265 魔界娼館《人たらし》
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[今はルーファスと名乗る魔がなにものか、魔自身にもよくわかっていなかったし気にしてもいなかった。 或いは、スライムに意外と近いのかもしれない。 今のこの姿も仮初で、思いつく限り大抵の姿になれる。 結構気軽に分身もできる。
何もない場所に漂っていた記憶が微かにあるから、魔界の濃い瘴気がいつのまにやら意識と形を持ったものかもしれない。 魔にとっては、それこそどうでもよかったが。
閑話休題。]
(5) 2019/05/14(Tue) 23時半頃
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へえ、足止められ中か。 それはむしろラッキーかもね。
[行商人としては商売が止まるのは痛いだろうけれど、他でもないこの店に来る機会ができて良かったね、という気分だ。 しばらくいると聞いて、じゃあ、と笑顔になる。]
わたしが贔屓にしている子がもうすぐ《花》になるから 水揚げの時にまだいるなら見てやってよ。
ご祝儀もたっぷり出すからさ。
(6) 2019/05/14(Tue) 23時半頃
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そりゃもう、可愛い子だよ。 色白で気品があって強情で物慣れないところなんか特に
……おっと。つい口が回る。飲みすぎたかな。
[嬉々として自慢のような言葉を並べたて、我に返ったように言葉を切る。ジョッキの中身は、いうほど減ってはいない。]
君も、好みのタイプがあるなら、女将に言えば紹介してくれるよ。 …あれ、女将?
[女将の名前を出した途端に、当の本猫が視界の隅を横切っていった。 なにか慌てているらしい様子に首をかしげる。*]
(10) 2019/05/15(Wed) 00時頃
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[引き出しの中、しまい込まれた贈り物が小さく揺れた。 中から黒いものが這い出して渦を巻く。
すぐにそれは、一筋の煙と変じて隙間から外へ流れ出る。 床にわだかまった煙は、今度は小さな蛇の形になった。
蛇は床の上を素早く這い、そこに立つ人間に近寄る。 そして、そっと服の裾にとりついて潜んだ。]
(-0) 2019/05/15(Wed) 00時頃
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[蛇の意識は本体と繋がっている。 むしろ、同じものである。
瞬かない蛇の目で、"お願い"を聞かなかった人間の様子をじっと見つめていた。*]
(-1) 2019/05/15(Wed) 00時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/15(Wed) 00時頃
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あはははは、 …あ、 あれ ?
[女将が何か言いながら走り抜けていった、と思ったら、ティムのジョッキから細かな水玉が飛び出して彼を濡らす。 その様子に声を上げて笑っていたら、ふわりと腰が浮いた。
ジョッキを持ったまま浮かんだ挙句、なんの拍子にかくるりと半回転したので、半分方残っていた中身をものの見事にひっかぶる。 それでも笑っていた。]
ははは。なんだっけ? 浮遊素粒子?
[笑いながら、もう半回転して着席する。ふり。]
(49) 2019/05/15(Wed) 22時半頃
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[思わぬイベントを楽しんでいたら、"彼"が働いているのが見えた。 ホール担当が浮いているせいか、用心棒の仕事から外れて食器回収をしているらしい。
近づいてきた彼がティムにナプキンを差し出したので、自分は顔を差し出してみた。]
ちょうどいいや。 拭いてくれる?
[髪からエールが滴っているくせに服が濡れていないのは、この魔ならではの謎である。]
(50) 2019/05/15(Wed) 22時半頃
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気に入ってくれた? 良かった。 君が住んでいた当たりの果物だって言うから、取り寄せてみたんだよね。
[果物の礼を言う彼に、さらりとそんなことを言った。]
(51) 2019/05/15(Wed) 22時半頃
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ところで、
[顔を差し出した折、そっと囁く。]
あれ。入れてくれてないね?
[嬉々とした、というべき笑みを浮かべていた。]
(-25) 2019/05/15(Wed) 22時半頃
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[ちょうどそのころ、彼の服に潜んでいた蛇はと言えば、服の裾を噛みながらふよふよ浮かびそうになっていたが、その姿を飾り紐に変えて、ポケットの中に潜り込んでいた。
生物から無機物へ性質を変えつつ、ポケットの中の下着に混ざって潜んでいる。]
(-26) 2019/05/15(Wed) 22時半頃
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そうだ。
せっかくこんな面白いことになっているんだから、 ひとつゲームでもしないかい?
[椅子から掌一つ分ほど浮いて座りながら、ティムにそう持ち掛ける。 君も一緒に、と用心棒の彼も引き止めた。*]
(52) 2019/05/15(Wed) 22時半頃
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西の方? なるほど、道理でこのあたりで聞かないわけだ。
[行商人の知識に納得しつつ、降ってわいた珍事を楽しむ姿勢。 相手がゲームに乗ってきたと見るや、身を乗り出した。]
なに。 さっき面白いものを見つけたからさ。 これでダーツゲームでもしないか?
[引っ張り出してきたのは、無料貸し出し品の中に入っていた手裏剣の束だった。]
(57) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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これで的当てでもどう? 浮いてると、感覚違って楽しいと思うんだ。
[いつのまにやら壁に白黒同心円の的が設置されている。]
三投して、点数が高い方が勝ち。 外したら罰杯。
シンプルでいいでしょ?
[どうかな、と首を傾げた。]
(58) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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/* 23(0..100)x1 だったっけ?
(-37) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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/* 3の方が見た目すっきり?
(-38) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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/* おけおけ了解。
(-39) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/16(Thu) 00時頃
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[無表情な返答に、さらに笑みが零れる。]
あれはちゃんと見たんだね。 見たうえでそんな態度を取るってことは、
[耳元に顔を寄せ、ふっと息を吹きかける。]
(-41) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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お仕置きの方が好き、
……ということかな。
(-42) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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君はゲームに参加しないのかい?
[黙ってテーブルの片づけを始めた用心棒の彼に、もう一度声を掛ける。]
べつに構わないけど、
あ。 じゃあ君、あの的を持ってあの辺に立っていてくれる?
[にこやかに、そんなことを言い出した。*]
(62) 2019/05/16(Thu) 00時頃
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それくらいの緊張感はあった方が楽しいよ。 もちろん、彼が嫌なら無理強いはしないけれど
[ティムに応えながら手裏剣を手に取り、重さを確かめる。 言葉の後半は用心棒の彼に向いた。]
私たちの手元が信用ならないって言うなら、 今のうちに逃げておいた方がいいよ。
[なんて、やはりにこやかに笑うのだ。]
(65) 2019/05/16(Thu) 00時半頃
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[けれども彼は、淡々と了承して、的を手に立った。 その姿に、これまでとは違った笑みを一瞬見せる。 素直な賛嘆と会心の笑み。]
どうぞ、お先に。
[ティムに応え、自分も立ち上がった。 反動で少し浮きながら漂う。**]
(66) 2019/05/16(Thu) 00時半頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/16(Thu) 00時半頃
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[いいのか、と言いながらティムが手裏剣を投げる。 浮遊の影響などものともしない、見事な三連投だ。>>75
初手が的のほぼ中心に命中した時には、ギャラリーからも、おお、という感嘆のどよめきが上がる。 二投目が逸れ、的を支える彼に当たった時には、色の違うざわめきが起きた。 血の匂いが漂い、興奮する魔物がいくらか現れる。 痛みの反射で的がぶれたか、三投目は端の方に突き立った。]
(93) 2019/05/16(Thu) 20時頃
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お見事。 じゃあ、私も投げてみようかな。
[称賛の声を掛けてティムと場所を代わり、手裏剣を構えた。]
(94) 2019/05/16(Thu) 20時頃
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痛いからって的を動かさないでね。 じゃなきゃ、手元が狂っちゃうかも。
[負傷した彼に掛ける言葉は軽いものだ。 そのまま、これもまた気軽にひとつめを投げた。73 投げた反動でくるりと宙返りをしつつ二投目。71 後ろのテーブルを蹴って距離を戻し、三投目。40 全て投げたところで、ぴたりと空中に静止する。]
(95) 2019/05/16(Thu) 20時頃
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可もなく不可もなく、だなあ。
[同じ命中数だけれども、彼の方が中心に近い。 ギャラリーの反応もティムに軍配が上がった。]
お互いひとつ外しているから、仲良く罰杯一杯ずつ。 で、君が勝ったんだから、そうだな…
やっぱり、ここはわたしが奢るよ。 まだまだいける口でしょ?
[なんて言って、《花》に注文したのは、ひっくり返しても問題ない、酒の小瓶だった。 中身は、エールの十倍は強い蒸留酒だ。]
(98) 2019/05/16(Thu) 20時頃
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じゃ、乾杯。
の前に、── ねえ、君。
[的を支えていた彼を呼ぶ。]
飲んだらちゃんと手当てするから少し待ってて。 怪我させておいて何もしないままなんてことしたら、女将に出禁にされちゃう。
[そんな理由を口にして、彼を引き止めた。*]
(99) 2019/05/16(Thu) 20時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/16(Thu) 20時頃
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彼の健康に乾杯。
あは。ティム殿は優しいな。
[的を支える役目を果たした彼にティムが薬を渡す。>>104 それを見るともなく眺めてから、改めての乾杯をした。]
(123) 2019/05/16(Thu) 23時頃
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[それからは彼と共に酒瓶を傾け、他の魔物たちと交歓し、賑やかに時を過ごす。 そんな盛り上がりの最中に、ティムが立ち上がった>>>114]
ああ。ごゆっくり。
[娼館なんて場所だからこそ、彼の言葉が言葉通りかは半々くらいの信用度合だ。 去っていく彼を見送ってから、自分もまた"ちょっと小便に"行くことにした。]
(124) 2019/05/16(Thu) 23時頃
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おいで。 傷を診てあげるという約束だったろう。
[銀髪の彼を呼び寄せ、怪我した手を強引に掴んで引き寄せる。]
それに、君と私はもう一つ約束があったはずだよ。
[そのまま横抱きに抱き上げた。*]
(125) 2019/05/16(Thu) 23時頃
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君の望み通り、
おしおきを、してあげよう。
[耳元へ唇を寄せて、囁く。]
(-73) 2019/05/16(Thu) 23時頃
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[腕の中に抱えた彼は沈黙という自衛手段を取ることにしたらしい。 身を固くした彼を抱えたまま、床を蹴って浮きあがった。 今はそこらじゅうに客も《花》もふわふわと浮いているから、こんな機動もさして目立ちはしない。 階段を通らずに、二階の部屋へと彼を連れ込むことだってできる。
今度はどの部屋にしようか。 嬉々として物色する**]
(132) 2019/05/17(Fri) 01時頃
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あの勝負は、負ければ負けるほど、酒が飲めるんだよ。
[悔しいかと問う彼の耳に口を寄せ]
もちろん、 賞品が君だというなら、負けたりしなかった。
[甘く囁きを吹き込んだ。]
(-76) 2019/05/17(Fri) 01時頃
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金で買われるのが嫌なの?
[険を含んだ彼の言葉に小首をかしげる。]
どうしてもいやなら、 自分の意思を押し通せるくらいに 人気の《花》になりなよ。
[矛盾である。 だが、それ以外の道はない、と笑む。]
(-83) 2019/05/17(Fri) 10時頃
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[腕の中で彼がしきりに身体を動かすが、抱く力は緩めなかった。 揺るぎなく彼を保持したまま一つの部屋の前に漂い着く。]
ここにしよう。
[扉の上には、逆木の間と書かれている。]
(-84) 2019/05/17(Fri) 10時頃
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─ 逆木の間 ─
[扉を開けて彼を中に放り込み、続いて入って扉を閉める。 その部屋は、黒か黒褐色が調度のほとんどを占めていた。
部屋の中央には一本の太い柱。 その両脇に伸びる梁も太く、黒光りしている。 一方の壁側には木組みの格子が設置されていて、反対側の壁には四つの柱で固定された寝台が作りつけられていた。
部屋は板敷きだったが、奥は石床になっていて、湯を使う場所とみえる。大きな木の桶には今もなみなみと湯が張られていた。*]
(-85) 2019/05/17(Fri) 10時頃
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君のその、高根の花な風情を喜ぶ客も多いと思うよ。 仕えたくなるか、折りたくなるかはそれぞれだろうけど。
[高貴かつ近寄らせまいとする態度は、多くの魔物を惹きつけるだろうと予言する。事実、自分その気質をこそ愛でたいと思っているのだ。]
命令はしないけれど、することはするよ? 君を《花》として、もっと魅力的にしたいもの。
[それが望みだと告げて、宙を滑り彼に近づいた。]
(-92) 2019/05/17(Fri) 11時半頃
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[部屋の中を見回せば、壁に作りつけられた棚の上に様々な小道具が載っているのに気付くだろう。 革や木の枷。束ねられたロープ。細い竹を束ねた短鞭。その他、何に使うのかわからないようなものまで。
だが、彼がそちらへ近づくより先に、指を挙げて己の一部を呼んだ。 彼の服のポケットからするりと飾り紐が伸び、彼の足に絡みつく。 もう一端は寝台の柱に絡んで、釣りあげるように彼を引き寄せた。]
皆へのお披露目前に、君の体を整えよう。 君がちゃんと自覚を持てるようにね。
動くと危ないから、固定させてもらうよ。
[指を鳴らせばさらに三本の紐が滲むように空中に現れる。 紐たちはそれぞれにうねり飛んで彼の手足に絡みつき、柱と繋いで彼の体を仰向けに開かせた。 仕上げとばかり幅広の帯が現れ、彼を腰のあたりで寝台に括りつける。]
(-93) 2019/05/17(Fri) 11時半頃
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[準備の整ったところへ漂い寄り、彼を見下ろした。]
贈った服は気に入ってくれた?
誰かがこんなことを言っていたんだよね。 「服を贈るのは、脱がせるためだ。」って。 わたしも、そう思う。
[彼のズボンに指をかけ、足先へ向けて下ろしていく。 大して力を掛けたとも見えないのに、生地が細い悲鳴を上げて裂けた。 程なく、裂かれた服の残骸が舞い落ち、彼の下半身を露わにする。]
(-94) 2019/05/17(Fri) 11時半頃
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下着は付けない主義だったっけ? それとも、わたしを待っていてくれた?
[淡い色の茂みに触れ、埋もれている柔茎を指先で持ち上げる。 顔を寄せ、その先端に口付けまでした。*]
(-95) 2019/05/17(Fri) 11時半頃
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[血の匂いが強くなって、彼の手に視線が行く。 赤く汚れた手を取って、舌先で舐めた。]
あとでティムからもらった薬を使ってみるかい? 今は血だけ止めておこうか。
[手を開かせて、これもどこからか取り出した布を巻いておく。 白い布はすぐに赤く染まったが、それ以上染みは広がらないようだった。]
(-101) 2019/05/17(Fri) 15時頃
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[彼の耳を撫で、彼の目の前で指を鳴らす。 手品のように現れたのは、薄い刃を持つ剃刀だった。 指先でくるりと回してから手の中に納め、彼の足の間へ戻っていく。]
そうだ。 君も、自分がなにをされるか見たいよね。
"光は留まり、その姿を映し出す"
[途中、思いついたように言って、寝台を支える柱の間を指さす。 言葉と共に薄い霧のようなものが現れわだかまった。 ぼんやりと渦を巻くそれが、次第に明瞭な像を結んでいく。 それは寝台に展翅された彼の姿だった。]
(-102) 2019/05/17(Fri) 15時頃
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[いつの間にか足元には別の小道具も現れていた。 液体の入った小さなボウルとブラシのセットだ。 剃刀を一旦横に置いた後、ボウルとブラシを手に取って、鼻歌など歌いながらボウルの中身を泡立て始める。]
冷たかったらごめんね。
[なんて一言をおいてから、泡を纏ったブラシを彼の足の間にあてがい、細かく動かしながらさらに泡を立てて広げていく。 敏感な部分も柔らかな場所の裏側も後ろの窄まった部分にも、まんべんなくブラシを当てて泡を乗せていった。]
(-103) 2019/05/17(Fri) 15時頃
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[綺麗に泡に飾られた中心に、肉の塔が立ち上がる。 その先端をくるくると撫でてからブラシを置いた。 改めて、剃刀を手に取る。]
さあ、綺麗にしようね。
[端から丁寧に、肌に刃を当てていく。 立っているものもつまみ、柔らかく垂れている袋も引っ張って伸ばし、どんな細かなところも見逃さずに剃り上げていく。]
(-106) 2019/05/17(Fri) 15時半頃
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[最後に泡と毛を拭い落し、濡れた布で綺麗に拭き清める。 それで完成だった。]
見てごらんよ。つるつるできれいだ。 君の可愛いところが全部よく見える。
ほら、ここも。 皺の一つ一つまで丸見えになったよ。
[足の間を指で押し開き、慎ましく窄まっている箇所へ息を吹きかけた。*]
(-107) 2019/05/17(Fri) 15時半頃
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[まさか、これだけで彼が喜ぶなんて思わないだろう? けれども彼の肌は上気し、微かに汗ばみさえしていた。 指先に伝わる震えも、甘やかなものだ。
それは感じる場所をつまんだ時だけではない。 仕上がりを確認するために、肌を撫でた時にも反応がある。]
君はやはり、《花》となるべく生まれついたんだよ。
[滑らかに整えられた場所の感触を楽しみながら言う。]
初めて見た瞬間から思ったもの。 君を愛でたい。育ててみたい。 どれほど美しく咲くのか見てみたいって。
(-111) 2019/05/17(Fri) 17時頃
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[浮遊の粒子の力を借りて、彼に重さを掛けることなく覆いかぶさる。 顔を挟むように両手を添えて、唇を軽く啄んだ。]
あとは、君の内側も整えていこうか。
触れられただけで感じるように。 入れられれば乱れて蕩けるように。 縛られ、打たれても、甘く啼くように。
そうだ。 お仕置きをする約束だったよね。
[微笑んで、指を伸ばし振る。 彼の手首から伸びる飾り紐が、柱からほどけて落ちた。*]
(-112) 2019/05/17(Fri) 17時頃
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いいよ。 思い出さなくて。
だって君は、これから生まれ変わる。
[過去などいらないと囁く。]
(-116) 2019/05/17(Fri) 17時半頃
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[落ち行く彼が手を伸ばす。 それは水に沈むにも似て緩慢で、 救い求めるにも似て切ない。
唇が紡いだ言葉が耳に残る。]
そのとおり。
[肯定し、彼の背を掬い上げ、 伸びてきた手を掴んで引き剥がす。
その時、不意に身体を浮かせる力が弱まった。]
(-117) 2019/05/17(Fri) 17時半頃
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[落ちる、と悟った瞬間に彼の残りの縛めを解き放つ。 短い距離を落下しながら彼を抱き寄せ、巧みに重心を操った。
彼を受け止める形で背中から落下する。 2人分の重さを受け止めて、寝台が軋んだ。*]
(-118) 2019/05/17(Fri) 17時半頃
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[彼に跨られる。 見下ろす眼差しが、心地いい。 剃刀を首元に押し当てられるかのよう。 否。これは彼の指だ。]
その顔も、いいね。
[笑って、彼の顔に手を伸ばした。 触れる手前で、止まる。]
(-131) 2019/05/17(Fri) 20時半頃
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その言葉は、君に返すよ。
"わたしは、形無きもの"
[油断するな、と。 告げた直後の呪で、人に似た輪郭が崩れる。 彼の足元を包んで粘性の闇が広がり、 たちまちに彼の体を包み込んだ。]
(-132) 2019/05/17(Fri) 20時半頃
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[ 圧縮
緊縛
脈打ち、 揉みしだく]
(-133) 2019/05/17(Fri) 20時半頃
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[闇がほどけ、彼の息を塞ぐものが緩む。 魔は、彼の背後で人の形を取り戻していた。]
君は、どこまでわたしをそそるのだろう。
みせて。 君の全てを。
[いつの間にか、彼の両腕を後ろに押さえこんでいる。 飾り紐は両腕を束ねてきつく絡みついていた。*]
(-134) 2019/05/17(Fri) 20時半頃
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わたしのために祈ってくれるのかい?
[唇に触れて、言葉を味わう。 彼が紡ぐ音は透明で、美しい。]
わたしのために開く扉は、おまえだ。
[開く。 宣言し、彼にさらに縄を回した。]
(-143) 2019/05/17(Fri) 22時頃
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[上着の前をはだけて肩を落とす。 腕の周りに服を追いやった後、順に縄をかけていく。 幾重にも掛けた縄を背中でひとくくりに束ねる。
束ねた縄の端が、ひとりでに上へと伸び、梁を回った。 さらに上っていく縄が、彼の体を持ち上げる。 ぎしり、ぎしりと縄が軋んだ。
足先が僅か床に触れるかどうか。 そんな高さまで持ち上げて、縄が固定される。
使い込まれて黒光りする麻縄が、彼の体に食い込んで鳴いた。]
(-144) 2019/05/17(Fri) 22時頃
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綺麗だ。 君の肌に、黒い縄が良く映える。
[出来栄えを眺め、称賛する。 まるで一個の芸術品のような、 美しく整えられた贄のような風情だ、と感嘆の息を吐いた。]
(-145) 2019/05/17(Fri) 22時頃
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好きだよ。 君の白を引き立てるから。
[息吐いた唇に指を乗せ、歯列の間に浅く潜り込ませる。 真珠の歯をひとつひとつ確かめるように指先が滑った。
もう一方の手で取り出したものを、彼の目の前に翳す。]
これがなんだか、覚えているよね。
[それは、彼が引き出しの奥に納めたはずの 果物の形をした性具だった。]
(-151) 2019/05/17(Fri) 22時半頃
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わたしの言うことを聞かなかった君は、 酷い責めを受けて啼くことになるんだよ。
[指の代わり、赤い果実を彼の唇に押し込んだ。 首の後ろを掴み、奥まで突き入れては引き戻す。 幾度かそれを繰り返した後、濡れた実を彼の後ろにあてがった。]
ここに入れておいてって、書いてあったでしょ?
[確かめるように言ってから、一気に突き立てる。 奥まですっかり呑み込ませて、確かめるように尻を叩いた。]
(-152) 2019/05/17(Fri) 22時半頃
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心配いらない。 君は、これもきっと好きになるから。
打たれて、身悶えして、 それでも気持ちよくて、身体が濡れていくんだ。
[予言のように告げながら、手にしたのは竹の鞭だった。 細い竹を何本も束ねたそれは、良い音を立てる。 けれども、肌にはそれほど痕を残さない。
動物の調教にも使われるそれを持って彼の背後に回り、 太腿の裏へ、最初の一撃を振り下ろした。*]
(-153) 2019/05/17(Fri) 22時半頃
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