158 Anotherday for "wolves"
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メアリー…
[愛しい娘の嘆き声が微かに聞こえる。 ああ、彼女は今どうしているだろう。 生前最後に聞いたのは、悲しい絶叫>>3:169
可哀相なことをしてしまった。 彼女の為に生きなくてはと、確かに思っていたはずなのに]
(+69) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[妻の居なくなった世界は、色を失ったようだった。 あの時、多分、男のどこか大切な部分も一緒に死んだのだろう。 それでも時の流れは残酷で、痛みも次第に麻痺をする。
気付いたのはいつ頃からだったろう。 妻の墓に、折に触れてはそっと供えられる花のあることに。 甥ではない、娘でもない。 レオナルドに、それとなく聞いてみたこともある]
『いや。ルパート、多分それは──…』
[それは多分、”彼”の供えた花であろうと]
(+70) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[…かつてキャサリンが笑って教えてくれたことがある。 スティーブンに教えて貰った、おまじない。 願いをするには蒲公英の綿毛を吹いて、一息で飛べば叶うだろう。
他愛もない、可愛らしいまじない>>1:345だ。 そんな無邪気なことを口にするところもある男だった。 あの時の彼女の願いは、叶ったか。 そういえば結局、聞きそびれてしまった。
優しい思い出の向こうに、冷たい雨音と嗚咽が重なる。 遠く記憶の向こうに蓋をしてきた声>>1:101と一緒に。
────「すまない」と。繰り返し、響く]
(+71) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[花の贈り主が分かっても、彼との関係が変わることはなかった。 変えられなかった…というのが、少し正しい。 もう、無邪気に声を掛けられる間柄ではとうになかった。 顔を合わせても、気まずい沈黙の続くばかり。 やがてすぐ耐え切れずに、どちらかが居なくなるという感じだ。
臆病だったのじゃないかと思う。 どちらも、相手に声を掛けることが出来ずにいた。 いや、声を掛けるなら自分からだったろう。 でも出来なかった。 もう何を言っていいのかすら、分からなくなっていた]
(+72) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[それでも、表向きは互いにどうにかやっているようだった。 村医者は偏屈ながらも村人に頼られる医者としてやっていたし、 宿の主も細々ながらも一見穏やかに、店を続けていた。
年を取ればそれなりに出会いもあるもので、 どのみち幼い娘と多感な年頃の甥がいて家は賑やかだったし、 時折やって来る奇妙な傭兵の世話も焼いたし、 宿に長逗留した、気の毒な娘の世話も家族で焼いた。
彼らから、男は大人に見えただろうか。 穏やかに人当たりの良い、父や年長者に見えただろうか。
天秤は危うい均衡を保ち続ける。 平穏はそうして続いていくはずだった]
(+73) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[ ───けれど ]
(+74) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[”裏切り者”が捕まれば、それで良いのだろう?]
(”彼ら”は逃れられるかも知れない。)
[同胞を殺すなど───、愚かなことを。]
(”裏切り者”と何が変わるというのだ。)
[死は、八年前のあの日からずっと身近にあり。 届かない憧れのように、男の傍らに座り続けていた。 天秤が揺らいだ時、その壁も、また揺らいだ。
身近にやって来た死の誘惑に手を伸ばす。 …ああ!なんて強い誘惑だったことだろう。 彼らのため、子どもたちのため。 そんな言い訳を幾ら尤もらしくつけてみても、知っている。
これは単に、男が自分の為に望んだことだ。 何ひとつ”大人らしい”思慮分別もなしにして。 ひどく傲慢でわがままな子どものように]
(+75) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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グレッグ、
[遠い日の少年も、逞しい青年になった。 彼が居てくれるからと、少し安堵があったのを否定はしない。 …しないけど。最後に見た彼のまなざしを思う。 ”また”彼に、親を亡くす痛みを負わせてしまった]
メアリー…
[愛しい娘の嘆き声が、聞こえ続けている。 お前にそんな思いをさせるつもりじゃなかった。 …いや、分かっていたのだ。分かっていたはずなのに。
怯えたように服の裾を掴んで、 どこにもいかないでと願う娘の瞳に確かに知っていた筈なのに。 それなのに、その切なる願いを破ってしまった]
(+76) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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(……お前たち、)
[お前たちが生き延びる道ならば、と。 男は共存のまどろみから醒めた者らに語りかけた。
ほんとうに、それは願いだったのだ。 だから聞こえる嘆きにも、悲しみにも]
(忘れておくれ)
[復讐など考えてくれるなと。 彼に重荷背負わせたのは自分なのだと───…]
( …ああ、)
[声を届けることが出来たら良かったのだけど]
(+77) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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………、スティーヴ。
[八年間。あれ以上苦しめたくはなかったなと思う。 遠い昔、彼は心優しい少年だった。 大人になってもそれは同じこと。 ならば八年、苦しんだんだろうなと思う。
苦しめたのは自分。 その上、更に背負わせたのもやはり自分だ。そしてその上、]
… ごめん …。
(+78) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[赤々と教会を焼く炎が闇の向こうに見えている。 あれは今か過去か未来か、時の流れは今や曖昧で。
ただ、男はその中に誰がいるかを”知っている” 十字架に貫かれた人が誰かを、分かっている]
(+79) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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[己の罪の末路だ。 真に焼かれるべきは、この愚かな男じゃなかったか。
自分に───彼に手を下させてしまった。 彼にも、あの子らにも。 ではこの罪をどうしたらいいのだろう… こたえを求めて、ゆらり頭を巡らせる。
向かうべきところは一つだろう。 マーゴットに、死なせてしまった娘に貰った なけなしの勇気を手に、目を上げる。
生前避け続けてきた”彼”のところへ。 幽霊はゆらり、彷徨い*はじめた*]
(+80) 2015/05/18(Mon) 18時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/18(Mon) 18時半頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/18(Mon) 18時半頃
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/* ぐれっぐううううう
wwwwwwww wwwwwwwwwwww wwwwwほんとたまんない。たまんない!!!
好きだ…… ああ、人狼騒動だなあ!好きだ。
(-283) 2015/05/18(Mon) 22時半頃
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/* そしてグレッグの死にたいぶり……
wwwwwww wwww ほんといい。www
(-285) 2015/05/18(Mon) 22時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/18(Mon) 22時半頃
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/* wwwwww wwwwwwwwww
すごい面白い。思わず更新するわ。 グレッグ輝きすぎだろ…… メアリーの合いの手っぷりも絶妙だなww
(-291) 2015/05/18(Mon) 22時半頃
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/* ちなみにスティーヴにはきっちりとやり返されました。 お前鳩から殺す気か。って思ってた……
気になって鳩読みすると、灰に色々落とせなくてつらいww
(-293) 2015/05/18(Mon) 22時半頃
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/* >>+85 うむうむ……と頷いたやつ そうだね、その計画を彼女がちゃんと言っていたよねww
(-298) 2015/05/18(Mon) 23時頃
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/* スティーヴがちょいちょいアンカミスするのを、微笑ましいと思ってみています。wwwかわいい。
(-299) 2015/05/18(Mon) 23時頃
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/*
わんわんお。
くーーー、いいねいいね。人狼たちの人狼騒動。 たまんないねww
(-305) 2015/05/18(Mon) 23時半頃
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[ゆらり、幽霊の行き着いた先は懐かしき木の根元。 死出の道行にも見かけた、一本の木の下に>>+87]
…─────、
[ひゅう。と、喉から開いた穴から空気が抜けた。 これではタンポポの綿毛は飛びそうにない。 向こうを向いたまま、昔がたりを口にする黒焦げに、 そんな、他愛もないことを思って]
(+89) 2015/05/18(Mon) 23時半頃
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… スティー 、ヴ
[名を呼び返す音は掠れて聞き取りにくく、 ひゅうと空気の通る不快な音が混じる。 おかしいなと喉に手を遣れば、またそこから血が滴っていた。
少し眉を顰めてみる。 こんな姿を、また晒しに来たかった訳じゃない。 これでは、あまりにこれ見よがしではないか。 とはいえ向こうも黒焦げなのだから、これで丁度というわけか]
(+90) 2015/05/18(Mon) 23時半頃
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……………………………。
[ああ、やはり。彼を前にすると言葉を失う。 なんだ、これは死んでも同じか。 死んでも人は変わりはしないか…当たり前の話だろうか。
血を押さえるようにして、喉に手を当ててみる。 可笑しかった。こんなに穴から空気を吐いて、 なお、喉に言葉が詰まるとでもいうつもりか]
(+91) 2015/05/19(Tue) 00時頃
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……………………。
… 謝りに、……───来たよ。
[長い沈黙の後、ひどく聞き取りにくい囁き声を風に乗せ。 一歩を踏み出しす足が、タンポポの上に重なった。
透き通る足の下、タンポポの白い綿毛が身体を抜けてふわり、闇に白く浮き上がる*]
(+92) 2015/05/19(Tue) 00時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 00時頃
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/* 襲撃相談どころじゃない。 けど今日は更新だな。がんばれがんばれ…
(-343) 2015/05/19(Tue) 01時頃
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/* グレッグの死にたいぶりwwww
(-344) 2015/05/19(Tue) 01時頃
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[かつての友から向けられる声は、あくまで柔らかく>>+95 それが逆に、彼まで届く距離の遠さを思わせた。 実際には目前にすぐ、手を伸ばせば届く位置にあるというのに]
……、君に、
[手を、伸ばそうとする。 持ち上げられた腕は、躊躇うように宙で止まった。 黒焦げの背後に、ゆらと揺れるものがある。 息を失った鼻腔に焦げ臭さまで漂うようで、 差し伸べた手は宙に軽く握られ落ちた]
(+96) 2015/05/19(Tue) 02時頃
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辛い、 思いを───…
… させた、ろう ?
[あの時の、瞳の奥の迷いと恐れ>>3:10に。 あの時押し殺した声で呼ばれた、名の響きに>>2:276
どうして気付かない筈があったろう。 彼とは親しい───友だったのに]
(+97) 2015/05/19(Tue) 02時頃
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…………。 君が悪かった───…、
…─── わけじゃ、ない。
[いつの。とは言わぬまま]
(+98) 2015/05/19(Tue) 02時頃
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…もう恨んでも、 ない。
だから、
…────、ごめん。
君にそれだけは、言って……おきたかったんだ。
[仲直りというには不器用に、男はゆらと頭を下げた。 けど、これだけはというように、 空気の漏れる喉から切れ切れに声を押し出して。 下げた腕を再び伸ばすことなく、ついと向こうへ身体を*向けた*]
(+99) 2015/05/19(Tue) 02時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 02時頃
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/* メアリーは吊り悩むだろうね、悩むだろう… そして襲撃……
(-380) 2015/05/19(Tue) 02時半頃
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