229 観用少年
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オッサン、我慢しなくていい。 口の中出せよ。
気持ち良くするのは、好きだぜ。
[幾分低く囁いて再び口で先端を咥える。 裏筋の部分で悦を得ない男はいない。
視覚的にも竿の部分は手で扱きながら先端の亀頭の部分だけを口に含んで舌戯で翻弄する。
破裂寸前に膨らんだ屹立を口に含みながら 上目遣いで、ほらイケよ、と訴えた。]*
(-61) 2017/10/08(Sun) 15時半頃
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[褒め言葉だと本気で思った。 口の中にはもう破裂寸前の屹立を咥える。
――――青臭さが鼻が通るのが先だった。
喉の奥に随分と久し振りに精を受け 教えられたままの通りに白い喉を震わせ、態と音を立ててごくりと嚥下する。
荒い息にそれ以上を望みたくなったが。 疲れた時は口淫だけしていたからきちんと我慢をしないといけない。
それが欲情だとかの類いだとはオスカーは知らない。 まだ未成熟の体躯のような少年人形が南方の欲望を飲み干そうと何度も喉を鳴らす。
取り零した分も丁寧に嘗め取るように竿の部分に一度だけ舌を這わせた。 グイッと口元を拭うだけで済ませる様は熟れているように見えたが 外見とそぐわなかっただろう。]
(-66) 2017/10/08(Sun) 17時頃
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コースケ…お疲れ。
[ぽん、と頭を叩く。 こうすれば人間はよく眠れるらしい。
この先は研究とやらで疲弊しきった今日ではないだろう。 オスカーも余り調子が良くない儘だ。
だが、”この先”を楽しみにしている自分に気づく。
枯渇しきって飢えて乾ききったものがすぐに満たされる筈もないが。 満ち足りた気分で南方の隣に眠る。
その顔はあどけなく、先ほどまで南方を喘がせていた少年とは別のように無垢だった。]
(-67) 2017/10/08(Sun) 17時頃
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― 朝 ―
[三日も放置された挙げ句の夜を過ごしたが。 オスカーは”良い子”にしたと思い込んでいる。
三日三晩ほぼ寝ていない南方を気遣って胃に優しい卵粥を用意した。
そうしていつもの時間に布団を剥いだ。]
おい、オッサン起きろよ! 俺は目覚ましじゃねえぞッ!!
[何ら普段と変わりないオスカーだったが。 何となく南方の様子が寝ぼけているのとは少しおかしい気がして
どうした? と問い掛けた*]
(181) 2017/10/08(Sun) 17時頃
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[溜息を吐く。 南方にしては珍しい様子とそこに座れと言われれば フローリングの床の上にちょこんと座り込んだ。
口籠もるようにしていた気がして、静かに待つ。 ようやっと吐き出された声にきょとり、と黒瞳が丸くなる。]
昨日のこと? どれだよ。 はっきりどれか言われないとわからねえよ。
頭撫でたことか? 唇奪ったことか?
ベッドに潜り込んだことか?
[作り物だが目は雄弁に語るもの。 その目を見れば揶揄しているわけではなく真実分からないのが理解出来ただろう。
南方は自分を本物の少年のように扱うが オスカーはあくまで人形であり人間の感性とは異なるのだと逆に口を尖らせた。]*
(186) 2017/10/08(Sun) 18時半頃
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だから、それってどれだよ。
[それもあると言われれば、どれなのかが分からない。 言われないとわからないので不安そうに顔を曇らせる。
落ち着かなげにそわそわしだした。 悪い事をした子どものような気分、とでも言うのだろうか。
非常に言いづらそうにしている南方を小首を傾げる。]
ふぇらって、奉仕か? 舐めたっつーたらそれしかねえよな。
しなくていいって…嫌だったのか? 気持ち良さそうだったけど。
[けろりと告げた。 悪気が全くない方が性質が悪いとはこのことだろう。]
(189) 2017/10/08(Sun) 19時頃
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だったらオッサンは何のために俺を置いてんだよ。 ……俺は俺のままでいいっつーたのに。
俺は、俺が出来ることは全部したい。
前は…やってたし喜んで貰えたから。 コースケも、喜ぶと思ったのに。
第一てめえ欲求不満とかいうのじゃねえの?
[余計なことはしっかり教え込まされている。*]
(190) 2017/10/08(Sun) 19時頃
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/* 灰で何してるんだそこのペアと言われたら勝利!!!
(-69) 2017/10/08(Sun) 20時頃
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/* 上下間違いでも勝利
(-70) 2017/10/08(Sun) 20時頃
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[何度も言うようにオスカーは人形だ。 そこには他意も悪意もなく、ただ持ち主への愛情を示す。 不安そうにするなと言われれば益々落ち込む。 悦んでたし良かれと思ってやったものだから萎む。]
俺はコースケとキスとかもしたいけど。
嫌なら出来ない。
[だって嫌そうに思えなかった。 判断が甘かったのだろうか。
もっと深く根付いたものがあることなど気づきようもない。 わかるのは南方が気分が害している風であること。
それが自分に向けてか南方に向けてかはオスカーには関係無い。 そうさせたのが自分であることに落ち込む。
返さないって言った。でも、おそらく。きっと。]
(198) 2017/10/08(Sun) 20時半頃
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いいんじゃねえの? 俺は働けないし、便利に使えば。
俺はそういうもんなんだよ。 人間の少年じゃねえの。
オッサンより年上かもしれないぜ?
[平然と言ってのけた。 誰かの代わりなど人形にはよくあることだ。
そうして人形はあっさりと代替されることもあることだ。 飽きられて売られた。中古品のそして恐らく欠陥品]
つか、仕事遅れるけどいいのかよ。
[卵粥を出しながらつげた。 隣ではなく対面でホットミルクを飲む*]
(199) 2017/10/08(Sun) 20時半頃
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…………。
……わかんねえ、かな?
[声に詰まった。それ以外では駄目なのだろうか。 正直なところ、わからない。
最初の持ち主以外には、こんなだから直ぐに返品された。 ただ南方が苦い顔をしているのは良くない。
南方が嫌がることは出来ない。否、したくない。
でもどうにも、ひどく満たされないような気分になる。 それを告げるのは、憚られた。]
オッサンは頭かってえな。 おう、気をつけて行けよ。つか携帯買うの忘れんなよ。
(206) 2017/10/08(Sun) 21時半頃
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[自分の好みに、愛らしい少年を愛でて使う。
そういった風に作られている。 オスカーからすれば人間同等に扱われても逆に困る。
第一子どもがいた形跡も無ければ 恋人がいた形跡もない。
実際家事に困って置いてるのだろう。 南方《持ち主》がそれでいいならいいか、と納得させた。
――――その時は、仕事から戻った南方も特にどうとも言わなかったがベッドには入れさせて貰えなかったのでむくれて朝ご飯を少し手を抜いた。]
(207) 2017/10/08(Sun) 21時半頃
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――――数ヶ月後
[あの後、南方はすぐにこどもケータイを買ってくれた。 たまに研究とか帰って来ない日は非常に不満で
死んだ振りをして1回怒られたが生活としては順風満帆だろう。 ただひとつ留意したままのことを除いては、だが。
普段から研究、研究と。 よくわからないことを告げている南方が休みで少し浮かれていた。]
はあ、食事?
[一体、いままで何を見ていたのか。 その目は節穴かと言いたげであっただろう。
今更ホットミルクしか飲んでないことを追求されても一緒に住んで何日目だと言いたいのが先に走る。*]
(208) 2017/10/08(Sun) 21時半頃
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[凄く焦った時の南方には申し訳なさしか覚えなかった。 少し、ちょっと拗ねてただけだ。
南方は説明不足の点が多いので未だに”研究”がどういったものかわからない。
多忙に追われているので聞くタイミングすら失っている。 だけど。南方と一緒に住んで4日も休み。
正直、浮かれていた。 一緒にいるだけで嬉しいのだが今一つ伝わってない。]
バッッッカじゃねえの? 説明書読めよ。
[外野から見れば全く浮かれているようにも喜んでいるように見えないので伝わらなくても仕様が無いが、オスカーは知らない。
定期的に投げつける自分の説明書を投げながら、深々と嘆息した。]
(226) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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一日三食はミルク あとは週に1回程度の砂糖菓子でいいんだよ。
俺を成長させたきゃ他のもんも喰わせてもいい。 でも大概はそのままの姿を好むし、俺は他のもん喰いたくねえ。
人間じゃねえって言ってんだろ。
[ベシベシっと投げつけた説明書で頭を小突く。 阻まれてもお構い無し。
全く読む気がないので南方の人形への知識は一日一歩以下だ。
もしかして南方は自分が成長した方がいいのだろうか。などとはこれっぽっちも過ぎらない。
もう一つ不可欠なものは口にするのは憚られた。 どうせ読んでないだろう。
――――持ち主の愛情など。 目に見えない、誰も計れないもので生きているなど、言えやしない]*
(227) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[薄々気づいているがこの現持ち主は超が付く類の鈍感なのだろう。 溜息を吐くな、という方が無理な話だ。]
そこはてめえが決めろよ。 てめえはどんどん老けて腰が曲がって俺はつやつやの美少年のままだぜ?
[自らぺろりと口にする。]
牛乳をちょっと高級にして済ませようとしてんじゃねえよ! せめて砂糖菓子の方にしろよ! 和三盆寄越せ!
[初めて言ったが共に暮らしだして何日経っていると思っているのか。 余程、興味が無いのか。暢気に生きているのか。
後者だろうと早々に見切りを付けた。]
(239) 2017/10/09(Mon) 10時半頃
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んなことより、せっかく四日も休みあんのに まさかずっと家にいるわけじゃねえだろうな?
昼のテレビでやってたぞ、運動しねえと早死するって。
つーことでどっか行くか連れてけ。 何か服買ってくれてもいい。
[何故か上から目線で要求しているのがオスカーである。 服もそこそこ増えたが最初に来ていたものは箪笥に仕舞い込んでいる。
何故なら南方が買って来る服は安物だからだ。 どう着飾らせるか。そんな風にも楽しむ、言うなれば目の保養にもなる少年人形にあるまじき庶民っぷりだが。
持ち主色に染まるのだから止む無しと諦めた。]*
(240) 2017/10/09(Mon) 10時半頃
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主導権を渡そうとしてんじゃねえよ、ダメ男 こっちは奉仕精神しかねえっつーのに無駄に知識増やさせんな。
[オッサンに引き続き最近はダメ男が増えた。 悪意はない。オスカーなりの愛情表現だが伝わっていないだろう。]
安月給が俺を養ってんじゃねえよ! 生意気な!
[色々と無茶な物言いだが特に不満があるわけではない。
正直、砂糖菓子の良し悪しはわかるがもっと南方が居たほうがずっといい。 和三盆で南方の研究とやらが増えても困る。
外に出ることはほとんど無い。 攫われたらどうするんだ、のゴリ押しでメールに買物リストを送って、南方がそれを買って来る。 そんな風に遣り繰りしているがつい最近。
家計簿の付け方を覚えてしまった。 もう色々後戻りが出来そうにない高級人形であった。]
(243) 2017/10/09(Mon) 12時頃
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てめえは俺を連れて自慢したいとかないのか。
[無いだろう。]
それなら服がいい。 冬服、俺に似合ってりゃいい。
[旅行も捨てがたいがどうせこの南方という男はぐうたらするのだ。 ぐうたらする場所が変わるなら服を選ばせたい。
何だかんだと二人の生活は順調だった。 多少、オスカーは不満があるがそれが露呈することは無かった。
取りあえずこの日までは――――。]*
(244) 2017/10/09(Mon) 12時頃
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言っとくが普通の人形はイチから教え込むんだぜ。 感謝しろよ。
[頬をつつかれ、やめろよ、と声に出す。 手で叩かない辺りで不快ではないことは分かるだろう。]
はあ? てめえのために妹が買ったんだろうが。 てめえが買ったんでいいだろ!
大体俺はてめえの妹にも会ったことねえっつーの。
[初対面から生意気だけど何か、と言いたげですらあった。
養われないと確かに困るが。 元々養われる≠ニいうのは根底にあるのでごく当然に甘受している。
そもそもこの南方という男は、一体自分が来るまでどんな生活をしていたのか。 ぐうすか寝てる。料理は出来ない。掃除も出来ない。
妹が見かねるのもよくわかるというものだ。]
(252) 2017/10/09(Mon) 15時頃
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自慢するに決まってんだろ。
[145センチはふんぞり返った。]
ついでにマフラーとかああいうの欲しい。
[ほとんど家にいるのに何故か要求した。
南方とまともに出掛けるのはほとんど初めてだった。 急いで箪笥から服を投げつける。
家着でだらだらと過ごしてたので着替えるように急かした。]
(253) 2017/10/09(Mon) 15時頃
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[南方の移動は車だった。 服を買ったりで何度か乗ったことあるが。
そのボロさに毎度驚く。]
ボッッロっ! いつも思うけどよくこんなので動くな。
部品外れて死なねえ?大丈夫?
[各方面に失礼な発言だがオスカーは本気だった。 富裕層しかほぼ購入されたことがない。
元の持ち主ともシートからして 最高級のものを乗せられて色んな場所に行ったものだ。
不思議なことに徐々に。その記憶も薄れてきているが]*
(254) 2017/10/09(Mon) 15時頃
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[ある意味、南方妹のおかげなのだが。 この適当っぷりではいつ会えるかもわからない。
全くと言わんばかりに溜息を吐くが悪い気分ではない。 南方は根っからの駄目男だ。研究とやらの腕はよく知らないが。
――――俺がいないと駄目なのでは。 と思うから。不安とかはほとんど無い。
生意気だ何だと言うのにも悪意はない。]
うるせえな、人間の時間は有限なんだよ。 早くしろ、今しろ。着替えろ。
[急かしてものろのろとしか着替えない南方を尚も急かしたか。 そうして自動車の助手席に乗るが乗り心地は端的に言えば最悪だ。]
(258) 2017/10/09(Mon) 15時半頃
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いざという時にこれで身を守れるのか…?
[事故想定をする不穏な言葉を投げかけた。 実際、持ち主が不慮の事故で亡くなった人形の末路は再び返品が山場だ。
死活問題なのはオスカーも同様なので茶化している訳では無い。 何となく落ちつかなげに助手席で縮こまっていると程なくしてショッピングモールへと着く。
庶民が如何にも来そうな場所だ。 高級なアパレル用品もあるが、普段の安い大量押しの服よりはマシだろう。]
(259) 2017/10/09(Mon) 15時半頃
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あ、スーツとかどうだ?
[オスカーは至極真面目だった。]
マフラーはこの黒がいい。
[カシミアのマフラーは、値段はお察しである]*
(260) 2017/10/09(Mon) 15時半頃
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[オスカーにとって服とはオーダメイドだった。 むしろサイズ毎に大量に売っている時はカルチャーショックを受けたのを覚えている。
好きなようにと言えばじとりと見た。 自主性は無いのか、このオッサンは、という視線だったろう。
良く知りもしないショッピングモールで好きなようにしろと言う難題が降りかかる。 何だか良さそうな衣服屋を見つけたが、そこは高級店だった。
なお、スーツセットは10万である。]
安月給がどれぐらいかわかんねえよ。 じゃあ、オッサンが俺をコーディネートしろよ!
[むしろそうして貰った方が嬉しいのは人形の性か。 腰に手を当てて見上げる。
眉間に皺を寄せてやや不満そうにその店を後にしただろう]
(272) 2017/10/09(Mon) 20時頃
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[次に向かったのは若者ブランドの店だった。 若者向けなだけあり、値段は少々高いが南方の手が出る範囲だろう。
但しオスカーの趣味に合うとは言ってない。]
……ジーンズ、にカットソー? 何だっけ、ラフな格好?
オッサン着て欲しい?
[あくまでも訊ねるオスカーであった]*
(273) 2017/10/09(Mon) 20時頃
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オッサン、マジ、貧乏だよな。
[あくまでもオスカーの感覚からしたらだ。 何せ観用少年の”新品”ン十万どころの騒ぎではない。 中古というには新品だった時代があるオスカーからすれば 元の持ち主の植え付けられた感覚を抜け出せない。
そして元の持ち主はオスカーを着飾らせるのが好きだった。 同じことを要求するのはおかしなことだろうか。]
センスが無くてもいいんだよ。 オッサンに見立てて欲しいんだよ。
[人形の心は現持ち主南方になかなか届かない。 オスカーを人形だとわかっているのに矢張り人間の少年扱いする。 渋々ながらも了承した時に、ぱっと華やいだ笑顔を浮かべた。 黙っていれば外見は損なわれていない、美少年だ。
効果は覿面なようだ。]
(285) 2017/10/09(Mon) 22時半頃
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[どんな服が良いか聞かれたら、燕尾服と答えた。 ふざけるな、とかなんとか言われたような気がした。]
何でも似合うのは当然だろ。 誰だと思ってんだよ、俺だぞ。
[そして元の持ち主の嗜好は益々謎が深まるばかりだ。]
トレーナーとかジーンズ。 うーん。
[投げやりな様子も気にせずに真剣に選ぶ。 パーカーも良いかな、などと一つ一つ南方に尋ねた。 返事は、いいんじゃねえのとかやる気がないが気にもしない。]
暖かいもの来たらオッサン喜ぶか?
[珍しく可愛げのあることを言っている 実はオスカー自身が思っているより浮かれているのだった。*]
(286) 2017/10/09(Mon) 22時半頃
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