88 めざせリア充村3
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― 食堂 ―
[いかに掃除が大変だったかをやや脚色をつけて語り、 職員を説得してみた結果、 ハンバーグは半分だけ増量された。 僅かとは言え重みの増した皿を盆に乗せてもらい、 満足げに席に着くだろう。
残りの半分は、チアキの皿に乗せてくれるらしい。
既にそこに居た志乃の明るい声を聞き、 挨拶を返して、近くの席へとソフィアと並び座る。
食前と食後はいつも丁寧に手を合わせる志乃に倣い、 いただきます、と両手を合わせてから、 食事に取り掛かった。
盆には、食後に飲むようにと、 錠剤の薬も置かれたが、それはポケットにしまって。 今は忘れたふりをする。]
(226) 2013/06/26(Wed) 01時半頃
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/* 現在軸でやっておきたい事 ・リッキィに構ってもらいにいく。 ・ミナカタの死亡フラグをぶっ立てる。 ・ナユタとの幼馴染縁故もうちょっと遊ぶ。 ・桃する。
(-143) 2013/06/26(Wed) 02時頃
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頑張ったもんな。 チアキが、かなり助けてくれたんだけど。
[食事をしながらの話題は、 各々の掃除場所とその様子についてなど。 うさぎリンゴを獲得したソフィアを労い、 チアキの魔法による功績を志乃に話した。
人が増え、賑わう食堂でのひとときを過ごし。
食堂を出る間際、厨房へ立ち寄り、 職員からコップ一杯分の水をもらい、 夜の投薬だと渡されていた薬を飲んだ。
廊下へと踏み出す足で向かうのは、診察室。]
(255) 2013/06/26(Wed) 11時頃
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― 診察室 ―
[とくに用があるわけでも無く、 治療を必要とするような傷も無い。 それでも、1日の終わりにはこの部屋を訪れる。 日課のようなものだった。
話はせずに先生が仕事をする傍で、 ぼんやりと本を読んでいるだけの夜もある。]
先生、居る? 入っていい?
[扉を数度叩いた後に適当な声をかける。 入室は、返事を聞いてから。**]
(256) 2013/06/26(Wed) 11時頃
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― 診察室へ行く前 ―
[厨房へ立ち寄ったついでに、 職員に頼んで、リンゴを一つ貰った。
「ちょっとした“実験”のために、 ミナカタ先生が持ってくるようにって。」
嘘の説得に応じてくれた職員に感謝。 実際のところは、夜食にするつもり。
リンゴを弄びながら歩く廊下で、 夜の実験へと向かうケイト(>>244)の姿を見かける。]
(262) 2013/06/26(Wed) 12時半頃
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これ、あげる。
[掃除の後、誰かから、 ケイトは具合が悪くて診察室に居ると聞いていた。
顔色が悪かったりはしないだろうかと 彼女の面持ちを眺めた後、 持っていたリンゴを手渡そうと。]
クッキー美味かったから、お礼な。 ありがと。
次も期待してる。
[厨房からくすねてきたリンゴなわけだが。]
(-162) 2013/06/26(Wed) 12時半頃
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[ケイトに軽く夜の挨拶をして、 少しだけ会話をしてから 再び、目的地へと向かって歩き出す。
途中、 一度だけ振り返り、 薄暗い廊下の先に消えるケイトの背を見た。*]
(263) 2013/06/26(Wed) 12時半頃
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/* オスカーのロボ感がツボすぎていちいち滾るwww このこ、3年後は変形とかしてくれるんじゃなかろうか… やべえ…ときめきが止まらない…… 巨大ロボになったりしてくれないかな…
(-165) 2013/06/26(Wed) 13時半頃
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/* けいとおおおおお ありがとおおおおおおお
リンゴはんぶん残してくれてええええええ!
ケイトほんといいこ…ほんといいこ…
(-191) 2013/06/26(Wed) 20時半頃
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いいだろ。 先生にはあげないけど。
[診察室に入ると いつものようにベッドの一つに腰掛けて、 仕事をするミナカタ先生を眺める。
会話はその合間だろうか。
自慢げに掲げてみせる左手で持つリンゴは、 綺麗にカットされて、半分になっていた。]
あのさ、先生、 薬の事なんだけど…――、
[と。少し言いにくそうに。潜めた声で。 歯切れ悪く、相談を持ちかける。]
(280) 2013/06/26(Wed) 21時頃
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最近飲んでる薬… アレ、ちょっと嫌だなぁ…なんて。
[食後に飲んだ薬の効能で、 また、身体に蓄積される魔法量が増している。
持て余し気味な力のせいで 右の指先が常にじりじりと熱を持っていて、 まるで落ち着かないのだった。
無理矢理に薬によって潜在能力を引き摺り出され、 なんとか抑え付けてはきたものの。 そろそろ、限界。
俺にしては珍しく弱音を吐きながら、 少し困ったように笑った。]
(-195) 2013/06/26(Wed) 21時頃
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[半分に切られたリンゴの片方を受け取り、 丸くした目でケイトの顔を見た。 彼女の能力を実際に見る機会は少なく、 一体、何が起きたのか解らなかったから。
一度ゆっくりと瞬いたら、 そんな驚きはどこかへやってしまって。 いつものように俺は笑っているのだが。]
ん。半分こね。
みんなには内緒な? ズルして貰ってきたから。これ。
[悪戯を打ち明けるように、 そう言った声は少し笑いを含んで揺れた。]
(-196) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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そのうち、壊れそう。
[もう無知でいたいけな子供では無い。 実験の内容や、薬の服用後の自らを冷静に見れば、 何をされているのか、 何をさせようとしているのか、 なんとなくの察しはついている。
だからこそ。]
怖い。
[真剣な表情で、ミナカタ先生を見つめる。
先生の“診療”の申し出には、 肯く代わりに伸ばす左腕で彼の身体を引き寄せる。]
(-202) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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― 少し前。食堂にて。 ―
[食事の時間は相変わらず賑やかだった。
ヤニクとチアキが揃って現れると、 仲良いなぁ、と軽く揶揄しつつも 適当な近い席で一緒に食事をするだろう。
チアキの1.5倍ハンバーグを羨むヤニクに、 俺の皿も豪華仕様になっている事は 見つからないように増量分はさっさと食べた。
チアキが結局ハンバーグを分ける様子には、 思わず少し笑って。]
良かったなぁ、ヤニク。 いい兄貴分じゃん。チアキ。
[さらにもう少し、彼らを揶揄するのだった。*]
(290) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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お前、かっわいいなぁ……なんだそれ。
[餌を与えられて困惑する野良犬よろしく 目に見えて迷ったり反発したりと 歳相応…より少し幼く見えるヤニクを眺め。 思わず素でポロッと本音を零した。
本人はもちろん、 周りの誰かに聞こえていたかどうかは知らないが。*]
(-210) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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先生…、
[頬に感じる掌の温かさ。 彼の手が与えてくれる心地良さに甘えて、 瞼を落として、暫し、その感覚に浸る。
意識がふわりと軽くなり、 思考が蕩ける独特な幸福感に 先ほどまでの判断力を少し削がれて。
帯電した右手を、ミナカタの背へ回してしまう。
バチッ … と、破裂音。]
……ッ
[傷を付けてしまう程では無かったが、 きっと、痛みは与えてしまっただろう。
咄嗟に身体を離して、両の掌に拳を握る。]
(-218) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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ライジは、食堂にて。スプーンを握り締めるヤニクをにやにやと眺めていた。
2013/06/26(Wed) 22時頃
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……い、ヤだ…
[一度は去った、先に感じていた恐怖は、 より鮮明なものとして胸の内を支配している。
自分の力で誰かを傷付けてしまうかもしれない、 壊してしまうかもしれない、 殺してしまうかもしれない、 身近な誰かを。例えば、今目の前に居る人を。
じり、と後退って ミナカタ先生の腕から距離を取りながら 何度か頭を振った。]
もう大丈夫。ありがと。 ………何言ってんの。先生も、もう年だろ? 自分の身体労りなって。
[無理矢理にでも作った笑いは、 いつも通りに出来たと思う。]
(-224) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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/* よし。ミナカタ先生殺しにいくぜフラフぶっ建てた。
ベタに、暴走してやっちゃう方向で。 ついでに確定に別のいみでもやっちゃった事にしたら 草葉の陰で先生怒るかな…(´∀`*)
(-228) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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[眼前に突きつけられる掌。
躊躇うように息を呑み、 少しの間、そのまま押し黙っていた。
ミナカタ先生の語る声を聞き、 ゆっくりと瞬きを一度だけ。
それから、彼の掌に頬を寄せて、 一瞬、そこへ親愛を込めて唇を押し当てた。 短い時間の触れ合いでは 彼の能力の効果は発揮されないかもしれないが、 欲しいものはそんなものでは無く。
ただ、何もせず触れるだけで安心出来る。]
(-238) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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薬は、たぶんさ、 先生の能力じゃなくて…先生そのものだよ。
大事にしなよ。
[身を離して立ち上がる。 いつの間にか、 俺はもう先生より背が高くなっていて、 立って向き合うと見下ろす形になる。]
ありがと。おやすみ。また明日。
[そう言い残して。 何事も無かったかのように、 いつものように、診察室を出て行こう。]
(-239) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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― →廊下 ―
[静かに診察室を出て、 後ろ手に閉めた扉に凭れて深呼吸を一度。
それから、名残惜しさを振り切って、 何処へ向かうともなく歩き出した。*]
(307) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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/* フラグ建てに行ったのはバレバレだよねwww
ハードルあげないで…あげないでねっ!!! でもパパへの愛で一生懸命キリングする俺がんばる…!
(-241) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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― 再び少し前。食堂での夕飯 ―
[チアキに得付けられる 野良犬もといヤニクの様子を楽しげに眺める。 年長者らしくふるまっているチアキの方が、 どこか幼く見える不思議さに笑いながら。]
おぅ。大きくなれよ。 チアキもヤニクも。
[チアキについては、背丈はもう伸びなくて良い。 僅かなりとも俺の方がまだでかい。 追い抜かれたらちょっとショックだ。
なんて思いは心の中にとどめておく。]
(312) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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ライジは、スルーされてちょっとしょげたり…とかしてない。してないもん。といった様子。
2013/06/26(Wed) 23時頃
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― 現在。廊下→自室 ―
[診察室を出てからは、 真っ直ぐに自室を目指して進んだ。
寝る前に、妹に夜の挨拶を…と、 自室の前を過ぎて彼女の部屋へと思ったところ。 廊下の先に、白衣の大人と、妹の姿を見つけて。]
リッキィ…?
[実験…だろうか。 不安と心配に駆られるものの、 それを止める事は出来ないだろう、と。 そう思ってしまう無力感に溜息を落とした。
眺めるうちに、 彼女は、連れて行かれてしまったか。]
(320) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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/* おおおおおおおおいいいいいいいいいもうとが なんかひどいことされるとかおにいちゃん鬱るよ ミナカタ先生殺害どころか研究所破壊しようとするよ そわわわわわわわわわわわわ
投下して、あ、やべ、かぶった、 って修正して投下して、 あわあわしすぎている今。
なににしろはさまってごめん…。
(-246) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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[俺にとっての消灯時間以降の実験は、 いつも呼ばれると陰鬱な気分になる内容だった。
それを思うと、 呼び止められなかったリッキィが心配で 自室へ戻って眠る気分にはなれない。
診察室で得た安堵が消え失せ、 ひどく落ち着かない気持ちを抱えたまま しばらくそこに立ち尽くしていた。]
(326) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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[ぼんやりと廊下に立ち尽くしていたところ、 背後から腕を掴まれて振り返る。
そこには、本日3度目の対面となる、 お馴染みの研究員の顔。
驚き、思わず「何…」と雑な言葉を返せば 腕を捻り上げられた。]
……夜這いなら、もうちょい丁寧にさぁ…
[なんて冗談も彼らにはまったく通じず。
実験室へと連行される事となる。]
(337) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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― 実験室 ―
[連れ込まれた部屋ははじめから暗かった。 こんな事は今まで無かったと訝る間も無く、 一寸先さえ見えない闇の中へと 力任せに突き飛ばされ。]
………ッ ァ ?! …ッ、
[気付けば、水の中に居た。
闇に閉ざされた視界からは 自分が置かれた状況は解らないが、 おそらくは水槽か何かに落とされたのだろう。]
(348) 2013/06/27(Thu) 00時頃
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…………ッ !!! あ゛、
[必死で浮き上がり呼吸を求めたところで、 水槽の縁から、電気を流されたようで。 全身を貫く痛みに、一瞬、呼吸が止まった。
電気に満ちた水の底へと身体が沈み、 全身に与えられる強すぎる刺激に誘発されて 薬によって高められていた力が、溢れる。
水面が青白く光る。 先の物とは比べ物にならない程の痛みを感じる。
幸か不幸か、 俺は、いくら電気を流されても死なない。]
(349) 2013/06/27(Thu) 00時頃
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[その後は、 自身が放つ雷電に身を撃たれ、呻き、溺れ、 掬い上げられてはまた同じ事を繰り返し。
夜の間ずっと。ずっと。
完全に意識を失うまで、それは繰り返された。
落ちる間際の頭に過ぎったのは、 今日あった事、会った人、聞いた声、感情、幸せ。 そういったものが掠れて消えて。
俺は、完全な闇に呑まれた。**]
(351) 2013/06/27(Thu) 00時頃
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