125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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―廃校・保健室―
[不快な着信音と共に、端末が震える。見なくてもわかる。きっと、夜斗がやることをやり終えただけだ。床の上で膝を抱えたまま、通知を無視した。]
ねーぇ、めーちゃん さっきのやつなんだけど、さ
[長い沈黙の後、愛衣子の方を見て、かなり遅れた答えを返す。]
あたし、2(1.灯台、2.山岳)に行ってみようかな どっちも行ったことないとこだし…ちょっと怖いけど
[めーちゃんはどうする?と問いかけて、のろのろと立ち上がる。できれば誰かと一緒に行動したいとは思うが、他のみんなはどうするのだろうか。**]
(4) 2014/06/17(Tue) 08時半頃
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あ、別に、めーちゃんが灯台行きたいならそっちでも…
[なんとなく口に出しては見たけれど、そこまで山に行くことにこだわっているわけではない。 愛衣子の渋い顔を見て、そう訂正しかけて。扉の外から聞こえた海斗の声に、いったん声を飲み込んだ。]
……そっか、わかった 行けるよ
[何の感情も読めない声に、短く答えて愛衣子の後に続いた。 その後の愛衣子の疑問で、黒田の不在に気づく。いやな予感が胸に湧き上がり、顔を曇らせる。]
(20) 2014/06/17(Tue) 16時半頃
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…そんなのっ、何かあってからじゃ遅いじゃない…!
[夜斗の返事に、少し遅れて色を失った唇が動く。紡いだのは、八つ当たりに近い、直情的な言葉。 愛衣子の呆れた声が、胸にわだかまる不安を増幅させる。福原が言っていたバケモノがいるかもしれないところに、ひとりで向かうなんて。そんなの]
(死にに行くようなものじゃない…!)
めーちゃん、カイトちゃん ごめんね、行ってくるね
[ほとんどひとりごとに近い呟きは、ちゃんと2人に伝わったのか。そんなことを気にする余裕も、頭には残っていない。 言い終えるが早いか、地面を蹴っていた。なんて単純で愚かなんだと、冷静になったら後悔するんだろうなとは思う。 けれど今は、全てを足の進む方に委ねてしまうことにする。]
(41) 2014/06/18(Wed) 02時頃
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[誰か、後を追ってくるだろうか。もしそうなら制止するつもりで、一回だけ後ろを振り返る。]
ごめん、あたし、とっても欲張りなの あの人も助けたいの。お願い…止めないで
[それだけ言うと、もう振り向かずに走り続ける。 あの時は「ついてきて」とお願いできる人がいたけれど…彼女たちを巻き込むわけにはいかない。今度は、一人で何とかしなくちゃ。]
(…あの時?今度は?)
[思考を過った既視感への疑問符は、ひとまず置いておく。足を休めることはせずに、端末で求める画面を開いて]
(42) 2014/06/18(Wed) 02時頃
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宛先:クロダさん 件名:(なし) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クロダさん、もう灯台にいます? もし迷惑じゃなかったら、合流しませんか
(-29) 2014/06/18(Wed) 02時頃
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/* テスト 22
(-43) 2014/06/18(Wed) 03時半頃
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…よかった、無事で
[思いの他すぐに返信があったことに安堵して微笑む。 最悪の事態には至っていない。それを知ることができただけで、体の奥につっかえていた重苦しいモノが溶けていくような気がした。 余計な装飾のない返事を送信して、疲労を訴え始めた脚を無理やり前へ向かわせる。灯台につくまで、あと36分。]
(47) 2014/06/18(Wed) 07時半頃
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宛先:クロダさん 件名:(なし) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
わかりました。なるべく急いで向かいます
(-45) 2014/06/18(Wed) 08時頃
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ーA地区:灯台前ー
[入り込んだことのないエリアだったせいか、予想外に時間がかかってしまった。灯台の前で律儀に待っていてくれた人影が目に入ると、疲労よりも安堵で深いため息が。]
クロダさん、ごめんなさ…っ 大丈夫、でした?他の人に会ったりとか、は…
[弾む息の合間から謝罪を落とす。 わざわざひとりで、ろくに知らない人を追いかけて来るなんて。彼に余計な警戒をさせてしまうだろうか…今更冷えた頭でそんなことを考えながら、黒田の顔を見上げる。]
(53) 2014/06/18(Wed) 19時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/06/18(Wed) 20時頃
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……方向性の違いってやつ、かな? あたしの我儘で、勝手に出てきちゃいました
[黒田に何か訊かれたら、本音交じりの言い訳を並べる。 一度振り返った時に焼き付いた、友人たちの顔が蘇る。敵意には至らないまでもソレにごく近い、今まで一度も見たことがない冷たい表情。 ここに来てから何度も感じてきた違和感が本物なのだと、あのとき悟った。この子たちは、自分とは違う。捨てることができる人なんだと。]
[片や自分は、迷いなく片方を選ぶなんてできない。 大切に思っているものの一方を、自らの手で握り潰す覚悟なんてない。 この選択を後悔はしていない。けれど、足場を失った危機感と恐怖は、どうしても自分の内から追い払えなくて。]
――ふふ、若いわねぇ…良くも悪くも
[ころころと女の人が笑う声がする。とっさに耳を押えると、視界の端が一瞬砂嵐のように霞んで。 その奥に、誰か見知らぬ人が映り込んだような気がした。]
(57) 2014/06/18(Wed) 21時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/06/18(Wed) 23時頃
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あはは…たぶん、それは大丈夫だと思います
[みんな、あたしと違って強いから…言い掛けたことは喉の奥に留めて苦笑する。 無理にでも笑っていないと、何かしらしていないと、ぐらつく心が根元から折れてしまいそうな気がして。]
あ、の…クロダさんが平気なら、もう行きませんか? あたしは大丈夫なので。こう見えて、結構体力あるんですから
[強がりが見透かされてしまわないよう、おどけた口調と笑みを作る。黒田への提案は、受け入れてもらえただろうか。]
(62) 2014/06/18(Wed) 23時半頃
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[気持ちがざわつけばざわつくほど、視界の端の誰かの姿はより鮮明になる。そのことに薄々気づいてはいた。]
――つれない子。聴こえてるんでしょ? ――少しくらいこっちを向いてくれてもいいじゃない
[唇を開いた女性から逃げようと、顔を階段の方に向ける。 そんなことをしたところで、どうせ彼女もついてくることはわかっているけれど。]
(64) 2014/06/18(Wed) 23時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/06/18(Wed) 23時半頃
博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/06/18(Wed) 23時半頃
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[彼の優しげな微笑みと声がすぐ傍にある。 他愛もない会話が嬉しいのに、素直に喜べないのは、その裏にある疑念が嫌でも透けて視えるから。 疑われている。その事実が擦り減った精神を蝕んで、さらに深く負のスパイラルに堕ちる。]
あ、ほんとだ… ありがとうございます。へーき、ですよ
[顔を上げた先には、外の光が薄く漏れていて。こちらを気遣う言葉に、にこりとお礼を返す。 その直後、背後から耳元に声が響いた。]
――気を付けて、よぉく目をあけていなさい ――大切なものを取られないようにね?
[耳元に口を寄せた『誰か』の黒髪が、顔の横でゆれる。 その忠告につられて、青い瞳が黒田の姿を正面から捉えた。おそらく視たくないものが映ることは予想がつくけれど、視線を逸らすことが出来ない。]
(69) 2014/06/19(Thu) 00時半頃
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[差し出された手のひらに視えるのは、決定的なズレ。 こちらを信用していないことを隠すための優しさ。 それが視えていることは、彼にはばれているんだろうか。もしそうなら、もう行く当てなんて何処にも。]
(もし、ここでかれのてをとったら)
――そうね、これだけは言える ――その先にキミの望む結末はないわ
[真剣みを帯びた声は、吐息さえ伴って聞こえるようになっていた。幻覚に諭されるなんて、可笑しな話だ。 手元から、一段上に立つ彼の顔へ視線を戻す。迷いを湛えた瞳がすぅっと細められ、そして]
(それはちがう。だって、あたしがのぞむのは…)
[無言の反論は、すぐ隣の『彼女』に伝わったらしい。 深い深い溜息が、赤く染めた髪を揺らした。]
(73) 2014/06/19(Thu) 01時頃
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…ありがとう、ございます
[彼の手を取ることに、迷いはなかった。 この選択で終わりが来るのなら本望だと。異質な状況に摩耗し、考えることを拒んだ脳が答えを出す。]
ごめんなさい、結局迷惑かけちゃって
[謝りながら浮かべた苦笑は、彼に初めて見せた素の表情だったかもしれない。]
(74) 2014/06/19(Thu) 01時頃
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きゃ…っ
[急に強く手を引かれてバランスを崩す。 彼の腕の中に収まって、驚きで見開いた青に映るのは黒い殺意。予期していたこととはいえ、さすがに緊張で体が強張る。]
クロダさん…?
[何の感情も読めない、彼の声。 咄嗟に顔を上げようとしたけれど、思いとどまって瞼をぎゅっと閉ざした。彼の負の感情なんて、最期に視たくはなかったから。]
(79) 2014/06/19(Thu) 01時半頃
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…いいんです。知ってましたから
[それだけ告げて、胸に顔を埋めるようにして俯く。 冷たい刃の前に無防備に首を晒して、あとはその時を待つだけ。]
(81) 2014/06/19(Thu) 01時半頃
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…死なないで、くださいね。クロダさん
(-83) 2014/06/19(Thu) 01時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/06/19(Thu) 02時半頃
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