35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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/* 源蔵様ぁ―――――…!
(-1) 2011/08/18(Thu) 02時頃
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―回想―
[私の血の繋がった両親は、私が産まれて直ぐに亡くなったらしく。私は父母の顔すら知らない。 遠い親戚が引き取り育ててくれたが、彼らの興味は私ではなく、専ら父母の遺産に有るようだった。物ごころついた頃には其れを悟り、だから、できるだけ彼らを怒らせないように生きていくことに執心した。
何も無い、機械張りのだだっ広い部屋に独り閉じこもって。膝を抱えて過ごした夜は数え切れない。 窓は固く閉ざされて開かない。灰色のビルの隙間から僅かに覗くあの暗色は、きっと濁った大気の色だ。
ある日、親戚たちは家を留守にした。私はお腹が空いてしまい、がらんとした冷たい廊下を歩いていた。 そんな折、発見してしまったのだ。立ち入ることを禁じられていたガレージの扉が開いている。そしてその片隅にある、無機質な時航機を。 今でも、あのとき胸が「ざわり」としたのを覚えている。言いつけを破ることも恐れず、否、きっと恐れていたのだが其れを振りきって、私は駆けだしていた]
(4) 2011/08/18(Thu) 03時頃
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[迷いなく時航機に飛び乗った。 けれどこのとき、齢にしておよそ十。碌な教育も受けていなければ、機械の動かし方など分からない]
『動いて。……お願いだから、動いて!!』
[気づけば、泣き叫びながらボタンやレバーを叩いていた。この時初めて、私は今の生活が嫌でたまらなかったのだと分かった。 動かし方は分からなくても、これが何なのかは分かる。これに乗ればきっと、彼らの手の届かない所まで逃げ出せる。いや、そうでなくとも。此処ではないどこかに行ければ、それで、]
――――――――――がたん。
[祈りが通じたのか、神様の悪戯か。急に照明が明滅し、床全体が大きく振動した。 次の瞬間には気を失って、深い眠りについていた]
(5) 2011/08/18(Thu) 03時頃
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[目を覚ました時、聞こえたのは繰り返される機械音]
……………………?
[良く分からい様子のまま、外に出る]
――――――――…ひゃああっ!?
[海の浅瀬に落っこちた。油断していたものだから、思い切り頭から。全身ずぶぬれになり、へたり込む。口の中が塩辛い]
なにこれ…。
[そして5年前の祭りの夜に、見上げた光景。夜空には星が無数に輝く。月明かりを受けて揺らめく夜の海は、ゆらゆらと何処までも黒く広がっていた]
(6) 2011/08/18(Thu) 03時頃
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[とても綺麗だと思った。同時に、酷く怖くて心細くなった。 此処は何処だろう。誰か人は居るのだろうか。何も、分からない。もしもこの場所にずっと一人きりだったら、どうしよう]
―――――――――…ぐす。
[私は啜り泣きながら、海の浅瀬を歩き始めた。ずぶ濡れのまま、覚束ない足取りで。言いつけを破った罰があたったのだろうか。 そうしてどれほど彷徨っただろう。一人の青年……朧と鉢合わせたのだ]
………………!
[一眼見て、優しそうな人だと思った。こんな人が、例えば御兄さんなら、きっと楽しかったのだろうなと夢想した。 次の瞬間――…、『探したんだぞ』と言われて私は手を引かれていた]
(7) 2011/08/18(Thu) 03時頃
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[手から伝わる温もりに、酷く安堵したのを覚えている]
えっ。 …え、ええっ、あの!?
[事情が良く飲み込めていなかった私の様子は、一人で迷子になって怯えていた為だと思われたらしい。じきに源蔵や団十郎もやって来て、『見つかって良かった』と頭を撫でてくれた。
後で学んだことなのだが、私の乗って来た時航機からは電波が発信されており、この時代に溶け込めるように記憶の改変を行ってくれるらしい。それは大凡、私の意志に関係なく。
――――こうして私は良く分からぬままに、村の一員となった。 それは村の面々にとっては、きっとはた迷惑な押し掛けだっただろうが。私にとって、初めてできた「居場所」だったのだ**]
(8) 2011/08/18(Thu) 03時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 03時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 21時半頃
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/* 墓落ちしなければ、100%未来に戻る。 墓落ちしたら、8(0..100)x1%未来に戻る。
くらいの心持でやってみましょうか。
(-11) 2011/08/18(Thu) 21時半頃
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/* 私が未来に戻りたくない、把握しました。
いやしかし、戻らない場合、話を纏めるすきるg
(-12) 2011/08/18(Thu) 21時半頃
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―白石源蔵邸 朝―
[行燈の灯はいつの間にか消えてしまっていた。 自室で一人、張り子の円盤を抱えたまま転寝をしている]
―――――――――…うつら、うつら。
[源蔵が役員に選ばれた、と告げられたのは余りに突然だった。忙しくなるとは聞いていたけれど、夜には戻ってくるだろうか、という期待もあって。南瓜の煮付けを作って、帰りを待っていたのだけれど。 玄関先まで出て外を覗いて見て、意味もなく書斎の本の整頓を行って、また外を覗いて見て、障子の格子の数を数えて、また外を覗いて見て…。 ……と、意味の無い行動を繰り返している内に、やがて眠りについてしまっていた。浅い夢心地、思い出したのは昔のこと。私がこの村にやって来た日のこと]
……………………?
[眩しさを覚えて、ゆっくりと目を開く。既に空が明るい]
嗚呼、御戻りにならなかったのですね。 御無理していなければ、良いのですが……。
[集中し始めると身体を壊しかねない主人を想い、ぽつりと呟いた]
(53) 2011/08/18(Thu) 22時頃
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[本当は役場の方に行って、様子を見てくれば良いのかもしれないけれど。迂闊に近づくと、自分も役員にと声をかけられそうで、なかなか其れが出来ない]
――――――…ね、ねむい…。
[明らかに自業自得だった。目を擦りつつ立ち上がる。 それからいつも通りに身支度を整えた…心算だったが、見事に前髪が寝癖で立っていた。本人は気づいていない]
源蔵様が、いらっしゃらないなら。 …今の間に片づけを済ませておいた方が良いでしょうか。
[小さく呟いた声は、玄関の方で聞こえた物音にかき消される。 もしかして、主人が戻ってきたのだろうか。少々慌ただしい足取りで玄関まで向かうと、其処に居たのは]
嗚呼、夕顔様。お早うございます。
[小さな少女の姿に、寝癖頭のまま深くお辞儀]
(57) 2011/08/18(Thu) 22時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 22時半頃
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――――――…髪?
[最初は何のことか分からず、暢気に首を傾げる]
嗚呼、そういえばもうすぐ祭りですし。 髪結いのお勢様も御忙しそうに―――――…
[そんな風に会話をつづけてみるが、どうも少女の目線が自分の頭に向いている気がして。 嫌な予感を感じつつ、恐る恐る自分の髪を触って確認してみた]
うわああぁあっ!?し、失礼しました!
[いつになく狼狽した声を上げながら、手櫛で髪を梳いてみる]
[ぴょこん]
[…どうやら寝癖は頑固のようだ]
(68) 2011/08/18(Thu) 22時半頃
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/* 駄目だ。私のシリアス成分が、ついに切れてしまtt
ぺーたさん、もっとまじめにやってください…!
(-15) 2011/08/18(Thu) 23時頃
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かわ……。
[少女の口から飛び出た言葉に、心中は複雑である]
―――――…もしかして、源蔵様に御用事でしたか? すみません。お祭りの役員さんになってしまったようで、 昨日は戻られなかったのです。
[しいんと静まり返った屋敷内。廊下を一度振り返る]
そういえば、昨日は美味しい西瓜を ありがとうございました。 朝顔様にも、御礼を言っておいてくださいね。
折角来られたのですし、御茶でも飲んで行かれますか? 美味しい御煎餅がありますけれど。
(75) 2011/08/18(Thu) 23時頃
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[夕顔の反応に、緩く瞬く。何処か心配そうに]
―――……何か、心配ごとですか? 御話しだけでしたら、私でも伺えますけれど。
[朝顔も祭りまで言ないとの言葉に驚いた。 聞けば、彼女も祭りの仕事を与えられたと知るだろうか]
今年は、随分と急ごしらえの役員が多いですね。 傍に朝顔様がいないと、 いつもと調子が変わってしまうのではないですか?
…私も源蔵様がいらっしゃらないので、 少々調子が狂ってしまいまして。
[薄く苦笑する。眠そうなのも寝癖も、多分そのせいだ]
(83) 2011/08/18(Thu) 23時半頃
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ありがとうございます。きっと、伝えてくださいな。
[そう言いつつ、客間へと少女を案内した]
おみつ様が、倒れた時の御礼だと言って 持ってきて下さった御煎餅です。
御二人にも、とっても感謝されていましたよ。
[御茶と御煎餅を用意してくると、振舞った]
(84) 2011/08/18(Thu) 23時半頃
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―白石源蔵邸― [やがて、玄関の方で戸を叩く音が聞こえて顔を上げる。 夕顔に一度断ってから、戸口へと向かった]
こんにちは、日向様。
[いつもなら少し遅れて顔をのぞかせる主人の姿は、今日は無い。 振られた話題に、こくりと頷いた]
―――…ええ、驚きました。源蔵様は立派なお方ですから、 役員に、と言うのも分かりますけれど…。
祭りで出すからくりは、もう完成しているのでしょうか。 御仕事が沢山で、無理をされないか少し心配です。
[差し出された羊羹を受け取ると、深々と頭を下げた。ちなみに寝癖は、まだ残念な感じで残っている]
御丁寧にありがとうございます。 ですが、具合を悪くされていたのですか。 …御気分は、もう大丈夫ですか?
(90) 2011/08/18(Thu) 23時半頃
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[そうして、ふと思い出したように]
嗚呼、そうでした。 日向様に御渡ししたい素敵な物があるんです。
夕顔様もいらっしゃっていますし、 是非上がって行って下さいな。 おみつ様から頂いた、御煎餅も用意していますから。
[倒れた時の御礼に彼女が持って来てくれたのだと付け足して、誘った]
(92) 2011/08/18(Thu) 23時半頃
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―客間―
[それは、日向がやって来て席を立つ少し前のやりとりだったか]
―――――…看病だけではなく、 傍にいるだけで大切ということもあるんですよ。 一人ぼっちより皆一緒の方が、安心するでしょう。
[何もしていないという夕顔に、緩やかに小首を傾げる]
源蔵様からの宿題、ですか。
[何だろうかと興味を引かれ、続く言葉に思わず息を飲んだ]
………どうして、そんなことを…?
[小さな声が零れる。しかし、直ぐに気を取り直し]
未来人の掟、ですか…。 そうですね。きっと、それは本来の流れとは違うから。
(103) 2011/08/19(Fri) 00時頃
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過去が変われば、未来も変わってしまうかもしれない。 掟を決めた偉い神様は、未来が知らない物に 変わってしまうことを怖がっているのかもしれません。
身体に良くないことは、ないんじゃないでしょうか。 未来の人だって、同じ人間なのだと思いますから。
…ふふ。夕顔様は、そんな掟が無くて、 未来の人が自由に過去に居続けることのできる世界の方が、 素敵だと思うのかな。
[彼女の口ぶりから、そう呟いて。玄関の方で音がしたので、一旦席を立ったのだった]
(104) 2011/08/19(Fri) 00時頃
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[日向と話をしていると、玄関口にまた人の姿が]
……兄様!
[顔を上げるのと同時、寝癖を思い出し、今度は素早く髪を手で押さえた。三度目の正直である]
団十郎様も、いらっしゃいませ。
――――…残念ながら、先生は今不在でして。 お祭りの役員になってしまい、暫く戻って来られぬようです。
ただ、他のお客様は来ていらっしゃいます。 どうぞ、お上がり下さいな。
[そうして、客人達を客間へと案内するだろう]
(107) 2011/08/19(Fri) 00時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/08/19(Fri) 00時半頃
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―鳩渓堂 客間―
[客人が来て屋敷はまた賑やかになった。やはり此処はこの方が、良い]
日向様、此れを。おみつ様からの預かり物です。 「金平糖の御礼に」とのことでした。
[御茶を配り終えると、可愛らしい向日葵の刺繍の施された手布を日向に差し出した]
おみつ様は、本当に手先が御器用ですね。 よく御似合いですよ。
(123) 2011/08/19(Fri) 01時頃
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―――――…いいえ。 一人で屋敷で過ごすより、 皆さんが賑やかにしてくださる方が楽しくて良いです。
[突然の来訪を詫びる兄に首を静かに横に振り]
むしろ、私が無理やり皆さんを お呼び止めしてしまったかもしれませんね。
[用事は伝言だけだった様子の団十郎へ、小さく肩を揺らした]
(124) 2011/08/19(Fri) 01時頃
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一平太は、着物の柄で双子を見分けていることは黙っておくことにした。
2011/08/19(Fri) 01時半頃
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夕顔様と朝顔様は、本当に仲が良いですね。
[片割れのことを話す夕顔の様子は、微笑ましい。今度は髪の長さも気にしてみようと思いつつ]
―――――…夕顔様。 朝顔様と、ずっと一緒にいたいですか?
(129) 2011/08/19(Fri) 01時半頃
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………………………。
[こんなに素敵な手布なのだから、日向は喜ぶに違いないと思った。けれど、彼女の顔色は優れない]
価…?
[相手が零した呟きは低く小さく]
日向様は、……どうして、そう思うのですか?
[否定の言葉を口にしようとして、問いかけに変えた。 優しくてお行儀が良くて可愛らしくて、十分に素敵な人だと思うのに。けれど、そんな風に言っても、彼女は納得しないような気がしたから]
(131) 2011/08/19(Fri) 02時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/08/19(Fri) 23時頃
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―白石源蔵邸 客間―
――――――――――………。
[日向の口から告げられる言葉>>135。囁くようなその声は、彼女が言い難い本心を教えてくれているような気がして。 だから、自分も誤魔化さずに本当のことを、答えるべきだと思った]
私は…。あのとき、申し訳なく思いました。
勿論、兄様は剣の腕も立つお方でしたが。 父母がいなくなり、私を養うために 都へ移られた節もあったと思いますから。
「私がいなければ」兄様は命を賭すような御仕事には つかなくても良かったかもしれない。 兄様が怪我をしたり、その身に危険が及んだらどうしようかと。
[本来、それ《私》は、「いないべきもの」なのだから]
……怖くて怖くて、仕方がありませんでした。
(161) 2011/08/19(Fri) 23時半頃
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私は本当に、迷惑ばかりかけている…。
[そんなことを言ってもどうしようもないのに。本当にそう思っているのなら、もっと早く「帰れば」良かったのだ。 其れを今まで先延ばしにして来たのは、まさしく自分の我儘だろう]
私は日向様のその御言葉を聞いて、少し嬉しいですけれど。
だって、薄情者だと恨みを持つ位に、 兄様のことを好いてくださっていたのでしょう? きっと兄様は果報者です。
[柔らかい声で、そう呟いて]
日向様は、朝顔様と夕顔様の見分け方を 誰よりも御存じではありませんか。
[何も知らないと言っていた少女に、小さく付け足した]
(162) 2011/08/19(Fri) 23時半頃
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私だって、人を憎むとか恨むとか、 …そんなこともありますよ。
この村の方のことは、皆、好きですけどね。
[僅かに笑みを浮かべて、頷いた]
(164) 2011/08/19(Fri) 23時半頃
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[星降る海岸での見張りの話>>141>>142。 それは今、一番と言って良いほど気にかかる話題なので、気づかぬはずは無い]
――――――――――……っ!
[自分が見張ると。そして、他の者が近づかぬように見ておいてくれと、団十郎は朧に告げた。 反射的に息を飲み、二人の方へ顔を向けた。明らかに不自然な行動だった。二人と目があったかもしれない。けれど、曖昧に視線をそらして誤魔化した心算になった]
(167) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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[夕顔の返答と笑顔>>145には、少し心が和んだ気がして]
そうですか。 御二人は仲良しですから、きっと大丈夫です。
[それはむしろ、願望に近かったのかもしれない]
――――――――――……。
[彼女の言う「宿題」の内容の、僅かな違和感は残ったまま。 二人はどうして、そんな話をしていたのだろう。いつもの授業の一環だろうか?]
(174) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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[色々なことをぐるぐる考えていると、やがて団十郎が席を立つ]
―――――――…あっ。
[先ほど聞こえた朧への提案、本気だろうか。続く二人の会話は、声が潜められた為に聞こえなかった]
……はい。また、いつでもいらっしゃってくださいね。
[そう返事をするのが精いっぱいで。同じく席を立つ夕顔にも頭を下げて、見送った]
(181) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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[朧>>176は先ほどから、何か真剣に考え込んでいる。本当に、村の子供達全員を見張る方法を考えているのだろうか。 …そうだとして、その子供の中にやはり自分は含まれるのだろうか]
―――――――――……。
[その時心中を渦巻いた感情は、複雑すぎて筆舌に尽くしがたい。 やがて気持ちを落ち着けるように、一度深く呼吸をして]
兄様、随分と難しい御顔をされています。 先ほど団十郎様と御話しされていたことについてですか?
[惚けた様子で、声をかける]
もしも村の子供達の守をするというのなら、 私も一緒にお手伝いしましょう。 二人で手分けをすれば、大分視野が広がると思います。
[自分が見張る側に立てば、いくらでも海岸に近付く隙はあるだろう。 それを自分が望んでいたのかは、…分からない]
(187) 2011/08/20(Sat) 00時半頃
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[日向の返事>>182に、緩く瞬いて]
確かに剣を持つ兄様は、生き生きしてらっしゃいます。
好きなことで生活していければ、 其れはとても幸せなことですよね。
[団十郎との浜辺での会話を思い出しつつ、呟く]
でも、今でも怖いですよ。 兄様は御優しいから、…余計に心配で。
私達の安心の為にも、 兄様は村に戻って道場の先生にでもなって、 のんびり過ごされれば良いのです。 ……というのは、それこそ身勝手な願望ですけれど。
[珍しく冗談っぽい口調でそう言って、少しだけ笑った]
(199) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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[顔を覗きこまれて、問われた台詞>>184に言葉が詰まる。怪訝な顔の少女と目を見開いた少年の視線が、間近で交錯した]
――――――――……。
[思っている。朧に対しても、他のこの村の誰に対しても。 ずっとずっと思い続けている]
いるだけで、大切な…。
[本物の家族ならそうだと思う。でも、自分の場合はどうだろうか。 自分にとって、この村の父母も兄も何にも変え難い大切な存在で。だけどその相手に嘘をつき続けて、騙すような格好で、「居場所」を無理やりに作り出して、]
…本当に大切なら、友達だってずっと縁は切れませんよ。 確かに兄様は、私の自慢の兄様ですけれど。
[罪悪感があるだけに、日向の言葉は真っ直ぐに心に届く]
(200) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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この村には、日向様を家族のように思っている人が、 沢山いるでしょう?
いえ、皆そう思っています。
[目を伏せる。 兄弟の縁なんて、本当は無かったのだ。ただ、私の我儘で望んで、押しつけて。 ならば自分の力で縁を作りだした日向の方が、ずっとずっと立派に思えた]
(201) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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[無意識に言葉に含みを持たせたのは、本当は気づいて欲しかったからなのだろうか]
―――――――――……。
[問い>>190に、今度は即答できなかった。 嘘に嘘を重ね続けるのは、とても、しんどいことで]
…この村は好きですよ。
ええ、ずっといます。
[いつも通りの真顔で答える。けれど、視線は僅かに伏せたまま]
(202) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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[浮かない表情の朧>>191に、緩く首を横に振り]
景色を眺めるだけでも、十分に祭りは楽しめます。 ふふ、私だって、もう随分と年長になったのですよ。
それにこの時節は、祭りよりも 兄様が戻って来られることが何より嬉しいですから。
嗚呼、それとも。
[暫し思案し]
……それなら、「御願い」しても良いですか?
海岸を見張る手伝いをしますから。 ですから、それが終わったら、 その後は一緒に屋台を回りましょう。
お祭りがひと段落ついても、 少しくらいはきっと残っている筈です。
(207) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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―――――――――…えっ。
[真面目に見張る心算が無いと朧>>210に言われれば、きょとんとして瞬いた。 まして、未来人がいても見て見ぬふりしようだなんて]
…そう、ですね。
兄様が戻って来なかったら、心配です。 私の方から、都へ駆けだしてしまうかもしれません。
[緊張が解けるのと同時、急に何だか情けなくなる。 それは必要の無い嘘まで吐いて、見張りをくぐりぬけようとした自分に対して]
兄様は凄いですね。未来人さんの気持ちまで思い遣れて。 本当に、凄いなぁ…。
[何故か泣きそうになったから、少し俯いてごまかした。 昔からの癖だから、兄にはばれてしまったかもしれないけれど]
(215) 2011/08/20(Sat) 01時半頃
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ええ。是非、御一緒させてくださいな。 そんな緩々とした見張りなら、尚更歓迎です。
[同じく、今度は顔を上げて笑う。「焼き鳥楽しみです」と呟きながら]
(216) 2011/08/20(Sat) 01時半頃
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約束…。
[小指を突き出した少女>>211。けれど、その指の向かう先は]
――――――…わわっ!
[戸惑っている間に、指と髪は指切りを交わす。 ぴょこん、と間の抜けた風に立っている髪が、笑うように微かに揺れた]
日向様!?
[慌てて顔を上げれば、日向は柔らかな笑みを浮かべていた。向日葵みたいな綺麗な笑顔]
……ありがとうございます。
[髪の毛を抑えつつ、思わず零れた声。 やがて手布を大切そうに仕舞う様子にはほっと息を付き。去っていく少女を見送った]
(217) 2011/08/20(Sat) 02時頃
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