158 Anotherday for "wolves"
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―― 本屋 ――
[扉が開き、空気が流れる。 顔をあげてみれば、クラリッサ>>171とドナルドの姿。 彼女のかんばせに笑みの形を認め、目を細めた。]
こんにちは、クラリッサ。 ドナルドも――…、珍しい組み合わせだね。
[彼女らの子供の頃の詳細は知らず。]
(174) 2015/05/16(Sat) 02時頃
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[彼女>>172に話を振れば用事はないと聞けた。 クラリッサがドナルドの名を出すと、僅か首を傾げて]
今日はドナルドの付き添いかな? ――…ん、僕でよければ喜んで。
[キミと話すのは楽しいから、と喉まで出掛かる言葉を飲み込む。 一歩下がる彼女とドナルドに椅子を勧める。]
それで、話って……?
[ゆるく首を傾げてドナルドへと向き直る。*]
(175) 2015/05/16(Sat) 02時頃
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[問い掛け>>*32に、ふっと笑う気配。]
――…さあ。 気分次第かな。
[狩りの時間はまだ先とばかりに悠長な言葉。]
[少女の声>>*33に綴られぬ先は概ね知れる。 彼女が望むのなら動くのも吝かでなく。]
[二人の話題が移ろえば、意識は目の前へと傾く。**]
(*41) 2015/05/16(Sat) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 02時頃
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[黒き獣の心は強き望みに傾く。 少女が望むならばその爪も牙もその者へ。**]
(*46) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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[ドナルドの僅かな表情の変化>>213に気付けば 微かに目を瞠る。 返しの「野獣」の物語が如何なるものか思い出し]
「魔女」に「呪い」を掛けられた風には見えないよ。 ――…ね、クラリッサ。
[ドナルドが「野獣」には見えぬを クラリッサに同意求めるように視線を向ける。]
(221) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[泣き出されたなんて言葉がドナルドの口から出れば ベネットは驚いたようで]
…… え。 それは……、
[彼が泣かせたわけではないだろうことは その言葉からも察せるけれど 傍目から見れば「悪い男」に見える状況だろう。 彼女が泣いた理由も気になる所ではあるが、 話し難いことかもしれぬと思い言葉飲み込み]
ドナルドもクラリッサも 大変だったみたいだね。
[と、眉尻を下げる。]
(222) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[ドナルドとクラリッサに椅子を勧めてから 大変と思う二人を労わる為の茶を淹れる。 茶葉は普段から愛用するダージリン。 念の為に砂糖とミルクも添えて差し出す。
前置き>>214を聞けば、 浮かぶのはドナルドが話そうとするその話題。 気になりながらも訊ねるタイミングを逸したそれ。]
――…ああ。 聞かせてくれる?
[知りたいと、促すような言の葉を友へと向けた。]
(223) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[語られるはドナルド自身の出生>>215。 重い過去に、息を飲む。 両親とは違う髪の色。 その理由と、それを彼に知らせたのが、 共に暮らしてきた父親>>216ということに衝撃がはしる。 誰にも言わずそれを彼が抱え続けたと思えば 痛みに耐えるかのように眉を寄せて]
……そんなことがあったんだ。 知らなかった。
[辛かっただろう、と思う。 きっとたくさん悩んだに違いない、と。 知らず眼差しは案じるようなものとなり。]
(224) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[零れた吐息は話し終えた合図かと思う。 けれど徐に続くドナルドの話>>218は 予想さえしなかった壮絶なもので]
………… え。
[驚きの声。 動揺の色滲む黒曜石が揺れる。
ドナルドと血の繋がる父親を喰らった彼の母親。 その母親を断ずる為喰らったという彼の知る父親。
それを知った時の彼の心中は如何なるものか。 思うだけで胸が痛む。]
(225) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[自らの手で始末したというドナルド>>219。 話が終われば、重さを吐き出すような吐息を。 村を出た理由、その全貌が知れても苦さばかりが残る。]
過ぎた過去だし今更言っても仕方ないんだろうけど 友としてキミの力になりたかった、と思う。
[その時の関係が今と違ったとしても。 そう思ってしまうのだと口にする。]
ばぁか。 キミが父親を食べるなんてそんなこと思いもしないよ。 ああ、でも……、その時相談できるひとが…… 族長がいてくれてよかった、と、そう思う。
[話の間に減った茶をカップに注いで。**]
(226) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 17時半頃
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―― 本屋 ――
[クラリッサの反応>>236に「あ」と一つ声を漏らした。 童話の並ぶ本棚の一角から一冊の本を取り出し 傍に座るクラリッサの手前にそっとそれを置く。]
この本の話なんだ。 赤ずきんの話ももうおしまいだし 次はこれを一緒に読んでみようか。
[表紙には題名が記されるのみなれど それを捲れば扉には「美女と野獣」が描かれる。
同意の仕草に、「そうだよね」と微か笑みを向けた。]
(263) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[泣いた事はクラリッサにとっては知られたくなかったか。 視線が逸れれば、少しばかり驚いたように瞬いた。 彼女の様>>237子から詳細は聞かぬほうがよさそうだと思う。
彼女が俯いてしまえばその表情は見えず]
ごめんね。 知られたくなかったならもう言わないから……
[「顔をあげて」と小さく言葉を掛ける。 彼女の手元からは、紅茶とミルクの少しだけ甘い香りがした。]
(264) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[発した言葉に同意するように頷くクラリッサ>>240を 少しだけ眸を細めて見詰める。
前置きの後、ドナルドに向けた彼女の問い掛け>>241は ベネットも気になるようで、 答えを待つようにドナルドに視線を向けた。]
(265) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[そうしてクラリッサの口から語られるのは 『視た』夢の話>>242。
ルパートの無実を示すような、夢。
彼へと票を投じたと聞けばふっと伏せられる眼差し。 昨夜はルパートが選ばれたのだと、末の弟から聞いた。 酒場で酒と料理を振る舞い、酔った自分を気遣ってくれた彼の姿が脳裏を過ぎり、もう会えぬのだということが胸を痛ませる。 票を投じる少し前に相談にきたグレッグの事を思い出し――。 それは僅かの間、すぐにクラリッサへと視線戻すと 彼女の眸から溢れた透明な雫が頬を伝うが見えた。 彼女もまた心を痛めているのだと感じ]
――…泣かないで。キミが悪いわけじゃない。 夢を視るまで知らなかったんだから――…
[涙を拭おうと指先が彼女の頬、目許へと伸ばされる。]
(266) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[弱い音色が耳朶に触れる。]
――… 咒い ?
[初めて聞く話だった。]
キミの視た真実なんだね。 その不思議な力と、ルパートさんの事、 教えてくれてありがとう。
キミの力――…、その咒いは 人を喰らった人狼にとっては脅威なのかもしれない。 その話は、キミが信じられると思った者だけに――。
[これまで接してきて彼女が嘘を吐くとは思えず クラリッサの言葉を信じ、案じる言葉を囁いた。]
(-199) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[クラリッサの眸>>243に己の黒曜石を重ねる。 訊ねの答えは密やかに返した言葉でも知れよう。]
信じるよ。 こんな風に涙を流すキミが嘘を吐くとは思えない。
[それだけではないけれど。 より個人的となる感情はこの場では口にせず 確かめたいという彼女の声とドナルドの言葉>>220に頷き]
分かった。それなら一緒に行くよ。
[同行する旨を伝える。 不安材料が山盛り、の件はいまいちピンとこないようで 「不安材料って?」なんて問いをドナルドに向ける。*]
(267) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[聞こえ来る少女の震える声>>*47に意識が向く。]
――…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう? 彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。
グレッグも、かなしむよ。
[静かに柔き音色をのせて。]
(*50) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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[遠くを見つめるような隻眼>>284が 少しだけ彼を遠く感じさせた。 ドナルドの返事>>291に伏せる眼差し。
帰って来るしか、と称される故郷は、 両親の事もあり彼にとっては並々ならぬ思いがあるだろう。 理解しながらも、彼がそう称するに寂しさが過ぎる。]
僕は、キミが帰ってきてくれて嬉しい。
[少し苦さの滲む彼の表情を見遣り、 帰りを喜ぶ言葉を口にする。 どのような過去があっても彼が何者であっても その思いは変わらぬものと思う。]
(293) 2015/05/16(Sat) 23時頃
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[魔女裁判、異端審問――。 アルカイドの言葉>>2:638がちらと過ぎる。 あの時から、無実が無実を糾弾する可能性は示唆されていた。 犯人の証拠も目星もつかぬ状況でそうなることは目にみえて]
クラリッサの頬を伝う涙を親指の腹でそっと壊れ物扱うように拭う。 あたたかな涙、あたたかな彼女の温度。頬の柔らかさを感じ、 彼女に触れた事を自覚して――、 すぐに手を離さなければと思うのに、 彼女が頷く頃、離れるを惜しむようにゆっくりと手を下ろし。]
勝手に触れて、ごめん。
。 [謝罪は彼女の言葉>>297と重なる。 そうして、またひとつ、彼女にささやく。]
(307) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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キミのせいじゃない。 悪いのは村をこんな風にした、禁を犯した人狼だ。
だから、――…泣かないで。
[クラリッサの涙を見れば心が痛む。 泣かせたくない、と思う心は密やかな声として紡がれて]
(-234) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[繰り返すように呟く彼女の力をベネットは知った。 けれど、それは誰にも言う心算はなく。]
――…クラリッサ。
[頷く代わりに名を呼ぶ。]
[彼女は脅威。]
[彼女が己を闇を視ぬ事を願い]
[同時に暴かれるなら彼女の手で、とも思い]
[想いは秘めたまま、運命をゆだねるように、 信じるような彼女の濡れた眸に見入る。]
(-236) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[礼の言葉>>298にゆると微笑を返す。 クラリッサの表情が緩むことに安堵する。 彼女の見遣るマーガレットに視線を向け]
いつまで咲いててくれるかな。
[その花の意味に気付いてか気付かずか クラリッサへとそんな問い掛けをして]
[店を出る間際の末弟の知らせに、目を瞠り、柳眉を寄せた。]
(310) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[一族の手で“過ち”を正さねば、 犠牲者が出る事は誰でも思い至る事だろう。 マーゴの名を聞き、いつも傍にいたサイラスが過ぎる。
ぐらりと傾ぐクラリッサの身体>>299を 支えようと咄嗟に両の手を伸ばした。]
(316) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[――時は少し遡り。 ドナルドの応え>>319が聞こえると ベネットは微かな笑みを浮かべる。]
……ん。 帰ってきてくれたからこそ、 キミと友達になれた。
[素直な言葉とは言いがたい彼の言葉ではあるが 帰ってきたからこそ、と思ってもらえるのが嬉しく。
よもやクラリッサとの事を微笑ましいと思われ 眺める視線が向けられようことまでは気付かず。]
(322) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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[ドナルドの尋ね>>329に末の弟は頷き その場にゆき、見聞きした事を彼に伝える。
強張る彼の表情に案じるような眼差し向け。
そうして、クラリッサたちと共に宿屋に向かった。]
(338) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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[道中、ドナルドの言葉>>340には驚いたように瞬く。 票を投じた相手を知り、 過ぎるのはやはりグレッグの姿。 クラリッサとドナルドの票の行方を知り 少し考えるふうな間の後]
オーレリアの為の銀の薔薇の首飾りをマーゴに? ジョスランが――…
[メアリーにしたという彼が理由に告げるのは メアリーがマーゴに渡したということなのだろう。]
ああ、もしかして――…、だから、
[グレッグもそれを知り相談しにきたのかもしれないと思った。]
(348) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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そうだね。 オーレリアが贈り物を誰かに、とは考え難い。
[ドナルドの言葉に同意を示す。]
僕が票を投じたのは、レオナルドさんだ。 集会の後から姿を見てなかったから――…
[そんな理由で投じたのだと明かす。]
(349) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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[続く言葉>>346に「ああ」と声を漏らし]
ドナルドは確かめようと思ったんだね。
[宿屋に行く目的はドナルドとクラリッサの二人にあったと知る。 ひとりじゃ怖くて、と聞けば 「キミにも怖いものがあったんだ」と軽口を言い]
じゃあ確かめよう。 メアリーの話をきこう。 後味悪くならないために。
[そんな言葉を向けて]
(355) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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―― 宿屋 ――
[グレッグの姿がみえれば>>335 軽く手を掲げて挨拶を向けるけれど それはクラリッサとの話を邪魔せぬ程度の仕草。
酒場と聞こえると 先日の酒場の賑わいが思い出される。 僅か目を伏せ、小さく零す吐息。]
――……。
[グレッグに案じるようなまなざしを向けて 今は、見守るような立ち位置で。**]
(359) 2015/05/17(Sun) 02時半頃
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―― 回想/本屋 ――
[年頃の彼女に断りもなく触れたこと。 謝るのはクラリッサに悪いと思うから。 けれど、ありがとうの言葉が鼓膜を震わす。]
キミが礼を言うことなんて何も――…
[ふわりと、花の綻ぶような微笑みが向けば 許されたような気がして表情が緩む。]
――…僕はキミが笑顔だと嬉しい。 キミの笑顔が、好きだよ。
[躊躇いながらも思うままを彼女に囁くは 恥じらいの中に淡い期待を懐いてしまったからやもしれず。**]
(-285) 2015/05/17(Sun) 03時頃
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