154 【R18】さよなら、ばいばい、またあした
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[ ひときわ強い風が、ぶわりと吹き抜けた ]
(23) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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―桜の世界―
[多分左手は、幼馴染の右手を握ったまんまだ。 桜吹雪に瞑った目が開くと同時、一面の、薄桃の、白の。世界を見て、目と意識が同時に、見知った顔を見つけて。
もしかしたら、自分から繋いだその手を、振り払ったりしたかもしれない。 そして、繕うように今度は袖口を握るのだろう、ゴメン、なんて言いたげに、軽く引っ張るのだろう。 視線の行方はきっと、桜の幹へ寄り添う成田の姿だ。>>0
その彼の、最期の声が聞こえるまでは、状況が把握できないままに。]
(24) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[―――ああ、やっぱり。 彼の手で始まったゲームは、彼の声がなければ終わらなかったんだ。
全部覚えていると思ったのに、何かが抜け落ちていた夢の、現実の、記憶。違和感。 拍手の音は皮肉にも称賛にも聞こえて、どう反応すればいいか戸惑ったけれど。
成田は、そんな俺の事情など関係なしに。 そうだ、ゲームを始めたときと同じように。 ]
(25) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[ずいぶんと派手な、そして手の込んだお別れ会だ。 いくら「最後の桜」が成田の味方をしたからって、卒業式も、謝恩会だって真っ青なほどの派手さだ。
可哀想、寂しい、ああ。 なんて身勝手なんだろう、自分で読んでおいて、蚊帳の外に追いやられたら大嫌いだなんて。
もし成田が言葉を途切らせたなら、バカかなんて罵って、喧嘩の一つも仕掛けることができたのかもしれない。 だけど、怒って、殴って、それから――― ]
(26) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[そんなのおまえだけじゃないって、勝手にひとりになるなって。 そう、キミの世界で、幼馴染にそうしたように。
行こうとする手を捕まえることすら叶わない。
それが最後なら、最期なら。 責めるなんてできるはずがない、 勝ち逃げだ。―――ズルい。
そう思う頬は悔しげに、人知れず含む空気で膨らんだ。 成田にとってはさぞかし愉快な、思い通りの表情だっただろう。]
(27) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[だけど我儘な末っ子だ。
そっちがその気なら。 一生引き摺って生きろというなら。 成田だって、いかにも甘ったれなこの表情でも焼き付けて、どこにでもいけばいい。
キミの命がこのまま尽きるのなら。
左手首の傷の記憶、それが何の代わりだったか―――そんな記憶が、ぶわ、なんて、蘇ってくるのかな。]
(28) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[桜の、最期の力。
荒れ狂うような桜吹雪は ほんの一瞬俺から視界のすべてを奪って
訪れる、静寂。]
(29) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[ 廊下を鳴らす小さな靴。大きな手が扉を開けた。 白い壁と、ベッドと、窓の外に散る淡桃。
ふくらんだ おなかを 撫でる手つき。 ]
[ ああ、その景色は 長く永く 静止画だった。>>0:302 ]
(30) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[白い視界の中、ボクはそらをみた。 クラスメイトを見送ろうと思って。
ボクは何も知らなかった。
勝手に閉じ籠った殻の外側は きっと嘘でも意地悪でもなく、
優しい家族はただ
甘ったれが大人になるのを 待っていただけ、なのだろう ]
(31) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[桜で繋がった弟の記憶、 自分で自分に縛りつけた枷。
成田が仕込んだ「意地悪」に。
大変に身勝手な、 もっともっと重たいお願いで 仕返しとしようか。]
―――連れてって、あげて。
(32) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[ さよなら、ばいばい、 お礼はまた…――今度ね。
視界が、胸の奥の桜が、爆ぜた。]
(33) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[瞬きをした先は多分、学校の前の横断歩道あたり、もしくはもうちょっと進んでいて、喋る声も騒がしく校内へ足を踏み入れたころだろうか。 。 メンバーは確か、麻倉、鷹谷、俺―――で。 もし、それからブレスレットの話が出たら、今度は素直に頷いて見せたかもしれない。
そのくらいの心境の変化はなくはないはずで。 それから加賀宮にも会いに行こうとするんだろうか。 成田からの「招待状」を改めて見てみたりするんだろうか。]
(34) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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[多分俺は、数分…もしかしたら数時間。 麻倉とは目を合わせようとしないはず。
意地っ張りで甘ったれな末っ子は。 構ってくださいオーラを駄々漏らして、 視線だけがチラチラと、
幼馴染の横顔でも盗み見るのだろう。 ]**
(35) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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/* ああ… >>26 ×読んで ○呼んで
(-35) otoufu 2015/04/10(Fri) 17時頃
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/* 私も自己紹介をば…なつと申します。 村に参加が初めてだったので、「むとうはようすをみている」状態で、血走った眼で最初から最後まで窒息してました…いろいろご迷惑お掛けしてすみませんでした。 成田くんにも弟を連れてってもらったつもりで非常に満足してそうな武藤でした。 …睡眠時間!!!ってなったのも含めてとっても楽しかったですーありがとうございました。
(-49) otoufu 2015/04/11(Sat) 00時頃
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/* 成田くんをもふりたい
(-50) otoufu 2015/04/11(Sat) 00時半頃
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/* そうこれだけは言わないとって思ってた。 >>3:-79 大丈夫ちーちゃん、ゆきんこさんちゃんと死んでる…! PL様は体調大丈夫でしょうか(´・ω・`)
>>-59 延長ありがとうございますー! 嫌がる成田くんをあれしてこれして夕陽に向かって走らせたい。やっぱり河川敷がいいと思う…!
他にももそもそお話したいので後程また来ますー! **
(-60) otoufu 2015/04/11(Sat) 13時半頃
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/* アッ天使! 大人ぶりたいゆきんこがなでこなでこしに参ります。
(-66) otoufu 2015/04/11(Sat) 16時半頃
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/* 白天使と黒天使に囲まれた教室は雪得だったしちーちゃんは兎だったしおヨメさんとおムコさんのまぐわいは早瀬くんにBGMつけてもらってみんなで壁から顔だけ出して見ればいいと思うしいろいろと得でしかない
(-80) otoufu 2015/04/11(Sat) 18時半頃
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/* いいえ可愛い
(-94) otoufu 2015/04/11(Sat) 21時半頃
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―201X年3月22日 夕方・学校〜帰り道―
[成田の世界を除けば、1日とも、いや、1分とも経っていない時間の話だ。
「次の休み、空けといて」>>2:42なんて言われた台詞が、頭の中をぐるぐる回る。
やたらしおらしくコクリと頷いてしまったが、学校へ続く横断歩道から先、一頻り学校の用事が済むまではあからさまに麻倉の方など見ないまま。
尤も、「成田」とのお別れに一番激しく反応した人物がその場にいたのである。>>37 俺も、恐らくは麻倉も。 成田が唯一「ありがとう」と口にした人物、成田を理解しようとした人物の傍で。
ああ、成田の世界の教室で。 怯えてナイフを握り締めていた鷹谷に。 おんなじように向き合って、ただ肩を叩いたりしたけれど。
俺には、俺たちにはきっと、こんな風に泣いたり、悔しがる資格なんてないのだろう。―――と、思った。]
(111) otoufu 2015/04/11(Sat) 22時半頃
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[だけど俺だって思うんだ。
もう少し成田との時間があれば、きっと。 「ひとりだけど、ひとりじゃない」ってことくらい、そのくらいの感情は、共有することができたんじゃないかって。
あんなに大それた世界を構築してしまう成田だ。 もう少し時間があれば。もっと話す機会があれば。 生きている彼の中にあった「世界」を、感じられたかもしれないのに。]
(112) otoufu 2015/04/11(Sat) 22時半頃
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[舞い散る花びらの一片を弄びながら校内を歩く。
麻倉の用事を済ませに図書室へ行けば、>>52ちょうど加賀宮が本をひっくり返していたりしたのかもしれない。>>95
此方へは気付かずとも、慌てたような照れたような表情は垣間見れて、「何か」を察してしまった自分は、きっと野次馬的に話を聞きたがって、夜にでもファミレスへの誘いのメールを打とうとするのだろう。
何気ない日常の一コマだ。>>52 きっと異なる風景のことを、きっと異なる対象を相手に。 それでもそれはきっと同じ、お互いの日常で。 ]
(113) otoufu 2015/04/11(Sat) 22時半頃
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[幼馴染が囁いた言葉は、「次の休み」のことだろうか、それともこれからの時間のことだろうか。 その判断は曖昧ながら、だけどどちらだって良かった。
校内を一頻り歩いて、ようやく落ち着いた思考とカラダだった。
成田を見送った世界で振り払った手も、今だからこうやって受け入れられている。
触る位置から察するに、脈拍か何かを取っているであろう指先から>>53、手首を抜き、変わりに自分の指先で絡め取って。
取り敢えずは今日一緒に帰ろうか、なんて誘ってみる。]
(114) otoufu 2015/04/11(Sat) 22時半頃
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ねえねえねえ
ちーちゃん
話したいことがありすぎて 何から話せばいいかわからないんだ。
[あの頃と同じように彼の隣を陣取って。 通行人やら何やら気にしながらも、きっと。
繋いだ手を離そうとはしないのだろう。]**
(115) otoufu 2015/04/11(Sat) 22時半頃
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/* 俺の聖剣
俺の聖剣
(-103) otoufu 2015/04/11(Sat) 22時半頃
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/* 双子ちゃんにはお兄ちゃんに聖剣って何か聞いてごらんって仕込むことにしよう。
>>-107 お疲れ様でしたー!楽しかったです。またどこかでー!
(-110) otoufu 2015/04/11(Sat) 23時半頃
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/* とんがりコーンmgmg 三△
(-124) otoufu 2015/04/12(Sun) 16時半頃
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/* ((△)) (´∀`)σ(・ω・)
(-126) otoufu 2015/04/12(Sun) 16時半頃
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/* ω・)雪さんも雪さんも…
漠然と考えてた加賀宮くんルート…擁護対象=弟と重ねて見てる ので、独占欲と弟の記憶ごと欠落(ある意味幸せなんだけど何かが足りない・家族からの目線も重ねて見られると感じていないので、それも物足りない)、ひとりでの帰り道に疑問を持つ、他の誰かと仲良さげにしてると気になるけどその感情の正体が分からない、とかそういう感じになりそう。
もっと全員の分掘り下げたらいろんなパラレルへの分岐点があったのでしょう…立ち回り!!!
(-138) otoufu 2015/04/13(Mon) 09時半頃
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