244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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[悪事の代償は高くついてしまったよう おやつ抜きの言葉に、しょんぼり顔が下に向きます。
自分が悪いのは分かっています。 だけど、今日のおやつは干し無花果だったはず 桑の実ジャムも好きですが、干し無花果はもっと好きなのです]
椎の実も食べた あと、他にも色々……
[顔を下に向けたまま、もう一度ごめんなさい。 今度はきちんと言葉に出して言いましょう。
そして、かれの手が上に上がったなら 拳骨が来るのかと、一瞬身構えてしまいましたが]
(231) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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[撫でられて、ほっと肩の力が抜けます。
盗み食いするよりも、一緒に食べる方が美味しい そんなこと、とっくのとうにわかっているのです。 だから次からはちゃんと聞くか せいぜい味見くらいに抑えようと心に決めて]
ツノないよ あんなの、重そうじゃんか
水に入りたくなってないから ウロコもだいじょうぶ
[そんな風に状況報告 動物に変身できる時が待ち遠しくはあるのです でもそれは同時に、ここから離れるということ
変わりたいのに、変わりたくない どっちつかずの気持ちは、少年の口を重たくさせます。 それでも、報告しようと口を開けば]
(232) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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―――……?
[山の方から聞こえた音 乾いたその音は、黙りこくっていなければ きっと聞き逃していたことでしょう。
聞き間違いかと耳をすませば、もう一度]
え、ちょっ……ちょっと
[乾いた木を打ち合わせるような音 この音のことを少年は知っています もう随分と遠い時分に 村で聞いたことがありましたから。
たしかあの時は、村に現れた獣を 大人の人が追い払ったんでしたっけ 現れた獣がなんだったかは覚えていませんが 灰色の毛が散っていたのだけ、覚えています]
(233) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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ヤダ!! 行っちゃダメ!!!
[出て行こうとする姿に 背筋に粘ついた汗が流れます。
動物になれるのですから 狙われないという保証はありません 間違えて撃たれてしまうかもしれないのです。
どうにか引き止めようと 一生懸命手を伸ばしましたが]
……ちゃんと、帰って来るんだよね?
[指が届くぎりぎりで、袖をつかむのは諦めて 伸ばした手は、ぱたりと下へと。 行ってらっしゃいと手を振りましょうか*]
(234) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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/* 桑の実、たべたい 果物好きなんだけど、桑の実とかエビガライチゴとか、梅桃とかスーパーで売ってくれないかな。。。
(-63) 2018/06/14(Thu) 21時半頃
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[指切りの指が離れるのを こんなに嫌だと思ったことはありません。
大好きだった両親もいなくなりました 妹たちも、もうどこにいるのかはわかりません。 この上、ガストンにまで会えなくなったなら…… そんなことは考えたくないのです でも、考えずにはいられないのです]
……うん。約束 すぐ戻らなかったら、追いかける 明日のおやつ、ガストンの分ももらうから
[それでも、一人でお留守番できる年齢ですから 我慢するときには、ちゃんと我慢します。
もう一度手をふりふり。 だいじょうぶだよ。って笑って見せましょう。
そして、小屋の扉が閉まったなら]
(250) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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――――………
[なんだかとても広くなって閉まった小屋の中。 洞穴で親の帰りを待つ子狐は、こんな気持ちなのでしょうか。
何かをする気にもなれなくて 図鑑を開いてもすぐ、閉じてしまいます。
うろうろ、部屋の中を歩き回ったけれど 最後には結局もとの扉の前。 ぺたんと床に腰を下ろし、扉の向こうの物音をただ聞いておりました*]
(251) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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/* ドリの動きが死亡フラグ建設してるようにしか見えなくて頭抱えてる((
(-69) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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[どれくらいの時間が経ったのでしょうか。
幾度も様子を見に出て行きたくて でも、行ってはいけないと踏みとどまりました。 窓を叩く枝葉の音が、シンとした家にやけに響きます。
外から物音がするたび、ピクリと体を震わせては 頭を左右に振って
それでいいのだと、思おうとしました だって、冬になる前にはここを出ないといけないのです ガストンにはガストンの生活がある だから、我慢した方がきっといい……けれど]
(270) 2018/06/15(Fri) 00時頃
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[ようやく聞こえた、待ち望んでいた声。 酷く憔悴したようなその声に、おかえりの声が紡げません。
それでも、震える手で扉を開けたなら]
―――っ!?
[真っ先に目に入ったのは、汗と泥にまみれた姿 それだけでも、何かがあったことはわかります。 でも、問題はそれじゃあなくて]
怪我っ!血が出てる!!
[ポタポタ、滴る血が目に入ります 桑の実の汁よりもずっと濃い赤い色 左袖が不自然にぶらんとしているのです。
一体、何があったのでしょう 一体、誰にやられたのでしょう。 頭の中がぐるぐるして、考えがまとまりません]
(271) 2018/06/15(Fri) 00時頃
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[それでも、自分にできることといえば]
手当てする。包帯巻くから
[そんな程度の怪我ではないことは、なんとなくわかっていました。
それでも、薬と包帯で治せる怪我だと 自分自身に信じ込ませるようにして 薬箱のところまで走っていこうとしました*]
(272) 2018/06/15(Fri) 00時頃
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[薬で治せないような怪我を 包帯でも抑えられないような出血を 少年は見たことがありませんでした。 心臓がうるさいくらいに音を立てます でも彼の方が、何倍も辛いはずなのです
それでも、血を分けてもらった時の怪我だって お薬をつけて、眠れば良くなったのです だから、今度の怪我だって治ると、思おうとしたのに]
―――っ!
[優しい声で告げられた現実は 少年が必死で目を逸らしてきたものでした。 お手紙を書く時、紙を抑える左の手 パン生地をこねる片方の手は、もうありません。 それなのに、どうして優しい声が出せるのでしょう。
大きな声を出した弾み 薬箱から包帯が床へと転がりました]
(290) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[それでも、欠けたものが戻らなくても 傷の手当てはしなければなりませんから 落とした包帯を拾い上げた少年は 椅子のところへ、とぼとぼ歩いていくのです]
……うん。おぼえてる
[ヤマネとカッコウの両親 教えられたその話を、忘れるわけはありません。
ガストンと同じ血を持つ家族 会うのを楽しみにしたこともありました 自分の家族を思い出しそうで 会うのを怖いと思ったこともありました。 けれど、ここにきてから一度だって 彼らにあった記憶はないのです]
そっか ガストンのお父さんとお母さんも もう、いないんだ
(291) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[尋ねたことはなかったけれど どこかで、予想はしていました。 けれど、人間が彼の家族を奪ったなんて 想像したことはありませんでした。
"人間を入れたくなかった"その言葉を考えれば 最初にあった時の反応も全て説明がつきます。
でも、それでもガストンは 少年を助けてくれた、ここに置いてくれたのです]
つかなきゃいけない嘘だって、あるんだよ ボクのは、ついちゃいけない嘘だったけど ガストンのは、つかなきゃいけない嘘
だから、ボクの嘘よりずっといい
(292) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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ボクも、ガストンと一緒がいい
[くっついたら血で汚れるなんて どうして気にしていられるのでしょう。
伸ばされた腕の中、ぽすりと飛び込んだら 後から後から涙がこぼれ落ちてきます 手のひらも手の甲も、袖口も どこを使っても拭き取れないくらい酷い有様です]
ねぇ、二人なら大丈夫だよ。きっと
家の前にさ、たくさん落とし穴掘って なんなら、冬だけ洞穴にすんだっていい ボクが冬眠しない生き物になれるなら 冬中見張っててもいいんだから……!
それに、それに……
(293) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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[一緒にいられる方法 必死で探しても、確実なものは見つけられません。 それでも、片端から方法を並べ立てて]
……ボクはもう 家族と離れるのは、嫌なんだよ
[方法が見つからなくても それだけは、変えられない。と 絞り出すような声で伝えてから]
欠けたのがもどらなくても 代わりになるように頑張るから
だからまずは、傷の手当てしよう?
[涙でぐしゃぐしゃの顔を彼に向けました*]
(294) 2018/06/15(Fri) 09時半頃
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/* あ、書き間違い 気にしていられるのでしょう→× 気にできるでしょう→◯
(-73) 2018/06/15(Fri) 16時半頃
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/* 少しの違いでも、思考読んだみたいになっちゃうからね 一応訂正メモぺたりした
(-74) 2018/06/15(Fri) 17時頃
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[男の問いかけに即答することは、少年にはできませんでした。
下の妹は駄々を捏ねる時 いつも、下唇を尖らせていました 少年は、妹のその仕草が大好きでした。
上の妹はニンジンが嫌いで いつも、少年のお皿に移動させていました 少年もニンジンは嫌いでしたが 妹が残したものはちゃんと食べてあげました。
そんな時間に帰れるなら。と思っていました だから、動物になりたかった――― 最初はそう、でした
答えられなかったのは 答えが見つからなかったからではありません 答えなんて、きっと前から見つけていたのです ただ、それを認めることが怖かっただけ]
(313) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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[手当てしようと言った時 ガストンは首を横に振りましたけれど それでも、少年はしつこく食い下がりました
首を横に振った理由は、少年にはわかりません 傷口を見られたくなかったのか それとも、他に理由があったのか。 それでも、手当てをしなければ 死んでしまうかもしれないと、思ったのです。
薬を塗る時に見た傷口は、それはもう 痛そうなんて言葉では足りないほどでしたが 自分が泣いては、元も子もないのですから 包帯を巻く間中、ぐっとこらえて
やがて、手当てが終わったならば ガストンが寝床に行くのを見届けてから そのすぐ横で羊皮紙を広げて 手紙を書き始めたのでした]
(314) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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名前も知らない誰かへ
はじめまして。ボクはドリベルといいます。
この手紙を受け取るキミが、どんな人か知らないけど、お願いしたいことがあって手紙を書きました。
ボクには、妹が二人いました。 でも二人とも、もうどこへ行ったかわかりません。 だからお願いというのは、もしキミの近くに小さな子がいて、その子が何かで困ってたら、出来るだけ助けてあげてほしいってことです。
もしかしたら、そのなかにボクの妹がいるかもしれないし、もしちがっても、泣いたり困ったりするよりも笑ってる方がいいと思うからです。
最初のお手紙が、お願い事でごめんなさい。 もし叶えてくれたら、嬉しいです。
ドリベル
(315) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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[手紙が書き終わった頃には ガストンは起きていたでしょうか?
もしまだ眠っているようならば 起こさないように気をつけて、ポストへと 投函した手紙は、いつか届くならペラジーの元へ**]
(317) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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/* 鳩餌がないっっ!!!(定期
(-76) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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/* コピペミスって一行抜けてる……う、うわぁ
ガストンは起きていたでしょうか?の後に 起きていたならば、断りを入れて ってのがあったのに
(-78) 2018/06/15(Fri) 19時頃
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[ガストンが怪我を負っても 時間は変わらずに、流れていきました。
少年は。というと 動物のことを学んだり、文字の勉強をしたり。
ガストンが熱にうなされている時には 水に漬けた布を持って行ったりしましたが 他にできることといえば、料理やお掃除くらい 大きな助けにはなれなかったでしょう。
目の前のことをこなす日々のなかでも 彼が腕をなくした日に決めた行き先は 揺らぐことはもう、ありませんでした
そして、無花果の実と入れ替わりに 日常が戻り始めた日のこと]
(346) 2018/06/15(Fri) 21時半頃
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[その日はとても良い天気でした。
あんまりにも朝の光が眩しくて いつもよりだいぶ早く目覚めた少年は コトン、コトン食器を並べ 一足先にご飯の準備を始めます。
パンを焼くのも出来るようになりました 最近ではこぼさずに上手に 果汁をコップに注げるようにもなりました。
そうして、一通り準備を終えたところで いつも通り姿見の前に立って]
(347) 2018/06/15(Fri) 21時半頃
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ちゃんとある……!
[長めの髪を掻き分ければ そこにあったのは、特徴的な丸い熊の耳
引っ張っても、取れたりなんてしません 神経もちゃんと通っているようで 動かそうと思えばきちんと動きます。
ガストンはもう起きている頃でしょうか? 大事なことを二つ、伝えなければと 家の中をぐるりと見回しました*]
(348) 2018/06/15(Fri) 21時半頃
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[もうそろそろ起きたかなー?なんて あたりをキョロキョロ見回せば 寝床でごそごそする大きな大きな影。
どーんと、飛び乗りたいところですけれど 治ってきているらしいとはいえ 怪我人相手に流石にそれはできません。
だから、ガストンが起き上がるのを待って 自分からも、飛びつこうと走りよります。
もし、目測を外したら? きっと床にぺしゃんとなるでしょうけれど それはそれで1日の話の種になりますから それでも良いと思っているのです。
そんな企みが上手くいったかどうかはさておき]
(373) 2018/06/15(Fri) 23時頃
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ツノじゃないって!! 耳だよ!ほら!
[おはようよりも先に言ったのは ツノではないと言う自己主張。 ぴこりと丸い耳を動かして 怒ったように頬を膨らませました*]
(374) 2018/06/15(Fri) 23時頃
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/* いつの間にか最多弁(( 改行おおいし、まぁ。ね!
(-86) 2018/06/15(Fri) 23時頃
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