171 獣[せんせい]と少女
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/* 鳩から覗いたらユージン先生がかっこよすぎた…!!! ごめんね、ごめんね。ありがとう。
(-122) 2015/10/12(Mon) 04時頃
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[聞き返してくる、エフ先生の声。>>318]
わたしは、エフせんせいがいい。
[だからもう一回。黒い先生の目を見て繰り返す。 なんとなくまだ続きがあるような気がするのに、 エフ先生の口からそれは出てこない。]
……だめ、かな。
[ちょっとだけ、不安になる。 けど。]
(356) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[ユージン先生と聞いて、蒼い目を丸くした。>>319 そうだ、どうしよう。 また慌てだしてしまいそうなわたしを止めたのは、 今度こそ聞こえた、言葉の続きと。]
────うんっ!
[わたしが驚かそうとした時みたいに笑う先生の顔に、 ぱっと笑顔になってエフ先生に抱きついた。 エフ先生が、わたしだけの"せんせい"になる。 そのことがとってもとっても、嬉しくて。]*
(357) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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……ひゃっ! ユージンせんせい?
[いつから、そこにいたんだろう。>>301 ユージン先生の声にびっくりして 抱きついていた手を放して、振り返る。]
あのね、ユージンせんせい。 わたし…───
[エフ先生と行きたいって、言わなきゃ。 でも、ユージン先生の方がちょっと早くて。 わたしのさっきの声が聞こえちゃったこと、 わかってしまった。
ユージン先生の風が、通り抜ける。林檎が落ちる。 ぶわっと小麦色の髪を巻き上げる風はやっぱ優しくて ほんのちょっとだけ、さみしさが頬を撫ぜた。 蒼い空に弧を描いて飛んできた林檎を エフ先生と一緒にわたしも受け取って。]
(358) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[美味しそうな林檎に、わたしは笑顔になる。]
ありがとう、ユージンせんせい! うんっ。いっぱいいっぱい笑顔にするよ!
[ユージン先生の手が、ちょっと上がって。 そのまま下ろされる。 そして、ユージン先生の少女を迎えに行く背中に、 わたしは一歩だけ前に足を踏み出した。]
(359) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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あのね、せんせい!
わたしね、今のせんせいを見て こわいっておもう人は、いないと思う!
それでも、もしこわがらせちゃったら…… そのときは、昨日してたみたいに "ごめんね"って謝ればいいんだよー!
[きっとその気持ちは、今の先生なら伝わると思うから。 ちょっと小さくなった背中に、わたしの声は届いたかな。 届かなくてもきっと、誰かが ユージン先生にそれを伝えてくれるって。信じてる。]*
(360) 2015/10/12(Mon) 20時頃
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[ユージン先生の背中を見送ってから。 エフ先生の隣に戻ってくれば、 仏頂面に戻ってしまったエフ先生。>>320 ちょっとだけがっかりするけど、 ずっと笑ってにこやかなエフ先生も、想像できない。
でも少しずつ、 わたしが笑う時、一緒に楽しいって嬉しいって思って 笑ってくれるようになったらいいな。]
せんせい、林檎一緒に食べよう!
……あ。 もうせんせいって呼んじゃ、だめ?
[盟約したら、"従者"になるんだっけ。 おねえちゃんも、オズワルド先生を名前で呼んでた。 すぐに変えなきゃいけないのかな。 林檎を持っていない方の手を伸ばして、 エフ先生の空いてる手をぎゅうっと握った。>>321]*
(369) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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/* ユージン先生の過去にぶわっとなるし、 コリン見つかってよかったってホッとするし、 クラリッサとヴェラ先生の盟約にひゃーっとなるし、 ブロリン先生のミツボシへの返事気になるしで 目が足りない。
(-152) 2015/10/12(Mon) 20時半頃
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/* ふぁああああヒナコかわいい……!!! 少女どの子もかわいすぎてわたし、せんせいになりたい。(まがお) でもエフせんせいともいっぱい楽しいことしたい。
(-157) 2015/10/12(Mon) 21時頃
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[目くばせする先生の目は、もう落ち着いていて。 いつものように、とても優しい。>>392 握り返してくれるあったかい手に、嬉しくなる。]
呼びたいように……?
[じゃあちょっとだけ、 おねえちゃんの真似をしてみようとして。]
エフ……せんせい。 へへ、やっぱせんせいって呼ばないと落ち着かないや。 これまで通りでも、いい?
(423) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[落ち着かないのが半分。 残りの半分ははずかしいような照れるような くすぐったさに胸の辺りがふわふわする。 これをなんて言えばいいかわからなくて、 今は笑って誤魔化しちゃおう。]
せんせいも変えなくていいけど。 たまにでいいから……クリスって呼んでほしいな。
[コリンみたいに。仲良しの呼び方で。]
(424) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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[林檎を持ったまま手を引かれて、並んで歩き出す。 隣で授業中みたいな、ちょっと硬い先生の声。>>395 落ち着いている、いつもの先生。
真面目にお話する先生は、贔屓するように見えないけど それってわたしが特別ってことかな。 だったら、嬉しくて笑顔がこぼれる。]
わたしね。 むずかしいこと考えるの得意じゃないし、 がっこうを出ていくのも、おしまいがくるのも。 そういうものなんだって思ってて。
わたしは誰と並んでがっこうから出てくのかなって、 ずっとぼんやりとしか考えてなかったんだ。
[がっこうの中でゆっくり流れる時間に、 ぼんやりしたまま"とくべつなひ"を迎えてしまった。 どんくさいわたしが誰かを選ぶなんて思ってなかった。]
(439) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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でもさっき、エフせんせいがいいって言ってから。 エフせんせいが、わたしだけのせんせいになるって そう思ったら、とっても嬉しかったんだ。
せんせいがわたしだけ見てくれるならもっと嬉しいし、 これから、いっぱい構ってほしい!
[そうして山雀みたいにおしまいを迎える時は、 先生の手の中にいたい。 なんとなくだけど続く言葉をそっと飲みこんだのは、 先生の今の顔を変えたくはなかったから。]*
(441) 2015/10/12(Mon) 23時頃
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― 物見小屋 ―
[階段を上がれば、気持ちい風が髪と服を攫う。>>408 あの日みたいに見下ろした裾野の街は、賑やかで。>>#1 もうすぐあそこに行けたりするのかなって思うと 心がわくわくと飛び跳ねた。 先生の隣に並んで座り林檎を齧ろうとして、 向けられた黒い瞳に、開けた口をそのまま閉じた。]
なぁに、せんせい?
[蒼い目をきょとりとする。 またあの、真剣な顔だ。きっと大事なことなんだろう。]
獣の姿の、せんせい……。 どうなるかわからないって、 どういうこと?
(447) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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[がっこうでは先生はみんな いつもわたし達と同じような姿してるから。 モスキュート先生だけちょっと違うけど、 エフ先生の元の姿も、上手く想像なんてできなくて。]
せんせいって、獣だとどんな姿をしているの? どうなるかわからなくても…… わたしは、わたしの知らないせんせいを、 もっと知りたい!
[教えてくれるかな。 わたしはまた、せんせいの言葉が理解できるまで 時間がかかるかもしれないけど。
元の姿になった先生に驚いて、林檎を落としちゃったのは たぶんもうちょっと後のお話。]*
(450) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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/* もっとロルを短くまとめる手法を学ばねば……! 聞きたいこととか知りたいことばっかりで 遅くて長くてごめんね、ごめんね!(顔覆い
(-174) 2015/10/12(Mon) 23時半頃
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― 昨日のおくりものと、3分の魔法 ―
[昨日の朝食後。 アヤワスカの声が食堂に響いたんだ。>>284
なんだろうと首を傾げていれば アヤワスカの傍にはモスキュート先生。>>328 パティシア先生も近くにいたのかな。]
………わぁ! きれい!
[真っ白なドレスに歓声を上げる。 たまに書庫でモスキュート先生の周りを>>0:18 ふわふわしてる綿毛を集めたみたいに、真っ白な。
くるりとその場で一回転すれば、裾がふわりと広がって すぐにドレスは消えてしまったけど。
次々に変わるみんなの、色とりどりのドレスに 拍手をするのも忘れて蒼い目を輝かせていたんだ。]
(463) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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アヤワスカ、ありがとう! わたしも大好き!!
[アヤワスカを、ぎゅうと抱きしめるけど。 贈り物をしたアヤワスカのドレス姿は見ていない。 ヒナコもミツボシも、そのことには気づいたみたい。 どうにかならないかな。 モスキュート先生を振り返ったら、音がして。>>331 今度は6人全員揃っての魔法の時間が、 もう一度やってきた。]
(464) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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[ミツボシからのおくりものに合わせて、>>456 お花のおひめさまみたいなヒナコが呼ぶ声>>374 わたしはドレス姿のアヤワスカの手を取った。>>422 こういう時は、なんて言うんだったかな。 前に読んだ本のせりふを思い出して。]
……一曲おねがいできますか、おひめさま?
[わたしもドレス姿だけど、いいよね。 くすくす笑いながら、 ドレスの裾を広げて、くるくる。くるくる。 みんな大好きって抱きついて手を取って、 3分の夢のような魔法は、わたしの宝物になったんだ。]*
(465) 2015/10/13(Tue) 00時頃
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/* エフせんせいお疲れさまなんだよ。遅くてごめんね! ゆっくりで大丈夫!!
明日からちょっと早めにこれるように、がんばろう。 わたしいつも宵っ張りだから(顔覆い
(-180) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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/* ああああちょっとパティシア先生とかぶってしまってるかもしれないごめんねごめんね!!! だめだ議事ぜんぶ頭に入ってない…… (キャパ少なすぎるぷしゅん)
(-183) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
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/* 確定で変身姿見ちゃったことにしようか悩んだけど せんせいやりたいことありそうだしここで今日は止めておこう。って結局なるちきん…… 明日から平日なのが憎い…!
>>474おねえちゃんからのお守りほしいなああ! あとエフせんせいのちからどう私が使うか、 もうちょっと考えておかないとむにゃ……
(-192) 2015/10/13(Tue) 02時半頃
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/* ひゃあああああ!!!?
(-213) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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[口ごもる先生に、身を乗り出してしまう。>>518 ユニコーンって一度本で読んだことがあったはずだけど すぐには思い出せなくて。
どんな姿をしてるって書いてあったかな。 確か、あれは──── ]
────…エフ、せんせい?
[ぼとん、と落ちた林檎が床を転がる。>>523 目の前に現れた姿にびっくりしすぎて瞬きもできない。]
(547) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[だって、先生のいつもぼさぼさな髪は真っ黒だし。 目だって真っ黒だし。 不精髭まで生えてるし、ってそれは関係ないかもだけど だって、だって、だって。
今、わたしの前にいるのは 頭から尻尾の先まで、眩しいくらい真っ白できれいな馬。 ううん、その額に折れた角がある──ユニコーン。]
ほんとうに、せんせい………?
[頭の中に響いてくる声は、落ち着いた先生のもの。 わかってても、すぐには信じられなくて。 わたしの方に踏み出す蹄にびくっと肩が跳ねて 近付いてくる鼻先にぎゅうと思わず目を瞑ってしまった。
甘えるように擦り付けられた鼻頭はちょっと湿っていて 啼く声が物見小屋に響く。 かかる吐息に、ドキドキと騒がしい心臓をおさえて ゆっくりと目を開いた。]
(548) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[頭の中に響く声。>>533 真っ白な睫毛が揺れて、 優しくて深い紺色の瞳がわたしを見つめる。
"少女"のわたしは、知っている。]
ゆるします。 わたしが、わたしの"おしまい"を迎えるまで──
[伸ばした手で、真っ白な毛並みを撫ぜ 蒼い目を細める。 それからほんの少し身を乗り出して、 湿った鼻先にゆっくりと、くちびるを 押し当てた。]
(556) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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あなたがあなたである限り 大好きだよ エフ。
(-219) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[小さく囁いてから、くすぐったそうに笑って。 今度はその首に抱きついて、白馬に頬ずりした。 がっかりなんて、とんでもない。
まだ心臓はドキドキしてるし、 ひなたぼっこしすぎたみたいにぽかぽか頬が火照る。]
大好きだよ、せんせい!
[やっぱり、すぐには主になんてなれなくて。 今度は物見小屋いっぱいに響くくらい 大きな声と笑顔で告げたんだ。]*
(559) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* まだはずかしいのと、 ちょっとだけ秘話が使ってみたかっただけなんだ…!(*ノノ)
(-221) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* >>519せんせい、すごくいいそう。
>>0:508>>1:3 あと、何度見返しても真顔で うはうはって言ってるエフせんせいにじわじわくる。 こういうとこが大好き。
(-228) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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