人狼議事


160 東京村

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【墓】 地下鉄道 フランク

[何気ないツイートをしたつもりだった。
 それだけでもどこか安心できた。自分のタイムラインも無事取得できている。
 そこでようやく、スマホの右上の現在時刻に気がついた。

 18:50。]

 ………うそだろ。

[あの太陽は登っているのではない。沈んでいるのだ。]

(+13) 2015/06/06(Sat) 01時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン

(+14) 2015/06/06(Sat) 01時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[どうして気づかなかったんだろう。いや、気づかないようにしていたのか。
 今度は呼吸は乱れなかった代わり息が止まって、血の気が引いた。
 心臓が凍るようだった。

       ・ ・
 ――俺はまた、あの電車に乗ってしまったのだ――]

(+15) 2015/06/06(Sat) 01時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 01時頃


【墓】 地下鉄道 フランク

[俺は、10歳のとき、”失踪”した。
 この話を誰に話しても信じてもらえないから、しなくなった。
 ”失踪”したときのことを覚えていないなんて―……

 いや、正確には覚えているのだけど。

 昔、俺は京都の六地蔵というところに住んでいた。
 あのとき、母さんと一緒に梅田まで電車で遊びに行った。
 六地蔵駅から梅田に行くには、宇治線に乗って中書島で京阪本線に乗り換え、それから京橋駅でJRに乗り換える必要がある。
 小学生の俺にはちょっとした冒険だった。京都から大阪は、近いけどやっぱり遠い。
 中書島で乗り換える京阪は、各停よりも特急のほうが多い長距離路線だ。
 だから1駅の感覚も長いし、特急に乗れば尚更だ。暖かい車内の空気もあって、ガキの俺は眠りこけてしまった。

 ふと目を覚ますと、車内の人が極端に少なくなっていた。いる人は全員が死んだように眠って動かない。
 さっきまで、あんなに人がいっぱいで、通路に仕方なく居る大人もいたのに。
 寝ぼけた頭が徐々にさえてくるとようやく、隣に母さんがいないことに気がついた。]

(+16) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[子供ではあったけど10歳のプライドもあって、泣いたりせずとりあえず電車の別車両を探した。
 頭から尻まで探したが、どうしても見つからない。
 車内放送を掛けてもらおうと、運転席をノックしようとしたところで、俺は恐ろしくなった。
 運転席に誰もいないのだ。]

(+17) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

きさらぎ駅……きさらぎ駅ーー…

[車内放送があって、ゆったりした減速後に電車が止まった。
 全く聞き覚えのない駅名だったけど、運転手がいない電車が恐ろしくて、母親がいない電車が恐ろしくて、俺は逃げるように降りてしまった。
 降りれば電話ボックスから家に電話が掛けられると思ったし。]

[駅で降りたのは俺だけだった。しかも駅は無人駅らしく、切符を入れる穴が空いた柱が改札の此方側にぼうっと立っていた。
 切符を入れたら戻れない気がして、入れずに通過した。
 普通は駅周辺にあるはずの公衆電話が見当たらない。それどころか、駅の外は山と、一面の原っぱが広がっているだけだった。
 電車で戻ろうと思ったが、見つけた時刻表には何の記載もない。ただの白い表になっている。
 俺はいよいよ心細くなって、泣いてしまった。母さんを呼んだけど、どうにもならない。]

(+18) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[めそめそと泣いていると、遠くからトントン……トントン……という太鼓を叩く音が聞こえた。それから、シャン、シャンという合いの手のような鈴音も聞こえる。が、どこからしているのかわからない。
 とりあえず、その時は一人ぼっちじゃないらしいことがわかって安心した。それから俺は伸びる線路を見て、これを辿れば帰れる、もしくは次の電車に見つけてもらえる、と閃くことができた。
 母さんに会いたい。そう思って、俺は歩きだした。

 しばらく歩くと、トントン、トントンという太鼓の音が近づいてきた気がした。
 最初は自分が近づいているのだと嬉しくなったが、もうしばらくして、背後から追いかけるように近づいてきているのだと気づいた。

 子供は得体の知れないものが怖い、そういう生き物だと思う。
 俺は途端に怖くなって、沢山走った。線路の脇を、これ以上ないぐらいに走った。そして転んでしまった。
 転んで膝をすりむき、恐怖で大泣きをした。俺は帰れないのだと思った。]

(+19) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

 どうしたの、と声を掛けられた。

 いつのまにか、線路のむこうに道路が併走するように作られていて、グレーの自動車から顔を出したおじさんに声をかけられたのだ。
 そのトンネルは危ないよ、とも教えてくれた。気がついたらトンネルの前に跪いていた。
 俺は安心感からまた大泣きしたけど、その知らない親切なおじさんの車に乗って、近くの駅まで送ってくれることになった。

 これで大丈夫だ、もう帰れる。
 そう思って窓の外を見ていた。知っている景色を探して。
 でも、なんだか……どんどん山のほうに移動している気がした。

 さっきまで親切だったおじさんは何も喋らなくなっている。
 後部座席から、おじさんのハンドルを握る左手と、座席からはみ出た耳の後ろしか見えない。
 いつのまにか外は真っ暗になっている。道の両脇にはぼんぼりのような灯りが浮いている。
 おじさんが何かぶつぶつと喋りだしたので聞き返しても、同じ調子でぶつぶつと話している。

(+20) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

 車が突然に止まった。まわりにぼんぼりがない。本当のまっくらだ。
 おじさんが車から降りた。おじさんの重さの分、車がゆれた。
 おじさんが車をまわって、自分の方に来ようとしているのがわかった。
 俺は逃げ出そうと、ドアに手をかけて―――……


[気がついたら、俺は牧野駅のバスロータリーのオブジェの前に座っていた。
 手にはあの時の切符を握りしめていた。


 信じられるか?
 あれから3年経っていたんだ。
 その間の記憶が、全くない。
 いや、なんとなく3年間の”穴”がある感覚は判る。
 その間に経験した恐ろしいことを、恐ろしかった感覚を、特に孤独感を覚えている。

 意識が戻って、最初に考えたのは、母さんのことだった。]

(+21) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[警察に行き、自分の名前と、自分の家の住所を告げた。
 捜索願が出ていたこともあって、どうにか親戚と連絡をつけることはできた。
 母さんはさぞかし心配しているだろうと思ったら、
 母さんは2年前に男といなくなったと聞いた。]

(+22) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク


 母さんは、俺を探してくれなかったの?
 母さんは、俺を待っていてくれなかったの?

 あんなに仲良く、毎日暮らしてたのに。
 愛されていると思っていたのに。

 父さんがいないから?俺が父さんの代わりになれないから?

 それとも俺が父さんの代わりをしていたの?

 その俺が居なくなったから――……

(+23) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[俺には、極端すぎるほどの電車恐怖症だけが残った。]



 ―……あぁ、そうだ。

 俺があの女にキレたのは。

 失踪した家族を心配しない、あいつが許せなかったからだ。


 心配してもらえないアイリスが、俺に思えたからだ。

(+24) 2015/06/06(Sat) 13時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[――痣女。
 そのキーワードから、今朝の記憶がぼんやりと思い出された。
 霜が降った窓を擦ってその向こうを覗いたようなの不鮮明さだが……]

[俺は、たぶん朝方に店を追い出され、新宿駅近くで座り込んでいたんじゃないだろうか。
 早朝の新宿駅駅は足早に歩く人ばかりだ。自分と同じように地面にへたり込む人、死体のように転がってる人とゴミもあるが。
 それらをぼんやりと眺めていたら、「なぎさ」――あの痣女が視界に入ったのだ。]

 (俺はあいつを、……追いかけたのか)

[勇気いったろうなあ、と何故か客観的に自分を思う。記憶が断片的で、不確かだからだ。
 駅に踏み入れるなんて、考えただけでも恐ろしかったろうに。]

 (それから……どうしたんだっけ…… ホームに……)

[思い出せない。つかみ合ったような、気がする。あの女の顔と、痣ばかりが浮かぶ。]

 (押……された?俺はあいつを掴んで、一緒に……)

[ホームから、落ちた?]

(+25) 2015/06/06(Sat) 15時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

つきのみや駅、月の宮駅………

(+26) 2015/06/06(Sat) 15時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[思考がアナウンスに遮られた。窓から外を覗くと、存在しないはずの"つきのみや駅"がある。
 ホームが何個もあり、路線がいくつかあるようだ。改札にも人がいる。
 どこに乗っていたのか数人が降りていくが、あたりが暗いせいかそもそも人でないものなのか、黒いシルエットでしか確認できない。]

[とっさに自分も降りようとするが、開いたドアの前で足が止まった。]


 (電車から降りたら……今度こそ帰れないんじゃないか……?)

[子供の頃の自分がしたことを振り返る。
 電車から降りてしまった。人と口を聞いてしまった。車に乗ってしまった……
 しばらく思案したあと、ドアから離れた。それをきっかけにしたかのようにドアが閉まり、電車はまた走りだした。]

(+27) 2015/06/06(Sat) 15時半頃

【墓】 地下鉄道 フランク

次は―……きさらぎ駅………きさらぎ駅……

(+28) 2015/06/06(Sat) 15時半頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[それは、十数年前に降りた、あの駅の名前だった。]


 絶対に、帰ってやる…… 絶対に……


[そう言って、スマホを手にとる。
 電話も繋がらない今、twitterでしか元の世界と繋がる手段がなかった。]

[すぐに彼の「きさらぎ駅実況」はネット上で話題に上がった。
 フォロワーにリアルの知り合いが多かったため本当に連絡がつかないと裏がとれたこともあったが、
 合わせて設定されたアイコンが「日本人離れしたハーフらしい顔つき」だったことと、
 アイリスのフォロワーであったこと、
 過去のツイートから付き合っていたと思われることから、一部では「アイリスの呪い?」などとも囁かれるようになった。

 彼のつぶやきはTogetterにまとめられてRTされるが、”バッテリーやばい”の言葉を最後に呟きは途切れている。**]

(+29) 2015/06/06(Sat) 15時半頃

【独】 地下鉄道 フランク

/*
いったん終わりーーーっ!うおーー…… やりすぎた……ww

(-59) 2015/06/06(Sat) 15時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 15時半頃


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 15時半頃


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 16時頃


【独】 地下鉄道 フランク

/*うああああああああなぎささんありがとございます!!
こんなに立派に文章にまとめて頂いて……
っていうか最後のまとめめっちゃ美しい
 わたしがかいた文章クソすぎる アア〜〜〜〜めっちゃうれしいよ〜〜〜〜〜ありがとうございます〜〜〜〜!!!!ありがてえ〜〜〜!!!なきそう

(-61) 2015/06/06(Sat) 16時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 17時頃


【独】 地下鉄道 フランク

/*
ファーきさらぎ駅になぎささんが居るぞ!??1?!
一瞬貼ったおさそいメモ見てくれてたのか……!嬉しい……!

(-89) 2015/06/06(Sat) 22時半頃

【独】 地下鉄道 フランク

/*
今日で終わりの可能性マジか ミルフィが狼じゃないことを祈る……
せっかくきさらぎ駅にいるしいちゃつきたい

(-96) 2015/06/06(Sat) 23時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/06/06(Sat) 23時半頃


【墓】 地下鉄道 フランク


 カタン

     ゴトン
          ガタン
               ゴトン

(+34) 2015/06/07(Sun) 02時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

――きさらぎ駅……きさらぎ駅

(+35) 2015/06/07(Sun) 02時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[電車が減速したのを感じてすぐ、駅名のアナウンスが始まった。
 電池が切れて使い物にならないスマホをポケットにしまう。
 twitterでも「降りるな」と言われていたし、以前の経験からも降りるつもりもなかった。
 それとなく、きさらぎ駅を車内から見下ろしてみる。]

 ………!

[ホームに誰か、いる。ホームに設置された簡素なベンチに、誰かが座っていた。>>+30

 あれは……]

(+36) 2015/06/07(Sun) 02時頃

【独】 地下鉄道 フランク

                母さん?

(-106) 2015/06/07(Sun) 02時頃

【墓】 地下鉄道 フランク

[気がつくと、自分の足はホームにあった。
 ゆっくり、その人影に近づく。走っては逃げてしまう気がしたから。
 ]

[お互いの顔が視認できるところまで近づく。
 その女の顔を、まじまじと見た。]


 …………ッ………は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………

[大きく、吐き出すようなため息をついた。
 落胆したような、安堵したような。
 膝に手をおいて、前屈するように上半身を屈める。
 長い髪が流れて、表情は読み取れない。」

(+37) 2015/06/07(Sun) 02時頃

【独】 地下鉄道 フランク

馬鹿だな、俺………

(-110) 2015/06/07(Sun) 02時半頃

【墓】 地下鉄道 フランク

 …………あー………

[言いたいことは沢山ある。
 言い足りなくてたまらなかったはずなのに、
 どれにも優先順位がつけられなくて言葉につまる。]

 ………何でここにいんの。

[言葉を発すると。
 電車は出発してしまった。

 振り返らず。顔を上げず。
 音だけでそれを見送る。]

(+38) 2015/06/07(Sun) 02時半頃

【独】 地下鉄道 フランク

本当なら、降りない、はずだったのに……

(-112) 2015/06/07(Sun) 02時半頃

【墓】 地下鉄道 フランク

 あーーーー!

[そう地面に向かって叫ぶと、勢い良く顔を上げた。
 姿勢を正すと、首の後ろをかくように右手を置いて、目の前の女性をもう一度見た。]

 なんでって………俺のせいだよな。たぶん。

[それから、嫌がられたとしても構わず、そのベンチの隣へどっかと座った。
 知らない人同士が座る、適当な間隔をあけて。]

 ……痣、無いんだな。

[それから少し間をあけて。]

 なぁ。この際だから本当のこと教えろよ。
 あんた、本当に「あいり」を………

[その先はあえて口にしなかった。]

(+39) 2015/06/07(Sun) 03時頃

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