244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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─ 回想:一番目の記憶 〜 Der erste Speicher ─
[一番古い記憶────
森の奥深くにある泉のそばで 母に魔術を教わる 幼い " 少年 " 実母であるかなんて 分からない 父親、という言葉すら 知らなければ ふたりで暮らしている事に 疑念の欠片もなく 買い出しは 母が 故に 少年が森から出ることは 皆無で 母もまた 外の世界をなにも語らない だからこそ 見識の狭さは日々の幸せを約束する
───── " 魔法 " 其れが 世界に於いて異質なモノであると 知らなかったのだから ]
(246) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[或る日の事 ───── 泉のそばでひとり 果物をもぎ取っていると 草むらから現れたのは 同じ歳ぐらいの少年 母以外 誰とも話した事なんてなかったから 大きな幹に隠れながら 恐る恐る果物を差し出した
打ち解けたのは直ぐだった 彼は貴族の子供で 狩猟中に小鹿を追って 付き人とはぐれたらしい 貴族、というのにも理解は叶わなかったが はじめて聞く外の世界に 心は踊った 彼の方は、と云えば 森の中に住んでいる少年に興味が沸いたようで ランプに魔法で 紫の炎を灯せば とても驚いて すごいと褒めてくれた ]
(247) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[また遊びに来てもいいかと聞かれたので 子供が かろうじて通れる抜け道を教えた " 森からは出てはいけない " と言われていたから 少年が抜け道を使って出る事は無かったけれど 彼は その抜け道を使って遊びに来るようになった 彼と会っている事は すべて母には内緒 怒られるに決まっているから 内緒にしていてね、と彼にも口外しない事を頼んだ 初めて出来た 友達 彼と過ごす時間は楽しかった
けれど日々は過ぎ───── 彼が成長して抜け道を通れなくなれば 会いに来る事は なくなった ]
(248) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[少年が青年となった頃───── ひとりで買い出しも許されるようになれば 街で 懐かしい面影を持った男に出会う 矢張り あの日の" 彼 " だった 彼は懐かしそうに言った
" 今日はすぐ屋敷に戻らないといけないが 明日また この街で会えないか "
" ランプに灯された あの綺麗な紫の炎を また見たいんだ " 唯一の友達に もう一度会えた喜びに コクリコクリ、何度も頷いて 馬に跨り 足早に去る彼の姿に手を振った ]
(249) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[翌日───── 約束した小さな広場には 椅子に腰掛ける彼の姿 他には誰の姿も見当たらない 静かすぎるぐらいに
彼は昨日の軽装とは違い 今日は甲冑姿 今は教会付の騎士団にいるらしくて 脱ぐ暇も惜しんで会いに来たと言われれば 嬉しすぎて 口元が緩んだ
思い出話で盛り上がった頃 彼が椅子の後ろから取り出してきたのはランプ " 誰も見てないから ここで見せて欲しい " 外で魔法を使う事の不安はあったけれど 確かに 広場には誰もいないし 断って 楽しい時間を台無しにしたくなかった ]
(250) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[───── ぽぅ、と ランプに 紫の炎が灯された瞬間 彼が立ち上がり ランプを掲げたまま大声で叫ぶ
" ご覧になりましたか司祭様! これぞ、魔法使いである証!! "、と
それと同時に 建物や草陰から現れたのは 彼と同じ甲冑姿をした 多数の兵士 その後ろにはローブを纏った中年の男 ローブの男が号令を掛ければ 甲冑兵達は剣を抜き 近づいてくる
どういうことなのだろうか、と 慌てて彼を見上げれば 胸に鈍い痛みが走った ]
(251) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[ランプを持っていた筈の 彼の手には剣が握られ 其の剣は 青年の胸に突き刺さっていた
朦朧とする意識 そこから先は よく覚えていない
" 約束通り 黙っててよかったよ " " これで 俺も出世できる "
そんな彼の言葉だけが 暗い意識の中で 鮮明にきこえた ]
(252) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[目を覚ますと──── いつもの光景だった 森の奥 母と住まう小屋の中 いつものベッドで目が覚めた 夢だったのだろうか───── ? そんな疑念はすぐに消える
横にはベッドに覆いかぶさる 母の姿 眠っているのではなく─── 死んでいた
母が使う魔法は " 癒し " 全ての魔力を青年に使ったのだろう 身体は老婆のように しわしわになっていた
込み上げてきたのは 深い怒り 悲しみ 母の亡骸を抱きしめ 誓ったのは復讐 ]
(253) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[けれど、枕元に置かれた水晶と 母の手紙
" この水晶を割って 記憶を捨てなさい 誰も恨んではいけません 愛する カルス 貴方に幸せが訪れる事を "
全てを忘れて──── ? 忘れたら 此の怒りも 憎しみも 身体の外に出ていってくれるのでしょうか
それでも青年は 母の遺言に逆らう事などできない ならば──── いっそ 別の人間《 魔女 》として 生きよう
母の着ていた服を引き継ぎ 母の名前を引き継ぐ──── " フローラ " と ]
(254) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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― そして、現在 〜Jetzt gerade ─
[記憶を封じていた水晶の魔力は 長年の歳月に因って 弱まり
髪の先まで魔力を巡らせたことで 完全に効力を失った
全ての記憶は" フローラ "の中に ]**
(255) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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/* なんか適当に決めた設定を あとから辻褄合わせるのって楽しいよね!(おい
(-58) 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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/* とりあえず相方がエロいです//
(-61) 2018/06/17(Sun) 21時半頃
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[キミは、紫色の部屋に慣れ過ぎちゃったのかしら。 紫の瞳、紫の髪にも動じない姿───
裏切る人間もいれば、 最期まで信じてくれる人間もいる。 キミは──────? ] ………そっ、か
巫女入りの儀…… 出会った頃、そんなコト言ってたわね それ、後で詳しく聞かせて? [アタシが怖くないんだって。>>271
────── なら、アタシは。]
(293) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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………当たり前、よ あんな刻印が消えたぐらいで アタシから逃げられると思ったら
…………大間違いよ [とても大切な事に気付いていなかった。 アタシが思うキミの幸せと キミ自身が思う幸せ>>272は 全然違っていた事に。
" 魔女 "なんかと一緒に居れば不幸になる それがアタシの決めつけであったなら。
紫色をした炎───── このチカラが汚れて見えても キミに降りかかる困難を 焼き尽くしてみせよう アタシのオモチャは、アタシが守る。 ]
(294) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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[もしキミが刻印を消してくれなかったら─── 威嚇で紫炎を生み出すことは出来たけれど 止めは刺せなかった。
国中に手配書が回れば、 事態はもっと深刻だったでしょう。 旅とか引っ越しなんて冗談めいた言葉で無くてね。
一緒なら なんでも歓迎、 そんな笑みを浮かべる君を抱き上げて、背負う。]
ちょっとね……… 久々に魔力を放出したら 昔の事、色々思い出しちゃった
男の姿だった時の名前…教えてあげましょうか " カルス "っていうの
(295) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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あんまり背中でジタバタするなよ? ─────お姫さま
なんてね
(296) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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[少しばかり低く出した声は、 かろうじて男の声に聞こえるだろうか。
揶揄うのが楽しいんだから、仕方ない。 背中から伝わるキミの胸の高鳴りも感触も>>273 どういった感情がそうさせているのかは わからないけれど。
愛しい子、とは別の感情が アタシの中にもあるのは確からしい。 ]*
(297) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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………ちょっと、だいじょうぶ? [背負うと言っても、 家まで一気に運べるほどの体力は無くて。 樹の幹にもたれさせようにも、 ぐったりと倒れ込んでしまった。 ]
(-71) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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うーん……なにを盛られたのかしらね ちょっと唇 貸しなさい [キミの舌から絡めとれば 盛られた薬が分かるかもしれない、と。
拒否の言葉が届かなければ 唇を重ねた後、 直接アタシの舌でキミの舌を探るでしょう 薬の成分を絡めとらん、と。 ]*
(-72) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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/* うーん、うーん…… フローラでエロルするとしても……… どんな内容になるか全くイメージできないよ夢見さん(
(-73) 2018/06/17(Sun) 22時半頃
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[キミが、アタシの捨てた名を紡ぐ。>>339 その名で呼んだのは キミで3人目。
母と、初めての友達──── だと思ってた男と。 それも、もう50年近く昔の事だから 今、知っているのはキミだけかしらね
───── キミだけでいい。それで充分。 いつかまた、語る日も来るでしょう。 ]
(387) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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………ふふ、お姫さまは否定しないのね [よいしょ、とキミを背負う。 それは、敵地から姫を救い出した騎士のように。 男のような低い声で揶揄えば ジタバタは しないらしい。>>340
ああ、本当に揶揄いがいのある────
愛しい子 ]
(388) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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ほら、ジッとしてなさい
………っ ん…… [帰路の途中、少し休憩と───── 柔らかい芝生に下ろしたキミは、ぐったりと。 何かを盛られたのは間違いない。 顔を近付けて、唇が重なったら キミの下唇を舌でなぞり 口腔へと差し入れる。 キミの口の中を一周するように──── アタシの舌はぐるりと這って。
最後にキミの舌を捕まえれば ツンツンと先端をつつき合ってから ねとり、絡ませていった。 ]
(-125) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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ぷは………っ
………ん、 …ん──── ?
[唇を離せば、首を傾げながら 奪ったキミの唾液を、口の中で くちゅくちゅと。
納得したように小さく頷けば、 取り出したハンカチで口の中に残る唾液を拭い去る ─── アタシまで薬にやられてる場合じゃないし
とろんとした眼差しのキミ。 指先で頬を優しく撫でながら、微笑んで ]
(-126) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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アタシまでそうならないように 身体の中には入れないわよ ……これ、身体がしびれてるでしょ?
あと─────… 身体が火照って ムズムズしない…? アタシも昔 よくやられたやつだわ
[強く膝を閉じ合わせているのに気付けば " 家に着くまで我慢なさい、これは命令よ " 刻印は消えたのにも関わらず 命令権を。 ]
(-127) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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[ま、死ぬことはないから──── 家で処理しなさい、と。
それでも我慢できなそうなら、伝えるでしょう
アタシが此処で手伝ってもいいけど、 媚薬に狂う姿なんかアタシに見られたら たぶんキミは立ち直れないわよ?なんて ]
(-128) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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[家路に着く途中で聞いたのは " 巫女入りの儀 " について─────。 キミが逃げないと いけなくなったキッカケ。 ] あの教団……昔から無茶苦茶ね 引っ越し前に 潰しておこうかしら [部屋に入れば、迎えるのは 淡く揺らめく紫の光 キミをベッドに寝かせて。
───── おやすみのキスを 軽く唇に。
唇にだなんて 動けないのを良いことに、って? アタシだけのオモチャですもの──── 何が悪いのかしら。 ]
(389) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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[一応、解毒剤──── それでも身体がちゃんと動くのは 明日の朝でしょうけど。
キミの部屋から離れ、居間の椅子に腰を掛ける。 声を掛けられれば 何処にいても聞こえる小さな家ですもの。 なにかあれば駆けつけるつもり。
おもむろに立ち上がると 衣装箪笥の中から 取り出したのは────
持っている衣装の中で 一番古く 今やボロボロになった、ワンピース
瞳を滲ませて、ぎゅっと抱きしめた。 ]**
(390) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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『 ねえ、おかあさん
ぼくは今、とってもしあわせだよ 』**
(-124) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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/* ふぇ……ギリギリすぎでしょ(
(-129) 2018/06/18(Mon) 23時頃
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