18 Orpheé aux Enfers
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はぁー…。こんなんじゃ駄目だよう、全く、もう…。
[楽器を丁寧にケースへ仕舞ってから、両手で自分の顔を覆った]
南高校の代表がこんなことでは、後輩にも迷惑をかけてしまう。 しっかりしろー。しっかりしーろー。
[自己暗示をかけるようにブツブツとつぶやいてから、顔を上げた。 ……涙で目は真っ赤だったけれど]
急性発症した花粉症、ということで誤魔化せないかな。
[部屋に置かれていた古びた鏡と睨めっこしつつ、 至極真面目に呟いた]
(197) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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[心を落ち着けてから、漸く開いた携帯電話。 ついでに見えた時計は、もう全体練習まで時間があまりないことを示していたか]
ええと……。こ、ここ、…何処?
[色んな意味で絶望した。迷った末に、メールを打つ]
(198) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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from:Cyrus sub: -------------------- 物置部屋みたいなところにいます…。
何でこんな所に来ちゃったんだろう。
ごめんね、ごめんね。 少し動いて目印になる物とか探した方が良いかな?
[危険だ!]
(-108) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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―物置部屋―
[部屋の扉から顔をのぞかせてみたり、 うろうろしていた所でメールの着信音]
……………!
[驚いたような表情になると、大人しく物置部屋の出口の側に佇む]
えーと、ええと。 僕はセシルみたいに、上手くないんだけどなぁ…。
[ヴァイオリンケースを掲げたまま、数度咳払い。 …ただでさえ、泣き腫らした後の枯れ気味の声だったけれど。 Yesterdayを口ずさむ]
(201) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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/* どなどなをうたおうとしたが、いろんな意味で却下されて無難なところに。
(-116) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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[静かに開かれた扉の音にも、驚いて一度肩を跳ねさせた。 けれど振り返って友人の姿を認めれば、ほっと表情は和らぐ]
セシル!本当に来てくれたんだね。 ありがとう、ありがとうっ。
[態々自分を迎えに来てくれた彼へ駆け寄って、深く頭を下げた。 多分、普段通りに振るまえている筈だ。 …真っ赤になったままの眼を除けば。
彼が自分の歌声に、哀しげな色を感じ取っていたことを知らない]
急がないと、揃って怒られちゃうね。大変だ。
[冗談めかして言いながら、強がって笑みを浮かべた]
(204) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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[セシルの顔は、明らかに自分のことを心配しているようで。 本当にもう大丈夫だからと。 再度笑みを作ろうとした所で、伸びてきた腕に包まれる]
……………………っ。 せ、セシル…。
[いつもと逆転した立ち位置。 彼だって今、大変な筈なのに。余計な負担をかけてはいけないのに。 確りしなくてはと自分に言い聞かせるのだけれど、それでも包み込む腕があまりに優しくて。引いていた筈の涙が、再び溢れてくる。視界がぼんやりと滲んだ]
(206) 2010/09/05(Sun) 04時頃
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んっ…。大したことじゃ、ない、んだ。
ちょっと急に、色んな事があって。 驚いてしまっただけ。
[あはは、と情けない表情を浮かべながら、声を震わせる。 相手の肩にぽたぽたと、涙の滴が零れた]
セシルの顔見たら、何か、ほっとしたよ。
――――――――……ありがとう。
[自分も片腕を伸ばして、彼の背にそっと回す。 少しだけ力を込めて、一度ぎゅっとしがみ付いた]
本当に、ありがとう。
[涙を流しながらも微笑んだ顔は、先ほどよりも曇りのない表情]
(-120) 2010/09/05(Sun) 04時頃
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/* ナツキちゃんの真意が未だに読めていない僕です。 本命はベネット先輩で良いんだよね。よね。
ど、どう、動けば、良いんだー!
[まず合同練習をすべきだと思う]
(-121) 2010/09/05(Sun) 04時頃
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サイラスは、セシルに身を預けつつ、しばしの間おとなしく髪をなでられていた。**
2010/09/05(Sun) 04時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 04時半頃
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[眼が合えば、彼も涙を眼に溜めているようで。 驚いたように瞬いてから、指先でそっと彼の目元を掬う。 そして一度だけ此方からも髪を撫でて、腕を下ろした]
部屋割り……?
[相手の出した話題に、不思議そうに。 そういえば、部屋を変えて貰うと言っていたか。 彼が混乱状態に陥った原因が部長の戯れだったということは、 見ていなかったので知らなかったのだが]
うん。どうしたの。
[彼の気遣いを知らず、促すのは穏やかな声]
(-134) 2010/09/05(Sun) 09時頃
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―物置部屋―
[ずっと撫でていてくれたから、呼吸が落ち着くのも少しは早くて。 彼が指先で綴る文字に、静かに意識を傾ける。
やがて一段落つけば、頬を伝う跡を消すように軽く擦って。 セシルと共に、大練習室へ向かうだろう**]
(211) 2010/09/05(Sun) 09時半頃
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/* みんな、僕の発言に被せるのは、やめて…!
中の人が悶えて死にそうだよ…!
ぎゃああああ。ごめんなさいもうしません。
(-144) 2010/09/05(Sun) 15時半頃
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―メインホール―
[握られた手を握り返し。セシルに手を引かれてメインホールまで向かう。 戸口に立てば、真剣な表情をして深く頭を下げた]
遅れてすみませんでした。
[足早に自分の位置へと向かう。途中、ワットの渋い表情が目にとまり]
あはは、ごめんねぇ。秘密の特訓してた。
[小声で冗談めかして告げて、持ち場へと到着した。 ラルフに声をかけられたなら、眼が赤く腫れていること以外は、何一つ先ほどまでと変わりないようににこりと微笑んで]
此方こそ、宜しく。 あ、そうそう。さっきは本当にありがとう。
[さっき、というのはセシルを気遣ってくれたこと。 のんびりとした様子には、緊張感が欠片も感じられなかったとか]
(239) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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[自校の生徒―――ワットに、ドナルドに、セシルに順番に目配せを送ると、小さく頷いて楽器を構える。 別人のように鋭い視線がヴァイオリンへと落ちた]
――――――――――……。
[一度だけ、その冷ややかな視線はバーナバスへ向けられた。 睨んだ心算は無かった。ただ、楽器を持ってから彼の方を見たら、そうなってしまっただけのこと]
[指揮が振られる]
[初音から安定した色を紡ぐ彼の演奏は、その心を表しはしない。 想いが素直に音に表現される友人とはまるで正反対のようだなと、心の中で苦笑した。
指示が飛べば繊細に、大胆に、リズムを刻む弓は滑らかに形を変えて行く。 個性豊かな音色が次第に纏まりを持ち、共鳴し合い、膨らんでいく中、ヴァイオリンは風のように唄う。ときには原っぱの中心を、ときには低い水面の上を、ときには日陰の暗がりを。 道を辿り、追いかけ、見出しながら進んでいく]
(249) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[高校生たちの演奏が、次第に熱を帯びてきた。 普段と違う環境。刺激の塊のような個々の奏者達。 高揚するのは無理も無いことで、そして、―――――――…]
(まずいな、浮いてきた)
[この局面に置いても振れの無い青年の音が、全体から僅かに浮かぶ格好となる]
『サイラス! 音、安定させろ!』
(んー………)
[それが見逃される筈も無く、飛ばされる檄に思案する。 迷子になりかけた音を、助けてくれたのは…]
――――――――――……♪
[再び風は心地良さそうに舞い始める。 支えてくれたのは耳慣れた低音。一度乗ってしまえば、もう見失ったりはしない]
(250) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[傍らで響く、同じパートの第二ヴァイオリン。 忠実で正確に弾きこなされる旋律は、彼の積み重ねられた努力を現しているのだろう。好きな音だった。
その落ち着き払っていた横顔の口角が、僅かに持ち上がるのを感じた。 彼のことなど、全く知らない筈なのに―――ああ、そんな顔をするのかと、感心にも似た驚きを感じていた]
…………………。
[さて、それにしても。 昨年の文化祭で聞いたのと、明らかに違う音が混ざっていた。何処か閉塞感すら感じるトランペットの音。 技巧的にはむしろかなりのハイレベルだろうその音色。けれど、違った。 僕の心に大きな衝撃を与えた、あの姿。 ―――――それは、決して女装していたからではなく(しかし、残念ながらその要素も完全に否定はできないが)]
[バーナバスの檄を受けて、トランペットの音は踊り出す。ああ、これが「いつもの」彼なのかと、衝撃はあの日のままに]
(258) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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―回想・物置部屋―
[ゆっくりと携帯電話に打ち込まれる文字を、静かに見守っていた。 バーナバスの名が其処に現れた時、微かに息をのむ。 僕は彼が此方を横目で見たのに気付かなかった。けれど、彼は僕の表情の変化に気づいただろう]
そっか、分かった。なら、その時に聞くね。
[理由を伏せる相手に、素直に頷く。 きっと何か深い事情があったのだろうと、それだけは察することが出来たから]
え。
[そして、変更となった部屋割り。文字が画面に映し出された瞬間、声が零れた。 がっかりしたわけでも、喜んだわけでもないような、その声。 其れはただ驚きを示していたに過ぎないけれど――――…。
ならば怯えたように脈打つ僕の心音は、何を言いたかったのだろう]
(-166) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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社交性か…。セシルに社交性が無いとは思わないけど。 バーナバス先輩も手厳しいなぁ。
[彼が気遣いながら話してくれていることに気づかず。 苦笑を浮かべながら、ただ、思っているままのことを告げ]
…………………んっ。僕…?
[結局は自分の意思次第なのだと聞かされて、瞬いた。 どくりと、また心音が鳴る。 それを押し隠すように平穏を装って、僕は笑う]
そんな、僕は嫌なわけ―――――
[ないじゃないか、と続けかけて、 バーバスが部屋替えを嫌がっているようだとの言葉を見た。 途切れる。紡ぎかけていた声が、止まる]
(-167) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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[嘘だ、と、思った。 だって、そんなこと思うわけ無い]
――――――――――………。
[そして考える。 セシルは、何故そんなことを自分に伝えるのか。 彼は優しいから、きっと自分に気を遣っているのだと漸く気づく。
今、彼だって追いつめられているだろうに。 自分のことばかり考えていた、自分自身が情けない]
セシル、僕は、―――…
[沈黙の後、開いた口は最後まで言葉を紡いでくれない。 練習が終わったら、との言葉に静かにうなずいて]
(-169) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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ありがとう。
[感謝の言葉は何に向けられたものだったのか。 浮かんだ微笑は、最後僅かに哀しげな余韻を残して消えた]
―回想・おしまい―
(-170) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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―メインホール―
[楽器の構えをとけば、いつもの暢気な笑顔を浮かべて。 片づけを終えると、友人の元へ駆けて行った]
セシルー。食事の前に、一旦部屋に戻ろう! 荷物置いてこなくちゃ。
あ。でも、場所は自分では覚えていないんだけどさぁ…。
[あはは、と苦笑を零して]
連れてってくれる?
[ゆるりと首を傾けながら、片腕を差しだした]
(271) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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[もう一度だけ、ちらりと相手の方を見た視線。
冷たさは何処にもない。
――――――……ただ、哀しげだった]
(-174) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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わっ。
[椅子に座りなおした友人を眼で追う]
あっ。
[直ぐに立ち上がった友人を、再度眼で追う。 何だかその動きが可笑しくて、僕はくすくすと笑みを零した]
もう、何やってるんだい。ふふ。
[手に綴られた文字に目を細めて、そっとその手に力を込める]
さっきはありがとう。 君は、いつも僕を助けてくれるね。
[音が浮きかけた時のことを言って、礼を述べる。 彼の荷物が多いようなら、運ぶ手伝いを申し出つつ。セシルの向かう先へと着いて行くだろう]
(277) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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― F部屋 ―
[持っていた彼の分の荷物を、 「此処で良いかな」と確認しつつ部屋に置いて。 身軽になれば、自分のベッドにぼすりとうつ伏せに沈み込む]
着いたー。疲れたー。 ―――――――……今日も一日、お疲れ様っ。
[子供みたいに楽しそうに足を軽くぱたぱたさせてみたり。 寝転がってシーツの上に顔を預けたまま、 やがてセシルの方へ視線を向けた]
………………………。
[少しだけ、真面目な表情になる]
いつでも、大丈夫、だからね。
[穏やかにそれだけ告げて、少しの間だけ目を閉じる]
(284) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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― F部屋 ―
[眼を閉じたままだが、相手が近づいてくるのが音で何となく分かる。 ぎし、と寝台の沈む音に続いて、頭に落ちてくる温かい手のひらの感触]
うん。
[綴られた言葉に静かに頷く。 伏し目がちに開かれた瞳は、やがて彼の顔を見上げた]
(291) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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[相手の問いかけに、一度こくりと首を縦に振り]
確か、ずっと昔から同じ先生に教えて貰っているんだよね。
[相槌を打ちながら、彼が昔教えてくれた話を思い出す。 幼いころから世話になっている先生で、 その相手のことを慕っているのだと。 そんな風に彼は語ってくれていた気がする。
当時の彼の様子を思い出せば、何となく微笑ましい気分になるのだが]
…………………。
[かちかちと、打ち込まれた続きの文字。 決して長くはないようだった。
直接画面を見せることなく、セシルは携帯電話を寝台に放り投げた。 僕は少しだけ困ったような、そして心配そうな視線を彼に向けた後、起き上がってその電話を手に取った]
(298) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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――――――――……。
[一瞬、息が詰まった。 襲われた、というのは―――つまりそういうことなのだろう]
セシル……。
[寝台の上で、膝を抱えているセシルの姿は酷く小さく、心細そうに見えた。
何て声をかければ良いのか分からない。 何か言って、余計に傷つけてしまったりしないだろうか。 思案し、躊躇した後、それでも寝台の上を這うようにして彼の傍へと。 せめて今傍に居ること位なら、自分にだってできるから]
………ごめんね。辛いこと思い出させて、ごめんね。
何にも気づいてあげられなくて、ごめんなさい。
[一人でどれほど彼が悩んでいたのだろうかと思えば、自分が情けなくて、苦しかった。 相手がこちらを見つめていたなら、揺らぐ蒼色の瞳と視線が混じるか]
(-193) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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――――――……ん。
[伸びてきた両腕を抱きとめるようにして、自分の両腕も彼の背中へ回す。ぎゅっと込める力は優しく、けれど、確りと離さぬように。
体格で言えば、自分とそう変わらない筈のセシル。 今は力加減を間違えれば壊れてしまいそうなほどに、脆く感じられた。 だから、優しく、―――――]
僕に出来ることは、多くないかも、しれないけれど…。
[そっと僅かに身を離して、彼の顔を見つめる。 その秋色を、覗き込むようにして]
でも、もう、一人じゃないからね。 セシルは何でも、我慢して頑張り過ぎなんだから。
辛い時は辛いって言って、良いんだ。
[彼の手を自分の両手で包み込むようにして、頷く。自分は彼の味方だと。頼りないかもしれないけれど、助けたいと]
(-200) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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[ナツキちゃんが、自分の音を好いていないのは知っていた。 でも、僕は好きだった。
父に一度だけ逆らったことがある。 父がナツキちゃんの音を、馬鹿にしたのだ。 幼いころの僕は子供らしく喚き散らして、拗ねて家出した。
あの後、こっぴどく叱られたけれども。 実を言うと、未だに反省はしていない]
(-206) 2010/09/06(Mon) 01時半頃
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[眸が合った]
[笑おうとしたのに、笑えなかった。歪んで、変な表情になった]
[手を伸ばそうとしても、深く深く]
[届かない]
(-208) 2010/09/06(Mon) 01時半頃
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