278 冷たい校舎村8
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[ パソコンの中には、兄が綴った物語がたくさん、 本当にたくさん、残されていた。 長いものも、短いものも、たくさん。 並ぶタイトルを見つめるだけで、 きりきりと誠香の胸は痛んだ。 これは、兄の夢だ。 作家になりたかった兄の、夢のかけら。 その夢が途切れてしまったのは、 誠香のせいかもしれない。 あれが事故だったのか自殺だったのか、 本当のことはもう誰にもわからない ]
(587) 2020/06/17(Wed) 13時半頃
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……でも、…………でも。 僕は、嘘をついたわけじゃない。
[ 本当に事故だったのかもしれない。 そう自分に言い聞かせている誠香が、 次に縋ったのはそんなことだった。 誠香は、確かに兄を傷つけた。酷いことを言った。 でも、嘘をついたわけじゃない。 兄はそれまで、納得のいく作品を書けたことが 一度もなかった。 応募しなければスタートラインにすら立てないのに、 応募することなく、パソコンの中にだけ、 兄の夢は積もっていった。 これだけの数を書いておきながら、 応募に値するものがひとつもなかったなんて、 それは、才能がないってことじゃないのか ]
(588) 2020/06/17(Wed) 13時半頃
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[ そうだ、簡単に証明する方法があるじゃないか。 ふと、思いついた。思いついて、しまった。 兄が残した作品を、実際に応募してみればいいのだ。 応募して、選ばれなければ、 誠香が言ったことは嘘じゃなかったと、証明される。
自分の名前を使った理由は単純だった。 故人の名前で応募するのはどうかと思ったからだ。 それだけ。本当にそれだけ。 どうせ選ばれるわけがないのだ、 自分の名前で応募することに躊躇いはなかった ]
(589) 2020/06/17(Wed) 13時半頃
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[ 誠香は、作家になるつもりなんかなかった。 誠香は、ただ証明したかっただけだった。 自分は、嘘なんかついていないのだと。 兄に、才能はなかったのだと。
簡単な証明問題だと、思ったのに ]
(590) 2020/06/17(Wed) 14時頃
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[ 文学賞の締め切りは年末で、 発表されるのは翌年の春。 誠香は高校2年生になっていた。
出版社の目的は、本を売ることだ。 高校2年生の文学賞の受賞。 売れるための話題性として申し分ない。 大々的に宣伝しないはずがない。 快挙! 初! 史上最年少! そんな大げさな煽り文句がつけられて、 誠香の名前は文芸誌の表紙を飾っていた。
訂正する機会なんて、どこにもなかった。 あれは誠香のものじゃない、 兄の書いた作品なのだと、 主張する機会も与えられぬまま、 気が付けば、誠香は現役高校生作家になっていた。 されていた、という方が正しいかもしれない ]
(591) 2020/06/17(Wed) 14時頃
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[ これが、誠香の二つ目の悩み** ]
(592) 2020/06/17(Wed) 14時頃
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―― 現在:体育館前 ――
えっ!? いや、いいって! 冗談! ほんと冗談だから!
[ 冗談だと言ったのに、なぜかコンビニスイーツを 奢られる流れになっていた。>>606 慌てて否定をしながら、 もしかしなくても連城はチョロいんじゃないか? 将来、悪い人に騙されなければいいが……などと、 誠香は本気で連城の未来を案じた ]
(642) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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それよりさ、連城が言うみたいに、 遺書の送り主見つけてさ、 みんなでちゃんとここから帰ってさ、 そしたら、みんなでファミレスでも行こうよ。 ほら、出られないってなる前に、話してたじゃん。 休校みたいだから、 みんなでファミレスでも寄ってこって。
[ な? その方が楽しいじゃん? そう言って、誠香は笑った。 その“みんな”の中に、きっと夏美もいるはずだ。 そうでなければならない、と思う ]
(643) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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思い出させんなって言ってんじゃん! わざとだろ! わざと言ってんだろ!
[ 思い出させるなと言ったのに、 ああやなこったと畳みかけてくる。>>599 くわっ! と辰美に抗議した。 連城は悪気はないことはわかっているが>>608 非日常に身を置いているというのに、 日常の世知辛い現実に目を向けさせないでいただきたい ]
(644) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[ 確かに辰美の顔より背中を見ていた時間の方が 長かったような気がするが、 いくらなんでも血が出ていたら気づく。 地下では血なんか出てなかったはずだ。 しかし辰美があまりにも真顔なので、 うっかり信じそうになった ]
真顔で言うな! 信じそうになるだろ!
[ 誠香のツッコミが冴えわたる。 辰美の説明は納得のいくものだ。>>601 誠香だって冬はリップクリームが欠かせない。 連城の感じている微妙な違和感を>>609 誠香は察することができなかった ]
(645) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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僕のリップクリーム貸すわけにはいかないしな。 ……噛むなよ。悪化する。
[ そう言うにとどめて、 教室に戻るか、という連城に頷いた>>610 ]
そろそろ本格的に泊まること考えないとだし、 一度教室に戻ろうよ。 戻りながら夏美ちゃんが見つけられたら、 それが一番だしな。
[ そう言いながら、 きっと夏美は見つからない。 夏美がいなくなったから、 代わりにマネキンがここにいるのだ。 誠香はそう思っていた* ]
(646) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[ 気になっていた本の続き、という言葉に>>647 肩がちょっと震えたのは、 気づかれていなければいいと思う ]
(661) 2020/06/17(Wed) 21時頃
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―― 現在:体育館前 ――
多分がついてる時点でわざとなんだよ!
[ 薄々察してはいるのだ。 ツッコませるためにボケてますよね?>>648 わかっていてもツッコんでしまうのが 悲しいかな、性分というものである。
ハンドクリームじゃあるまいし、 さすがにリップクリームは貸せません。 一応人並みの恥じらいはあります。多分 ]
(662) 2020/06/17(Wed) 21時頃
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[ 辰美は口を洗ってくるという。>>649 無理もないことなので、誠香は頷いた ]
あ、購買にリップクリームもあったと思う。 寄るなら買っとけばいいよ。
[ そんなアドバイス。 死ぬなよ、と言われて瞬いた>>650 ]
(663) 2020/06/17(Wed) 21時頃
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辰美もな。
[ ミステリーだとこういう時、 単独行動してるやつから脱落するんだぞ。 そんな言葉が浮かんだけれども、 夏美にそっくりなマネキンの前で、 とてもそんなことは言えなかった。 そんなことあるはずないと思うけど、 なんなら殺されそうになっても返り討ちにしそうとか 思ってるけど、 もしもそんなことになったら、きっと、 誠香は自分が許せない* ]
(664) 2020/06/17(Wed) 21時頃
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/* ぴええ。たつみんありがとうやで…… さすがに続き物は完結まで出す。はず。 未完になってるのを放出するのはいくらなんでも怖すぎてできなかっただろう……
(-93) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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―― 現在:廊下 ――
[ 地下1階で踏んでしまったインクは、 いつの間にやら乾いていた。 多少ぺたぺたと足裏に違和感があるけれど、 もう廊下に足跡が付くことはない。 それならいいかと誠香の上履きはそのまま。 誠香はそういうことに無頓着だった。 女子力? 何それ美味しいの? だから誠香はぺたぺたと、 連城と教室に向かっていた ]
(695) 2020/06/17(Wed) 22時頃
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そういえば、男子は教室で寝るみたいだけど、 女子はどうしたらいいんだろ? 保健室とか? うわー、8組男子、紳士じゃんー。
[ 誠香はせっかく阿東が書いた黒板の付け足しを、 残念なことにまだ読んでいなかった。 怜を追いかけて飛び出して、 戻ってきた時はチャイムのあとで、教室は無人で、 きちんと確認しなかったのだ。 報連相は大事です* ]
(696) 2020/06/17(Wed) 22時頃
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/* 更新で翌日になるわけなので、 なんとか保健室でお休みせねばならんとは思っているんだけど……間に合う? 間に合わなかったらダイジェストで翌日に飛ぶしか?
(-95) 2020/06/17(Wed) 22時頃
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―― 現在:廊下→教室 ――
あ、そんな書き込みあったんだ? いやあ、悪いね。 遠慮なく使わせてもらうな!
[ ふと、交代で使えば? なんてことが頭に浮かんだ。 連日教室で雑魚寝じゃあ男子も疲れるだろうし。 でも、自分が使ったベッドを男子に使われることに 抵抗がある女子もいそうだ。 それじゃ、やっぱりなしだな…… というところまで考えて、 いやいや、と誠香は頭を振った。 それじゃまるで、明日も泊まるみたいだ ]
(722) 2020/06/17(Wed) 22時半頃
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[ このまま保健室に行く? と連城が気を利かせてくれた。 それにも誠香は首を横に振る ]
いや、一回教室行くよ。 ジャージ取りに行きたいし、 それに、お弁当、まだ食べてなくてさ。
[ 制服のまま寝てしわだらけは避けたい。 その程度の恥じらいはあった。靴底には無頓着だけど。 というわけで一緒に教室に向かっていると ]
(725) 2020/06/17(Wed) 22時半頃
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あ、千夏ちゃん。
[ 流れるように会話に加わった千夏に、>>719 誠香もやあと手を上げる。 ごはんのお誘いにもちろんと頷いた ]
食べる食べる!
[ もちろんそのごはんがクレープだなんて思ってません* ]
(728) 2020/06/17(Wed) 22時半頃
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/* 盛大に混じった……! ごめん(とここで謝る) わー、千夏ちゃんありがとう……更新近いし、今からはお邪魔かと思ってひよってた……トイレに突撃しすぎ説もあったし……うれしい……
(-99) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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―― 現在:廊下→ ――
あ、やっぱり家庭科室のごはん、 作ってくれたのここのんだったんだ。 そうだろうなと思ってたよ。
[ 千夏に相槌を打ちながら、教室に向かう。 千夏はいつもよりもテンションが少し 高いように見えた。 そうなんだ、と返事をしながら、 母の持たせてくれたお弁当のことを考える。 大丈夫。冬場だからきっと明日の朝でも食べられる。 食べられたらいいな。 ほら、どうせ夢だから、きっとおなかなんか壊さない ]
(756) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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クレープ! 僕も好き。 フルーツ入ってるやつあるかな。
[ ちなみに誠香は生クリーム派である。 千夏がそんなに食べても大丈夫なのか、 少し気になったけれど、 心乃も一緒なのだしきっと大丈夫なのだろう。 そう思った誠香は、余計な口を挟まない。 心乃が言えばいつものお母さんの気遣いが、 誠香が言うとまるで腫れ物に触っているような 雰囲気になってしまう。 そういうことはなんだか自覚していたから ]
(757) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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だって! 連城、おなか出して寝ちゃだめだぞ!
[ 千夏に言い添えて連城にはそう言った。 連城って、そういうことを言ってしまいたくなる 雰囲気があるから仕方ない* ]
(758) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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―― 現在:廊下→教室 ――
[ おなかを出して寝るのはガキらしい。>>779 連城の寝相は大丈夫らしい。それはよかった。 誠香はいかにも話の流れで思いついたように、 できるだけなんでもない風で、 さっき思ったことを言った ]
……なあ。泊まるのって、今晩だけかな。 明日、帰れると思う?
[ 帰れるとして、その方法は? とは、言わなかった。 帰る時は、普通に昇降口を出て、 歩いて家に帰りたい ]
(805) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 教室に入ると、 連城が地下1階情報を黒板に書いてくれた。>>781 「お、ごくろー」なんて言いながら、 誠香は心乃に挨拶する ]
家庭科室のごはんって、 やっぱりここのんが作ってくれたんだね。 ありがとう。
[ ジャージを確保したら、教室に用はなかった。 お弁当は明日食べます、母さん、と 心の中で念じておく ]
(806) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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うん、いこー。
[ 連城に頷いて、 千夏や心乃と連れ立って、 家庭科室でご飯を食べてから、 クレープを食べに行った。 こんな遅い時間に甘いものなんて罪深い! なーんて笑いあって。
本当に、文化祭が戻ってきたみたいに、 その時は楽しかった。 体育館前のマネキンのことを、 少しの間、忘れてしまうくらいに* ]
(808) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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/* 挟まってごめんね。 ちょっと泣いてしまった…
(-115) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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