸の紡ぎ手もまた夜霧に囚われていることを知る由もなく、 また、出会ったところで、こちらの記憶は封印されているのだったが。]
(243) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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―キッチン―
[入る必要のない空間 思い立って手を叩く男]
移動の訓えが少しばかり仕えても 人の子よりは少しばかり身体能力が優れていても 人の子よりは少しばかり死ににくい頑強な体であっても
私は弱いから武器位は必要ようさかね
[手にしたのは銀のナイフ 軽くナイフ投げをすると壁に刺さる]
腕は落ちていないようだ
[数本のナイフを手にすると騒がしい音がする二階へと向かう]
(244) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[灰の山も残っていないことを確かめて小さく頷きながら、再び鞭と手甲を装備する。
そうして身支度を整えた肩先を、漂う花弁が掠めていった。>>52 音なき刺激を感じて傾けた首の向いた先に、温室がある。
そちらへと歩を進めた。*]
(245) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[彼の心知らず。 故に数瞬、天使が通ったのかと思う。 不安げに揺れるのは跳ねのけられるを危惧して。]
…………、
[エドアルドからの許しに思わず息をのむ。 はたり瞬き、それから嬉しげな笑みを浮かべた。]
――…エドアルド、
[上からの物言いは、種よりも身分の違いを思い出させる。 名を呼ぶ事さえ恐れ多い相手なのかもしれない。 それでも、名を呼びたくて、呼べる事が嬉しくて 言われぬ限り呼び方を変えるは頭になく。]
(-77) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[彼からの口付けを甘く感じる。 触れるをなぞるように唇が淡く動き]
…… 好きだ。
[綴るは届くか知れぬ想い。 唇をひらいて血に濡れる舌をエドアルドの口内へと忍ばせる。 歯列をなぞり、上顎のやわらかな粘膜を掠める。]
ん、……、
[血ではなく、彼の味を舌に感じて甘さが染む。 布越しの触れ合いがもどかしく、 腰に掛かる手がシャツの裾を手繰り*]
(-78) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[ 煌めく光の中で生を受けた己の身は、 日陰で暮らすには、慣れてはいない。 在るべきものは、在るべき場所へ。>>227 戻れるものならそうしたい。 ]
…… 帰る場所なんか、 もうどこにも、ない。
[ 自らの決意の内情など、 破落戸にくれてやる理由も、意味も、 何も、ない。 其れでも、反発を向けるように、 彼の耳にだけ聞こえるような小さな音を、 ぽつりと、薄い唇から落とした。 ]
(-79) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[ 平静な男の言葉>>227に、 不満げな色を呈し唇を尖らせつつも、 濡羽は、… 流れるように、 情報屋を睨んでいた瞳を、 目の前に咲く、花へと向ける。>>236 ]
順調なものか、 …… 俺は、無用な争いは避けたい。 貴方ならば尚更だったけど、
[ 朱に含む悦の色に、 驚嘆の滲む己の眸は次第に、 鋭く、目の前で散る花弁>>237を追う。 ]
(246) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[ ひとりの男の掌が懐に伸びるように、>>228 少年もまた、腰に下げる鉛に指先を伸ばし。 だらり、と下を向く負傷した片腕からは、 ぽたり、と血の滴が床を濡らす。 ]
邪魔立てしようものなら、 …… 容赦は、しない。
[ 背を向けた扉の向こうに、 もう、黒い獣は居ない>>229と 知っていたのならば、 シーシャの身体を逃すよう押し込んだろうに。 其れが叶わぬいま、 引き金を引く瞬間を、探るのみ。 ]*
(247) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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― 書斎 ―
[青年に頭を下げれば、 掌が此方の髪を掻き乱す感触と、かけられる言葉。>>226 その掌から伝わるものは、温かさで。 ――嗚呼、此の人は生きているんだと瞳を瞬かせる。
次いで少年にかけられた言葉は 少しばかり意地悪なものであったかもしれないけれど>>227 それでも。 ……やっぱり悪い人ではない、と、 彼の心中にある打算等、知らぬ此方はそう考える。]
(248) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[少年の腕に簡単な手当を施しながら 陽の当たる場所、という青年の言葉を脳裏で反芻していた。
――この少年も、あの青年だって、 本来はこのような夜霧の世界の住人ではない。 暖かな陽の当たる世界に、彼らの居場所があるはずだ。
――…私は? ……よく、わからない。 時折、ぼんやりと朧気に浮かぶ光景は在るけれど それはまるで夢現のように曖昧で、まるで実感を伴わないもの]
…。
(249) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[帰るべき場所は、未だわからないけれど。 ――いつか、何処かに還る時が来るのならば。 そのときは、どうか……。]
(250) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[手当を終えて火掻き棒を再び手にする。 それから少年と青年と共に廊下へと出れば、 ――鼻先を擽る、この場には似合わぬような清純な香>>220 空間に満ちる、嫋やかな花の香り。 そこに立っていたのは、花硝子の乙女。>>237]
……。
[ミルフィオリ、と。>>221 そう少年が呟くのは、恐らく目の前の乙女の名]
…。
[一先ず、手負いの少年をそれとなく庇うようにして 火掻き棒を手に構えると、青年のほうへと 指示を仰ぐようにしてちら、と一瞥する。
少なくとも、先程の様子からするに、 彼はこういった荒事に“慣れて”いるように見えたから。]
(251) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[勝者の権利として捧げ、敗者の褒美として守り人の手に渡った血の美酒が、その喉を下るのを見る。>>225 朱の水に差した花が染まるよう、酒精吸い上げた肌に紅兆すさまを、麗しと嘉した。]
お気に召されたか。 ヨーランダ殿に喜ばれたならば、醸したかいもあろうというもの。
溺れるなどと申されるな。 酔いに遊ぶも我らが流儀。 狂うも乱れるも、望むがままに。
[それをこそ望むと、穏やかな眼差しが言う。]
(252) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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/* 行動がかぶ、う。ほら!!! おとなしくシメくんがまってないから!
(-80) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[持ち上げられた指が鏡の中のひとりを指す。>>225 震え怯えながらも、黒犬に向き合った、か弱き贄。]
なれば我は、残りふたり、としようか。
[因縁のあるらしき彼らがどうするのか。 興がる眼差しで鏡を見る。]
(253) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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そう、素敵なこと
[貴人を見上げれば、彼の浸る愉楽が匂い立つよう>>241]
血の色と──
[指の付け根に羽の触れるような感触を得て、血酒に酔った爪を羞に染め、 生まれ直すという彼の言葉の意味を考えようとして。
芒と瞬いた。
視線は宙を漂って鏡へと向く。 花の吸血鬼が彼らに意志を問う声が>>237鏡面の向こうに奏でられていた]
どうぞ、存分にお愉しみを 月の雫も 貴方を嫉むだろう
(254) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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/* どうくる!?ねえ、どうくる!? あと5分くらいまつ。
(-81) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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[そうしていれば、少年が吸血鬼の方へ>>247 その指が伸びた先にあるのは、腰にかけられた鉛。
彼がここにやってきた目的を考えてみれば 何の策も準備もなくやってくるわけはない。 とはいえ、先程負った傷は まだきちんと手当ができたわけではない。 ぽたりと床へ滴る赤が、何よりもそれを物語っている。
相手の吸血鬼が此方へ声をかけてくるのを見れば>>237]
…。
[その問いかけに私が応えることは、できないけれど。 ――ただ、返答の代わりに少年の傍らで火掻き棒を握る手に力を込めて、前を見つめ返した。]*
(255) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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/* シーシャ!!!ありがとう!!!すき!!!!
(-82) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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/* シーシャに平伏している。。。 ほんと、先走り野郎でごめんね……
(-83) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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―2階廊下―
[二階に辿り着くと何やら剣吞な雰囲気に驚いていないが驚いた仕草をして立ち止まる]
美しく花のご婦人と哀れな仔羊達の戦いとは これは見逃しては惜しい出し物
[手にした銀のナイフを銀のナイフをジャグリングし、 火の粉いや厄介事が自分の元に来るまでは高みの見物]
(256) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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/* 用意した修正テープの台詞は、 また何処かで使う機会があると、うれしい。
(-84) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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これはコープスウェル殿。 今年も、お待ちしていた。
[程なく訪れたは賭けの結末───ではなく貴公子然とした客人。>>233 端正な挨拶を受けての答礼を返す。]
既に宴を楽しまれているのであれば、なにより。 貴殿らの趣向は、我もまた楽しみとするもの。
まだ夜は長い。 宴果てるまで、存分に堪能されるがいい。
(257) 2017/10/04(Wed) 22時頃
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─ 二階廊下 ─
[廊下の床に蟠る影のように、じっと伏せた姿勢を保っていた黒犬が、ピクと耳を揺らした。
少し首をひねるようにして、宙を踊るナイフのダンス>>256に赤い眼を向ける]
[尻尾の先ゆらゆら]
(258) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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− 温室近く −
[数多の花が咲き誇るさまは、ガラスの外からでもよくわかった。
月白の百合、剣弁の薔薇。 異国から運ばれた稀種や、ここで生まれた異種交配の裔もまた。 丹精込めて栽培されたことがわかる、如何にも目的に叶う品ではあった。
けれど、花盗人をも選り好みしそうな奢りの粋に目を奪われることなく、選んだのは、温室を額縁のように囲う露地のジキタリス。 紅紫の釣り鐘を連ねた教会の尖塔のごとく、あるいは槍を連想させるそのまっすぐな丈の高い茎を根元で手折る。*]
(259) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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/* わんこかわいい(かわいい)
(-85) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[ …… 白金の優しい男は、 この愚かな少年の身を護る為にと 庇い立てするように前へ出る。>>251 ]
シーシャ、いいよ。 … 足手まといになりたくない。
[ ふるりと、振るう首と共に、 金糸が、はらりと頬を打つ。 告げる言葉は、渇ききったまま。 其れでも尚、壇上へ上がるべく 一歩前へと足を伸ばすのだ。>>247 ]
(260) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[ 新たに増えた影ひとつ。>>256 宙を飛ぶ銀色の煌きに瞳を細め、 参加しようとする気のないアレは、 どうやら、…… やはり、吸血鬼だったらしい。 ]
…… お前は、
[ けれども、ふたつを相手にする余裕はあるか? 答えは、─── … 否。 混ざろうとせぬのは好都合と捉えるべきか。 視線を向けるだけに留め、 相対すべき花へと意識を戻した。 ]*
(261) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[>>258の黒犬に気付くと軽やかに笑う]
ダメだよ、可愛い君達には危ない物だよ 私にはどうってことないものだけどね
[回る銀のナイフは明かりを反射してきらめく]
いい子にしていたら可愛いワンコには新鮮な肉をやろうさね
[ちらりと哀れな仔羊達を見る]
(262) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[鏡の向こう、ここではない場所を映す鏡面に、3つの贄と、ひとりの同胞を見る。 花硝子差すその姿に、見覚えがあるような、無いような。 固まる3つの中には、露天風呂で覗いていた顔もあった。]
あちらも楽しげだ。 どれも美味しそうで、
[味見してみたくなる、と舌先を僅か唇から覗かせる。]
では、よき宴を。
[失礼を、とふたりの同胞に辞去の礼をして、広間の外へ歩み出た。*]
(263) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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─ 二階・廊下 ─
まぁ、思い通りに進ませてはくれないでしょうしねぇ。
[返された言葉>>246に、緩く肩を竦める。 無用は争いは避けたい、という言の葉。 己ならばという部分に僅かに眉が寄るものの]
……あら。 その心意気や良し、という所かしらね。
[鋭さ帯びる眸。 真紅のしずく落としつつ、引く様子を見せずに紡がれる言葉。 視線>>255を感じて見やれば、火掻き棒を手に立つ姿。 一度、そちらに目を向けた後、花硝子は再び金の少年を見やる]
(264) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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……ま、アタシと戦いたくない、なんて、カワイイこと言ってくれるのは嬉しいけどねぇ。
アタシの本領は、狩る側なのよ。
だー、かー、ら。
[歌うように紡ぎつつ、手の上に積もった花弁を握りつぶすようにぎゅ、と握り]
……容赦なんて、気軽に口にしない方が、身のためよっ!
[宣と共に、手のひらを開きながら腕を大きく振る。 手の内にあった真紅の壁がキィン、と甲高い音を立てて弾けた。 弾けた花弁は一片ひとひらが硝子の鋭さを帯び、対する贄たちに向けて飛ぶ。 一見優美な花弁舞──その実態は、鋭く斬り裂く硝子の刃。*]
(265) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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/* なんで吸血鬼だってわかったんだろう………(自問自答する きっと、なんかそうゆうオーラが出てたに違いない。 ほら、わんわんがあれだし(?)
(-86) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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/* おしゃれな技がきたぞ!!!
(-87) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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/* 中身が低脳すぎて反応も低脳……。
(-88) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[ 陽の光の下であれば多くを蕩かすであろうと思わせる微笑み。 翡翠緑の双眸に囚われた、吸血鬼さえいるのだから。]
……、──……、っ
[名を呼ばれ、微かに息を詰める。 その響きは、心臓を、掴む。 あくまで在り方は崩せないが 名の呼び方を訂正しないのは、 つまるところ、呼ぶを認めているということで。]
(-89) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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─ 二階・廊下 ─ [宙を舞うのは、ひらひらと。 男の驚かせたのは香を漂わせて法則を乱す花弁か、吸血鬼の響かせた声にか。 否、何方でも在ったやもしれない。]
それは意味ある質問なのか?マダム、 ……と、呼んでいいのか分からねえが。
[其の心に在る信念なぞ、情報屋の名も持つ男であれど知る由は無く。
蹂躙か或いは抵抗か。 何方にせよ鉄の強い香が花を染めてしまいそうだと、思案するのみ。]
(266) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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ホントはオレとしちゃあ 交渉をしたいモンだが、な。 どうやら選択肢にゃ無いらしい。
[取り出した改造銃には、造作も無く装填を。 乾いた唇を舌で辿れば、紅を付けない血潮の色が一層鮮やかさを増す。]
侮辱する気は一切無いが、 ……話し合いも出来ねえ獣を アンタは自称してくれてるみてェだな。
(267) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[浮かべる弧は、弱者の跼蹐に過ぎないだろう。 せせら笑い、金糸を揺らす男の目は、青年の視線>>251を受け取る。]
ンだよ、 ……逃げたきゃ逃げれば?
[其の先で狩られてもオレは一切知らねえが。 声には出さずに思った言の葉が届いた訳では無いだろうが、青年は唯足を止めた儘。 手負い一匹抱えた状態で、争いに不慣れであろう彼が何処まで耐えるかは想像出来ぬが。
愚かな選択肢を選ぶものだ、と思った男の耳に、ひとつ。 聞こえてきたのは軽やかな足音。]
(268) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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[ぼふん。 黒犬は返事をするように鳴いた。 変な音になるのは、花弁を後生大事に咥えたままだから。
前を向き直しても、絶えず回るナイフの銀音に耳をぱたぱた]
ばぅ
[猟犬の役目を演じるまま、この時はまだ静かに伏せている。 場が動けばそれこそ嬉々として、その身を黒い風に変え得る力を内に抱えたまま]
(269) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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──……、冗談キツイぜ。
[男の知るユージンの名を持つ者は、唯の人間……渡し守ユージン。 姿を見掛けたときも、仕事で来たかと思っていたが。
其れが如何様に転んだか。否、元から知らぬだけだ。 狗と戯れる其の姿は、決して贄のモノとは見えず。
顔見知りであれば銃口を向けにくい、等と云うことは無い。 然し手中を知られちゃやり難い。 そも、吸血鬼が増えた此の状況自体が、死の足音を響かせた。*]
(270) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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/* ニコラスのこういうところ好きです、うん。
(-90) 2017/10/04(Wed) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 22時半頃
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/* どうしたらいい!?!?(なやむ)
(-91) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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/* 金を払うから俺を守れってニコラスにいいたいけどそういう性格じゃない
(-92) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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これはヤバいかもさね
[受けても傷はすぐ癒える、だが痛みだけは普通に感じそうな気配に男は唯一の訓え(超常能力)を構える]
憎悪と悲嘆の渡し守。闇の夜の息子よ 来たものを渡せ
[口にしたのは先程の1オボロス銀貨 黒い水の幻が盾のように男を前に現れる]
(271) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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[宴の喧騒の外側で、蜜を絡める秘め事。 淡く動く唇が、ひそやかな甘さを伝える。]
…………、──
[それは切なる想い。 応えることばは未だ、喉の奥に震えて凝る。 肩に置いたままの手が、彼の衣服をゆるく掴む。
立ち止まったままの声ごと、濡れた舌が塞いでしまう。上顎を掠めた折に、微かに肩が跳ねた。]
……ぁ、ふ…………、
[ 痺れる甘さは、今まで味わったことがないもので。 裾手繰る手にも気が回らないままで、 肌に触れたならばびくんと息まで飲むような反応がある。*]
(-93) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 23時頃
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─ 供物捧げる時 ─
[決して欠けず沈まぬ満月が空にある世界であっても、月を愛でる特別な時が存在する。 様々なものを供え、集まったものたちと共に食するが習わし。
今宵、城の各所に様々なものが置かれる。 いずれも、食されるのを待つばかりの風情である。]*
(272) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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☆イベント:月狂いの供物
城の各所に以下のものが現れる。
望むならば[[1d10 ]]、あるいは好きなものを選んで口にしてよい。
1.月見団子
この白く丸い柔らかな食べ物は、三角錐状に積み上げて置かれる。これを食べたものは一時的に筋力が倍加する。
2.芋
小さな芋を軟らかく煮たこの食べ物は、団子と同じように積み上げて置かれる。これを食べたものは瞬時にあらゆる傷が治癒される。
3.月見酒
小さな陶器の器に注がれた清酒である。器の中には常に月が浮かんでいる。これを飲んだ者は一時的に、探したいものがある方向を直感的に理解する力を得る。
4.月餅
数種の木の実と豆の餡を衣に包んだ、、丸い形の菓子である。これを食べたものは一時的に、自然治癒力の増強を得る。
5.ススキ
植物の花穂であり、食べ物ではない。ヒイラギと同等のものとして扱う。
(#3) 2017/10/04(Wed) 23時頃
(続き)
6.血のプディング
黒い円形をしたこの食べ物は肉とスープ、そして血を煮詰めて作られる。これを食べた者は一時的に興奮状態になり、好戦的になる。
7.パプリカ・ヘンドル
鶏とパプリカを唐辛子と共に煮込んだもの。辛い。これを食べたものはひどく喉が渇き、すぐにでも血を飲みたくなる。
8.インプレタタ
茄子に挽肉を詰めてオーブンで焼いたもの。美味。なおこれを食べても特になにも起こらない。
9.薔薇のムース
薔薇の花弁を薔薇蜜とともに攪拌して固めたもの。これを食べたものは次に目にした相手に強い感情(恋愛感情であることが多い)を抱く。吸血鬼には作用しづらい。
10.血のワイン
血を特別な方法で醸造し熟成させたもの。これを飲んだものは酩酊し、酷い時には意識を失う。あるいは欲望に流される。
※一時的な効果は、任意のタイミング、あるいは次の更新時に解除される。
※吸血鬼には全般的に、効果が及びにくい。
(#4) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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/* むらたてさん、いろんなイベントよういしてくれるなあ! すごくすてき…たのしい。
(-94) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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/* パプリカまじっとる
(-95) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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[息を詰める音色の訳を知りたいと思う。 エドアルドが何を考えるのか知りたい。 心に触れたい、なんて、それは身に過ぎる欲。 制されぬが許可の証と未だ気付かず。
想いに応えは返らない。 一蹴されぬだけで十分と思う。 届くか知れぬ想いなれど彼になら声枯れるまで捧げよう。 肩に掛かる手が布越しに肌を擦る。 上擦るような擽ったげな吐息が零れた。]
――……、…ン、
[もっと、と強請るように舌が絡む。 ざらつく粘膜を擦り合わせ、蕩けるように翠が揺れる。 手繰る手はやがて白磁の肌へと触れて 上質な布の下、それよりも滑らかな肢体を弄る。]
(-96) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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/*おいしそう。
(-97) 2017/10/04(Wed) 23時頃
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─ 二階・廊下 ─
[ふわりゆらりと夢見るような足取りで近づくのは、騒がしい廊下の一角。 花硝子の乙女が立つのとは逆の側から、即ち人間たちの背後から歩み寄る。]
失礼するよ。
[花嵐の吹き乱れる中へ歩を進めながら、暢気ともとれる声を掛ける。 硝子の花弁は等しく吸血鬼の肌も裂き、血を散らした。 鋭い痛みもたらす乱刃に、瞳がとろり潤む。]
狩りを邪魔する心算はないが、あまりの見事さに誘われた。 これに狩られる人間は幸福だ。
[蕩けた声を零しながら、花弁の操り手を見る。 見て、やはり少し首を傾げた。]*
(273) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[男が出来るのは何かを水を通して移動させる事だけ]
身の安全はこれで守れるさね
[死は恐れるに足らず、ただ痛みだけを恐れるだけ]
君も高みの見物さね?
[>>273にウインク]
(274) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* おい、 >>#4の7と8 ww
異議あり! 美味というのは主観であってだな (←
(-98) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[ 奏でられる音色こそ、 場を制すると言わんばかりに、 可憐な旋律は刻まれる。 …… 合図は、花のひと声だった。>>265
絢爛に溜息が溢れそうなほど、 美しく舞い散るのは、硝子の花弁。 ]
貴方が、ッ、俺を見逃してくれたら、 思い通りに進むと思ったんですけど、ね!
[ 獣と称する>>267には、 余りに美しすぎる光景に、 瞬きひとつ赦されることはない。 瞬いたら最期、花弁の獲物とされるだけ。
此方に向かう其れの向こうに立つ、 一輪の花に向けて、叫ぶ。 ]
(275) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[ 奥で盾作る男>>271は、 情報屋と顔見知りなのか? 先ほど僅かに浮かんだ問いも、 この花吹雪の中では、瞬時に溶ける。
頬を掠める花は、紅を滲ませる。 咄嗟に、外套を翻しては、 其の身を、確かに護ろうとし。 ]
─── … ッ、
[ 振り返った先に、其れ>>273は居た。 露天に居た、色男だ。 ]
(276) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[ 狂乱に満ち満ちたまろむ眸は、 まさしく、人ではない証であろう。 狩りの邪魔をする気はなくとも、 真意など計り知れぬ己にとっては、 こう思う他、ない。
囲まれた。 ≠ニ。 ]*
(277) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[一瞥を向けた相手の言葉>>268]
…。
[それを否定するように首を横に振る。 逃げる、というのは確かに考えとしてはあったけれど。 …一人で、というのは考えになかった。
あまり賢い選択肢ではないことは ぼんやりと理解してはいるつもりだけれども。 …それでも、やはりそれを選ぶのは嫌、だと思う。]
(278) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[乾いた声が此方にかけられる>>260]
…。
[足手まといだと思ったことはない。 どちらかと言えば、(手負いの有無に関わらず) 戦いに慣れていない自分のほうが彼らの足手まといだろう。]
[そうして、真紅の花弁が弾ける音。>>265 キィンと甲高い音を立てて、此方へと迫る花の刃。]
……っ!
[咄嗟に取った行動は、視線の先に在った 廊下の壁に飾られたタペストリー>>82 豪奢な意匠の綴織を壁から引き剥がすと、 それで自分たちの身を庇うようにして掲げる。
刃と化した花弁の硬度は果たしてどれほどだったか。 或いは気休めにもならなかったかもしれないが。]
(279) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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やあ、これはユージーン殿。久方ぶりだ。 高みの見物、というには惜しい状況かな。
[ウインク飛んできた方へ笑みを送る。]
狩りの邪魔など無粋なことをするつもりはないけれど、 ……少し、渇きもするね。
(280) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[吸血鬼故の矜持が邪魔をする。 翡翠緑の睛に惹かれたのは間違いないのに。 素直なことばを紡ぐには至らない。 言ってしまえば本当に、こわれてしまう、気がして。 永くを生きる者ゆえか、変わってしまうのは、恐ろしい。]
……っは、ぁ、…………
[くちり、と淡く血の混じる雫を混ぜて。 吸血行為からは明らかに一線超えた行為へ、身を委ねる。]
んっ、…………ぁ、ん、……!
[撫ぜる指に肌がぞくりと粟立つ。 触れたい、と言った故に先も想定、覚悟していたけれども。吸血鬼とて刻む心音は跳ねて。*]
(-99) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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─ 広間 ─
ふふっ
[犬の首に腕を回し、耳の付け根へ鼻を埋め。 酩酊に揺れる眼差しは鏡から、城主へと]
花の君の懐は、すべてを抱いて足りる広さだったよう 私たちは共に負け、で
よろしいのかな
[映る虚像は、既に混沌の様相を呈していたけれど]
(281) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* シーシャ、その辺にあるものよく思いつく。しゅごい。 そして、尋常じゃない多角にキャパシティがやばい。(やばい)
(-100) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[気がつけば、どうやら囲まれていたらしい。 >>273>>274>>277]
――…。
[花の吸血鬼と、その向こうにいる色男。 それから、二人とは反対側の廊下に もう一人銀のナイフを手にした男。
位置的に一点突破を図るなら、後者かとは思うが。 ……相手の手の内がわからない以上、 不用意な行動を取るのもためらわれるなと思っている。]*
(282) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* 人間たちにバラけてもらおうとして犬をけしかけたけど、むしろぎゅっと固まったよね
(-101) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* なんにんいんの? 六人と一匹?やばいな。。。
(-102) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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[>>280に頷いて]
確かに味見をしたいのは確か しかしこの美しき花弁の舞いを目にすると邪魔にするのは些か野暮というもの 流石の私も事を起こそうという気もなくなる次第
[クスリと人の笑み]
ただ少しばかりのおこぼれは頂こうと 私の玩具が杭を打って動かなくしてるとはいえ、死にはしませんがそろそろ飢え渇ききっている筈 乱れ苦しむ姿を見る為に餌はやらなければとね
[ふと顔を上げると、「オヤッ」という表情]
おやおや、あの玩具に似たのがいますね、もしかしたら親近者……、まぁそういう事はないでしょう
[クスクスと時を経た血族の老練な笑い]
(283) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* ジェレミーさん色男だけど それ以上に言語感覚が楽しくて画面に映るだけで面白い…(
(-103) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* カオスが過ぎる…。これは逃げればいいのか!?逃げるか!?
(-104) 2017/10/04(Wed) 23時半頃
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/* >>283めっちゃ狙われてる!(歓喜
(-105) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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─ 広間 ─
[鏡に映るのは薄紅舞い散るあでなる花弁舞。 そこにあるものを等しく包むさまを見て、喉の奥で笑う。]
千の花の主は、我らの予想の上を行くか。 共に負けだな。
なれば、共に、酌み交わそうか。 酩酊の園に、いざ堕ちゆかん。
[血赤湛えるカクテルグラスを手に取り、掲げてみせる。>>281]
(284) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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─ 二階・廊下 ─
アタシにとっては、意味があるのよ。 ……ああ、アタシの事は好きに呼べばいいわ。
[硝子の花弁散らす前。 向けられた疑問>>266に返したのは短い言の葉。 続く言葉>>267には、笑み深めるだけで何かいう事もなく。
舞うは艶やかで、鋭い硝子の花。 同胞の気配>>256は感じていたが、そちらは意識に入れぬ。 巻き込まれて傷つくような手合いではない、と認識しているが故に]
(285) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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あらあら。 ……見逃してもらえなければ意志果たせぬほど、ひ弱いのかしら?
[届いた叫び>>275に楽し気に紡ぐ]
アタシひとり越えられずして、目的を果たせるとでも思って?
[口にするのは挑発めいた言葉。 本気でここを生き抜こうというのであれば、避けるだけではすまぬのだと。 そう、思い知らせようとでもするかの如く]
(286) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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[硝子の花弁は、鋭さはあるが厚地の布で防ぐならばある程度は凌げるもの。 タペストリーを用いた保護>>279は、衝撃を減らすという意味では正しい選択と言える]
ふうん? 機転が利くのねぇ。
[上がるのは感心したような声。 ならばと思案巡らせる所に現れたのは別の同胞。 花弁の舞を受け、蕩けた声を上げる姿に一つ瞬く。>>273]
……あらま。 酔狂な御仁です事。
[こちらを見て首を傾げる仕種に、零れたのはこんな呟き。*]
(287) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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[かの旧き同胞が、血族を"作り捨てる"ことは、己の流儀に大いに反する。───が、それで害を被った覚えもないので異を唱えることも無い。 とはいえ、多少は嫌悪が顔にも出ようか。]
哀れなこと。 狂えていれば、その玩具にとっては幸せだろうが、
[この城のどこかにいるらしき、哀れな眷属に思いを馳せれば、ふと背筋がざわめく。]
あるいは喜んでいるようなら、話は別ではあるけれど。
私も、一度くらい貴方に"お相手"していただきたいもの。 とはいえ貴方の食指は動かなかろうけれども、ね。
[細めた目が、淫蕩に笑んだ。*]
(288) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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ああ
ほんとうに、堕ちる心地
[二献目の杯を取り。 貴方が酔うところも見たいのだと、駄々めいた戯言も交わしたか]
(289) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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/* なんで全体攻撃になったんですか? →だってどこも楽し気で一点に絞るとか無理 →あと、基本スペックが全体攻撃に偏ってるから……!
(-106) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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この杯がこれほどに甘いから 牙が疼いて堪らない
私はまだ立てるかな、これほどに満ちて──餓えて
(*4) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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[淡くも纏わる血の味は人の身には美味しいとは思えぬもの。 けれどそれもエドアルドが好むなら受け入れられる。 彼の混ぜた雫は甘露にして極上の酒。 酩酊するかのようにふわつくのは血を失うせいでもあるが。 甘い、嬌声染みた響きに熱集まるは下肢。]
…… 、好き、だよ、…エドアルド、
[息継ぐ間に囁くように紡ぐ。 腔内舐る舌は、ふと、彼の牙を片方をなぞり 薄い膜の破ける箇所に切っ先宛がい、ゆると埋める。 新たに溢れる鮮血は、少しでも彼を愉しませる事出来るだろうか。 腰を抱きなおし、引き寄せようとするもその力は弱くある。]
…… 、……
[跳ねる心音が微かに触れる。 彼の心を探すように翠は琥珀に散りばめられた金砂を覗く。 首に掛かる手が、シャツの合わせ目へと触れて。*]
(-107) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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[二杯目のグラスを干して後、ふらり立ち上がろうとする]
みっつ目の戯れ、は …… また。
わたし ──
[熱して蕩けた眼差しで城主を見つめ、 ふらつくところを支えた黒犬を撫でて、 やけにくっきりはっきりした明瞭な発音で宣言した]
(290) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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湯を浴びてきます
[側から見れば完全に泥酔している*]
(291) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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[花弁の指揮者の視線がこちらを向けば、綺麗に一礼してみせた。]
邪魔をしている、美しい方。 貴女の技の美しさに惹き寄せられてしまった。
私の狩人もどこかにいるはずなのだけれども、 ここではなかったようだ。
[謝罪の言葉を紡いでから、花硝子に視線を注ぐ。]
ところで、どこかでお会いしたことはなかったかな。
[アヴェルラ殿の縁者か、と口にしかけて、仮に血子であつても容姿のつながりはないだろうと思いなおす。]
(292) 2017/10/05(Thu) 00時頃
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[ひといきに血酒を干すも、城主の顔色は変化の兆しも無い。 ただ、戯言交わす相手へと、手が伸びた。>>289 銀の露含む髪を撫でたいと。 膝にその頭が乗っていた時も見せなかった、些細な欲望を示して。]
湯か。 気を付けて行かれよ。 我が城は、迷い道が多いゆえ。
…湯にも、血にも溺れぬよう、気を付けられよ。
[密やかなる笑みを以て告げる。 そして、召使いを呼びつけ、案内を申し付けた。]
(293) 2017/10/05(Thu) 00時半頃
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─ 二階廊下 ─
ぼふ
[きちんと伏せていたブラックドッグが、対のもう一頭が立った>>290のと同時に体を起こした]
──…
[ゆらゆら尻尾を揺らしながら、前へ進む。 硝子の花弁が幾つか触れたならば、黒い毛皮から黒い霧が少々散らし。
爪が石床に触れるカッチャカッチャという音を立てならが真っ直ぐ人間たちの元へ向かい、のっそりタペストリーをくぐった]
ぼふん
[口からは硫黄の匂いの代わり、花弁が垂れ下がっている]
(294) 2017/10/05(Thu) 00時半頃
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─ 二階・廊下 ─
[花弁手繰る手は止めず。 けれど、礼を向けられたなら礼を返すは常の事。
謝罪の言葉と、次いで、向けられた疑問。>>292 花硝子はふ、と笑みを浮かべる]
どこかでも何も。 ……こうして、お会いするのは、だいぶお久しぶり……と言うべきですわねぇ、コープスウェル卿。
[彼と最後に見えし時は、未だ寵姫の散らぬ時。 独自の矜持を持ちし花の騎士であった頃]
ここ数年は領内に籠もっておりましたから、お分かりいただけないかも知れませんが。 ミルフィオリ・アヴェルラですわ。
[花弁を自在に手繰る技は、花硝子の独自のもの。 寵姫以外の眷属を持たぬ主義だった事もあわせれば、本人であるという証は十分か。*]
(295) 2017/10/05(Thu) 00時半頃
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[犬はあまり、彼らひとの姿した者達の会話を聞いていなかった。
タペストリーのカーテンの向こう、 そのタペストリーの一番近くにいた金髪の人間の手元へぐい、と鼻先を押し付ける。
すっかり歯型のついた花弁を、「これ持て」と言わんばかり]
(296) 2017/10/05(Thu) 00時半頃
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……トレイル、……
[些かの躊躇いののちに名前を呼ぶ。 胸の内がくるしくて息が詰まる。 これを何と呼ぶべきなのか、惑う。――否、きっと答えはもう出ているはずなのに。
口内に溢れるは鮮血の甘き。 とろり、と美酒味わうように舌で転がすが 引き寄せる力の弱さに、伏せていた眼を開き。 覗かれる琥珀が不安定に揺れた
シャツの合わせ目触れる手に、 手を重ね、唇に鮮血の一部を滲ませながら、]
……っ、お前、…… 血は、 ……足りて、いるのか。
[それは、案ずる色を乗せている*]
(-108) 2017/10/05(Thu) 00時半頃
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[名を呼ばれ翠は幸せそうな笑みを浮かべる。 息の詰まる音を聞きながら、 其処に秘められるに思い馳せる余裕はなく。 味わう気配を感じれば、安堵の息を吐き]
――… ん。
[琥珀が揺れるのを不思議に思う。 動きの鈍い手に重なる温度は少しひんやりして気持ち良い。 形良い唇に滲む赤をちろと舐めるが余計に色を濃くするだけ。]
血……、ああ、ちょっとくらっとする。 それより、手は、もう痛まない?
[銀に触れた手を案じる。]
……嗚呼、
[エドアルドもまた案じてくれている、と思うのは少し遅れて。*]
(-109) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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─ 二階・廊下 ─ [本来は高が壁を飾るだけのもの。 効果は確かに在ったものの、完全に防ぐとは為らず。 零れ肌を裂こうとする欠片。
男は咄嗟に袖口へ指を伸ばし、忍ばせていたナイフを左掌に滑らせる。 ひとの目で追えるもの、男を傷つけようとするものは弾こうと刃を煌かせた。]
名乗る礼儀も持ち合わせてねえ上に 結構な挨拶だなァ、おい。
[眉を顰め、防ぎきれず切れた裾を眺めては嘲笑する。]
(297) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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[そうしてまた、] [ひとつ。]
[憐れな贄たちの元へと足を向けた、狩人が居た。 飛び込めば赤く染まるだろうと、明瞭に理解できる筈の空間に誘われるように歩む様は酔狂の一言。
正気では無い。 その上、人間では無い。
男の脳内で、亜麻の青年の警告が蘇る。 確かに、命が惜しければ引き返すべき場所だ。此処は。]
(298) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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[後生大事に抱えている生では無いが、捨て遊ぶ気は生憎男には無い。]
[死の足音が、][影が、][香りが、] [より濃く強く、] [なる前に。]
[男の行動は、はやかった。]
[色が花へと疑を問うたとき>>292か、] [或いは] [狗が贄達へ脚を向けたとき>>294か。]
[男は開いた儘の扉の中──再び書斎へと体を翻す。]
(299) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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お先に失礼。 文句は後で。……生きてたら、な?
[同胞達へと囁きを残し。]
(*5) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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[強者特有の悠長な会話なぞ、耳に入れ無かった。 無限に生き返る狗であっても、廊下の惨状より幾らかは良い。 狗が居ぬことを勿論男は知らなかったが。
左手のナイフを仕舞い乍ら、部屋へ入るや否や窓へ銃弾を二発。 次いで固く口の結んだ鞄を、砕かれた硝子の駄目押しでも謂う様に放り投げ。 狗の居ない事へ疑問を抱き乍らも、最後には其の身を、外へと投じた。
三十六計逃げるに如かず。 受け身を取り衝撃を和らげた男は鞄を掴み、勢いのまま駆け草を踏む。 硝子片が所々突き刺さり痛みを訴えるが、囲まれた状況よりは苦くは無い。]
(300) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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スーツが破れた、 ……最悪だ。
[危険に浮かされた脳の儘、声に出すのは暢気な言葉。
背広は仲間が男に合わせ、男の為だけに仕立てたものであったが、落胆めいた色が混じるのは、単純に男が自らを着飾るのを好んでいるからが大半を占めるだろう。
溜息を吐けど、男の足が止まることは無く。 尤も、追手がひとでは無ければ、気軽に辿り着くことの出来るはやさではあるやも知れないが。*]
(301) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 01時頃
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は……
…なんと。アヴェルラ卿ご本人とは…。
[明かされた言葉に、たっぷり三拍ほどは固まった。 硬直している間に頬を掠めていった花弁を、無意識につかみ取り、ちらと視線を落とす。 あの騎士と、目の前の麗人が結びつかない、が、言われてみれば面差しは同じだ。]
これは驚いた。 それに、二重に失礼をしたな。
確かにこの技の華麗さは、アヴェルラ卿のものだ。
[捕まえた指を開けば、花弁は掌に傷ひとつ付けて、再び風に舞う。]
(302) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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いずれ、今の貴方ともゆっくり語り合いたいもの。 けれどもこれ以上の邪魔は無粋に過ぎるな。
私も、私の獲物を追うことにするよ。 またあとでお会いしよう。
[狩りの最中に悠長に話すものではないかと、驚きを収めて身を引く。 名残惜しく指を伸ばせば、小さく切れて赤が散った。]
(303) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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/* 基本的にアンカーを付けるのをさぼりすぎである。 そして逃げました。 こういうずるいこと出来るPCも中々…面白いな…下種で心が痛むけど…。その分心置きなく吸血鬼側がいたぶってくれるに違いない。
(-110) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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[口に広がる鮮血は確かに甘露だが、 人間にとっては、命を繋ぐものだ。]
……足りていない ということではないか、
[肝が冷える。――贄なら、獲物なら、気にすまい。けれど、ことこの青年のこととなると上手く感情が制御できなかった。ちろり、赤をなぞる舌にも心を驚かし、其れより、と告げられ なにを、と制すように小さく謂ってしまうほどには。]
おれの手はいい。 宴終わる頃には癒えている。
[治りが遅いとは、気づかれてしまうかどうか。]
……脆弱な人間の身で 無茶をする
[甘露に酔って啜っていたのは、己だが。今も酩酊は続いている。 添えた手はそのまま。当初は突き離そうとしたのに、もう、うまくできそうもない。*]
(-111) 2017/10/05(Thu) 01時頃
|
|
─ 二階・廊下 ─
[同胞であるならばいざ知らず。 人の子に、請われる事なく名を告げた事などただの一度きり。 名が欲しければそちらから、それが流儀──というのは、語らねば知れぬ事]
あらまぁ。
[僅かな間隙を突き、身を翻す男の姿に、上がったのは感心したような声。>>299 それが何を意図してのものかは、察しもつくが]
……キライじゃないわねぇ、ああいうのは。
[く、と零れ落ちるのは小さな呟き。 何としても生を掴み取らんとする在り方は、否定するものではない]
(304) 2017/10/05(Thu) 01時頃
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|
[翻した男へ視線向けるは僅かな時間。 対する貴人の硬直は、折よく解けていたか。>>302]
ふふ、お気になさらず。 他の皆さまにも、大層驚かれましたから。
[以前の気質とはまるで真逆の在り方、驚かれぬのもそれはそれで味気ない物、と笑って]
ええ、今は彼らに集中させていただきますわ。 また、後程に。
[身を引く貴人に向けるは大輪華思わす笑み。 それから、花硝子は改めて、対する者たちに視線を向ける。
残る者たちは如何様に動くか。 その先を愉しむように、笑みを深めて。**]
(305) 2017/10/05(Thu) 01時頃
|
|
/* あれです。 おおむねミルフィに驚きたいだけの突撃でした(
(-112) 2017/10/05(Thu) 01時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 01時半頃
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[瞼がやけに重い。 半ばまで伏せられるも閉ざすは堪える。 貴石のような琥珀色の眸が間近にあるのに 見えなくなるのは惜しい気がして。]
……少し、足りなくなっただけ。
[大丈夫だよ、と舌足らずな音が続く。 制する音は小さいながらも届き、一瞬躊躇う。]
宴が終わる頃まで、痛い、なんて
[直ぐに癒えるわけではないのか、とは思うものの 遅いと認識するほど思考は鮮明でなく。 傷付く方の手に口付けようとして、くらり世界が揺れる。]
――… 、
[エドアルド、と唇のみで綴るが精一杯。 彼へと添わせた手がずると落ちて、その身体はソファに沈む。**]
(-113) 2017/10/05(Thu) 01時半頃
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|
……少しも何もあるか。
[苦り切った――つらそうな表情を浮かべているのに、エドアルド本人はきっと気づいていない。胸の苦しさばかりがはっきりとある。 伸ばされた指先が、揺れて。]
これくらいは大したことではない。
[衣服の下に隠れた傷痕のように、 消えないわけではないゆえに。]
――…っトレイル!
[落ち、沈む身体、咄嗟に支えられるような体勢でなく。 跨る足を降し、閉じた瞼を撫ぜおろす。]
(-114) 2017/10/05(Thu) 02時頃
|
|
[ソファに倒れ伏すトレイルの様子、 両手をついて覗き込む。 血の足りなさに、意識が遠のいた、と見るべきか。]
……ばかめ……
[手を握り、己の額に押し当てる。 燻る熱を持て余したせいで、 吐く息が微かに震えた。]
……―――
(*6) 2017/10/05(Thu) 02時頃
|
|
[謂い淀む、 ――迷うさま。 琥珀の双眸に、金色が雨降るように揺れて。]
(*7) 2017/10/05(Thu) 02時頃
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|
……すき、……と、 …いう、ことなのだろうか、…これは
(-115) 2017/10/05(Thu) 02時頃
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|
[小さな呟きは、聞くものが居ないと思っているからこそ謂えること。 失った血は宴の空間ならば戻るだろうか。
供された種々の食物の存在を 知ってか知らずか。 眠るトレイルに己の上着をかけて、ソファから立ち上がる**]
(*8) 2017/10/05(Thu) 02時半頃
|
|
[どうしようかと、この場にそれぞれ集まった 吸血鬼たちの様子を伺っていれば 石床から聞こえる爪音とタペストリーを潜る気配>>294
つい先程書斎に現れたのと同じ黒妖犬の姿に、 一瞬身を強ばらせるが。 「ぼふん」と鳴く声と歯型のついた花弁を 共に鼻先を押し付けられて 少し虚を突かれたような顔をする。]
……?
[私に?と二度三度瞳を瞬かせると、 恐る恐ると言った体で花弁を受け取った。 それから(やはり恐る恐るではあったけれど) そっと、その黒い毛並みを撫でるように手を動かしたか]
(306) 2017/10/05(Thu) 07時半頃
|
|
[そうしていれば>>299]
(――あ。)
[もし、声を出すことができたならば 恐らくは随分と間の抜けた声を挙げていただろう。 あまりにも早い青年の身の翻し。]
(…うん)
[部屋に戻ることは、考慮外だったけれど 吸血鬼を相手にするよりは良い選択、だったかもしれない。
――また、会えるといいのだけど。 お互い、無事だったなら。]
(307) 2017/10/05(Thu) 07時半頃
|
|
[そうしているあいだにも、状況は刻一刻と変わっていて。 気がつけば、先程まで花の吸血鬼と話していた男の姿は既になく。>>303]
…。
[少年のほうへ、ちら、と目配せ。
一人減ったとはいえ、 今こうして囲まれていることには代わりはない。 それに、先程のような花弁をまた繰り返されては厄介。]
…。
[先程黒い犬に貰った花弁をそっと懐にしまう。 と、一度床に落ちたタペストリーの端を握ると それを手にしたまま花の吸血鬼のほうへと駆け出す。
――と、シャラシャラと突き刺さった花硝子の欠片が 音を立てるそれを、その身体に思い切り叩きつけた。]
(308) 2017/10/05(Thu) 07時半頃
|
|
…――!!
[声にならない声で、金髪の少年を呼びながら 廊下の奥へ逃げるよう促す。
先程書斎へ入った青年のことが 気にならないといえば嘘になる。が、 彼のことだから多分自力でどうにかするだろう (していると信じたい) それよりも今は、自分たちの身をどうにかしなければ。
彼が駆け出してくれれば、一緒に廊下を駆け出す。 背後から吸血鬼たちの追撃があったかもしれないが、 今は逃げる方を優先に。]
(309) 2017/10/05(Thu) 07時半頃
|
|
[彼らから逃れることができたならば、 適当な客室に入って、扉を閉めた。
少年は、一緒に逃げることはできただろうか? もしかしたら、途中ではぐれてしまったかもしれない。 もし、一緒に逃げることができたならば 部屋にあるできるだけ清潔な布で、あらためて傷の手当をしようと。]**
(310) 2017/10/05(Thu) 07時半頃
|
|
なんで、……
[そんな顔をするの、と。 つらそうにも見える琥珀の眼差しに問う。 大したことはないというが自分の持ち物が、 彼を傷つけたのであれば胸が痛む。 衣服の下に何を秘めるか未だ気付かずに]
[揺れる世界が闇にのまれる。 妙な浮遊感を覚えるのに現実では沈むだけ。 遠のく意識に、呼び声が薄っすらと届く。]
(-116) 2017/10/05(Thu) 09時頃
|
|
[肌に触れるはひんやりと心地よい。 もっと触れたいと望んでいたのに、 夢のような時間を手放してしまったのは自分。
だから――、
慈雨のように降り注いだその音色も、
己の願望がみせた、夢、と思う。]
(-117) 2017/10/05(Thu) 09時頃
|
|
[横たわる身体に掛けられた上着。 持ち主である彼の名残に包まれ、 近く彼が在るような気さえして安堵を覚える。 蒼褪める顔、その表情がふっと和らぐようにある。
夢の中、名を呼ばう。 けれど、現実でそれは音結ぶ事なく。 微かに唇が動くのみ。
ソファから立ち上がる気配も、薄っすらと。 夢か現実か分からぬまま。 ややすれば起き上がれるくらいには回復するだろうが、 その時は、とどめる為に手を動かすことさえ出来ず**]
(*9) 2017/10/05(Thu) 09時半頃
|
|
―2F白の客室/廊下―
[血を失って眠る者の側に 吸血鬼があるのもおかしな話だろう。 ――勝手に、そんな風に思って。
鏡の前、僅かに乱された己のドレスシャツに手を遣った。 前の袷と裾。血を失い、倒れてしまう前にトレイルの触れた個所。 きちりと着なおしながら鏡の中の自分を見つめ、眉を寄せた]
……なんて顔をしている
[額をおさえて前髪をくしゃりと乱した。 目元の朱はまだ引かない。]
(311) 2017/10/05(Thu) 10時半頃
|
|
[廊下の狂騒は既に収まった後であったか。 扉を開いて壁に凭れ、 思い返すは甘露の血と投げかけられる思いの声。 本当に――心の霧を晴らすどころではない。 絡めとられてしまったのではないかとすら思う。――人間風情に、と言い聞かすように繰り返す。
不意に、頬を撫でたはつむじ風。>>#2 気紛れに、遊興を楽しめとばかり。]
…っな、…、
[吸血鬼すらも攫っていく悪戯《trick》だ。 6]
(312) 2017/10/05(Thu) 10時半頃
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―2F 礼拝堂―
[黒い風の過ぎ去る後、 辺りの景色は一変していた。
満ちた月明りを受けて、 七色のやわらかな色彩が床へと降り注ぐ。 誰が灯したか柔らかく揺れる蝋燭の火が、彫刻の淡い陰影を際立たせていた。 一見すると豪奢でうつくしい礼拝堂だが、その実其処に在るべき罪の証――十字架は存在しないことが歪の一端。]
……懺悔でもせよと謂うのか…。
[礼拝堂を華やかに彩るステンドグラスを見上げながら ぽつり、落とした言葉は 冗句にしては精彩に欠けていた。 トレイルを置いてきてしまったが、大丈夫であろうか、と思うなんて、本当に――どうかしている。]
(313) 2017/10/05(Thu) 10時半頃
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[祭壇の上、ふと、違和感を感じて視線を向けて歩み寄る]
……なんだ……?
[月狂いの供物。 離れて久しい記憶を呼び覚ます。 満月の夜、捧げられる特別な食べ物やそれに類するもの、だったはずだ。 ――8>>#3>>#4]
(314) 2017/10/05(Thu) 10時半頃
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……人間の食べ物か。
[>>#4/8 茄子に挽肉を詰めて焼いたもの、だったか。 残念ながらエドアルドは血と花以外の味を感じ取れない体質だ。手を付けず、そのまま硝子の蓋をしたままとする。
礼拝堂の一番前の席に腰を下ろし、 両の指を絡めて膝の上に置き、目を伏せた。 この想い、この、感情の、名前。
―――物思いに耽る。*]
(315) 2017/10/05(Thu) 11時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 11時頃
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/* 食べないよなあ…食べない…。 これ持って行ってもいいかな…。
(-118) 2017/10/05(Thu) 11時頃
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─ 廊下→ ─
[お気に入りの宝物を、持っていろと押し付けて>>306 黒い犬はその人間の掌をべろんと舐めた。
温かくはなかっただろう。マーキングのようなそれは、青年の手に墓土と月光の匂いをつけて、離れる]
ぅるるるる
[廊下から、扉を抜けて書斎へと消えた獲物>>299へ顔を向けた。 何かが弾けて割れる音。
尾をパタンと振って、黒い犬は緩やかに駆け始める。 書斎、窓、そして外へと]
(316) 2017/10/05(Thu) 11時半頃
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─ 外 ─
[城門は閉ざされ、周囲は濃密な霧が阻み。 そして天の星と満月は身じろぎもせず同じ位置で光っていた。
呼び交わすような、獣の遠吠えが遠く近く。
書斎の窓から逃げた男には、迫るようにも、また時折進行方向を塞いで誘導するようにも、犬の気配を感じさせ。 黒い追手は、猟犬というよりは牧羊犬めいた軌跡で男を追う*]
(317) 2017/10/05(Thu) 12時頃
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[一方その頃
──私も庭園にいた。
記憶が確かであるなら、あれから大広間を辞し。 浴室へ案内しようとする召使いに、いや私は露天風呂に行くのだと据わった目で言い張り、そして勝手にシャキシャキ歩いて、
庭園で動けなくなって潰れていた。
死んでいる、という表現が相応しくないならば、眠っている。 月光柔らかい四阿のカウチに私の弛緩した身を預けて、 薄く火照ったままの頬に吹く風が心地好い、などと]
(318) 2017/10/05(Thu) 12時頃
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[月光の注ぐ四阿
夢と死の狭間を揺蕩う感覚。 鏡が見せた幻>>0:290が浮かんでは消える]
[フィン、と名乗る街の情報屋は、あるいは私のこの顔に覚えがあったかもしれない。
私自身が知ることはなかったが、私の姿絵が描かれた捜索願>>0:340についた金額は桁がひとつ多い。 それは、最早支払われることもないだろうという諦めにも似た額だった。この顔の娘が行方知れずでいる期間は既に、赤児が大人になり、大人が老いて墓に入るほどの長さになっていて**]
(319) 2017/10/05(Thu) 12時半頃
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[――幼い頃、友達と遊んだ帰り道。 人間である子供は同じく人間である大人に勾引かされた。 需要があれば供給で利を得ようとする者が現れるも摂理か。 多種多様な目的で人間さえも売り買いされる闇があり 子供はそれに巻き込まれただけ。 子供の両親は甚く心を痛めて子供の捜索に心血を注いだ。 玉石の捜索依頼>>0:340の中にそれは未だ紛れ込む。
細工師の親父に拾われ日常に戻った子供はそれを知らず。 もう、死んだものと思われているだろう、と 大人になった今も、両親の事を探そうとはしなかった。]
(320) 2017/10/05(Thu) 13時頃
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[伏せた睫毛が小さく震える。 重い瞼を開ければそこに広がるのは 見覚えはあるけど見慣れぬ白い部屋。 身を起こそうとすればくらりと眩暈がして額を押さえる。 はら、と落ちるは貴人の纏うであろう上質な上着。 引き寄せて、それが誰のものか思い出せば、深く息を吐き出した。]
――… 何処までが 夢、なんだろ。
[首筋も、口腔も、血の生々しさは薄れていた。 どれだけの時間が経ったのかはしれないが、 気を失っていたことははっきりとわかる。]
(321) 2017/10/05(Thu) 13時頃
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[昔はひとりであることも平気だった。 細工師の親父と暮らすようになってからは 暫くひとりで眠ることができなかった。 それも数年で癒えて、ひとりを時折寂しく思う程度。
今も寂しいと思う。 けれどひとりであるからというよりも 意識手放すまで傍にあった存在が居ない事が寂しい。]
エドアルド……、
[名を小さく紡いで上着を淡く抱きしめる。]
また呆れさせてしまったかな。
[ぽつり呟きソファの背凭れに身体を預けた。]
(322) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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― 二階廊下 ―
[かつての花の騎士、今の花の女王の前から身を引いて、ふと視線やればタペストリーに隠れた贄がふたつある。 はて、もうひとつはどこへ行ったかと思いもするが、さして気には留めなかった。 なにより、魅惑的な赤に視線が吸い寄せられる。]
おまえは、外で私を覗いていた人間だね。 美味しそうなこと。
アヴェルラ卿が堪能された後ででも、味見してみたいことだ。
[微笑み。 もうひとつの人間にも誘う視線ひとつくれて、 同胞ふたりへ目礼し、ふいと影に溶けた。]
(323) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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― 温室 ―
[どこへ行くかの確信があったわけではない。 未だ、血を共鳴させて居場所を知る力は解放されていない。 単純に、召使いらに尋ねて歩いただけだ。 こういう風体のものを見なかったか、と。
途中見つけた2(>>#3>>#4)をつまみながら、温室の入口に影を落とした。]**
(324) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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/* 芋…… あっ。傷治っちゃう!
(-119) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 13時半頃
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/* Q.ところでランダムでススキとか出てたらどうしたんですか? A.嬉々として食べました。
(-120) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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[やや伏せた翠が不安げに揺れる。 膝の上に置いた手、開いて、握って、また開いて。 掌に何もない事が、掴めずにいる事が虚しくもあり。 雲上の存在。 諦めた方がきっと楽だ、と分かっているのに、 金砂舞う琥珀の眸が、 名を呼ぶ玲瓏たる声が、忘れがたく 心を惹きつけるまま、在る。]
あー…、もう、一目惚れとか、
[胡散臭さしかないよなー、なんて自覚はあって もっとマシな理由見つけられなかったのか、と。 無造作に跳ねる髪をカリと乱暴に掻き、 ふとサイドテーブルに目を遣る。4]
(325) 2017/10/05(Thu) 14時頃
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―2F:礼拝堂― [吸血鬼の居城に礼拝堂。 より豊かに、より愉快であることを重んじるオズワルドらしいと謂えばらしい。贄として誘い込まれた者が、神の加護を信じて逃げ込んだこともあったかもしれない場所だ。 祭壇の後ろ両側に、薔薇の彫刻で飾られた鏡が埋め込まれているのも、それを予想しての趣向であろう。鏡越しの遠見は城主の力のひとつなのだから。 ――今、此処に居るのは、今吸血鬼たるエドアルドひとりだが。]
……、
[ふと、自分の腰あたりに俯けた視線を遣ったとき ぁ、と気づく]
……しまった
[レイピアがない。 トレイルに手を掴まれてから、それからどうしたのだったか。客室のソファの影にでも転がり落ちたのか―――触れる指先を思い出しては口を覆い、眉を寄せて俯く顔が赤い*]
(326) 2017/10/05(Thu) 14時半頃
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/* レイピア拾う描写なかったし俺も忘れてたし これは置いてきたなって感じだった
(-121) 2017/10/05(Thu) 14時半頃
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―― 白の客室 ――
[サイドテーブルにあったのは丸い形の菓子>>#3だった。 見慣れないそれを怪訝そうに見詰める。 翠を眇めて、おそるおそる手を伸ばした。]
こんなの、あったっけ。
[覚えがなく、首を捻る。 半分に割ってみれば、餡が生地に包まれるのが知れる。]
……ん。 菓子、だよなぁ。
[食べても平気だろうか、と思うのは 誰が何のために用意したか分からぬものだから。 腹ごしらえすれば動きやすくなるか、とも思うが 悩ましげに、手にした菓子をじーっと見ている。*]
(327) 2017/10/05(Thu) 14時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 14時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 15時頃
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[月餅を手にして暫し。 宴の目的を考える。 吸血鬼の遊戯であるなら、毒はなさそうだと結論付けて 思い切って一口、ぱくっと頬張ってみた。 餡に混ぜ込まれた木の実の食感は楽しい、けど]
……あま、い。
[おいしいとも思うが飲み物が欲しくなってくる。 口付けた半分を平らげて、もう半分は もとあったサイドテーブルに置いておくことにした。]
(328) 2017/10/05(Thu) 15時頃
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[飲み物、食堂になら何かあるかもしれない。 悪戯な風に飛ばされた先を思い出す。 借り物の上着を腕にかけて立ち上がる。 何かが足に触れる。 硬質な高い音が響き]
え、これって、
[首筋に突き付けられたそれがソファの影に見える。 拾い上げて、悩ましげに柳眉を寄せた。]
……得物なら無いと困るかな。 探して届けるのが正解か それとも取りにくるかもしれないし、 此処に置いておいて……
[ううん、と唸るうちに月餅の不思議な効果が働き 傷はじわりと塞がって、血も少しは補われてゆくか。 随分と身体が楽になっていた。]
(329) 2017/10/05(Thu) 15時半頃
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― 礼拝堂 ―
[そこは、城の他の部分と同じく絢爛に造られ、精緻な彫刻と色彩豊かな絵画に飾られた空間だった。 ステンドグラスの嵌った薔薇窓から落ちる満月の光は、とりどりに色を帯びて床に花を咲かせる。 豪奢の中に荘厳さえも感じさせる空間だったが、祈るべき対象は無く、祭壇のみがあった。 時に贄を載せることもあるだろう、大理石の壇だ。
壁に埋め込まれた鏡は、人の全身が映るほどに大きい。 僅かにつけられた角度によって二つの鏡の光が交わる場所に、なにかの像が揺らいで結ばれた。]
(330) 2017/10/05(Thu) 15時半頃
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楽しんでおられるか、ヴィリアーズ殿。
[低く豊かな声が礼拝堂の天井に響く。]
些か心浮かないご様子。 今年の贄は、お気に召さなかっただろうか。 貴殿に相応しい饗応を用意できていればよいのだが。
[常よりも饒舌なのは、酒精の影響もあるだろう。 言葉とは裏腹に機嫌よく語りかける。]**
(331) 2017/10/05(Thu) 15時半頃
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/* えー…ヨーランダちゃん動きが軽やかすぎてうまい。 ていうかみなさんの設定がやばい。 自分が、何も考えてなくて軽率に飛び込んだのばればれすぎるし、低脳なのもばればれすぎる。
(-122) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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/* とりあえず、ご飯たべてシャワー浴びて、 就寝準備完了してから文字を書きます。
(-123) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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/* 早いとこ一回死んでおきたいボーイ。
(-124) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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―2F礼拝堂―
[年月を重ねた大樹よりもなお雄大なる響き。 荘厳なる礼拝堂に相応しい声。]
…――っ、シュピーゲル卿
[椅子から立ち上がるは生真面目さ故。 虚像と虚像が交わり、揺らぐ姿に向き直る。]
……いえ、そういう、わけでは。 寧ろ、――心に食い込んでどうするかと、思っている程で。
[其れは確かに嘘ではなく、 人間相手には誇りが邪魔をして紡げぬ心情の吐露とも謂えた。
まだ彼以外の贄には会えてすらいないのだが、“キミは他の獲物も狩るのだろうか”、と語りかけられた声を思い出せばどうにも引っ掛かりを、覚えていた。]
(332) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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――、獲物に酔うは、…恥でしょうか。
[ぽつり、とごく小さく、 弱音のように言葉を置いた。 嗚呼、――あまりに宴に相応しくない、と思い直したか伏せていた顔を上げ。]
…貴方様の心躍らせる獲物は居りましたか?
派手な音も聞こえましたゆえ、 狩りも白熱しているものかと。
[きっとそう、酒も進むほどにであろうと、予想して*]
(333) 2017/10/05(Thu) 17時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 17時半頃
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[血族としては華に欠ける───と思い込んでいるらしき青年が立とうとするのを片手で制する。構わない、との仕草だが生真面目な彼がやはり立ちあがるなら、目礼で応えた。 思い惑うらしき言の葉が零れれば、低い声で笑う。]
ヴィリアーズ殿を酔わせるほどの極上が居たならば幸い。
なに。宴の楽しみ方はそれぞれでな。 玩具箱を描き回しに来るものもいれば、死に遊びに来るものもいる。 貴殿が望むなら、酔うてみるのも一興。
狂艶の月のもとで、恥ずべきことなど何もない。 想像の馳せるままに楽しまれよ。
(334) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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[狩りに話及べば、手に弄んでいた空のカクテルグラスを掲げてみせる。]
書斎に獲物が三匹。いずれも生きの良い者らであった。
実はヨーランダ殿と賭けなど楽しんでいたのだ。 アヴェルラ殿がどの獲物を選ばれるか賭けたのだが、さすがは千の花を愛でる方。三匹ともを舞の対手とされてしまわれたよ。
今は逃げ散っているが、遠くではないな。
[城の主が望めば、誰がどこにいるか知るのは容易い。 尋ねれば、居場所を告げもするだろうが]
(335) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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枷など心のうちにしか存在しない。 全ては望むままに、だよ。
[繰り返しのように言って、顎髭を一度撫でた。]**
(336) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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− 温室 −
[夜露を散らして近づく気配(>>324)を察知して、丈高く生えるジキタリスの陰に身を寄せた。 温室の前まで歩を進めてきた痩躯は、先ほど、この手の下で灰と化した魔物に相違ない。
此度はしどけないバスローブ姿ではなく、月光の下、魔性の貴族然と優雅に礼装を着こなしているが、残念ながらいたるところが裂けている。 茨の中を掻き分けてきたとでもいうように。
あるいは、他の魔物狩人と戦ったのか。 そう思うと、何やら焦れる。]
(337) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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[右手の長鞭をほどき、ジキタリスの後ろから踏み出すと、一撃を放った。 挨拶代わりでもなければ、悲鳴を聞くつもりもない。
狙ったのは、魔物の首だった。*]
(338) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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[ この身を庇うのは、城を彩る装飾品。>>279 またしても、彼に助けられた=B タペストリーは、きら、きらと 受け止めた破片>>287で飾られていた。
咄嗟に背を向け、自らの身ばかりを 護ろうとしていた自分とは、違う。 醇正たる手捌き>>297で弾かれる花弁たちもまた、 腕を持たぬ自分とは、違う。 ]
…… あ、
[ あまりにも早く身を翻し、>>299 去る背を追うことはできなかったが、 次、互いに生≠持って 合間見えることがあるようならば、 文句を散々とぶつけてやろう。 ]
(339) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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[ そう、この生≠ェ朽ちていなければ。
千の花の言う通りなのだ。 自分は、何も言い返せぬほどに、 ─── ひ弱≠ネのだ。>>286
少し息巻いて図に乗っただけの、 雛鳥にさえ啄ばまれるばかりの、 芽が生え始めた、ちっぽけな種のようなもの。
飢え枯れた穢れた花の肥料になることも、>>283 腕を未だ伝う、紅に舌が沿うことさえも、>>323 抵抗虚しく、場を制するのは彼方側。 ]
(340) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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[ ─── 少年の眸は色を失いかける、
目配せされていることにも気付かずに、>>308 白金のもとに花が贈られたことも知らずに、>>296 ぼんやりと、ただ、俯いていた。 ]
…… ッ!?シーシャ!?
[ ハッと顔をあげることになったのは、 何かがぶつかるような衝撃音の所為。>>308
振り向いて見た先に、 まるで叫ぶような姿を。>>309 其れを皮切りに、床を蹴り上げる。 ]
(341) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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|
[ 不死者による追撃はあったのか? 振り向く余裕なんてない。 ただ、ひたすらに。
死
への恐怖に脅えながら、 息も絶え絶え。肩は震える。 バタン、と閉まる扉に背を預け。 ]
(342) 2017/10/05(Thu) 19時頃
|
|
[ ひとつ、深く息を吐いた。 ]
ごめん、…ありがと。
[ 何度目の、言葉だろうか? 膝を抱き締めるように背を丸めて、 傷を手当てしてくれる彼へと向ける。>>310 此の儘、追撃がなければよいのに。 ]*
(343) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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─2F礼拝堂─ [手で制されても>>334立ち上がってしまったは性格をよく表している。 礼拝堂に響く笑い声は、懐の深さを思わせるもの]
……っ、──
[虚勢を張れず、さりとて認めるもまだ躊躇って、唇を僅かに開閉させる。]
──久方振りゆえ、 様々な在り方があると、…分かってはいるつもりなのですが。
[望むなら、と城主は謂う。 戸惑いは琥珀に揺れ、金色の沈むに顕著だった]
(344) 2017/10/05(Thu) 20時半頃
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3人──徒党を組んでの足掻きか、 それとも旋風の悪戯か。 どちらにせよ、楽しめそうなことだ。
──賭けを。
[成る程、そういう愉しみ方もあるか、と今初めて思い至った様子。吸血鬼の次の手も遊興とするは──チェスの次の手を予想するようなものか。]
それは、実に華やかでありましょうな。 全てを相手にとは、──花愛でる卿らしい。
[ふ、と、小さく笑う。 深過ぎるところまでは踏み込まず、の態ではあるが、ミルフィオリ・アヴェルラとは親しくあるつもりで。 ──ああ、そういえば。彼は寵姫を囲っていたか、と。抱く気持ちを問うならと思いもしたが今は口を噤んで。]
ありがとう存じます。 獲物を追うも狩の愉しみ。 自らの眼で見つけましょう
(345) 2017/10/05(Thu) 20時半頃
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[吸血鬼の貴族らしく、そう締めくくったつもり、ではあったが]
──、──
[望むままに、と繰り返す城主の声に ひたりと胸を浸すのは──酔いをもたらす緑色でも*]
(346) 2017/10/05(Thu) 20時半頃
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─ 温室 ─
[月光降り注ぐ庭の一角、硝子に囲われた楽園には鮮やかな花々が咲く。護られ囚われた花々の絢爛に一度視線は向くが、心惹かれたのは楽園護る騎士のような、天差す花のひと群れ。
そこにいる、とは直感の───あるいは共感の賜物。 伸び来たった凶器を避け得なかったのは、期待の、官能の、そして愛のゆえに。]
────── ……!
[巻き付いた銀糸の鞭は、喉を焼き焦がしながら締め付ける。 開いた唇から漏れるのは息を封じられた微かな喘ぎのみ。 眼差しばかりは雄弁に、潤み、蕩ける。]
(347) 2017/10/05(Thu) 21時半頃
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[引き絞り締め上げる力に逆らいはしなかった。 よろめくように数歩、我が狩人へと近づき、残りの距離を闇に溶かす。 闇を渡った身体は瞬きにも満たぬ間に鞭から逃れ、狩人の目の前、半歩の距離まで近づいていた。
お返しとばかりに手が彼の喉へと伸びる。 締めるのではなく、突き倒して地面に押さえつけんという勢いで。*]
(348) 2017/10/05(Thu) 21時半頃
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―― 二階 ――
[再三悩んだ結果、レイピアも預かる事にした。 持っていればまた会えるかもしれない、と。 少しでも縁が繋がる事を願うが故の選択。 噛まれた首筋を軽く撫でる。 そうして白の客室の扉をそっと開いて廊下を覗く。]
銃声とかしてたよなぁ。
[二階廊下にまだ誰か居たりするだろうか。]
生きて帰れたら、か。
[難易度高いよな、なんて思いながら、 荒そう音が聞こえなければ客室を出て。*]
(349) 2017/10/05(Thu) 21時半頃
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─ 礼拝堂 ─
[闇の貴族に相応しい余裕と粋狂。>>346 それを崩すさまに、愉しげな笑いが漏れる。]
貴殿にとって、良き宴であることを願おう。 存分に。
[楽しめとも、あるいは別の言葉も繋げずに半ばを言い置いて、鏡像は焦点を崩し、滲んで消えていった。]**
(350) 2017/10/05(Thu) 21時半頃
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あはは、下手なジョークは独逸人でも食わないよ
[>>288に腹を抱えて如何にも面白そうに笑う演技をした後、古い血族の表情で上目遣い]
そういう風な突っかかりをすると壊すよ 我が一族の手法、その心根をね
[肉体を壊す事は悦びではなく 精神を壊す事こそが悦び]
ほら、見ろ 君が下手なジョークを言っている間に勝負ありになったじゃないか
(351) 2017/10/05(Thu) 22時頃
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そうそう部屋の中に隠れた哀れな仔羊ちゃん 一ついい事を教えてあげよう お部屋の中に逃げても、ここにいる狼さんが黒い水を渡って、君達の元にすぐ行けるから 存分に安心してもいい 何処にも逃げも隠れも出来ないからさね
[よく聞こえるように朗々とした声で伝える]
ああ、これで彼らも希望が持てただろうね
[クスクスと人の顔で笑う男]
(352) 2017/10/05(Thu) 22時頃
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― 二階・廊下 ―
[月のない夜の色をしたそれが掌を舐める感触>>316 形容しがたい慣れない感覚ではあったけれど、 敵意のようなものは、感じなくて。]
――…。
[押しつけられたそれを懐にしまったとき、微かに土の匂いがした。 それが墓土であるとは、わからなかったけれど。
……その匂いを、とても懐かしいものだと そう思ったのは何故だろう?]
(353) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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─2F 礼拝堂 ─
……勿論です。
[>>350 愉悦含みの笑いに、複雑そうな表情を浮かべて。
告げられた言葉の裏の意味を かみ砕くより前に 城主の虚像は消えてしまって。]
――……、
[あとには途方に暮れたような、曖昧な表情をした吸血鬼の輪郭をステンドグラスの色彩が縁取るばかり。]
(354) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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[花の吸血鬼に綴織を叩きつけるより前>>323 艶やかな色男の形をしたそれが、少年に語りかける。
――…花の吸血鬼もそのようだけど、 どうやら目の前の少年は人ならざるものと 常ならぬ縁があるようだ。
もしやもう一人の男とも何かしら縁があるのだろうか、 なんて、そんなことを思っていれば 色男からの誘うような視線一つ>>323]
…。
[その視線の意味は、わかりかねたけれど なんとなく、ふるふると首を横に振ってみせた。]
(355) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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― 二階・客室 ―
[少年と共に逃げ込んだ部屋。 その扉に取りつけられた鍵をかけることは出来たか。
はぁはぁと肩で荒く息をしたあと、ちら、と 自分と同じく扉に背を預ける少年を一瞥して。 なんとかはぐれずに来れたことにほぅとして息を吐く。
それから、部屋の中を見回せば、 どうやらここは寝室のようなところらしい。
天蓋付きの豪華な寝台の上に敷かれた 真新しいシーツを剥ぎ取るとそれを裂く。 まずは大きめの面を彼の腕に宛てがって止血を。 出血が落ち着いたのを見れば、 今度はサイドテーブルに置かれた (おそらくナイトキャップの一種であろう) 蒸留酒を手に取る。]
(356) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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……。
『たぶん、痛いと思う』『ごめん』
[万年筆とメモとで、簡単に告げてから 口に含んだ蒸留酒を彼の傷口に吹きかけた。 それから、もう一つ細かく裂いたシーツを 包帯変わりに巻きつける。]
…?
[>>343その言葉が聞こえたのは、 丁度包帯代わりの白布を巻き終わった時か。]
…。
[やはり、首を横に振る。 謝られることも、礼を言われることも、 よく、わからなかったから。]
(357) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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『よく、わからない』 『けど、誰かが傷つくのを見るのはやっぱり嫌だ』
…。
[そう、わからないのだ。 どうして、自分がそんなふうに思うのかも。 ただ、自分のわからないものに突き動かされて この身体は動いているような気がしてならない。
誰かが、傷つくのも。 誰かが、悲しかったり苦しんでいたりするのも 私は、ただ嫌で。]
『私はきっと、こうしたいからしてるんだと思う』
(358) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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…。
[言葉を選ぶような、逡巡のあと]
『シメオンが、いなかったら』 『私はきっと、彼らに殺されていた』
[白紙のメモに、万年筆を滑らせる。 ……書きなれない感触と、言葉を選ぶ間が 正直もどかしい。]
『私は、空っぽだから』 『ここに来るまでのことを何も覚えていない。 家族や友達がいたのかも、わからない』 『死にたいわけではないけれど、 でも、自分が何故生きているのかよくわからなかった』
(359) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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[それから。]
『シメオンやニコラスがいて、 二人が死ぬのを見るのは嫌だと思ったから、 どうにかここまでこれたよ』
『だから、助けられたのは私の方』
『ありがとう』 『生きて、探している人見つけようね』
[書き終えてから、ぺこ、と頭を下げた。]
(360) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 22時半頃
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─ 二階・廊下 ─
[対峙してより、黒犬の動きは注視してはいなかった。 自ら危険を被るような真似はすまい、という認識があったから。 だから、黒犬が己が花弁を物言わぬものに渡していた事にはついぞ気づかず。 己が言葉に色を失いゆく少年の眸に、少しだけ冷たいものを瞳に乗せた]
…………まさか、この程度で……。
[折れるつもりかと。 問うより早く、白金が動く]
んなっ……。
[しゃらしゃらと鳴る花硝子。 己が刃が飾り立てたタペストリがこちらへ向けて叩きつけられる。>>308]
(361) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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……舞え!
[発する声は短い一音。 それに応じて周囲揺らめく風の渦が勢いを増し、一撃を弾いた。 硝子の花弁が乱れ飛ぶ。 刃は造り手たる花硝子を傷つける事はないが、突然の衝撃は動きを止めるには十分なもの]
……あらあらまぁま。
[走り出す白金と金、二つの背に零れ落ちるのは小さな呟き]
中々、元気がいいわねぇ。
[紡ぐ声音は、どこか楽し気な響きを帯びたもの。*]
(362) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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[それはそれとして、]
……。
[サイドテーブルに蒸留酒と共に置かれた2(>>#3>>#4 )に、これは一体なんだろうと首を傾げる。]
(363) 2017/10/05(Thu) 22時半頃
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/* ……うん。 二連続発言しちゃって咄嗟にほしいもの選んじゃったね(
(-125) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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/* 比較的安全な食べ物が出続けている
(-126) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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[赤みを帯びた紫がかったそれは、 自分の知っている野菜に似ているような、 全く似ていないような。]
…。
[匂いを嗅いでみても、 特におかしな点があるわけでもない。 ん、と思い切って柔らかなそれを半分に割ると ぱく、と一口食べてみる。]
…。
[普通に甘い。 そして心なしか、先程打ちつけた身体の痛みが 消えたような気がする。
ほくほくとしたそれをもう少しと頬張りながら、 半分に割ったもう片方を、少年の方へと差し出してすすめてみた]*
(364) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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[手元から伸びた銀細工の鞭が魔性の首に絡みつく。 攻撃の意志が獲物に食い込む感触は、ほとんど肉感的なまでの歓喜をもたらした。
束縛を緩めんとしてか、魔物が踏み出す ── と見えた次の瞬間には、彼は半歩の距離まで迫っていた。
彼の眷属はその気になれば、人の知覚に捉えられないほど速く動けるのだと理解する。
不意は突かれたが、取り乱しはしなかった。 心を騒がせたのは、むしろ、間近に交えた眼差しゆえに。 黒柘榴がたたえるのは憎しみでも餓えでもなかった。]
(365) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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─ 二階・廊下 ─
[楽し気な呟きの後、すい、と手を差し伸べる。 キィン、と甲高い音が響き、硝子と化していた花弁が元の柔らかさを取り戻した。 花弁は再び花硝子を取り巻くが、その内の幾ばくかは手の上に舞い降りた]
止められたかと思ったケド、それなりには当たってたのかしらね?
[舞い降りた花弁は、贄の身を掠め、真紅を滲ませたもの。>>276 紅の上には、それとは異なる紅がうっすらと、ある。 そのいろに僅か目を細めた後、花硝子は飴玉か何かのようにごく自然にその花弁を食んだ]
……ん。 味は悪くないわねぇ。
[舌の上に残る甘味に、零れたのはこんな呟き]
(366) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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[外気そのままの冷えた指が、喉輪に触れる。]
── っ、
[ぞくりと背筋を伝う予感。 それは恐怖ではなく、]
(367) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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さて、どうしようかしらねぇ。
……おいかけるのは、容易いケド……。
[少年が金色の待宵草を捨てぬのならば。 或いは、白金が黒犬の渡した花弁を持ち続けるならば。 その気配を辿るは、花硝子には容易い事ではあるが]
ここで追いかけるっていうのも、しゅーねんぶかいみたいでちょっとアレよねぇ。
[そんな思いもまた、存在していた。*]
(368) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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[魔物の腹を蹴って後ろへ飛ぼうとし、同時に左手のジキタリスで薙ぎ払う。
毒花の花粉を吸わないように息を止め、瞼を閉じた。 限られ研ぎすまされた知覚の中、触感のもたらす情報は増大する。
男の質量が覆い被さってくるのを肌で感じた。*]
(369) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 23時頃
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―2F礼拝堂―
[――捧げるべき贄はなく、 此処にあるのは静寂ばかり。 花以外の大地の恵みから見放されている吸血鬼にとっては供される食事にも興味はなく。]
……トレイルは食べるだろうか。
[と、ぽつり、思うだけ。 ひとり此処で居ても詮無いこと。 七色の光を背に、歩き出して*]
(370) 2017/10/05(Thu) 23時頃
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