18 Orpheé aux Enfers
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〔ヤニクが話し始めることに僕は目を丸くさせて。 そう言えば敬語を使うところを 見ると2年なんだろうか? 見つめる彼の瞳は複雑な感情に彩られてて。〕
『そっか ……例えば、それで疑わしい人がでてきたら 君は、その人を疑うの?』
〔返ってきた答えに浮かんだのは素朴な疑問。 先ほど疑われたことを思い出すと 空っぽになってしまった胃袋が またむかむかする〕
『……ううん、練習室に居たから たいしたこと知ってなくてごめんね』
〔それでも、何もしないよりは 何かした方がいいのかなと、 複雑な彩りなれど動き始めたヤニクがなんだかまぶしかった〕
(224) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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セシルは、携帯が震えて……返信に考え込む
2010/09/07(Tue) 21時半頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:それじゃあ 身体は大丈夫だとして、心は、大丈夫でしょうか?
スコアブックは……ヤニクが盗っていった人を探しています。探した方が、いいんでしょうか……?
(-202) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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― 少し回想 ―
〔繋いでくれた手、一緒に歩いた距離。 囁いてくれた言葉に僕は一つ、頷く
皆やだれか……がいなくても、 サイラスがいてくれたらそれでいい〕
”サイラスが此処にいるなら良い”
[皆や、だれかがいても…… サイラスがいないなら ……僕には意味がないなんて……そこまでは 声ない声に零せはしなかったけれど]
〔袖を引いたとき、同じように不安げでも 笑ってくれたサイラスや 唇を噛んでいた時聞こえた声に その想いを僕は強くしながら〕
(-205) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:はい。 はい、先輩と僕ならそれが一番、早そうです。
〔おい駆けて言ったバーナバス先輩は 結局どうなったのだろうと、気にはなったけど ……音を聞けば、 なんとなく判る自信があったから今は問わずに〕
えーと……まだ、皆が懇親会から今まで何をしていたか聞き込んでる段階で、特定の誰か……を疑ったり探したりは、してないです。ジェレマイア先輩も来た方がいいか聞きますね
(-206) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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― メインホール ― 〔ラルフに心配されているのは 距離もあり気が付かないままに 僕はヤニクの話を、ふーむ……と 緩く首をかしげながら聞いて〕
『……そうだね、追い詰めることは…… したくない…… 話せることも話せなくなっちゃう かもしれないしね』
〔即答出来ないヤニクにそう文字を打って返す 最後の一説には 「僕みたいに声がでなくなったりしてね」と いう風に、自分を指差しえへへと笑って。〕 〔疑う理由が欲しい、 その気持ちがあることには気が付かぬまま〕
『……このオケの……何がいや、なんだろうね 噂に出てきた…と言っていいのかな、の人は』
(233) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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セシルは、携帯からの返信にヤニクに手を招いて
2010/09/07(Tue) 22時頃
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『ジェレマイア先輩の話も聞けたほうがいい? きてくれるって』
〔僕が先ほどから会話の合間合間に メールをしていた相手……ジェレマイア先輩 彼にも話を聞けたほうがいいのかなと ヤニクにそう言って示す〕
(235) 2010/09/07(Tue) 22時半頃
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〔困った顔をしてプレッシャーと言うヤニクに 僕は猫のように笑う
ただ、続いた言葉には 予想外のことでコテンと首をひねる〕
『え……でも、じゃあ噂は一体…… ……いや、あの部長さんが 誰からも私怨を買わない人とは 僕も思えないけど……』
〔逃げられないか気にされてるとは思わず 僕はむしろくしゃみされたらいやだなぁぐらいで 何気に部長に対し酷い言葉を打ち込んだ〕
(237) 2010/09/07(Tue) 22時半頃
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セシルは、サイラスらしえばらしい正直さに苦笑して。
2010/09/07(Tue) 22時半頃
セシルは、ヤニクに文字がスクロールしちゃったかなと>>235を再表示した
2010/09/07(Tue) 22時半頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:もしかして寝てましたか? もしかして寝てて、メールで起こしちゃいましたか? そうだったらすいません……!
あ、ヤニクに確認したらありがたいって。 バーナバス先輩にも話を聞きたいみたいで 彼の居場所も聞いてくれないかって
(-209) 2010/09/07(Tue) 22時半頃
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〔ヤニクの返事に、ほいきたと、 かちかち、携帯をいじってメールを送って〕
『……むしろ、ヤニクがバーナバス先輩に直接聞く?』
〔と、副部長だしいいよねと バーナバスのメールアドレスを僕は表示させる〕
(242) 2010/09/07(Tue) 22時半頃
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〔くしゃみされたらやだなって思ったら 本当にしよったよ!〕
『……やっぱり風邪なんじゃないのかな…… 猫アレルギーって言ったってさ だよね……なんだか変な先輩だもん、部長』
〔くしゃみに訝しげに文字を打ち込みつつ 私怨、嫉妬……それらの言葉にも頷いて
続いた言葉と笑みにはまた一文付け足す〕
『やらない善よりやる偽善! あ、いや、ヤニクの行動が偽善ってわけじゃなくて 何もしない、よりずっと、いいと思うよ 自分こそ正義って思い込んだりしなければ』
(246) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:そっか 起こしたんじゃなかったらよかったです。 バーナバス先輩についてもありがとうございます!
(-213) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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〔フォローの箇所が違う友人に僕は笑って ラルフが立ち去るのには手を振る
>>245でヤニクがバーナバスのメルアドを写すまで 画面はそのまま……写し終えればまた文字を打つ〕
『ジェレマイア先輩から バーナバス先輩は ジェレマイア先輩の部屋を出ていってて 多分喫煙所じゃないかなって』
〔と、表示させる〕
(250) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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セシルは、携帯を打ちながらも欠伸一つ。
2010/09/07(Tue) 23時頃
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〔サイラスとヤニクの言葉を微笑ましげに聞きつつ 鼻の下をする様子に、 僕はまたくしゃみされたらたまらんと 一歩下がってしまう……や、ほら飛沫が、ね〕
『あれだね、口座にお金振り込ませるんだね
……指揮者は大切、だもんね』
〔最初の一文は冗談で……続いた言葉には そんな言葉を打ち込んで。 肩を竦める様子に目を細めつつ アドレス交換には、こくこくと頷き 赤外線受信を試みて 下がる頭にこちらも頭を下げた〕
(255) 2010/09/07(Tue) 23時頃
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〔ヤニクのメールやり取りの様子に ん?んん??と僕は首を傾げながらも 冗談に合わせてくれた言葉には僕も笑って。
指揮者は大切……オケなら、団体行動なら ……ではソロなら単独行動なら 一体何にそって音を奏でる?〕
〔僕はそんなことを思いつつ 赤外線受信をして
カルヴィンの様子には驚きつつも僕は笑う〕
(263) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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〔ヤニクの言葉には僕も眼をぱちくりさせた。 後、少し眼を伏せて ……その後携帯に文字をうちサイラスに示す〕
『……僕達は、どうしよっか…… 部屋に戻る?まだここにいる?』
〔……こんなことを尋ねる僕は 卑怯だなって思いながら〕
(268) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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セシルは、ヤニクの神通力の発想に吹いた
2010/09/08(Wed) 00時頃
セシルは、老け顔大学生と思っていた先生の言葉にこくりと頷く
2010/09/08(Wed) 00時頃
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〔神通力で商売上がったり……? あれ?音楽の講師じゃないの? 講師の先生の言葉に僕はゆるく首を傾げて〕 〔ただ、それはヤニク>>274でようやっと 僕は先生が何を教えているか 知ることになるのだけれど〕
〔その前のヤニク>>272に、少しだけ眼を伏せて笑う。 ……二人がしていた「本当に…」の会話の時 僕が思っていたのは………〕
〔僕はゆるく首を振って、 今を大事にしようと思いなおす〕
(276) 2010/09/08(Wed) 00時頃
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セシルは、戸の音に振り返り、ジェレマイア先輩だと知るとほっとする。
2010/09/08(Wed) 00時頃
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『……そっか…… 僕は……練習室に楽器出しっぱなしなんだ。 それを回収して部屋に戻ろう、かな。 お風呂、先貰うね。
…此処なら誰かいるから誰かに送ってもらえるし 一人になっちゃったら 連絡もらえれば迎えに行くから』
〔返って来た返答に……少しだけ眉を下げた後 僕は笑おうとして……笑えてた、と思う多分。〕
(280) 2010/09/08(Wed) 00時頃
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セシルは、文字を示し終われば戸口に向かって。
2010/09/08(Wed) 00時頃
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〔ジェレマイア先輩と入れ違うように 僕は戸口に向かって
小柄な身体がより小さく見える気がする先輩に なんだか申し訳なくて頭を下げる〕
(284) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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〔入れ違いにすれ違う時 視界が滲み始めたのがばれないように そう言う意図もあっての会釈だったが〕
(-233) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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〔大練習室……メインホールに向かう バーナバスと僕がすれ違ったら 僕はその姿を一度睨んで。
…………声がなくてもはっきりと判るように 口を動かした。〕
”――――……キライ”
(-234) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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〔ヤニクが手を振ってくれたところまで(>>287)は 僕も、笑って……多分…緩く手を振り替えして 敬語?気にしなくていいよと、 同校の後輩ドナルドの敬語のなさからすればと少し思う〕
――――……
〔ただ、頭を下げた相手……ジェレマイア先輩に >>288と、言われれば正直困ってしまって すれ違い様携帯で文字を打つのも……と 声をかけられ立ち止まりはしたが、 ばつが悪くて眼をそらし俯いてしまう〕
(292) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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〔呼び止められれば顔を上げないわけにはいかず にじみ始める視界を隠すように 右手を目元に翳して誤魔化そうとは努力、はして〕
〔努力しきれないことはわかっているから 過ぎに足早に立ち去る
滲むしか、逸らした視線、余裕のない心では ジェレマイア先輩の目元にまでは気がつかず〕
(-238) 2010/09/08(Wed) 00時半頃
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セシルは、ばつが悪くて足早に部屋の外へ。
2010/09/08(Wed) 00時半頃
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― メインホール→ ― 〔>>293の言葉には振り返らず頷いて。 まさに入れ違ったバーナバスには、 声ない声をぶつけて、重い煙草の臭いから 逃げるように足早に立ち去る。〕
………――
〔右手の甲で目元をする。
……スコアブックの盗難やオケの亀裂も 気にならないわけではなかったけど けれど情報も少なく出来ることも ヤニクのように思いつかない
……疑われた時の気分で、オケ自体の 印象が下がっていたのもあり 積極的にどこかなれないのもあって〕
(299) 2010/09/08(Wed) 01時頃
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〔まさか努力が逆効果になっているなんて気がつかず 振り返った視線にも気づかず戸口をくぐる〕
(-241) 2010/09/08(Wed) 01時頃
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〔その様子が余計に腹が立つ。 嫌い、大っ嫌い。
滲む視界でもう一度睨みつけ 殆ど走るようにして通り過ぎた〕
(-243) 2010/09/08(Wed) 01時頃
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― →練習室C ― 〔サイラスの返事(>>300)に少しだけ ちゃんと笑めた気がする。
そう思いながら楽器を置きっぱなしにしていた 練習室へと半ば駆ける様に入って 慌てて戸を閉じる。
泣き声なんて声がない僕からは零れないんだけど それでも、何かが漏れないように〕
(304) 2010/09/08(Wed) 01時頃
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― 練習室C ― ”We love, and also are love. If that history is true. There is no reason for me to be crying alone now”
〔練習室でしゃがみ込み 声帯は震えない。けれど声なく歌う。 床に雫が落ちるけど一人だから気にしない。 声ない歌を聴くのは僕の相棒だけ。〕
(311) 2010/09/08(Wed) 01時頃
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セシルは、ひとしきり泣いてから相棒と譜面と譜面台を抱える
2010/09/08(Wed) 01時半頃
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〔……皆大好きだなんて詭弁だ…… そんなの誰も好きじゃないのと一緒だ。〕
〔背に聞こえた言葉に そう思ったのは僕の八つ当たり*〕
(-249) 2010/09/08(Wed) 01時半頃
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セシルは、もそもそと部屋Fに戻る。
2010/09/08(Wed) 01時半頃
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― →部屋F ― 〔部屋に戻ると、まず丁寧に相棒をケアする。 置いて行ってごめんね……と、声なく謝りながら。
そうしてそっとケースに寝かせれば、 ついで寝巻き……ジャージ上下 ……とTシャツ3枚と下着とタオル……を用意して 一通りの就寝準備に取り掛かる〕
(318) 2010/09/08(Wed) 01時半頃
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〔制服の時はブレザーの下にベスト、Yシャツ Tシャツ二枚とランニング。
そうやって、痩せた身体のラインを打ち消す ……このことは言ってないけど、 特に言うほどでもないかと 一日厚着で蒸した身体をシャワーで洗い流して〕
(-254) 2010/09/08(Wed) 01時半頃
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