131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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/* まさかの挟み込み……。 いやこれは回避出来ないタイミングだ……。
(-21) 2014/08/18(Mon) 22時半頃
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[オスカーが抜けた後、取り残された暗殺者を、闇の大顎は容赦なく呑み込んだ。 ――刹那]
――――え?
[舞い散る白い羽根>>155。 思わず心奪われたように動きを止める。 収束したかに思えた闇は、直後急激に膨張し、ついには光により内側から砕かれた>>158]
天、使……?
[何故ここに、と疑問に思うより先に。 その面影に、失くした心臓の位置が疼く。 天使と人の血を引いている――そう忌み嫌われた子供に、その姿は余りにも似ていて]
……シーパル。
[ぽろりと零れ落ちるように、その名を呟いていた]
(166) 2014/08/18(Mon) 23時半頃
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『あのこ』……? まさかシーパルに何か、…………うっ!
[ざあああ。 砂嵐のように思考がかき乱される。 思わず動きを止めている内に、天使は羽根を閉じ消えていく]
ま、……まって……!
[呼び止めようとしたのは消え行く天使か、それとも己の記憶そのものか。 ぐらぐらと体を揺らして、けれど少女は倒れなかった]
行かな、きゃ……。
[強い決意を持って、一歩、足を踏み出す。 その視界に、周囲の者は入っていないようでもあった]
(176) 2014/08/18(Mon) 23時半頃
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[暗殺者の問い>>177に首を横に振る。 けれどそれは否定というよりは、小さな隙間から中に落としてしまった宝物を、匣を傾けどうにか取り出そうとしているかのようであった]
(182) 2014/08/19(Tue) 00時頃
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あの人と、よく似た子。
[足を止めてオスカー>>181に向き直り、答える]
あの子は私の、……私の……
[そこから先は言葉が続かず。 ただ再び構えを取るオスカーと、戦意の消えた暗殺者を、困惑したように交互に見た]
(188) 2014/08/19(Tue) 00時頃
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え……?
[冷徹と思えた暗殺者の言葉>>190に、意外そうに瞬く。 けれどそれは願ってもない申し出で――記憶は曖昧でも、胸に渦巻く焦燥感が消える訳ではなかったから]
あ、ありがとう、ございます……。
[刃を下ろし、目を閉じた男に、まだ戸惑いを浮かべつつもお礼を言って。 数歩歩き掛けた所で、再び振り返る]
あの……貴方は、あの子とは一体どういう……?
[天使と、半分だけその血を引く者。 欠けているピースは一つだけ]
[ただし答えが得られずとも、しばしの沈黙の後少女は立ち去るだろう]
(198) 2014/08/19(Tue) 00時頃
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[オスカー>>194に無言で頷く。 自身が知るのも同じ人物である、と]
[そして暗殺者>>195の言葉を聞いたなら、答えを気にする素振りを見せつつも、じりじりと彼から距離を取り始める]
(200) 2014/08/19(Tue) 00時頃
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…………。
"邪なる妖精は地に繋がれる。"
捕らえられるか、それに近い状況になっているのでしょう……。 そしてそのような状況を、教団が人の目に触れる所で作り出すとは考えにくい。
[つまり捕らえたり収容したりが可能な、建物の中に居るのだろうと]
(205) 2014/08/19(Tue) 00時半頃
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[結局暗殺者の答えは聞けぬまま、オスカー>>224と共にその場を後にする。 預言書の記述と断罪者の予測は一致し、足を向けた先は大聖堂のある方向]
言われてみれば……。 聖なる者らがまた、人心に干渉したとでも言うのでしょうか?
[それにしてもこの状況は異質である。 不審には思いつつも、先を急ぐ身には幸いと、足を速める]
[――映像《ビジョン》>>213が浮かんだのはその時だった]
(231) 2014/08/19(Tue) 01時頃
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…………ふ。
[引用されるのは預言書(じぶんじしん)の一節。>>221 それはこの地においても一語たりとも改竄なく、全く正しい記述であった]
あはははははは!
[少女が嗤うと同時、その身を覆う黒衣は無数の四角の紙片となって散った。 少女が両手を胸の前で広げると、それらは引き寄せられるように整列し、同じ方向の一辺のみで繋がった]
[バララララララララ……バタン!]
[初めから終わりまで、急速にページが捲れ再び閉じる。 それはこの世の歴史の初めから終わりまで、その手の内に在ると示すかのよう]
(245) 2014/08/19(Tue) 01時半頃
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教皇、いいえ、天使《アンゲロス》ラディエル! 貴女は忘れたか、その歴史こそ黒に染まりしことを! 光の掌の内に納まらぬが故、続く預言と共にこの地より追放された事を!
[人気のない裏路地で、その声に耳を傾ける者は、近くにいた少年より他にないだろう。 また、仮に気付かぬ内に光の者に聞かれていたとしても、黒き預言書が叫びを止めることはない]
救いの手は無限でなく、災禍(わざわい)と嘆きが消えることはない。 その影《闇》はこの都からすらも、消えることはない。 なれば――闇を受け入れ闇と共に歩むことこそ、正しき人の道ではないのですか?
(247) 2014/08/19(Tue) 01時半頃
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[巨大な光>>235が視界を横切ったのはその時であったか]
――災禍(わざわい)あれ。 如何に光で闇を焼き尽くそうと、常に其の足許に影はある。
[本を両手に挟み、しばし瞑目する。 次の瞬間、書物はバラバラの紙片となり、そして元の黒衣として少女の身を覆った]
……オスカーさん。
[そこでようやく、彼の異変>>250に気付く。 濃厚なる闇の気配が彼を覆い、髪や衣服が重力に逆らい揺らめいていた]
行うべきを見誤ってはなりません。 ……これは私自身への戒めでもありますが。
行きましょう、教団の熱狂に巻き込まれる前に。
[促すように行って、再び足を踏み出した**]
(252) 2014/08/19(Tue) 01時半頃
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― 聖都 裏路地 ―
オスカーさん……。
[彼の決意の言葉>>255に、引き留める術を少女は持たなかった]
わかりました。 その約束を頂けるだけで十分ですわ。
[影となり駆け出すオスカーを見送ると、自身もまた目的の場所へ向けて歩き出した]
(301) 2014/08/19(Tue) 21時頃
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― 大聖堂 ―
「ラディエル聖下万歳!」
[宿坊の方向から、奇妙なほどに揃った声>>283>>284>>285が響く]
"聖なる者は子の心を奪い、その力をより強固とする>>0:148"
[それはまさに、預言の成就した瞬間であった]
(302) 2014/08/19(Tue) 21時頃
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定められた結末は変わらない。
[侵入を前に、預言者はぽつりと呟く]
しかし人は、己の征く道を選ぶことができる。 ――そうあるべきではないのですか?
[問い掛けに答える者はない。 人気の絶えた道に、黒衣の影が揺らめく]
"心せよ、汝の影が消える時、 汝は既に闇の内にあるのだ"
――視難の相《フェイズ・ハイド》
(303) 2014/08/19(Tue) 21時頃
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[少女の気配が薄れ、取るに足らない影の一つとして周囲に溶け込む。 とはいえ隠密の訓練を受けた訳ではない少女のこと、それを活かすだけの技量はなく、厳重な監視の目には容易く引っ掛かってしまうだろう]
でも――ここで退く訳にはいかない。
[空っぽの胸を押さえ、呟く。 記憶は上手く形にならないけれど、きっと自分に取って一番大事なことだと思えたから]
すぐに行くよ、待ってて――『 』
[動きにくいドレスをもどかしそうに捌きながら、少女は駆け出した]
(304) 2014/08/19(Tue) 21時頃
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[教団内部は随分と慌ただしい。 どうやら先に侵入者があったようだ。 人員の幾らかはそちらへ出払ったのだろうが、相変わらず警戒は厳しい]
"邪悪なるしもべは人々の間を自在に駆け巡り、 災禍の種を撒き散らした"
――通難の相《フェイズ・スリップ》
[小柄なのを幸いに、兵士がこちらを認識するより早くその脇を擦り抜けていく。 しかし幾つか曲がり角を曲がった所で、数人の兵士と鉢合わせてしまった。 何かを追い掛けている様子の彼らに、横合いからぶつかりそうになり]
(314) 2014/08/19(Tue) 22時頃
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邪魔よ……!
"如何なる者も悪しき風を阻むことは出来ぬ、 それは紙一枚の隙間さえも通り抜けるものなれば"
――風難の相《フェイズ・ウィンド》!!
[黒の衣に風を孕ませ、行く手を塞ぐ兵士を吹き飛ばして通り抜ける。 派手な行動に兵士の悲鳴と衝突音が響くが、それに構わず進もうとして]
……あ……
[視界の先に白と黒の姿>>309を認めた]
(315) 2014/08/19(Tue) 22時頃
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あ……。
[開けた視界の先に、探していた少女の姿があった。>>320 掛ける言葉が見付からず、ここに来た目的も忘れたように立ち竦む。 けれど]
わ、私……。 "あたし"……は……。
[名前を呼ばれて、はっとしたように息を吸う仕草を見せる。 頭の中で絡み合ってぐちゃぐちゃになっていた部分が、すうと解けるような気がした]
カリュクス――いいえ、シーパル。
(332) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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助けに来たの。
[口にした瞬間、ずっとその言葉を口にしたかったのだと思い出して、空虚な胸が熱くなった気がした。 涙はもう流れないから、その熱は内側に籠められたまま。 ただ、立ち上がるのに精一杯な様子の彼女へ手を差し伸べる]
もう少し頑張れる? 早くここから逃げ出さなきゃ……。
[その手に触れられたなら、きっと温もりも脈拍もなくなっていることに、気付かれてしまうだろうけれど]
(333) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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……良かった。
[しっかりと握り返された手の感触>>337に、安堵の笑みを漏らす。 こちらに触れた彼女は、やはり驚いたような顔をしたけれど。 何も言わず受け入れてくれたことが、今は有難かった]
[しかし、喜びに浸っている暇はない。 シーパルが動けることを確認すれば]
こっち。
[自分の侵入経路を逆に辿るように走り出す。 こちらも決して速く走れはしないけれど、それでも時折シーパルの方を振り返りつつ進んでいく]
[その友人の身に探知の糸>>334が迫っていることには、今はまだ気付いていない]
(347) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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[シーパル>>352が日傘の形状を変える。 ――それが彼女の力かと思ったのは、頭の片隅でのこと]
そう……わかったわ。
[黒衣が解けるように幾重ものヴェールとなり、ふわ、と広がる]
(355) 2014/08/19(Tue) 23時頃
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[前方に魔法陣>>354が出現したのは、その直後のこと]
――貴女は――!
[その姿には見覚えがある――どころではなかった。 記憶が明瞭になっていたことが、ここでは災いした。 仇敵を前に冷静でいられるほど、少女は戦場慣れしていない]
……もしかして……忘れてしまったかしら?
[困惑する様子のクラウディアに、震える唇で声を掛ける。 シーパルから手を離すと、彼女を庇う位置へ移動し。 常の生気のない瞳とは違う、憎悪に満ちた眼差しを、枢機卿へ向ける]
(364) 2014/08/19(Tue) 23時頃
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――貴女が殺した人間のことを!!
[黒衣が無数の紙片となって散り、少女の周囲を漂う。 バサバサと、鴉の羽音にも似た音が響いた]
(365) 2014/08/19(Tue) 23時頃
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あたしにもわからないわ。 どうしてあたしがあの匣に呼ばれたのか……仮初の命を与えられたのか。
[能力? 黒衣の預言書《ドレスコード》の情報量は、明らかに少女の脳の許容量を超えている。 信仰心? 少女が信じていたのは闇黒神ではない。いずれ親友を救えるという、信徒らの言葉だ]
それでも。 今のあたしは黒衣の預言書《ドレスコード》を担う者――憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》。 聖具《レガリヤ》を在るべき場所へ還し、光と闇の均衡を崩すために、私はここに立っている。
(386) 2014/08/19(Tue) 23時半頃
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[覚えている。>>371 そう言われた所で、向けた感情が変わるはずもない]
……もしも生まれ変わったなら、今度こそ大事な友達とずっと一緒にいるわ。 あたしが信じるものはそれだけ。
討つというのならば討てばいい――それを"生き"延びて証明して見せる、黒き預言書に示された未来は正しいのだと!
――夜難の相《フェイズ・ダークナイト》!
[紙片は再び闇色のヴェールへ転じる。 それは闇の加護>>377を受け、膨れ上がり、また速度を増してクラウディアへ絡み付かんとする]
(387) 2014/08/19(Tue) 23時半頃
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死は、救いなどではないわ……。 一度死んだくらいで間違いが正せると思っているなら、なんて滑稽なのかしら。
[狂信者へ嘲りを投げつつも、背中へ展開した光焔の翼に、表情には緊張が浮かぶ]
……そうかもね。 でも、何もかも失ったまま生きていたって、楽しくないじゃない。 一つくらいは取り返さなくっちゃ。
[光の翼が、闇を容易く切り裂いていく。 壊された情報が神経を渡り歩くように他へ移されていくのを認識しながら、軽口叩く枢機卿を見上げる]
ええ……黒の王は帰還した。預言された通りにね。 そして――
(408) 2014/08/20(Wed) 00時頃
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王の下へ闇の者らが集う時は近い。
[光のナイフがこちらへ飛ぶ。>>396 再生したヴェールを重ね防ごうとするが、防御が薄い側面をナイフが突破する。 それを見た少女は敢えて前進し――己自身の身でもって、ナイフを受け止めた]
(409) 2014/08/20(Wed) 00時頃
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シーパル、逃げて!
[光のナイフに肩や腕を貫かれながら、背後に向けて叫ぶ。 しかし、起こったのはそれとは真逆のこと>>413]
シーパル、……っ!
[一瞬歪に変形した翅を、少女は見た。 それは、人工妖精がどういった存在であるか、少女に知らしめるには十分であった。 ナイフによる傷へ黒衣の端を縛るように巻き付けながら、無意識に胸の辺りを押さえる]
"闇の者の声は千里先までも届いた、 風の唸りや遮る城壁に遮られることもなく"
――叫難の相《フェイズ・ハウリング》
[闇の音色を増幅する術は、果たして効果があったか否か]
(425) 2014/08/20(Wed) 00時半頃
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/* 投票、多分ここでいい……よね? 役職誤認じゃないといいなぁ。
(-80) 2014/08/20(Wed) 00時半頃
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