219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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― 少し前 ―
[ 殺してくれた死神との別れ際。 飛びかかりそうなのを抑えただけ、 私は褒められて良いと思った。 ]
……あのね。
[ 静かに、静かに 呟く。 ]
(+36) 2017/06/23(Fri) 22時頃
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救おう、じゃ ない。 助けてやろう、とか そういうのでもない。 私はそんな大きいことを 言っているつもりじゃないし、 偉そうなこと言える人生、送ってないし
"二人揃って生きてなければ" 生き返る権利は貰えないんでしょう。 シーシャのパートナーは、私。 パートナーとして、ルールは守る。 それだけのこと。
(+37) 2017/06/23(Fri) 22時頃
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[ そうね、そこに私情が入ったのは、 完全に私が馬鹿だったってお話。 ( この辺りはまだ 人間らしかったのかもしれない。 ) ── でもさ、じゃあ 言うと更にブレーキきかなくなるだろうから、 口にはしないけれどさ、 ]
(+38) 2017/06/23(Fri) 22時頃
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[ 十七年殺され続けた環境から、 消えてしまいたいと願う相手に お前は生きろ、やり直せる、 きっと戻れる、未来はある というのは、 それだって独りよがりと言う気がしたけれど それは、違うのかな。 ]
(+39) 2017/06/23(Fri) 22時頃
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[ …多分、相容れない、って言うんでしょう。 客観的に見ればあなたの言い分が正しいと、 自己評価が"血縁という第三者によって" 底辺になってしまった私は思います。 たとえば、目の前の死神が 誰でも良いから愛されたかったとして、 逆に私は誰に嫌われても良いから、 世界でたったひとりに愛されたかった。 どちらでも間違いじゃあ、ないんだと思う。 だけど私は、この死神の考えに、 みっともなく噛みついて、否定する以外に術がない。 きっと、なんてつけなくても、私は餓鬼なんです。 父親に見てほしくて喧嘩を始めた、馬鹿野郎。 ]
(+41) 2017/06/23(Fri) 22時頃
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── "オニーサン"も。 独りよがりに誰かを殺して諭すの止めなよ。
[ まったく反対な嫌味を投げて、 タオルが飛んだのを終わりに、 私たちはおさらば、となる。
生憎私は、 名前に込められた祈りとは無縁だったので、 去る死神の名前を呼ばずに* ]
(+42) 2017/06/23(Fri) 22時頃
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[ ……父さん 知ってますか、今日は私の誕生日。 ]
(+47) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ ── 何時かの、死にかけた雨の日。 ぼんやりしていた視界が、 突然明るくなったのは、車が傍まで来たからだった。 一瞬だけ顔を上げて、 ── 警察じゃあ ないな って安堵と、 ── やっぱりあの人、探しに来ない、って、落胆。
ない交ぜになった心は締め上げられて、 確かにあの日は、痛みを感じていた。
もう存在すら忘れた私の、なにか。 ]
(+48) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ 言うなれば小学生の子供によくある話で、 ( 私は高校生だったわけですが。 ) 私が悪い子へ突き進もうとしたのも、 …こうすれば、ここまですれば あの血も涙もない自己保身に走る父親に、 見て貰えると思ったからだ。 たとえそれが叱りの声であっても、 確かに私が貴方の娘だと感じられれば、 私はそれでよかった。 私はあの人の愛が貰えれば、それだけで。
…積み重なっていく不安も、落胆も、 こんな夜になってしまえば大きくなる以外になく。 ]
(+49) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ ── だからこそ、余計に。 消えてしまいたいなあ って 思った。 やっぱり私 あの時胎の中で死んでいた方が、 みーんな幸せだったんじゃないかって、 未だに信じて疑わないし、譲らない。 だってこればっかりは、私しか分からないことだよ。 いっそあの車に轢かれてしまおうかすら考えた。 やらなかったのは、 …残念なことに、体中が痛かったからだ。 ( 今思えば一人犯罪者を増やすところだった。 思考能力も酷いことになっていたらしい。 ) ]
(+50) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ 足音が近づく。 ああ、…車の運転手、そりゃあ、驚いてそうだった。 こんな大雨の中転がっている人間を見れば、 そりゃあ そうなるよなあ。
おっかなびっくり。 大丈夫か って 声が 雨音の遠くから、聞こえてくる。 軋む身体を起こして、フードの陰から相手を見て、 …いや、真っ暗に近かったからよく見えなかったけれど、 おにーさん、っぽい。 第一感想。 なんとも酔狂な人間がいたもんだ。 ]
(+51) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ 私はといえば、 …おにーさんの問いかけに ちゃんとしたお返事をしなかった。
もう色々疲れたなあ、とか 思っていたし、 このおにーさんが百パーセントいい人の保証なんて 何処にも無い。
そう簡単に信じちゃ行けないんだ。 信じたら私の両親の二の舞だって、 親を選べなかった子供はよぅく、学習しているから。
だから、つい 出た言葉が、 ]
(+52) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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「 子供の誕生日を覚えてない親って、 "普通"に考えて居ると思う? 」
(+53) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ 短い金糸の毛先から、滴がひとつ、垂れた* ]
(+54) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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── うん。
(+55) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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― 戻って、 ―
[ くる、と ]
[ シーシャ>>6:+86へ振り向けば、 ポニーテイルが揺れる。
── 気がつけば、 黒い雑音が増えていく世界だった。 いくつもあるそれは私の足元を勢いよく掠めていって、 地面に浅く、傷を残していく。
境界線。 線の向こう側には、シーシャがいた。 ]
(+56) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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── 十七年、ずっと 戦ったところで報われない、 あのろくでもない世界から消えたかった。
[ 語る私の声は、きっと冷静で。 私の表情は、何時もの鉄仮面。 ]
(+57) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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……それで、どうして? 生きている方が素晴らしいって、説くの?
[ ゆぅるり、首を傾げる。 油断すると ぷつり と 糸が切れそうで それを止めようと ぎりぎりと、腕を蛇が 締め上げていく* ]
(+58) 2017/06/23(Fri) 22時半頃
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[ もし、ここで 死が悪いことだと言い切り、 更に生の尊さを語られでもしたら、 生きている方が素晴らしいとでも押しつけられたら、
私は蛇を差し向けて、ここで共倒れしていたと。
そういう確信があった。 ]
(+85) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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[ 蛇の力が緩む。 死んでいる筈なのに、血の巡る感覚。
ああ そうか。 ……勘違い、させていた、のか。 ]
(+86) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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[ するり、するり、 蛇で柔く自分を抱きながら語るのは、 ]
…シーシャが飛び出してきて、 シーシャは死にたく無さそうだった。 蛙は邪魔で。 あの時手を取ってくれた相手を置いて、 先に自殺するほど、私 卑怯じゃない。
それに、
(+87) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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……誰かの記憶に残りたかった。 "生きている"思い出が、欲しかった。 物理的な話じゃない。 …精神的な、意味で。
(+88) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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愛して欲しいとは言わないし 生き返って欲しいとか言われるよりも 私は此処に居るんだって覚えていてほしかった。 何日間か、たとえ一瞬でも 私が本当の意味で この世界で生きていたこと、 死神とか言う奴に会って、 甘ったるい苺食べて、謎を解いて、 あちこち走って、…ロリータなんて着ちゃって、 マブスラやって、写真撮って、 鎖振り回して、……本気でやりあって、 そのたったひとつだけでいい。 誰かの記憶に残っていれば それだけで良かった。
(+89) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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だから、── もう、いいの。 死んだあとにしては、幸せすぎた。 これ以上望んだら、望んじゃったら、 また十何年も苦しむ羽目になる。
(+90) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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[ なんて ぽつ ぽつ、 お互い語る、けれど。 シーシャは、そんなこと、言ってくれるけれど。 声が震えているの、分かったよ>>+75。 何時も明るいから尚のこと。 …何かが抜け落ちた、みたいな そんな心境は消せやしないけれど。 なんだか ね。 パートナーが目の前の相手で良かったと そう思えたのは、多分、確かで。 …ゆっくり 息を 吐く。 俯いた先、 境界線の向こうには、行けない。 ]
(+91) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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それと…それは…… 無理かなあ………
[ 忘れろ、って。 たった数日間、されど数日間。 捨てるには印象に残りすぎた。
それに、── 未練、なんて そんな。 シーシャの望みを抱いて消えることは、 未練、ではなくて 幸福な思い出、だよ。
私はUGで幸せだった。それは、確か。 ]
(+92) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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[ 続く、── そう、だな。 言うなれば我儘みたいな、 そんな言葉>>+79には 眉を下げて笑んだ。
仕方ないなあ って 顔。 私も大概子供だけど、 もしかしたらシーシャも案外、とか そう思ってしまったのは …そう だなあ。 私の決意はきっと変わらないと、 思っているからかもしれない。 ]
(+93) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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[ ── と。 ]
[ 腕の蛇も大人しくなったところで。 今度は何を、と思えば、 私のシュシュのことだった>>+80。
私は明らかに疑問符を付けて、 ]
(+94) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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…ううん? 知らない誰かから。
お母さんはもう 寝たきりみたいなものだったから、 ……こういうの、選んでくれる余裕もなかった。 [ 言いながらするりと解く。 ゴムも一緒に取ったから、 ふわ と 何時かより伸びた黒髪が広がった。 ゴムは手首に引っかけて、 線の向こう側から、青いシュシュを手渡す** ]
(+95) 2017/06/24(Sat) 01時頃
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/*
今更ですが 相容れない、は はるかから見ての話で
私の方ははるかが噛み付いてるあれと シーシャが言ってたみたいに平行線なだけで 根っこは似てるのかなと とがくれさんに
(-57) 2017/06/24(Sat) 07時頃
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[ ずっと言い損ねていたことがあったの。 ]
(+136) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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[ 直ぐに返事が返ってこなかった、おにーさん。 私は、なんとなく分かっていたよ。 普通は、覚えてると思う から、 普通と、私を 照らし合わせて すこぅし、考え事をしていたんだって。
── 分かってしまったから、 身体が冷たくなっているのもあって、 適当に相槌を打って、 そのまま帰って貰おうと思っていた。 ]
(+137) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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[ ……だけどかかってきた声は、 想像していたものと全然違って>>+112>>+113>>+114。
── 私は意味が分からなくて顔を上げた。
だって 本当に、今何を言われたのか 今、何を差し出されているのか 独りのこどもには 理解できなかったのだ。 フードの陰から、差し伸べられたのは それは、本当の祝福 で、しょうか。 ]
(+138) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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──……、 、…
[ はくはくと 口が動いたのは、分かって。 でも 声が出てこなかった。 自分が今、何をされたか、…じゃあ ない 何を"してもらったか"が、 やっぱりよく分からなくて、
覚えているのは、 縋り付くみたいに抱きしめた、 私 の、 唯一の誕生日プレゼントと やがて去って行く おにーさんの車* ]
(+139) 2017/06/24(Sat) 22時頃
|
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[ あの世界にいて、 唯一生きる理由があるとすれば あのおにーさんに一言、 伝え損ねたことがある言葉がある、こと。 だからこそあの後、私は立ち上がれた。
だけど 世界というのは広いもので、 あれ以来、いくら探しても見つからないし、 腹立たしくも、探すのを諦めてしまったのは。 父が再婚するという理由で、 新しい母への体裁を気にして あのよぅく目立つ金髪を 黒に染めてしまった時。
その 言葉 は、* ]
(+140) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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──………… あり が とう、
(+141) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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[ 嘘だ って 最初は思った。
だって私はあの人を"おにーさん"と認識していたから そもそも選択肢から外れているわけだ。 シーシャが私のシュシュを見て、 まさか?と思ったことも知らない訳で。
だから 少しずつ話される、 何時かの日の出来事が耳に届いて、 それを理解していく度に、 私は 段々 ぽかん、と して
やがて絞り出すみたいに 告げた>>+141。 ]
(+142) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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ずっと言いたかった、私、 ……初めての、私の プレゼント、 なんでシーシャ おねえになってるの、 そりゃ、見つからないわけだよ…
[ 力の抜けた笑みを浮かべて、 あれはヤンチャしてた頃の私です なんて 恥ずかしくて言えなかったから、 遠回しの、だったけれど。
あまりに波瀾万丈な七日間だったから、 その パートナー、だったから 分かってくれる、かな。
伸べられた手に乗る、何時かの青色を 指先で摘まんで 再び私の手に戻す。 ]
(+143) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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……最後に 言えて良かった。
[ ぽつん、と 呟き* ]
(+144) 2017/06/24(Sat) 22時頃
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[ 結論 から、言うと。 ……数分、黙っていた。 視線の先には、ローファーの爪先があって。
……なんで、って。
最後の言葉、未練も残さず消滅できると さようなら、が できると。 …後悔のない選択をしたと、 そう 言えたはずなのに。
シーシャが、ふと 誕生日のことを言うものだから、 ]
(+164) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
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[ ……語る様子が、あまりにも。 何時かの私に、そっくりだったから。
私は 明らかに困惑して しまって。 ]
(+165) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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………う、うー ん、 でも、…わたし は、あの家に、戻りたくないし、 怖いよ、もう あの人が 見てくれないの 嫌だ。
………、
(+166) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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[ ……咄嗟に出た、けれど、 躊躇いがちな答えは、本当。
だけど たん、たん、 ローファーが地面を叩く。 私を抱く蛇は、また ぎゅうと力強くなって、 ( …私よりよっぽど感情豊かだ、 ) 結構な間、黙った。
……あのね、きっと、 たとえ、一度は生きる理由になっていたとしても、 私たちは、この場において平行線なんだと思う。 決して相いれない考えの中で、 選べるとしたら、きっと "真ん中"。 ]
(+167) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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……一年に 二回。 私の誕生日と、シーシャの誕生日。 その日だけ、生き返ったシーシャに会いに行く。 ………それが、譲歩できる、最大限。 [ 指を、二本立てる。 それがどんな意味であるかだなんて、 この世界で生きてきた貴方になら、 きっとわかるでしょう。 生き返ること、消滅すること。 もうひとつ、初日まで戻って 喪服のあのこに聞いた、選択肢。 ]
(+168) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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[ ……その選択肢を、 考えなかった、訳じゃあない。 要は"向こう"でいなくなれば、 めでたし、ハッピーエンドなのだから。
選びたくなかったのは、 私がそうなってしまったとして たったひとつだけ恐ろしいことが、あった。 それだけ。 ]
(+169) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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── でもね、それを選んだと、して 盗られたものを取り返せるかわからないし、 きっと無理だと、思う。
…もうね、私 わからないんだ。 何をなくしたのか、忘れてるの。 だんだん 消えていく、から。
だから、きっと、 文字通り人じゃなくなっていく と、思う。 それが、少し 怖い。
(+170) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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── でも、 その日だけは、会いに行くから 私がどれだけぼろぼろになっても、 あの日より死にかけたとしても、 絶対、生きるって、 おめでとうって言う為に戦うって、 …約束するから、 …その日は、シーシャ、お願い。
(+172) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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その日だけ私を、ちゃんとした"人間"にして。
(-133) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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[ ── 何時か私を救ってくれたように、 そんな 囁き一つ 落として。
……結局私も我儘だったんだ。 でも、本当に、さ。 本当にもう、未練はないんだ 私。 たとえ誕生日を祝うために生き返っても、 他の日のことを延々と考えてしまう愚か者。
…だから、これが限界だった。 ふたりぶんの我儘の、真ん中。 歩み寄れる最大限、が きっとこれでしょう。 不安げな瞳とは反対に、 シーシャのことをじっと 見据えた* ]
(+173) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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/*
わがままでごめんねーーーーーわかってるれんとさんは生き返らせるような流れにしてくれるってわかっていたんだ すき ありがとう
はるかこそわがまま極まっていた、…
(-138) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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/*
これ私も死神になるって返されたら、 だったらもう生き返らなくていいじゃんここで死のうか
って返してしまいそうなところが 遼のだめなところだと思うんだ…
(-140) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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/* 毎度灰を微妙に使えない後悔があってな えーと
縁くんとてもすきです。能力がちょうど遼と対?というか、感じてしまうものを感じられなくなった、みたいな感じだったので、一発食らってみたかったなあと思っていたことを告白します。
オーレリアちゃんは刺してくれてうれしかったし、メモのイケパラひっそり応援してました。土くれはるかちゃんができた時中身はぞくぞくしました。オーレリアスペシャルとはるかスペシャルどっちがすごい味なんだろうな…
(-143) 2017/06/25(Sun) 01時半頃
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/*
あと、ずっと考えていたけれど やっぱり、 めいりちゃんを救えるのはとがくれさんなのかなっていう、あの電話とかのやりとりが、いいなーって なっておりました
(-146) 2017/06/25(Sun) 01時半頃
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/*
藤宮さん亀吉さんのあの雰囲気が出せるようになりたい人生だったのと ひなちゃんくまさんの癒しかわいいーーーーーーってなりつつ ななおくんりつくんについぞ名乗れなかった悲しみを背負いつつ、
何よりシーシャにありがとう、って、本当に思います ちょっと消滅はしると思っていなかったのと 跳ね除けることの多い遼だったので ご迷惑おかけしましたが 私はとても楽しかったし、本当にシーシャが相方でよかったです。
(-147) 2017/06/25(Sun) 01時半頃
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/*
シーシャはこう、シーシャって立ち位置だなあ…って。 シーシャは…シーシャだよ、っていう顔をずっとしている はるかだった。
(-148) 2017/06/25(Sun) 01時半頃
|
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/*
あとちょいちょいモリ区とリンクしてるーーーーってなりました たぶん、リンクする描写を入れるとしたら、
愛があっても死ぬ奴はいるんだ、みたいな 自分と許嫁組を比較している遼ちゃんが、いるのか な…?
(-150) 2017/06/25(Sun) 01時半頃
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/*
めいりちゃ・・・・・・・・・・・・・
(-152) 2017/06/25(Sun) 02時頃
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/*
な なくわ、
(-154) 2017/06/25(Sun) 02時頃
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