241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[ ── 獣とばっちり、眼が合った。
神様、非日常とやらは、 こうしてあっさりと、 僕らの境界を飛び越えるのかも知れない! ]
(366) 2018/05/14(Mon) 21時半頃
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[ パートナーと、おんなじだ。 多分、此方も咄嗟の行動だった。 叫び声と同時、転がるヒイロの襟を引っ張って、 ─── 開きっぱなしの扉の向こう、 外の世界に放り投げた、! ]
(367) 2018/05/14(Mon) 21時半頃
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……こいつだけじゃない?
[ 熊と出会ったらまず死を覚悟しろとか、 そもそも戦おうと思うなとか、逃げられるのかとか、
ネットの海に数多転がる情報を浚おうとしてやめた。 恐らく此処だと当てにならない。
…しかも合致したところで、ほら、またその奥から、 招かれるみたいにもうふたつ、 おおきなお仲間が出てきたものだから。 只でさえ低い体温が 冷や汗で更に低くなるという話である。 ]
(368) 2018/05/14(Mon) 21時半頃
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[ 床の氷を踏まれる音に、 …壊されちゃあ堪らないな、と、 早鐘を打つ心臓を感じながら、ある種冷静な感想。
そのまま熊と向き合いながら、 生まれて初めて飛び退いた。
写真館なる密室で、 熊に囲まれでもしたら逃げ場が無い。 それ故に外、放り投げたパートナーの隣に再び立ち、 ( …我ながらよく投げられたと思う。 ) ]
(369) 2018/05/14(Mon) 21時半頃
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……ヒイロ、熊って刺せる? あと熊取り囲むぐらいなら出来るけれど、
[ 大きな氷柱を作りながら、問う。
── これ、 下っ腹から刺すとか、串刺しみたいにしたら、 どうにかいけないかな。って、 両手で支えるみたいに持ち、示した。
氷柱の先は、そりゃあもう、鋭く光る。
残念、熊と出会わないおとこにとって、 頭の良い方法など思い浮かばなかったのだ。
猟銃でもあればなァと思ってしまうが、 持てる能力が此である以上、 氷か、あるいは炎でどうにかするしか無い。 ]
(370) 2018/05/14(Mon) 21時半頃
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頭の悪い方法で良いなら、どうにかするよ。 ── 君を刺さないことは約束しよう。僕は器用だ。
[ 遠く、足音を捉えながら、 碧が 急かすように答えを求めた。 ]
(371) 2018/05/14(Mon) 21時半頃
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さんたいともやっちゃっていいのかなー…
(-93) 2018/05/14(Mon) 22時頃
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[ 熊の次。 がばっと起き上がったヒイロと眼が合った。 我ながら良いところまで投げられたらしい。 四捨五入すれば三十路に到達した年齢、 細腕にしては結構頑張った方だ。自画自賛。 火事場のなんとやら、かもしれない。
まったく怒られるつもりはありません。
とは置きつつ。 ]
(385) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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そっか。 重力ならいけるかもしれない。
[ 作った氷柱を真っ直ぐ地面に突き落とす。 ── こんな風、と言いたげに。
勢いよく砕けた氷が辺りに散るけれど、 サイコキネシスまでは出来ない自分にとって、 結局此そのもので倒すには、 近づかないといけないわけで。
…其れは些か難しい問題だった。
だからつまりは、ぴんと閃く。 ]
(386) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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── 頭悪いって言ったけれど、 よくよく考えたら、多分、馬鹿ってキャラは 僕と合わない気がするなあ…。
[ ── 指揮者さながら。 指先を宙に躍らせ、都会の空気を白に変え、 前方、顔の捉えられた熊の頭上から、 多めに作って五本の氷柱。狙うはでかいその図体。
にィっと、笑う。 分厚かろうが関係無かった。 どうせ 増やせば良いだけだ。消すまで。 ]
(387) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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── ヒイロ。 動いたら死ぬから、気をつけて。
[ 殺さないけれど。 ]
(388) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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[ 指先が 閃く。
"作り上げた"感覚が一気に消失した。 ぶつん、指先と繋がる糸が切れたような軽さを覚え、 そのまま重力を利用して、
── 氷柱を熊の胴体に突き刺した。
想像する血は出てこず、 死の間際、まさに雑音、 叫び声を上げて霧散するだけ。
視界の端、銀の毛先から、汗が散る。 ]
(389) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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[ ─── は、ッ と、 白い息が漏れた。
碧色はやって来るだろう残り二つを探し、 捉える前に声を発する。
降ろした手は再度掲げられ、 ]
(390) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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── ねえ。次は君、やれる?
[ ふたつめ。
スタジオエデンから 待ってましたとばかりに飛び出す熊の周りを、 数多の氷柱で取り囲んだ。 硬い地面に突き刺すのはなかなか難しい、などと、 学んで意味があるかも分からないことを"覚え"。
氷柱の隙間は、丁度人ひとり分入れるぐらいで、 熊が通るには壊すしか無い。 ── 壊そうとするその間を狙えれば、充分だろうか。
そう、言いたげに 背を見送る。 ]
(391) 2018/05/14(Mon) 22時半頃
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フランクチップにおじさま印象つきすぎたせいもあるのだけれど、 黒牧さんよりゼンの方が年上なんだな…という気持ち
死神としてを考えると あちら側がずっと歳重ねているのだろうけれど。
(-100) 2018/05/14(Mon) 23時半頃
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[ ふたつめと戦って、 ── くれている、と 言うべきだろう、間。
みっつめの熊が待機しているだけかと言えば、 そうは甘くいかないのが現実らしい。 …此処は死人の国なのに、現実なんて!
白に混ざる焔色を碧で捉えながら、 指先を 踊らせる。
炎を殺さないように、雑音を消滅させるように。 念じてしまおう、自分のちからに。 ]
(429) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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[ 雪の日に出会って、 雪の日に棄てられたと、貴女は言った。
この力は、母さん、 死んだ貴女との繋がりなのでしょうか。
銀の髪、碧の瞳。 世界でただひとりと信じて疑わなかった、 僕と"おなじ"ひと。 ]
(430) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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── お見事。
[ 冷気の、向こう、 消えた雑音と決して倒れない背と、炎。
それから みっつめを捉える。
自分だって汗を垂らして、 ( ── "大丈夫"。すこぅし疲れただけさ。 )
にんまり笑って、 …飛んでいった熊にぶち当たった>>420最後の熊に、 そのまま 氷柱を振り下ろした。 ]
(431) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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[ ── "楽園"に、氷が舞う。 ]
(432) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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[ 字面と光景だけならば、さぞ幻想的だろう。 消滅寸前、熊の声が五月蝿く響かなければ、 それはとても。
すっかり冷え切った空気と肌を感じながら、 ふ、と消えゆくみっつめへ碧を向け、
それから、 ]
(433) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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君の背中、傷一つないよ。
[ 地面に張り付いた氷が溶けた場所、 …炎を纏うパートナーの隣へ 静かに向かい、
笑ってみせた。 ]
(434) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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ロシアかなーとは思っていたので Хорошоではらしょー!とか言うのも考えたが
さすがにやめた
(-106) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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フェルゼそのものはドイツらしい
(-107) 2018/05/15(Tue) 00時半頃
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[ ヒイロ、は。
相変わらず、…相変わらず、と言って良いのか、 "ああいう"笑顔だったのだろうか。
自分はと言えば、少しばかりの疲れはあれど、 見せた笑顔はそりゃあ王子たるものだった。 ちら、ちら。 キリエ区に氷が光って、落ち行く、 ]
(444) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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[ …氷で無いものが、落ちた>>#4。 ]
(445) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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……何だろう、あれ。 [ 母譲りの碧色は"良い目"をしていたので、 きっとパートナーより先に、 其処へ向かって行ったと思う。
吐く息はまだ白かった。
自分の氷に脚を取られることも無く、 落ちた二つのバッジを拾い上げ、暫し。
── 嗚呼、これが。ホーリーバッジか。 ]
(447) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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── ヒイロ。一つ持って行きなよ。 僕らが貰って良いんじゃ無いかな。
[ ぽぉんと一度掌で跳ねさせてから、 ふたつのうちの一つを、 コントロール良く投げて渡した。
狙いは良いんだ、キャッチしてくれよ! …暗にそう言って。
キャッチボール、結構得意だったんだ。 ずっと前から、───…、 ]
(448) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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[ ……誰と、やっていたっけ。 ]
(449) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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[ ぱち、 氷の反射に欠けた何かが刺激された。
手繰ることも出来ず、 投げた掌、赤色の時間が消えるのを認めた、 其れが、初日の記憶の 最後。
─── 冷気、浮遊感、眠気。 ………嗚呼 此は、
まるで何時かの様な、気も、して、 ]
(450) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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[ ───、ぱりん !
氷の砕ける音が、意識の遠くで、聞こえた** ]
(452) 2018/05/15(Tue) 01時頃
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