115 ハルシネーション・ブルー【ガチ推理重RP】
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少
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全
[不意に、君達全員の視界が閉ざされる。
シャットダウン――そして再起動。
気が付けば議論場に連れて来られた時と同じように、網膜ディスプレイへと文字の羅列が流れているだろう。
>
>
>
>
>ゲーム終了
>勝利チーム:妖精陣営
そしてうっすらと余韻を残して文字が消えた後にその視界に映るのは――別室へと隔離されていた脱落者も全て一同に介した真っ白な空間。
ただ一つだけ鮮やかな色彩を放つのは一枚の青い扉だけ。
壁も何もないそこにただぽつんと置かれた扉のみだ]
(#0) 2014/03/27(Thu) 00時頃
ようこそ、楽園の扉へ。
ようこそ、最後のゲームの参加者。
青の夢は今ここにある。
最後のゲームの余興として、君達全員に扉を開ける権利を授けようと思う。
触れるも触れないも自由。
機会を捨て去るのならばオブザーバーに申告を。
すぐにでもこの場所からのログアウトを行えるように手配はしてある。
[ゲーム開始時と同じ無機質な音声が流れ、唐突に途切れた]
(#1) 2014/03/27(Thu) 00時頃
―カミサマのおはなし―
カミサマは長い間ずっとずっとたった一人で『それ』を組み立てていました。
人の心を持つ人工知能を作る事、それがカミサマの夢でした。
けれど心を作る事はたとえカミサマでも容易な作業ではなく、カミサマは何度も解けない知恵の輪を放り出しました。
ある日カミサマは思いました。
人の心の思い出を集めようと。
集めた思い出を学習させればAIが学ぶ事もあるのかもしれないと。
そしてカミサマはハルシネーション・ブルーを作ったのです。
それは人の心の奥、最も欲するもの、忘れがたい想い、押し隠した感情――それらを追想させるプログラムでした。
強い強い感情が必要だったのです。
だからカミサマはゲームの勝者に、勝つだけの想いの強さを持つ人間だけに青の夢を与える事にしました。
(#2) 2014/03/27(Thu) 00時頃
けれどカミサマは知っていました。
強く心に響くものが時には人を傷つけるという事も。
だからカミサマは青の夢を見終わった後、その夢を消去してしまう仕組みをプログラムに組み込んでいたのです。
――それでも夢の余韻だけは残ってしまうのはどうにも出来なかったのですが。
最初は上手く行くかのように思えた計画も結局は失敗が続き……やがてカミサマは疲れてしまったのです。
もうこれを最後にしようと、カミサマは決めました。
そして一つの考えを――最後の夢は全ての参加者に、夢の記憶ごと手渡す事を決めたのです。
(#3) 2014/03/27(Thu) 00時頃
―ハルシネーション・ブルー ―
起動トリガーは扉を開く事。
起動者の深層意識下で最重視している事象に関する追想を強制的に行わせるプログラム。
プログラム終了後には追想に関する記憶を消去、そののちリアルもしくは仮想空間へと送還が行われる。
記憶消去はされるものの追想にまつわる断片的な感覚のみは保持される可能性が極めて高い。
追想以外に関する記憶領域障害、及び肉体的精神的損傷は一切行われない。
特例として、今回のみは記憶消去動作を削除してのプログラム実行を行う。
(#4) 2014/03/27(Thu) 00時頃
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企画村予定表を見た限りでは枠に余裕がありそうなのでエピローグの延長を行おうかと思います。
最後までの参加はご無理な方もいらっしゃるかとは思いますがゆっくり楽しんでいただければ幸いです。
(#5) 2014/03/27(Thu) 03時半頃
―神様のおはなし―
昔々、カミサマは現実の世界で神様と呼ばれている立派な研究者でした。
優しい奥さんと可愛らしい娘に囲まれて、神様は幸せな毎日を送っていたのです。
神様は新しい生命を作る研究をしていました。
沢山の病気の人を救う為の研究ではありましたが、それはある意味人の倫理に背く事でもあったのです。
けれど神様は自分を神様だと思う事なかれと自分を強く戒めていました。
人は創造主にはなれないのだと、それが神様の考えでしたから。
神様の大事な一人娘がある日事故で天国に行ってしまうまでは。
(#6) 2014/03/28(Fri) 22時頃
その日から神様はカミサマになる事に決めました。
死んでしまった娘をもう一度呼び返したいと、カミサマはそれだけを願って沢山の研究を繰り返しました。
人になれなかった幾つもの躯の上でカミサマは沢山の実験を繰り返しました。
でも何度繰り返しても何度作り上げても実験は失敗に終わりました。
人の形をした何かを作る事は出来ても、そこに宿る心だけは作る事は出来なかったのです。
もう一度小さな娘を育て直せばいいのかもしれないと、そう思う事もありました。
けれど違うのです。
あの愛らしい娘と同じ顔で笑う、けれど赤の他人をカミサマは愛する事が出来ませんでした。
優しかった奥さんは今はもう亡き娘と同じ顔の少女の手を引いて、カミサマの住む家から出て行ってしまいました。
カミサマは一人ぼっちになってしまいました。
でもそれは仕方のない事なのです。
だってカミサマというものは孤高の存在なのですから。
(#7) 2014/03/28(Fri) 22時頃
―神様のおはなし・そのつづき―
人の夢を集めて、集め続けて、オブザーバーと呼ばれる少女たちを端末として――カミサマは少女の姿を形作ります。
失敗。
失敗。
失敗。
欠けた心の欠片をデリートして、また作り上げて、その限りない円環の繰り返しに、いつしかカミサマは疲れ果ててしまったのです。
幾つものチューブを繋がれて眠り続ける、娘と同じ顔の――白い記憶の少女を見下ろして、ある日カミサマは思いました。
もう終わりにしてしまおう。
(#8) 2014/03/28(Fri) 22時頃
その時カミサマの端末に一つの情報が送信されてきました。
間違いメールとその遣り取りと――すぐに終わるかとも思えた出来事は不思議と続いていったのです。
カミサマは少し考えました。
もう一度だけ、最後の夢を見るのもいいのかもしれない。
どうせ終わらせるのだから、たまにはイレギュラーも面白いのかもしれないと。
最後のオブザーバー。
沢山のクリスマスの中の一人。
彼女を通してカミサマは夢を見ました。
(#9) 2014/03/28(Fri) 22時頃
何故彼女にイレギュラーが起きたのか、それはカミサマにもわかりません。
けれど、彼女は今までの無数のクリスマスとは確かに何かが違いました。
彼女の心の小さな芽吹きを、確かにカミサマも感じたのです。
カミサマは少しずつ思い出しました。
小さかった娘が少しずつ成長する姿を。
それを見守る、まだ人間だった自分の想いを。
だからカミサマは最後のオブザーバーに青の夢を与える事を決めたのです。
夢を見ない人工知能の見る夢をカミサマは見てみたくなったのでした。
(#10) 2014/03/28(Fri) 22時頃
―Xdayから一週間・現実世界・どこかの研究所―
[幾つものコードに覆われた金の髪の少女、その手の甲へと埋め込まれた生体チップが青く輝きを放って……明滅を繰り返しては消えていく。
傍らに立つ老人は何かを成し遂げたような、それでいて緊張したような、なのに喜びを抑えきれない表情で少女を見下ろしたまま、彼女の命を繋ぐ機器の電源へと手を伸ばし、そのスイッチを切った]
…………。
[ややあって、長い睫毛が微かに揺れ――やがてそれは瞬きへと変わり、まるで楽園を映したかのような青い瞳が虚空を見つめる。
長い期間使われていなかった声帯を震わせて漏れる微かな音が何を形作っていたのか、それは老人と少女しか知る事はない。
けれど老人の皺だらけの表情を見れば分かるだろう。
彼女の白い記憶が今は鮮やかな色彩に彩られている事を]
(#11) 2014/03/30(Sun) 00時頃
……おはよう、クリスマス。
覚えているかい?
[頷こうとして、少女は気付く筈だ。
萎えきっていた筋肉がその機能を取り戻す為にはそれなりのリハビリが必要だという事に。
眩いばかりの金色の髪を愛おしげに撫でて、老人は少女に告げる]
お前はお前のままで生きればいい。
私の愛した娘は…クリスマスはもう戻らない。
それが当然なのだと受け入れるまでに私は途方も無い時間を要した。
沢山のお前の姉妹達には可哀想な事をしたと……償っても許されはしないだろうと、わかってはいる。
せめてお前だけは自由に、人として、生きてくれ…そう願っても構わないのだろうか。
[少女の答えを知るものは、やはり二人のみ。
機械音も消えた静かなその白い部屋で、老人は娘を亡くしてから初めての涙を流した]
(#12) 2014/03/30(Sun) 00時頃
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