35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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――神楽邸・回想――
[大きな西瓜を、井戸に降ろして。 いや。放り込んで。]
わわっ。 もっと静かに降ろさないと、ぶつかっちゃうよ!
ふわ。 大丈夫。だったのかな。 冷えるの。楽しみだね。
[買いすぎた豆腐の処理に困ったり。 それはもう大騒ぎ。
買い物の間の、いろんな人と話したことを、朝顔が少しずつ話してくれて。]
(19) 2011/08/18(Thu) 14時頃
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[だから、二人だけの相談をするのは、もっと後でいいと思っていたのだ。
急な、改まった来客は、お祭りの差配をしている――。]
今年の燈火運びの役? ど、どうする? 朝ちゃん、行く?
あのさ。 そうすれば、朝ちゃんはお祭りが終わるまで外へ出られないけど。
[それは、朝顔の望み通りかもしれないけれど。]
でも。もし、困るなら。 あたし、代わりに行こうか? どうせ、奈須麿さんには、あたしたちの違いなんて、わかんないよ。
(20) 2011/08/18(Thu) 14時頃
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[朝顔はどんな顔をしたのか。 何と答えたのか。
それ以上話をする時間もなく、母が部屋に入ってきて。 てきぱきと準備を進められてしまって。
朝顔は行ってしまった。]
(21) 2011/08/18(Thu) 14時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 14時半頃
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/*PL的素朴な〜
未来の航時管制当局は、この村に遭難救助とか、監視業務員とか、いやむしろカウンセラーを送るべきだと思う。(苦笑) というか、自分に条件付記憶操作をかけている未来からの監視員(もちろんいい人)だっていう設定にする人とか、いないかな。いてもおかしくない展開よね。 あたしが、子どもで朝ちゃんとこういう縁故を結んでいなかったら、絶対そういう方向に設定変えていたと思います。 ていうか、源蔵せんせがそういう委託監視員でないとしたら、源蔵せんせみたいなのを監視する人って必要よね。
(-7) 2011/08/18(Thu) 14時半頃
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[一年ぶりに、隣に誰も寝ていない朝。 もっと前には、ずっと一人で眠っていたのは、思い出したばかりなのに。]
一人って、こんな感じだっけ。 なんだか、涼しすぎるな。
……朝ちゃん、一人で寝れたかな。
[風がやけに冷たく感じるのは、まだ朝早いからだけだろうか。 満月の祭りを過ぎれば秋が近づいてくる。]
(22) 2011/08/18(Thu) 15時頃
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お祭りが終わったら、朝ちゃんは帰ってくるんだもの。 そして、もう一年。 ううん。もっと。 一緒にいられるんだもの。
ほんの少しくらい、がまんしよ。
……これで、いいんだよね。 いいのかなあ……。
[まだ言っていない。 もう一つの『提案』。
もっとちゃんと、相談したかった。 朝顔の気持ちを、確かめたかった。]
(23) 2011/08/18(Thu) 15時半頃
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どうしよ。 誰かに相談――。 明さまに、聞いてみる?
でも、ほかの未来人がいるかどうか、明さまは知らないんだっけ。 たぶん。いると思うんだよね。 だって――。
[思い出そうとすると引っかかる何か。 それは明らかにほかにもあるように感じるから。
朝顔と出会って変わってしまった記憶は思い出したけれど。 それ以外のことは、思い出さなくてもいいと考えていた。 朝顔がそうしたみたいに、きっと未来人は、悪意で記憶を変えたのではないと思えたし。
でも、朝顔と話せなくなってしまうと。 ほかの未来人、帰るつもりの未来人でなければ、相談できないこともあったのだ。 そう気づいた。]
(24) 2011/08/18(Thu) 15時半頃
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源蔵せんせなら、何か知ってるかな。 知らなくても――一緒に考えてくれるよね。
[朝顔と源蔵が、なにやら難しい会話を交わしていたのを思い出す。 あの時は、どういう意味なのか、今ひとつわからなかったけれど……。]
行ってみよう。
[朝食の片付けもそこそこに。 塀の穴から抜け出した。]
(25) 2011/08/18(Thu) 15時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 16時頃
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――村の通り――
[今日は少し興味を引かれるくらいの出来事には、脇目を振らず。 急ぎ足で鳩渓堂を目指すのだけれど。
昨日来てくれた人の顔を見かければ、自然と足が止まる。]
団十郎さん。 おはよ。
[ひょこっと頭を下げて。 何事もなければまた歩き出そうとするが。]
(42) 2011/08/18(Thu) 21時頃
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[少々迷った様子(>>43)ながら、正しく名前を呼ばれて。]
そ。 朝ちゃんのほうが、ちょっと髪が長いから。 簡単にわかるよね。
[二人並んでいなければ、なかなか身近でない人にはわからないことなのだが。]
あ。 朝ちゃんはね。 お祭りのお仕事ができて。 昨日の夕方に。 うんと、みんなが帰った後にね。 呼ばれて行っちゃったの。 だから、家にはいないんだ。
(46) 2011/08/18(Thu) 21時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 21時半頃
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寂しい……のかな。 うん……。 朝ちゃんと、話がしたいけど。
ううん。 お祭りの日までだもんね。 すぐだから。大丈夫。
[いつもの強気な顔で。 そう言い切った。]
そうだ。 そのお菓子。 お祭りの役の人たちの所へ届けたら。 朝ちゃんに渡してもらえるのかな? それとも、そういうのも禁止なのかな……。 お菓子があったら、朝ちゃんも元気が出ると思うんだけど。
(48) 2011/08/18(Thu) 21時半頃
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あっ。 朝ちゃんはね、葛切りも好きだよ。
うん。 ありがと。 団十郎さん。 またね!
[それからは急ぎ足で鳩渓堂を目指す。]
(52) 2011/08/18(Thu) 22時頃
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――鳩渓堂――
[いつもは集まる子どもたちの声が、うるさいくらいの邸なのに。 今日は静まり返っている。]
お休みってせんせが言ったから。 みんな来なくなっちゃったのかな。 志乃せんせも、お祭りで忙しいって言ってたし。
[講堂は閉め切られているようだったので、いつもは使わない玄関に回ってみる。 人がいないわけでは、ないようだが。]
(55) 2011/08/18(Thu) 22時頃
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[玄関に出てきた一平太に、やたらと丁寧な挨拶をされて。 いや。この人はいつも、そうなのだが。]
おっ、おはよございます。
[釣られて頭を下げて。 顔を上げてから、一平太の髪に気がついて、軽い笑い声が吹き出してしまった。]
ぺーたくん。 髪――。
(60) 2011/08/18(Thu) 22時半頃
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えへへ。 かわいいね。
[年上の、きちんと仕事もできる人に、そんな言い方はいけないのだろうが。 ふと口をついて出てしまった。]
ええっと。 せんせは、もしかしてまだ寝てるのかな?
[奥からは、ほかに人の気配がしないようだ。]
(70) 2011/08/18(Thu) 23時頃
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ええっ!? せんせも、役員になっちゃったの? ……どうしよ。
[気を取り直して。]
う。うん。 朝ちゃんも、お祭りまでいないんだ。 帰ってきたら言うね。
お茶。いただきます。
(77) 2011/08/18(Thu) 23時頃
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[出された煎餅が、おみつからのものと聞いて。]
あ。 あの時は、看病してたのはずっと朝ちゃんで。 あたしは、何もしてないんだけど。
[少し、迷ったけれど。]
あのね。 せんせとの、宿題があるの。 それで、思いついたことがあったから。 相談したかったんだけど……。
ぺーたくんはさ。 もし。もしね。未来人がいて。 未来に帰らなくちゃいけない決まりがあるとして……。
(88) 2011/08/18(Thu) 23時半頃
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[源蔵の言葉を思い返す。 難しかったけれど、不思議と胸に迫ったあの(>>2:224)
『……大事な人のためと思って、大事な決まりを破ったら。 後になってから、大事な人を傷つけることになってしまったということも、よくあることだ。』]
そういう決まりは、どういう理由であるのかな? その人のためを考えて、決まりがあるんだと思う? 帰りを待ってる人がいるからかな? それとも、ずっとこっちにいると、身体によくなかったりするのかな? そういうのが、関係なければ……いいんだけど。
[いつも源蔵にしているように、整理しきれていない問いを。 そのまま言ってみた。]
(89) 2011/08/18(Thu) 23時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 23時半頃
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/*PL的欝な〜
あああ。 「もし大人キャラなら、今からこういう設定にするのに」とか、今やってるみたいにオチを考えてからの演技とか。 そういうの全部、結局「完成したログ」前提の作業なのかなあ。そのキャラクターとして生きる、っていうのとは結局真逆なのかなあ。 落ちてる設定を拾って歩いてる、って言えば聞こえはいいけど、でもやっぱり、この村とは違うのかもしれない。 そして結局、朝顔さんのPLに最後、望まない選択を押し付けることになってしまうのかもしれない。
やはり私、この村で推奨されるような、正しいキャラクターとしての生き方はできないのかもしれません。あうーん。ごめん。みんな。
(-21) 2011/08/19(Fri) 00時頃
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[一平太は、源蔵よりもずっと直截に、答えをすらすらと教えてくれて。 それから、来客があったようで、玄関に行ってしまった。]
そうなんだ。 じゃ、明さまは、もともと身体が弱いだけ。なのかな。 ずっとこっちにいたから、ああなったんじゃ、ないんだね。
[少し気になっていたことが軽くなって。 お茶を飲み干した。]
(108) 2011/08/19(Fri) 00時半頃
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[しばらくして、一平太と客たちが、ぞろぞろと客間に入ってきた。]
団十郎さん。 また会っちゃったね。
日向さんだ。 昨日は、明さまに……ええと。ありがと。
[手紙を読んでいたよ。と言いかけて。 あれは二人の秘密なのだ。と思い直した。
そして、最後の一人には、きちんと座布団を滑り降りて、畳に手をついた。]
あの。 この間は、朝ちゃん――うんと、妹を助けていただいて。 ありがとうございました。
(117) 2011/08/19(Fri) 00時半頃
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顔はそっくりだから。 髪を見ればいいんだよ。 後ろのほうが、あたしより長いのが朝ちゃんなの。
[朧にも、そう微笑んで答えた。]
(120) 2011/08/19(Fri) 01時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/19(Fri) 01時半頃
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[和やかな談笑の中、ふと問いかけられた一平太の言葉>>129に、にっこり笑って答えた。]
うんと。 一緒にいるって決めてるの。 朝ちゃんが、そうしたくないんじゃなければね。
[朝顔に菓子を言付けてくれたという団十郎>>138にも、その笑顔のまま。]
ありがと。 髪の長さの違いはね、変わってないんだよ。 この一年はね、ずっと朝ちゃんのほうが長いの。
(145) 2011/08/19(Fri) 21時頃
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[団十郎が席を立ったのに続くように。]
あ。あの。 あたしも、せんせいないし。 帰ります。
お邪魔、しました。
[そう挨拶して、客間を後にした。 相手によっては、大人たちの話に退屈した、それとも遠慮した、とでも見えたかもしれない。
しかし、そのまま玄関へは向かわず。 廊下を源蔵の書斎へ回る。 周囲を見回して、誰もいないようなら、部屋の中へ滑り込むことだろう。]
(157) 2011/08/19(Fri) 23時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/19(Fri) 23時半頃
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――鳩渓堂・書斎――
[書棚を見上げて、溜め息一つ。]
うーん。 どんなご本を探せばいいのかも、わかんないしなあ。 どうしよ……。
[背後で障子が開け閉てされる音にも気づかず、見入っていたのだが。 勝丸の声に、あわてて振り返った。]
ふわっ!!
(170) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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夕顔は、更にあわてて、自分の口をおさえた。
2011/08/20(Sat) 00時頃
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[そこにいたのは勝丸で。 奇妙な声、と思ったのは気のせいか。 それとも、何か芝居がかった声を出していたのかもしれない。
唇に指を立てて。]
しいっ。静かに。ね。
[ささやいた。]
(178) 2011/08/20(Sat) 00時頃
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えっ? 勝っちゃんが、ご本読めるの?
[思わず、ささやきが大きくなりかけるのを、またおさえて。]
あたしは、朝ちゃんじゃないよ。 勝っちゃんが間違えるなんて、珍しいね。 よっぽど、びっくりしたんだ?
でも、静かにしてね。 今、ぺーたくんたちは客間にいるし、話に夢中だろうから、いつもよりは気づかれないだろうけど。
(183) 2011/08/20(Sat) 00時半頃
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あたしも、難しい漢字は読めないし。 異国の字なんか、わからないんだけど。
未来人の掟? とか……。 行ったり来たりする時の決まりのことを、知りたかったの。
あとはね……。
[どこまで教えていいのか、少し迷ったけれど。]
お祭りの夜まで、ずっと朝ちゃんに会えないことになってるんだけど。 でも、どうしても相談しなきゃいけないことがあるの。 それで、こっそり忍び込むか、話をするのに使えるカラクリはないかなあって。
あ。でももし朝ちゃんが行かなきゃいけないなら、あたしが、代わりをしないといけないかもしれないし。 やっぱり話ができるだけじゃ、だめかな……。
[最後のほうは、独り言になりかけて。]
(193) 2011/08/20(Sat) 00時半頃
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えっ? 朝ちゃんの所へ、行ける方法があるの?
[勝丸のほうにじりじり近寄って。]
(198) 2011/08/20(Sat) 01時頃
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そ、そうなの? ありがと。
[勝丸は、一生懸命、何か書いている。 その文机の上にある帳面に興味を引かれて、そうっと開いてみた。 それは前日、源蔵が開いていた(>>3:93)ものだったが。 奇妙な異国文字としか、わからなかった。 頁を閉じて。]
あーあ。 やっぱりせんせのご本は、むずかしくってわからないや。
(208) 2011/08/20(Sat) 01時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/20(Sat) 01時半頃
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