191 The wonderful world -7 days of MORI-
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― 1st day・メール着信前 ―
[ 死神の 主催者の みえる世界は すばらしい らしい。
薄汚くて 綺麗にしても。 次から次へ、汚れていく その事実があったとしても。
そう。己も きっと 汚れていた のだ。 自分で自分を 汚している。 いつからかは わからないけれど。 劣等感、諦めと。やりきれなさと、 そんな気持ちで、ずっと。
ああ でも そうだとしても。 言うとおり 生きていれば。生き残れば。 彼女の見えているように すばらしいせかいが 見えるのだろうか。 ]
(22) 2016/06/05(Sun) 11時頃
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[ …そう 思ってからは。 隣で続けられる会話を、ただ聞いていた。 時折、言葉を拾い上げて>>0:724、 ]
…桐原君 自殺だったの?
[ と、ぽつり。呟いて。 沢山の――実際はどうあれ、 思っていた以上に教えてもらっていることに、 耳を再度、傾けて。
それから。 己に向けられた声>>0:732を、最後に拾って。
困ったように 笑む。 ]
(23) 2016/06/05(Sun) 11時半頃
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…ゆっくりわかれば、良いんだよ。 まだ始まったばかりだから。
[ 彼は、直ぐに全てを理解しないと、 駄目なのかもしれないけれど。
世の中わからないことばかりの己にとっては、 これが 言えること。
そうして 彼から目を離し。 飛び立ち、メガホンを構える死神>>1>>2を 見上げた* ]
(24) 2016/06/05(Sun) 11時半頃
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― 1st day・中央エリア ―
[ ポケットの中、 震えるスマートフォンを手に取れば。 見上げた先 死神の声が、開始を告げる。 ―― 死が罪と言うけれど。 記憶が無いのにそうたたきつけられてしまうと、 なんとも言えない気分になってしまう が。 それはさておき。 真っ黒じゃ無い差出人からのメール。 "緊急指令" を読んで。
痛みが走る。 ]
(25) 2016/06/05(Sun) 11時半頃
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いたっ、
[ 左手のひら。 何事かと見てみれば 【120:00】 の赤い文字。 一秒ずつカウントダウンを始めていくそれに、 改めて 始まった のだと。 言葉以外のもので 実感する。
急かされている気もして、 心臓が、焦りで早鐘を打ち始めて。
さらに追い打ちをかけるように、 狼の遠吠えが増えていって、 この中央エリアにいるのは危険だと 思ったから。 ]
(26) 2016/06/05(Sun) 11時半頃
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あの… 三途川書店と…ロイヤルホテル九曜 で いいのかな。これ。 どっちも、距離変わらなさそうだけど。 早めに 行こう。
[ おずおずと 隣の彼を見上げる。 この 己と違って完璧なパートナー は。 もうメールを読んだのだろうか。
彼が、何を選ぼうとも。 どちらにだって ついて行くし。 何が起きても 良いように。 何かが起きたら 直ぐ力を使えるように。
やっぱり おずおずと ではあるけれど。 今度はしっかりと、右手を差し出す。 取られた だろうか。 ]
(27) 2016/06/05(Sun) 11時半頃
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………
[ 特に 他意なんてものは無かった。 ( あったら ちょっと 女の子に殺されそうです 死んでいるけど )
なにより 自分自身で言っておいて 七割ほど。 勝手に腕でも掴んでろ とか 言われるかもなあと。 そう思ってた ものだから。 ]
ごめん、 ……ちょっとびっくりした。
[ 素直な感想を返して。 気の抜けた笑みを 浮かべ。
言われたとおり ホテルのある東エリアまで、歩む* ]
(64) 2016/06/05(Sun) 14時頃
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― →東エリア ―
[ そうして 乱雑に手を繋いでいたのだけど。 ]
[ …まあ。 簡単に東エリアにたどり着くかと言えば、 答えは ノー な訳であって。
ちょうど境目。 此方を威嚇している狼>>@0を 認めれば。 歩みは 少しばかり 速くなった。 ]
(65) 2016/06/05(Sun) 14時頃
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―― とりあえず 数匹やってみる。
[ 続いてお願い と。 暗に告げ。 たとえ、パートナーを引っ張りながら だとしても。 森 里佳 の持つサイキック発動のための トリガー。 "触れて" いるから 作り出すのも早い。 空いている左手に粒子が集まって、まずはひとつ。 それから 腕の周りも 淡く光って。 さらに もう ふたつ サーベルを作り出す。
腕を ―― 先ほどの見よう見まね で 動かして。 宙に浮いたそれらを 狼の群れ>>@0まで投擲。
全てなぎ倒す まではいかずとも。 三匹 狼を 貫いた。 ]
(67) 2016/06/05(Sun) 14時頃
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[ パートナーは、次の一手をすでに出していたか。
光の粒子をまとって 消えゆくノイズ。 付近にいる ゲームの参加者。
もしかしたら その様子は。 狼を放った 死神>>@0か。 あるいは 他の参加者 にも 見えていたかもしれない。 ]
(69) 2016/06/05(Sun) 14時頃
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[ ――― 当たり前のことだけど。 パートナーの方が、ずっと ずっと 出来た>>75>>76。 戦果上々。と。 そう言われて安堵の表情を浮かべたのもつかの間で。
彼から離れて、残った数匹を殲滅する様子を、 己は ただ 見ていた。
そうして、大剣を地面に突き刺して。 一息ついた彼が、己を見るまで。 行き場の無い手を 無意識に握りしめていた。 それが やっと解けたのは、 彼に サイキックのことについて問われたからだ。 ]
(79) 2016/06/05(Sun) 15時頃
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[ 指先で、彼の腕に触れる。 …手に触れることを遠慮したのは、 此処に来るまで 本人がやりづらそう>>72だったので。 さて、粒子とともに 今度現れるのは。 今まさに目の前にある、 狼を叩き潰した 大剣>>75 だけど。 ]
ん、
[ さすがに。これは 重すぎて。 持つ手が滑って、大剣は地面に落とされ、 再び粒子となって消えた。
……しかし ふと なんにも無い奴なりに思い立って。 腕に触れたまま、もう一度手を振り下ろして みる。 ―― そうすれば。 先ほど操ったサーベルが、ひとつ 生まれた。 ]
(80) 2016/06/05(Sun) 15時半頃
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……あ。 できるんだ。
[ ……発動にはどうしたって、 相手に触れなければ駄目なようだが、 触れてさえいれば、以前出したものは出せるらしい。
便利なのか不便なのか。 いずれにしても、離れられないのは確実なことで。 そして、色々な種類の剣を出せるパートナーとは、 この先 あらゆる戦闘が起こると考えると。
割と、相性としては 良いようで。 ]
(81) 2016/06/05(Sun) 15時半頃
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[ 実験 ほどでは無いけれど。 この戦闘は、己のサイキックを知る機会のようなものだった。 ぽつ ぽつ。 呟くように 感じたものを告げていく。 ]
(82) 2016/06/05(Sun) 15時半頃
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……桐原君が色々出せば、 私も色々なもの、出せるよ。
サーベルだって、日本刀だって。ダガーだって。 この、―― 大きい剣だって。なんだって。全部。
数、どれだけ出せるかは わからないけれど。 …桐原君が出せる以上には 出せないと思うし。 あんまり重いのだと、私は使えない。
でも…えっと。 今度は失敗しないように、頑張るね。
[ ―― よし、行こう って。 そのまま 今度は腕を掴んで。
どこかへと向かう 黒い翼を一瞬見て>>@13から。 ふたり ホテルまで、駆ける* ]
(83) 2016/06/05(Sun) 15時半頃
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[ ――― 頑張るね と。 疲弊した心を殺して、 抱き続けた劣等感を見ないふりして。
いつだったか、 誰か に言っていた。
そんな気が した** ]
(84) 2016/06/05(Sun) 15時半頃
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[ 出せたところで、ものによっては使えない能力。 だから、武器を考えてくれる>>102のは、 己にとって、とても有り難いことだ。 こくりと頷いて、腕を掴む。
…けれど、どうにも。 ]
あ…あの 本当に ご迷惑なら 離れますので…
[ 直ぐに戦うのならば、こうしてないといけないのだけど。 変に気まずさを抱えたままいるのも>>102、 それはそれで、申し訳ないのだ。
遠慮がちに、消えゆく声。 彼に聞こえたかは、知らない* ]
(143) 2016/06/05(Sun) 18時半頃
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― ロイヤルホテル九曜・目前 ―
[ 腕を掴んだまま、目的地にたどり着いて。 露骨に>>118 とまではいかずとも。 げっ という表情を 浮かべてしまった。
―― 狼だけじゃあ、なくて。 大量の蛙がお出迎えとか そんなの無い!
視覚的にもなかなかに クる ものに加えて、 声>>118が聞こえれば、今度は数度、 勢いよく首を縦に振る。 ]
(144) 2016/06/05(Sun) 18時半頃
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[ 腕を組んでいるとはいえ、 己の片方の手は空いているのだ。
それでもって、触れている のだから。 す と 今度は腕を振って。
淡い光が 己を 包む。 ]
(146) 2016/06/05(Sun) 18時半頃
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[ ―― 今見たもの>>118と。 おんなじ様に 模倣して。 己が倒すのは、再び 狼三匹。
……これを ずっと続けなければならないのか と。 そう考えると どうにも気が遠くなるけれど。 光の粒子をまとわせて、 また 剣を作り出そうと して。
ふ と。 新たな来訪者>>141を 見やる。 ]
(147) 2016/06/05(Sun) 18時半頃
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……桐原君。 あのひと、なんのサイキックを持ってるんだろう。
[ 彼にしか拾えないだろう声量で。 腕を組んだまま、じ と 見上げた。
一蹴されてしまえば それまで だけど。 ]
(148) 2016/06/05(Sun) 18時半頃
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[ もし。 あの人のサイキックが。 爆発的に ノイズを一掃できるものだとしたら。 もし。 己のサイキックが。 パートナー以外もコピーできるのだとしたら。
と ふと 考えた。 それだけの、話** ]
(149) 2016/06/05(Sun) 18時半頃
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[ 暫しの思案のあと。 返ってきたのは ダメ>>177 とか。 …なんとも、悲しい言葉で。
参加者に何か思うところでもあるのか、 それこそ今周辺で威嚇している狼よろしく、 相手を牽制して、警戒して。
それでもって、己は抱き寄せられたけれど。 ]
(202) 2016/06/05(Sun) 20時頃
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桐原君。…あの。 それだとずっとこのままだよ。 ミッションクリア、遠いよ。
[ 多分。 今回は己の方が、正しかったと思いたい。
それに、この状況。 一般女子だとときめく展開なのかもしれないけれど。 あいにく 森 里佳 って奴は。 他の女の子にばれたら殺されそう とか。 ああやっぱり そんなことを思うのだ。 ]
(203) 2016/06/05(Sun) 20時頃
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ごめんね!
[ 両手でパートナーの身体を ぽん と押して。 スカートを翻らせて 彼のものを離れていく。
二股認定>>197した参加者に近づくと同時、 視界の端 再び 知った顔>>166を見つけたけれど。 彼らに挨拶するよりも、 会いたく なかったな と 思うよりも 先に。 ]
(205) 2016/06/05(Sun) 20時頃
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―― おじさま!
[ これでも しゃちょーれーじょー ですから。 ちょっとだけ よそ行きの顔は 姿は 心得ている。 ]
お近づきの印に。 握手をお願いしても よろしいですか?
[ ドレスの代わりに、制服をまとって。 ガラスの靴の代わりに、ローファーを鳴らして。 爪の整えられた両手を 差し出して。 ( ―― 片手は 数字が浮かんでいるから アレだけど )
ふわりと笑んで 淑女 の 挨拶をしよう。 どうか手を取って くれますように。 ]
(207) 2016/06/05(Sun) 20時頃
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[ なんにもない私が 何かを 得られますように。 ]
(208) 2016/06/05(Sun) 20時半頃
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[ 相手の言葉>>252に、疑問符を浮かべて。 ]
――いいえ? 知り合いというだけで…。 桐原君と私じゃあ、そんなこと無いですって。
[ だって 言ったとおりだから。 抱き留められたり、 こんな状況以外で手でも繋いだりしてみれば。 嬉しさよりも、照れくささがくるよりも、 後々怖い が出てくる様な そういう相手。
にっこり。笑みは崩れず。 差し出された手を しっかりと 握る。 ]
(261) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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―― ありがとう おじさま。
[ 呟きに宿るものは。 心の底からの感謝で 安堵。
繋ぐ手の周囲に 粒子がうまれて
―――― そして。 ]
(262) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ きっと 相手には見覚えのありすぎる筈の。 狼のごとき獣の腕を持つ 森 里佳が いた。
ぱちん。 驚愕で瞳が丸く、そして瞬いたのもつかの間。 "おじさま"にぺこりとお辞儀をして、 元来た道をとって返す。
重い腕を半ば引きずるように駆けて。 ]
(264) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ そして、 ]
―― きっ りはらくん!! そこの おにーさん!
どいて!
[ 右手を勢いよく振りかぶって。 ホテル前に未だいるノイズの群れを 吹っ飛ばした。 ]
(265) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ 獣化するなんて機会も、 相手を殴りつける機会もあいにくなかったし。 空を飛ぶノイズはもちろん倒せないから、 もしかしたら 結構な数、撃ち漏らしはあったかもしれない。
それでもパートナーを連れて、 ホテルの中に入るくらいは、出来ていればと思うから。 ノイズが粒子とともに消滅していく中、 「いこう」と告げて。 同じく 粒子とともに戻った右手を。 パートナーに差しだそうか。 ]
(272) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ なんにもない 森 里佳は。 視力も至って 普通だから。
鱗粉が舞っていることは、 教えられない限り 気付くことは きっとない。 ]
(274) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ 戻る最中。叫び声>>277。 手を口に とは いったい何が?と。 鱗粉の見える己は、再度疑問符を浮かべて。 さらにまた、 ミッションクリアはまだ と言われるから、 手を引かれるまま、彼の後ろへ。 ]
(302) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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? うん。
[ 説教のことも、知らない。 意向を汲まれていることにも 気づけない。 そんな己は 彼の背を見上げ、ふと 思う。 ]
(303) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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桐原君。 …それ 何?
[ 背の向こう。 剣で光る "何か"を指して 問いかけた。 ――ぴり と 肌に異変を感じたのは 同時* ]
(306) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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[ 協力 だろうか。 あんなことも出来るんだ、と。
持つもの 持たざるもの との 力量の差を思い知って。 さてその様子が終わってから、目が合った>>356。 ]
……あれ
[ 馬鹿なことに。 ひゅう と息を吸い込んでしまったものだから。 ぴりぴり から 縛り付けられる様な 痺れに変わって。 繋がれた手はそのままに、 ホテル前、地面にぺたりと座り込む。 ]
(364) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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あ、 だめ かも。…ごめんなさい、
[ 謝罪だけ流暢に出るあたり、 こういう場面が染みついてしまったのか。 悲しくなりながらも、 ぎこちない動きで、ぺた ぺた。 地面に手をついて立ち上がろうと試みたが、 少し 厳しいようだった。 ]
(365) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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…どうにかするから。 どうにかするから、先行ってて良いよ。 [ 手を離し、彼を見上げて へらり 苦笑。 半ば言い聞かせるように 言葉を繰り返す。 暫く待てば収まるだろうし と、 かつての知り合いを見て>>347、思った。 ]
(366) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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わぷ、
[ 呆れられた気がした>>378。 パーカーを被せられて、一瞬だけ視界が覆われる。 どうにかこうにか整えて、口元を隠して。 痺れも少しずつ取れてきた そんな時だ。
どうしたって平穏は訪れない>>@34。 ]
(391) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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あ、
[ 反射的に くぐもった声をあげ。 立ち上がる。
もしかしたら 今 パートナーは。 己と同じようになっているのかも、しれないから。 だから。 ]
(392) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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……そこを 通してください
[ パートナー>>390の前に立って、 パーカーで口元を隠しながら、張り詰めた声で言った。
馬鹿と思われるかもしれない。 だけど、何にも出来ないのが、 どうしてか ひどく 嫌 だった。
光の粒子。 作り出すのは、己は名こそ知らないものの、 フランベルジュ と いう剣。 重い けど。 持てないほどじゃあ、無い。 何より 持たなければ と思うから、持つ。 目の前の死神を警戒するが、さて。 ホテル入り口まで、突破―― は、できるだろうか。 ]
(395) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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― 或る少女の欠けた中学時代 ―
[ 夕焼け空に舞う 烏が綺麗だった。 そんな 中学時代のある日だ。 今日は塾があるんだ、って。 ■君との約束にごめんなさいをして、 ぺたん と。 上履きじゃあ無くて。 スリッパという 不釣り合いな音を鳴らして、 私はその日、学校を歩いていた。 ―― ごめんね ■君。あれ嘘だったんだ。 ちょっと 探し物 してたの。 ]
(451) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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[ ぺたん、ぺたん。 スリッパの音を鳴らして、教室へと入る。
今回で何度目だったか。数えるのも億劫になってきた。 前はゴミ箱から発見されて、 その前はトイレの便器の中に突っ込まれて。
なんとも、まあ。 おんなのこってこんな存在だったんですか?と、 やるせない世界に問いかけてまわりたい気持ちが ふつふつ。
鞄が無事なだけ良かったかもしれない。 目指す高校、足りない頭を埋めるための参考書。 それがたくさん、詰まっているから。 ]
(453) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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[ そうそう、確かあのとき、教室に入ったその瞬間。 目が合ったんだ。 "絵がとっても上手な向坂君>>233"、こんにちは。 きみもまだ、残ってたんだ。
窓際、夕焼けがきらきらしていて、 きみのすんでいるせかいは、私とは別に見える。
なんて。心の中、そんなことを思いつつ。 彼が私のスリッパに気付けば、 「しー」 と、ジェスチャー。 ]
(455) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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「みんなには 内緒にしてね」 「私が勝手に無くしただけだから」
[ ぺたん、また一歩踏み出して。 向坂君の前の席に座って、向き合った。
他にすることが無かったとも言えるけれど、 なにより 目を奪われたものがあったから。 ―― 彼のつくる すばらしいせかい。 じ と 見て。 呟く。 ]
(457) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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「―― すごいね とっても きれい」
「私、何かを作れる人って、すごいなって、思うの」
[ 描かれた世界をなぞろうとして、 あ 触っちゃ 駄目か と。とどまりながらも。 それでも、声は続いた。
ひとじゃ、ない。 かわいいおもちゃの兵隊がいるせかい。 もしかしたらそれは、きみの大事なせかいなのかも、しれない。 ]
(458) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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「…私もきみみたいに何か出来れば、」 「立場とか、そんなうまれただけのものじゃなくて」 「自分にしか出来ない 何かが…誇り ってものがあれば」
「…こういうことも、無かったのかなぁ」
[ 眉を下げて、へらり 苦笑。 ちゅーがくせーの悩みにしちゃあ ネガティブすぎた気がする。
彼がこんな言葉を覚えているかは、もう知らないけれど。 私は時折 どこかの"誰か"に ノイズ が混ざっただけで、 きっと 覚えている。
今、きみのまわりに、おもちゃの兵隊が並んでいること。 それが あの日の記憶を 確かなものにしている* ]
(459) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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― 戻って 今 ―
―― あ、ああ、はい!
[ 死神もだいぶ疲弊していたようだったので、 フランベルジュとやらを消して。 ぱしん って。 あの日のスリッパと違う音を立てて、 パートナーの手を握る>>444。
言うとおり>>423 大丈夫な様だけど。 パーカーを借りている身としては、 本当にそうなのかと思ってしまうところもあって。
おそるおそる、二人の様子を見ている。 あの翅を使われちゃ、やだなあ と。
思うこと>>452は同じだった。 ]
(465) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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[ ミッション…サブミッション?と言うべきか。 それは狼を三匹倒すこと。 そうでないと、己とホテルを隔てる壁は、解かれない。
ならば、 ]
えっと…やれるよ?
[ と、パートナー>>470と同調するように。 空いている方の手を振って、 粒子とともに―― おんなじ ファルシオンとやらを。
繋いだままですから。 サイキックは きちんと 使えます。 ]
(475) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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[ 頼まれた>>477から、余った一匹は任されよう。 三人いて、相手が三匹なら。 まあ。そういうこと。
知ってるよ。お弁当作りは出来るから。 揚げる前、叩いたお肉は柔らかくなるけれど、 …これは食べたくないなあ とか。 森 里佳 ってやつも こんな状況で どーでも良いことを思ってしまう。 知り合いがこれでもかとバットを振り下ろす光景を、 少し 腹の冷える感覚を抱いて 見てから。 ]
りょーかい、です。
[ 教えられた剣の扱い方を頭に入れて、 一匹の狼に向かって、斬りかかった** ]
(481) 2016/06/06(Mon) 01時頃
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[ 狼が光をまとい、消えていく光景と。 新たな死神が現れるのは、きっと同じくらいだった。
一瞬だけ、警戒するけれど。 どうやら。警戒した以上にはならないらしい。
ほ、 と息を吐いて。腕をぷらんと下げ。 壁の消えていく向こうを、じっと見ていた。 ]
(570) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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[ 死神が送ってくれるなら きっと。 もう 大丈夫なのだろう。
それなら って。 パートナーから。手を、ぱっと 離して。 見上げるのは 上空。 ―― ああ あの死神>>@60の ふわりと浮かべるような傘。 抱きしめて 飛べたら どれだけ世界を舞えるのだろう。 固いとか なんだとか。それは聞いていたけれど。 それよりも 興味が勝ってしまう の。
ゆら ゆら。 物欲しげ に 羨ましげに。 何も無い手を揺らしてから、 ゆぅるり ホテル入り口を指さす。]
(572) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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桐原君、行こう?
[ 笑んで、問う。 …もっとも 自由になった彼のことだから。 既に歩み出していたかも しれないけれど>>571* ]
(574) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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[ 遅れて入った>>571のなら、それはそれで。 己はさらにその後ろ。一番最後を歩もうか。 ああきっと、何か考えがあるのだろうな と感じる。 それは、きみはいつもただしいと、 崇拝のように 思うからじゃあ なくて。
己と彼は ちがう のだと。 そう 思う故の もの* ]
(587) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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― →九曜ロイヤルホテル ―
うん。
[ 何を考えているか>>592、言わないで。 ノイズも なにもない地面を歩む。 そうして数人たどり着いた後、最後に とん と。 森 里佳 は、ホテルの中に入った。
これでいいのかなあ、とか。 タイマーの消えた手のひら>>#5を見て、 ―― ああよかった!なんて、うんとのびをする。
袖の長いパーカーから ほんの少し覗く指先を組んで。 きら きら。 光るシャンデリアへと視線を移せば。 ]
(601) 2016/06/06(Mon) 22時半頃
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……高そう。
[ しゃちょーれーじょー。 確かにちょっと 高そう な世界に、 何度か行ったことはあるけれど。 あいにくおうちは。 もうずっと前、経営困難だかなんだかで、 どこかの企業に買われちゃったから。 金銭感覚は そこまで飛んでなかったり する。
土埃のついたローファー。 じょしこーせーなりの着方をした セーラー服。 なんとなくドレスコードを気にしてしまうけれど、 他に無いのだ。仕方ない。
借りたパーカー、返さないと と。 慣れないサイズに苦心しつつ脱いで、 どこかに乗せることも無く、持ったまま器用に畳む。 ]
(602) 2016/06/06(Mon) 22時半頃
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―― 桐原君、こういうところ慣れてそうだよね。
[ はい。と 差し出す。 借りたもの、きっちり畳んでお返ししましょう。 本当は洗うべきだけど。洗いたいと 思っているけれど。 この状況だから、勘弁してください。
…そんなことを言いたげな 苦笑 だ。 受け取ってくれるといいけれど。 ]
(605) 2016/06/06(Mon) 22時半頃
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[ 地雷でも踏んだだろうか>>611。 少しの後悔とともに思ったのは そんなこと。 ]
……離れる? きついなら、そこ ソファーあるけど。 嫌なら他探そうか。
[ すっ と。 ロビーにある、これまた高そうなソファーと入り口を指さす。 どちらの言葉>>608も拾っていて、選べなかったもので。
休みたいなら休めば良いし、 来たくないのなら 戻れば良い。 行けるところはあるのだし、ミッションもクリアしている。 何かされるなんてことも、無いだろう。 …多分 が 頭に付くけれど。 それでも―― ここに来て 珍しく。 頼られるのならば、なにかしたいなあと そう思う。 ]
(630) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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[ ぴかぴかに磨かれた床を、 今度は入り口に向かって 軽いステップで歩む。 彼に向き直れば、ふわふわ スカートが揺れた。 いつでも戻れるよ ってそんな身振りだ。
さて、そんな調子でパーカーを返せば>>612。 ]
(631) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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えっ、
[ まさか。ねえ。 そんなことが聞かれるなんて思ってないから、 ]
覚えて ないです……ごめん…?
[ 突然被せられて覚えていられる訳も無く。 しどろもどろに謝るだけ。
コインランドリーとか あったかなあ と。 脳内で地図を広げてみるけれど、 それより先に、彼の答え>>630が返ってくる方が、 早かったかもしれない。 ]
(632) 2016/06/06(Mon) 23時頃
|
|
/*
トリ…よかったね…!
(-162) 2016/06/06(Mon) 23時半頃
|
|
[ 高いソファーに座るのって、どうしたって躊躇する。 だから彼が座っても>>653、己は正面で立ったまま。
彼の弱った表情を見下ろして。言葉を拾って。 む と 不機嫌そうな顔で 口を開いた。
なんでそんなに迷われなければならないんだ。 そんな 表情で 隠そうともせず。 ]
(664) 2016/06/07(Tue) 00時頃
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|
…あー もう、 洗いに行ってくるからそれでいい?
[ ふ と。高級そうな案内を見れば、 なんだ 直ぐ近くにあった。このホテルの一階。 ほら 利用する人多そうだから。色々と。 ほら早くちょうだい、と。 白い手を振って 半ば強引にパーカーを受け取って。 ]
(665) 2016/06/07(Tue) 00時頃
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…扱いに困るような奴ですみませんでした。 [ なんでこんなことで ふつふつ。 みじめな気持ちになったり、 怒りそうになったりしないといけないのか。
困る の意味をはき違えてる奴が、 怒れたものじゃあないんだろうけど、 生憎 森 里佳 は。 桐原率というおとこに対して恋慕もなにもないので。
怒っておきながら、 パーカーを丁寧に抱いて運ぶあたり、 微妙に小心者なのが見て取れるのが なんとも情けない ところ。
元 同級生>>663とは 多分すれ違っている* ]
(666) 2016/06/07(Tue) 00時頃
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― 九曜ロイヤルホテル1F・コインランドリー ―
[ 鈍い音を立てている機械に、 こうして服を入れたことが何度かあった。 あの時は 中学生で。 投げ入れたのは、泥にまみれた体操服だったか。 高校にもなれば、そこそこ人との距離感は出来たから。 ものが減ることは あまり無かった気がする。 代わりに言葉が 増えただけで。
回り続ける機械を ぼう っと見て。 あのふわふわな"身の丈に合わない"ソファーよりも、 ずっとマシな椅子に座って、 だあれもいないからって、短いスカート気にせずに、 体育座りでスマートフォンを弄る。 ]
(685) 2016/06/07(Tue) 00時半頃
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[ すがっている みたいだ。 だあれもいない部屋で、秘密の何かを開くこと。 宝箱、受信ボックスの中。 真っ黒に塗りつぶされた差出人。 はたして相手は誰 とか 何を話したのか とか。
そんな記憶は 宝物は ぜんぶ どこかの世界にいってしまった。 ]
(686) 2016/06/07(Tue) 00時半頃
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…………
[ 七日。 七日経って 生き残れば。 このやるせない世界で、なんにもない世界で。 生きていた意味を見つけられるのだろうか。
早く七日が過ぎれば良いのに、と 思う。 過ぎれば 生き残れば 全部幸せに終わって、 己よりずっと出来るパートナーとはさよならだ。
信頼 とか 難しいです。 誰も彼にも劣等感を抱いてばかりの 己じゃあ。 ]
(687) 2016/06/07(Tue) 00時半頃
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[ 誰かがいたから私の世界はまわっていたのだろうけど、
私がいてはじめてまわる世界>>524を、 私はいつまでも知らないままでいます。
おとなって いつですか。 おとなになるまえに 理由もわからないまま死んだ私は、 もう一生 このままなんじゃ ない ですか。 ]
(688) 2016/06/07(Tue) 00時半頃
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………
[ 膝の間に顔を埋めて。 いつかの 向坂の言葉を思い返して。
ひどく 自分勝手に、 ひどく 惨めな気持ちになって、 襲い来る――めまい に似た 何か に、抗えないまま。 瞳を 閉じた** ]
(689) 2016/06/07(Tue) 00時半頃
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