171 獣[せんせい]と少女
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[精一杯、顔を上げて、見上げて来るミツボシと。>>140 距離が、近づくことはある…のだろうか?
少女のまま。 大人にならない、なれない、ミツボシたちと。 私達との、距離は…。]
…そうか。
[不安や、寂しさを。 悟らせまいと。隠して、明るくふるまう。 ミツボシの、様子に。健気な、成長を、見つめて。>>141]
眠れたのなら、よかった。
[こういう時。 他の、誰かなら。 もっと、上手な言葉が…かけられるだろうに…。]
(150) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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……外へ、でることは。 不安……、かい?
[先の見えない、不安。 未知への、不安。 慣れ親しんだものと、分かれることへの、不安。
そういったものが。 あるので、あれば。 できるだけ、取り除いて、やりたいと。
思うのは、半ば獣の、性だろうか。*]
(151) 2015/10/09(Fri) 00時頃
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旅立ちは… 別れでは…、ない。
[10年間、過ごした皆との別れを。 寂しいと言った、ミツボシに。>>159 言葉の意味は、まだ。 理解はできないだろうと、分かってはいるが…。]
死ですら我々を。 本当の意味で、引き裂くことなどできは…しないだろう…。
[死とは、なにか。 命の終わりか。肉体が消滅した後か。
―――いや…。
誰からの、記憶からも。 完全に消えた時、その者は。本当の意味で死ぬのだろう…。]
(184) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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忘却こそが、本当の死だ。 私は、忘れない。 私が契り、喰らった少女たちの、ことを。 そして、私がこの学校で。 出会った多くの、少女たちの事を…。
だから、ただひと時の別れ……を。 不安に思う、…必要はない。
ミツボシが忘れない限り…。 私たちは、いつも、ミツボシと共にいる…。
(185) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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君と契り。 君に、従う獣は…。 決して、君から離れることは…ない。
[ミツボシに向けて、差し出した、人差し指。 その、先に。
決して肌を焼くことのない、温かな火を灯す。 それは、蝋燭程度の、小さな焔。]
君の、行く先に…。 光がある様に、私も祈ろう…。
[ミツボシの手に。 あるいは胸に、祈りの焔を、手渡した…。*]
(186) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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−幕間・書庫にて続々−
[ヴェラの言葉に。>>153 普段は気にしていない、顔の、傷を。 改めて、注視する。 確かにそれは…幼い少女たちを、怖がらせてしまう…だろうか…?]
私も、ヒナコには初め、怯えられていたから…。 あまり、人のことは言えないな。 ヴェラに、治す理由がないのなら…。 そのままでも、いいのだろう。
[納得して、頷き。 渡した紙とペンは。 一月後に、再び戻って来ることになる。]
(190) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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………私…、か…?
[手渡された、6枚の紙。 そこに書かれていたのは、ぐるりと渦を、巻いた二本の、角。 確信が持てず、尋ねれば。肯定を示す返事が、帰って来て。 3枚目、4枚目と、紙を、捲る。]
……ヴェラに、絵を描く趣味があった……、とは。 初めて知った…。
[秘肉ではなく、本当にそう、思った。 そうして捲った、6枚目。]
これは………クラリッサ…、か…?
[長い髪の、尾を三つ編みにした。 伏し目がちの、似顔絵。 6枚目の似顔絵に、込められた意図に気づくのは。 まだ、しばらく先の事…。*]
(191) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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/* ヴェラさんクラリッサって超美人じゃないですかー!>>161 モスキュート…オスだと思ったんだけどな…。
え、美形…なの…? 儚い系なの…?
想像するのが物凄く楽しいです。 ってことで、長い髪を後ろでひとつの三つ編みにした伏し目がちのフツメン(?)がモスキュートの素顔………に、なりました…?
(-64) 2015/10/09(Fri) 01時半頃
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/* モスさん天然疑惑
(-69) 2015/10/09(Fri) 12時頃
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−ある日の学び舎で−
[ヴェラから6枚の、似顔絵を受け取った…後。>>161]
…クラリッサ。
[呼び止めた、少女の姿を…確かめて。 長い髪の、尾を三つ編みにした姿に。>>191 やはり、似ている。…と、ひとつ、頷き。]
ヴェラが、描いた。
[ローブの下、から。 一枚の紙を取りだし、クラリッサに差し、出す。 クラリッサが、それを見るのに、充分な時間を待って、から。]
………多分、君だろう。
[似ているか。似ていないか。 尋ねられれば、悩ましいが。*]
(226) 2015/10/09(Fri) 21時頃
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−灰被り姫と魔法使い−
[無事に、本を見付けた、アヤワスカに。 「今回はアヤワスカがせんせいに読んであげる」>>204と、言われて。 座ったのは、最初の時と同じ、隣同士。]
(こうして、少女たちに本を、読んでもらうのも…)
[いつぶりだった、……か。 それと、同時に。 こうしてアヤワスカが、本を読む、声も。 あと一年もせず。 聞けなく、なるのかと…。
幾度も、幾度も。繰り返した分かれに、視線を落とす。]
(236) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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そう…だな…。 どうして…だと、思う…?
[読み終わった、アヤワスカが。 なぜ?どうして?と、尋ねる…から。 機嫌よく、笑う顔、に。 何故だと思うと、尋ね、返した。
答えが分かった、アヤワスカが。 指を、さしたのは。 本の挿絵の、魔法使い。 そして、見上げた視線が、見つめた先は…]
……………私…?
[羊の頭骨を、傾けた。*]
(237) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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/* >>234 クラリッサ、チップの絵は三つ編みにしてるように見えたのだが違うのか…(埋まる
あと、アヤワスカの探していた本がシンデレラじゃなかったら処刑モノだよね! (フラグを自ら建てに行く
(-76) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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−ある日の学び舎で−
違う…のか…?
[クラリッサの、返事に。>>234 首を、かしげて…。]
似ていると、思ったの………だが…。
[違うなら、ヴェラに悪いことを……した、と。 返された絵を、受け取って。>>235
なら、この絵は誰だろう…と。
眺めた、絵は。 他の5枚の絵と、一緒に。 今も私の、部屋に置いて…ある。*]
(239) 2015/10/09(Fri) 21時半頃
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−現在・食堂前−
[指先に、灯した焔、は。 ミツボシの、まだ小さな手に、渡り。
心に、火を灯す…ように。 少女の胸へ、消えた。>>248]
………私も……、だ。 私も…、君たちの事…が、いとおしい。
[今までも。幾度もそう、願ったよう……に。 ミツボシの…。今、ここにいる、少女たち…の。
旅立つ、先に。 光りと…希望が…、ある、ように…。]
(252) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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そう…だな。 そろそろ…、朝食の支度が…出来ている…だろう。
[空腹を主張、する。 ミツボシのお腹に、小さく笑う。>>250]
腹ペコ…だな。
[再びドアノブに、手を、伸ばし。 押した扉の、先には…。
温かなスープと、紅茶と、甘いシロップとフルーツの…。 朝食と言うには、少しばかり、豪華な香りがした。*]
………豪勢……、だな。
[見渡した、食堂。既に手伝いは…不要だった、だろうか。*]
(256) 2015/10/09(Fri) 22時半頃
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/* >>279 多分大事なのでメモ。
>>281 待ってヒナコ。 わいろって教えたのモスじゃないよね!?
(-98) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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/* 明日拾う(今拾えって?眠いんだよー)>>279 お皿を運ぶせんせい。 今の所モスの顔を知ってるのはヴェラとブローリンの二人か…。 そして多分、モスはブロリンより年上。
こっそり混ぜたのが拾われている。 うれしいな。>>293
明日拾う(以下略)>>297 好きな動物は、結構本気で悩んだ。 パッと出て来たのが兎だったけど、林檎の兎じゃ簡単すぎるかなーと…。思ってたら結構すごいのきた!
(-107) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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/* >>300クリスマス 知ってるか…? モスに頼めばユニコーンだろうと麒麟だろうと見せてもらえるんだぜ…? (ただし一般的な造形であってエフやユージンの獣の姿とイコールである保証はない)
>>315ヒナコ どやっ かわいい…
もう本当にこの村天使しかいないよな!
(-109) 2015/10/10(Sat) 01時頃
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/* >>318メモー
(-115) 2015/10/10(Sat) 08時頃
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−食堂−
[手伝うことは、あるかと。 せわしなく動く、少女たちとせんせいを見て、いたら。]
………?
……ブローリン…?
[目が、あったが…。>>279 皿を持ったまま、何も言わないのを不思議に思い、名前を呼んで。]
…配れば、いいのか?
[手に持った、皿を指さして、尋ねる。]
(362) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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[皿を渡される時。 彼がつぶやいた言葉を、自分の中で一度、咀嚼して。
こくりとひとつ、頷いた。]
…そう、……だな。
[昔。 命の尊さを学ぶために、料理本を探しに来た若い獣は。 料理の腕を磨くと共に。 なにかを、学ぶことはできただろうか…?
その答えが、決してひとつではないと、知っているから。 どれだけ時間をかけようと。 私は黙して、彼が自分の答えを見つけるのを、待つのだろう。*]
(363) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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−一年前の巨大書庫−
[期待のこもる、眼差し>>318 応えることは、簡単だ。 ただ、そこに不快意味を考えてしまうのは…
その時を、間近に迎えているから…か。]
それを…アヤワスカたちが、望んで。 私にしか、出来ない事であれば…
だが…
[アヤワスカから、視線を外し。見つめた窓の、向こう側。 風を操って駆ける、二頭の獣を見て。]
ドレスなら、きっと。 パティシアの方が、趣味は良い。
[そんな、一年前の。午後のひととき*]
(364) 2015/10/10(Sat) 20時半頃
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−いつかの回想−
[卵から孵った、黄色いヒヨコを見て。 「私たちも、こんな感じで生まれたのかな」>>360と。 初めて見た、命の生まれる瞬間に。 無垢な瞳を、キラキラと輝かせて。無邪気に言った、ヒナコの笑み。]
そう……だな…
[命の、生まれる瞬間も。命が、終わる瞬間も。 長い、永い時間を過ごした分だけ、記憶の器から、零れ落ちそうなほど見て来た。
その中でも… 神木が、その枝にいくつかの実を、結び。 一抱えほどの実の、中から。 少女たちが生まれいづる瞬間ほど、胸を打つ、生命の誕生は。
未だ、私の記憶には…ない。*]
(368) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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−朝食とフルーツポンチ−
[いつも思うが。 やはり、今日という日は特別…なのだろう。
テーブルの上に並べられた、いつもよりも豪華な朝食。
その中で、色とりどりの果物が泳ぐ、甘いシロップの海に。 浮かぶ一羽の、赤い鳥>>297]
器用…だな…
[自分にはない、器用さを持つ、ユージンに。 聞こえたかどうかは、分からないが…。
繊細、という言葉が似合う、果物の鳥に。]
食べるのが、勿体ないな…
[そう、呟いた。*]
(375) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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−まなびやの夜−
[太陽が沈み。 暗い空に、宝石をばら撒いたように星々が輝くのを、待って。 まなびや前の、広い場所へと足を、運ぶ。
去年までは、ヴェラと共に。 昼間に見せていた、幻想の舞台を。
10年目の今日、夜にやろうと決めたのは。]
あぁ…。いい、夜だ…。
[有るはずのない、瞼を閉じて。 視界を闇に閉ざし、意識の奥底から、幻想を手繰り寄せる。]
(414) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[暗闇の中。 現実の木の根元に、濃い影が浮かびあがる。
それは、静かに木陰からこちらへと姿を現した。 黒と白銀の毛並みが美しい、四足の獣。 背に羽のあるそれは、私の記憶にある、かつてのヴェスの姿。
ゆっくりと歩み出た獣は…]
ヴェスパタイン…
[呼んでも。もう答えない、友の名を呼ぶ。 両手を広げ、招くように腕を上げれば…。
獣は、3mもの巨体とは、思えないほどの身軽さと、跳躍力を示して。 獲物に飛びかかるように、私へ向けて飛びかかってきた。]
(415) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[胸に飛び込んできた獣は、私の身体にぶつかり。 無数の駒かな光の波へと、砕け散って。
宙を漂い、流れた粒子は。 クジラに似た鱗を持つ、巨大な魚の姿に、変わり。
青白い光の残像を、水面のように揺らめかせながら。 少し肌寒さを感じさせる、夜の空気の、中を悠々と泳いで。
静かな瞳に、穏やかに世界を写し取ってゆく。
そうして広場を一周した後。 それはぐるり、…と。 身体をひねり、空へと向かって、羽ばたいた。]
(417) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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[大きな胸鰭を一度、大きくはばたかせて。 それは青白い炎を纏った、鳥へと変わり。
引き絞られた弓から、矢が、放たれるように。
まっすぐに。 まっすぐに…。
天高くに、昇り。
ビロードの幕が覆う星空で、パンと弾けて。 虹色の、火と光の花を咲かせた。 その光はきっと、街からも見えただろう…。*]
(419) 2015/10/10(Sat) 23時頃
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/* フラグを読む能力が無いので、少女の方から分かりやすく体当たりしてきて欲しいダメな中身です。
みんなかわいいよ!! あ、でもクラリッサとミツボシにフラグが立ってないのは分かる。 分かってる。大丈夫(大丈夫…?)
(-144) 2015/10/10(Sat) 23時半頃
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