219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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ぐっ………ああああああああ!!!!!
[ばきり、みしり。左肩が外れ骨が軋む音。 その重さにそのまま地面に踏みつけにされて めきめき、みしみし、何本の骨がやられたか。 じとりと体が冷えているはずなのに脂汗が滲む。 叫んだところで酸素が薄いその空間では 十分な酸素を取り込むこともできずに 唇が開いてはく、はく、と震えた。 それでも、男はブーマーの体に右手を伸ばし ゼロ距離からの氷槍射出を試みるのだ。 離れて仕舞えば、そのまま地に転がり痛みに呻く。 それでも、ギリと死神の男を睨み付ける その鋭さばかりは失われない]
(168) 2017/06/20(Tue) 15時頃
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……あいつには生き返ってほしい。 俺よりもあいつに、生きてほしい。 ……それに、そんな、理由、いんの?
[生きたいと思う事に。 生かしたいと思う事に]
理由、いるんなら。 ……お前らなんかに負けてたまるか!
(169) 2017/06/20(Tue) 15時頃
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[けっ、と吐き捨てるように言いながらも 痛みに顔を顰めながら、ゆらり、立ち上がるために 膝を立てようとする。 その四肢は震え、痛みに力が入らないのは 目に見えていたし もしまだブーマーっが生きていたのなら それを倒すべし、と新たに氷槍を お見舞いする事だろう。 飛んできたブーマーを地面からの氷槍で貫いたら ブーマーの早贄が出来るかもしれない]**
(170) 2017/06/20(Tue) 15時頃
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/* チェーック!!!
(-82) 2017/06/20(Tue) 16時半頃
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─ 5th day/九想屋近辺路地裏 ─
[地から聳え立つ氷槍が、ブーマーを貫いて>>@105 しかし命の雫は滴り落ちる事なくその姿は消える。 まるで虚無や影を相手に命の勝負をしているよう。 拳を握りしめながら、しかし痛む身体は 震えてしまうのを隠すことができないままに 死神を睨みつける。 大層、自分には勝手な言い分に聞こえるが 耳に痛い部分でもあった。 しかし今はそれに構っていられるほど悠長でもなく]
ウルセェよ。 俺がそんな残念なやつで悪かったな……?!
(185) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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[は、と目を見開いたのは。 ひゅう、ぴゅう、と辺りを風が舞い始めたからでなく すぱりと、彼の周りを舞っていた蝶が 2つに分かたれて死にゆく様。 くらりとまた酸欠で頭が揺れて痛む。 体も彼方此方軋んで、言うことを利かず。 ひゅ、と喉が風の音を奏でたのもつかの間]
い゛………っ!!!!!
[小さな空気の弾丸が、左脚に打ち込まれる。 その痛みに、せっかく立とうとしていた身体は崩れ 再び地に伏した。 じくりと痛みが広がっていき、痛みは熱となり、 痛みがズクズクと熱になると言うのに 流れる血はどんどん体温を奪っていく。 地に倒れ伏したまま、パツパツに腫れ上がった指先を ぐぐ………っと悔しげに握りしめたが]
(186) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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……俺が勝つかも、だろ? 負けたって、そうだなあ。 たとえ逃げ切りでも、生き延びるかも>>@102
(187) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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[例えばこの瞬間に誰かがミッションをスピード解決! 殺される前に明日になればほら逃げ切り、だろ? そう言いたげにニヤリと口の端を上げて見せたが 脂汗滲むその顔では迫力に欠けたか。 折れた骨が肺腑にでも刺さったか、 ゲホリと無せれば紅が口元を染める。 それでもなんとか相手に顔だけを向けてみせた。 それに何を持ってW普通でないWかだなんて。 自分にとってと、誰かにとってですら違うのに。 不特定多数に普通とされたもの、 社会に受け入れ易いもの、 そんな基準でしか考えられないと言われれば そうだったのかもしれない。
けれど、 母親に呪縛のようにW私には貴方しかいないW そう繰り返されて、立派な息子になれと言われて。 自分は違うのだと思い知った時の絶望と言ったら!]
(188) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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[でも、それでも、母親じゃなかった]
………っ、仕方ねえじゃん。
[自分のエントリー料は、自分自身]
俺の中の大切なモノ 持ってかれちまったんだから……。 俺を形作るその、ほぼ全て。 今の俺は上っ面の俺でしかない。
俺が演じる、 きっと社会一般に通じるW普通の男の子W
……ちょっと俺の理想込み?
[それだって確かに自分の一部だけど ごっそり持っていかれた、自分のパンドラの箱は]
(189) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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……そんな空っぽがらんどうの俺だから ただ消えたくない俺よりも 生きたいって思える希望を持つ豊原の ちゃんと生き返って元気にしてる姿 見たいな、とか。そんなことも思うけど。
[自分の為?>>@104 そう、自分の為だよこれが]
生き返って元の俺に戻るより あいつがいきて幸せになれる方が 嬉しいって思えたんだよ
[嗚呼、だけど。 その感情に名前をどう付けたらかなんて、知らない。 ……でも。恋愛では、なくて]
(190) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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『ごめん、ニッキー、ごめん』
嗚呼でも、あいつの本当の姿ってのも 見て見たいかもな。 きっと、いいオトコ、なんだろ。 きっと俺が惚れるくらい?
[悲しげに脳内で語りかけるのと同時に こちらの顔は不敵に笑って見せる。 嗚呼。息が苦しい。 ビシャリとまた血を吐いて、それでも。 肘を地面につけて、なんとか上半身を反らそうと]*
(191) 2017/06/20(Tue) 19時半頃
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/* 今更ながら美術部じゃなくて 写真部にでもして撮影してるときに ニッキーに惚れてしまった縁故でも しときゃよかった←本番ぶっつけすぎタイプ
(-87) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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─ 5th day/九想屋近辺路地裏 ─
……OK、いいぜ。 貰えるチャンスがあんなら、使う。
[ス、とその笑みが消えたのは相手の真意を 推し量ろうとする為だ。 しかし、人のそれすら推し量ることのできぬ若輩者に 何がわかると言えただろう。 しかし問いかけには、首を横に振ろうか]
……嫌いなわけ。でも、そうだな。 生き返れるとしたら、もう、 誰の目もきにすることなく……げ、ほっ、 本当の自分、曝け出して、 ケホッ、………胸張って、生きて、みたい
(200) 2017/06/20(Tue) 21時半頃
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[喉がひりつく。喉に鉄錆の味が絡みつく。 幾度か咳き込めばタダでさえ薄い酸素が更に枯渇して ぜは、と呼吸してはまた噎せた。 視界が霞む、それでも、 死神が示した一本道を、ずるずると。 血を垂れ流しながら、ゲコリと闇色が鳴くのを 気付きながらも這い蹲って行こうか。 ここにいれば、空気がなくなり死ぬのは必至と。 その指先からは皮膚が破け爪が割れて 新たな赤が滴っていく。 混凝土の地面に引っかいたような五指の赤が残され]
例外……なんだよ、それ。 参加者が関係すんのか? 知るかよ、例外だろうが、 何だろうが、生き残れれば……
(201) 2017/06/20(Tue) 21時半頃
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ッヅアアア!!!!
[途端、視界が赤に染まる。 闇色蛙が目玉を狙い、左をグチュリと潰して バタタッと緋色の涙が溢れたが 伸ばされたベロをむんずと掴み 這い蹲りながらもカエルをつかめばグチュリと 直接氷槍を突き刺すように精製し、消滅させ]
はあ、はあ…………は、ぁ……。
[息も絶え絶えになりながら、向かおうとする。 生き残るための道へ。 そこが自分を狩る場所なのだとしても]*
(202) 2017/06/20(Tue) 21時半頃
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─ 5th day/九想屋近辺路地裏 ─
初めからくれてた、>>@119 とも思えないけどな。
[しかし、あの時には初めて人を殺したばかりで 激しい動揺から解放されていなかったのもある。 此方とて、最初からそう言った交渉ごとを 持ちかける精神状態ではなかったのかもしれない。
それがたとえ誤解から生じたのだとしても。 それがたとえ事故だったのだとしても。
(あいつらは、事故で俺を殺したんだっけな あの子を泣かしたのは誤解じゃないから 先輩は……どうして、俺を)
(209) 2017/06/20(Tue) 22時頃
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[桃源郷に行くんです、探さないでください。 そう伝えたのは美術部の先輩だった。 彼だけは自分のことを理解してくれていたと そう思っていたのを思い出す。 けれど、この街から出ようとする自分を呼び出し あの場所を指定した先輩は
自分が殺されるのを、怯えた目で遠くから見てた 裏切られたけど責める気になれないのは もう良いって、諦めてるからだろう 彼は桃源郷ではなかったしその場所も知らない 暴力に屈してしまう、そんな青年の一人だったのだ]
(210) 2017/06/20(Tue) 22時頃
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二度目の死……まだチャンス、が? ああ、そりゃ、良かった…… でも、でもな、やっぱ、生きて、 今日、生き延び、て
[ホッと、もしかしたら死神には理不尽な さらなるチャンスがあるかも知れないと>>@120 気が緩みそうになるが、そう。 今日を生き延びれば関係ない! 気を緩めた瞬間に気が遠のいた気がして それはいけない、と、気を取り直し]
あ、ぅ………あ、あ、
(211) 2017/06/20(Tue) 22時頃
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[呻きながら、言葉にならない声が漏れる。 頭を過ぎったのは、しもやけになった時 首を触って温まると和らぐ、と教えてくれた時。 つめたーい!さむーい!とはしゃいで、 なら母さんの首に触って良いわよ?…なんて。 雪国への旅行、初めて見た氷柱が朝日に輝いて。 キラキラして綺麗だった。 舐めようとして汚いって怒られたっけ]
(なんで、いまさら、こんなこと) 『ニッキー』
(212) 2017/06/20(Tue) 22時頃
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[脳内の声ですらか細いだろう。 泣きそうな震える声になってしまった。 実際にはもう、空気が薄すぎて声帯を震わせるのも 辛いほどになってきてしまった。 ひゅ、ひゅ、と喉に空気が通る音。 それでも、何か変わりはしないか。 とどまり待つことのできない男は、 九想屋に向かって、ズルズルと這いずって行く。
辿り着けたかどうかは、目の前の死神の裁量と 風前の灯火となった自分の生命力次第だろう]*
(213) 2017/06/20(Tue) 22時頃
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/* えっ、辿り着けたことになってる?!
(-103) 2017/06/20(Tue) 22時半頃
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/* そ、そこら辺は、死神さんに託そうと思ったんだけどなーw ど、どーしよー。 秘話返してから考える(
(-104) 2017/06/20(Tue) 22時半頃
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『……あんがとな。 でもさ。おれ、ちゃんと伝えたかった。 誤解されたまんまは、いやだ。
………何も、言えないままだったから。 俺たちの力は、ヒトゴロシもできる力だ。 それに慣れてきてしまってたのが、怖い。
…でも、ありがと。 でもさ、ブルースカル。 奪おうって奴も、いるかもなって気付いて。 本当は参加者同士、 お互い警戒しないといけないかもって、今更』
『ニッキー……豊原、うん、ありがと』
[声を聞いてるとホッとする。 自分よりも小柄だが本当は同学年の相手に こうして相談して励ましてもらっている そのことが妙に嬉しかったが]
(-106) 2017/06/20(Tue) 22時半頃
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『……おれの、元カノ。 可愛くて、優しくて、だけどちょっと アホの子、だったな。 ……別れ方が悪かったけど 悪い先輩に目をつけられてたから ……心配、だな』
[あえて、公園に向かおうとして見てしまった 傷だらけの姿には触れなかった。 ただ事実だけを述べて、けれど、 その直後の物音に驚いて ペンギンを急襲することになる]*
(-107) 2017/06/20(Tue) 22時半頃
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─ 5th day/九想屋? ─
[そこは。どれだけその場所から 離れていただろう、近付けていたのだろう? 黄色い群衆が反応を示すらしい エンゼルピギーズのバッジは ベルトループに括り付けた小さな帽子に付けられ それに、子豚たちが反応したかどうかも 自分には分からない。
呼吸が少しずつ楽になる。 けれど、片目は潰されて 口からは何度も血を吐いて ゲホゲホ、噎せては酸素を取り込んで。 早く、ミッションさえ終わらせれば。 その方法もまだ、知らないのに]
(231) 2017/06/20(Tue) 23時頃
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[誰かに、呼ばれた。>>217 女性の声って事は、三留さんか。 おれなんかに構わないで、早く、ミッションは どうなっているんだろう? 次いで、何度も頭だけで聞いていた声が やっと鼓膜を震わせる。 其方へと顔を向ければ、ぼんやりとした 視界の中に小柄な人影。
ああ、呼んで、間に合わなかったら 申し訳ないって思ってたけど。 来てくれたのか、そう思えば顔が綻んだ。
だから、きっと幸せそうに頬が緩んだ。 豊原にだけに向けて]
ニキ、
(232) 2017/06/20(Tue) 23時頃
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[瞬間、後頭部から額にかけて、何かが自分を貫いた。 その空気の弾が、彼に当たっていなければ良い。 当たっていたとして、ああ、俺のせいで]
(233) 2017/06/20(Tue) 23時頃
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『ごめん、豊原』
(-109) 2017/06/20(Tue) 23時頃
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[謝罪の言葉も紡げないまま、 男は片目を見開いたまま地に倒れ伏す。 その後どれだけ血が流れたか。 もう、反応する事は、できない]*
(234) 2017/06/20(Tue) 23時頃
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/* あ、あかん なまじ起きてるから ポップやりたくなってきたwww
(死後、ごめちゃんに説得されてダイのためならおれはなんでもできるーうぉー!って戦闘中のバランに魔法攻撃→死者が動いた?と驚いてすきできたバランにライディンストラッシュー!!!
(-119) 2017/06/20(Tue) 23時半頃
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