212 冷たい校舎村(突)
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そうだね。通が前髪切ったら 私、どきどきしちゃうかも。
[照れ臭そうな彼に、うふふと笑います。 "大丈夫"って、どういう意味なのか そういうのは、敢えて聞いたりはしません。
壁みたいに作られていた長い前髪が 消える事だけを、純粋に喜びましょう。 お決まりのやり取りが無くなってしまうのは、 少しだけ寂しいかもしれませんが]
(182) めのこ 2017/03/22(Wed) 01時頃
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[触れれば、強張る体>>171。 迷惑だったかなと、冷たかったかなが、半々くらい。 それでも彼は屈んでくれましたから、 きっと、嫌がってはいないんでしょう。
指の背で、するりと目元をなぞって 腫れた感触に覚えるのは、微笑ましさに似た感情。
──── それと、 彼が確かに此処に居るという実感も、ありました]
(183) めのこ 2017/03/22(Wed) 01時頃
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[頭を撫でられた>>172のは、手を下ろした後。 少しびっくりしたけど、嫌ではありません。 男の子の手はおっきいなあ って、 当たり前の事を、当たり前に考えるだけ。
私は、それがどれだけ幸せな事か、知っています。 今はもう、大きなてのひらに引っ掛かりも覚えません。
えへへ って、だらしなく眉を下げて 撫でる手が離れれば、帽子のつばを少し持ち上げます。 ほんの少し、濡羽色の瞳を覗かせて]
(184) めのこ 2017/03/22(Wed) 01時頃
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……怒んないよ。 それじゃ、通の為に、伸ばしちゃおっかな。 元の長さになるの、いつになるか解からないけど。
[すっかり涼しくなった首元を、擦りながら。 軽い口調は、照れ隠しみたいなもの。
もう、長い髪が嫌だとは思いません。 髪のお手入れだって、今夜からはちゃんとしましょう。 いつか彼に見せる時、傷んでたりしてたら ほら、がっかりさせちゃうかも、しれませんし。
帽子を取って、髪を揺らして しっかり、彼の瞳を見詰める日は 胸を張っていたいですからね]
(185) めのこ 2017/03/22(Wed) 01時頃
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[見上げた先、見えたのは、彼の笑顔。
……ああ、だから。 そういう表情をされると、何だか、安心してしまって 此方は、泣けてきちゃうんです ってば*]
(186) めのこ 2017/03/22(Wed) 01時頃
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/* 修学旅行!いいな〜この面子ならたのしそう でも委員長としては苦労しそうで(こなみ)
と言いつつ。眠みが限界なので、おやすみなさいです!**
(-335) めのこ 2017/03/22(Wed) 01時半頃
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[俺の為>>189。 彼の口からそうやって言われると、 自分で言うのとは違って、ちょっとだけ、照れ臭く。
早く髪が伸びれば良い って考えてしまうのは、 少しばかり、現金でしょうか。
切ってしまった髪を、今更ながらに、惜しく思いますが まあ、勉強料としておきましょう。 切った髪も、顔の傷も 決して、無駄だったとは思いませんから]
(199) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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あ… ……、ありがと。
[じわり。滲んだ涙には、気付かれてしまったみたい。 突っぱねる とか、そういう選択肢は、無くって。 おずおず受け取ったなら、控えめに目元へ。
情けない所を、見せてしまいました。 だって、通があんな風に笑うから。 ……八つ当たりみたいに、考えたりして。
然りげ無くハンカチを渡せる スマートさの、小憎らしい事]
(200) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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[ハンカチは、水分を吸えば色を濃くして 洗ってから返さなきゃな、とか その様を、ぼんやり見ていたんですけれど。
唐突に頭に乗せられた手に、小さく驚いた声を上げて。 顔を上げて、帽子のつばに視界を遮られれば、 見えるのはもう、彼の顔から下だけ。
茶色がかった瞳は、もう、見えません。 それでも、残念だとは思いませんでした。
彼が前髪を切って。私が、帽子を取って そういう"いつか"が、ありますから]
(201) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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……うん。 またね。
[このハンカチは、学校で返せば良いでしょう。 離れていく、彼の背を見送りながら 私はやっぱり、不格好に笑うのです]
(202) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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[彼が私の黒髪に触れる日は、いつでしょうか>>187。 随分切ってしまいましたから、 近い未来とはいかないのでしょうが。 いつか必ず、その日はくるのでしょうね。
──── ええ、きっと*]
(203) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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/* 此方も〆のような感じで 俺の為 っていうとーりがかわいいっていう……ね お付き合いありがとうでした!
(-350) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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/* それにしてもちよは何か貰ったり借りたりしすぎだ… 健士郎にもコートを返さねばとか謝らねばとかそういう使命感が…!
(-351) めのこ 2017/03/22(Wed) 20時半頃
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/* いつかがすぐこなくっても、その間も仲良くしてもらえてるなら全然美味しいなっておもいます もぐもぐ
(-353) めのこ 2017/03/22(Wed) 21時頃
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/* ふるちよ(てれてれ)
>>-355 とーり かっこつけられたら普通にかっこいいねっていいます(◜◡~) 前髪切ったとーりと、髪の伸びたちよが並んで歩く姿を想像すると、によによしますね。。。
>>-357 ささら 色々吹っ切れた今となっては、多分笑顔で「似合ってないよねー」って言えるし、全然気にしてないので…!
>>-360 はるか お互いロビーに居る(と思う)ので、多分見えるかな…??
(-365) めのこ 2017/03/22(Wed) 22時半頃
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─ 後日・学校にて ─
[結局病院では、健士郎にコートを返せませんで-437 次の登校日、私は大きな紙袋を抱えていた事でしょう。 生憎、額の傷は未だ消えていない為 帽子とも、もう暫くお付き合いしなきゃみたいです。
放課後の呼び出しメールは、 まるでいつだかしていた相談会の様だったでしょうか。 最後にしたのもそう昔ではないでしょうに、 随分懐かしい気もします。 級友達はすでに帰路につき、まばらになった教室内。 そっと、彼の傍に寄っていって]
コート、ありがとね。すごく暖かかった。 ……ごめんね、あの日の帰り、寒かったでしょ。
[軽く頭を下げながら、紙袋を差し出します。 中にはお礼に、ちょっとしたお菓子も入っていますので 気付いたら、後で食べてくださいね]
(280) めのこ 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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……あのね、今日はこれだけじゃなくって 健士郎に、言わなきゃいけない事があるの。
[そうして、僅かに言い淀んで 潜めた声で、伝えなければいけない事を伝えるのです]
実は私のお母さん、 本当は……、生きてたみたい、なの。
…………それで、健士郎には ちゃんと謝らなきゃって、思って。
[ ──── ごめんね。 そう伝える声は小さくとも、しっかり彼に届くでしょう。 彼の事ですから、責めてくるとも思いませんが 謝らねば、私の気が済まなかったのです]
(281) めのこ 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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この前、お母さんに会ったんだけどね。 もう、ほんと……碌でもない人で
[苦笑を交えてでも、彼に母の事が話せるのは あの後、父ともきちんと話をつけたからでした。
私にはもう母を近付けないという事 父も、母とはもう縁を切るという事 それらを聞いた今は、 もう、すっかり過去の事として話せるのです]
(282) めのこ 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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だから私、これからもお父さんと二人暮らしだし、 あの……健士郎さえ良かったら また前みたいに、相談しても良いかな…?
[これまでも、これからも、母は居ないも同じです。 だからといって、本当に母を亡くした彼にとって、 今の私が同じ存在かというと、違うのでしょう。
ですが出来る事なら、以前の様に こっそり相談したり、愚痴を零したり そういう関係を、続けていけたらと思うのです]
(283) めのこ 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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[──── 断られても、仕方のない事ですけれど もし、万が一 受け入れて貰えたのなら
私は嬉し気に笑って、 "ありがとう"を伝えると、決めています*]
(284) めのこ 2017/03/23(Thu) 20時半頃
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/* 〆を殆ど考えていないのに、こんな時間にふわーと健士郎に突撃してしまい奴(だめだめ)
ジェットコースターダッシュした莉緒にあわあわしたい修学旅行だった。。。 多分絶叫系は苦手なちよなので、下からそわついて見守っていたい! その後コーヒーカップ乗らない?って控えめにお誘いしたい願望
(-460) めのこ 2017/03/23(Thu) 21時頃
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─ いつかの未来で ─
[紙に向かい、シャーペンをさらさらと滑らせます。
挨拶から始まって、近況報告に、軽い雑談。 いつも通りの、お決まりのやり取り。 けれど、何度繰り返しても飽きるという事はありません。
"自分"の事を書くのは、未だに少し下手なまま。 筆を止め、悩む時間でさえ、 読んでくれる"彼女"の事を思えば、心躍るもので。
小さい頃とは違う、読みやすい文字で "大和蝶美"としての言葉を、綴ってゆくのです]
(333) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[己の出自の事も、彼女に話したでしょうか。 きっと、触り程度でしょうが 自分の悩みの欠片を渡して、共有してもらえば 幾らか、心も慰められた事でしょう。
それだけでなく 彼>>318との相談会も、細々、続いていましたから。 悩みなんて、もうすっかり 青春の傷跡の一つとして、心に刻まれるばかりで。 ……物理的な傷も、薄っすら残ってしまいましたが。
まあ、何にせよ。 そうして私は、冷たい校舎を遠ざけるのです]
(334) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[何も言わず、死を選ぼうとしたかつての級友を 私はきっと、忘れる事はありません。
あの日覚えた口惜しさも、 あの日伸ばせなかったてのひらの事も。 病室で見た、いつも通りの笑顔だって。
…………私は一生、忘れはしないでしょう]
(335) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[──── 長い髪が垂れて、さらりと机に落ちました。 私は慣れた仕草でそれを耳にかけ、 書き終えた便箋を可愛らしい封筒に入れるのです。
長い髪は、帽子でなく、青い髪飾りで留めましょう。 "これからも">>307。 彼女はそう、言ってくれましたから。
たった一つ、残った繋がりは こうして私の頭で、青くきらめいてくれています。
広がった距離は、きっともう、 まるで何事も無かったかの様に、塞がっている 筈]
(336) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[その筈、だけれど……
あの、揃いの髪飾りは 私の髪を飾る様に、 彼女の髪を、飾っているのでしょうか?
もし彼女が、何か問題を抱えているというのなら きっときっと、その力になろうと 微力ながら、力を貸そうと、したでしょう]
(-489) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[手紙を出すついで、誰かを誘って出掛けるつもりで。 スマホを取り出し連絡を入れるのは、 前髪を切っただろう、"彼">>320に向けて]
(338) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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To:通 From:ちよ ───────────────
今日、お暇なら お昼一緒に食べませんか?
───────────────
(-491) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[さて、返事はどうだったでしょう。
願わくば、あの日病院で希望を抱いた様に
すっきりした視界の彼と、 黒い髪を揺らす私とで
視線を、笑みを 交わす事が出来れば、良いと思います*]
(339) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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/* 時間軸をばーっと飛ばして書いていた ので、悠のロルをうまい具合に拾えない 不具合 ががが
莉緒からお手紙もらってるーーーーーーーお返事したいけど…蛇足感……!!! 幾らでも傍に居るしちよからも弱音吐く。。。はくから。。。
(-495) めのこ 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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