68 熱砂の絆
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人
狼
墓
少
霊
全
狩人も立ち入らない深い森の奥からやってくる、“人狼”は、ひそかに人間と入れ替わり夜になると人間を襲うという。隣国の出身でありながら戦功名高く、Sirの称号を賜った若き英雄、Cointossと配下の聖貨騎士団は、この魔物の噂を重く見ていた。
恒例になりつつあった臨時徴税を収めた村人たちは、水車小屋で招集の命令を受け、不安を覚えつつも集会所へと集まるのだった……。
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嗚呼、聞こえ る。やつの足音が聞こえる……。
(0) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
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海の向こうでは、新たな領土や天然資源などを獲得するために軍事力を背景に他の民族や国家を積極的に侵略しようとする帝国主義が勃興している時代。
エメラルドの産出で栄えるファルケン国 ── 片翼の鷹に導かれた部族は、広大な砂漠のどこかに砂岩の宮殿・ジッドを築き、暮らしていた。
その地に埋蔵されているエメラルドの価値は計り知れないという。
だが、ジッドの場所を知る外国人はいない。
《片翼の鷹》族は鎖国政策をとり、交易拠点であるサラサより奥地へ踏み込んだ他所者は帰さないと定めているのだ。
知れば戻れぬ ── それはまるで「愛」にも似て。
(#0) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
今 ── この熱く渇いた禁足の地で 運命の輪が回り出す。
(#1) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
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まったく。このところの状況はけしからんな。 どいつもこいつも金、金、金、だ。 白い連中には、誇りというものがなにひとつわかっていない。
[サラサから帰ってきたファルケンの王は、 足音も荒く宮殿の廊下を歩む。]
奴らは結局、エメラルド鉱山だけが目当てなのだ。 これからも奴らには十分に警戒せねば。
…そういえば、あやつはどうした。 あの、サイモンとかいう白い奴は。
(1) 2013/01/08(Tue) 23時頃
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[側近から、サイモンは宮殿の下男として働かせているが、 このところ、体調を崩して休みがちだ、という報告を受けると 王はそっけなく頷いた。]
あれが宮殿内にいるなら、なんでも良い。 側に召し抱えたいようなやつでも無かったしな。 病気にでもなって死ぬなら、それが神の御意志だろう。
[つまりは死のうが生きようが気にしない。 言い捨てて、私室へ向かっていった**]
(2) 2013/01/08(Tue) 23時頃
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― 数ヶ月前:ジッド宮殿内 ―
[砂漠の夜は冷える。 宮殿の中と言えどもそれは変わらず、石造りの廊下の壁も、柱も昼間の熱を忘れたように俄かに冷気を帯びていた。 交易で齎された絹更紗のショールを纏い、廊下を歩く。
腕に抱かれ、布の合わせから小型のミーアキャットがひょいと顔を出した。 指先でその耳の裏を掻いてやる。 途中すれ違った人に、顔もよく確認せず、軽く会釈をした。
前王が最後に娶った夫人が産んだ、末娘。それが自分だ。 現王とは異母兄であるが、その年の差は親子程もある。 とはいえ直径王族の端くれに違いない。 王族の居室のあるフロアでは、見知らぬ人間と遭遇することはそうそう無い。
無いはずなのだ。
急くように部屋に向かっていた足をぴたりと止め、振り返った。]
(3) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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待て。 あなたは誰だ?此処で何をしている?
[親族が所有している白人に、こんな人はいない。]
(4) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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―数ヶ月前:ジッド宮殿内―
[今日も歩く。どんどん歩く。
気の向くままに、どこまでも歩き続ける。 気がつけば人とはぐれたとしても、見知らぬ土地にいたとしても、歩き続ける。
最近のブームは砂漠探索。 じりじりと焦がす肌は凶器的であり、砂場も岩場も足場として非常に足元としてよろしくない。
それでも、歩く。歩く。歩く。
目指す先もなく、さまよい続ける。]
(5) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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[本日は久しぶりにお宅訪問。
最近の散歩事情からして壁と屋根というのは大事な文化と感じさせてくれる。
過酷な散歩道から外れて気分もよくなり、前方から来た人>>3――この地方特有の褐色の肌にショールを纏っている女性へと笑みを浮かべて手を振って挨拶をしてすれ違う。 ただそれだけの交差するだけの関係など今まで多々あった。今回もそうだろうと思って、そのままずんずんと歩いて今日はどこで休もうかと考えていたところで、呼び止められた]
はい?あ、こんばんは、良い夜ですね。月も綺麗だ。
[首だけで後ろに振り返りながら、手を振るだけでは失礼だったかと慌てて言葉でも挨拶をして、呑気に窓から蒼い月が居座る空を見上げた]
(6) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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[振り返り視界に入るのは、蒼い月―――
と、柔和な笑みを浮かべる白い肌の青年の姿。 そして―――紫水晶のような色彩の瞳。]
え、ああ、こんばんは 月?いつもと変わらないと思うけれど
[雨が貴重な砂漠育ちにおいて、夜空が晴れていることは極普通のこと。 当たり前のように挨拶をされて拍子抜けしたように返したあと、ハッと我に返る]
って、違う! あなたは誰で、此処で何をしているのかと聞いている!
[つられて応えてしまった事が恥ずかしく、少しムキになって尋ねた。]
(7) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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[空を眺めていた視線をムキになってる女性>>7へと、自分のほうが背が高いから自然見下ろすように首も僅かに傾け金色の瞳を捉える]
はい?……私ですか?
……さて、私は誰なのか…どこを目指してるのか。
教えてもらいたいぐらいですよ。
[思案するように頭を左右にゆっくりとふってから諦めたような笑みを浮かべて]
あ、ところで、どこかにゆっくり休めるところは知りませんか?
[それでもまるでペースを崩さずに今夜の宿を探すべく尋ね返した]
(8) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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[彼の返答を聞いて、徐々に黄金色の瞳が半眼になっていく。]
……小娘相手にまともに答える気などないという、ことか
[この時、真坂こんな砂漠の真ん中の陸の孤島に記憶喪失の人間が迷い込んでくるだなどと、思い至るはずもなく。]
あーぁ、ゆっくり休めるところを紹介してやろう。 あなたにぴったりの良い処を知っている。
(9) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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衛兵っ!不審者だ!
[当然のように不審者と判断して、よく通る大きな声で一言、そう言った。]
(10) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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[半眼になってこちらを睨む女性を見てようやくというほど今更になって危機感を感じたが全てにおいて遅かった。]
あー……これでも私は怪しいものじゃぁないですよ?ただの迷子なのです。
[むしろ火に油を注ぐことを無意識にいいながらも、彼女の呼び声でごたごたと人の集団がこちらにやってきて]
休めるところを教えてくれるのは嬉しいですが、ちょっと、痛いですよ!
[有無もいわさず連行され、ゆっくりとできる場所。その名も牢屋という場所に連れて行かれました。]
(11) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
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[駆け付けた者たちに牢屋へと引っ立てられていく男を、大変胡散臭そうな目で見送った。
一度部屋へと向かったが、少しして自ら彼の連れて行かれた牢屋へと足を向けた。 腕の中の小動物が、少しも警戒を示していなかった。危険な人物ではないのだろう。ならば、面白いじゃないか。 そして何よりも、興味があった。
この砂漠の”外”から来たであろう人物に。
これが、その後自らの監督下に置くこととなる彼との、運命的な出合いだった。]
(12) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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─ 帝都 ─
[蜘蛛の巣を払い、床にホウキを擦りつける。雑巾も水を入れたバケツも、ひとこすりで真っ黒になった。 シビルはひとつ肩をすくめ、部屋を新品に見せかける作業を断念する]
[鎧戸を半分開いて、天井から薬草を下げ、最後に入口に看板を出した]
『病気、痛み、創傷。よろず相談承ります』
(13) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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― 数ヶ月前:牢屋 ―
[程なくして赴いた牢で、連行された者の様子を見て、呆れたような顔をして一つ息を吐いた。 緊張感の無いその人物の前に屈みこみ、格子を挟んで対面する。]
あなた。自分の置かれた状況がわかってるのか? 不審者として牢屋に掴まってるんだぞ? 何されるかわからないんだぞ?
…まぁ、とにかく。 早く名前と、何を目的に侵入したか言うんだ。 大人しく白状した方が良い。
どうやって来たか知らないけれど。 此処まできてしまったからには、もう帰ることはできないんだから。
[膝の頬杖をつくようにして首を傾げ、まじまじと”外の人間”を見た。]
(14) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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―数ヶ月前:牢屋―
〜♪ 〜♪
[連行されて乱暴につかまれた腕は痛かった。 あまり暴れなかったから手酷いこともなかったが、よくわからない道を刃をつきつけられながら歩いて牢屋に放り込まれる。
ズタボロの布と僅かに窓から差し込む光。 ニタニタと同じ仲間が増えたという牢屋仲間に看守。
うん、悪くはない。砂漠でサソリや日差し、あるいは冷気に晒されるよりは充分にいい ごはんもやってくるらしい。水ももらえた。どうやら彼女は本当に親切だったのだろう。 この国からすれば異国の鼻歌をうたってごろごろと転がっていたところで足音>>14が聞こえて視線を向ける。薄暗闇のなか現れたのは先程の女性だ]
(15) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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あ、先程の親切な人ではないですか。
[嫌味なくいって、寝そべっていた布から起き上がるあぐらをかく]
置かれた状況といえば、そろそろごはんの時間となってくれるのでしょうか?
名前は…おい、とか。お前。とか。坊や。とか。身ぐるみ寄越せ。とか。言われるのでそのどれかですね。 理由は先程もいいましたよ。散歩です…他の人には迷子といわれてましたね。
[ごはんをもらうためと律儀と答えた。実にこれが精一杯なのである]
(16) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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はぁ? おい、とかお前が名前のわけないだろう? それに迷子って、迷って此処にたどり着くなんてどれだけ歩くと…
[名前を聞いてるのに、何かすでに名詞じゃないものまで混じっている。どういうことだ。 重ねての返答に、困惑した後、ある可能性に思い至る]
……ねえ。 此処に来る前、えーっと、あなたのいうところの”散歩”を始める前のことって覚えている?
[じぃと、紫水晶の瞳を見つめて訪ねた。]
(17) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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>>16 これはwww今までにないようなヨラwww
(-0) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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ここに来る、散歩をする前ですか。
[尋ねる言葉>>17に首を傾げてしばらくの間時間を要すると]
覚えてないですね。
[かしげた首を戻して金色の猫目を見返していう。 今回やってみても思い出せなかった。これで通算何敗目かは数えていないのは秘密である。]
(18) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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[見つめ合う。もしかしてこいつは]
…それは記憶喪失ってやつ?
[なのだろうか。]
(19) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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─ ジッドの頂 夜明け ─
[朝まだき。
静寂に包まれた岩山《ジッド》の上に、佇む影がある。]
(20) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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そんな気もしますよね?
[呑気に他人事のように口にして]
そんなことよりもお腹空きました。
[ぐぅとお腹がなった。なにせこれまで歩きっぱなしだったのです。 お腹すいたよーと懇願するように>>19見つめ返した]
(21) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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[秘宝を宿した赤銅色の岩肌を踏みしめるのは素足だ。
肌は大地の色とはまた異なる温みのある褐色で、磨きこまれた木材のように滑らかだった。 華奢というよりはむしろ野生動物の精悍な痩躯を思わせる体つきをしている。
そして、黒檀の明眸が地平線を見据えていた。]
(22) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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[見渡す限り一番高いこの場所で太陽を迎えんとしているのは、部族の守り神に仕える「花嫁」
神の息吹を読み、情を通じ、災厄の起こらぬようにするが務め。]
(23) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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[やがて、渇いた砂漠を渡ってきた風が耳の金飾りを揺らしてまとわりつけば、座位で床に届くほど長い黒髪を緩やかに指先で掻き上げる。]
… 遠い か 。
[意志の強そうな薄い唇から洩れるのは女性にしては低めの声。
事実、この「花嫁」はれっきとした男性であった。]
(24) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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[砂漠に点在して暮らす遊牧民たちはそれぞれ独自の文化と伝承をもつ。 エメラルド鉱山を手に入れてからジッドに定住するようになった《片翼の鷹》族も例外ではない。
言い伝えによれば、 「神の子」が部族に災厄をもたらすという。
神に子が生まれるのを避けるために「花嫁」は石女でなくてはならない。 安全策として採られたのが、女装した男を娶あわせることだった。]
(25) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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そんな気もって…あなた自分のことだろうっ!? お腹すいたどころじゃないじゃないかっ!
[あまりの危機感とか緊張感とかその他諸々の無さに、思わず立ち上がった。 が、はぁああと一つ溜息をついて、もう一度屈んだ。]
あなた…そんなんじゃ、いつまでたっても牢から出られないよ? 仕方ないなぁ…私がどうにかしてあげる。
[”してあげる”、なんて恩着せがましい言葉を使う、少女じみた威厳の振りかざし方。 だが、本音は、外の人間を自分の傍に置ける、そんな期待は妙に嬉しそうな表情ににじみ出ていただろうか。 にじみ出ていたどころか、実際は非常に上機嫌な笑顔をしていた。 兄たる王は、きっと否とは言わない。]
(26) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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あっ、そうだ、名前が解らないと不便だな。 んー…
[真剣な表情で話に置いてけぼりを食ってるであろう人の顔を見た。 やはり目を引くのは―――]
Violet…Violante んん…Yolanda うん、ヨーランダ。 あなたの名前は今からヨーランダ。決まりだから! じゃ、またあとでね。
[一方的にそう言うと、彼を自分の監督下へ置くことへの許しをもらうべく、軽やかな足取りで牢屋に背を向ける。]
(27) 2013/01/09(Wed) 00時頃
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あ、さっき歌ってた唄。 後でもう一度聞かせて。
[一度だけ振り返り、その場を後にした。
あの唄からは―――異国の香がする*]
(28) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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[異国人であれば奇異に思う風習も、そこに生まれ育った者にとっては日常。
「神の花嫁(フランシスカ)」は、その実例であった。
部族の者は皆、彼が男であることを知っている。 彼自身も女の衣装をまとってはいるものの、ことさらに女っぽい振る舞いはしていない。 けれども、皆は彼をフランシスカと呼び、神に捧げられた者として扱う。
世界が近代へ向けて傾れ込む激動の時代にあって、僻地の伝統と幽玄の境に生きる者 ── それがフランシスカであった。]
(29) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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/* こんばんは。村建てです。 キャラチップの性別を覆している人が多そうなこの村、どうなるのかw よろしくお願いします。
(-1) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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/* 「花嫁」は去勢してある方がそれらしいけど、 自分でプレイするにはちと悲しいので、れっきとした男のままだ!
(-2) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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空腹は切実な問題だよお嬢さん。
[気取ったようにいったって今牢屋の中である。そんなんだから溜息だってつかれるのだ]
でられないのは困るなぁ。
………いかなきゃならないから
[最後のほうは小声でふにゃぁと表情を歪めながら屈みこんだ女性を目を合わせる。 威厳はちっとも感じなかったが、ただ首を傾げて]
名前…ヨーランダ…ヨーランダ…ヨーランダ…
[忘れないように刻むように己に与えられた名前を繰り返し口にする。 いい名前かどうかの判別はあいにくとつかない。 だが名前など記号のようなものだというどこか醒めた感覚が少しだけ暖まるような不可思議な感覚を覚えた]
(30) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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ええ、いいですけど、あ、名前。
[ぼんやりと唄について返事をしている間に去っていく彼女。 不可思議な出会いを果たした人の名前を知るのはもう少し後のことであった*]
―回想終了―
(31) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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>>25>>29 面白い。 こういうの好きだな。
(-3) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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−ジッドの深部・大浴場−
………けほっ
[ちゃぷり。ちゃぷり。 大理石の白に湛えられた湯の中に、揺蕩う。 地熱に暖められた豊富な水は、汲み上げられて宮殿を形作る石の中を通るうち適度に冷やされ、肌に心地よい。 ありきたりな表現だけれど、このまま溶けてしまいそう。―――このまま溶けてしまえたら]
(32) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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……けほっこほっ…
[ああ、駄目だ。少しだけ体が楽になる気がして、お風呂に入るのは好きなのだけど。 どうしても気が滅入ってしまう。 これだけの水、砂漠の中では貴重なはずだ。 私が使うなんて、それだけでもったいないことなのに]
…けほっこほこふっ…
[ヒューヒューと、息に笛のような音が混ざり始める。良くない兆候だ。もう、上がってしまおうか。 そうすれば、少なくとも気は紛れてくれるかも…]
(33) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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『…ペラジーサマー?』
[自分を呼ぶ声が聞こえたのはそんなときだった。 聞きなれた声。下層の子だけれど、仕事のひとつとして自分の手伝いを申し付けられている子]
…は…ぃ…ひゅぅ…けほっ…こほんっ はーい。今、行きますからー。…けふっ
[息を整え、ようやく言葉を繋いだ。張り上げすぎれば、また咳き込んでしまう。慎重に、慎重に。 浴槽を上がり、着替えを手伝ってもらって身を整えて。 聞けば、話は自室でするという]
(34) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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− 宮殿の中庭 −
[曙光を迎えたジッドの頂から戻った後、捧げられた食事を済ませた。 皆が参拝する礼拝所と、その奥のフランシスカがもつ鍵だけが開けることのできる神域の掃除を行う。
それから、女ものの服の裾をひらめかせて闊達な足取りで中庭へと出た。
そこでは灌漑設備のもと、草木が生き生きとした緑をたたえていた。 まだ若いシトラスの香り。木陰の大理石の冷たさ。 砂漠のただ中とは思えない豊かな場所だ。 これも部族の秘宝、エメラルドのもたらす財のなせるわざ。]
(35) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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[憩いの場となっている人工庭園だ。 ここにくれば誰かしら見つけることができるだろうという読みは外れていない。]
オレと一緒に サラサへ行く者はいないか?
[めぼしい相手に声をかけてみる。 当人が暇でなくとも、誰かと引き合わせてくれれば助かる、そんな心づもりだ。]
(36) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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[フランシスカがサラサへ行きたいと望むのは「神の花嫁」になって以来、初めてのことだ。
外国人だけでなく、他の部族の者からも女装した男が奇異の目で見られることはわかっている。 それでも ── ]
オレは サラサにゆかなくなてならぬ。
[フランシスカは呟くように言った。 その声は断定的でありながら、どこか夢見心地なものを含んでいる。**]
(37) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
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― 人工庭園 ―
[ぱたりと書物を閉じる。 内部とはいえ、エメラルド鉱山に外壁を覆われた宮殿だ。岩山特有のごつごつとした側面に背を預けるよう、人工庭園の隅に佇んでいた。]
――…は…
[其処彼処を行き来する褐色。 彼らの目にとまりでもすれば、また供も付けずに歩き回ってと小言でも言われるだろうか。 懸念は、近隣で怪しい動きを見せる異国の存在だろう。巨万の富を求めてか、強者の制圧欲ゆえか。ただ、それは今に始まったことではないし。
…王家の血筋とはいえ、自分などでは不足だろうという思いもある。]
(38) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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[乾燥させた薬草を、数種類配合して藁紙に包む]
茶葉に混ぜて一緒に煎じるといい。 寝る前に、飲ませて、出来るだけ暖かい恰好をさせること。
[薬が出来あがるのを待っていた少年は、そばかすの中に安堵の笑顔を浮かべ、しっかりと藁紙を握りこむ。 逆の手を伸ばし、体温の残るコインをシビルの手に落とした]
[……母ちゃんは治る?というおずおずとした、しかしYESしか求めていない質問に]
本人の体力次第だ。
[シビルはすげなくそう言った]
(39) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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[小瓶に詰めた花油に、花弁とハーブを落としこむ]
香水を控えめにして、かわりに指ひとすくいほど、つけて使ってください。 視覚印象に影響を与えるものですので、あまり華美ではない洋服を着ていくといいです。 殿方は貴女に夢中になるでしょう。
[室内だと言うのに、ヴェールを深くおろしたままの貴婦人は、満足そうに頷くと、侍女らしき質素な服の娘に支払いをさせた。 甘い匂いに辟易しながらも顔には出さず、シビルはぴかぴかとする銀貨を押しいただく]
効果にご満足しましたら、次はお付きの方だけ来てくれてもいいですよ。
(40) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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>>40 シビるんはいい所の出身ではないので、「無理して使ってる下手な敬語」に拘ってみました。
正しい敬語としては、 ご満足頂けましたら、次回よりはお付きの方にお渡し申し上げます。 ……かな?
(-4) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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― ジッド付近:砂漠 ―
あー
終わった。
[ばったりと仰向けに倒れると、砂と埃のせいなのか 空はどこまでも澄んだ青空とはいかず、 染みったれて汚れた帝国の空と少し似ているようだと思った。 あそこは砂でないもので、濁った色をしていたが。]
(41) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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−自室−
……まぁ。
[自室に戻ってみると、荷解きを終えたばかりの外来の品が出迎えた。 寝台を跨ぐように置かれた机の上、積み上げられているのはしっかりと皮に装丁された帝国の書物だ]
話っていうのは…けふっ…これのこと…?
[表情を綻ばせながら問うてみると、もうひとつ、と付け加えられる。 その品を仕入れてきた隊商がもたらした情報。 帝都に遣わした部族の密使が、病を治し得る医師を見つけたかもしれないという知らせ。 それは、伝聞を重ねるうちにすっかりとあやふやになってしまっていたけれど…]
…そう……
[深く、深く息をつく。安堵だろうか。期待だろうか。それとも…**]
(42) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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ったくよー…… なーんで俺が…… 色黒だからっておま……
マジふざけんなよ あの―――……
[ぶつぶつと呟く声は、カラカラに渇いて掠れていた。 耳障りのよくない言葉が空気に溶けていったので丁度良かったかもしれない。
懐には、太陽の熱とも己の体温とも違う、小さな温もりが動いている。 まだ生きてんな、と思いながらもこの先どうする事も出来ず、
ありきたりながら、死を覚悟して目を閉じた。]
(43) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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|
いや、これじゃ二重敬語だ。 「お渡し致します」 で十分か。
(-5) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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[視界に女性ものの布が翻り、ふと顔を上げた。 “彼女”は“彼”だと知ってはいるが、神職たる彼のそのしなやかな身のこなしには自然、目を引かれる。 誰彼に誘いをかける声に、ふと口を開いた。]
…今日のおつとめは終わりかい? フランシスカ。
同行しようか、サラサへ。私でよければ。 丁度、外に出たいと思っていた。 あなたと一緒なら、…説明の手間も省ける。
[決意の籠もる呟きに短い問いが浮かぶが、今は噤んで。 どこか遠いその瞳に、浅く首を傾げて申し出た。*]
(44) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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/* あっ。 ホレーショーがジッド付近にいるだって…!!
すれ違っちゃう? わない? だいじょうぶ かな
(-6) 2013/01/09(Wed) 01時頃
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/* 行き倒れでもいいって言うから行き倒れてみた。
真夜中に皆さん元気ね!← こんばんは、t_nukeです。 酔った勢いで( 蒼さんと参加する事になりました。 今年初村となりますが宜しくお願いします。
(-7) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
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[ 籠の中の小鳥のおはなし。 ]
(45) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
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|
―サラサ―
[交易の町の片隅に音楽が響く。 数か月〜数年に一度この地に訪れる移動楽団による巡業。 彼らは懇意にしている酒場で演奏を披露し、客を魅了していた。
客に酒が回り始めた頃、奥から一人の少女が現れる。 生成の着物は決して綺麗とは言えなかったが、それだけに着ている少女の見目の麗しさが引き立っていた。 両手は紐で縛られ、その先は先程まで大きな弦楽器を弾いていた団長が握っている。]
(46) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
|
...La, .......
["カナリア"だ、と客の誰かが呟いた。 団長は肯定の笑みを浮かべる。 自分が女にした自慢の"鳥"を披露する優越感で、団長の顔は下品に歪んだ。
少女はそれを見ない。 息を吸い、吐く。
歌う。
――この地のものでも、帝国のものでもない異国のメロディーを。]
(47) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
|
[視線は移動する。 客から客へ。 この歌を教えてくれた人――母を探して。 母と別れてからもう両手程の季節が巡り、今ではもう迎えなど来ないとどこか諦めかけてはいたけれど。]
(連れて行って 此処ではない何処かへ)
(連れて行って 私を)
(二人きりの世界で 貴方と眠りたい)
["カナリア"の切ない歌声は、歌詞の意味が分からなくとも客を涙ぐませた。 彼女自身の目に涙はない。泣くと声がぶれ、団長に後で折檻されるから、いつしか少女は涙を制御できるようになったのだ。]
(48) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
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(触れて 暖めて 確かめて)
(愛して 愛して 愛して)
[少女が望む「愛」は、母親を求める子どものそれ。 何度耳元で囁かれようとも、身体の隅々まで口接けを受けようとも、少女の団長への想いは愛にはならない。 籠に閉じ込めて紐で繋いで自分の都合の良い時にだけ求めてくる団長が少女に向けるのも純粋な愛ではないのだから。
――少女はまだ、「愛」を知らない。]
(49) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
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>>48 Clover
(-8) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時半頃
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["カナリア"が歌い終わった時、客全体がほう……っと溜息を吐いた。 それ程までに少女の歌声は美しく、人々の心を揺さぶるのだ。 帽子を持った楽団員達が客に近づく。催眠術にでもかかったかのように、客はコインを次々に帽子に入れていく。 この楽団を支えているのは実質"カナリア"の歌声だった。 だからこそ、団長は逃げないように盗られないように少女を縛り、閉じ込めているのだった。
もう見慣れた光景を、少女は人形のような無表情でただ見つめていた。
縛られている手首が痛い。**]
(50) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
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─ 早朝・駱駝の飼育場 ─
[東の空が白みだした頃。
飼育係の献身的な仕事ぶりによって一般的な飼育場と 比べれば清潔に保たれてはいるものの、やはり獣臭は 拭い切れない駱駝小屋の中に、男は居た]
──近く、サラサへと足を伸ばそうと思う。 どれか適当な駱駝に、水を飲ませておいてやってくれないか。
(51) 2013/01/09(Wed) 03時頃
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[背後に控えていた飼育係の方に向き直り、 彼の横に立つ駱駝の首に手を伸ばして]
ナズィーフにはついこの間頑張ってもらったばかりだから、 ……そうだな、カイサルは?
[思いつく駱駝の名をつらつらと口にする。
名前通りに大人しく我慢強い気質のナズィーフは、 遠出の折にはよく駆り出されていた。
ジッドからサラサまでは、数日程しかかからないとはいえ、 砂漠に出るためにまたナズィーフの喉を渇かせるには、 十分な時間が足りない。
移動前に多くの水を飲ませるために、駱駝に水を与える タイミングは、厳密に調整されているのだ]
(52) 2013/01/09(Wed) 03時頃
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[飼育係の傍に立つ駱駝──カイサルの目を見れば、 何処と無く不満気とも取れる強い視線を返してきた]
……いや悪い、言い方が不味かったな。
今回は早く用事を済ませて帰りたいから、 お前の早い足が必要なんだ、カイサル。
[肩を竦め、思わず浮かんだ笑みを噛む。 丁寧に駱駝の毛並みを梳いてから半歩後ろに下がった]
(53) 2013/01/09(Wed) 03時頃
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[小屋に差し込む陽の光に目を眇めると、飼育係に視線を移し]
もう出かけるには遅い時間だ。出かけるのは明日にしよう。 そうだな……日が昇る前には出る。
[伴は連れぬが、不測の事態に備えて数頭駱駝の準備を しておくようにと飼育係に言い含めた。
心なしか、駱駝に話しかけていた時よりも 言葉の調子が少しばかり固い]
(54) 2013/01/09(Wed) 03時頃
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─ 宮殿の人口庭園 ─
[電化製品などという文明の利器は存在しないが故に、 人々は太陽と行動を共にする。
日が昇る頃に起きだし、沈めば眠り。
夜の気配が残り未だ肌寒い時間帯であっても、 宮殿内を行き来する人影は少なくない。
駱駝小屋を出て、なんとなく人通りを避けながら 歩んでいれば、微かに匂う若いシトラスの香りに 惹かれ、気が付くと中庭に足を踏み入れていた]
──ラルフ、と──フランシスカ?
[目に飛び込んできたのは、母と同じ白い肌を持つ 親類と、鮮やかな女物の衣を纏う神の花嫁]
(55) 2013/01/09(Wed) 05時頃
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/* シゼの方が名前なんだろうか。
メモを見る限り、王族側は「苗字・名前」という表記なのかなと見たんだが……うーん?
(-9) 2013/01/09(Wed) 05時頃
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[目立つ取り合わせに思わず声を漏らせば、 彼らの話し声と重なった。
己が向かおうとしていたオアシスの街の名が 耳について、話し込む二人へと歩み寄る]
……二人揃って出かけるなんて珍しい。
[特に、フランシスカ。ダンが知りうる限り、 進んでサラサへと望むのは初めての事。
乏しい表情のまま、男は微かに首を傾げた]
サラサへ? 駱駝の世話係たちは、私の他に近く出かける者が 居るなどと、話してはいなかったが。**
(56) 2013/01/09(Wed) 05時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 05時頃
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/* ちなみに、王族も「名前・苗字」表記だとすると、自分の名前は「アニキエフ」になる。
略すとアニキ。
(-10) 2013/01/09(Wed) 05時頃
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/* ……いや、適当にロシア系の苗字を引っ張ってきただけで他意はない。
王族は母親の姓で区別されるということで、母は寒い国の出身だったらいいなとかその程度。
(-11) 2013/01/09(Wed) 05時頃
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─ 宮殿の人口庭園 ─
…ダンさん。
[ゆるりと首を向けた先、見えた男に礼をとる。 歳は親子ほど離れているが、宮殿で育てば見知った相手だ。 遠くとも血の繋がった血縁であり、そこに遠慮や気後れはない。
仰々しい敬称で呼ばぬのも昔からのことだ。 いわば分家筋であるのにと眉顰める者もいるのかも知れないが、構わないと思っているのか、あるいは鈍感なのか、そのままでいる。
現国王相手ともなればまた少し話は違うのだが。 態度の違いは単純に、近しく過ごした時間の差だ。]
(57) 2013/01/09(Wed) 08時半頃
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…聞かれてしまった。 そう、サラサの方角へ。
フランシスカの事情は、知らないのだけど。 私のほうは、少し気分を変えに…?
[身体を覆う赤い着衣の襟元を、ぐっと口元まで引き上げる。 周囲と違う肌の色が人目に触れるのを避けたがる、常の癖。
そして、フランシスカを窺い見た。 彼が向かう理由はまだ問うていない。 意志の宿る声は、天啓か何かかと想像を巡らせただけだ。]
(58) 2013/01/09(Wed) 09時頃
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[誰も話してはいなかったと首を傾けるダンに、小さく頷く。>>56]
たった今、聞いたところだから。 ……誰かに見咎められる前に出られれば、と、思ってた。
[よく言えば落ち着いた、悪く取ればあまり抑揚のない声には、 余り強い理由なく外出することへの後ろめたさも少しだけ、混じったか。 自由に行き来する他の部族民とは違い、領内を少し移動するだけのことでも、亡き両親や周囲には余り良い顔をされなかったから。]
まだ、承諾は貰っていない。
[宮殿にも、それにフランシスカにも。 見上げる位置で、年上の親戚と巫覡とに*向き合っている*]
(59) 2013/01/09(Wed) 09時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 09時頃
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─ 宮殿の人口庭園 ─ [一人の迷子を保護してから数ヶ月。 数年前に砂漠で保護したもう一人の迷子こと、ミーアキャットのマレイカを遊ばせるべく人口庭園へと訪れた。 此方は怪我をしていて、已む無くだったのだが、 ヨーランダを拾った時の周囲の反応は、『今度は人間を拾ったのか…』という呆れ半分だったかもしれない。]
遊んでおいで、マレイカ。
[そういって腕の中から、すっかり懐いた小動物を離す。 そこで、>>36フランシスカが珍しいことを言い、>>44ラルフがそれに応じ、>>55>>56ダンが彼らに声をかけるという一際目立つ取り人物が集っている場に居合わせた。 軽い足取りで其方へ赴くと朝の挨拶を。]
おはようございます。 皆、サラサへ行くの? いいなぁ…。 ダン兄様、ラルフさん、お土産を楽しみにしていますね。 フランシスカ様、あなたを呼ぶものを無事邂逅できますよう。
[珍しいことを言うからには、何かあったのだろう。フランシスカにはそう添える。 兄と親戚にはちゃっかり土産を要求した。]
(60) 2013/01/09(Wed) 09時頃
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私は、今日はこの後シゼのところへ行くんです。 鉱夫が珍しい形の原石を呉れたから、見せに行こうと思って。
[今日は自分はサラサへは*行かない。*]
(61) 2013/01/09(Wed) 09時頃
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− 人工庭園 −
[呼びかける声に答えがあった。
向き直れば、書物を膝に、壁に背を預けた青年がひとり。 その白い肌から、王家と異国の血をひくイザナ・ラルフと知れる。
彼があまり宮殿の外へ出ず温室育ちということは知っていた。 だが、供をまいてひとりでいても、さほど面倒に陥ったことのないラルフの危機対処能力は低くないと踏んでいる。]
(62) 2013/01/09(Wed) 13時頃
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ところで、チップ予約してから、シビルが女性だと気づいたことを、ここでCO。
アレ?乳あるんじゃね? →そういやシビルって女性名だ…! →眉もアゴも太いけど、そう思って見れば気むずかしそうな女性だ〜! →女性ヤニクも男性フランシスカもいるし、ま、いっか!←イマココ
(-12) 2013/01/09(Wed) 13時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 14時頃
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/* やっぱり間違えてたくさい。
親族のことは姓で呼び分ける形でいいかな。 キャラチップ名の方が、間違えにくくて個人的に好ましい。
(-13) 2013/01/09(Wed) 14時頃
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[そんなラルフから同行の申し出があれば、毅然とした眼差しのまま頷く。 「説明の手間も省ける」と付け加えられた理由には、いくばくかの信頼を感じて微笑した。]
利害が一致したならば、よかった。 流砂にあったり蝎に刺された時など、複数の方が助け合えるからな。
[そこへ、揺るぎない歩幅の足音が近づき、ダン・アニキエフの声がかかる。]
(63) 2013/01/09(Wed) 18時半頃
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─ 宮殿の人口庭園 ─
[礼を取ろうとするラルフ>>57を片手で制し、 必要無いと頷いて見せる。
何時もの事ながら呼び掛けに仰々しい敬称が ついておらずとも、特別気に留めた様子はなかった。
白い肌を持ち、人より一歩下がるような彼の挙動を見る度に、 何時も俯きがちであった母の姿が思い出される]
……今なら、聞かなかった振りも出来るが。 二人きりで忍んで行くつもりなら、引き止めざるをえない。
(64) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[口元まで引き上げられる赤い襟>>58を見下ろして、 重々しく口を開く]
せめて、砂漠の移動に慣れた付添人を見繕ってから 許可を求めに行くといい。
此処からサラサまで、いくら目と鼻の先とはいえ 慣れぬ者ばかりで出かけるには、危険が大きいから。
[表情を変えぬまま、サラサへと向かう理由に頷く。 彼の目線につられてフランシスカの方を見た]
(65) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[「まだ、承諾は貰っていない」という言葉>>59の主語は、 「宮殿に」であると受け取った]
そうか。 ……丁度、明朝に私もサラサに出かけるところなのだ。
もし外出の許可を得るのに必要であれば、私の名を 引き合いに出しても良い。
[目線を逸らして、駱駝小屋の方へと向け]
飼育係にも、数頭分駱駝の用意しておくよう言いつけてある。 実際に出かける人数よりも、多く命じておいたから──、
[言いかけた折、視界の端を横切ったのは、 一頭のミーアキャット]
(66) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[相談の内容はダンにも届いていたようだ。 「二人揃って出かけるなんて珍しい」と、さほど動じぬ表情で言われる。]
ああ、 今朝、決めた。
[偉丈夫の姿を仰ぎ見ながら、フランシスカも隠すところなく告げる。]
(67) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[続く言葉はダンもまた何処かへ出かけるつもりであったことを伝えていた。]
殿下は、 狩りへゆかれるのか? 我らは──
[そこへまた、たおやかな姿が増える。 フランシスカと同じ年頃の王族の姫、ファラ・ヤニクだ。]
(68) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[互いにあまり似ていない血族たちの会話を聞いていれば、ダンもまたサラサへ行くのだと知れた。
ヤニク姫が親しげな様子で親族のふたりに土産をねだる。]
名だけではなく、殿下の肉体と共にありたいものだが。 それは叶わぬことかな。
出発を日没に早めることは? オレは星をしるべにサラサへ向かおうと思っていた。
[ダンに同行を打診してみた。]
(69) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[ラルフが厭わなければだが、と最初に道行きを申し出てくれた彼に目を向ける。 サラサへと向かう理由を問いたげな眼差しにあえば、黒檀の輝きは静かに瞬いた。]
オレは、そこで ── 探す。
「何を」か、 …それはよくわからない。
だが、ゆけばわかるだろう。
[人ならざる力が導くのだと、フランシスカは真顔で答えた。]
(70) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[これまでも幾度となく、フランシスカはそういう説明をしてきた。
いわく、 今日は出かけてはいけない。 いわく、 近いうちに誰かが命を落とす。 いわく、 おまえは何か隠している。
…あれを 感じないか?
そして、その言動ゆえに、彼は「神の花嫁」に選ばれた。]
(71) 2013/01/09(Wed) 19時頃
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[決断を待っていると、ヤニクから祝福の言葉をかけられる。]
ありがとう、 優しい人。 きっと 良き巡り合わせとなる。
(72) 2013/01/09(Wed) 19時半頃
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シゼ? 喜んでくれるといいな。
[ヤニクが口にした名に首を傾げながら、自分も今朝方、小さな石の「薔薇」を拾ったことを思い出した。 出発前にペラジー姫に渡しに行く時間はあるだろうか。 拾い物を届けるのは先日の甲虫以来だ。*]
(73) 2013/01/09(Wed) 19時半頃
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メモの外見に白衣を追加。 「僧侶の服を着た人が僧侶だとは限らない」ということわざが、外国にもあるらしい。
Wikiでもこっちでも、まだ一言も医者だと書いてないんだけど、先生(医者)って読んでもらえたら勝ちだという勝負。
(-14) 2013/01/09(Wed) 19時半頃
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>>73 デザートローズか! 表現がおしゃれだな。
(-15) 2013/01/09(Wed) 19時半頃
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[フランシスカの頷きを肯定と取る。>>63 その口振りから対応能力を買われたのだろうかと思い至れば、少し言葉に迷う素振りを見せたか。]
仰る通り、商隊を数人でも伴ってゆくべきかも知れない。
蠍くらいなら問題がないけれど… 万一の命の危機に対処出来るかまでは、確約出来ない。
[口振りから、遠方の訪問に慣れているわけではないと知れるだろうか。普段、単身で出歩くのはジッドの周辺が精々だ。 ダンの年長者らしい忠告には、素直に頷く。>>65]
(74) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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[自身の名を使っても良い、と。 ダンの配慮ある言葉の中に、咎めるいろは感じられなかった。 余り表情を大きく変えぬ彼の性質は、少し、自分とも似ていると思う。]
ありがとう。
[身の回りの世話をしてくれる者が難を示すようなことあれば、そうさせて貰うつもりだ。>>66
フランシスカがダンに同行を請うのには、否やは無いと視線で示した。>>69 目的あって向かうフランシスカとダン、両者の邪魔になることが無いのであれば。]
(75) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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[相談の最中、ミーアキャットが庭園を横切った。>>60 毛並みの整った猫。 振り返らずとも、縁者が訪れたのだと分かる。]
この間、シルサ地方の珍しい香水を贈ったけれど。 もう、使ってしまった?
[さりげなく土産を強請る、まだ少し無邪気さの残る声に瞳を細めた。 血統の順位は目に見えぬかたちで在れど、ヤニクは昔と変わらず妹のような存在だ。 何を言っても、目ぼしいものがあれば持ち帰るつもりでいる。]
(76) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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―― とある日の帝都 ――
[賑やかな繁華街の中央に位置する、高級酒場。 深夜でありながら煌々と灯りが点され、帝都とはいえ滅多に手に入らぬような異国の酒や高級品がテーブルに所狭しと並んでいた。 常であれば静かに酒を嗜む場であろうが、その日はパーティでも行っているかのようで、店は喧騒に包まれていた。
だが、楽しげな笑い声は、店内に響いた破砕音で遮られた。]
(77) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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[ざわり……楽しげだった店内が、一瞬で凍りつく。 中央の席で談笑していた一人の足に、店員がワインの入ったグラスを落としてしまった。 ただ、それだけの事なのだが。
そこに居合わせた者が皆、恐る恐るといった様子で、ワインを浴びてしまった男と、青ざめた店員の少女を見比べていた。]
(78) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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[店の奥から、責任者らしき男が血相を変えて飛び出してきた。 ぺこぺこと頭を下げながら、男の足元に飛び散ったワインを丁寧に拭き取ろうとする。]
………………別に、大丈夫だ。
[酒を浴びせられた男は、面白くもなさそうに呟いた。]
(79) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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[浅黒い肌に、胡桃色の髪。 一目見ただけで帝国人ではないとわかる、その色合い。 濃藍色の瞳は、少女を叱りつける店主をじっと見つめていた。
上客に対して失態を冒した事に、余程憤慨してか。 店主は少女に対し、解雇どころか弁償までをも求めるかのように、厳しく問いつめていた。]
(80) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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……それ位にしといたらどうだ。
[酒を浴びせられて、面白い筈もないが。 目の前で涙目になられては、これ以上どうこう言う気も起きず。 男――ケヴィンは、ぶすっとした表情で言い放った。 それを聞いた周囲は安堵の表情を浮かべるも、一人、店主だけが激昂状態のままだ。 結局少女にクビを言い渡し、何度もケヴィンに頭を下げる。
一方の少女はといえば、クビを言い渡された事でさらに泣き顔へと近づき。 すっかり項垂れてしまっていた。]
(81) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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[深い黒を宿す瞳が向けられた。>>70]
―――…探し、物。
そうか。 力持つ者であればこそ、感じる物があるのだね。
[彼の不思議な言動を近くで聞くのは、これが初めてではない。 神と通じる巫覡。脈々と受け継がれる伝統。 深い砂漠においては、信じがたい悲劇も、神の所業のような奇跡も起こる。 だから理屈ではなく、そういう存在も居るのだと受け入れていた。 …そこに、ある種の羨望も在るのかも知れない。]
(82) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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………………仕事が、ないのか。
[ポツリ、ケヴィンが呟く。 帝都へ来て豪遊などしているのを見ればわかる通り、砂漠の国――ファルケンでは王族として何一つ不自由なく暮らしている
それだけに、職を失う事に対しての嘆きなど、全く理解出来るものでもなく。 珍しそうに、その様子を眺めてていたかと思えば。 思い立ったかのように、唇を開いた。]
(83) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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なら、俺が仕事を世話してやろう。 どうだ?
[少女に対して、なんら良心の呵責を覚えた訳でもなし。 単なる気まぐれの言葉ではあるのだが。]
ま、女ならいくらでも働き口はあるだろう。
[少女が身を竦めるのにも気付かず。 小さく呟くのだった。]
(84) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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すぐに出立できるようにしておく。 いつでも、声をかけて。
[場が開けるならば、少しののちにジッドを覆う岩山の前で同行者を待つことになる。 軽い旅支度を手に岩陰に身を潜めるその姿は、 どこかに逃げるのではないか、周囲の承諾は得たのかと訝しみまれかねないが。 許可は取ってある筈だ。一応。*]
(85) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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/* >訝しみまれかねない
なんだこれ なんかちょっと こう 日本語エラーとか多すぎてすみません。 何より自分が転がるので気をつけよう…。
(-16) 2013/01/09(Wed) 20時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 20時半頃
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― サラサ・市場 ―
[オアシスを抱いた街の市場通りは、普段通り賑わっていた。 山積みにした食料品や、色とりどりの香辛料の袋、 籠いっぱいの鵞鳥が騒がしく鳴く賑やかな通りの向こうに、 貴金属や工芸品、特にエメラルドを扱う店が建ち並ぶ。
そこから奥に入ったところでは、駱駝などの家畜に混じって 他の商品も扱われていた。
――― 即ち、人間である。]
(86) 2013/01/09(Wed) 21時頃
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[外国人も来る街ゆえに、表だって取引されてはいない。 だが、部族内では公然と奴隷の売り買いがなされていた。 他部族の者や攫われてきた白人などが主な商品になっている。
市場の隅、鮮やかな色のテントを背に座っているのも 奴隷を主に取り扱う行商人であった。
通りがかる人に声を掛けたり他の商人と雑談したりしながら、 地面に敷いた毛織物の上で水煙草をふかしている。]
(87) 2013/01/09(Wed) 21時頃
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>>76 ミーアキャットは、どっちかというとサルでござる。
(-17) 2013/01/09(Wed) 21時頃
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ぐぐってみたら、ネコ目マングース科だった。 ネコでいいのか、いいの、か……?
(-18) 2013/01/09(Wed) 21時半頃
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―― とある日の帝都 ――
[二人だけのきょうだい。
この年で働かなければならないことを除けば、周囲の人にも恵まれてそれなりに幸せに暮らしていた。 最近は妹の勤め先で大掛かりなパーティがあるとかで準備に追われていたようだが、家に帰ると決まって煌びやかな世界の土産話をしてくれた。
とっても触り心地のいいテーブルクロスだったとか、ぴかぴかの燭台は実はとっても重かったとか。 今日みたすごいことを、身振りを加えて弾む声で説明してくれる。
それを聞くのが、ここ最近の楽しみになっていた]
(88) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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あ、おかえりホリー。 豪華なパーティはどうだった?
[キィ…とドアの軋む音に声をかけた。 パーティが行われる今日の話題は、きっと匂いだけでお腹が鳴るような料理の話だろうか。
だが顔をあげた先には、いつもと様子の違う妹の姿があった]
(89) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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[泣きそうな表情の妹をなんとかなだめて今日のことを聞き出した。 失敗をしてものすごく怒られたこと。勤め先から解雇されたこと。 それから――弁償のために、その男の元へ仕事を貰いにいかなければならないこと。
平和な日常から一気に叩き落されたものの、目の前で狼狽する姿を見ると不思議とこちらが冷静になれるようで]
大丈夫だよ。ホリーは何も心配しなくていいから。 おにいちゃんが何とかする。守ってあげるから……。
[がたがた震えながらどうしようと繰り返す妹を抱きしめて、何度も何度も大丈夫だと言い続けた]
(90) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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――後日――
……ここかな?
[場所を示すメモを再確認するが、どうやら合っているようだ。 メモをしまおうと荷物を置いてごそごそやると、重力に従って長い髪がぱさりと流れる。 ……なんでみんな面倒だと思わないんだろう。
内心でぶつぶつ言いながら慣れない長さの髪をかきあげ、荷物を抱えなおして、指定の時間を待っていた]
(91) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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―宮殿内の廊下―
[今日は歩かない。座る。 どうやらこの宮殿から出てはいけないらしいが、ここ数ヶ月で周囲の衛兵さんもだいぶ慣れた。 衣食住があるのは嬉しいことである。
そうすると心に余裕が現れ、違うことに興味が出てくる。]
れっどすねーくかもーん
[胡座を掻きながら蛇ツボの中に呼びかけて笛を吹いた]
(92) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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ぼんえぇぇ〜〜♪
[この世にあってはいけない音が流れた。 痙攣した蛇が蛇ツボから現れ、衛兵も膝から崩れ落ちていた。]
(93) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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蛇出た。やった!
[狭い場所は反響するから余計酷かったために壺の中から逃げてきただけであるが、当人は迷惑を振りまいていることも気づかずに楽しんでいた。]
(94) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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/* お風呂行って帰ってきたなう。 非村建て偽装を今見ると笑えるにゃ。
(-19) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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/* ヨーランダひどい!!!(ほめことば
(-20) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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/* この子のグラを見てると、自分が男だということを忘れそうだにゃ。
オスカーも最初女装か! キャラチップと性別違う率高いなー。 いやいや、オスカーは多分見た目通りだけど。
(-21) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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─ 砂漠の入り口 ─
[ダンの申し付けどおりに飼育係は体調の整った駱駝を準備させていた。 サラサまでは片道数日の行程だが、砂嵐にあって足止めをくったりすればさらに日数がかかる。水場の位置も変わっているかもしれない。 水袋、それからナイフやマントといった装備を身につけてフランシスカは手綱をとる。 女装は変わらず、履物もないままだ。
駱駝に置かれた鞍は瘤を挟んで前後に二人が乗れる仕様となっている。 それを2頭ひいて少し離れた岩陰にゆくと、身を潜めて待つラルフへと手を差し伸べた。]
(95) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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異な。
この旅において、
おまえは見出される者ではなく 見出す者だ。
── 手遅れにならないうちに ゆこう。
(-22) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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[手綱をラルフに預ければ、駱駝は行儀よく前脚を折り畳んで騎乗を待つ。 フランシスカ自身も、同じようにして自分に宛てがわれた駱駝の背にまたがった。
二人乗りの鞍は半分空のまま。
持ち帰るものがあることを知らされているごとく。]
(96) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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─ 帝都・下町 ─
[いつもの少年が、昏い目をしてやってきた。 無言で差し出される油紙を、シビルも無言で受け取り、雀の涙ほどのコインを返す]
誰かが悪かったわけではない。
[少年の去り際、シビルは床に声をかけた]
誰もが必死だった。 巡り合わせがかみ合わなかっただけだ。
[少年は振り向いて一度だけ頷き、今度こそ去った]
(97) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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―― 待ち合わせの場にて ――
[一度言ったからには、仕事の世話はしっかりとするつもりだった。 話を違えるのは、自分の主義に反する。 王族として我儘放題に育った男ではあるが、それでも妙な処で義理堅い部分がある。
なればこそ、待ち合わせ場所で待つ姿を目にした瞬間、その濃藍の瞳がスッと細められた。]
………………お前は――…。
[さらりと揺れる長い髪は、酒場で見た記憶と遜色はなかったが。 前髪の下に隠れる大きな瞳、そして、衣服で覆われたその身体つきを訝しげに眺め。 幾分、重い口を、ゆっくりと開いた。]
(98) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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…………酒場の娘、か?
[確か、ホリーとか言っただろうか。 名前すら覚えていない、ケヴィンにとってはその程度の相手だった。 だが――…。]
一応、言っておくが。 仕事を世話するからには、きっちりとやって貰う必要がある。
……俺は、不誠実な奴は、好きではない。
[鋭い瞳で射抜くように、じっと目の前に立つ姿を見つめた。]
…………………………わかったか?
(99) 2013/01/09(Wed) 22時頃
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[返品された油紙をほどくと、中身を新品の油紙の上に落とした。 そしてシビルはひとつ息をつき、椅子の上で腕を伸ばし、首を鳴らす。 定期的な収入先をひとつ失ったのは惜しかった]
[薬材料の買い出しに行かねばならない。 シビルは立ちあがると、白衣を脱ぎ、椅子にかけた]
(100) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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[>>72 フランシスカからの返答に猫のような目を細めて笑む。 生粋の部族育ちであるがゆえに、『神の花嫁』たる”フランシスカ”が天啓を語ることに、疑問を抱くことはない。]
何せ、私たちのご先祖様をこの地へ導いてくださった神様ですからね。
[だが、彼女自身は神を口にするとき、ふと思うことがある。 神の使者であったと言う古老も居る、片翼の鷹。 その羽をもいでしまったのは―――…? いつか、フランシスカに尋ねてみようと思ってはおれど、今出かけるという話をするときにしなくてもよいこと。]
はい。 少しでも、気分転換になればと思って。 それにこれ、もしかしたらお守りの効果もあるかもしれないですし!
[懐から話に出した鉱石を取り出し、掌の上に載せてフランシスカへと見せた。 小さな結晶が幾つも連なって、鳥のような形をした水晶だった。]
(101) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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[>>76 兄のように慕うイザナの言葉に浮ぶのは少ししょげたような表情。]
とても柔らかな香りで、嬉しくて毎日つけていたら、無くなってしまったんです…。 普通の香水を嫌がるマレイカも、平気だったから。 あっ、でも、瓶はお部屋に飾ったの!
[思い出して、嬉しそうに笑う。 それから思い出したように手をひとつ合わせ、イザナにナイショ話をするように耳打ちした。]
そうだ、イザナさんにお願いがあるんです。 …あのね、イザナさんと同じように肌の白い男性に似合う服を人揃え見繕ってきてくれませんか? 勿論、お金はお支払しますっ。おねがいっ!
[色白の肌を持つ男性のセンスならば、間違いないだろう、という目算。 目下誰を着せ替え人形にしようとしているのかは、彼の知れるところだろう。]
(102) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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/* テントの中のことを書いていたら、 その、ちょっとあれになってしまって。
白ログで出しても大丈夫、かな。 (企画ページをしげしげと眺める)
(-23) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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[その場にいた者らが出立の準備を始めるのを見計らい、マレイカを呼び戻して屋内へと踵を返す。]
ジゼ、喜んでくれるといいな。
[シゼは年上ではあったが、ジッドにこもりがちである彼女の処へは良く顔を出していた。 姉のように慕えど、敬称をつけないのは同性の友人のような親しさを感じていたからだろう。 周囲に咎められても、一向に治らなかった。
そうして廊下を歩く道すがら]
………。
[>>93 ひどいものが聞こえた。 マレイカに目で合図すると、心得たというようにひらりと腕から飛び降り、ミーアキャットがヨーランダの頭めがけて飛んだ。]
(103) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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/* 王族の皆さんの名前が、誰がだれやらわかりません! (おろおろ
(-24) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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―サラサ・酒場―
[歌姫の登場はちょっとした騒ぎになり、酒場は連日客でごった返していた。 ずっと此処に居ればいいのにと言い出す客もいたが、団長は笑顔でそれを躱している。
どんなに良いものでも、その内飽きが来るものだ。 そうなる前に旅立ち、次の場所でまた稼ぐのが賢明なやり方だと団長は思っていた。
それに、カナリアの噂は既に各地にも広がり、かつて彼女を「売った」母親が買戻しに来ないとも限らない。 これまで客からの買い取りの申し出を母親を待っているという理由で断ってきた団長としては、母親に見つかっては困るのだ。
あと一週間から十日で此処を発つ事は、最初から決まっている。 少女は今日も、紐で手首を縛られたまま、歌う。]
(104) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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― 奴隷商人のテント ―
[大きなテントの入り口をくぐれば、檻が並んでいる。 檻の中には人種も年齢も様々な人間が、 男女別々に囚われていた。 子供から働き盛りの者まで、年齢も様々だ。
男たちは上半身裸で腰に布を巻いた姿だったが、 女たちはさして上質でないながらも着飾らせられていた。 誰もが一様に、両足の間を短い鎖で繋がれている。
そんなテントの奥に、小さく仕切られたスペースがあった。]
(105) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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[気分よく笛をそのあとも数度吹いたところで、ようやく周囲の様子に気づく]
だ、誰がこんなことを!
[お前だ!というような視線を向けられても無自覚な...は蛇が顔をだしてのびている蛇壺を膝から崩れ落ちている衛兵にお供えしておいた]
(106) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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[布を張り巡せたその場所には、動き回る気配が複数ある。 荒い呼吸音は、おそらくは犬たちのもの。
それらに混じる微かな呻きは厚い布に遮られ、 外にはほとんど漏れないだろう。]
(107) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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はやく元気になってくださぁーーいぃぃ!?
[屈んでいたところで勢いよく頭にむけて発射されたミーアキャット砲を諸にうけ撃沈するように床に倒れて]
いてて…マレイカ?どしたんだ急に?ファラは?
[自分がしでかしたことなど気にせず良い子で爪をたてなかったミーアキャットを転がったまま抱き上げながら自分とマレイカの飼い主の所在を尋ねたが、動物と会話する能力はあいにくと売り切れであった。]
(108) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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─ 砂漠 ─
[風が運んだ砂が谷を埋め、尾根をつくる。 朝に夕に地形は姿を変え、先人の通った痕跡を消す。
それでも、人の行き来するあたりには時折、野営の跡の消炭や、渇いた骨が転がっていた。
一瞥は向けるが、心をひかれるものは感じず。 フランシスカは先を急ぐ。]
(109) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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― 砂漠の入り口 ―
[複数の音が近付いてくる。 岩陰まで来るのを確認して、その気配の主に姿を見せた。 相変わらず顔は半分隠したままだが、視線で合図を送る。
フランシスカが手綱引く駱駝の一頭が、 自分に慣れた子であるのを見れば、思わず瞳を細めた。]
(110) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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見出す者―――?
…私が。見つける、
なにかを?
探しに行くのか。あなたと同じに。
(-25) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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[導くように伸べられたしなやかな褐色の腕。 その手を取って、乾いた砂を一歩踏む。
―――囁きは魔術のよう。]
…ゆける。
[当然の如く後ろが空いた駱駝の上に腰を固定する。 太い胴体に足を掛ければ、慣れたもので身体がぶれることもない。 傍らのフランシスカと、同行者が居れば彼らにも頷きかけた。駱駝が動く。]
(111) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
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─ 帝都・下町 ─
[「本日休業」の看板をかけようとしたところに、声をかけられた]
今日はもう閉店なんだ。 帰って頂けないか。
[シビルは胡乱な眼を相手へ向ける。 2人組の男だ。日差しが強い地域で良く見る、布の多い原始的な装い。そこから覗く腕も足も、香油を擦りこみよく磨いた木製具のように濃い。 一目で外国人と知れた。どこかの国から交易にきた隊商だろうか]
(112) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[男たちの内、背の高い方が、メイヒュー先生かと誰何し、誰の紹介かを告げた]
……アラディール村長の。 たしかに、彼の令嬢を診たのは俺だが。
[近隣の村の香料商だ。彼が帝都に住めるように手配してくれた相手でもある]
あれは、村長が金に糸目をつけずに材料を用意してくれたことと、令嬢に元々治る素養があったことが大きい。 俺はそれを手助けしただけだ。
[シビルは言葉を選んで伝える。 同じ病であったも、必ず治せるわけではないのだと]
(113) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[恐らくそれと同じだけの材料は用意出来る。報酬も充分払う、と言葉を続ける外国人に、シビルは少し考えた]
[シビルの所へ来る患者は、大きく2種類だ。 貧乏すぎて、帝国立の立派な病院などとても行けない者。 そして、何人もの医者に匙を投げられ、最後の藁としてすがってくる者。 彼らからは後者の臭いがした。 ……音のない警告の鐘が鳴るのが聞こえる]
いや、断る。 今、連れて来ていないということは、患者は身動きとれない程の容体なのだろう。 察するに、貴方がたは外国から来たようだ。 それほど遠い国へ行くわけにはいかない。
……姉の命日がもうじきでね。 故郷に戻ろうと思っていた所だ。
[嘘ではないが真実でもない、どこかぼかした理由をつけて]
(114) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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/* 白ログで書けるのはこれぐらいですね。 灰で詳細描写入れようかと思ったけど、保留ですの。
全身に蜂蜜ぺたぺたされて、犬にぺろぺろされるお仕置かれ中なのです。 (おっと謎日本語
(-26) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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薬だけ出しておこう。
[一度、室内へ戻ると新品の油紙に包み直した薬を取って、引き返す]
朝起きた時に、一杯の水と共に飲むといい。 お大事に。
[そして、男たちを残したまま、なじみの薬商の元へ歩き出す]
(115) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[>>108 マレイカを抱き上げて転がっているもう一人の迷子を上から覗き込み、腰に手を当てる。]
ヨーラーっ! あれほど笛は吹くなって言ったのにまた蛇壺で遊んだな!?
[前科があるらしい。]
あーもう、まずは蛇壺、元あった場所に返してきなさいっ!
(116) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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>>115 良く考えたら、茶葉みたいなイメージだったのに、どうやって水と一緒に飲むんだ。テヘペロ
「他の人に、別の病気への薬として出した薬を、そのまま使い回すヤブ医者」の描写。
(-27) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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見つかった。
[先程口にした名前の人>>116がこちらを覗き込んでいる。文句をいうようにマレイカをみたが悪いのはお前だとでもいわれたような気がする。]
ごめん、忘れてた。でも 片付けは大丈夫だよ置いておいたらいつのまにか戻ってるからね
[それは片付けてくれているだけである。と若い子に叱られながらも悪気ないように柔和な笑みをうかべて腰を起こして起き上がる]
(117) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[起き上がれば見上げていたことから自然ファラを見下ろすことになる]
ところでファラは何してるの?
[王族の人だとかそういうことを度外視した態度で問いをむけた]
(118) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[砂の海を進みながら、時折、ラルフの駱駝と足取りをあわせる。]
探さずとも ──
見出すのだ、 ただ、 善も悪もなく。
選ぶのは その後のこと。
[訪れるのが何か、それを口にすることはなく、ただ綾なす風紋へ視線を投げた。]
(-28) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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>>114 姉は、シビルがヤブ医者になった原因。
(-29) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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/* はやくフランシスカ迎えに来ないかにゃー。 (ごろんごろん
(-30) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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――待ち合わせ場所――
[まっすぐこちらに来るのは異国人。 妹から聞いていた話の特徴とも合致する。 ゆったりした服で誤魔化しているとはいえバレやしないだろうかと。 荷物を胸に抱える腕に力が籠る。
だが、「娘」としてかけられた声にはっとして]
……は、はい。 このご恩はお勤めでお返ししますので。
[ぺこりと頭を下げることで射抜くような視線を避けつつ]
わかりました。 ええと……どんなお仕事を紹介していただけるのですか?
(119) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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/* でも、他の人との兼ね合いもあるし、 あんまり急かせないにゃー。
レティーシャと遊べる位置にいれば良かった、かも? (ごろごろごろん
(-31) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 23時頃
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─ サラサ ─
[やがて砂の果てに蜃気楼ではない街が姿を現す。 交易の街・サラサ。
宿舎に駱駝を預けると、フランシスカはすぐに雑踏の中へ飛び込んだ。 人の姿など目に入っていないかのように。
ただ、 求めて。]
(120) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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/* ダンさんが来た! (ぱぁぁ
(-32) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[日よけ布の下で売り買いされる商品たち。 フランシスカは柔らかな女ものの服の裾を翻しながら早足にその前を通り過ぎてゆく。]
違う、 これも違う…
[唇をもれるのは苛立ちにも似た音。]
(121) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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― ジッド付近:砂漠 ―
[男が行き倒れているのは、サラサからだいぶ離れた砂の中。 日を避ける場所もなければ、旅人の喉を潤す水の気配も無い。
無論砂漠越えを侮っていたわけではなく、 越えるに十分の水を駱駝に積み、ジットのあるだろう方角へと向かって、目的内に、ひっそりとオアシスの街を旅立ったのだが。 ある夜運悪く、砂漠を跋扈する獣の集団に襲われ駱駝も水も奪われて、ほうほうのていで逃げ出して現在に至る。]
(122) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[酒場から洩れてくる音楽にはしばし足を止めたが、目を閉じると首を振って離れる。
やがて、その足は贄の動物が取引されているあたりへと向けられた。]
(123) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[軽くこめかみを押さえた。]
…それは私や他の人が片付けをしているだけだ…
[しかも時々小言を言われる。ちゃんと監督しろと。]
ん、私? シゼのところにお見舞いをかねて遊びに行くとこ。 一緒にくる?
[初めの数か月は四六時中誰かが見張っていたが、脱走する気配のないヨーランダに、今はジッド内ならばそれなりに自由に動くことを許していた。 ちなみに、記憶を思い出すべくあれやこれやと一緒にすごす傍ら、普段は自分が出かけるときの伴や、ジッド内の掃除の手伝いなどの仕事をさせている。]
(124) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[残された装備。獣に裂かれたマントと服と、鳩一匹。プライスレスな自分の命。
人の気配を避けて歩いていた為か、それとも時間が悪いのか、 拾い手は見つからず、死を覚悟しつつ、 それでも一縷の望みを抱いて無防備に砂漠に横たわる。
ひたすらじっと動かずに、体力の消耗を抑える作戦だ。 だがそんな切実な主人の思いそ知らぬ様子で、 懐に隠れていた鳩が、呑気に顔を出して這い出ると、 餌がわりにか鼻先をつついて、クルポーと呑気に鳴いていた。]
あぃて。 いて。 いでででででd。
(125) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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>>125 面白いwwww
(-33) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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/*
あっ
行き過ぎる予感 wwww
ちょっとまってね…!!w
(-34) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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/* あうち、誤字…。
ところで相方さんの性別が分らんのは仕様ですねわかります。 お嬢さん扱いしてぶっ飛ばされるのと、 お嬢さん扱いして怪訝そうな顔されるのと、 兄さん扱いしてどつかれるのとどれがいいですか(
一番ぶっとばされそうなのがいいんだけどなぁ←
(-35) 2013/01/09(Wed) 23時頃
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[留学時代の旧友を訪ねての、忍びでの渡来であったが。 戻る前に何か人助けでもと思っていれば、この有様である。]
………………気が、かわった。
[ぶすっとした声で呟く。 姿を見るまでは、すぐ近くの留学時代に馴染みとなった店に連れていくつもりではあったが。 目の前に佇む姿をじっと見つめながら。]
俺に、ついてこい。
[そう、声をかけ。 帰途につく為に用意させた自動車へと促した。]
(126) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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/* というか、フランシスカ来てた! (にゃー
(-36) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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[獣の生臭さ、澱んだ眼差し。 だが、それにら怯むことはなく、むしろ挑むように奥へと進む。
遮るものが行く手にあれば、白い牙を剥いてみせた。]
── 見せよ。
[笑み。]
(127) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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難しいことを考えると頭が痛くなるよ
[やはり悪気なくいうと腕の中であやすようになでていたマレイカをファラの肩に乗せつつ、向かう先を告げるファラ>>124に首をかしげて問い返す]
…いっても大丈夫かな?
[その人が病勝ちであること、また自分が所謂やんごとなき身分のかたに好かれる性質ではないことは記憶を失っていてもここ数ヶ月ここにいればわかるというものであった。]
(128) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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[この地に伝わる伝統歌を歌う事もあれば、 帝国の洗練されたメロディーを紡ぐ事もあった。 一日に歌うのはほんの数曲。 最後は決まって母から教わったあの歌だった。]
(連れて行って 此処ではない何処かへ)
(連れて行って 私を)
(二人きりの世界で 貴方と眠りたい)
(129) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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誰のせいだと思っているんだ誰のせいだと…
[ぶつぶつと言いはするものの、すぐにそんなことはどうでもよくなる。 肩に乗せられたマレイカをひと撫でして]
んー。 じゃ、部屋の前で待機。
[あんまり大丈夫じゃないかもしれない。 今までの数か月で学習したため、一先ずそういった。]
よっし、じゃ、行くよ。 ……ヨラが来た国なら、シゼの病気治す方法もあるのかなあ?
[その場の片付けから逃亡すべく、促して廊下を歩きだした]
(130) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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― 砂漠 ―
…… あなたのことばは、いつも不思議だ。
[道中、フランシスカの紡ぐ言葉を聞く。 咀嚼するかのように一度口を噤み、短く返す。 やはりどこか茫漠としていて、その意味するところには未だ辿り着けないが]
(131) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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砂漠に落ちた一粒の宝石を見つけるのは、 途方も無く難しいことだよ。 難しいから、奇跡と呼ばれる。
……なぜかな。 あなたの言う、私たちのゆく先にあるものとは、 そういう種類のもののように聞こえる。
[砂原を一瞥しては興味の無さそうに逸らすフランシスカ。>>109 彼を横に、先の砂丘を見据える。]
(132) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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[ただでさえも相手の表情が読み取れない。 それでも、聞こえたつぶやきからあまり機嫌がよろしくないということまでは理解できたので]
は、はい。
[できるだけ逆らわないように、怒らせたりしないようにと、最小限の言葉で返して車に乗り込んだ]
(133) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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>>126 自動車……?!
自分で動く牛車……の略とか。
(-37) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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−自室−
……けほっ
[眉を寄せ、どこか遠くを見つめるような視線が、ひとつの席でさして広くもない自室へと引き戻される。 傍らに控えた手伝いの少女が、呼びかけていた]
ぁ…ごめ…なさ…こほっ ごめんなさい、少し、考え事をね…
[ばつ悪げに微笑み、詫びる。互いの立場を考えれば詫びるほどのことはないのだろうけれど、それでも口にしてしまうのは癖、のようなものだろうか]
書を届けてくれた、隊商の皆さんは、未だ出立していないかしら…? 手紙を、預けたいのだけど…届けて、もらえる?
[投げかけた問に、手伝いの少女は屈託なく応じる]
(134) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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あ、いや、銃器が出始めという時代だったか。 じゃあ、原始的な奴はあるか……?
(-38) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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ありが…けほっ…とう 少しだけ、待っていてね
[ベッドにしつらえられた机に向かい、手に取ったのは万年筆。 石を彫り上げ、緑玉を象嵌した握りこそ王国のものだけれど、ペン先は、そして何より"万年筆”という発明自体が帝国のものだ。 それを使って書き上げるのは、帝国の文字で綴った手紙。 帝国に良い感情を持たない人に見られたら、叱られてしまうかもしれない]
時候の挨拶は…ええと…初めましてから始めたほうがいいのかしら…?
(135) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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― サラサ・市場 ―
[砂漠の商人たちの半ば以上は《片翼の鷹》の巫を知っており、 残りはその独特の習俗を知らぬままでいた。
知らぬ者たちは部族の巫が目の前を通っても、>>121 奇異の目を向けるか、ただの女と見てとるか。
いずれにせよ奇異なれど身分のある立ち居振る舞いに 商人たちは触らぬが吉と視線ばかりを向けて見送る。]
(136) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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たまには私が悪いのかなと思うよ?
[疑問符を浮かべつつも、肩から背中にかかる自分の銀の髪を整えるように撫でながら、そこそこ顔なじみになった衛兵さんにお願いねと軽く会釈をすると、本来ならば後ろを付いて歩くべきなのかもしれないが当たり前のようにファラの隣を歩く。]
私が来た国か。どうだろうね。でも色んな国に手を回して見つからないならなかったってことになるんじゃないかな。
[変に希望をもたせる言葉は口にしない。ただ思い出すように焦点のあわない瞳は遠くをみつめている]
(137) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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[駱駝や馬、山羊などを扱う一角でも、 商人たちの反応は変わらない。
いや。声を掛ける者が、いた。]
「そこのご婦人。なにか探していらっしゃるんで?」
[色鮮やかなテントの前に座った行商人が、 水煙草を置いて、現れたもの>>127 に視線を送る。]
(138) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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……?
[旅を始めてから、どれほどか。 未だサラサには遠い砂の中に居た。 稀に視界に入るのは、風化した動物の屍骸や骨。 何処からか風に乗って運ばれてきた、布や銅製の生活道具。 人々の営みの痕。旅の残り香。そんなもの。
その中に、何か違った色をしたものを認めて、 怪訝そうな表情で声を発した。]
(139) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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ふぅん…そんなものなのか。
[さして落胆する様子もなく言う。]
少しは何か思い出した?
[当然のように隣を歩く男を咎めもせず、そう尋ねた。 やがてシゼの居室につけば、彼女の部屋をノックした]
ファラです。
[名乗り、返事を待つ]
(140) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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………獣? 移動式テントの跡。 …いや。
[瞳に僅かに迷いが乗る。 “それ”は少し離れたところに落ちている。
行き過ぎかけたところで、一度歩みを止める。 やがて駱駝の首をそちらに向けて、道を逸れた。 言いつけ通り、伴をひとり連れて。
先を急ぐ様子のフランシスカを引き止めては悪いと、直ぐに追いつくからと告げた。]
(141) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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―― 移動中の車内にて ――
[雇いの運転手に車を出すように声をかけ、共に後部座席へと乗り込む。 暫く、無言のままで顰めっ面をしていたが。 市街地を離れたあたりで、ゆっくりと口を開いた。]
……移動には、大分時間がかかる事になる。 楽にしていたらいい。
…………そんな格好も、窮屈だろう。
[と、皮肉げな笑みを浮かべ。 自らは一休みするとばかりに、少し固めのシートにもたれ、目を閉じた。]
(142) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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/* ヤニクに倣って名前をつけてみたけど、 そうか、ヤニクは名前がファラか。
砂漠では姓と名の順が逆だと誤解していた。 通常通りで良かったのだな。 私は……大丈夫かな ← なんとかなるか。
(-39) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
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/* そして実は
私どこにも性別明記してないんだ(
いやうん、どこかにちょっとでも「?」と思わせてたらごめんw
(-40) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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うーん。……
今日は牢屋で寝ようかな。
[思い出したかと問うファラ>>140の言葉には、紫色の瞳をぼんやりと廊下の壁に投げたまま呟く。 そうこうしているうちに部屋についたようで、廊下の壁にはりついて隠れるように背をあずけた]
(143) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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/* 帝国の位置とか移動経路とかさっぱりわからないので、適当にボカしたいお年頃。
(-41) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[部屋をノックする前。 壁に凭れるヨーランダの前に立つと、その両ほほを手で挟み込む。]
…そんな無理をして思い出さなくていい。
[牢で寝るくらいなんてことがないのは、知っていたけれど。 まるで、思い出さなくても良い―――そんな風に思っているようなことを、時折いう]
(-42) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時頃
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……
[扉のノックされる音>>140に、ゆるりと視線を机から上げる。聞こえた声に、少し表情が綻んだ]
は…ぃ…けふっ…
どうぞ、入ってくださいな
…開けてくれる?
[あとの言葉は、傍らに控えていた少女に。 その手で、扉が内側へと引き開けられる。 ―――書きかけの手紙は、そっと積み上げられた書の影に]
(144) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[サラサの裏路地で行商人が声をかけてくる。 水煙管の甘い香りがしていた。 あるいはハッシシかもしれなかったが気にはしなかった。
性別を間違えた呼びかけにも、続く問いかけに肯首はしない。]
探してはいない ── 見つけた。
[弓を構えるかのように左手をあげて天幕の奥を指さす。]
ここには 何がある?
(145) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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ん……
[頬を挟むファラに抵抗せず目を細める。 容易に言葉を返していい気配でもなかったから、静かに頷いて返して]
…ファラは優しいな。
[手を伸ばして金の髪を梳くように撫で、柔らかい笑みをファラへと向けた]
(-43) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[>>144 扉が内側から開けば、するりと部屋へ入り、シゼの傍へ。]
調子はどう、シゼ? 外は今日も良い天気。まあ、雨なんてついぞお目にかかってないんだけど。
[一見してあまり良くないのはその返事で知れたが、殊更明るく振る舞うのはいつものことだ。]
おとといね、面白い鉱石がとれたからってもらったから見せに来たの。 ほら、これ、鳥みたいな形してるんだ。
あげる。
[ことりと、書物の積み上げられた机へと置いた]
(146) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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「奴隷でさあ。」
[あきらかに部族の一員ではない行商人は、 入り口の布をちらりとめくって見せる。 並ぶ檻の端くらいは見えるだろう。]
「召使いでも御入り用で? 力の強いのから読み書きできるのまで、 今ならなんでも揃っとりますぜ」
(147) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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― 砂の中 ―
……ひと。
[砂漠で迷う事があれば、一握りの生物を除き、 水の無い砂の海でからからに乾いて、あとは死を待つのみとなる。 だから当然、尽きた命と疑わず真っ直ぐに寄る。]
(148) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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─ 宮殿の人口庭園 ─
──ファラ。おはよう。
[快活な挨拶が響く。>>60 見れば、弾んだ足取りでこちらに向かう妹の姿。
あちらこちらと動き回っているミーアキャットと 何処か似ていて、大変微笑ましい光景だった。
目元がやや和んだのを誤魔化すように瞬いてから、 朝の挨拶を返す]
(149) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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…別に、そんなんじゃない…
[優しさから出た言葉でないことは、自分が良く知っていた。 思い出したら何処かに行ってしまうのじゃないか―――危惧、不安。
このひとは、時々遠くを見ながら、険しい瞳をする。 多分、自分でも気づいていないのだろうけれど。
そのまま肩へとヨーランダの手を落として、その胸にこつりと額を当てる]
ゆっくり思い出そう。 ―――…私も協力するから。
[目を伏せて、そう紡いだ]
(-44) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[行き倒れか、と駱駝の上から見下ろしていた。 人間も獣も、死は等しく訪れるから、抱く感情に特に違いはない。受け容れているから、揺れもしない。 だが、不意に聞こえた自分以外の声は流石に意外で、瞳が僅か見開かれた。]
まだ、生きている?
[くるっぽーという間の抜けた鳴き声もする。 動いているようだ、息がある。]
………そこのひと。大丈夫? そうだ。水―――…
[駱駝から降りて、水袋を下ろす。 引いた手綱は伴に預け、熱い砂に顔を埋めている男を揺さぶった。]
(150) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時頃
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……土産を? 構わないが、欲しいものでもあるのか。
親子程に歳の離れた娘の好みを推し量り、何かしらを 見繕って来いだなんて難題は、ふっかけてくれるなよ。
[香水のことを尋ねるラルフ>>76のように、他者の嗜好に添った 品を贈るなどということは苦手であった。
くるくると表情を変え、それに答える妹>>102を見るに、 彼の贈り物は、ファラのお気に召したらしい。
年代が近いからか、好みが近いのか、ラルフ気質故なのか、 彼は妹の笑顔を引き出すのが大変に上手かった。
ファラに関してだけでなく、非常によく人を見ている]
(151) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[シゼ──病弱な親類の元へ行くつもりだと話すファラ>>61に つられて、そういえばペラジーは帝国の書物を好んで読んで いたようだと思い出す。
書庫に赴くと、よくペラジーの所望する本を探す使用人と 出くわした。
赤い髪を跳ねさせて、高い位置に仕舞われた本に手を 伸ばしているので、代わりに取ってやったことが 何度かある]
そうだな……興味深い書籍でもあれば、手に入れてこよう。
[ペラジーもファラと同年代の女性だ。 ペラジーの趣味に合わせれば大きく外れはしないだろうと、 嗜好を巡らせながら口にした。
どういった内容の本を好んでいたかならば、大方予想がつく]
(152) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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/* おっと拾ってもらえたようだ。
やばいお茶飲んだりのんびりしてた ホレーショー戻ってこいこい。
>ラルフ 自力で回収できるようにしてたし気にしなくていいのよ…!
(-45) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[狩りに行くのか、という花嫁の言葉>>68には、 いや、と首を振り]
修理した品が戻ってくるのだ。
サラサの職人でなければ手に負えぬ品で── 職人は元々外の国の者だから、ジッドまで 届けさせる訳にも行かず。
[他者を使いにやる、といった選択肢は無いものの ように答える]
(153) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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優しいよ。
[否定はしない、ただ言い重ねるだけの小さな囁き。 彼女が抱える危惧や不安を察しているわけではないが、今こうしているのが彼女のはからいが大きいのは知っている。
流れるようにファラの肩に落ちた手を背中にまわそうか戸惑って酷く中途半端に背中をさすりながら胸の中に治まるファラを見るように俯くようにして頷いた]
(-46) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[布の隙間から見える檻。鎖の音。]
人か。 …──であろうな。
[どこか噛み合ない会話をしながら、フランシスカは唇を噛む。]
(154) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[商品のアピールを始める商人に、いささか不機嫌さの混じった声で首を振った。]
全部見せよ。 見ればわかる。
(155) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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ふふ…調子はいつもどおりだけれど、機嫌は…こほっ…いいかも 新しい書が、届いたばかり、なの
[朗らかなファラの様子に釣られるように笑みを浮かべ、積みあがった書物を示す。 その自分の口から出た言葉に気づいて、はたと口を押さえた]
だめ、ですよ、ファラ……さま。 もう大人なのだから、きちんとしないと
[砕けた物言いにいつも釣られてしまうし、それが心地よくもあるのだけれど。 たった今も釣られたばつの悪さを滲ませながら、そっと釘を刺す]
まぁ…
[それからことりと置かれた石に目を落とし、もう一度ファラを見上げる]
(156) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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素敵ね、ありがとう けど、いいの?…ですか?
何かお礼をしたいのだけど、私には…けほっ…けほっこほっ
[言いかけて、咳に邪魔をされた。言葉を継ごうとしても、咳はなかなか収まってはくれなかった]
(157) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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― 回想:人工庭園 ― [>>149>>151 一見強面の年上の兄が、優しい人だと知っているから臆することない。 欲しいものを問われてうーんと首を傾ぐ。]
そうですね、二つあります。 まずは、兄様方みんなの無事のお帰りがひとつめ。
ふたつめは―――…オルゴォル?というものを見かけたら、ほしいのです。 螺子をまくと、音楽が流れる小さな箱なんだそうです。 なんだか素敵でしょう? あ、あったら、で良いのっ!
[サラサの交易品の中にそれがあるかはわからない。 だから、少し躊躇ったあと、彼女にしては珍しく控えめに言った。 書籍を、というダンに、目を輝かせた。]
シゼ、きっと喜びます! 気を付けていってきてくださいね。
[嬉しそうに笑み、見送りの言葉をかけた。]
(158) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[同行の誘いを受けた>>69後、暫し口を噤み]
……いや、今晩出ることは難しい。
道中私がついてやることが出来れば尚良いが、 人と会う約束がある。
予定は変えず、明朝に出るつもりだ。
[息をつき、首を振った]
(159) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[ふるりと首を振る。]
後で聞かせてほしい。 あの唄を。
[それは牢で歌っていた鼻歌。 気に入って、度々唄って欲しいとねだる。]
(-47) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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─ 帝都・職人通り ─
[姉の命日、というのは別に方便だけではない。 彼女は確かに死んでいるし、自分で言ってから気付いたが命日も確かにもうすぐだ]
[何故、彼女を思いだしたかを手繰ると、数日で大人びたあの少年の目を思いだす]
(160) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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― ジッド付近:砂漠 ―
お前、ちょっと、痛いって。
コノヤロ、火があったら丸焼きにして食っちまうぞ……
[どうも良好とは言えない主従関係らしく。 シッシとおっぱらいたくはあったが、それすら体力が惜しい為 よっこらうつ伏せになって、砂と文字通り熱烈すぎる口付けを交わしてどれくらいか経った頃合だったか。
白い鳩は鼻の代わりに癖だらけの硬い髪を、弄ぶようにつついては 最後には巣代わりか、頭の上に鎮座していた。]
(161) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[見せよ、との主張に、奴隷商人は肩を竦めて立ち上がる。 入り口の布をめくって先に通し、 後からついて入って、商品の説明を始める。
客の視線が奥へ向くならば、ひとつ首を振った。]
「あっちにいるのは、まだ躾の途中の奴で。 …ええ。見せろと仰るならお見せしますがね。」
(162) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[行商人が奥に向かって口笛を吹けば、 厚い布の間から2匹の犬が出てくる。
まとわりつく犬を端に追いやって、 遮っている布を掻き寄せた。
厚い布が開かれたとたん、 水煙草よりなお甘い匂いが漂い出す。 この辺りでは珍しい、蜂蜜の香り。]
(163) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[さま、と敬称をつけるシゼに唇をへの字に曲げる。]
それ、嫌だ。 そりゃ、周りはうるさいこという人もいるけれど…皆がいるときはちゃんとするから。 ……二人の時は、良いでしょう?
[少しだけ年上の親戚のお姉さん―――そんな彼女に我儘を言うように首を傾げて覗き込む。]
うん、いいの。 ちょっと鷹に似てるなって思ったんだ! 鷹は私たちにとって吉兆の鳥だから。 きっと、シゼに良いことを呼び込んでくれる。
[咳き込む彼女の背を慣れた手つきで撫でながら、心配そうな顔をする。]
……きっと、良いお医者様を連れてきて、くれる。
[気休めでも、そう信じたくて。]
(164) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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─ 回想 ─
[ 苦い香り ] [ 呼吸音で満ちた部屋 ] [ 広くて大きい白衣の背中 ]
(165) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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あー もー ダメだな。 幻聴が聞こえる…。
[くるっぽの間に、何処から運ばれてきたのか人の声が耳に届き いよいよダメかとぶつぶつ呟いていたが、風向き変わったのは >>150自分とも頭の上の奴とも違う感触が、肩を揺さぶった時だった。]
!
[思わず身体を揺らす手に、ものすごい勢いで掴みかかる。 鳩の方は人を恐れる事無い様子で、誰かが近付こうが揺すらようが頭の上から離れなかったが 主人に動きが見えると、ばさばさとどこかぎこちなく羽ばたいて砂の上に降りた。]
(166) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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わかったよ。 月の宮殿の王女様。
[背中をなでた手をさらに下ろして、頭を振るファラの手をとると悪戯っぽく笑みを浮かべて手の甲にそっと唇を寄せた]
(-48) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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─ 現在:帝都・職人通り ─
[シビルが今こうして白衣を羽織っているのも、姉が原因と言えるだろう。 あるいはあの医者……スチュアートと言ったか。金髪の、あの彼の]
[シビルはひとつ首を振り、馴染みの店の入り口を踏む]
(167) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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天の助け!
水ぅ………。
[勢いよく起き上がり、掴んだはいいものの、 すぐにへなへなと倒れこむように前のめりになって、とりあえず水を懇願した。]
(168) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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/* この表ログと秘話の雰囲気の落差よ…
(-49) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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[ファラが部屋に入るのを見送り、自分は部屋の前。というか横で壁にもたれかかる。 口にしてみて良いのかもしれない]
………
[狭くて暗いが、懐かしい思いと恐怖と微かな胸騒ぎ]
(169) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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>>167 「今こうして白衣を羽織る仕事をしているのも」 の方が良かったな。 今現在は着てないし。
ただ、これだとそろそろヤブだとばれそうだw
(-50) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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─ 少し前:宮殿の人口庭園 ─
[オルゴォル、と少しばかり拙い口調でねだられる。>>158
思わず金の瞳を見やれば、他意なく口にしているように 感じられた。
二、三度瞬いてから、]
……そうか。
[と、常と変わらぬ調子で頷く]
それならば、きっと叶えてやれるはずだ。伝手がある。
(170) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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>>167 スティーブンだった件。
(-51) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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[書籍を、と口にしたのは「ファラとペラジーの二人に」という 意図からだったのだが、言葉が少なすぎて伝わらなかった らしい。
そのまま訂正することもなく、見送りの言葉には頷いて、 「行って来る」と返した]
(171) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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約束だよ?
[手の甲への口付に、少し恥ずかしそうに笑う。]
じゃ、待ってて。 マレイカも、ヨラと待っているんだよ。
[一度周囲を確認して、人に見咎められないのを確かめた後。 ヨーランダの頬に素早くキスを一つ落として、彼から離れた。 そして、マレイカをヨーランダへと渡したあと、何事もなかったかのように、扉をノックするのだろう*]
(-52) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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/* >>171 大丈夫ですなかのひとは気づいていました! が、ちょっと思いついて、ファラは気づかなかったことにしてしまいましたすみませんっ! ダン兄様しぶいすてき。
(-53) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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――車内――
[促されるままに後部座席に乗り込む。 初めての乗り物。もっと違う場面で見ることができたなら流れる景色に夢中になっていたことだろう]
え…? あ、いえ、大丈夫です。 初めて乗ったので落ち着かないだけ、で……。
[窮屈の言葉を文字通りに受けたのだが、皮肉げな笑みが見えると、もしやばれているのだろうかと不安がよぎり、言葉が続けなれなくなる。 なんとか取り繕ってはみたが、やはり気になり、前髪の陰からちらりとそっと様子をうかがった]
(172) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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[攫われてきたのか、部族の禁を犯したのか、自由を奪われた老若男女の並ぶ檻。 今のフランシスカの知覚には、その声も眼差しも届かない。]
── これではない。
[渋る行商人に有無を言わせず、奥の檻を確かめさせる。]
(173) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
[先程蛇壺とかしっかり破ってる男はにへらっと照れ隠しも含めて笑う]
ぁ…
[かすめるように頬へと施されるキスに驚いたように瞬く。 いつの間にか渡されていたマレイカに気づいたのはファラが部屋に入った後であり、甘い香りの残り香に触れるようにそっとキスをされた場所を指で触れた]
(-54) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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|
[薄暗い天幕の中のさらに覆われた場所。 厚い布が滑り落ちれば濃密な香りが渦巻いた。
そこにわだかまるものの形。
不意に胸の底が燃えるように熱くなり、フランシスカはついに目的のものが見つかったことを察した。]
(174) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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|
わ…!?
[鳩の羽音と凄い力で掴まれた腕とに驚いて、 飛び退こうと失敗し、屈んだ姿勢から尻餅をつく。>>166 思わず悲鳴のような声を上げ、身を固くする。]
… っ。
[が。人の手を掴んだまま前のめりに倒れた男に、 何と言っていいか眉を寄せた表情のまま、暫し。 今にも曲刀を抜き放たんとする伴の者は片手で制した。]
(175) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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いい。
………兎も角、水を。 思ったよりは元気そうだ。
図体が大きいからかな。
[強張った表情を戻すと、もう片方の手で水袋を取り出して、 まだ干からびそうにないごわごわの男の前に差し出した。]
(176) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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|
/* そして、これ以上返答するとダン兄様が相方さんを回収に行くのを邪魔してしまいそうなので、ここでぐっと止めて おくっ…。
(-55) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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[そういえば、隊商の人にファラ経由で頼んだ品は手に入っただろうか。 胸騒ぎならぬ腹騒ぎを抱いている人は、部屋の前でしばらく待機をしていた**]
(177) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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|
[布で隠された奥には他よりも小さな檻。 檻の中にはひとりの人間が裸で繋がれていた。
両手首を檻の上部につなぎ止めた鎖に体重を預け、 膝立ちの姿勢でぐったりと項垂れている。
背の中ほどまであるだろう髪は、色の抜けたような白。 肌もまた、砂漠の陽に晒せば溶けそうなほどに白い。 膨らみのない体は男と見えたが、 顔立ちにも体つきにも無骨なところはない。
中性的な、という形容がこれほど似合う人物も珍しい。]
(178) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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[人の気配に視線を上げた白い男は、 すぐに息を吐いて瞼を閉ざす。
垣間見えた瞳の色は、血を透かした赤。]
(179) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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「珍しいもんでしょう? まだ仕上げ途中ですが、ものは良いもんでさ。 値も張りますが、いかがいたしましょ?」
[行商人が提示した金額は、 値引きの余地を勘案してもなお他より高い。
代わりにこれもつけると持ち出したのは、衣服と首輪。 衣服はそのあたりで売られているような貫頭衣だが、 首輪は上質な革細工で、銀の鎖までついていた。
買い取りのときから一緒だった、との説明を加える。]
(180) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 01時頃
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―― ジッドの一角 ――
[小さな国とはいえ栄えた部族でもあり、王族として何不自由なく暮らしてきた。 当然、仕える人間も多く居るが。 その大半は恭しく接するばかりで、露骨に騙してくる者など、早々居るものではない。 で、あればこそ。]
ようこそ、ファルケンへ。 このジッドまで来た外国人はそう多くはないぞ。
[宮殿内の自らが棲まう部屋まで連れ込めば。 そこでようやく、獰猛な笑みを零すのだった。]
(181) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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…………さぁ、説明して貰おうか。 俺を騙したからには、それなりの覚悟は出来ているのだろうな。
[手を伸ばし、長い髪を掴めば。 そのまま、荒々しく引き寄せた。]
(182) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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[>>176差し出された水袋をもう片方の手で奪うように受け取ると、一気に逆さにして中身を腹の中に入れた。 勢いよく飲んだ為途中何度か噎せて迷惑きわまりなかったが、 先ず水。とにかく水。水水水水水。そればかりが先に出て、 掴んだ手が思ったより細くて白いとか、驚かせた事とか 後ろの同行者が凄い目でこちらを睨んでいるとか、 そういったことは、全て二の次になっていた。
がぶごぶと豪快に、貴重な水袋の半分は男の渇いた体の隅々に消えていっただろう。 ようやく渇きが満たされると、盛大に安堵の入り混じった息を吐いた。]
(183) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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あ――――――…、生き返った!
[そこでようやく命綱とばかりに片手を握り締めたままなのに気付くと、 笑って誤魔化しながら手を離した。]
いやぁ助かったわ、あんがとさん。 アンタ命の恩人だわー。
[鳩はそこいらの砂をつついていたが、 蚯蚓一匹居やしないと悟ったか ばっさばっさと羽ばたいて定位置らしい頭の上に戻っていった。
鳩を頭に乗せたまま、へらりと笑いながらだが、 感謝を込めて軽く会釈を取る大柄の男は、少し滑稽だったか。]
(184) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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もう…困ったこ いいわ、秘密、ね
[本当はいけないことと思いながら、あっさりと引いてしまうのは、内心では自分もそんな彼女を好ましく思っているからだろうか]
けほけふっ…ありが…こほっ…と… ごめ…けほっ…なさ…けひゅっ
[ファラの気遣わしげな顔に、すぐさま応じることのできない自分がもどかしい。 途切れ途切れに言葉を紡ぎながら、咳が収まるまで、しばらくかかった]
…ひゅぅっ…かふっ… んっ…こほんっ
ごめんね…もう…平気…
[大丈夫だから、と、撫でてくれていた手に自らの手を沿えて留め、ゆるりと身を正した]
(185) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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ファラは…やさしいね… 鷹を見つけたのは、ファラだもの、きっと、ファラの、ところにも、幸運をお運びくださるに違いないわ
[先刻は咳にさえぎられて言えなかったことを、改めて付け加える]
お医者様、か………けほっ
[その言葉に、一瞬視線がどこか遠くへと移る]
……あのね、ファラ、実はね、見つかったかも、しれないの 未だ、来ていただけるか、わから、ない…けほっ…けれど…
[咳混じりにおずおずと話す顔には、眉を寄せながらも笑みが浮かんでいる。 困っているのか、喜んでいるのか分からない笑み]
(186) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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―宿屋―
[籠の小鳥とはいえど、少女は一般的な奴隷よりも良い扱いを受けている。 商品である声を護る為、食事はまともだし、風邪を引かないように駐留地では寝台が与えられる。――団長の隣ではあるが。]
星……
[窓を彩る光に掠れ声が零れた。 自由を奪われて長年経過して尚、星を綺麗だと思う感性が残っている事は、歌い手としては幸せなのだろう。
強制される前から少女は歌が好きだった。 幼い頃は何かに感動する度に、独自の歌を作っては母に聴かせていたものだ。 久々に湧き上がる衝動と、此処で無防備に歌ってしまえば傍らの団長に気づかれて叱責を受けるという恐れの狭間で少女は視線を彷徨わせた。]
(187) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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|
[最後の小さな檻に囚われていたのは白人──とも呼びかねる外見の若者だった。
乳をそそいだ玻璃の水差しを思わせる肌。 こんな劣悪な環境下にあってなお透き通る瑞々しさをもち、あくまでも滑らかである。
オブジェめいた禁錮の様も陰惨というより供物めいて見えた。]
(188) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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|
[エメラルドの潔い緑に慣れた者には挑戦的ともいえる紅の双眸がわずかな間もたげられる。 明らかに意志的な動き。
フランシスカは檻に手をかけて格子に顔を寄せた。]
(189) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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おまえにしてもらうことがある。 オレとともにジッドに来てもらおう。
(-56) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
[仕上げが云々という商人の言葉は斟酌しなかった。
懐から、先ほど見た紅の双眸にも似た大きさのエメラルドの原石を取り出して渡す。 貨幣を嫌うフランシスカはあくまでも物々交換を望んだ。]
(190) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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|
/* やばい おれの へんじがおそい
ラルフすまぁぁん…。
(-57) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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[視線の先には団長の寝顔がある。 もう若くはない彼は、"こうした夜"にはそのまま深く眠ってしまい、滅多な事では起きない。]
あ……
[少女は、手首を縛る紐が、団長のでっぷりとした指から外れている事に気づいた。 考えるより早く身体は寝台を抜け出していた。 光に導かれるように窓を開け、頭から外へ身を乗り出す。 両手が固められている為上手く着地出来ずに強かに地面に額をぶつけてしまったが、痛がっている暇はない。すぐに外から窓を締め、少女は裸足のまま夜道を走り始めた。**]
(191) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
鷹は、もう、幸運を…けほっこほっ…運んで…けふっ…くれたのかも…こふっこふっ…
[笑みを浮かべていた顔が、再び咳の発作に曇る]
…ごめん、なさい、せ、かく、きて、くれたのに… けほっ…けほっ…
…また、きて、ね… てい、こくの、はなし、はなせる、ように、よんで、おく、から…
[たどたどしく言葉を紡ぎ、部屋を去るファラを見送る。 扉が閉じられれば、残された部屋に響くのは、咳の音だけだった**]
(192) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
[砂漠横断の常で、水は片道分より多く積んでいた。 しかし男の豪快な飲みっぷりからして、半量以上は消え失せたものと見た。 不自由を強いられていた片手が漸く開放されると、静かに一歩下がった。]
それはあなたが飲んでいい。 この地の太陽を甘く見てはいけない。 一度では足りず、すぐに乾いてしまうから。
[大柄な男の会釈にはまた少し肩が跳ねたが、 それを取り繕うように、口元を覆うショールを深く引き上げた。 礼の言葉には、首を横に振る。]
(193) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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息がある者を放置してはおけない。
…あなたは、サラサの者? 部族の民で行き倒れとは、珍しい。
[浅黒い肌の男へとそう、問うた。]
(194) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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/* >>188 一文のなかに「めいた」を2回も使ってしまった。ごふっ
2時だぜ、寝よう自分
(-58) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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[檻に触れる手を感じて、白子はもう一度瞼を開く。 緩慢に上げられた淡い赤が、輝く黒檀に向けられた。
一、二度瞬いた赤は、薄く細められる。
近づけばわかるだろう。 空気を重く甘く満たしている蜜の香りは、 吊られた男の肌から匂い立っている。]
(195) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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――― それが用意された運命ならば。
(-59) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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[差し出されたエメラルドの原石を手にとって、 行商人は灯に翳したり叩いて音を確かめたりしたのち、 にこやかにこの奴隷との交換を了承した。
手枷を外された男はそのまま倒れ込み、 体を起こすこともできないようであったが、 行商人は構わずに衣服を着せ、首輪を羽目、 鎖の先端と足かせの鍵を差し出す。
要望があれば、宿まで運ぶとも請け負った**]
(196) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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お、ホント? やー、何から何まで済まないなぁ。
[>>193水をくれればコレ幸いと、ありがたく頂いて手に持った。 頭の上からゴスゴスと催促があったので、 はいはいと言いながら手の平に少し水を移して鳩にもやった。]
(197) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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[さて一命を取り留めたのはよかったものの、 『秘密裏にジットへ潜入し、仲間と接触する』 という予定がここで破綻した。 笑みを浮べ礼を述べながら目の前の人物らを見やり計画を立て直す。
命の恩人は白人のように見えたが、ショールの隙間から見え隠れする色は、影に覆われているのを差し引いても砂漠に似つかわしくなく白い。 始めはこちら側の人間かとも思ったが、背後に立つ者は明らかに砂漠の人間だった。事前に詰めていた知識に当てはめるならば、おそらく砂漠の混血児に合致する。商人には見えず、また身なりは非常に良い物のように思えた。
ならば位置的に片翼の鷹の、おそらくは上のほうの人間かと。]
(198) 2013/01/10(Thu) 02時半頃
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[とここまでを、働き始めた頭を回転させて導き出した。 >>194問いかけがくると、少しの沈黙したが 都合の良い答えを探していたというよりは、 砂漠の人間と間違われた事に一瞬、瞬いた為だった。]
あーいや。 肌は黒いが俺はホレーショー・ヘップバーンっていって…サラサの外から来た人間だ。 ココへは行方不明になった友人を捜しに来て…
サイモンって名前なんだが。
[聞いたことない?という風に、軽く首を傾げて問うた。]
(199) 2013/01/10(Thu) 02時半頃
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─ 帝都・薬屋 ─
[シビルの背の向こうで、騒音の塊が通り過ぎて行った。 疑問を思ったが、関係ないことだと思い直す。どうせどこかの金持ちの新しい玩具だろう]
爺ィ、生きているか?
[人の気配のないカウンターに声をかける。 思ったより近くで返答があり、思わず一歩を下がる。気配がなかったのに。魔物爺め、と小さくこぼした]
解熱剤と沈痛剤、あと腹痛に効くものを。
[魔物用かね、人間用かね、と萎びた薬商は、歯のない口で笑った。 聞こえていたようだ]
(200) 2013/01/10(Thu) 03時頃
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肌の濃い外国人といえば、どこの国だ。 布をこう巻いて、衣服飾りは宝石の……あれはなんだったか、翡翠ではなかった。緑柱石か?
[薬の用意が出来る間の暇つぶしに、シビルは先ほどの男たちを話題にした。 緑柱石ならばファルケンじゃないか、とこちらも見ずに薬商は言う]
聞いたこともない国だな。 どうせ田舎の小国だろう。
[室内にこもりがちの為に日焼けしていない腕で、濃い茶の髪を掻きあげる。 深く濃い色だったあの外国人とは違う、文明圏の人間の肌だ。 無精で伸ばした髪は、後ろでゆるく束ねている。職業から、ヒゲだけは剃っているが]
[仕上がったいくつかの革袋を差し出しつつ、それがどうかしたのかと聞く薬商に、シビルは年齢以上に見られることが多いしかめつらに、苦いかけらを浮かべ]
まあ、……もう関係ないことだ。
[銀貨を老爺に押し付け、シビルは薬を手に取った]**
(201) 2013/01/10(Thu) 03時頃
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/* 出来ればサイモンが死に掛けてるって情報が欲しいが…。
(-60) 2013/01/10(Thu) 03時頃
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済まない。 鳩の食べられるものは積んでいなくて。 少し、水だけで我慢して貰わなければならない。
[鳩が男の頭をどついている。頭が定位置なのか。 砂にまみれた所為かもしれないが、確かに巣のような頭だ。 などと失礼なことを思いながら、頭の良さそうな仕草を眺めていれば]
(202) 2013/01/10(Thu) 03時頃
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[返答を得て、ゆるりとひとつ瞬く。]
異国からの訪問者? 外にも、この地の民の肌と似た色を持つ者がいるの。
………、そう。
[少し、男を見詰めたまま思案するような間があった。 なるほど、水も乏しく餌探しも困難なこの砂漠で珍しい鳩連れとなれば、ファルケンの者ではないのも頷ける。]
(203) 2013/01/10(Thu) 03時頃
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[鎖国政策を取るファルケンが異国に開く窓口は、交易拠点たるサラサ。そのオアシスは国境を兼ねると同時、ジッドの秘密を守る檻であり。 この男は部族民にのみ許された領域に足を踏み入れた。 つまりは、“帰せない”―――]
サイモンという者のことは、知っている。 近年、この国の国王の元へ下働きに入った。 共においで。会うつもりがあるのなら。 …どのみち、三人と一羽で砂漠を横断するには物資不足だ。 引き返し、王宮であなたに引き会わせよう。
[帰すことは、できない。 片翼の鷹の、きまりごと。]
(204) 2013/01/10(Thu) 03時頃
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/* シビルさんのめも、ペラジーさんに対する早速の嫁呼ばわりにちょっとふいた。
キャラチップどおりの顔のまま言っているのかと思うとね… 萌えるね。
(-61) 2013/01/10(Thu) 03時半頃
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あーいいのいいの。 こいつぁ逞しいから、 腹減ったら虫でも何でも、勝手に捕まえて食べるさ。
[鳩に対して気を使うような言葉をかける恩人に、ひらと片手を振る。 実際雑食の鳩は、ほっとくと何でもつついて餌にする。 半分飼われてはいないような物だから、当たり前なのだが。]
(205) 2013/01/10(Thu) 03時半頃
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ん? 日に焼ければ黒くなる奴なんて、それこそ何処にでも居るだろ? まぁ最近は、流行りだの何だので、日焼けを嫌う奴も多いがなぁ。
[帝国の一部でより白い肌がもてはやされて、 日傘が流行りだしたのは何時からだったか。 それでも外での仕事を主とする者らが、日に焼けて黒くても不思議ではない。 もっとも確かに砂漠の民と比べれば、その色は薄い者が多いし、 自分は白人の中でもとりわけ浅黒い方だという自覚はあるが。
>>203恩人の疑問の深さは知らずに返すと、 先の問いに答えが帰って来て口の端が上がった。]
(206) 2013/01/10(Thu) 03時半頃
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お、そっかー、生きてたかー。 やーどっかで野垂れ死んでねーかって、みーんな心配してたのよ。 いやぁ良かった、良かった。
[なら仕事はちゃんとこなしてくれてるだろう、と。 そんな思いは秘めたまま、安堵した様子だけを前面に出して快活に笑った。]
会わせてくれるってんなら在り難い。 あいつの父ちゃんから、もし生きてたらってことづても預かってるしな。
[ファルケンの政策は当然知っている。 知っていて話を振ったのだから、帰れないのは覚悟の上だったが。 まるで知らぬかのように振る舞い、恩人の申し出を有り難く受けた。]
(207) 2013/01/10(Thu) 03時半頃
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ありがとな、兄ちゃん。
[悪気も他意も見せぬ笑みは、 嘘と本当が混ざっている分自然な笑みに見えるだろうか。]
にしても王宮って、アイツんないい場所で仕事してたのかぁ。ふーん。
[適当に雑談めいた会話を挟む間、 頭の上の鳩が何か主張するようにこつこつ頭を叩いたが、 どうせ餌の催促だろうと、その時は相手にしなかった**]
(208) 2013/01/10(Thu) 03時半頃
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/* 村的に逃げ出そうとする奴が一人くらい居た方が美味しいのかなー? 危ない橋渡るつもりはあまりないんだけど。様子見つつかな…。
(-62) 2013/01/10(Thu) 04時頃
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それなら良い。 蠍にさえ気をつければ、鳩は… 空を飛べるからね。
[空には鷹も居るだろうが、まあ、保護者の頭の上ならばそうそう狙われまい。 そういえば飛べる鳥を伴っているのにこの男、何故迷ったんだろうとの疑問は内心に沈めておいた。]
周囲は、生まれつき色が黒い者が多い。 ……私など、二十年以上砂漠の強い日差しを浴び続けても、一向に同じようにはならないから。白く生まれた者は、皆、そうなのかと思っていた。
上手くすればあなたくらいにはなるのか。 …ふうん。
[口振りからするに、彼は生まれつき色の黒いわけではないらしい。 精々サラサまでしか足を伸ばすことを許されない身では、異国と接する機会は多くはなく、「そういうもの」としか捉えることが出来ない。]
(209) 2013/01/10(Thu) 04時半頃
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[関心を抱きながらも、けれど、手は意識とは裏腹にショールを引き上げる。 降り注ぐ日差しから逃れる為でなく、視線から逃れる為に。 長く続けたい話でもない。早々に話を下男に移した。]
個人的に付き合いがあるわけではないけれどね。 元気 …… に働いている。 飛脚に言伝でも託せば、お父上も安心なされるだろう。
[断定するまでに間が空いたのは、何時見ても血色の悪いサイラスの顔を思い出したからだ。 そういえばあの男のことも、肌が青白い人種なのだと思っていた。彼が体調を崩したとかで休みがちになっていることも当然ながら知らない。
素性も何も知らぬ者のそのまた知己として今目の前にこの男が居るわけだが、何が本当で何を隠しているのかも分からぬ故に、淡々とした態を保ちながらも警戒は解いてはいない。]
(210) 2013/01/10(Thu) 04時半頃
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――… … 礼には及ばない。
[少し視線が宙を彷徨ったが、言葉を急ぐこともない。 会話も途切れれば、裾を払って立ち上がった。 尻餅ついた時とは別人のように、毅然とした仕草。]
クアミ、フランシスカに伝言を。 行き倒れを拾った。ジッドにゆく、と。 そんな顔をしないで、ジッドまではごく近いのだから。
[自分以上に警戒露わに男を睨んだままの従者には、宥めるように言う。 かつてジッドに連行された異国の者らの目的は、碌でもないものも少なくはなく、敵意も警戒も分からぬではないが。 言いつけ通り、曲刀短刀とは別に、毒を仕込んだ武器も隠している。]
(211) 2013/01/10(Thu) 04時半頃
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[男を駱駝の背へと促して、それから]
そうだ。 私のほうの“探し物”はまた次の機会のようだ――とも。
[道中交わした言葉。 思い出して伝言を託す。
まだ、何も知らず。]
(212) 2013/01/10(Thu) 04時半頃
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名乗りが遅れてしまった。
……私の名は、イザナ・ラルフ。 正統な王の血族からは外れるが、 この地を統べる片翼の鷹の民。
道中、よろしく頼む。 ホレーショー・ヘップバーン。
[特に何事か止められることなければ、 駱駝を駆って一路、ジッドへと向かう。 程なくして、民の至宝たるエメラルド鉱山が見えてくる*はずだ*]
(213) 2013/01/10(Thu) 04時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 04時半頃
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/* >>210
Σサイモンの名前間違tt
(-63) 2013/01/10(Thu) 05時頃
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─ サラサ・路地 ─
[共通語の他にも様々な言語が入り乱れた、 人々の雑多な話し声が聞こえる。
町の入り口から暫し離れた路地に入ると、 鼻の奥を突く香辛料の匂いや、甘い香水の香りが強くなった。
異国の魚の干物に、小麦粉を練って作られた焼き菓子。 精緻な柄の描かれた陶器、色取り取りの釦や布。 吊るされて、光を反射しながらくるくると回るガラス細工の飾り。
あまり値の張らぬ品々を扱う店の前を大股で通り過ぎ、 途中、帝国語で書かれた物語の本を購入した。
着色された挿絵が多く挿入されたもので、表紙をめくれば 真っ先に雪深い森の中で遊ぶ少年少女たちの絵が目につく]
(214) 2013/01/10(Thu) 10時半頃
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[占い屋の呼び込みを断って、さらに歩を進めると 他の露店もまばらとなった奥まった場所に陣取り、 水煙草をふかす男が見えた]
──頼んでいた物は?
[前置きも抜きに声をかける]
(215) 2013/01/10(Thu) 11時頃
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[隻眼の男はゆっくりと目を細めると、煙草を持たぬ手で 背後に置いていた一抱えほどもある木箱から、 目当ての品を取り出した]
「ほれ、所望のモンだよ。 毎度の事ながら、んな古い品よく保たせてんね」
[ダンの掌に乗せられたのは、細工の彫り込まれたオルゴール]
(216) 2013/01/10(Thu) 11時頃
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[オルゴールの職人であるその隻眼の男は、 ダンからの返答が無くとも特に気にした様子も無く 煙草をふかしながら、手元に広げた売り物の品を 取り上げては元に戻している。
手渡されたオルゴールの螺子を徐に巻き蓋を開けば、 滑らかに旋律が流れ出した。
この地のものでも、帝国のものでもない異国のメロディ]
(217) 2013/01/10(Thu) 11時頃
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[音に欠けがないことを確認して、静かに頷く。
身に着けていた指輪を引きぬいて、職人の男に手渡した。
それは大振りなエメラルドがあしらわれた高価な物で、 職人は無骨な手つきで受け取ると、「毎度ありィ」と 輪になった煙を吐き出す。
ダンは変わらぬ表情で漂う煙を払うと、台座の上に 広げられたオルゴールに視線を落とした]
手にとって鳴らしてみても?
[どうぞ、と許可を得て、いくつかの箱を開いては閉じる。
妹のために求めたのは、この国に古くから伝わる子守唄を 封じた、月と星の図柄が彫り込まれた小箱だった]
(218) 2013/01/10(Thu) 11時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 11時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 11時頃
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―夜道―
[裸足に走る痛みは小石か何かの破片か。 走り始めてから幾ばくもしない内に足は止まる。 元より脱走するつもりではなく、ただ少し、星の下で歌いたくなっただけだった。]
...La,
[人気がないのを確認してから口を開く。]
(星の高さからなら 私が見えるかしら)
(見つけて 繋いで 抱き締めて)
(愛して 愛して 愛して)
(219) 2013/01/10(Thu) 11時頃
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頂いていた設定では子守歌だったから子守歌出そうとしたら先にダンさまが異国歌を拾って下さっていた(*ノノ)愛
(-64) 2013/01/10(Thu) 11時半頃
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/* 団長との絡みを挟むつもりだったが、一足飛びにレティーシャに会いに行ってもいいかな……とかなんとか考えてたら姿が見えた。
見つけやすくしてくれてありがとう。>>219
しかし、今からちと外出せにゃならんのだ……すれ違い無念。
(-65) 2013/01/10(Thu) 11時半頃
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─ サラサ・大通り ─
[宿に向かいがてら食事を取り、預けた駱駝の様子を見て、と 細々用事を済ませていたら、すっかり夜も更けてしまった。
サラサでの駱駝の世話係は話し好きで、場を辞すタイミングを 見出だせない程、あれやこれやと喋り倒すのが常である。
昼間には露天が並び人通りの多かった道も、 日が落ちてしまえば閑散として、冷たい空気だけが漂う。
幸いな事に月の光は明るく、歩き帰るにも不足は無い]
(220) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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[細く息を吐きだして、空を見上げた時。
聞こえてきたのは、懐に抱いたオルゴールの旋律と同じ──]
(221) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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[……幻聴か、と耳を澄ませるも、絶えること無く歌声は響く。
小さく奏でられるそれを打ち消してしまわぬよう足音を潜め、 何故だか逸る心を抑えながら、歌声の主を探した。
──程なく、目当ての歌い手は見つかる。
金の髪は月光を弾き。彼女が口を開く度に、 白く細い喉が、微かに震えるのが見えた]
(222) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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[紡がれるのは異国の言葉。 けれど自分は、その意見を知っている]
(見つけて 繋いで 抱き締めて)
(愛して 愛して 愛して)
[遠い昔に教わった、愛を乞う唄]
(223) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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− サラサ −
[色も香りも砂糖菓子のような若者の鎖と枷の鍵を託されると、フランシスカはそれを首の組紐に通した。
もとよりあった神域に入る扉の鍵、そして宝物箱の鍵と触れ合って金属が囁きかわす。
宿舎まで運ぼうという申し出は殊勝、と受諾した。]
(224) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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[一歩、少女へ向けて踏み出した際に、 爪先が小石を跳ね上げる。
異質な音が割り入って、 辺りに満ちていた静謐な空気は破られた。
思わず息を呑み、それから]
……何をしている?
[やはり気の利いた言葉など、出て来はしない**]
(225) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 12時半頃
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[アルビノが陽光に弱いことは知らなかったが、宿舎につまくでのわずかな間にも若者が日差しを嫌がる様子に、砂漠を渡る間の対策を講じねばならないと思う。
宿舎につくや、服は脱がせてしまった。 目の粗い布が彼の肌を擦って損なう気がして。
銀の鎖の方は、購われた者にどこか親和性を感じさせたのでそのままにしておいた。 ある種の呪具かもしれないと思ったが、今のところ悪い影響はないとみている。]
(226) 2013/01/10(Thu) 12時半頃
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|
ー 帝都・下町 ー
[店の前。聞き覚えのある訛りに、シビルは振り向く。 見覚えのある顔と木色の肌。前にもあった状況。 ただし、あれから月の満ち欠けは一周していたが]
……患者の容態は良くなったか。
[国間隊商の者ならば、確かにまた巡る頃合いだろう。前と同じ断り文句は通じそうにない。 厄介さを口の中で転がしながら、シビルは店の中へ戻った。 また来たということは、前回の薬が効いたか、効いたように思えたのではないか。ならば同じ物を持たせれば素直に帰ってくれるのではないかと推測したのだ]
(227) 2013/01/10(Thu) 13時頃
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[羊毛のラグに横たえて様子を見ていると、ラルフからの言伝をもった使者がやってきた。]
行き倒れを拾ってジッドに戻ると? ミーアキャットの子ではなく?
いや、冗談だ。
「“探し物”はまた次の機会」と、そう言われたか。
(228) 2013/01/10(Thu) 13時頃
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殿下、 オレが「サラサ」に行かねばならないと言ったとき、あなたは「サラサの方角へ」と口にした。
意味深なこと。
[ほのかに笑みを含んで、外をみやった。]
(229) 2013/01/10(Thu) 13時頃
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[最も、あの薬にさほどの薬効はない。 心やすらぐ香りと、茶にした時の暖かさが心身をほぐすという、それだけのハーブだ]
[薬を使ったかどうかを、シビルは聞く気はなかった]
[容態を診もせずに出された薬に手を出すようなら、それは相当切羽詰まった患者なのだろう。そんな患者はシビルの手に余る。 そして、手を出さなかったならば次にはちゃんと診て処方してくれと言われるのが見えていたから]
(-66) 2013/01/10(Thu) 13時頃
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|
[濃い肌の男たちは、当然のように診察処方室まで着いてきた。 薬を用意しながら、シビルは男たちが世間話のように投げる質問に、ただでも無愛想な顔を渋くする]
[探られている。外国まで出向いて、なぜそこまでするのか。 たかがシビルごときに]
[シビルは自分が他人にどう見えるかを知っている。貧相で地味な男だ。身長は高くも低くもない。さほど太っても、酷く痩せているわけでもない。 中途半端な長さの髪はどこにでもある濃茶色で、普通にしていてもしかめっ面に見える顔は、けして人好きのするものではない。 手指が長く、かたちよいと誉めてくれたのは、あれはどこの村の娼婦だったか]
[ともかくも、シビルが白衣を着ていなければ、誰も彼に進んで声をかけたりしないだろうということを、彼は理解している]
(230) 2013/01/10(Thu) 13時半頃
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[良い歌い手は往々にして耳が良い。 微かな小石の音に、弾かれたように振り返った。]
――――ッ!
[見開いた蒼い瞳に大男が映る。 何をしている、と問う声に、意外にも咎める響きを感じなかったから]
……歌を、歌っていました。
[団員以外と口をきくなという命令を破ってしまう。]
(231) 2013/01/10(Thu) 13時半頃
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下町でしか開業出来ないのは、駆け出しの頃に誤診をしたからだ。 あの富豪が取り下げていなければ、まだこの首には小遣い程度とはいえ、懸賞金がかかっているはずだな。
医学院は中途でやめた。 あそこを卒業すれば、患者の受け入れも処置金額も、自分では決められない。 帝国医免状はないおかげで義務もなく自由だが、代わりに半分は独学だ。
[だから、お前たちが探しているような魔法の名医ではないのだと言外に匂わせ、シビルは調合を終える]
(232) 2013/01/10(Thu) 13時半頃
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>>232 下段はまるっきりウソ。 100%独学。
上段は半分本当。 懸賞金はうそ。それを自分で言う奴はいない。
(-67) 2013/01/10(Thu) 14時頃
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……うるさかったですか、すみません。
[頭を下げた時、カナリアを呼ばわる声が響いた。 脱走した、と怒り狂った団長の怒声が少女を顔面蒼白にさせる。]
わ、わたし、 ……
[捕まればただでは済まされないだろう。 発覚した今となっては逃げるしか道はない。
しかし、長く囚われていたせいで弱った小鳥の翼は羽ばたけずにいた。 おろおろと小さな裸足がたたらを踏む。]
(233) 2013/01/10(Thu) 14時頃
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[鍵と鎖が受け渡されるのを、薄紅の目が追う。 織物を敷いただけの駱駝の背に無造作に投げ置かれ、 荷物のように運ばれることに、抗議はしなかった。
ただ、運ばれる途中で身を起こし、 駱駝の首にしがみつくように前を向く。
無言のまま示す、矜持の形。]
(234) 2013/01/10(Thu) 16時半頃
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[オアシスの街であっても、日差しは外の砂漠と等しい。 痛みさえ覚える陽光から顔をそむけ、 駱駝が作る僅かな影を求めた。
流れ落ちる白絹の髪が紗幕を作る。 だがそれは降り注ぐ烈光に対して、無力に等しい。
宿舎に着く頃には、日に晒された肌に赤みが差していた。 放置すれば、あとで熱を持つだろう。]
(235) 2013/01/10(Thu) 16時半頃
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[求められたところまで商品を運んだ行商人は、 奴隷の自覚が薄いので脱走に気をつけるよう言い残し、 駱駝を連れて、元来た道を帰っていく。
屋根の下に入るや否や服を奪われたのにも抵抗はない。 おとなしく、毛足の長いラグに裸身をゆだねる。
自分の買い主が訪問者と会話をかわすのを眺め、 言伝の使者が帰れば、ラグに肘をついて半身を起こした。]
(236) 2013/01/10(Thu) 16時半頃
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―― 体を流したい。
[訛りのない整った発音で、端的に要望を口にする。**]
(237) 2013/01/10(Thu) 16時半頃
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割と最初から、時系列最後に乗り込もうと思ってたCO。
1dになっても、まだ出会ってないとかも面白いかと思ったけど、イベントが2人セットでやるものなら困るな。
(-68) 2013/01/10(Thu) 17時半頃
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/* 顔色の悪いサイラス……w
(-69) 2013/01/10(Thu) 19時頃
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/* あ、相方が言い間違えたってだけですはい。
相方がそこと言い間違えると笑ってしまうのが…w
(-70) 2013/01/10(Thu) 19時頃
|
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[弾かれたように振り返った少女>>231につられ、 ダンの側も一瞬身を強ばらせた。
大きく見開かれた瞳に怯えにも似た色を見て取り、 そのまま逃げ去ってしまうのではなんて懸念が過ぎる。
しかし距離を詰めるも、彼女はその場に立ち竦んだまま。
男の体が月光を遮り、彼女の身に影を落としたのを見て、 少女の身からすれば己の風体は恐怖の対象に成りうるのだと、 苦く眉を顰めて軽く口元に触れる」
(238) 2013/01/10(Thu) 19時頃
|
|
──歌を、
[歌っていたのは分かる。
聞きたかったのは、夜道で囀っていた背景なのだけれど、 言葉が足らずに意図が伝わらぬのは何時もの事で]
今歌っていた曲について、話を聞かせてくれないか。
[一番気になっていた事柄について、尋ね直した。
声の調子を和らげるようには努める。
歳の離れた妹弟たちに話しかける折には どんな風であったろうか]
(239) 2013/01/10(Thu) 19時頃
|
|
[うるさかったかと謝罪する彼女>>233に、 男の機微は伝わっていなかったのかもしれない。
不快ではなかったと否定しながら、 頭を下げる様を見下ろせば、その手首には 擦り切れたような縄目の痕が見て取れた。
カナリアが逃げ出した、と遠くはない場所から 男の怒号が聞こえてくると、目の前の少女の顔色は 益々白く、血の気が引いていった]
(240) 2013/01/10(Thu) 19時頃
|
|
[深く考えるより先に、身体が動く]
逃れたいか、戻りたいか、──どちらだ。
[見下ろした時、腕の痕と共に、 素足が傷ついているのが見えたから。
……痛々しいそれを見ていられなくて、 というのは言い訳かもしれない。
怯える小鳥のような彼女が 今にも飛び立ってしまうのを防ぎたくて。
軽い身体を一息に抱き上げ、双方の蒼を覗き込んだ。
怒り狂った呼び声は、さらに大きく近く感じられる**]
(241) 2013/01/10(Thu) 19時頃
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─ サラサ 宿舎 (昼) ─
[二人きりになるのを待っていたかのように、ラグの上の裸身が動く。
白絹の髪と乳白の肌と白銀の鎖。 三筋の蛇が絡まりあう様を思わせた。 肘をついて横臥する姿は儚くも艶かしさをまとう。
そして、その淡い唇がひらけば、求めたのは奉仕であった。]
なるほど、 「奴隷の自覚が薄い」と行商人は言っていたが、確かに 物怖じしない。
(242) 2013/01/10(Thu) 19時半頃
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[目の前の床に胡座をかいて座り込み、矜持を失わぬ澄んだ紅を覗く。]
どうせ夜には砂漠に出る。 砂浴びでいいか。
──普通ならばそうさせるのだ が、
たったあれしき陽光に当たっただけで火照っているな。 確かに水をかけて冷やしてやった方がよさそうだ。
(243) 2013/01/10(Thu) 19時半頃
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それと、 おまえのその香りがどこからするのか調べてみたくもある。
(-71) 2013/01/10(Thu) 19時半頃
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まだ日は高いが、オアシスに浸かるか? 木陰を選べばいくらかましだろう。
それとも、ここに盥を運んでやろうか?
(244) 2013/01/10(Thu) 19時半頃
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[辺りが曇ったかと思いきや。 口元に触れる指に、男が影を作ったと気づく>>238。 追手の声に遮られ、反射で覗かせた舌は無骨な指を捉えずに済んだ。]
うた、に、ついて……
[何を、と問い返す暇もない。 無理矢理外した紐の痕を擦る。]
(245) 2013/01/10(Thu) 19時半頃
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/* はっ、分かり難かったか御免。 己の口元に触れたつもりだった…!
いや、でも役得だろうか。
(-72) 2013/01/10(Thu) 20時頃
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あ……―――――
[ふわりと脳が揺れる初めての感覚に一瞬思考が止まる。 肩に、腰に逞しい腕と掌の感触。
深い色の瞳に映る自分の姿を見た時、少女の唇は迷いなく言葉を紡いだ。]
――――――(連れて行って)
戻りたくないですっ…………!
(246) 2013/01/10(Thu) 20時頃
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[先に口をついて出たのは歌のフレーズ。 続いて意思を告げる。
籠の外、星の下で好きなように歌う喜びを味わってしまえば、最早もう戻れない。 誰だかも分からないまま、白い上着に手を伸ばす。
行きたい場所なんてないから、全て任せるつもりで身を預けた。**]
(247) 2013/01/10(Thu) 21時頃
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[少女と視線を合わせたまま>>246、頷く]
よく掴まっておくように。恐らく、揺れる。
[しっかりと抱きかかえ直して、 声量を抑えた言葉を伝えるために、彼女の耳元に口を寄せた。
次いで、子にするように彼女の後ろ頭を何度か撫でる]
……事情は後で聞く。
[言うやいなや、足音を忍ばせて駆け出した。 向かうは、己が滞在しているサラサでの宿舎]
(248) 2013/01/10(Thu) 21時頃
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/* もしかして:日替わりまでに宮殿に辿り着けない
(-73) 2013/01/10(Thu) 21時頃
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─ サラサ・宿舎(夜中) ─
[白い肌の少女を抱えて戻った男の姿は、 宿舎の者の目には奇異に映ったかもしれない。
しかし何事も無いかのように部屋へと案内する その接客態度は、流石王族をも引き受ける宿と 言える程のもの。
従業員の手によって扉が開かれるのを待ってから、 少女が頭をぶつけぬように片手を添えて屈ませて、 部屋の入口をくぐった]
(249) 2013/01/10(Thu) 21時頃
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― サラサ・宿舎(昼) ―
……。
もっと奴隷らしくしろというなら、… 努力する。 確かに私は売られて、あなたに買われた人間だ。
[買い主の感想めいた言葉に、視線を落とす。 伏せた視線に滲む痛みは、言葉にはしなかった。]
(250) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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体に蜂蜜を塗られた。 香りはそのせいだろう。
[その後、犬たちに舐められ続けていた、 とまでは説明せず]
(-74) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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―――。
部屋の、中が良い。
[砂浴び、という言葉に軽く目を瞠ったが、 反問はせず、素直に要求を重ねた。]
(251) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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[正面からの風に目を閉じる。 言い付け通り、しっかり掴まって、舌を噛まないように口も閉じた。 遠ざかる怒号を聞いて、何故だか分からないけれど、涙が零れた。]
(252) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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[部屋の中には燭台が灯されているとはいえ、 明かりは他に窓から差し込む月の光のみで、 薄暗く保たれていた。
駆けてきた所為で弾んだ息も、 宿舎の者の手続きを待つ間に治まったようで、 けれど、熱を持った身体を見知らぬ少女に 寄せたままで居るのには、罪悪感がある。
背後で扉が閉められる音を聞きながら、 辺りを見回して暫し考え込んだ。
熟考の後、寝台の上に慎重に下ろして、 燭台を寝台脇にある台座の上に置き直す。
己は床に片膝をついて、寝台に腰掛ける少女と 視線を合わせた]
(253) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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―宮殿内廊下(ペラジーの部屋の前)― [ファラと部屋の主の会話を盗み聞きなどもせず待つ。 興味が薄いのもあれば防音措置めいたものがあるのかもしれないが
もたれていた壁を見上げて僅かな窪みに手をかけ足をかけてさささっと登っていき、壁に張り付くように待機していた。
尚、彼の掃除のお手伝い>>124とはこういう高くて手の届かないところが主であり地味に重宝されているらしい]
(254) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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──さて。何から話そうか。
私はダン。ダン・アニキエフ。 身分諸々については、
[口籠り、暫しの間の後]
……今のところは、伏せておく。
(255) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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― サラサ・宿舎(昼) ―
[しおらしく伏せられた視線。 買われたという自覚はあるらしい。]
奴隷らしくする必要はない。 そのようなものは持たぬ。
だが、おまえの身柄はオレが預かった。 とこしえに。
[頭を撫でる代わりに、銀の鎖をクイと引く。]
(256) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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[そして、今しがた入ってきたばかりの 扉に視線をやり]
この部屋の出入り口はあそこだ。鍵はかかっていない。 お前は何時でも此処から逃げ出すことが出来る。
宿舎の出入り口も、通ってきたから分かるな?
[目線を合わせたまま、噛んで含めるように、 先ずは逃げ方を教えておく]
(257) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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[室内で沐浴したいという希望をいれて盥と水差しを持ってこさせた。 脱がせるものもないので、そのまま盥の中に座らせると頭上から水をかけてゆく。]
ジッドについたら屋内にオアシスがあるぞ。 湯も出る。
オレは好かないが。
(258) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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― シゼの部屋 ― [>>185 秘密。彼女がそういうのに合わせて、人差し指を立てて口許へ寄せ悪戯めいた笑みで笑む。 背を撫でる手を、留められれば、促されるままにその手を離した。]
……シゼ…
[今日はあまり調子がよくない処に来てしまったのだろうか、申し訳ない気持ちが沸くが、口にすれば逆に気遣わせてしまうだけのこと。 気遣わしげに名を呼ぶにとどめた。 >>186 漸く咳嗽が収まった彼女が話し出す様子に耳を傾ける。]
優しいのはシゼの方。 ふふ、私にも?…だと、良いな。
見つかった、って…お医者様がっ? 本当っ!?それは、絶対、絶対来てもらわなくちゃ!
[―――此の国へ踏み込んだ異国人は帰れない。 だが、それでも見知らぬ外国人の行く末より、慕う肉親の治癒を思う。]
(259) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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[だが、医者が見つかったという話が出るたび、シゼは曖昧な表情で笑う。 今まで何度も期待を裏切られてきたからなのか―――あるいはもっと別の理由なのか。]
何か……悩み事?
[おずおずと尋ねてみるも、>>192再び咳発作に見舞われている様子に、返答は良いと首を振り、収まるまでその背を撫でた。]
…ごめんなさい、無理させちゃった。 今度はちゃんと飲み物持ってくるから。 お話、楽しみにしてる!またね。
ゆっくり休んでね。
[言うと、傍付きの少女にシゼの事をお願いと声を掛け、部屋を辞した*]
(260) 2013/01/10(Thu) 21時半頃
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[掌を使って、きめ細かな白い肌を洗い流した。]
蜂蜜を塗った? 酔狂な。 蟻がたからぬようにせねば。
[試しに首筋を舐めてみた。
そして、脾腹を伝った指をそのまま股間へ滑らせ、ぶら下がるものを軽く揉んで確かめる。]
(-75) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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―宮殿内廊下(ペラジーの部屋の前)― [部屋を辞して廊下に出ると、待っているはずの人物を探して左右を見回した]
……?
[いない。どういうことだ。]
…ヨラ?
[呼んでみる。ベッドの下に潜り込んだマレイカを探すときと同じ感じに。]
(261) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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[それから、と言葉を続けようとして、 彼女の目元が濡れている事に気づく。
動揺から視線を揺らして、 は、と息を呑み、身を引いた。
思わず幼い頃の弟妹に声をかける要領で声をかけていたが、 己は彼女にとって身内ではなく、出会ったばかりの他者だ]
(262) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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[ファラ>>261が出てきた。 周囲を探しているのを見下ろしながら、壁のくぼみに脚を引っ掛けると身体を頭から下ろして]
ばぁー
[コウモリのように上下を反転させて壁にひっついたままの状態でファラの近くから顔を出した]
(263) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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― ジッド付近:砂漠 ―
そうなぁ、いいよなー空飛べんのって。 どこに行くにも自由だ。
[>>209と相槌うつも、目的果たすまで白鳩に勝手に飛ばれては困るのだが。 今の主人の内心も知らず頭の鳩は時折頭を前後に揺らし、つっつく以外は大人しかった。]
肌が黒くなるかならないかは、 遺伝と体質って聞いた事があるからなぁ。 二十年日に焼けても白いまんまなら、今後も白いままだろうさ。
[語りながら、肌を隠し視線を避けるような恩人にはそう言う。 まるで希望を断つように…というわけではないが、 語るに易い真実は、隠す事無く口から出した。]
(264) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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そっか元気そうか。なら良かった。 …ん?飛脚なんて使えるのか? っかしーな、なら何で…
[間のあいた事を不自然とは感じなかったのは、連絡寄越さなかったのかねぇと、>>210恩人の言葉に首を傾げたからだ。 サイモンという仮名の男が寄越すはずだった情報は、確かに見つかれば咎められてしまう物だが、奴なら暗号を使えば問題なく寄越せる物でもあるだろうにとは内心で。]
…まぁ会えば分るか。
(265) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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[恩人と、それ以上に背後に立つ砂漠人が、自分を警戒しているのは十分知れたが気にはしない。 文句がなければ畏まるのは性に合わないと、殆ど普段と変わらぬ体を取りながら。宙に浮いた視線を追い、クアミという名の供に何事かを指示する様には、軽く後ろ頭を掻いた。]
あーどっか行く予定だったのか。 そりゃ重ね重ね悪い事を。
[ばりばりと掻くと髪が跳ねて、鳩が不満げにひと鳴きして突いた。]
(266) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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おっと、こりゃ御丁寧に。 ならイザナ殿とイザナ様と、どっちがいいかねぇ。
[>>213名乗りに返す敬称をわざわざ訊ねたのは、 この先の面倒に巻き込まれないための処世術めいたものののひとつ。
誘われた駱駝の背に、鳩と一緒に揺られながら、 遠く見えてきた目的地には、うっすらと目を細めて見据えた*]
(267) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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っっっ!!!!!!!!!!!!!
[寸でのところで両手で自分の口をふさいだ。 此処で悲鳴などあげればシゼが何事かと思うのは間違いない。
というか、 これどういう恰好なんだ。 どんな身体能力してるんだ。
と、こんな悪戯をされるたびに常々思うが、今回のはまた一際アクロバティックである。 すぐに我に返って、容赦なく逆さまの髪をぐいっとひっぱって落とした。]
…ばぁ、じゃないっ。
[迷っても砂漠を越えてくるだけあって、身体能力は常人とは思えぬものを彼はもっていた。 一体、記憶を失う前は何をしていたのか―――ファラには想像もつかない]
(268) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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[何故追われていたのか、何故逃げたいのか。 これからどうするつもりなのか。
名前は。出身は。 ──あの歌は、何処の歌なのか?
訊ねたいことは多くあったけれど、 彼女が落ち着くのを待つため、口を噤んだ//]
(269) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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[連れられた宿屋、何も言わず動く従者、部屋の調度を見れば、長年籠の鳥でいた少女にも、彼が身分ある人と知れる。 自分のものよりも遥かにふかふかな寝台が落ち着かなくて、視線が泳いだ。]
あ、あの……
[言い出すより先に、相手が口を開く。 一先ず全てを聞く事にしようと一度口をつぐんだが]
逃げる……
[示された言葉を繰り返してから、きょとんと相手を見つめた。 どこへ、どうやって逃げるのか。 その答えはカナリアの中にはない。]
(270) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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−自室−
[気にしないで、ありがとう、と、言葉にはできず、手を差し上げて、部屋を辞する背を送る>>260]
…けほっ…けんっけんっけんっ…こほっ…こふっ…
[咳の発作は、なかなか収まらない。いつもというほどではないにせよ、それなりの頻度でありえることだ。 控えていた少女は、動じることなくファラに頷き、しばらく様子を見たあと部屋を出た。 そう時間をおかずに戻ってきた手には、湯気を立てる飲み物があった]
ありが…と…こふっ!
[飛び出した吸い口に口を寄せ、含む。 ほうっ…と息をつくと、不思議と咳はおさまっていた]
(271) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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…不思議な、香り… これは?
[聞けば、書を持ってきた隊商が知らせとともに預かってきた処方>>115だという。 本来は飲む時間を指定されているのだが、苦しそうだったっから、と、どこかすまなそうに告げる少女に、微笑んで楽になったことの礼を言う]
…本当に、すごいお医者様なのね… なら、やっぱり…
[書きかけていた手紙を引き戻し、再び文字を綴り始める]
…失礼はなかったかしら…? それじゃあ、これを、お願いね。
[少女に手紙を預ける。手紙は、間に合っただろうか]
(272) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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−−名も知らぬお医者様に宛てて 初めてお便り奉ります。 突然の奉書をお許しください。 私は、さる宮に住まいする者です。この手紙が届いているということは、すでに幾たびか使いの者が伺っているかもしれません。 その者たちが、何か失礼をしていなければ良いのですが。 このたびお便りさせていただきましたのはほかでもありません。 その者たちが伝えたであろう用件について、まことに勝手ながら(かすれた痕)改めてお願い(かすれた痕)申し上げたく思い、筆を執った次第です。
おそらく、使いの者たちは、貴方にすべてを伝えてはいないでしょう。 とても重要なことです。 私からお伝えできれば良いのですが、お伝えすること、それ自体が御身に危険をもたらすかも知れず、申し上げることができませんことをどうかお許しください。
処方していただいた薬、本当にすばらしい効き目でした。貴方のお力を必要とする方も、きっとたくさんいらっしゃるのでしょうね。 ならばこそ、お願い申し上げたいのです。使いの者たちの言葉を、どうかお聞き入れ(かすれた痕)くださいますよう(かすれた痕)にと。
(-76) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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事情を語ることもできぬまま、大変不躾なお願いではございますが、どうか、どうか、(かすれた痕)お越しくださいますよう(かすれた痕)重ねてお願い申し上げます。
私は生きて(かすれた痕)いたいのです (不自然な空白)
−−シゼ・ペラジー献ず
(-77) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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/* 情緒がないというか…感情面がなかなか。むずい。
(-78) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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あぎゃっ
[驚かせて満足したところで、立ち直ったファラ>>268に髪を引っ張られることで引っ掛けていた足場が崩れそのままくるりと受身とって落ちた。]
いてて…ファラは容赦ないな
[緊急避難していたマレイカを横目にみつつ、ゆっくりと起き上がると]
用事、終わった?
[だとはおもったがとりあえずというように聞いた]
(273) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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ダン、さま……?
[逸らされた視線を追って首を傾ける。 身分の高さの予想はそのまま敬称となった。
涙の所為で動揺させたとは気づかない。]
あの、 ……ありがとう、ございました。 わたし、は――
[躊躇する。 この町で"カナリア"は既に有名人だ。]
……レティーシャ、と、申します。
(274) 2013/01/10(Thu) 22時頃
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うん。終わった。 今日はジッドの上に行こう。
[気が付けば午後の一番日差しの険しい時間は過ぎていた。 腕に飛び込んできたマレイカを抱きとめると、促して外へ。 そのまま、途中からは岩場を登るようにしてジッドを上っていく。]
マレイカが身軽なのはわかるけど… ヨラも本当、身軽だな。 一体、国ではどんな仕事をしていたんだろう。
[幼いころから何度も上った場所だが、何故かヨーランダの方が軽々と登ることにどこか憮然として口をとがらせる。 そんなことをしていたから、踏み外した]
あっ
(275) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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/* (かすれた痕)は検閲箇所。ちょこちょこと弄るだけで手紙の内容が逆さまになるとは、言葉とは不思議なものですね…
…シビル先生によると、お薬はほぼ効果がないもの、らしいのですがー… …ピンポイントで薬効が病因の一つに覿面なのでこうなりました 嗚呼すれ違い(故意)
それにしてもファラさんとヨラさんの二人が素敵。 二人ともかわいいですね。圧倒的癒しです(ほっこりほっこり)
(-79) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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― サラサ・宿舎(昼) ―
[鎖を引かれて、小さく呻いた。]
……奴隷でないというなら、そんな扱いはやめてもらいたい。
[薄紅が険を含んで細められる。]
(276) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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[運ばれてきた盥の中には素直に入り、 注がれる水を受けて、頭を緩く振る。
白絹に水が絡みついて、銀の煌めきを宿した。]
ジット…。砂漠の民の都と聞いている。 入れば二度と出られない、と。
――― 湯に浸かれるなら良いのだけれども。
[知識を口にして、思うところは言わず、 淡い期待だけを示した。]
(277) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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[ダンが口にした、逃げる、という単語を繰り返しながら 不思議そうにこちらを見る少女>>270を前に、 少々困った顔で首を傾げた]
もし、私が不審な動きをとるようならば。 ……逃げなければ、ならないだろう。
起こり得ない「もしも」の話ではあるが、 若い娘が見知らぬ男と同室するにあたって、 持って当然の警戒だと……思うのだが。
(278) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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[そのまま攫われるかもしれない、 売り飛ばされるかもしれない、 暴力を振るわれるかもしれない、 或いは、もっと酷いことを。
出会ってまだ幾時も経っていない。 少女には、ダンがどんな人間であるかなど 判断出来はしないだろう。 だのに、度々余りにも無防備な様子を見せる]
(279) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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[肌に触れる滑らかな掌へと、目を閉じて体を委ねる。]
…あの男の趣味だろう。 ああ――― 蟻は困るな ……ッ?!
[不意に首筋に触れた生暖かさに、 間を置かず加えられた局部への刺激に、 背筋がびくと張りつめた。]
(-80) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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な … にを ……!
[朝から執拗に舐められ続けてきた体だ。 そこはたちまちに刺激への反応を露わにする。
急激に熱くなった体を逃がそうとしつつ、 きつく、睨みつけた。]
(-81) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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|
[呼ばれて>>274、そうだと頷いた。
逡巡の後名前を告げられて、ゆっくりと響きをなぞる]
……レティーシャ。
(280) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
|
|
― 宮殿 ―
[砂漠の民の朝は早い。 薄暗いうちから精力的に政務を執り行っていた王のもとへ、 側近や、召使いのものらからいくつか報告や噂が届く。
曰く、このところ宮殿内に白人が増えた、というもの。]
掟に従って捕らえてくるのは構わぬが、 王たるわたしに断りなく、というのはいかんな。 ふむ…。
[しばらく考えた後に、召使いらに下命する。]
(281) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 22時半頃
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うん。わかった。
[次にいくという場所に疑問を挟まずに促されるまま窓から飛び出ずにちゃんと歩いて外にいく]
さあ?なんだろうね。大工さんかな。それとも煙突掃除かな。
[砂漠の海に囲まれたこのジッドでも遭難して干からびることなく勝手にたどり着いていた。その手段を散歩としか称さない銀髪の青年は、唇を尖らせるファラ>>275に柔和な笑みを浮かべながら、羽音程度の足音しか立てずにファラの後ろから岩場を登っていく]
ファラ!!
[脚を踏み外しふらつくファラを見て、普段の呑気さが僅かに剥がれて支えるようにファラへと腕伸ばし掴んだ]
(282) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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今宵、宴を執り行う。 新参者の身柄を請けたものは、 そやつらを連れて宴に出るよう言っておけ。
[命令を受けて、使者たちは該当する者たちへ王の言葉を伝えるべく、散っていった。]
(283) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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[咄嗟に身構えた衝撃はなく、代わりに腕を掴まれ、長身の身体で受け止められる。 しばらく状況が解らず固まって目を瞬いた後、漸く息をついた。]
……あり、がとう。 今まで落ちそうになったことなんかなかったんだけどなぁ…
あ、ちなみに、ヨラの身長で煙突なんて潜れないからそれはないんじゃないかな?
[少し遅れて心臓はバクバクと言っていたけれど、決まり悪そうに笑うとごまかすように言った。]
…大工なら良いね。 此処でも仕事があるから。
[他愛もないように言うと、体勢を立て直し、再びジッドの上、床が平坦になっているくぼみの部分まで上がった。
夕暮れが、砂漠で描かれた地平線を、朱に染める――]
(284) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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― サラサ・宿舎(昼) ―
要求の多いことだ。 だが、しっかりと反応できるのは佳い。
[己の手の下であがる声を受け流して水を注いでやる。]
(285) 2013/01/10(Thu) 22時半頃
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ー 帝都 ー
[故郷が遠く、肉親が亡く。 資格を持たず、管理されず。 血眼をもって探すほどでもなく]
[自らを貶める為に口端にのせた言葉が、どれだけ彼らに都合がいいかをシビルはまだ知らない]
(286) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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|
[掌に乗る質量と目覚めるものを確かめれば、それ以上の狼藉はせずに手を離した。]
あんな風に縛られていたからな、 去勢されかかっていたのではないかと確かめただけだ。
安心しろ、うちの部族では男を捨てさせる風習はない。 去勢駱駝しか乗れないようなヤワな部族ではないからな。
(-82) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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──ほう、ジッドを知っているか。 随分と名を売ったことよ。
[期待に言質を与えることなく、水の後は乾いた布を与えた。]
(287) 2013/01/10(Thu) 23時頃
|
|
服は着るな。
[そう指示して、オアシスの近くに生えている植物をとってくると、肉厚の葉を裂いて中のゼラチン状になった部分を掻き出す。]
これは熱を冷やしてくれる。
塗ってやろう。 髪をあげろ。
(288) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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|
[燭台の蝋が減ってゆくのも構わず、 時間を掛けて少女から言葉を引き出してゆく。
聞けば、無体な仕打ちに耐えられず、移動楽団から 逃げ出したのだと言う。
とにかく逃げたい、戻りたくないと訴える彼女に、 ダンは二つの選択肢を示した]
──授ける金品を元手に、外の世界で自由に暮らし始めるか。
──ジッドにて「客人」として、一生を過ごすか。
[前者は一時的な援助だが自由があり、 後者は永続的な暮らしの保証があるが、 「一生外には出られない」ことを、よくよく言い含める]
(289) 2013/01/10(Thu) 23時頃
|
|
[機会を待って差し出された手紙を、シビルは渋々受け取って]
これは?
[流麗な帝国文字だ。書き崩れていない筆運びは、どこか物慣れなさを感じるもので]
…………。
[「生きていたい」 その最後をしめくくる言葉は]
(290) 2013/01/10(Thu) 23時頃
|
|
[彼女が何を思い、そう選択したのかは知れない。
自分が、何故「ジッドに連れ帰る」ことを選択肢としたのかも 上手く言語化出来ない。
けれど結果的に少女はダンの手を取り、 二人は宮殿へと揃って帰ることに相成った]
(291) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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|
[医者でなくとも、心うたれるものだったろう]
(292) 2013/01/10(Thu) 23時頃
|
|
/* 突貫だけれどこんなでどうだ…!
(-83) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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/* 風呂で遊んでたら村開始までに宮殿に戻れそうになくなったCO
(-84) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[シビルはため息を折り畳んで、手紙を封筒に仕舞う]
俺は、治すという約束をしない。 また、治らず最悪のことになったとしても、労働の分だけの報酬はもらう。
それが条件だ。
[その日の午後には、シビルは砂漠を渡る隊商の幌中で揺られていた]
(293) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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