212 冷たい校舎村(突)
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/* はるちゃんかわいい こんなんめっちゃ慰めるしかないじゃないか……!!
>>-369>>-373 おさけつよい! やった! つぶれたらはるちゃんに介抱してもらえる……!
>>-378 おーる鳩なのかそいつはすごいや……(鳩さんに合掌しつつ)
(-383) Akatsuki-sm 2017/03/22(Wed) 23時頃
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/* ちょ、上須賀くーーーーん!?
(-390) Akatsuki-sm 2017/03/22(Wed) 23時頃
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[うん、莉緒ちゃんだよー。>>204
などと、明るく暢気そうな口ぶりで言うことも、 ましてや選挙演説ばりに自分の名前を連呼することもなく、 おかえりとお疲れを言った後は黙ってはるちゃんをよしよしと撫でていた。
ここにいるのは喉から血を流して横たわるマネキンじゃない。 触れる手はあったかいし、 顔はのっぺりとはしてなくて二つの目がしっかりと見守るような眼差しを投げているし、 病院の中だから、って、 コートといっしょに椅子の上に置いてあるあおいマフラーも、 真っ赤な血で汚れてはいない]
(241) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[ああ、そういえば、莉緒ちゃんと呼んでもらえるのは文化祭の時以来だ。 お化け屋敷をめぐったことで呼び方が変わったの、 距離が縮まったみたいに感じられて嬉しかった。
だからって今また距離が離れたわけではない……と思う。 むかしを思い出しているのだろうか。わたしのように]
(242) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[わたしが、慰めてるって顔をしていられた時間はそう長くなかった。 これからのことを色々話しながら、>>205 ぽろりと、目尻から透明なしずくを零すはるちゃんを目の当たりにしているうちに、>>206 わたしの目の奥も熱くなってきた。凍った何かが融けだすように]
うん、……うん、できる、よ。 パンケーキやお鍋だけじゃなくてチョコバナナだっておまけにつけてあげる。
ヒーローになれなくたって、 みんながいてくれるだけでいいんだよ、って、思う、だから……、
(243) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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今だけは我慢しないで泣いちゃおうよ……、ね。
(-421) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[そう言いながらわたしはもう、 ぽろぽろと涙をこぼしている。
こんなにはりつめてたのかって自分でもびっくりするくらい。
だけど。 はるちゃんが一度俯かせていた顔を上げた時には、>>206 不格好に涙を拭って小さく笑うことができていた。
聞こえた「ただいま」にもう一度「おかえり」って返して。 しゃがみこんだままのはるちゃんを気が済むまで撫でてから、 そろそろ行けそう? って声をかけておいた*]
(244) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[あの校舎(せかい)では怖いこともあった。 わたしを形作る一部を目の当たりにもした。殺されもした。
あの時どうするのが正解だったかなんて、 きっと、ずっと分からない。
わたし達のこれからも、たぶん、 そういう正解の分からない問いの連続で、だけど、 全部に完璧に応えられるヒーローにわたしはなれる気がしない。 ……むしろ、そんな完璧なヒーローなんていないんじゃないかな。 わたしが子供の頃に好きだったヒーローも、 けっこう迷うことはあった、気がするし。
……なんて思うわけですよ*]
(245) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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/* 遅くなってすまぬうううう
なおこの後はるちゃんのことは見送るけどりーくんは見舞わないで帰るという方針に…… なんかこう 日をあけないとこいつ りーくんの前でまともに喋れなさそうなので
(-426) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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/* はるちゃんわたしアイドル養成学校にかよってるなんてことない よ ???? ってすみっこでぷるぷるしている
(-432) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 01時頃
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/* 那由多くん>>-433 ありがとうございます! ファン(てれる) からめなかった……くっ……というのはわたしにもある…… つばさちゃん除いて9人しかおらんのに全員に絡めないとは……って油断するとうごごごってなるやつ
那由多くんもはるちゃんもおやすみなさい! わたしも布団に入るのです…… ・∀・ノシ**
(-435) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 01時半頃
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― IF/たのしい修学旅行 ―
[有名で人気なテーマパークだけあって人通りは激しい。
はぐれないように気をつけて、みたいなことを、 ちよちゃんから言われた覚えはあるけれど、 そうはいっても乗りたいアトラクションをたくさんめぐるには速さが大事。
というわけで、チケット片手に入り口のゲートをくぐった直後、 ―――我先にと駆けだした。
さすがに世界一のスプリンターもびっくりの速度とはいかない。 そもそもわたし、短距離より長距離の方が得意だし。 でも、一度人混みに紛れてしまえば、見つけ出すのは難しかっただろう]
(-455) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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[一応、どこに向かうつもりか、っていうのは同じ班の子達には伝えてある。 このテーマパークにある絶叫系の中で一番人気の、 蒼穹駆けるジェットコースター]
ついた……!
[開園直後にダッシュしたおかげか、 まだそれほど並んでないみたいだ。よしよし。
できかけの列に加わりつつ。 もしメールなりLINEなりに誰かからのメッセージが届いてたら、
「先に行っちゃった」「ごめんね」 「ジェットコースター乗ってくる」
―――そんな感じのお返事を送ったことだろう*]
(-456) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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/* 一瞬目を離した合間に誰もいなくなるってなんてせつない……那由多くん……
しかしこっちも一瞬でいなくなる系莉緒ちゃんになってしまった……前に灰でなんか言ってたのはなんだったのか
古辺くんもささらちゃんもおつかれさまですよ……
(-457) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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/* ちよちゃんは確かに絶叫系苦手そうですな……
お誘いされたらコーヒーカップは乗るよ! ちょっと多めに回しすぎるかもしれないけど
(-461) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 21時頃
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― 病院/帰還の光景 ―
……うん。
[今度はいつも通りに呼んでくれた。>>289 それだけで何だか胸がいっぱいになって、 どういたしまして、なんて言葉がすぐに出てこなくなって、 泣き明かしたって分かる顔のまま頷いた。
流れる涙は血の味にも似てしょっぱい。 そのイメージを振り払うように甘い物のことを思い浮かべる。 二人でお揃いだった文化祭のチョコバナナとか]
はるちゃんだって。
[軽口じみた言葉に思わずそっぽを向いて言い返すことができるようになったから、 うん、もう、大丈夫]
(296) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時頃
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[はるちゃんは本当に綺麗に笑える人だと思う。>>290
だけど、お兄さんのことで抱えているものがあったみたい。 わたしと同じだ、って口に出せなかったけど、 それがいいよ、って何度も頷いた。
「みんなの存在がきっと私を私たらしめてくれた」 そういう結論に至ったのもおんなじだから、わたしは精一杯応援しよう。 だから、]
(297) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時頃
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…もちろん、いいよ。 後でちよちゃんやささらちゃん、つばさちゃんも呼んでみんなで撮ろう。
どうせならりーくんの病室にも押しかけちゃおうよ。
[見舞いに来てる他の面々も巻き込む気ですよもちろん。>>291
これからのことを思い浮かべながら。 目は赤いままだったけれど、きらきらした笑みを浮かべるんだ*]
(298) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時頃
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/* ざっくりおへんじ! このままじわっと〆書きに向かう……つもり……
(-473) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時頃
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/* わーーーーーー はるちゃん!????
だれかーーーー! 誰かーーーー!!(おろおろ)
(-480) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時頃
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― 宛名のある手紙 ―
[かくして、冷たい校舎の凍った時が動き出すとともに、 わたしは、――否、わたし達は日常に帰ってきた。
年の瀬は慌ただしく過ぎていったけれど、 参考書を広げて机に向かう合間に、 便箋を広げてわたしは手紙を書いた]
(337) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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拝啓 大和 蝶美さま
こうしてちよちゃん宛てにお手紙を出すのは初めてですね。 元気してますか……ってついいつものノリで書いちゃった。 今日も学校で会ったのにね。
この前駅前で食べた新作のお菓子、美味しかったね。 また食べたいです。
突然だけどわたしが書いた最初の手紙のことを覚えてる? あれに書いてたあお姉……わたしの姉ですが、 実は夏に帰ってきていたんだ。
だけど、昔見た時よりずっと華奢になってたし、 帰ってからずっと閉じこもってばかり。 なんとか前のあお姉に戻ってほしくて話しかけたりしたけどだめだめ。
おまけに文化祭の後に喧嘩しちゃった。
(-490) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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こういうこと、真っ先に相談すればよかったのに、 ずっと一人で抱え込んでた。ごめんね。
ずっと、あお姉に実は疎まれてたってことが寂しくて、 それで前すら向けない時もあったんだけど、 なんだろう……わたしをわたしたらしめるものは結局変わらない、って、 あの校舎で気付けたから。 なんとかできそう、だと思う。
(-492) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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あつかましいお願いかもしれませんが、 もし、どうしようもなく寂しくなった時は、 迷わず呼ぶのでどうか、こんなわたしのそばにいてください。 離ればなれになっちゃうけど、メールとか電話とかでもいいから。
まあ、ひとまずは、残り少ない学校生活を楽しみましょう。
それでは、またね。
三星莉緒より*
(-493) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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/* わーーーんよかった 古辺くんも那由多くんもかっこいいのな……!!
(-499) Akatsuki-sm 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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― outro/宛名のない手紙 ―
[卒業式は終わった。 車椅子で参加していた子もいたけれど、 きっと欠けはなく。みんなで卒業証書を受け取って。
卒業旅行も終わってしばらくした頃に、わたしは家を出る。 進学先は家から遠いからね。 これで晴れて一人暮らしというわけ。
当初、あお姉を放ってやりたいことをやれるところに行くのにためらいはあったけれど、 まあ、色々あって踏ん切りがついてね。
そうして家を出る日。
わたしはあお姉の部屋の前に手紙を置いていった]
(369) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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拝啓 あお姉へ
挨拶がこんな形になってしまうのをお許しください。
結局あの喧嘩以来あまり顔を合わせてはいませんが、 お気持ちは変わりませんか。 わたしの気持ちは変わりません。 妹として身勝手な姉だよねえって思うことしきりです。
“おねーちゃん”の気持ちというのは結局わたしにはわかりません。 おねーちゃんだから、って窮屈な思いをしてきた気持ち、 なんとなく推し量ることはできますが。
ただ言えるのは、わたしのあお姉はあお姉ひとりしかいないってことだけ。
(370) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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そんな妹からただひとつお願いです。 傷だらけでもなんでもいいので、 どうか“生きて”ください。
去年の末に級友が飛び降りて死ぬところでした。 あんな思いをするのはもう、一度だけで十分だよ。 ……っていう、大変身勝手なお願いですが。
(371) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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やっと飛び出せる広い世界の下で、また会えるのをひそかに待っています。
じゃあ、またね。
*莉緒より*
(372) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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/* わあああああよかったほんとよかった!!!
とりあえずはるちゃんよしよししたいわたし
(-516) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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