88 めざせリア充村3
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[彼らの返答をまとめたレポートは 今日中にでも提出することになっている。 深く考えて数字を選んだ者はほとんどいないだろうけど これが果たして何の役に立つのだろうと 少し疑問に思いながら。
数字は――
98 チアキ 66 オスカー 58 ソフィア 57 志乃 50 モニカ 48 ナユタ 43 ヤニク 26 ライジ 16 リッキィ 01 ケイト
となっていた。]
(*6) 2013/06/25(Tue) 22時半頃
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/* ちょっとおじさんはモニターをきります(ぷちり
(-115) 2013/06/26(Wed) 00時頃
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――廊下→診察室――
[何人かの出入りを見送って。 残ったのは休んでいるケイトだけだろうか。 部屋の中に戻ると、椅子に座って溜息をつく。 ケイトがもし聞いていれば、誤魔化すように会話を重ねる。]
……っ
[届いていたレポートには今日の各自の実験内容とその結果が簡略に。 それを見つつフォローするのが自分の仕事なのだけど。 書いてある内容を一つ一つ読みながら、 いくつめだろう、モニターが歪んで読めなくなった。]
……
[もはや自身しか罵る相手がいないので、 声にすることもなく、静かに眉間を揉む。]
(186) 2013/06/26(Wed) 00時頃
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[ノックの音には思考に沈んでいて気がつかず。>>188 突入されれば慌てて顔をあげる。]
……お、おう、どうした?
[涙はない。けれど。 疲れたような表情はしているかもしれない。 レポートは反射的に閉じていたので、 誰の目にも触れることはないだろう。]
(189) 2013/06/26(Wed) 00時半頃
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あー……そうだな……
[部屋に入ってきたリッキィの質問には、>>197 誤魔化すのが不可能なほど長い時間があく。 ぼりぼりと頭をひっかいて、 下手なことは言わぬが勝ちとばかりに沈黙。]
……なんだ、なんかいるのか?
[探しものが見つからなさそうなら、立ち上がって一緒に探す。]
(201) 2013/06/26(Wed) 00時半頃
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べつに漁られて困る物はないしな。 リッキィはいい子だからそんなことしないだろ。
[そう言って近寄ると彼女の頭をくしゃくしゃと。 誤魔化すのならもっとうまく、と言われてしまうと苦笑い。>>206]
……俺も年かね。
[じっと見られてそんな言葉を。 いいたいのは違う言葉だが、彼女を見てると言えなくて。]
ああ、包帯か。……怪我したらいつでも来いよ。
[彼女の能力と、実験内容を思い出し声をかけた。]
(209) 2013/06/26(Wed) 01時頃
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[ノックの音。>>210 もう一度くしゃりとリッキィの頭をなでてから、 顔を出したモニカの質問には少し眉寄せて。]
……全部か?
[と恐る恐る。全部と言われると、かなりの量になる。]
お前、そんなに氷必要だったか?
[これまでのモニカを思い出しながら、氷の置いてある場所へと近づく。]
(212) 2013/06/26(Wed) 01時頃
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……座るか?
[顔色があまり良くないモニカに声をかけ、 とりあえずは綺麗なトレイに山盛りの氷を出す。]
まだあるからな、それ消費してから出す。 ……大変だったな。
(218) 2013/06/26(Wed) 01時頃
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とるのか? 悪い子だな。
[笑ってそんな会話を続ける。 彼女が続けた言葉には目尻を下げて。]
お前らが賑やかだからな。 休む間もなくて寂しくもない。
[そんな会話をしているとモニカが来ただろうか。 彼女がもっと氷を欲しがれば、手伝ってくれと頼むだろう。]
(223) 2013/06/26(Wed) 01時頃
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[焦げちゃう、というモニカの言葉に>>224 彼女がかなりの熱をためんでいるのが察せられて。 リッキィにも手伝ってもらえれば二人で せっせと氷をモニカのところまで運ぶ。
おかわり、と言われてトレイ3杯追加。 ついでにもう5ほどサービスして。]
大丈夫か?
[モニカの体温が下がっていそうだと判断したら 少々熱いのは覚悟で彼女の頭をぽんと撫でた。*]
(227) 2013/06/26(Wed) 01時半頃
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ミナカタは、がさがさしつつ、ケイトがカーテンから顔を出せば声を掛ける。**
2013/06/26(Wed) 01時半頃
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これぐらいは熱くない。 だいぶ冷めたな、よかった。
[心配そうな顔をしたモニカに笑いかける。>>229 掌にはわずかに熱が伝わるが、十分我慢の範囲。 火傷しても構わないのだと、モニカにも言ったはずだけど やはり自らの能力で傷つけるのは気にしてしまうのだろう。
ほんとうに、良いのに。]
氷、また用意しないとな。 ずいぶんと食べたな、今回は。
[そういいながらもう少しなでた。]
(253) 2013/06/26(Wed) 09時頃
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[ケイトが大丈夫というので>>230]
ほんとうに大丈夫か? 無理して後で倒れるなよ。
[尋ねながら彼女の表情を伺う。 大丈夫だといえば、念のために脈をとる。]
息が苦しいとか、胸が痛いとかもないな? 立ちくらみはあるか? ……心配したぞ。
[きっと悲鳴をあげたのはべつの理由だろうが、 体の調子を尋ねながら、そこには触れない。 代わりに小さなおまじないを。**]
(254) 2013/06/26(Wed) 09時頃
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あまり、一人で無理するな。
[寝ている間に髪が少しほつれていればなおしながら。 能力は使わない。言葉だけ。]
お前はなんでも自分だけで抱えるから、心配だ。
[いつからだろう、昔はもう少し頼ってくれた気もする。 大人になるのを急いでしまったのだろうか。 そんなケイトが愛しく、寂しい。]
……ここにいる間ぐらいは、子供でいろ。 全部飲み込んだような顔しなくていい。
[拒まれなければ子供にするようにくしゃくしゃと。 せっかく整えた頭を撫でて。 立ち上がってケイトの頭に軽く口付けた。 小さな頃にしたように。]
(-156) 2013/06/26(Wed) 09時頃
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みんなお前を心配して来てくれたぞ。
[ケイトが見舞客に気がついてないなら、 一人ずつ名前をあげていく。]
……誰かのためとかじゃなくて 俺はお前自身のために生きて欲しいが。
[それでも何か理由が必要なら 自分が望むことは一つだけ。 それをケイトに役割として押し付けることはできないが]
……少しでも、幸せを。 誰かのためではない、自分の幸せを。 あとは――生きてくれ。
[思い出すのは冷たい身体。 眠るように死の淵にずっとただよう姿。]
(-166) 2013/06/26(Wed) 13時半頃
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お前が幸せにならなきゃ、意味ないだろう。
[この箱庭での幸せ、なんて。 脆い砂糖菓子でしかないけれど。]
……あとで、ここにいたことを思い出して よかったな、と思って欲しいんだよ、俺は。
[自分の悲しみと苦しみばかりの過去でも まだ一筋の幸いはあった。 できれば彼らはもっとその数が多いといい。 外の世界で生きる支えになるぐらい。]
(-179) 2013/06/26(Wed) 19時頃
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おう、がんばれ。 いや、そんな頑張るもんでもないか…… 俺が頑張るところだな。
[ケイトの言葉を聞いて唇を緩めた。 彼女に行われている「実験」については>>244 完全に伏せられていたため何も知らない。 知っていれば、こんなところで笑ってなどはいないだろう。
同じ過去など、再現させたくないからここにいるのだから。]
(-180) 2013/06/26(Wed) 19時頃
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そうだな。
[ケイトの言葉には低い声で返して。 己のしていることの矛盾を笑う。 それが自嘲に聞こえないことを祈りつつ。]
はは、すまんな。困らせて。 ……俺はずっとここにいるからな。
[強制されても、脅されてもいたけれど。 それ以上に自身の意思で、ここにいる。]
(-184) 2013/06/26(Wed) 19時半頃
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おう、いるぞ。入ってこい。
[聞こえた呼びかけに返答する。>>256 ケイトとモニカはもう出ていただろう。]
いいもの持ってるな、それ。
[ライジが夜に訪れるのはいつものことだったので 特に理由を尋ねることもなく。 彼の手にあるりんごを指して。>>262 まさか自らの名前を使って手に入れたものだとは知らず。]
(273) 2013/06/26(Wed) 20時頃
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いらねぇよ、ちゃんと自分で食べろ。
[笑いながら返して、今日の分のレポートをまとめる。 細かい数値まで見直しながら、 ライジが普段とは異なる口調で話しだしたので>>280 手を止めて、彼の方を向いた。
――話を聞いて、手招きを。]
(284) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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ああ……あれか。
[ライジが飲んでいるのは潜在意識を引きだすもの。 あくまでも試験的だろうが、効果はあるとのデーターだ。]
押さえつけるのは大変か? ……まあ、そうだろうな。
[彼の困ったような笑顔に何を返せばいいのか。 自分では溜まった力はどうする事もできない。 少しなら落ち着かせることはできるけど。]
……薬に関しては、意見しておく。体調に出てる、と。
[暴走の可能性もある、と記しておいた方がよさそうだ。 タタンとキーを叩いて、その旨は今日のレポートに追加した。]
……なだめてやろうか? 少しだが。
(-198) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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/* 潜在意識→× 潜在力→○
秘話でなんという酷いミス。
(-199) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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[壊れそう、と呟いたライジの言葉に眉間を寄せ。 怖い、と彼が呟いた言葉の重さを感じた。]
……すまんな、ライジ……
[彼らにされる「実験」を止めることはできない。 彼らがいずれ「外」に行くのも止めることはできない。 己にできるのはただ、彼らがここにいる間を少しでも幸せに過ごして 外に行ってもここを「帰る場所」だと思ってもらえるような。 そんな心のよりどころになることだけ。
子供扱いをされたくないのか、それとも億劫だったのか。 ライジに引き寄せられて小さく笑い 彼の頬に両手を当てて、 乱れる心が少しでも凪げるように力を使う。]
(-208) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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[昔、能力を使う時の掌は温かいと言われたが、 計測してもその値は常と変らなかった。 それでも、力を使われることをそう感じてくれているのなら、 と少し幸せになったのも事実だ。
意識を集中させる。 何も考えずに使えば即、眠らせてしまうだろうから。 だから背中に回された手には気がつかず、 ばちりと音が響いて痛みが走ってから、気がついた。]
……ライジ、まだ途中だ。
[即座に身体を離したライジに両腕を伸べたまま 先ほどと変わらぬ顔で言う。]
これぐらい気にするな。 俺は丈夫にできてるぞ。
(-221) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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[子供の駄々のように頭を振るライジの前で溜息一つ。 軽く飛んで近づくと、掌を彼の鼻のぎりぎりに持ってくる。]
わかってるだろうが、俺も元々被験者だ。 この力はどう使われたと思う? ……暴れた奴を止める薬だ。
[何度も何度も傷つけられた。 人を害する事の出来ないこの力を逆手に取られて 他の者なら大事になりそうなことをされたこともある。]
年とか言うな、おじさんは傷つくぞ。
[そう言ってもう一度手をライジに差し伸べた。 彼の無理している笑顔に、 いっそぶん殴ってでも触ってやろうかと思ったが 手をとるかは否かは、彼任せにしておいた。]
(-230) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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[どうするのかと思って見ていれば、 ライジがしたのは予想外な行動。
それから彼に言われた言葉に 眉間を寄せて、無言になって。 おやすみ、と彼が言ったのには いつもと違って手を振ることしかできなかった。]
――やばいな、泣くわ。
[ライジが立ち去った診察室で。 天井を見上げて呟いた。 宣言通りに涙の膜はすぐに決壊して頬を流れて行った。*]
(-240) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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―― 診察室→自室 ――
[診察室が無人になれば、 ポプラの眼も届かない自室へと向かう。 寝るときにしか、寝るときにすら使わないそこには 通信用のモニター以外はベッドと小さな机がある程度。
椅子に腰かけて溜息を一つ。 モニターに出ている小さな知らせに気が付き 通信を開始した。]
(305) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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――反対だ。ふざけるな!!
[何度も反対して、さすがに立ち消えたと思っていた。 手間も時間も、設備投資も必要な実験だったから。 それなのに実験開始の合図は無慈悲に鳴る。]
頼む……頼む、それだけは。 俺が中止を申し立てたことなんてほとんどないだろうが! 下手をすれば全員――
[寒い予感に唇が凍る。 もしかしたら全員、再起不能な傷を負うかもしれない。 もう、誰も笑顔を見せてくれなくなるかも――]
……頼む、それだけはやめてくれ……
[懇願は届かない。 ミナカタという一人の「元被験者」などの言葉より 彼らは実験の成果をずっと強く欲している。]
(*10) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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[通信が途切れ、無力感に膝から崩れ落ちて。 ただ、悔しくて涙を零す。 何のためにずっとここに居たのだろう。 少しは何か出来ているのかと思っていたのに。
最後に画面の向こうから放たれた言葉が 正しすぎて、怒る気力などわいてこなかった。
――お前はその箱庭で自己満足してるただの被験体だ。
ああ、正しすぎて吐き気がする。]
(*11) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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――……く、っそ……
[無音になったモニターの前。 男は動けないまま。**]
(306) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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[通知音に、顔をあげる。 足早に、誰もいない廊下を駆け抜ける。
――昨日まであった、仮初めの幸せは、 もう、ない。]
(*14) 2013/06/27(Thu) 00時頃
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