229 観用少年
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[眠りの淵は心地よく、 羽毛のように沈むのなら何も怖くはない。
ざらりと磨かれる感覚はなく、 ふわふわと微睡むのなら人形の身にも夢は積り、 欲しくて得られなかったものを得られるのだから。 夢というの名前のそれは、 何時だって何かを癒して宥めてくれていた。 だからその夜も柔らかく抱かれる影に身を委ね、 名前を呼ばれ、名前を呼び返す。
柔らかく、優しく、残酷な夢。 目覚めればそれきりの夢は、それでも愛しい]
(132) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
[ ―――― 愛しいはず、だった]
(133) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
ん、ぅ
[呼吸が詰まったような呻きは口端から。 ぱちりと見開いた瞳に映る光景は“ ”光景で、 息を吸い込もうとして叶えられず、身を震わせた。
けれど、苦しくはなく。 息詰まる苦痛はあって、その切迫はあった。 それなのに夢の奥底へ落ちて影に囲まれていたよりも、 柔らかな唇が奪われ、息ができなくても]
(134) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
[何をされているのか理解したのは刹那に。
仲の良い夫婦の幻想は壊れて落ちて、 連理の片割れ、男の影に密やかに覆い被さられ、 “失語”の人形のまま幾夜も奪われた記憶が露出する。
情を抱く存在たちに喋るなと命じられ、 その情のままに喋らなかった人形の都合の良さ。
それが妻に露呈するまで続く地獄は、 争いの果てに棄てられ、洗われて、 その苦痛だけを流されたのだとこの刹那で、悟る]
(135) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
[目覚め、迎え入れられた初々しさと、 夫婦が仲睦まじく子供を欲しがった頃だけの記憶。
その頁に栞を差し入れ開いた唇に]
っ……
[そっと、また夢見るように瞼を鎖す。 記憶の欠片は押しやって、寝具に落ちた掌を伸ばし、 首筋に触れ――縋るように抱きついて。
解放されるまでは大人しく、 解放されたなら濡れた唇を薄く開いて息継ぎし、
その間、縋る腕は解かずに]
(139) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
け…、ぃち……
[息苦しく、滲んだ涙の視界をまた開く。
その中心に映る存在をゆらりと映して、 零す声音には艶の雫を溶かし、慣れを覗かせて。
嫌悪はない。 昔日のような嫌悪は、欠片も存在しない。
ならその胸に残る感情は紛れもなく]
(140) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
ぼくは、……ケイイチのもの、だよ
[囁きは依然と変わらずの言葉ではあったけれど。 燈した情のまま、艶やかに、……縋るように*]
(141) 2017/10/08(Sun) 00時頃
|
|
[硬いものがなる響きに見上げる瞳を瞬いた。>>144
覆い被され影が落ちても不思議と怖さはなく、 息継ぎできる唇を薄く開いたまま、 濡れたそこを舌で辿って疵がないかを確かめる。
噛みつかれたことのある記憶はそれで洗い流された。 傷ひとつない唇は呼気に喘いで震えながら、 また、もうひとつ言葉を綴ろうと]
ン、……
[呼ばれて、返す言葉はまた奪われて、 それでも従順を擦り込まれた人形はただ大人しく]
(152) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
|
|
ぁ、む…
[濡れた唇をまた濡らされて、 その粘膜を食む仕草は滑らかで自然な動き。
砂糖菓子を溶かしたミルクをねだったせいで、 実際に甘く蕩けた口腔が迎え入れ、 求められるままに絡められた舌を擦り寄せて]
(-30) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
|
|
……ケイ、……
[柔らかく見開いたままの双眸は全てを記憶する。 鎖された瞼が仄かに震えていることも、 そっと上がって濡れた黒瞳が自分を映すことも。
ほんの僅かの距離を繋ぐ透明な糸を、 また、薄桃の舌が舐め取って名を呼びかけ、 吐息の熱に、とろりと融けた瞳を細める。
彼が何を望むのか、理解できてしまう。 その彼に応えようとざわつく心の根源への理解も]
(-31) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
|
|
[唇がまた塞がれるその刹那、 ゃ、と小さく反応したのは彼が泣いているように見えたから。 その感情を言葉にはできなかった。 彼に焦がれて愛されたい、 その根源よりも深い場所に突き刺さった何か。 苦痛は無く、熱い。 何かが満たされ、乾いていく感覚。
怯えと、期待と、思慕の混ざる双眸は、 ずっと彼を映し出したまま]
(-32) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
|
|
するの……?
[乞われた唇は柔らかく剥がされて、 そこから零れた吐息交じりの言葉は乞うように。
何をされているか理解している。 何をされようとしているかも。
その影が彼を撫でるならば、 その苦痛が及ぶ前に自ら唇を口端へと触れさせて。
彼も同じだと、過る。 そうれは無いと乞う思考も主張が激しい。
だからそれに抗わず素直に感情に]
(-33) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
|
|
……僕を、棄てないで 今度はちゃんと我慢する、から……
ケイイチの傍にいたい、……お願い……
[――素直に感情に従い、願いを、切実に**]
(-34) 2017/10/08(Sun) 02時頃
|
|
[跳ねる身体が距離を置き、 動揺の瞳が此方を向いて揺れている。
この表情を知っている。 期待を裏切られ、怯え、嫌悪に向かう手前のそれ。 連理の枝が折れたあの夜の気配に、 去来したのは不安と恐怖と……諦念だった]
……うん。
[謝罪の言葉に俯いて息を吐くように。 掠れた音を吐き出し、緩々と首を縦に振る]
(160) 2017/10/08(Sun) 13時半頃
|
|
[彼の言葉は絶対で、疑ってはいけない。 彼自身が伝えた命令をただ受け入れるしか、 自分にはできないことで]
(161) 2017/10/08(Sun) 13時半頃
|
|
[部屋の出口へ向かう彼の背を見送った。 何も唇は音を出さず、身動きの気配すらなく。
やがて扉が閉まる音が響けば、 そっと寝台を降りて自分の小さなものへと移る。 お行儀よく足を揃えて、布団の皴も伸ばし、 仰臥の姿勢で指を組み合わせた掌を腹の上へ置き]
…………
[瞼を閉じ、薄い皮膚に助けられ闇に落ち、 目隠しの役割を果たさせれば小さく身震いして。
過るのは鑢掛けされる記憶の欠片。 あの店主は非道をしている感覚はないだろう。 ……所詮は、愛玩人形に過ぎないのだから]
(162) 2017/10/08(Sun) 13時半頃
|
|
[ひとりの夜も、棄てられることも、もう慣れた。
拒絶され弾力の失くした髪を枕に散らし、 ただ死人のように7時までは動かずに。 命令されるまま、彼を待ち続けた**]
(163) 2017/10/08(Sun) 13時半頃
|
|
[瞼を落として眠る擬態は慣れていた。 眠れば追憶の影が浸潤し、苛む記憶と変わるから。
いくら洗い流されても消えない穢れは、 中古品に相応しく記憶を深く疵つけていく。 弾む吐息に、覆われる唇。 苦痛に喘ぐことも許されず傷んでいくしかない。 それでも、それが愛情だと目を背ければ、 輝きを失う髪も、透明を失う声も。
その速度はゆっくりと、それでも確実に]
(166) 2017/10/08(Sun) 15時頃
|
|
……けぃ、…
[瞼は鎖したままで無意識に求めた音は、 熱に溶かされずに甘い砂糖菓子の声音のまま。
朝になれば。 朝になれば、彼が、きっと。>>156]
(167) 2017/10/08(Sun) 15時頃
|
|
[けれど、夢は目醒めるものだから]
(-57) 2017/10/08(Sun) 15時頃
|
|
……?
[眠りに落ちないまま迎えた黎明のその先、 慌ただしい室外に寝台に横たわったまま瞼を上げた。
起きろと命じられた時間まではそのままに、 開く扉に鼓動が跳ねそちらを向いて、 色彩を失って曇った瞳をぱちぱちと瞬く。
ケイイチ、ではない誰か。 記憶の影と似た不穏と笑顔を抱いて、 小さく震えて拒絶の意を示すのが精一杯]
(168) 2017/10/08(Sun) 15時頃
|
|
……ゃ、
[彼ではない手が伸びた。 枯れ始めた身体はそれから逃れることはできず、 腕を引かれて嫌な音を立て、 痛みに眉を顰めた刹那抱え上げられ自由を失う。
暴れる脚など役にはたたず、 奇妙に腫れた手首では振り払うこともできず。
連れられてきた時間を巻き戻したかのように、 小さな箱に乗せられ、浮遊感を味わったは建物を出て、 黒塗りの車に放り投げられ口許を覆われた]
(169) 2017/10/08(Sun) 15時頃
|
|
[あの店に売り戻されるには乱暴に過ぎて、 それでは何が起こったのかを想像する基礎も足りない。
懇願の光を瞳に宿して男を見上げれば、 その太い指が首筋から舐めるように上がって顎を捉え、 唇を空いた指が何かを確かめるように撫でていく。
きゅっと結んだ唇を、 無理に抉じ開けようとしているのだと気付けば目を逸らし、 ただ震えて、この悪寒が過ぎ去るのを待とうとして]
(170) 2017/10/08(Sun) 15時頃
|
|
ぁ、……
[両手が何かに囚われ、拘束された。
柔らかな布地の感触はとはいかず、 紙テープらしきものでぐるぐると巻かれ、 視界もまた、目隠しで覆われる。
膝上丈のズボンの上から脚を撫でる掌は、 何かの痕跡を調べているようで、粘っこく。 ただ耐えるだけしかない記憶を呼び覚まし]
(171) 2017/10/08(Sun) 15時半頃
|
|
[堪え切れたのはそこまでだった。 途切れた意識の行く先はまた記憶の奥底に。
深く刻まれた疵の向こうへ、沈む**]
(172) 2017/10/08(Sun) 15時半頃
|
|
[眠らされ車で運ばれる経験は既に在った。
過去よりは揺れの少ない箱―― 匂いも革張りのソファ程度のもの。
記憶を鎖した時間が幾らかは判然とせず、 不意に止まって抱き上げられて、 何を想うかといえば当然といえば当然で]
(247) 2017/10/09(Mon) 14時頃
|
|
けいい、ち……?
[その問いかけめいた言葉に返事はなく、 再び、何かが萎びる気配がした。
喉が掠れて声が出たのはそれだけで、 それでも、運ぶ人間には不都合だったのだろう。
口にも何かテープを張られて、 身動きできたのはたったそれきりだった。 あとはただ、時間が過ぎるのを待つしかなく。
意識はまた記憶の奥底へ。 逃れるように、ふんわりと落ちてゆく]
(248) 2017/10/09(Mon) 14時頃
|
|
― 後宮 ―
……?
[甘やかな香に掬われた意識が浮かんだのは奇跡に近い。 とろりと蕩けてぐずぐずになった意識は形なって、 頬を叩かれる刺激に瞼を開けば、薄靄の視界が焦点を結ぶ。
息を吐いた。まだ、呼吸ができている。 ふかふかの寝台の上から身を起こそうとして、 かくりと抜ける腕の力に実感が遅刻してやってきた。
ここはどこか遠い場所で、ケイイチはいない。
紙テープを剥がされる中その実感に、 じわ、と滲む視界がまた視界を煙らせていく]
(249) 2017/10/09(Mon) 14時頃
|
|
ぅ……
[解放された唇は痺れたようだった。 手首の拘束も解かれて、何もかも自由にされている。
けれど動く気力は香に奪われ、体力も枯れ始め、 ただ溜息を吐きだすだけで寝台で身を縮ませて]
(250) 2017/10/09(Mon) 14時頃
|
|
[時が過ぎ去るだけを祈って瞼を落とした。
途中、男がまた入ってきても頑なに唇は開かず、 他人の施しを受けることを拒んで、首を振る。
傍目にも枯れ始めているのが分かったのだろうか。 冷たいミルクを無理矢理に喉奥に流し込まれて、 飲み込むまで唇を解放されなかったことを除けば平穏に。
傷めつけられることもなく、 乱暴されるこちょもなく、
謁見、と呼ばれたものの時間までは過ぎ去った**]
(251) 2017/10/09(Mon) 14時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る