76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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もう……?
[意識は殆ど塗りつぶされて。 ただ彼への思慕だけが僅かに意識を保つのみ 水泡のように]
彼、だけは……
[汚さないで欲しい。 懇願に近い声も、薔薇には一笑に付されるに留まろう]
おねが……だ、から……
[かすれて泣きそうな。子猫が懸命に鳴く声はか細い]
(*11) 2013/03/26(Tue) 21時半頃
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大事……特別……、なんだ
俺が、ヤニクに…?
[途切れ途切れの声、だけど、ヤニクの為なら。 眠ってしまいそうな甘い感覚の中で 懸命に自我をつなぎとめる]
…約束……
[手を出さないという言葉に縋るような声]
(*14) 2013/03/26(Tue) 22時頃
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[欲を他の誰かで。その響きにどくりと胸が鳴る。 大事な彼以外なら誰でもいい。熱を冷ましてくれるなら。 どこか壊れた頭はただただ、大事な人を汚したくないと それだけを願う
慈愛のようなあの人が汚れないなら、それで]
(*16) 2013/03/26(Tue) 22時頃
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[ヤニクへ、歩を進める都度、薔薇が香る。 薔薇と胸裏で相反するものは 誰もしることはない。
ただ目の前の大事な人、抱きしめてあげたいと 純粋にそう思って、手を伸ばす]
ヤニク。
[名を呼ぶ声は甘やかで、柔らかい。 薔薇の新芽のように]
(67) 2013/03/26(Tue) 22時頃
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[名を呼ばれて、嬉しそうに笑う。 拒まれなければ彼をただぎゅ、と抱きしめた]
…ごめん。また、迷惑かけた。
(68) 2013/03/26(Tue) 22時頃
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うん。俺も。
[やはり心配をかけてしまったようで。 その髪に顔を埋めて、感触を得ようと]
俺も、やっぱりヤニクがいないと駄目なんだ。 好きなんだ。もう離れたくないくらい。
[薔薇はいう。手を出さなければ彼は綺麗なままだと。 だけど触れてしまえばそんな言葉、今は記憶から消えうせた。
またそっと唇を寄せる。軽く。甘く、徐々に深く。 交わす口付けに、薔薇の香りが満ちた。 青い目に浮かぶ薔薇の色。 薔薇の言葉がなければ、今ここで彼を暴きそうなくらい、体が疼く]
(76) 2013/03/26(Tue) 22時半頃
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[「好き」という言葉、慈愛のぬくもり、 人の体温、くちびるの感触。 どれも薔薇の毒を更に重くする。
大事な人を汚したくない そんな、最後の理性。 想いは通じてるのに。愛してるといいたいのに
──……「君が彼に手を出さなければ」
響いた薔薇の言葉はいよいよ重い]
好き…。好き、だ。
[だけど。どんなに深く唇を求められても それより深く、肌を求めることができない]
(109) 2013/03/27(Wed) 05時頃
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[髪に触れてくれる手に目を閉じる。 また目じりに涙が浮かぶ。
愛おしすぎて、気が変になりそう。 ──薔薇の意識がある意味気の触れた自分なのかもしれないが。 切ない吐息はヤニクにも感じられるだろう。 口にしないだけで、どれだけ彼を欲しがっているか ただただ傷つけたくない、汚したくないというその想いだけが彼との境目を保つ。 またゆっくり身を離し、その頬を撫ぜながら]
…部屋、いこう…。ここは風邪引くから。 それに、少し疲れた。
(110) 2013/03/27(Wed) 05時頃
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薔薇、どうしたのかも調べないと。 このまんまじゃ、気分悪くて──…辛い。
[目を伏せて部屋へと促す。彼がまっすぐ歩けないようなら勿論その手助けを。 どこにおいかないと伝えるように、ぎゅ、と手を握る。
部屋に戻ればふらりとそのままベッドに倒れこんだ ヤニクの手を引いたまま、シーツの中に引きこむ。
熱い感情にとらわれて尚、僅か残った自我を守るための無意識に欲する休息。 抱きこんだ彼の心臓の音を聞きながら 僅かつらそうな表情を浮かべながら目を閉じた。 …首筋の赤い華は、ヤニクの眼に入るか否か。
眠りに入ったとわかるのは抱きこむ腕は抜け出せる程度にはゆるくなったこと*]
(111) 2013/03/27(Wed) 05時頃
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[薔薇の空気をその身に感じる。 情事の艶と衣擦れの音。
金と銀の髪が交わる影を、眠る猫はぼんやりと感じる。 流れ込んでくる熱に、まるで自分が犯されているような感覚を持ちながら。 そして、ヤニクを抱いて、ヤニクに抱かれる夢を見る。 きっと幸せだろう。熱に浮かされるままに求められるのは、と*]
(*17) 2013/03/27(Wed) 05時半頃
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あ、そうそう。 今回味噌さんが早期ダウンしたので ピンチヒッターでプロロの途中から代打です。
味噌さんだと思ってる人、ごめんね。 入りなおそうと思ったら忘れていました。
(-19) 2013/03/27(Wed) 16時頃
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/*流れ敵にロシェ襲撃だと思うので 本日は当方パスでセットいたします。
(*19) 2013/03/27(Wed) 17時頃
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…お前は…満足、したの…?
[夢の中、あの薔薇に問う。 自分は自分の望みとは言え耐えに耐えているのに。
向ける羨望はサイラスのものではなくて
咲いたもう一厘の薔薇のもの]
(*20) 2013/03/27(Wed) 17時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/27(Wed) 19時頃
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[ふ、と。薔薇の声を脳裏に聞きながら目を覚ます 腕の中に大事な人がいて、安堵の息を。 そしてそこに涙の痕を見つければ、そっと目元に口付けた]
…ごめん。
[自分のせいだろうか。 こんなに心配させてしまって。
汚したくないという思いが逆に傷つけていることに未だ気づかない]
(126) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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壊れる…?壊れるのは…俺?
…いっそ、壊れて眠ってしまったら
楽に、なれるか、な…
どうしたら もう、目を覚まさないで済むんだろう。
どうしたら…ヤニクに、そのままで…いて、貰えるんだ 、ろう…
(*23) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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[眠る彼を強く強く抱きしめた。 どうか、このままでいてほしいと心の底から思い。 どうしても覚めやらない自分の熱に、苦しい息を零しながら。
薔薇はいう。きっとヤニクに手を出せば、自分は壊れてしまう。 もう壊れてしまったほうがきっと楽だ けれど、その相手はヤニクであってほしくない。 薔薇の意識が塗りつぶす自分の理性。
蒼い目に薔薇が映る。もう、誰でも良いのだと]
、
(127) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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[薔薇の意識の中、問いかける声にまともに言葉を返せるほど自我は残っていなかったけれど]
………。楽に、なれるなら。
(*26) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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[薔薇の声が響く。 そしてそれに重なるように、目の前の人の声。
また、目に水滴がうかぶ。 どうしていいのか分からない。 だから彼の問いにも返す言葉は短い]
…そのままで、いて。ほしいから。
(130) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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[そう。薔薇は何も間違ったことは言っていない。 誘う薔薇を、シルヴァを抱いたのはそれでも自分の意思だ。
「彼以外なら誰でもいい」
そんな身勝手な思考はぱきりと心に罅をいれる。 その隙間に流れ込む薔薇の香気]
俺、は……ただ……
[誰かに頼って、誰かを使って。 結局、依存する心は身勝手なもの]
(*28) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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薔薇が……おかしい、…から。 頭が、ヘンになりそう、で……
[目の前の彼を汚したくないから。 だから替わりの誰かで。 そう、誰でもいい、というそんな思考。
自分が酷く汚れていてそんな自分が持つものは 彼を汚してしまうから。
頬に触れる手に手を重ねる。いつも触れてくれる手だ]
──…好きなのに。 でも、これも。薔薇のせいかも、しれない。
[肌をあわせたいなんて、言えるわけもない]
(132) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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それでも……
[やはり、ヤニクを抱くことは。抱かれることはできないのだろう。まだ、今は「自分」が残っているから]
お前は…幸せなの?
[薔薇にそんなものを求めるべくもないのだろうけど]
(*32) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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違う。好き、だよ。俺は、ヤニクが好きだ。
[「触れさせたくせに」「誰でもいい」「あいしてる」]
……、おれ……ヤニクを、汚したく、ないから…
[薔薇が。薔薇が。甘い言葉と香りと。 艶を込めた声で語り掛けて来る。 触れられた首元の赤い印、思わず片手でそれを隠す。 手遅れなのに]
だから。
[薔薇を、シルヴァを抱いたなんてどの口が]
(135) 2013/03/27(Wed) 21時半頃
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[胸がばくばくと脈を打つ。 薔薇がいう。「幸せ」と。
抱いた自分は幸せだった?あぁ、きっと、幸せだった。 薔薇をあいすることができて
ぱりん。また、心の薄皮が一枚、剥がれた。 きっと、もう自分を保っていられるのは今日までだ*]
(*34) 2013/03/27(Wed) 22時頃
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…ごめん…。
[またゆっくりした手で彼の体を押す。 頬に口付けを落としてゆるり、体を離す]
…ブレンダは…眠ったのかな…。 薔薇が、あいつに憑いたから。
[自分の中にも薔薇がある。 自分も眠ってしまえば楽になれる。 眠る為には。誰でもいい。欲を、吐き出せば]
(138) 2013/03/27(Wed) 22時頃
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薔薇が、人に。 この香りのせいできっと、おかしくなってる。 俺の中にも、薔薇が、いる。
[宙をういた指、そっととって自分の胸元にあてた]
薔薇が…どんどん、大きくなって。 押さえ、られなくて…
[蒼が揺らぐ。また水滴が零れ落ちそう]
このまま、お前の隣にいたら。俺、ダメになる。
(140) 2013/03/27(Wed) 22時半頃
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このまま傍にいたら……
[目から零れるものはそのまま、そっと頬に口付けをよせ]
お前を、汚しちまうよ。そんなの、嫌だ。
(141) 2013/03/27(Wed) 22時半頃
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…苦しい。とても。傍にいたいのに。
[耳元の囁きにわずか身を竦め。 薔薇の声が脳裏に蘇る
ヤニクを汚したくないから かわりに薔薇を抱いたことはかわらない このまま流されてしまえばきっと自分は、もう。
けれど。けれど]
俺も…ずっと、想ってる…。 一緒に…なりたい。
[流されてしまってもいいのだろうか。 彼は、赦してくれるのか そんな罪深い思いは薔薇の香りに解け消える]
(147) 2013/03/27(Wed) 23時頃
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ヤ……。
[首筋に寄せられる唇はやわい。 ひくりと小さく反応を返した
もう薔薇は自分を塗りつぶす。 ヤニクに触れて知った熱をまた誰かに求めてしまうのだろうか。ブレンダのように。 それでもまだ「自分」が残っているなら。 きっと、この熱を分け合うことも幸せ。
縋るようにその体を抱きしめて、髪にキスを一つ]
あいしてる。
[罅入った脳裏に、心に。 薔薇がじわじわと染み入って]
(151) 2013/03/27(Wed) 23時半頃
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やにくさんはきっと右と左でまよってるとおもわれます すいません最後の発言ちょっと失敗でした。
(-25) 2013/03/28(Thu) 00時頃
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[髪を梳かれる心地に目を閉じる。 罪深いか、そうでないか。それは否、とだけ あぁ、彼を汚してしまう。 そのままでいてほしいとただただ願っていたのに。
胸裏の薔薇は蔦をその心に絡み付ける。 最後の自我を吸い取るように。
目の前の彼が愛しくて大切で、気が狂いそうなくらい。 薔薇に入り込まれたものよりも更に深い思慕。
願うのは、せめて今だけは自分でいられるようにとだけ。 体温を分け合う時間は長いようで短いようで。 熱い吐息もあえやかな声も、ただ沈まない月だけが知る *]
(160) 2013/03/28(Thu) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/28(Thu) 00時半頃
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