29 Sixth Heaven
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―メインルーム:個室02―
[室内に音が響く。 それは管理対象である器が個室から出たことを知らせる音で。 そんな機能があるとは思っていなかったから、その音に驚いたように目を覚ました]
な、なに……?
[部屋の中を見渡せば、扉付近に或るコンソールに「暴食の器が部屋を出ました」という無機質なメッセージが一つ]
…………ほんとうに、”管理”なのね……
[孤児院で面倒を見ているのとは違う。 それを知らしめるかのような機能に眉根を寄せて僅かに息をつく。 寝乱れた髪を軽く手櫛ですいた後、ワンピース一枚身につけて廊下へと出る。 昨日、あのままトニーも今迄眠っていたのなら、おなかがすいているだろうと台所に向かうつもりで]
(+19) 2011/04/21(Thu) 22時半頃
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―通路―
[通路に出たときに、チャールズとベルナデットは、まだそこにいただろうか。 チャールズとベルナデットが個室に入ろうとするのならすれ違うかどうかというところだったかもしれない]
今日はチャールズさんだったのね……
[小さく呟き]
(+22) 2011/04/21(Thu) 22時半頃
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―通路―
[チャールズがベルナデットを壁に押し付けているのが見え。 それをトニーがとめようとしているのに、慌ててトニーの傍へとちかより]
トニー、駄目よ。 チャールズさんにはチャールズさんの考えがあるし、ベルナデットさんはそれを受け入れる立場だから邪魔しちゃ駄目。
[トニーにしたいことをすればいいと告げるチャールズと、早く行けというベルナデットにかぶせるように声をかけた。 どちらにせよ、器となったものを無理に抑制するのは良くないのでは、と考えているからこそ、トニーをとめる]
(+27) 2011/04/21(Thu) 23時頃
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[壁に押し付けた少女を蹂躙しようとする牧師からはすこし視線をそらす。 戸惑うようなトニー>>+28の言葉に僅かに詰まり]
……暴れるのをとめることもあるし、受け入れたほうがいいことも、あるのよ。
[確証などどこにもない。 声を荒げるトニーに眉を下げた]
我慢できるのなら、してもいい、ってことだと思うの。 無理に我慢して、トニーが壊れたりするほうが私は嫌だわ。
――トニー、おなかすいてるんでしょう? だからいらいらするんじゃない? ご飯、食べに行きましょう?
[ね?と首を傾げて促す。
すぐ傍で行われることも、少女が早く立ち去って欲しいというから、助けようとはしない。 管理者として正しいのか間違っているのか、それすらもわからないまま、思ったままに口にした]
(+30) 2011/04/21(Thu) 23時半頃
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トニーがそう思うのなら、それでもいいの。 でも我慢しすぎて、辛くなったりしたら大変だと思うわ。
[食べ過ぎても大変なことには変わりないけれど。 でも暴食した人たちを見た事がない地上では、暴食の本当の恐さなどわかるはずもない。
おなかがすいたと頷くトニーの手と手を繋いで、台所に向かい]
パンと、野菜と……お肉もたべる? デザートに果物ももっていきましょうか?
[トニーに食べたいものを聞きながら、ワゴンのうえにのせて行く。 この場では食べる場所がないから、メインルームの大部屋か個室で食べるつもりで]
(+35) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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―メインルーム:台所→大部屋―
そっか……トニーはがんばってるんだね。
[壊れる、という言葉にそっと頭を撫でて褒める。 台所で自分とトニーの分として食事をそろえた。 それは二人前よりすこしおおいぐらいで。
トニーがどれだけ食べるようになったのかはわからないし、欲望に負けたくない様子>>+37を見ればその意思を尊重して]
リンゴもあったと思うわ。 食べた後で、足りないと思うなら私がとりにくるからこれぐらいにしておきましょう?
[カットされた果物も、メロンやキウイといったものも沢山おいてある。 その中からリンゴを取り出してワゴンに載せて、トニーの了承がえられるなら、そのまま大部屋へと移動した]
(+38) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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―メインルーム:大部屋―
[足りるという答えに笑みを返して、トニーと大部屋に入る。 テーブルの上に料理を並べて、ぶどうジュースのはいった瓶も置いた。 ワインもあるけれど、お酒を飲む気にはなれず、子供に飲ませる気もなかったのでもってはこないまま。 待機室の様子を口にするトニー>>+39につられてそちらを見る]
あら、ほんとうね…… みんな、部屋で考え事でもしているのかもしれないわ。
[トニーの傍に腰を下ろしながら答え。 ぶどうジュースをグラスに注いだ]
――どうなの、かしら。 チャールズさんはかなり抑制が効かない様子だったものね…… 院長先生が傲慢になる様子が想像つかないわ。
[それを言えば、小食なトニーが一人前以上食べる姿もあまり思い浮かばなくて。 ただ、昨日から我慢している様子が辛そうにもみえた]
(+41) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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―メインルーム:大部屋―
[どういたしまして、と笑みを返し。 パピヨンについてはそうね、と頷いて]
――院長先生がこちらにきたとき、辛くないといいのだけれど……
[案じるように呟いて、食事を取る。
食事を始めて直に、むさぼるように食べはじめたトニーの姿には驚いたように瞬くけれど、その食べる手をとめさせることはしない。 一人前を超えるかどうか、というところまで食べるのを、ただ心配そうに見やり。 自らの食事も済ました]
トニー……成長すれば、もうすこし食べれるようになるかもしれないわ……
[苦しがる様子をみれば、押さえた量を出すべきだったろうかと後悔する。 それでもきっと望む寮を用意して行くことは変わらない。
ソファに突っ伏してなく子の頭を撫でて、落ち着くまでは傍にいる**]
(+44) 2011/04/22(Fri) 02時頃
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―メインルーム:大部屋―
[トニーを見送った後、憂うようなため息を一つ。 待機室であるやりとりも眺めてはいるけれど、声をかけることはしなかった。
チャールズ>>+72がやってくるのが見えれば会釈をし]
トニーは……いまは部屋にもどってるの。
[そう答えて。
待機室のやり取りに耳を傾けるのを邪魔することはない]
(+75) 2011/04/23(Sat) 22時半頃
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―メインルーム・大部屋―
休めているのかはわからないけれど…… あの子の体と、押し付けられる欲望がつりあってなくて辛いみたいで……
[食べ過ぎるほどの食欲などはわからなくて。 だから食べ過ぎてしんどいのに未だ食べたいと泣いていたトニーの姿を思いかえして瞳を伏せる。 傍にいても役に立たないから、どうしようもない。
こちらに視線を向けないチャールズと、無理に視線を合わせることもないまま、話に頷いた]
拒否できるのなら、したいと思うのもまた当然のことじゃないかと。 でも……そんなにすぐに次の器が見つかるのかしら……
[災厄があふれ出せばどうなることかと眉をひそめる。 最初に見せられた、器が拒否した場合のたとえを思い返して、もうひとつ、ため息をついた]
(+78) 2011/04/23(Sat) 23時頃
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―メインルーム・大部屋―
[パピヨンらしき大声は聞こえてもその内容まではわからない。 やってきたベルナデットにひらひらと手を振り]
次に接続されるのが誰か……それでもめてるみたい、ね。
[ちゃんと待機室の話を聞いていなかったからよくわからない。 考えることの主軸は、己が管理する対象である器に関することだったから。 ただ、器であることを拒否する話は、少しは聞こえていた]
そう、ね…… いま選ばれた人たちが拒否しているように、次の人たちが拒否しないとは限らないもの。
[ソファからすこしはなれた椅子に座ったまま呟く。 チャールズの手が肩に触れれば、その言葉に同意するように頷き]
トニーの覚悟も、貴方の覚悟も、じゃないかしら……
(+81) 2011/04/23(Sat) 23時頃
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―メインルーム・大部屋― 強欲がどういうものかはわからないけれど…… 傲慢と強欲が似ている、ということかしら。
[ラルフの宣言に、たった一人でどこまで変えられるのだろうと軽く首をかしげ。 今のラルフの姿が強欲だというのなら、それが蔓延したらどうなるのかと眉をひそめる]
一人が拒否して、システムが終わるとはおもわないけれど…… もし終わるのなら……トニーが苦しんだことに何の意味があるのかしら……
[案じるような吐息を零せば、慰めるように肩を撫でられる]
誰でも、醜い自分を見せたいと思う人はいないわ。 私はただ、トニーを一人にしたくなかっただけだもの……それほどの覚悟などなかったわ。
[ベルナデットの覚悟がどれほどのものかはわからない。 ただ彼女の覚悟、のときにちらりと視線をむける。
背後にいるのが色欲の器だとはしっているし、現場も見たけれど。 まだ、どこか考えが甘く、その身に降りかかることを予想すらしていない]
(+84) 2011/04/23(Sat) 23時半頃
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―メインルーム・大部屋―
何かを望み願うことじたいが、欲なのかもしれないわ。
[考えるように呟きが溢れる。 ベルナデットが萎縮したことには気づかず、モニタの向うのラルフに声をかけるのを黙って見やり。
慰める手が二の腕にふれ、耳元でつげられる言葉に擽ったそうに首をすくめる]
此所にくる前から知っている少年が決断したのに、その管理者に選ばれた私がついていかないなんて考えられなかったもの。 あまり、役には立てていないけれど。
……時間がかかったら、上にはどれだけの影響が出るのかしら。 すでにこちらにいる私たちには……どうしようもないことかもしれないけれど。
[二の腕を掴まれてチャールズを見上げる。 そこに欲は見えるだろうか、見えたとしてもそれから如何しよう、と考える程度だけれど]
(+88) 2011/04/24(Sun) 00時頃
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―メインルーム・大部屋―
それもそうね……でなければ生きていけないもの。
[訂正するチャールズの言葉に納得したように頷き。 押し留める力に一度瞬き。 耳元――というより首筋近くでしゃべられる吐息がくすぐったい]
トニーとチャールズさんはつらい思いをするまま、ということかしら……
[途切れた言葉の先を考えていた。 トニーの声>>+90が聞こえて、視線をそちらにむける]
トニー、大丈夫? ……っ
[チャールズに向けていた意識を少年に向けようとしたときに、首筋をなめられて小さく息をのむ。 チャールズの管理者ではないけれど、男が求めるのなら拒否するつもりはなかった――ただ少年の前では別で。 慌てて離れようと身じろいだ]
(+93) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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―メインルーム・大部屋―
他に、接続されること選ぶ人がいないのなら。 ――ご褒美になるかはわからないけれど、手助けならいつでも。
[色欲を受け止める器がいるとはいえ、健康的な女に当たり前にある欲を押さえつけるよりは協力するのを選ぶ。 だけど、それを幼い器に見せるつもりはなくて、チャールズ>>+95が開放してくれたことにほっと息を付き]
ええ、トニー、私はあなたの管理者。それは変わらないわ。
[割ってはいるトニーにありがとう、と笑みを向けて、その頭を撫でた。 モニタの向こう側と再会を誓う娘にチャールズがかける言葉には、僅かに瞳を伏せる。 だが、彼らのやり取りに口を挟むことはなくて、トニーに視線を向け]
何か欲しいものはない?
[何時もの態度で、訊ねた]
(+97) 2011/04/24(Sun) 00時半頃
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―メインルーム・大部屋―
[欲しいものがあるのに、それを我慢する少年>>+98の頭をもう一度撫でた]
……そう。
[身体に見合わぬ量が食べられない様子はすでに知っている。 あれからそれなりに時間は経ったけれど、まだ食べれるほどではないのだろうと理解して。 ほしい、といえばいつでも用意できるように、傍にいることにした**]
(+99) 2011/04/24(Sun) 01時頃
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