82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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いや……意味ない、と思うよ? ラーマと人じゃあ、副作用の出方が違う可能性も大いにあるし。
[だから試さなくていいよ、と。 いつもより少し強い口調で言った。
視線を戻した時にはもう、どうするかは決めていた。]
(610) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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[真顔で思案に沈むことしばし。 顔をあげて、瓶を一つ、摘まんだ。]
そう、だね。 俺は飲もうかな。薬。死にたくないし。
ジェームスはやめとこーよ。 だって――俺に効かなかったら、 ジェームスだけ残して死ぬのは嫌だもの。
[らしからぬことを言っている自覚はあった。 それでも、そう言えばきっとジェームスは薬を飲まないだろうし 自分が薬を飲むのを止めないだろう。]
(617) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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[自分が飲まずに病気にかかったら、飲ませておくべきだったとジェームスは悔やむだろう。
飲んで副作用が出たら、飲ませるのではなかったと悔やむだろう。
だから自主的に飲む。それだけのこと。
副作用は身体の一部の硬化。 ラーマであるジェームスには命取りになりえる可能性もある。
そして――ジェームスが飲んで、彼だけ命拾いをしても、彼はきっと傷つく。 だからやはり、飲まないほうがいい。
完全に身勝手な思いだったので 一つだけ手にした瓶を無言でゆるく振った。]
(618) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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[もしも――薬が効かず自身が発症した場合 ジェームスを道連れにすることについては
まだ気持ちの整理はついていないけれど 無言で背負おうと決めていた。]
(-572) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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…………うん、これは俺の意思。 俺の、命令、ね。
[結果がどうであれ、愛しい人がなるべく後悔しないように、と それだけ考えて導いた結論だった。
ジェームスが逆らわずに従ったのには>>621内心、ほっとする。]
だからさ、ジェームス。 俺がライマーとしてやっていけなくなっちゃっても ……側に、いてね。
(627) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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[それだけ言うと、瓶を開けた。
液体の量は少ない。 一息に流し込んで――]
……まずい。せめて甘いのがよかったな。 さ、食事をしよう?
[何事もなかったかのように笑って ジェームスの手を引いて食卓に着くように促す。]
(629) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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……安心していいよ。 お前より先には死なないって、約束するから。
だから、ジェームスがかかちゃったらずっと一緒にいさせてね。
[一秒でも、彼よりは長く生きておこう。 その後は――もう、考える必要もなかったので。]
(-579) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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ならよかった。
…………でも。
[ジェームスの言葉>>635に笑いながら、 けれどその笑みは途中でこわばってしまう。
"壊れるまで側にいる"というジェームスは 自分が壊れた"後"のことはきっと考えていない、のだと思う。
だからそんなことは考えさせずに このまま過ごして欲しかった。]
……いや、いいや。
[首を横に振って、それ以上は何も言わなかった。]
(640) 2013/05/12(Sun) 22時頃
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ケーキ、二回も食べれるなんて今日はいい日だな。
[薬の苦さはかなりのもので、まだ尾を引いている。 早く味を忘れるために、スープを一口すくって口に含んだ。
幸い、まだ身体に何かの兆候はない。 願わくばこのまま――何もなく、過ぎて欲しかった。]
(641) 2013/05/12(Sun) 22時頃
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……そ、ありがと。
[望むがままに、とそれは何かのおまじないのようで。 本当にそう思ってくれているのだろうけど お前の言いたいことも言って欲しいのだよ、と。
その一言も言えなくて、彼の笑みに笑顔を返すだけ。
もしも彼が居なくなってしまったら、生きている理由はなくて。
死んで、ラーマになって全てを忘れて、 彼ではない人と一緒に笑顔で暮らす可能性なんて 今は、考えたくもなくて。
だから――こうしたのだけれど 汚い思考の小波など、ジェームスは気がつかない方がいい。]
(-606) 2013/05/12(Sun) 22時頃
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なんでもない、よ。
[じっと見つめられたのには何でもない様子を装って>>643
尋ねたくなる衝動は必死に抑え込んだ。]
えー……身体を動かさなきゃだめ? 練習はヤだなあ。 ……修行なら、考えるけど?
[それでも駄目? とジェームスに問いかける。 答えが何であってもよくて、いつものように彼との夕食をとる。
――それは、皿を片づけた後ぐらいだろうか。]
(645) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[めまいが、した。]
(646) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[視界が回る。 ぐるり、と一度で済むかと思いきや連続したので、 立っていられなくなって床に崩れるように座り込んだ。]
うっ――
[吐き気がする。 ケーキを吐き出したくなくて意地でこらえているうちに めまいも徐々にだが収まってきた。]
……じぇー、むす
[床に座り込んだまま、顔を上げられず 小声で近くにいるであろう彼の名前を呼ぶ。]
(649) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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/* 喰い意地RP(違
酩酊状態って特に吐き気がないって今ググって知った そっか……ないのか…… 酒を飲むたびに吐き気しか覚えない中の人が泣いてるぜ……
トレイルの酒の強さは86(0..100)x1%ぐらい
(-617) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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/* つよかwwwったww
(-619) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[少しだけだが頭が痛い。 不快感は薄れたが身体が熱い。
抱き寄せられたジェームスの体温は心地よくて>>651 ふわり、と思考がどこかへ行きそうになる。]
……だい、じょうぶ……おさまった
[めまいと不快感はなくなったものの 身体を包む不思議な感覚は消えない。
これは何だろう――と考えて 一つ、近いものを思い出す。]
(654) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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さけ、よったみたいな…… だいじょうぶ、心配はしな――
[ジェームスの大きな手に背中を撫でられ 気持ちいいなあ、と思いながら目を細めた瞬間
胸を襲った激痛に声にならない悲鳴をあげて、床に倒れた。]
(655) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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/* ……キリシマ先生とかぶった、か?
(-626) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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/* あ、かぶった。 じゃあ心臓にチェンジで。(爽
………………いたそう、俺(ほろり
(-630) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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――あ、ぅ、っ…
[胸が痛い。
どこ、ではなく締め付けられるような痛み。
息を吸おうとして途中で止まる。 抱えられたジェームスの腕の中>>659、胸を押さえる。
ああ、これが副作用なのか、と ぼんやりとした思考で思いながら
やはり彼には飲ませなくて良かった、と 他人事のように思っていた。]
(661) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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[大丈夫、とせめて一言言いたかったのだけど。 その一言分の息が吸えないほど痛くて、
肺に残っていた残りの空気を少しずつ吐き出しながら 震える左でて彼の服の端を掴んで せめて微笑もうとしたけれども――]
――――ぅ
[いつの間にかびっしり浮かんだ冷や汗が、額をつたって落ちるだけだった。]
(662) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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[痛みで朦朧となる中、気がつけばベッドに寝ていた。 きっとジェームスが運んでくれたのだろう>>668
胸を掴んでいた手の上には彼の手も添えられ>>669 そのぬくもりにわずかだが痛みが和らぐように思えて。 合わせてくれた額は心地よかった。]
(672) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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[しばらくそうして横になっていると 胸の痛みは徐々に治まった。
硬化、と単語が頭を過り手を動かして胸元をさすったが そこにある皮膚はいつもの自分の肌のまま。]
………………ああ、なるほど。
[けれどもその肌の下、脈打つ命の源は 先ほどまでとは違う動き方をしていた。
手を添えていたジェームスは気がついただろうか。 何も言わずに、そっとその手を握りこんで胸から離した。]
ん、大丈夫……収まった、よ。
(673) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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/* 片思い先:ジェームス なんか今日だけで5回は確認している。
これ片思い矢印かぶったら「両想い」にランクアップすればいいのに なんとなく。ただの役職的な意味で。
(-651) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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[ああ、だめだったな、と。 ジェームスの表情を見たら>>677わかってしまった。
気にする事ではないのに。 自分自身が選んだことなのだから。 それにこれで、病気にかからずに済むのならば――]
ジェームス、おいで。
[色々考えたけれどかけれそうな言葉はなくて、 代わりに両腕を彼へと伸ばして誘う。
近くに彼の顔が来たら、 彼の頬を両手で包んで引き寄せる。]
(684) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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俺が選んだことなんだから、大丈夫。 ちゃんと脈も打っているし、 こうやってお前の顔も見ていられるし――
[そう言いながら唇を奪った。
何度味わっても甘い甘い唇に
これだけは硬化しなくて良かったと――感謝した。]
(-665) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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ね、今夜は一緒に寝ようか。 少し狭いけれど、大丈夫でしょ?
[ベッドに寝転がったままジェームスの髪に指を絡める。 二人とも立派な成人男性の体格ではあったものの ぴったりと寄り添えば十分寝ることはできそうだった。]
(685) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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[近づいて来たジェームスに抱きしめられる。>>688
その腕の中、彼の鼓動の音はしっかりと脈打っていて。 やはりこの薬は飲ませなくて良かった、と思った。
脈は打っているが規則正しくはなく、時折震えているようで。 いつか何かをきっかけに止まってしまうのかもしれなくて きっとこんな状態では、ライマーなど続けられないのだろうけど。
そんなことは気にならなかった。 側にいると彼が誓ってくれていたから。]
(695) 2013/05/13(Mon) 00時頃
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ありがとう、ジェームス。 ……我儘を、言って、ごめんね。
[唇が離れた後の彼の顔が何かをこらえているようで、 やはり薬を飲ませなければよかった、などと 後悔していやしないかと、そんなことを心配する。
だが一方で――この程度の副作用で済んでよかったと 彼を見ることも口づけることも、優しく撫でることもできる、と
喜んでいる自分がいた。]
(-683) 2013/05/13(Mon) 00時頃
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じゃあ、寝る準備して寝てしまおうか。 俺も、いつもお前のそばがいいよ。
[もう一度抱きしめられて>>689 その温かさに、そして何も言わないジェームスの優しさに 涙が滲みそうになったので、彼の袖に顔をすりつけた。]
(699) 2013/05/13(Mon) 00時頃
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