253 緋桜奇譚・滅
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─ 三峯茶房 ─
いいやオイラは襲われてはないよ。 騒動見て、店が燃えたらまずいーーーって、大急ぎで帰ってきたから。
[>>1:261襲われてる人たちを助けてやる余裕がなかった。 申し訳ないなぁー……って、今は出てない耳と尻尾が、しょんぼり垂れた気分だよ。]
そうか、にいさん異国のあやかしなんだ。 鎖国が解けて、この国にも異人さんたちがけっこー来るようなったけど、異妖さんまで来てるとはねぇ。
[やぁ驚いた。 そんな彼の口に、珈琲は合ってくれるのかな。]
(5) 2018/11/10(Sat) 02時半頃
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ふぅん、そりゃ巻き込まれた烏も災難だ。
[>>1:262妖力なんだろうけど、体に火なんざ纏わされちゃ、熱くて仕方ないだろうに。 羽が焦げたりしないのかとか、見当違いかも知んないけど、つい心配しちゃうよね。]
はーん、たしかにそういう線もあるかぁ。 蓮はアレだ、知恵がまわる。 オイラそういうのからっきしだからねぇ。
[感心しきりに、オイラも、言葉が匂いだけ味わった珈琲を飲もう。 ちょっと冷めてるけど、オイラにはちょうどいい。]
(8) 2018/11/10(Sat) 02時半頃
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心当たり、ねぇ。
[>>1:263うーん困った。 困ってオイラ、首を傾げた。]
言葉は火じゃなくて煙だし。 ていうかあいつは、ああいう臭いは好きじゃないしね。
あと、あんな芸当できそうなのは、オイラ知ってる中じゃ八手さんとかだけど。 まぁそういう事するとは思えないっていうか、もしあのひとなら、京の人たちじゃなくて、異人とかそういう建てもんとか狙うでしょ。
[ひとじゃないけど。]
とりあえずあれだなぁ、あんたら帰ったら、今日はもう店じまいして、オイラもちょいと探ってみたほうがいいのかなぁ。
[厄介事は好きじゃないけど、このまま、もっと厄介なことになるのはもっと困る。]
(11) 2018/11/10(Sat) 03時頃
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そんなわけだからさ。 悪いけど、おかわりは無しで頼むよ。
[茶菓子もないしね。 ああそういえば、凛は菓子を届けてくれるって言ってたけど、大丈夫かな。 大丈夫か、オイラより強そうだし**]
(12) 2018/11/10(Sat) 03時頃
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[そんなこんなで、悪いけど、蓮と異国の客妖には、長居は少々控えてもらおう。 その分、この騒動が落ち着いたら、なんか埋め合わせするからってね。
>>14凜の見繕ってくれた菓子は、今日もとても美味しそうだ。 けど、思ってたより騒動は随分と大ごとになってそうで、こりゃせっかくの菓子も無駄になっちゃいそうだなぁ……って、つい凜にぼやいちゃったよね。 まぁその時は、オイラが食べちゃうだけなんだけど!]
(23) 2018/11/10(Sat) 14時半頃
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やれやれ……オイラ、静かに平穏に暮らしたいんだけどなぁ。
[オイラは人狼。 けど、普段はヒトとそう変わらないなりしてるし、妖ものが多いこの京でなら、多少の妖気が漏れたところで、そんなに問題にはならないだろうって。 実際、ここに居を構えてからは、ほんとに平和な日々をおくれてたんだ。ヒトや、ほかの妖たちとも、オイラ的には仲良くやってね。]
けど、そうも言ってらんないかもだし……。 最悪も本気で考えとかなきゃなぁ。
[鼠や雀を狩るとき以外は、殆ど出すことのない爪と牙。 鈍ってなきゃいいんだけど……**]
(24) 2018/11/10(Sat) 14時半頃
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─ 前日のこと ─
あぁ、それは烏だからってだけの話でね。 それに火が使えるってのは聞いたことないけど、あのひとなら使えても不思議はないって思うよ。
……ま、でも、そんなんするような妖じゃないでしょ。
[>>27なんか、いらない誤解を蓮に抱かせちゃったかもしれないし。 そこは違うだろって断言しとこ。 だって八手の爺ちゃん、西洋かぶれは苦手っぽいけど、だからかこの町は大好きみたいだし。]
(73) 2018/11/10(Sat) 23時半頃
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ふぅん、そっちのお客さんは、じゃあ大陸から来たってことか。 峨嵋山……は、ごめんオイラ知らない山だ。でも富士山みたいに高いってなると、相当立派な山なんだろうねぇ。
[>>51それにしても、異国の話ってのは面白いもんだね。 そういえばオイラの一族にも、大陸に渡ったのがいるって聞いたことあったっけ。ヒトに溶け込みやすいから、わりとどこにでもいるんだよねひっそりと。]
薬、ではないよ。 ああでも、薬として飲んでるところもあるって聞いたことあるなぁ。 苦いようなら、そこの砂糖と……あと牛乳混ぜます? そしたら、飲みやすくなるんでね。
[>>52珍しいものを広めるには、敷居は低いほうがいい。 興味持ってもらえなくちゃ、意味ないからね。]
うん、落ち着いた頃に、またぜひ。 そのときには、菓子も用意できると思うんで。
[ふたりに早々の退店を促してしまったのは悪いけど、このまま店を開け続けるのも危ないからね。 この続きは、都が落ち着いてからだ。*]
(74) 2018/11/10(Sat) 23時半頃
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─ 翌朝 ─
[朝がきて、さて町の様子はどうなったかって。 ご近所さんに朝の挨拶がてら聞いてみたら、事態はさらに悪化していた。]
えぇー……六道珍皇寺の住職が? なにそれ殺された、ってこと?
えぇぇー……。
[桜は更に緋を強くしたって噂だし。 というか、風が明らかにどこかおかしい。
呑気に構えてる場合じゃないね、こりゃ。]
(86) 2018/11/11(Sun) 00時頃
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[更によくよく話を聞けば、娘が昨日から家に戻ってないだの、舞妓が行方をくらましただの。 出てくるわ出てくるわ。]
やれやれ、ひどい話だねぇ。 あぁ、うん……妖の仕業ってのはあるかもね、うん。
[オイラ一応、ここいらでは自分が妖だっての、隠してるからなぁ。 いや別にばれてもそんな問題ないんだろうけど、この殺伐とした空気の中じゃ、ちょっとね。]
とにかくさ、そうだね。 今日はあんまり家から出ないほうがいいよ。
オイラはちょっと、知り合いに相談とかしてくる。
[ご近所さんには、迂闊に外に出ないほうがいいって言っておいて。 オイラは、凜のところにでも行ってみようかな。 なんかあったら、来いって言ってたしさ。*]
(88) 2018/11/11(Sun) 00時頃
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─ 路地裏 ─
[さてそうと決まれば、へいも屋へ向かおう。 けれどその前に、準備ってもんがある。
前掛けと服を脱ぎ捨てて、髪を解いて。一応、塵箱の中にでも隠しとこうか。 それから、軽く神経を研ぎ澄ませば……]
……久し振り、だなぁ。
[この姿になるの、ほんと、どれくらいぶりだろう。 伏見のとき以来かな、たぶん。]
(97) 2018/11/11(Sun) 00時頃
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─────ァオーーーーーーン!
[壬生狼に、本物狼がいたって話。 真実を知ってんのは、狼より妖より鬼より怖ぁいあの人と、他に何人くらいいるんだろうね。
さておき、今はへいも屋へ急ごうか。*]
(99) 2018/11/11(Sun) 00時頃
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─ へいも屋へ ─
[普段は呑気者のオイラだけど、この姿なら、素早く駆けるのはお手のもの。 人目になるべくつかないよう、しゃしゃーっとへいも屋まで向かおうかね!]
ぅおーい、りーん! 凜いるかーい!
[さて主は在宅か。]
(106) 2018/11/11(Sun) 00時半頃
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[>>91覗き込んだら、おっと、先客がいたようだ。]
あれ、おいえ。 何だオマエさんも、凜に用事か?
[こいつなら、というかこの店のことを知ってる奴になら、このままの姿で話しかけても問題ないだろ。 とはいえ、さて彼女は、菓子目当てで来ただけか、それともオイラと同じ用向きか。そこがちょっと分からない。 だから、尋ねつつ、かる〜く様子を窺っとこう。]
(108) 2018/11/11(Sun) 00時半頃
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えっ、え? アレ待って、オイラ分からない?
[>>115警戒されてしまった。 でも、無理もないや。なにせこの都に移り住んでから、誰かの前でこの姿になったのなんて、ほんと、片手で足りるほどだもの。 クルルっと喉を鳴らして首を傾げてみせながら、ちょいと周囲の様子なぞ伺って、と。]
えーっと、な……? おいえ、オイラだよオイラ。 三峯茶房の、そうすけ。
[姿勢低くして、尻尾も内巻きにして、ほら、敵意はないですよーって態度で示しとこうね。]
(118) 2018/11/11(Sun) 02時頃
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そうか、菓子を買いにか。 うんうん、そうだよな、ここは菓子屋だものな。
[そういえば、いえはこの町の騒動について、なにか知ってるんだろうか。 ここに来てたのは、てっきり、その件かと思ったのに。]
まぁとにかく、怯えないでくれよ。
ほら、凜もちょっと、なんか言ってやってくんないかなぁ。
[とりあえずまずは、凜に助け舟を出してもらおう。 オイラ無害な狼だよぅ、ってね**]
(119) 2018/11/11(Sun) 02時頃
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― へいも屋 ―
うんうん、おいえだよね、いえだよね? 分かってくれた?
[>>131尻尾揺らして思いっきり主張してみたんだけど、アッもしかして、これオイラが一方的に会ってただけとか、憶えてただけってやつだったら恥ずかしいな! 凜に助け舟出したけど、大丈夫かな、チラチラ……ってしてたら、よかった出てきてくれた!>>126]
そうそうー! 茶屋っていうけど、珈琲飲んでもらいたいお店!
あっよかった、わかってくれた?
[>>133やれやれこれで一安心。]
(225) 2018/11/11(Sun) 23時半頃
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じゃあ遠慮なくあがらせてもらうよ。
[>>184ひとまず上がらせてもらったら、なんだ、今日は他にも妖たちが集まってるのか。 やっぱりみんな、神隠しやら緋の風やらについて。 そして六道珍皇寺の住職のこと。]
やっぱさぁ、只事じゃないよなぁ……。 つか今、おっかないこと言ったね?!
[いやいや、焼き討ちはダメだろうって、慌てて首振って止めとこう。]
とにかくなぁ、下手人の目星くらいつけばいいんだけど。
(227) 2018/11/11(Sun) 23時半頃
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鎮座したうえて、自分が悪人です黒幕ですって宣言してくれれば、それほど楽なこともないんだけどね。
[>>230話しながらごろんと寝そべっちゃいるけど、オイラこれでも、真剣に考えてる。]
ところで……。
[くん、っと鼻を鳴らす。 なにか、嗅ぎ覚えのある匂いが、こっちへ近付いてきてる気がする。>>219]
凛、おいえ。
[どうだ、皆も気付いたろうか。 ぐるっと、真剣な眼差しを向けてみた。]
(235) 2018/11/11(Sun) 23時半頃
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何故って……。
[>>241いえの疑問には、オイラ驚いた。 むしろオイラからすれば、なんで食べさせていいと思うのか、なんで開いていいと思うのか、そっちのほうが不思議だった。 引っ掛かる物言いだけど、それより今は、匂いが気になる。]
あっ。
[>>221何かきた。 鼠に似た、何か、だけど。 これは煙だ、消えかけの煙だ。 匂いの正体はこれだ。]
(243) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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…………聞こえた?
[>>221これ、言葉の声だよね。 低く唸りをあげて。 間違いないよね、って、凜といえを見るオイラの眼、ちょっと怖かったかもしれない。]
(246) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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/* アッア、これ言葉に吊り襲撃かぶせるかなて思ったけど、吊りは蓮にしといたほうがいいやつかな?!
(-64) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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/* いそいそ
(-65) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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