80 あの日、僕らが見た空は
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
mimu175r 2013/04/29(Mon) 01時半頃
|
[その青を見つめている内に。ふと、生温かい物が、瞳から溢れ零れていくのを感じた。青い空。広い空。それは、あまりにも、美しくて―― ――遠く。ヨーランダが微笑む姿が、見えたような気がした。 綺麗な空色の瞳は、とても、穏やかで]
……、
[暫く、そうしていてから。少年は手の甲で涙を拭い、周囲を見渡した。視界の端に、エアシップの機体が映り込む。潜り込もうか、と、衝動的な感情めいた思考が、頭に浮かんだ、けれど―― 少年は、踵を返した。 帰ろう、と、思った。 求めていた空を目にして、目的を達成して、初めて。 己は遠くに行きたかったわけではないのだと、本当に空を見たかっただけなのだと、「自分」を知りたかっただけなのだと――惑いなく、確信出来た]
(8) mimu175r 2013/04/30(Tue) 04時半頃
|
|
[少年は、最下層を目指し、来た道を戻っていった。階段を降り、青い海めいた階層を抜け、白い街へと至り――足を、止めた。 否、止めざるを、得なくなった。 白い街を早足に進んでいた黒い少年は、何処からか湧き出たような白い住人に取り囲まれた。惑い、逃げ道を探し視線を彷徨わせる少年に、一人の男が近付いてきた。先に見た神官めいた男とは違う、本当に神官らしい男。金のおかっぱの、眉間に深く皺を寄せたその男に、少年は腕を掴まれ]
[掴まれた周囲に、鋭い痛みを感じた]
[その、すぐ後]
[少年は、意識を失った]
(9) mimu175r 2013/04/30(Tue) 04時半頃
|
|
[そして気が付いた時、少年は、白い部屋にいた。壁も天井も一面に白い部屋で、白い寝台に寝かされていた。少年は室内を見回し、己を見下ろすように見た。いつもとは違う、白い入院着のような物を見に付けているのを認めた。 それと同時に、少年は違和感を覚えた。 どうしようもない、違和感を。 その違和感の正体は、すぐに知れた]
…… あ、……
[――少年は、右目を、失っていた。 その赤は、部屋の片隅に置かれた硝子ケースの液体に浮いていて――]
(10) mimu175r 2013/04/30(Tue) 04時半頃
|
|
[忌まわしき紅の、一つ]
(*5) mimu175r 2013/04/30(Tue) 04時半頃
|
|
[少年は、窓から部屋を抜け出した。二階からの着地は少しく足首を痛めたが、気にはならなかった。逃げないと。帰らないと――そんな思考が、頭を占めた。片方の眼球を失った悲しみなどは、浮かんでこなかった。意識などしないように、していた。 頭にちらつく赤の印象を振り払いながら。 右目を覆う包帯の端を揺らして、少年は走った]
……っ、あ……は……
[息が切れても、心臓が悲鳴をあげても、肺が痛んでも、足を止める事は出来なかった。足首の痛みも、些細な事に思えた。足を止めるという事は、あまりに恐ろしく]
あ、
[エレベーターを降り、生産区域まで来て、少年は止まった。失われる酸素に、痛む足首に、右目の奥底に、限界を感じて。少年はライ麦畑に寝転んだ。来た時と同じ、しかし来た時と違って「昼」の明るさに満ちた其処に。 ふ、と、目を閉じて]
(11) mimu175r 2013/04/30(Tue) 05時頃
|
|
[少年は眠りに落ちた。そして、未だ「夜」が来たらない内に、目覚めた。再び眠りたいと、思った。いつまでも眠っていたいと、思った。だが。起きなければ。起きて、帰らなければ。頭の芯から、そう促されて]
……
[蹌踉とした足取りで、黄金色の中を歩き。 少年は、改めて最下層を目指した]
(12) mimu175r 2013/04/30(Tue) 05時頃
|
|
[それから、どれだけの間、歩き続けただろう。 少年は、最下層に辿り着いた。 家に戻る、と、ヴェスパタインが出迎えてくれた。勢い良く腰を上げて振り返った様も、驚嘆、安堵、苦渋、と移り変わっていった表情も、らしくないな、と、思った。少しだけ、唇を緩め]
……ヴェスパタインさん。 ……空を、見てきたんだ、……
[そう呟いた、少年に、ヴェスパタインは歩み寄ってきた。長い腕で抱き寄せられて、瞬いた後、少年からも抱き着いて]
――ただいま……
[小さく。だがはっきりと、口に出した。 此処で「目覚め」てから初めて、陰りのない笑みを、浮かべた。 この目に映してきた、「虹の彼方」を思い浮かべながら。怯えや不安のない、穏やかな気持ちで、瞑目し――]
(13) mimu175r 2013/04/30(Tue) 05時半頃
|
|
[少年を見ながら、ヴェスパタインと名を持つ男は思った。 ああ。こいつも、私と通ずる運命を辿る羽目になるとは、と。揺らいだ髪の隙間から、右目が覗く。其処に眼球はなく、代わりに漆黒の球体が嵌められていた。男はまた、左目にコンタクトを嵌めていた。その下には、紅が――少年と同じ色があり]
[男も、少年と同じように、かつて異端とされた者だった。 そして、右目を奪われた後、この階層の住人となった。 それから、一たび、空に向かいもしていたのだった]
[こうも似通った事をするなど。本当に、まるで親子のようだ、と思った。実の息子のように思う、少年。 生みの親より、育ての親――そんな風に、少しでもなれているのなら、思って貰えているのなら、いいと。この先、少年が、少しでも幸福に、平穏に過ごせたのなら、いいと。 祈りながら、男はその身を抱き締めた]
(*6) mimu175r 2013/04/30(Tue) 06時頃
|
|
[――空色の、夢に、*沈んでいった*]
(14) mimu175r 2013/04/30(Tue) 06時頃
|
|
/* なんかふっきれたよおうちかえったよヴェスおやばかだよエンド 神官グライメージはいわずもがなです
お疲れ様でした!! また終了前にノシ**
(-21) mimu175r 2013/04/30(Tue) 06時頃
|
|
/* あっ うっかり入れ忘れた 拾ったのも過去の自分が重なって的な そんな感じだったらしい何か**
(-22) mimu175r 2013/04/30(Tue) 06時頃
|
|
/* 村設定については ここまでソロールな感じになるんだ……! とかは思ってたりしてました 会話はしつつもソロールもありあり 基本まとまって進みながらもばらけてもありあり な感じかなあとか 割と実際の逆っぽく? 見てたところは ソロメインは実際負担は少ないし可能性色々で面白いよねと思います 悩みはするけど普段もry
(-109) mimu175r 2013/05/01(Wed) 01時半頃
|
|
/* 延長把握しました! とりあえずちらっとノシ*
(-111) mimu175r 2013/05/01(Wed) 01時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る