145 来る年への道標
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─ 日付変更後・客室 ─
…、あら。
[目が覚めると、船は既にどこかについたようでした。 一度伸びをして起き上がり、指の間にまるい星図を呼び出します。 光が示したのはアース、そしてブルー・フォレストのようでした]
そういえば、あの子。
[ラウンジでちらりと見かけた女の子。 彼女は、ブルー・フォレスト訛りだったように思います。 ならば彼女は、もう降りたのでしょうか。 そんなことを思いながら身支度を整えます]
(3) 2015/01/07(Wed) 14時半頃
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けれどアース?ああ、磁気嵐予報が出ていたのね。 随分と迂回して……ん。 私も用意しておいたほうが良さそうね。
[ポーラの故郷は、ブルー・ダイアモンドといいます。 ご大層な名前は特産の希少鉱石に倣って住人がつけたもの。 実態は、分厚い青みがかったガスに覆われた薄暗い星でした。
ガスは常に嵐で、宇宙船を寄せ付けません。 ただ年末年始の僅か10日ほど、嵐が止む時期があるのです。 その時期にだけ、こうして人も物も出入りが可能になるのでした]
(4) 2015/01/07(Wed) 14時半頃
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青い…、
[ポーラはそっと、一人まるい宇宙船の窓を覗いてみました。 外は青ではなく真っ黒な深淵です。 けれどポーラの目には、どこか青みがかって映りました。 まるで故郷の、ガラスドーム越しに見る青い不思議な光のように]
よし、と。
[簡単な準備を終えました。 これで、いつブルー・ダイヤモンドに着いても平気です。 うまひつじ15号が寄航する時間はさして長くはないはずです。 だからモタモタして、降り損ねては大変でした]
(5) 2015/01/07(Wed) 14時半頃
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失業中って言いそびれちゃったなあ。
[苦笑して思い出すのは、変わった容貌の作曲家のこと。 どうにも気まずくて言葉を濁してしまったのですけれど、余計な見栄だったようにも思えて気にかかるのです。 けれど、きっと相手にとってはどうでもいいことだろうとも思えるので、それが余計に、ポーラの心には少し重いのでした]
ま…、いいか。
[さりとて彼に訂正するほどでもないでしょう。 だからと気を取り直して、ポーラは部屋を後にしました]
(6) 2015/01/07(Wed) 14時半頃
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[売店で購入した飲み物を手に、ラウンジへと足を向けました。 静かな室内を見渡して、片隅の椅子に腰掛けます。 ふわりと華やかな甘い香りがして、辺りを見ました]
(…あ、)
[例の、ちょっと誤魔化してしまった彼がいました>>1 少しだけ困ったように、ポーラの眉が下がります。 目が合えば、小さくお辞儀などもするのでしょう*けど*]
(7) 2015/01/07(Wed) 14時半頃
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─ ラウンジ ─
[暫く、そうして静かに外を眺めていました。 近頃、船に乗るといったらそれは仕事絡みのものばかりでしたから、お客もなく、こうして自分ひとりで宇宙船に乗っているというのは少しだけ不思議な気分です。 と、そこにアナウンスが流れてきました>>9 目を上げて辺りを見渡せば、トリンクルの女性の姿が目に入ります。 では彼女がアイライトというひとなのでしょう。
旅行会社に勤め、いろいろな星のひとを見慣れた目にも彼女はもの珍しく目に映りました。 明滅する光は夢のように綺麗に見えて、ポーラは少しの間彼女を見つめてしまうのでした]
(14) 2015/01/08(Thu) 01時頃
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[時が来れば、ゆっくりと部屋の照明が落ちていきます。 部屋には、アナウンスに誘われてやって来たひとがいるようでした。 それでも小さな船ですから、乗客は多くありません。 静かに、かすかに空調の音だけが響く室内にアイライトの声と光だけが響きました>>12 ポーラは、それらを少し目を丸くして見つめていました。
挨拶に、ぱらぱらと拍手が起こります。 けれどそれも、照明と共に消えました。 期待と、少しの緊張に満ちる一瞬]
(15) 2015/01/08(Thu) 01時半頃
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[やがて彼女の奏でた音は、繊細で…何だか寂しげな音でした。 とても綺麗なのに、ひどく寂しい響きです。 星の間で迷子になってしまったようだと、ポーラは思いました。 ポーラは知らず、自らを抱きしめるように腕を組んでいました。 顔は演奏の方へ向けられていましたけど、心は次第に内を向きます。
不意に、随分と長いこと故郷に帰ってないことをまざまざと思いました。懐かしくて、早く帰りたいような気がしました]
(16) 2015/01/08(Thu) 01時半頃
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[聞いたことのない、不思議な音色でした。 光が連なって音となり、闇に解けて消えていきます。 儚くて、どこか物悲しい音の連なり。 でも、とても綺麗だとポーラは思いました。 綺麗で不思議で…忘れられなくなりそうな音色でした]
………、
[アイライトの手が最後の音を弾き終えても、ポーラはすぐには手を叩けませんでした。 音の余韻が天井の片隅の闇の向こうへ消え去るまで。 その響きを、ずっと耳の奥に追いました。 拍手の代わりに、ごく静かな息が唇の間に零れました]
(18) 2015/01/08(Thu) 01時半頃
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/* いいねそこ、いいねww
(-9) 2015/01/08(Thu) 02時半頃
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[ポーラの静寂を破ったのは、作曲家の声でした>>25 アイライトの手が夜空を掴んで空に放つまで。 ポーラはじっとその様子を見つめていたのです。
気付けば、涙が頬を伝っていました。 照明が落ちていて助かりました。 ポーラは誰にも気付かれないように涙を拭って、漸く手を叩きました]
ありがとう。
[やがて彼女には、照れたような顔でそんな言葉を掛けました。 向こうにそのつもりがないにせよ、見透かされたような気がしたのです。短い礼を告げて、頭を少し下げました]
(27) 2015/01/08(Thu) 02時半頃
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とても、素敵な演奏でしたわ。 …きっと忘れない。
[故郷へと帰ること。 それは、ポーラにとって決して嬉しいものではなかったのです。 そもそも出たくて出た故郷です。 閉ざされた環境が嫌で、星先案内人の資格までとって星の間を巡る仕事に着いたのです。
けれど今、ポーラはとても前向きに故郷へ帰ろうと思いました。 懐かしいふるさとに戻って、もう一度やり直そうと自然と思えました。 アイライトの弾いた光が天井の闇に消え去っても、ポーラの胸にはその軌跡が残り続けたから。それを、大切に大切に胸の奥へと仕舞ったのです。
思い出という名の見えない星はゆっくりと胸の奥に瞬きました。 ポーラは今、それが決して消えないことを知って*いました*]
(28) 2015/01/08(Thu) 02時半頃
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