278 冷たい校舎村8
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/* おまかせだったら赤来るわけないと思ってたけど、 それでもちょっと緊張したw しおちゃん! ちょっと意外だった! けど、遺書メール読んだだけですでにちょっと泣きそう。
(-16) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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―― AM8:50 ――
[ チャイムが鳴った。けれど、担任は来なかった。 やっぱり今日は休校だったのだ、と 単純な誠香は思った。 けれど、日常は、そこまで。 一気に襲い掛かってきた“情報”を、 果たして誠香の脳はどの順番で処理したのだろう。
食べ物の匂い?>>#1 開いた扉の向こうがチカチカしていること?>>9 圏外のはずのスマートフォンが一斉に鳴ったこと?>>#3 がしゃん、という破壊音?>>2
誠香は特別な人間ではない。 “高校生作家”なんて言われて “特別”な目で見られたりするけれど、それは紛い物。 “特別”の皮をかぶった凡人だ。 だから凡人は凡人らしく、 非日常を、日常として処理しようとする ]
(23) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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圏外、直って……音……先生、来た? やっぱり今日、休校じゃなかった?
[ まなが飛び出していく。>>12 阿東が委員長らしく、それを追いかけていく。>>17 辰美の姿も廊下へと消えて>>18 だけれど、誠香の脳はまだ処理が追い付かない ]
え、でも、だって、 食べ物の匂いとか……何?
[ 着信音を、物音を、日常にこじつけられても、 食べ物の匂いを、チカチカと瞬く電飾を、 どう処理していいのかわからない。 だって、これはまるで ]
文化祭、みたいに、なってる……。
[ そしてそれは、どう考えても日常ではない* ]
(24) 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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/* 最終日、しおちゃん以外男子しかいない! そして4dに誠香と委員長落ちなので、4dの時点で女子がしおちゃんと誠香しかいない! 3dが女子二人落ちだもんね…… 一番遅くまで残る女子としてしおちゃんに何かできたらいいと思うけど、思った以上にブランクが堪えているようで、我ながら今回すんごいポンコツなのですよね……爪痕残せたらいいんだけど……
(-30) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[ 非日常をなかなか受け止められない凡人は、 日常にすがろうとして、 日常の証拠、だと思った、スマートフォンを手に取った。 ほら、圏外から復旧して……ない? ]
あれ。 だって、メール、届いて。
[ 確かにメールが届いたのに、 スマートフォンは圏外のまま。 日常の証拠だと思ったものが、あっけなく一つ消える。 まるで、アリバイ崩しみたいに ]
(45) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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え? 差出人、が
[ それどころか、スマートフォンすら、 非日常を訴えてくる。 だって、差出人が、バグっている。 スパムではない。バグっている。 スパムなら、開封もせずに消すけれども、 震える指は、勝手にスイとメールを開いて ]
なに、これ。
[ それは、遺書にしか、見えなくて>>1 ]
(46) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[ 兄は、交通事故で死んだ。 見通しの悪い交差点で、 夜に溶ける黒い恰好が災いして、 不幸な事故だと人は言う ]
(47) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[ 本当に? ]
(48) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[ 遺書なんてなかったし、 悩んでいる様子もなかった。 自殺なんて、可能性すら検討されなかった* ]
(49) 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[ 誠香は、凡人であるので、 凡人らしく、夢かな、なんて それはそれはつまらない結論に逃げたくなった。 夢落ちなんて使い古されて、 一番やっちゃいけないやつだ ]
あー、そっか。夢だ。これ、夢だな。 えーっと、そう、明晰夢、ってやつ。 夢って自覚してる夢、だっけ。それだ。
[ 夢だから、おかしなことが起こるのだ。 スマートフォンがバグったメールを受信したり、 教室の外が文化祭になったり、 じゃあ、やっぱりあのがしゃんという大きな音は、 先生がなにかやったってわけじゃないのかな ]
(61) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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明晰夢ってある程度コントロールできるって聞いたけど。 どうかな。 飛べちゃったりするのかな。
[ 寒い? けど、どうせ夢だし。 家に帰るならどっちみち校舎から出るんだし。 誠香は窓に歩み寄って、がらっと開けてみる。 スイーって飛んで家に帰れたらなんてメルヘン! ]
…………ひ、っ。
[ なーんて現実逃避な思考は、 窓から何気なく下を見た瞬間砕け散った ]
(62) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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なんだこれ。
[ 3年8組は2階にある。 落ちたら、そりゃ打ちどころが悪かったら まずいことになるかもしれないけど、 下を見て怖くなるような高さでは、決してない。 それなのに ]
こわっ! なにこれこわっ!!
[ わざとそう声に出して、 冗談のように振舞わなければいけないくらい、 眩暈を起こして吸い込まれてしまいそうになるくらい、 地面が遠く遠く、見えた* ]
(63) 2020/06/14(Sun) 01時半頃
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[ 誠香には、印税というものがあるので、 両親には内緒の買い物もできてしまったり、する ]
(101) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ 誠香の部屋のクローゼットの中、 小さくたたんで隠されているものが、それだ ]
(102) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ 母が選んでくれたのは真っ白のコート。 いつも玄関に吊ってある。 外出の時は、必ずそれを選べるように。 決して夜に溶けてしまわないように。 不幸な事故がもう起こらないように ]
(103) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ それなら、誠香が黒いコートに遺書を忍ばせて、 あの交差点で事故に遭ったら? 兄の死を、自殺で再現したら? ]
(104) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ 兄の死は、どう理解される? やっぱり、事故だったと思われたまま? それとも、自殺だったのかもしれないって、 そんな可能性を考え始めたり、するだろうか? ]
(105) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ 大好きな兄の後を追ったのだ、なんて。 罪を告白できない卑怯な誠香は、 美化されたり、するのだろうか? そんなことを、ずっと考えている ]
(106) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ ああそれなのに、死ぬのが怖い。 こんなに怖い ]
(107) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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[ 怖くて怖くて、フリーズしてしまった。 窓も閉められず、固まっていた。 わしゃりと頭を撫でられる感触に>>79 ようやく我に返った誠香は、詰めていた息を吐きだす ]
(108) 2020/06/14(Sun) 02時頃
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いや、だって、さ、
[ 説明するより見た方が早い。 果たして同じように下を見た怜は、 絶句して後ずさった ]
……な? やばいだろ?
[ そう言って、やっと誠香は窓を閉める。 窓を閉めた手は、まだ微かに震えていた。 なにかいた? と紫織の声がして、そちらを向く ]
はずれ。なにもいない。 ……けど、めっちゃめちゃ地面が遠い。 ちょー怖い。やばい。
[ 恐怖を説明しようとすると、語彙が馬鹿になる。 こんなんじゃとても作家にはなれないよな、なんて、 心の中でこっそり自嘲した** ]
(109) 2020/06/14(Sun) 02時半頃
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―― 現在:恐怖の窓辺 ――
[ 語彙のない誠香の説明に、 さらに語彙のない怜の説明が重なる。 うんやっぱり、人は怖いと語彙を失うんだよ、 仕方ない。 そんなことを考えたのは、 体感した恐怖からの現実逃避だったのかもしれない。 怜が紫織を手招きする。>>110
ほああああ、と紫織が声を上げて、>>117 連城もやばいという言葉を重ねてきて>>125 だよね、やばいとしか言いようがないよね、 って頷いた。 やばいよね。やばかったら、次、どうする? 思考が止まっている誠香に、 落ち着いた怜の声が届く。>>111 落ち着いているけれども、 どうしようもない現実ってやつ。 突きつけられたらどうしようって思うやつ ]
(142) 2020/06/14(Sun) 09時頃
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……あ、そうだな。電波。
[ どうしよう。どうしようもないよな。困った。 そう思っていた誠香にとって、 “やれること”を提示されたのはありがたかった。>>112 いつまでもここに立ち尽くしていたって、 事態は何も変わらないのだし ]
僕も行く。 電波って高いところの方が届きやすいんだっけ? 屋上とかどうだろ。 ……屋上から下見るのは絶対勘弁だけど。
[ そんな提案をしながら怜の背中を追いかけた。 屋上は立ち入り禁止だけれど、 職員室になら鍵があるはずだった* ]
(143) 2020/06/14(Sun) 09時頃
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―― 回想:文化祭後の噂話 ――
[ 誠香は、噂に詳しい方ではない。 むしろ、どちらかというと疎い方だ。 けれど、そんな誠香の耳にすら、その噂は届いた。
「紫織が、すごいイケメンとデートしてた」
その噂に、最初誠香は首を傾げた。 紫織なら、辰美と付き合っていたはずだ。 紫織本人がそう言っているのを誠香は聞いた。 別れてしまったのだろうか? それとも、紫織は二股している? 最初に浮かんだのはそんな疑問で、 いや、そんな風に考えるのは失礼だ、と 誠香は首を横に振った ]
(144) 2020/06/14(Sun) 09時頃
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[ 辰美の顔だって悪くない。 表情が硬いだけで、むしろ整っている方だと思う。 であるならば、 デート中の辰美は、常とは違う顔をしているのでは? 二人の時は、イケメンにしか見えないほど、 柔らかい表情になるのでは?
そういうことなんだろう、と誠香は勝手に納得して、 それって、素敵なことだなあ、と 勝手にあたたかい気持ちになった。
しおちゃんと二人の時ってどんな顔すんの? そんな風に辰美に聞いてみたくなったが、 多分嫌がられるだろうと思って断念した。 その代わり ]
(145) 2020/06/14(Sun) 09時頃
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なあなあ、しおちゃん、 辰美ってさあ、 しおちゃんと二人の時、どんな顔すんの?
[ 紫織にだったらいいかと思って、 たまたま二人になったタイミングで聞いてみた。 にやにや笑ってなんかいなかったと思う。 にこにこ素敵な二人を見守る顔をしていたと思う。多分。 まさか噂の“すごいイケメン”が、 別のクラスメイトだったなんて、 思いもよらなかったもので** ]
(146) 2020/06/14(Sun) 09時頃
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―― 回想:超絶イケメン男子高校生X ――
えっ。
[ 紫織の返答は、全く予想外のものだった。>>191 そういう風に解釈される可能性なんか、 誠香は全然考えていなかったのだ。 彼女のいる男の子に横恋慕して、 彼女に牽制に? ライバル宣言に? 行く女、みたいな。 ないない。 誠香はそんなキャラじゃない ]
(314) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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ちがっ、違うよ!? いや、興味があるという意味では 違わないのかもしれないけど、
[ いかん。これでは墓穴だ。誤解が深まる ]
そういう意味の興味じゃなくて、
[ 誤解を解こうと焦れば焦るほど、 なんだか怪しくなってしまう。 しかし、断じて違うのだ。 誠香が興味があるのは辰美個人というより、 紫織という彼女と二人でいる時の辰美、なのだから。 横恋慕なんて、そんなのないない ]
(315) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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[ わたわたしている誠香にかまわず、 紫織は彼氏としての辰美を教えてくれた。 そこは非常に興味深かったので、 誤解が解けたかはさておき、誠香はふむふむと聞き入る。 やっぱりイケメンだ。 見た目だけじゃない。中身もイケメンだ。 いいねいいね、素敵だね。素敵なお二人だよ。 にこにこと聞き入っていた、のに ]
えっ。
[ やっぱり誤解は解けていなかった。 それどころか、別れた、と背中まで押されてしまった。 ぽかんと誠香は口を開けて、 口を閉じた紫織を見つめる。 誤解を解かなくては。 でも、それより前に ]
(316) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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……ごめん。 こんな話、したくなかったんじゃ。
[ 誠香は謝るのが苦手だ。嫌いだと言ってもいい。 けれど、この時は謝った。 別れた彼氏の話を聞こうとするなんて無神経だ。 その上、紫織の口から辰美への愚痴めいたものは、 一切出てはこなかった。 嫌いになって別れたわけではないのなら、 話すのはつらいことだったのではないだろうか。 そんな風に思ったからだ ]
でも、僕は本当に、そういうの、辰美にないから。
[ そこは念を押しておく。 別れたと言われてしまっては、 紫織と二人でいる時の辰美に興味があった、なんて、 そんな説明はもうできなかった。 古傷を抉るような気がしてしまったからだ ]
(317) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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[ この時、誠香の中では、 まだ紫織がデートしていたイケメン=辰美の図式が 成立していた。 目の前の紫織が、 新しいイケメン彼氏ができたばかりでハッピー! という風には、見えなかったからだ。 後日、写真まで出回るようになって>>217 どうやら紫織には辰美とは別の、 超絶イケメン彼氏ができたらしいと知ることになる。 写真まで出回っているのなら、 それは辰美ではないのだろう。 いくらいつもと表情が違っても、 クラスメイトの写真を見て「これ誰!?」とは ならないだろう、さすがに。
見る? と聞かれたけれど、誠香は見なかった。 隠し撮りなんて趣味が悪いと思ったし、 なにより、クラスメイトの意外な姿ならともかく、 見ず知らずのイケメンには興味がなかったからだ** ]
(318) 2020/06/14(Sun) 14時頃
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/* 怜のエピソードがつらすぎてすんすんしている。 怜はね、ちゃんと恋をして一人だけを大事にするといいと思うんだ。 他の人が入る余地なし!ってくらい恋人とらぶらぶしてれば、不特定多数にもてて困ることはなくなる気がする。 しかし恋愛はかわせても襲われるのはな……
(-64) 2020/06/14(Sun) 14時半頃
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―― 現在:電波捜索隊 ――
[ 明晰夢は、集団で起きるもの?>>273 心乃のその言葉は、ちっとも夢の中らしくない。 これが誠香の夢であるなら、 心乃は夢の登場人物に過ぎないはずで、 けれどどうにも、そんな感じがしない。 集団で明晰夢? これは心乃の明晰夢? それなら誠香は、心乃の夢の登場人物? 現実とは思えないのに、 現実としか思えないと理性が囁く声がする ]
(433) 2020/06/14(Sun) 19時頃
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[ 夢の中で? それとも現実で? それでもやることを見つけて、教室を出ようとする。 電波は見つからないと思う。>>177 千夏のその言葉は、 誠香たちの行動を無駄だと言っているようなもので、 反発してもよかったのかもしれないけれど、 そんな気持ちにはならなかった ]
うん。そうかもしれないけど、行ってくる。
[ 眉をハの字にして、 それでも笑って誠香はそう返事した。 今の誠香は、努力が徒労に終わることよりも、 やることが見つからないことの方が嫌だった。 何をしたらいいのかわからなくて、 呆然と立ち尽くすのが嫌だった。 だから、いってらっしゃいと心乃が言うのに>>276 いってきまーすと返事をして、 教室を後にしたのだ ]
(434) 2020/06/14(Sun) 19時頃
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とりあえず、職員室で鍵ゲットするか! 氷室が屋上のドア蹴破れるなら真っすぐ行くけど。
[ 廊下はそりゃもう文化祭だった。 廊下だけじゃない。教室で催し物をしてるクラスは、 開いたドアから楽しげな雰囲気でどうぞどうぞしている。 喫茶店に、お化け屋敷に、それからそれから! ]
まあスカートはいてる氷室にそんなことさせるわけには いかないし。 おしとやかに鍵取り行こう。
[ 楽しげな文化祭の再現。 それなのに人の気配は全然ない。 楽しめばいいのか怖がればいいのか、 誠香の感情はなんだか迷子だ* ]
(435) 2020/06/14(Sun) 19時頃
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―― 回想:形勢は逆転した ――
う……そうなんだ。 よくあるんだ……。
[ よくあることだと返されて、>>328 誠香は申し訳なさが募った。 よくあるからって、慣れちゃったからって、 不愉快に思わないわけじゃない。 むしろ、うんざりしているかもしれない。 紫織との身長差、2cm 本当に縮めるわけではないが、 なんだか誠香は小さくなった。 やっぱり好奇心ってろくなものじゃない。 無邪気な好奇心にいらいらさせられることは、 誠香だってよくあったじゃないか ]
(436) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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えっ、いや、そういうわけじゃ。
[ 逆に失礼。その発想はなかった。>>330 誠香は目を丸くして、 ぶんぶんと首を横に振る ]
辰美はいいやつだと思うよ。 単に僕が彼女持ちの男子をそういう対象に見れないだけ。 なんていうのかな、 彼女持ちってわかったら、 女友達みたいな分類になるっていうか……。
[ あれ、でも辰美はもう紫織と別れているらしい? それなら、そういう対象に戻る? いやいや、今聞いたばかりなのだ、 そんなすぐに分類の改定は行われない ]
(437) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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[ いつの間にこんな流れになったのだろう。 素敵カップルの話をちょっぴり聞きたかっただけなのに、 いつの間にやら質問を受ける側になっている>>330 ]
どんな人……? うーん……。 [ こういう人が好きです。 さらりと上手に自分のタイプを説明できる人が、 誠香は羨ましかった。 一緒に映画に行ける人。>>0:1153 そんな説明は素敵だと思う。 たった一言で、なんとなく雰囲気が伝わる感じ。
恋バナは正直得意じゃない。 好みのタイプを聞かれて言葉に詰まるくらいには。 けれど、ついさっき、 誠香は紫織に言いにくい話をさせてしまった。 したくもない話をさせた分くらいは、 苦手な話にだって付き合うべきだ ]
(438) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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[ 名は体を表さない。 誠の字を持つ嘘つきだけれど。 できるだけ、誠実でいたい気持ちに嘘はない ]
(439) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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……居心地がいい人、かなあ。
[ 内緒の仕草をする紫織を見ながら、 たっぷり悩んで誠香はそう言った。 好みのタイプなんて正直よくわからない。 好きになった人がタイプというのは真理だと思う。 けれど、それはちょっぴり 逃げ口上めいている気がして。 うーんと悩んでひねり出した答えがそれだった。 口に出すと猛烈に恥ずかしくなってきたので、 思わず顔をそらした* ]
(440) 2020/06/14(Sun) 19時半頃
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[ 取り返しのつかない嘘ばかりついてきた ]
(517) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[ 兄はおっとりした人だった。 いつも穏やかで、落ち着いていて、 気分屋の妹とは全然違う。 それでも、二人はとても仲が良かった ]
(518) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[ 兄の夢を、妹だけが知っていた ]
(519) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[ 夢に向かって、兄はたくさんの物語を書いた。 それでも、一度も応募することはなかった。 こんなんじゃまだまだだ。 満足のいく出来には程遠い。 そう言って、 応募されることのない作品ばかりが増えていった。 今書いているお話はね、 そう語る兄のことを、妹は心から応援していた ]
(520) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[ めでたしめでたし。で物語は終わらない* ]
(521) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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―― 現在:目指せ職員室 ――
んー?
[ のんびりと職員室を目指しながら、 けれど実のところ、誠香は目のやり場に困っていた。 教室の方を見れば文化祭。 窓の方を見れば大雪。 ちぐはぐな景色がどうにも気持ち悪かったのだ。 なんでもない顔をしながら、 努めて前だけを見ていた ]
(535) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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集団失踪事件? あー……そういえばあったっけ、そんなの。
[ 怜の話に記憶をたどる。>>493 集団失踪事件はテレビで報道されていた気がする。 頭の中にうんぬんは、 ネットニュースで見たかもしれない ]
都市伝説みたいなもんかな、って思ってたけど。 そっか……言われてみれば、 この状況、まんまだな……?
[ 電波は見つからないと思う。>>177 千夏の言葉を思い出す。 まるで確信のあるような言い方だった。 千夏はあの時すでに、このことを考えていたんだろうか。 呟き>>175を聞き漏らしていた誠香は、 今になってそんなことを考える ]
(536) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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まあでも、悪あがきしてみてもいいじゃん。 他にやりたいことがあるなら別だけど。
[ そう言って、がらりと誠香は職員室の扉を開ける。 各教室の鍵が並べられている保管場所を見ると、 果たしてそこに、屋上の鍵も見つかった ]
…………やるべきことは、あるのかもしれないけど。 ここが誰かの頭の中なら、 メールの送り主を探す、とか。
[ 屋上の鍵を手に取って、誠香は怜に顔を向ける。 言葉を選ぼうとして、 けれど遠回しな言い方なんて思い浮かばなくて、 結局困ったような顔で、直球の質問をぶつけた ]
氷室は、誰だと思う?*
(537) 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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―― 回想:祭りのあと ――
[ 家に帰るまでが遠足です。 後片付けが終わるまでが文化祭です。
文化祭が終わっても、宣伝班の仕事は終わらなかった。 打ち上げ後の後片付け、 宣伝班のミッションは、 貼ったポスターを回収することだ。
普段はあまりひとけのない場所だって、 文化祭では催しに使われたりもする。 だから、あまり人通りのない場所だって、 抜け目なくポスターを貼って回った。>>0:484 だから誠香はまなと手分けして、 学校一周ポスター回収の旅に出ることになった ]
(584) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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ん……?
[ 空き教室からばらばらと、 他校の制服を着た男子たちが出てくる。>>91 なんだか、とても嫌な感じがした。 絡まれるような事態は避けたい。 君子危うきに近寄らずという。 誠香は君子ではないけれど、 見つかる前に回れ右する程度にはお利口だった。 だって誠香は、その空き教室に、 仲良しの友人が放置されていたなんて、 夢にも思わなかったのだ* ]
(585) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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―― 現在:目指せ屋上 ――
[ 鍵を回収して、とっとと職員室は退散する。 無人の職員室はなんだか不気味だった。>>570 そもそも職員室なんか好きでもない。 長居する理由がなかった ]
ミステリーは専門外だな。 読むのは嫌いじゃないけど、 ちなみに推理は当たったことナシ。
[ 廊下に出て、階段へ。 そして屋上を目指してたんたんたん。 足音を響かせて階段を上っていく。 がらんとした校舎に、やけに足音が響く気がした ]
(603) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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わかんないか。 そうだよなあ。
[ 目のやり場を思いついたのだ。 そう、我々は電波を探していたのだった。 だから誠香は、スマートフォンに目を落として歩く。 圏外、圏外、圏外のまま。 わからない、と言う怜の声は、 なんだか場違いなくらい明るかった>>571 ]
(604) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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[ 死にたい理由くらいみんなあると怜は言う。>>572 自分にもあると怜は言う。 いっそ清々しいほど爽やかに。 明るい声が、なんだか悲しかった。
どう? と質問が投げられて、 たんたんたん。階段を上る足が、止まる。 誠香は足を止めて、顔を上げて、 そして、怜の顔を確かめた。 どんな顔をしているのか、確かめた ]
そうだな。あるよ。僕にも。 だけど、あのメールは、僕じゃない。 僕は、あんな遺書は書かない。
[ きっぱりとそう言い切って。 信じる? と首を傾げた* ]
(605) 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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―― 現在:階段 ――
[ 怜は、驚かなかった。>>618 死にたい理由があると言った誠香に、驚かなかった。 誠香は一度目を伏せて、 それから、うんと頷いた ]
僕だったら? 少なくとも“ごめんなさい”なんて書かない。 あのメールの送り主は、だから、 きっと僕よりずっといいやつだよ。
[ 口元に、自嘲の笑みが浮かぶ。 好きなタイプは思い浮かばなくても、 自分の書く遺書ならいくらでも思い浮かぶ。 だって、何度も想像したから ]
(658) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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僕なら、何も残さない。 感謝も、告白も、懺悔も、告発も、 何も、何も残さない。 だって何を残したって、 その世界にもう僕はいないんだ。
[ 自分の存在の消えた世界に、何かを残して何になる? 誠香は、そう思っている。 そんな誠香が遺書を残す、そんな理由は一つしかない ]
(659) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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僕が遺書を残すなら、その目的は一つだけだ。 僕の死が、自殺であることを知らしめるだけ。 それだけでいい。それしかいらない。
[ 口元を歪めてそう言って、 自分勝手だろう? と嘲った。 それから、死にたい理由がある怜に、 氷室は? と水を向ける。 けれど、怜の返事を聞いて、 諦めたような笑みに、少し不満の色が差す ]
(660) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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なんだよそれ。 “みんな”って誰のことだよ。
[ 怜は、クラスメイトと仲良くやっていると思っていた。 少なくとも誠香にはそう見えた。 仲の良い友達だって、誠香はそう思っていた ]
僕も、氷室のことを見た目で判断してるって。 氷室はそう思ってんのか。
[ それなら異議申し立てるぞ。 そう言って、据わった目を向けた* ]
(661) 2020/06/14(Sun) 23時半頃
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/* 喜多仲くんに、高級キャンディ一個しか返さなかった下りをどこかに入れたいと忘れないようにメモメモ。 あとしおちゃんの>>522もどっかで触れたいねえ。 誠香は誠実でも正しくもないのでねえ。
(-121) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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/* そしてまた怜を独占している! 申し訳ない! その上このままだと流れ次第で普通に告白してしまいそうだ! どうしよう! まだ1dよ! 飛ばしすぎじゃないですか!
(-122) 2020/06/15(Mon) 00時頃
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―― 現在:階段 ――
[ 何を遺さずに逝ったら嫌だ。>>692 そう言われるのは、素直に嬉しいと思う。 いい友達だと思う ]
そう? ありがとな。 だけど、遺っててもきつくないか? もっとなにかしてやれたんじゃないか、とか、 考えてくれちゃうんじゃないの? それなら、何考えてたんだかわかんねえよ馬鹿、 とか思われた方がいいよ。
[ 絞り出すような声に、苦笑する。 そういう気持ちも確かにある。 けれど、それだけじゃない。 自分が死んだ後のことなどどうでもいい。 自分の死に、好きな烙印を押せばいい。 そういう気持ちも、確かにあった ]
(735) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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[ 自分のことは割とどうでもいい。 けれど、友人のこととなるとそうもいかない。 異議を申し立てる用意を整える誠香に、 怜は悲し気な笑みを浮かべた。>>693
誠香はごくごく平凡な容姿である。 平凡な人間には、“ただの”イケメンの苦労は、 本当の意味では分からない。 誠香は、高校からの怜しか知らない。 ちっとも女の子らしくないのに、 一見、美少女にしか見えない友人の、 たどってきた道を知らない。知らなかった ]
(736) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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……氷室はさ、 “たったひとり”を見つければいいのかもな。
[ 自分なら、嫌な目に遭ったって横に立てるよ。平気だよ。 そんな無責任なことは言えなかった。 だって、そんな目に遭ったことがないのだし。 それは、きっと怜の女装のお陰なのだから。 だから、別の言葉を誠香は口にする ]
(737) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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どこからどう見ても、他人の入る隙はありません! って感じの、嫉妬する気もどっか行っちゃうくらい ちょーらっぶらぶな恋人をさ。 そういうひとりを氷室が見つけたら、 ラブレターの嵐止むんじゃない?
そういうたった一人がいたら、ほかの子と仲良くしても、 そっちも大丈夫だったりしそうだけど。 だって、不動の本命がいるんだから。 嫌がらせする理由がないじゃん。
……なんて、楽観的過ぎ?
[ 何しろ平凡な容姿なもので、 イケメンの苦労はわからない。 嫉妬に狂ったこともないので、 嫌がらせをする女の気持ちもわかっているとは言い難い ]
(739) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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ごめんな。言わせたのに、こんなことしか言えなくて。 屋上行くぞ、屋上。
[ そう言って、視線を外した。 たんたんたん。階段を上って、 3階の次は屋上が……ない? ]
は? え、今3階から来たよな? え、ここ3階……? え、4階?
[ 文化祭で学校一周をした誠香は胸を張って言える。 この校舎は3階しかない。絶対に。 いや、誠香じゃなくても ここの生徒なら間違いなく言える ]
……あー! とりあえず今は屋上行くぞ屋上!
[ 考えたってわかるわけないのだ。 4階は今は見なかったことにして、屋上を目指す* ]
(743) 2020/06/15(Mon) 00時半頃
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―― 現在:ここは何階? ――
氷室、お前っていいやつだなあ。 知ってたけど。
[ むきになってくれるのは、やっぱり嬉しい。>>770 こんな命でも惜しんでくれる友達の存在は、 ありがたいものだと思う]
(783) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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[ ありがたいな。幸せだな。 そう感じると、同じくらいの割合で、 だから死ななきゃ、って思いも過るのだけど。 過ぎた幸せは、釣り合いを取らなくてはいけない ]
(784) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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安心しろって、死なないよ。 だって、あの窓、めっちゃ怖かったじゃん。 あ、無理、って思ったし。 氷室も死ぬなよ。 一緒に大学行くって約束しただろ。
[ 教室の窓から、一緒に外を見下ろした。 あの時の恐怖は今でも鮮明に覚えている。 あ、死ねない、と思ってしまった。 死ぬって結構難しい。 登校中にした約束だってもちろん覚えている。 大学に行っても仲良くしてくれよな! ]
(785) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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[ 足りない頭でした返事は、怜にどう受け止められたか。 楽観的過ぎるという自覚はあったので、 探るように見ようとした視界は、 頭に伸びた手でふさがれてしまった。>>771 わしゃりとひと撫でしていった手が離れた時には、 もう怜はこちらを追い越していて、 その表情を確認することはかなわない ]
“なんか”って言うなよ。僕の友達だぞ、馬鹿。
[ “みんな”見た目で判断するとか、 俺“なんか”とか、 怜の物言いは、他人も自分も大事にしてない。 見くびっている。 なめんなよ、と誠香は唇を尖らせる ]
(786) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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まじかー。 そんなにモテるイケメンでも、 運命の人は見つかんないかー。 いくらモテても、好きになれない相手じゃ 意味ないよなあ。
[ ままならないよなあ、と誠香も笑う。 怜が無理して笑っているのがわかったから、笑った ]
(787) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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[ そうして階段を上って、3階、2回目。>>772 なんで4階が増えてるんだ、と誠香は思ったが、 どうやら怜の解釈は違うらしい ]
無限ループ……その説もあったか……。 ……んー?
[ 4階はスルーしようと思ったが、 ループとなると話は変わってくる。 上りかけた足を止めて、 ひょいと誠香は4階? 3階のループ? の廊下を 覗き込んだ ]
おわっ。
[ 思わず色気のない声が漏れる ]
(788) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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いや……氷室サン、 これ、多分ループじゃないわ。 いや、3階2つ目なのは間違いないけど、 別物だ。ループじゃない。
[ ちょっぴり声は震えてしまった。 そこは確かに3階だけれども、 誠香の知ってる3階は、 こんな赤いものが飛び散ったりはしていなかった。 こんな、まるで事件現場跡地(後片付け・雑)みたいな、 赤いものが飛び散ってる3階は認められない。却下だ。 こんなところ、できれば探索したくない ]
(789) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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[ 我々の目的地はあくまでも屋上である。 そして、電波の確認である。 3階モドキは一度見なかったことにして、 ループではないことを信じて階段を上った。 果たしてそこに、扉は現れた>>774 ]
……うん。ループじゃ、なかったな。 よかった。
[ ほっと息を撫で下ろし、 ポケットから拝借してきた鍵を取り出す。 鍵穴にさして回せば、カチリと音を立てて ]
うん、開きそう。
[ ノブを握って、扉を開く。 その途端。 ごおっと雪と冷気と強風が容赦なく吹き付けた。 体を持っていかれそうになった誠香は 必死でドアノブにしがみつく ]
(790) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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うわああああああああっ!!
[ 電波どころじゃなかった** ]
(791) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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/* こう、今回は窓破壊とか昇降口破壊とか試みなかったし、一回くらいは見出しでさけんどこっかなって……おやすみなさい。
(-136) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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/* うおおおお……れんじょー……(ぶわっ 共存っていうか、なんとかうまいこと人格統合? 二人とも消えない? みたいなルート、ないのかな……
(-139) 2020/06/15(Mon) 02時頃
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―― 現在:屋上付近 ――
多分ってなんだよ、多分って。
[ ここはツッコミどころだと思ったので>>805 しっかりとツッコんでおく ]
そんなこと言われたら、 心配で氷室残して死ねないじゃん。 手間のかかるやつめ。
[ あまり面白くもない冗談を言って、ぼやいてみせた ]
(847) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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ままならないよなあ。 氷室のハートを射止めるのは、どんな子だろうなあ。
[ 隣を歩く怜が、内心何を考えているかなんて、 誠香にはもちろんわからない。 たんたんと階段を踏みしめながら、 誠香は誠香でぼんやりと考える。 モテてモテて困る、なんて自慢の手紙を わざわざ書いたのは土方歳三だったか。 氷室もあれくらいふてぶてしくなれれば いいのかもしれないけどな、無理だよな、とか そういえば、しおちゃんは超絶イケメンと デートしてたそうじゃないか。 その見知らぬイケメンもそんな苦労してるのかな、とか そんなとりとめのないことを。 考えたって答えは出ない。 今までずっと苦しんできた玲の悩みが、 たった数分誠香が考えたところで どうにかなるわけがないのだ ]
(848) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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[ そして、屋上。 もちろんここまで来た本来の目的は覚えている。 扉を開ける時、油断していたつもりはなかった。 慎重に開けたつもりだったのだ、これでも。 しかし敵は手ごわかった。 そんな少々の慎重さでどうにかなるような相手では なかったのだ。
扉を開けた途端、ものすごい冷気に襲われたことは 覚えている。 そして、猛烈な風に体を引っ張られて、 なんとか踏みとどまろうと 必死でドアノブにしがみついたことも。
それから? 誠香に釣られたように叫んだ怜が、>>812 風に持っていかれそうになっている誠香の体を 引っ張りこんで、扉を閉めてくれて ]
(849) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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やっべーな……。 うん……今、めっちゃ生きてるって実感してる……。
[ 数分もなかった。むしろ、たった数秒の出来事だった。 しかしながら、ばっちり誠香に恐怖体験として刻まれて、 現在、心臓がめっちゃばっくばくしています。 わあい、生きてる。生きてるって素晴らしーい。 と、余韻に浸りそうになったが、 ゲホゴホと咳き込む音に、我に返った>>813 ]
わあ! ありがとな!
[ 助けてくれた恩人を下敷きにしている! というか、抱えられている。恥ずいわ! ……なんて言ってる場合じゃない。 誠香は慌てて起き上がると、 怜の腕を引いて体を起こさせて、 まだ咳き込んでいる背中をさすった ]
(850) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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助かった! けど、大丈夫か?
[ 生きてますか、という問いが必要なのは、 むしろ怜の方ではないだろうか。 背中をさすりながら、怜の顔を覗き込む。 苦しそうに咳き込む姿に、 かばわれたせいでぴんぴんしている誠香は、 なんだかとっても申し訳ない気持ちになった]
(851) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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ほんとにありがとな。
[ 怜の咳が止んだら改めてお礼を言って、 背中から手を離した。視線を逸らす。 冷静になるとあとからあとから恥ずかしさが襲ってきて、 今はちょっと怜の顔が見られない。 いや、だって、 見た目は女の子だけれども、誠香を抱えて庇ってくれた、 あの体は当たり前だけど女子ではなかった。 女の子みたいに柔らかくない、男の人の体だった。 照れる! 恥ずい! 思い出すな! ]
(852) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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……あー。やっぱダメだな。
[ スマートフォンを取り出して確認する。 圏外だ。やっぱりな。 もう一度扉を開けて確認する気にはなれなかったし、 そもそも ]
あの吹雪じゃさ、 もし電波がつながっても、ケータイ壊れるよな。 風すごすぎて、電話の声も聞こえなさそう。
[ スマートフォンに目を落としたままそう言って、 小さく息を吐く。 オフにしてからポケットに戻した ]
(853) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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戻るか。 僕はおなかがすいた!
[ スマートフォンでクールダウンの時間は稼げた。 もう大丈夫。照れてない! 怜に顔を向けて、にへらと笑った* ]
(854) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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―― 現在:教室 ――
ただいまー。
[ 面倒なので、屋上の鍵は返していない。持ってきた。 そういえば、そもそも鍵をかけなおしていない。 まあいいか。いいよね ]
お。情報が増えてる。
[ 持ち歩いても仕方がないので、 教卓に屋上の鍵を置いた。 黒板の文字がずいぶん増えていることに気づいて>>631 ふむふむ、と誠香は読んだ ]
(862) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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えっ、ごはん? ここじゃなくてわざわざ家庭科室ってことは、 誰か作ったってこと?
[ 誰か、と言いながら、多分心乃だろうなと誠香は思う。 他の人も手伝ったのかもしれないけれど、 言い出したのはきっと心乃だ。 ほぼ確信に近く、そう思う ]
(863) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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職員室 無人 (準備室にも若林先生いない) 固定電話 駄目そう
窓から下見ると高すぎてちょーヤバイ ↑ わからん
ごはん、家庭科室に置いておきます
昇降口にインク 出られない
体育館に舞台のセットがあります。 8組の作ったのにそっくり。
4階ができている。3階とそっくり。 違いは赤のインクが飛び散ってること。 屋上は猛吹雪。危険。ドア前も圏外。 屋上鍵は教卓の上にあるけど、鍵開いてます。
(864) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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[ チョークで書くのは苦手だった。 できるだけ丁寧に書いたつもりだけれども。 字に人柄って出るのかな、と誠香は思う。 誠香の字はあまり女の子らしくない。 可愛くない字だ。文字ですら愛想がない。別にいいけど ]
ごはん……どうしよっかな。 僕、お弁当あるんだよな……。
[ せっかく母が作ってくれたお弁当だ。 放置して別のものを食べるつもりはなかった。 でも、みんなが家庭科室でご飯を食べる中、 一人で教室で食べるのもつまらない。 お弁当を持って家庭科室に行ってみようかと思案する* ]
(865) 2020/06/15(Mon) 13時頃
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/* しおちゃんと千夏ちゃんがまだ教室にいるのかよくわからなかったので触れられなかった。ちきん! 家庭科室に行こうかと思ったけど、待ってたら喜多仲と連城が来そうなのでちょっと教室で待機してみる。
(-153) 2020/06/15(Mon) 13時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 机の上に置きっぱなしにしていた カフェオレの缶を開けた。 すっかり冷え切ってしまっていたけれど、 それは仕方ない。 お行儀悪く机に座って、黒板を改めて眺める。 先ほどはごはんの文字に気を取られたけれども ]
(866) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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昇降口にインク? 出られない?
[ 出られないというのは、実のところもう、 驚いたり怖がったりする段階は通り過ぎていた。 ここは誰かの頭の中らしい。 それなら、吹雪を突破して家に帰りました、おしまい、 なんてことにはならないだろうなってことくらい、 予想はつく。
体育館のセットも、そこまで再現したのかあ、という 感嘆の気持ちはあれど、衝撃はなかった。 廊下を歩いて、文化祭の再現っぷりは 嫌って程理解したからだ ]
(867) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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あ、あれ、インクだったんだ。
[ 4階の出現も確認済みだった。 赤い事故現場跡地(片付け・雑)の血痕みたいなものは、 インクだったらしい。 血痕じゃなくてよかった。本当に良かった ]
昇降口もあんな風になってるってこと、かな?
[ 4階のように、赤いインクが点々と 飛び散っている昇降口を想像してみる。 誰が何のためにやったのか、 それが何を意味しているのか、 考えてみようとしたけれどさっぱりわからなかった。 やはり誠香は凡人だ ]
(868) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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[ ここは誰の頭の中なんだろう。 きっと誠香ではない、はずだ。 怜も違うと言っていた。あんな遺書は書かないと。 だったら誰、と考えても、 あんな遺書を書くのが誰なのか、 誠香にはやっぱりピンとこない。
どうやったら帰れるのかなあ、と考えても、 そもそも誠香は帰りたいんだろうか ]
(869) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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[ 始まりは、たった一つの嘘だった。 嘘をついたつもりもなかった。 それが気づけば、膨れ上がって、 今誠香は、 たくさんの嘘を繋ぎ合わせたものでできている ]
(870) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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[ 死ぬことばかり考えているのに、 それしかもう、方法はないような気すらするのに、 死ぬのはとても恐ろしい。 それなら、ここから帰れないことは、 誠香にとって、大したことじゃないんじゃないか。 むしろ、都合がいいんじゃないのか ]
(871) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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[ 思考が不意に止まったのは、 なにやら物音がした気がしたからだった。 賑やかな話し声がこちらに近づいてくる気配に>>833 誠香は飲み終わったカフェオレの缶をゴミ箱に捨てると、 ひょい、と廊下に顔を出してみた* ]
(872) 2020/06/15(Mon) 14時頃
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―― 現在:教室 ――
[ ひょい、と覗いた廊下の先に、 クラスメイトの姿が2つ。>>947 なんだかやたらでかい荷物を持っている ]
なんだそれ!
[ 腕ちぎれる! という救助要請に、 誠香は慌てて教室を飛び出した。 どちらから受け取ろうかと 喜多仲と連城を見比べたけれど、 喜多仲がうるさいから選択の余地は割となかった。 喜多仲に手を差し出して、袋をひとつ引き受ければ、 うわ、と声が出た ]
なにこれおっも! 何これ? 食べ物と飲み物、だよな? こんなにどうすんの?
(951) 2020/06/15(Mon) 20時頃
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[ あの日の和解? 仲直り? なし崩し? 以来、 喜多仲とは何もなかったようにやれている、と思う。 もう謝っちゃった、という抗議には>>507 聞かなかった! 僕は何も聞かなかった! 聞いてない! ってことで! と強引に主張し、 飴返せと言われれば>>508 ばりんとその場で開封して、1個だけ返すという 塩対応を貫いた。 だってほら、他はクラスメイトのみんなに配るので。 この飴高いよなあ。僕も滅多に買わない。 ゴチになりまあす。 そんな返事をした頃には 割といつもの空気に戻っていたと思う ]
(952) 2020/06/15(Mon) 20時頃
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あのさー、 すっごく言いにくいんだけどさあ、
[ 重い袋を持って教室に向かいながら、 誠香は袋詰めの主らしい連城を見やる。 教室に入ると、ほら、と黒板を指さした。>>864
“ごはん、家庭科室に置いておきます”
誠香は、気の毒そうな顔をしている** ]
(953) 2020/06/15(Mon) 20時頃
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―― 現在:教室 ――
[ 案の定、連城は崩れ落ちた。>>998 無理もない。 ものすごく重かったし。ご苦労様です ]
……ま、まあまあ。 氷室もここで食べてるしさ、別に、家庭科室行かずに、 ここでこれ食べるのも全然ありだよ。うん。 氷室もさ、もうちょっと入るよな? 僕はお弁当持ってきてるけど。
[ 最後の一言は余計だったかもしれない ]
(1020) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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家庭科室行こうかと思ってたけど、 みんながここで食べるなら、 僕もここで食べちゃおうかな。
[ そんなことを言いながら、ちょっと思案する。 ここで食べてしまったら、せっかく用意してくれている、 家庭科室のご飯が無駄になる? でも、崩れ落ちている連城も哀れだ。 というか、いじけてますよね。すねてるよね ]
まあまあ、連城。 飴でも食べる? 朝あげたのと同じだけど。
[ 慰めになるようなアイテムなんて、 はちみつキャンディーくらいしか心当たりがない。 労いのキャンディーを進呈しておいた ]
(1021) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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[ 結局誠香は、様子を見ていない家庭科室より、 目先のいじけてるクラスメイトを慰める方をとった。 鞄からお弁当を取り出して、 扉が開く音に顔を上げる>>1018 ]
あ、阿東と辰美、おかえり。 うわ。
[ 兄にどことなく雰囲気が似ている委員長のことは、 少し苦手だけれど、 わかりやすく苦手ですなんて雰囲気は出していないし、 苦手意識に気づかれてるなんて思っていない。 運び込まれる毛布に、目を丸くした* ]
(1022) 2020/06/15(Mon) 22時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 机の上に置かれる毛布とシーツ。>>1019>>1044 お泊り会とはしゃぐ喜多仲。 誠香は目を丸くして、 そして、そうか、泊まるのかと納得した ]
そっか……そうだよな。 出られないんなら、泊まることになるんだよな。 考えてなかった。
[ 再現された文化祭に、出られない校舎。 なんとなく、時間が止まったような感覚でいた。 だけど、おなかはすくし眠くなるのだ。 今日は、この校舎で夜を明かすのだ ]
(1065) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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連城と喜多仲が、この袋を運んできた。
[ 怪訝そうな辰美に、食べ物飲み物ぎっしりの 袋たちを示す。 それから、黒板の文字を示して、 重々しく頷いた ]
毛布とシーツ運搬お疲れ様。 そういうわけで飲み物もいっぱいあるみたいだから ……飲めば?
[ その方が連城だって報われるだろう。 そんなことを考えていたら、硬い声がする。>>1049 硬い声で言うようなことか? 内容と声音の硬さに違和感を覚えて振り向いた ]
氷室? どうかした?
[ 声と同じように硬い表情に首を傾げる* ]
(1066) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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―― 現在:教室 ――
[ 怜の様子に違和感を覚えたのは、 もちろん誠香だけではなくて。 辰美が怜に手を伸ばすのを、>>1063 誠香は何とも思わずに、見ていた。 その行動に問題があるなんて、 誠香はちっとも思わなかった ]
氷室!?
[ だから、怜が悲鳴を上げるなんて、>>1075 誠香はまるっきり予想外で、 呆然として、見ていた。 怜の様子は怯えきっていて、 まるで、何かのトラウマを刺激された、みたいで ]
まっ、
[ 教室を飛び出していく怜を引き留める声は届かない ]
(1088) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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辰美! 待て! 僕も行く!
[ けれど、諦められなかった。 明らかに怜の反応はおかしくて、 その引き金を引いたのは、辰美の何かに見える。 それなら、辰美一人に追いかけさせてはいけない。 そんな気がしてならなくて、 辰美の背中を必死で追いかけた* ]
(1089) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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/* 怜にばっかり構ってる自覚はあるんです……でもこの状況で見送る選択肢はないよなあ……
(-185) 2020/06/15(Mon) 23時頃
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―― 現在:男子トイレ前 ――
[ 男子と女子ではそもそも足の長さが違う。 必死で追いかけて、ようやく追いついた時、 誠香はすっかり息を切らしていた。 追いついたというか、 目的地に到着したわけだが。 場所は男子トイレ前。 一応女子としては突入に躊躇う場所ではある ]
……うん。
[ 息を整えて、辰美に頷いた。>>1096 緊急事態だ。 女子だからという理由で踏み込むことを 躊躇している場合ではない、けれども、 怯えたような怜の様子が目に焼き付いている ]
(1105) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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氷室?
[ 男子トイレ入口のドアを、コンコンとノックした。 いきなり突入して、 怜にさらに怖い思いをさせたくはなかった ]
僕だよ。入っていい?*
(1106) 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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―― 現在:男子トイレ前 ――
[ 頼む、と辰美に言われて>>1134 任せろ、と言い切れるほどの何かなんて、 誠香にだってなかった。 何ができるかなんてわからない。 それでも、放っておけなかっただけだった。
でも、今は自信ないですなんて言ってる場合じゃない。 だから誠香は背後にいる辰美に向かって、 背中を向けたまま、親指を立ててみせた。 たすけて、と中から声が聞こえたから>>1092 ]
たすけにきたよ。
[ 根拠なんかなくても、そう言うのだ ]
(1171) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[ ブサイクだから無理だと返事が来た。>>1140 懺悔を聞いてほしいと中から声がした。>>1143 先に戻ってて、って明るい声が言った。>>1146 だから、誠香は全部聞いたそのあとで、 ばーん! と男子トイレのドアを開け放った。 そして、ずかずかと踏み込んだ ]
(1172) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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そうだな! ほんっと馬鹿!
[ 誠香は、とても怒っていた ]
無理に明るく振舞おうとしてるのなんか、 バレバレだっつーの! こんな時に無理して見栄張ってどうすんだよ! ブサイクな顔? 上等だよ! いくらでもさらせばいいだろ!
[ 酸っぱい匂いがする。吐いたのだろう。 仁王立ちして見下ろして、立てよ、と誠香は言った ]
立って、うがいして、顔洗え。 こんなところで独りで落ち込むな、馬鹿!*
(1174) 2020/06/16(Tue) 00時頃
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