105 CLUB【_Ground】
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[不安が、ないわけじゃない。 このシステムによってつけられた傷は、自分の根源に根ざしている。けれど]
ヤニク、
[名前を呼ばれて、その不安は霧散する。 頬に触れて、口づけを額に]
やっと、会えた。
[無上の喜びとともに、2人を隔てる目隠しを解いた]
(@0) heinrich 2013/12/24(Tue) 02時頃
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[枷は解かれた。 震える瞼のゆっくりと開く様が、コマ送りのように鮮やかに見える]
ヤニク、
[名を呼ぶ声が、重なる。 黒い瞳の中に、自分の姿が映っている。その姿が、揺れて]
(@1) heinrich 2013/12/24(Tue) 03時頃
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うわっ!!
[抱きつかれたはずみでよろけそうになって踏みとどまる。 しっかりと抱きとめて、その体温を感じ取る]
っはは、 ヤニク、あぁ、
[胸に満ちる温かさ。 やっとただの「サミュエル」として、会うことができた歓び]
(@2) heinrich 2013/12/24(Tue) 03時頃
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ありがとう、ヤニク。 俺を、選んでくれて。選んだ俺を、受け入れてくれて。
[抱きしめる腕を緩め、片手でヤニクの頬を拭う。 もっと顔をよく見たいのに、視界がゆらゆらぼやけている]
愛してる。
[涙なんかじゃない。たぶんこれは、春の温かさに触れて零れた雪解け水]
……愛してる。
[溢れる目元に、流れる頬に、そして、その先の唇に、 そっと誓いのキスを落とした]
(@3) heinrich 2013/12/24(Tue) 03時頃
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─教会─
[春のあたたかさが、雪を解かすように。 目隠しを外したヤニクとサムが視線を合わせた時、 照明を絞った狭い部屋に、一瞬春灯が射した気がした。
叩きつける嵐のような、ヤニクの想い>>6を、 サムはなんのためらいもなく受け止める。
まぶしくて、ティーはわずかに目を眇めた。]
(@4) hana 2013/12/24(Tue) 03時半頃
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[こんな道があるなんて知らなかった。
──違う。 研究所員による愛玩動物の買い取りに 重いペナルティと減俸が規則として課せられているのは 買い取りを希望する研究者が後を絶たないからだ。
道はあった。 知っていた。 けれど、どうしてか現実味だけがなかった。 ティーにはずっと、そんな話は都市伝説に近い ありえない話──だと、思い込もうとしていた。
だから、今、あたたかい陽射しに照らし出されて くっきりと浮かび上がった己の影が しあわせそうな二人に嫉妬の眼差しを向けるのも、 自業自得だと、哂う。
甘くて苦い祝福の時を、 ティーは目を逸らさずにずっと見つめていた。]
(@5) hana 2013/12/24(Tue) 03時半頃
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―先週・擦れ違い様に―
は?
[優しく解け消える薄い氷、悲しい未来を鳴く鴉。 視線が交わることはなく。 黒縁のガラス板が反射で部下を映し。 なぜロケットの事を、とめぐらせたのは一瞬。 よく気付く部下のことだ、ゴミ箱を回収する時にでも拾ったのだろう。]
あー……。
[揺れる銀。切り捨てた過去。 上塗りされ、上書きされて、跳ねた兎の面影。 上書きし、上塗りした、人間の声。]
(@6) anbito 2013/12/24(Tue) 06時半頃
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[虎を連れて家にたどり着く。 深夜二時には散々悩みメールを一通送った。 翌朝返る返信の音は、永い愛を歌うジャズ。]
――――――。
[寝ているであろう虎の隣で、朝露に溢す。]
(@7) anbito 2013/12/24(Tue) 06時半頃
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It takes a couple seconds to say Hello, but forever to say “Good-bye”.
[目を閉じるのは、刎ねる刃が落ちる音。]
(@8) anbito 2013/12/24(Tue) 06時半頃
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[結局メールも送れないまま。 男は、そっと目を *閉じた*]
(@9) anbito 2013/12/24(Tue) 06時半頃
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―研究ルーム―
あ゛あ゛――――。
[家が出来たところで、過去を捨て感情を殺したところで男の日常が変わるわけではない。 虎を家に置き去るわけにもいかず、研究ルームにつれて来る毎日。 違うグループの受け入れを済ませ、男は地下四階の一室。 パソコンの前で呻き声を上げることから始まる。]
なんだっけ、きょうパーティー? めんどくせえ。
[向かう気など皆無ということは、いつも通りの小汚い恰好で知れよう。 襟足を掻きながら、黒縁のガラス板に膨大なデータを反射させている。]
(@10) anbito 2013/12/24(Tue) 07時頃
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地下鉄道 フランクは、メモを貼った。
anbito 2013/12/24(Tue) 08時頃
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[上司の顰め顔を部下は見ない。 きっとフーは、あんな顔を見られたくないだろうから。 視界の端に見えたものを、 ティーは見なかったことにした。
変わらぬ想いを誓いながら 変わりゆくのがひとだから 時の流れに抗えなかった男を、ティーは責めない。
(じゃあ、オレがもらうよ)
捨てられたゴミ箱の中の愛(かこ)を、 白衣のポケットに閉じ込めて、 届かぬ言葉を心でそっと呟いた。]
(@11) hana 2013/12/24(Tue) 13時半頃
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―研究ルーム―
[家と同じく契約したアニメチャンネルにかじりついていた虎が、テレビの影響か珈琲を入れるようになった。 初めは粉をこぼしたりフィルターを使わなかったり、ミルの音に驚いていたようだが今は多少ましになったようだ。 とはいえ男に運ばれてくるのは専ら牛乳。 受けとる度に、「Thanks.」と告げる。]
行きたいなら、ティーと行ってこい。
[“お片付け”の最中の虎に黒縁のガラス板を向ける。 忙しいんだとは告げなくともわか―――るだろうかこの虎。]
(@12) anbito 2013/12/24(Tue) 17時半頃
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行きたいなら、まずは“お勉強”だ。
[指をさすのは散乱した本の中に埋まった「しょうがくいちねんせいの○○」シリーズ五教科。 毎日各1ページ以上は必ずやらせる決まりである。]
それができて、間違いが合計5個以下なら一緒に行ってやる。 それ以上ならティーと行け。
[出来まい、と意地悪な顔を向けた。 一緒に行く項目をつける辺り、だいぶ甘くなったものだが。]
(@13) anbito 2013/12/24(Tue) 17時半頃
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―烏の歌う未来―
[それは何度目のクリスマスかわからない。 毎年恒例となったクリスマスツリーの飾りつけ。 一番初めはその反射する光に虎も大興奮だっただろうが、“今”はどうだろう。 部屋に大きなツリーを飾りつけて、二人で見上げた。]
――――――。
[咥えた煙草に白煙を上らせながら、瞳が虎の横顔を映した。 長い中、“人間”は本当に少しずつ変化していく。 永遠なんて有り得ない、それは悲しくも美しいエゴイズム(プログラム)。]
(@14) anbito 2013/12/24(Tue) 18時頃
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[太陽に、溶けない雪はない。]
ホレス、おいで。
[男の瞳は偶然、濃青と合い。 金褐色を眺めるのは、必然となり。 その姿を目にするのは、毎日に変わり。 世話の度に柔らかな傷口に塗り込まれる“大好き”。 毒のように、或いは薬のように、苦く、甘く。]
(@15) anbito 2013/12/24(Tue) 18時頃
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[初めて家に来たときのことを、この虎は覚えているだろうか。 フカフカだとはしゃぎ回ったベッドに、その体を横たわらせ。 脱ぐことのなかった衣服に手をかける。 胸元には爪痕、そのさらに奥にある傷が消えることはないけれど。]
してくれるか? “いつも”みたいに。
[愛で火を燈して――――――]
(@16) anbito 2013/12/24(Tue) 18時頃
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─X'masパーティー会場─
[天井から垂れ下がる瀟洒なシャンデリアが 灯された蝋燭の光を反射して 会場をキラキラと幻想的に輝かせている。 フロア全体の照明はしぼられていて、 間接照明の青い光と、揺れる光が生みだす影で 熱帯魚の泳ぐ水槽の底のような情景を作り出していた。
広すぎず狭すぎず、 招待した客をちょうどよく収納出来る広さの会場の奥で ミッドナイトブルーの燕尾服を着たティーは にこやかに、来場したゲストに笑みを向けていた。
口を開かなければ一流。 と、昔の研究仲間に揶揄された営業スマイルの隣に、 さて、大柄な虎の仔の姿はあったろうか──?]
(@17) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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─遡って、教会>>19>>20─
[しあわせそうに耳をぴんと立たせて ヤニクが振り返ったとき、 ティーはしっかりと顔を上げ眩しげに二人を見つめていた。
ヤニクの言葉を聞くと、 裸のアイスブルーが解けるように笑う。
サムに視線でことわりを入れ、 手を伸ばしてヤニクの両耳の間にぽふんと乗せた。]
ヤニクが、自分をわるいこって思い込んでるから オレはそれを無理に否定しなかったけど、 オレにとって、それからサムにとっても、 ヤニクはわるいこじゃなかったよ。
わるいこでもサムは全然気にしないだろうしねぇ?
[ちらりとサムを見て、口角を上げる。]
(@18) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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[耳の間に置いた手を撫でるように動かして]
服、気に入ってくれたらうれしい。
オレのしあわせは、ねぇ。
[んー、とすこし考えて、 もう一度、しあわせそうなサムの表情を見て、 ふわりと笑みを深くした。]
きみたちに、 しあわせにしてもらえる飼い主がいっぱい増えること、 ──かなぁ?
[さみしがりの客たちは、皆姿容の違うティーなのだ。 だからティーは研究を続ける。
これからも、欠けたパズルを埋めに来た人間に、 ぴったりと嵌るピースが見つかるように**]
(@19) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時頃
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―教会―>>7>>8>>9
[重ねられる「ありがとう」。 まっすぐな言葉。てらいなく、温かく]
……っ、
[愛している。 その言葉に、胸を掴まれたように苦しくなる。 溢れて止まらない想いに溺れてしまいそうで]
ヤニク、
[抱きしめ合い、口づけを交わし、その存在を確かめあう。互いを見つめ、笑み交わしたところで、ふいに、もうひとりの存在が視界に入った]
(@20) heinrich 2013/12/24(Tue) 20時頃
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[その時の自分の表情を形容するなら、「あ、やべっ」だろう。顔が本当に火を噴きそうだ。 我を忘れた愛の言葉も口づけも、涙でぶさいくになった顔まで一部始終]
……〜〜〜っ
[素直な感謝の言葉をティーに送るヤニク。その姿が眩しい。 自分は穴掘って埋まりたい。逃げたい。
わるい子でも気にしないだろう。そう言ってこちらに視線を向けるティーの笑みに、思わず手で顔を覆う。 抵抗などできるはずもない。無条件降伏である。
……でも。よく考えればこの同僚には、 情けない所も恥ずかしい所も、既にいろいろ見られているわけで]
ありがとうございます……。
[ヤニクの声に続いて、顔覆う手の隙間からもごもごと、せいいっぱいの礼の言葉を**]
(@21) heinrich 2013/12/24(Tue) 20時頃
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ティソは、最悪の認識が広まって行くのを絶望的な気持ちで眺めた。
hana 2013/12/24(Tue) 20時頃
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―その後の―
[ちなみに断っておくが、ヤニク購入のために借金なんてしていない。富裕層の客ほどではないにしても、貯金はかなりある方だ。 ただひとり寝に帰るだけの家に手間暇かける価値が見出せなかっただけで]
ちゃんと引越しも考えてるから、あんまり驚かんでくれよ。
[アパートの階段を上がりながら、言い訳のようにヤニクに言う。 自分のために金を使うのは下手だが、2人のためなら、また話は違ってくると思う。ひとつひとつ、一緒に選んでいけたらいい]
ただいまー
[何日ぶりかに帰る小さな我が家。 電気をつけて、待つ人のいない部屋にそれを言うのはいつもの癖。そして後ろを振り返り、]
えー…、ようこそ? んで、おかえり?
[多少の気恥ずかしさを誤魔化すように、意味もなく語尾が上がった]
(@22) heinrich 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[飼い主と愛玩動物が目を合わせる瞬間というものに、 今回初めて立ち会った。
気づいたことがある。
飼い主と目を合わせた瞬間から愛(プログラム)が 走り出すのは愛玩動物の方であるはずなのに、 どうしてか、飼い主の方も、 それまでに見せたことのなかったような反応を見せるのだ。
まるで飼い主の方も、 新たな感情を発見したように──。]
(@23) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[テッドの時も、シーシャの時も、 直接顔を見ることはなかったけれど、 気配と雰囲気がそれを伝えて来た。
そして今、ヤニクと目を合わせたサムは 今まで研究室で共に過ごして来たどの瞬間よりも しあわせそうな顔をして、あまつさえ涙さえ流している。
定められたプログラムなどないはずの人間に これだけの変化を及ぼすこれは、まるで──。]
(@24) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[フーが聞けば、ケッとか言いそうな 気障なセリフが思い浮かんで、 ティーはちょっとだけ素に戻る。
>>@21顔を上げられないままくぐもった声で言われた 精一杯の礼を聞いて、 ティーはこころから嬉しそうに笑った。**]
(@25) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
ティソは、テッドをハリセンで殴った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
ティソは、チアキと砂になって混ざり合うってエロいね( 人◜◡◝)と思いつつ夜空にダイヴ。
hana 2013/12/24(Tue) 21時半頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 23時頃
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─研究室>>@12>>55>>56─
ちょっとー、自分ちの子くらい 自分で連れてってよねえ。
[フーから投げられたバトンを叩き落としながら ティーはティーでノートパソコンのモニターに向かい うーんと何か唸っている。 新しい愛玩動物の企画書を書いているのだが なかなかまとまらないらしい。
タイトル部には妖怪プロジェクト──と書かれている。]
(@26) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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んんん……まず河童をどう作るか、だよね……。 ハシビロコウの嘴と、ゾウガメの甲羅と、 ……ベースは猿……で、いいかなあ……。
[うーんうーんと唸りながら、棚から資料を手繰る。 近くで同じようにうーだのあーだの唸っていたHに たかしくんについて質問されると]
──…? はぁ? たかしくん? 誰?
……あー。 えーとねぇ、フーのおとうさんのおにいさんの いとこの友達……かな。 そー。 はいはいそー。 たかしくんはがんばりやさんなのー。
[やばいうるさい。 パーティに連れて行ったら絶対仕事にならない。]
(@27) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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…………よし、H。 オレがべんきょう教えてあげるから、 ぜっっったいに、まんてん取ろう。
[ぱたん、と資料を閉じると、 決意に瞳をたぎらせてこわいくらいの笑顔を浮かべた。*]
(@28) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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[>>57 猛獣型を飼うには充分と言い難い広さ。寮とは比べるべくもない。全ての部屋が寮の広間に収まってしまうくらいで。 振り返り恐る恐る反応を窺うと、その瞳と尾に表れる大きな感情に目を見開いて]
おわっ
[抱きつかれて、またよろけそうになりつつ抱きとめる。安堵と共に湧き上がる感情。抱きとめたままポンポンと背をたたく]
もちろんだよ。今日からここは、お前と俺の家なんだから。
[誰かにおかえりを言ってもらえることが、こんなに幸せなことだとは。しみじみと噛み締めつつ、思わずくちびるにバードキス]
……えーと、ただいまとおかえりのキス。
[余計なことを教えただろうか。そんな風に思いつつも、おやすみとおはようといってきますのキスもそれぞれ教えてしまうのだろう]
(@29) heinrich 2013/12/25(Wed) 00時半頃
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[>>78 抱きしめ合って、ヤニクからのおかえりのキス。ただいまのキス。 口付けを重ねるごとに体温が上がっていく。色を深めた目元に小さく唾を呑む]
ヤニク……
あー、ダメだ、
[抱きしめたまま、項垂れるように首元に顔をうずめる]
ムラムラしてきた……
[ぴったりと寄せた体。その変化は如実に伝わってるだろう。若さ故とはいえ、ムードも何もあったものではない]
(@30) heinrich 2013/12/25(Wed) 01時半頃
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サミュエルは、ちあきおやすみー
heinrich 2013/12/25(Wed) 01時半頃
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もうちょっとこう、さ。 ムードとかロマンとか考えてたわけよ俺も。これでも。
[>>83 あの時と同じ輝きでこちらを見つめくる瞳。 その輝きを布で覆う必要はない。玩具の延長の存在として世話をする研究所員の立場はこの場所には必要ない]
ヤニクにとって、大事な初めてなわけで……
[ごちゃごちゃ言ってしまうのは、正直すぎる自分の体への自己嫌悪。 けれど布越しに擦り付けられる摩擦と、耳元で上がる声に余計な言葉は吹っ飛んで]
……っ、
[ヤニクの背を近くの壁に押し付けて、噛み付くように口づける。舌を絡め、唾液を啜り、獣じみた激しさで。 押し付け合う腰はさっきより硬く勃ち上がり、服を苦しげに押し上げる]
(@31) heinrich 2013/12/25(Wed) 02時頃
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[>>92 酸素を求めて喘ぐ吐息すら興奮を煽りたてる。 ヤニクが足を広げると密着が深くなって、互いの形をよりはっきりと感じられる]
ん……、
[服を脱がせようとヤニクの手が伸びれば、自分もヤニクの下衣を降ろし、シャツの前をはだけさせる]
ぁ っ 、それ、ヤバい
[自在に動く尾に巻きつかれて扱かれるのは、手や口とも違う力具合で、意識の逃し所がわからない。ヤニクの体を抱えたまま、ずるずるとその場に座り込む]
すぐ イキそ……っ
[体の奥から快楽が弾けて腰が震える。互いの弱い場所を擦りつけ合う行為。ヤニクの甘く荒い吐息が愛しくて、肩口に淡く噛みついた]
(@32) heinrich 2013/12/25(Wed) 09時半頃
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ティソは、フーとペットたちを抱きしめながら、ちょっとお風呂**
hana 2013/12/25(Wed) 20時半頃
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―アパートにて―>>103>>104
……っ、あ
[肌を辿る舌の感触。ぞくぞくと快感が背を走る。 細胞のひとつひとつを書きかえられていくような感覚。 もっと強く、もっと深く、混ざり合ってしまえたら]
は、 んぅっ、 ヤニク、 ヤニク……っ
[絡まる尾ごと2人の熱を手に包む。2人分の雫が粘ついた音を立て、濡れた尾の摩擦がより強い刺激になる]
ん、 ふぅ……っ!
[達する瞬間、淡く立てていた歯が深く沈んだ。 一瞬、白く摩耗する意識。荒い息をつきながら、甘く妖しげな音楽のようにヤニクの声を聞く]
(@33) heinrich 2013/12/25(Wed) 23時頃
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あぁ、
[熱い眼差しに囚われる。 薄い布一枚。脆くて厚い、決して越えられなかった境目。 どれほどその向こうにある眼差しを思ったことだろう]
綺麗だ……。艶めいて、輝いて、
[濡れた宝石のような瞳。高い声や腰の揺らめきに誘われて、一度果てたものが再び熱を取り戻す。 反らされた喉を舐め、顎先に口づけて]
ずっと想像してた。目隠しの向こう側。 取ってしまいたくて、できなくて、ずっと苦しかった。
[目元に浮かんだ涙を唇で掬い取り。自慰を続けさせたまま、片足の膝裏を支え、奥の窄まりまでを晒させる]
でもどんな想像より、今が一番綺麗だ。
[熱にうかされたように囁く言葉。濡れた熱の先端を、窄まりに擦りつける]
(@34) heinrich 2013/12/25(Wed) 23時頃
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─X'masパーティー前 研究室─
サーム、 それじゃあオレそろそろ行くねぇ。
帰るとき、プリンターとエアコンの電源切るのと、 研究室の鍵かけるのだけ忘れないでぇ。
[販売に携わった研究所員は 基本的には参加が義務付けられているXmasパーティ。 しかしヤニクのために参加を断ったサムに 話を聞いた当日は冷えた眼差しを送ったティーだったが それ以降、一言も文句などは言わなかった。
もしかしたら、UGグループ担当は 自分ひとりになるかもしれない、という当日。 客より先に会場へ到着するため 常より早く研究室を出るティーは、 まだ仕事中のサムにそう声を掛けた。]
(@35) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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……んー?
[サムは申し訳なさそうにしていただろうか?]
いいよ、はじめて二人で過ごすクリスマスでしょ。 残業とかいいから、ケーキでも買って帰ってやりなよ。
[黒いストールを巻きながら、抽斗を開ける。]
それとこれ、オレから二人にプレゼント。
[取り出した小さめの紙袋を、サムへ差し出した。 受け取ろうと伸びたサムの手を、ティーの手が掴む。
ぐ、と引き]
二人でいー夢、見なね。
[にや、と笑いながら、 サムの下唇の端へ、ちゅっと音をたててくちづけた。]
(@36) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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[赤いふわふわファーのイヤーマフと、 揃いの赤色のストールが入った紙袋をサムの手に握らせ ひらひらと手を振って研究室を出る。
扉を閉める間際、 振り返って指二本を唇にあて、 くすくす笑顔の投げキッス。]
Merry Christmas♪ **
(@37) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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─回想 寮での日常─
[その日は、ティーがチアキの世話を担当する日だった。
ちいさな栗鼠の仔は 硬い胡桃の殻を割るように、 硝子で鎧った内側に簡単に入り込んでしまうから ティーはとても慎重に、 幾重にも心構えをしてから部屋の戸を叩いた。]
(@38) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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[髪を撫でて、その日頑張ったことを褒めてやりながら すこしずつ感じるところへ手を伸ばし、 溜まった熱を発散させる。 多分、いつも通り、他の子にするのと同じように、 その日も滞り無く、“仕事”は終わったはずだった。
けれど、どうしてか──不安のせいか、 立ち去ろうとするティーを見上げる目がとても寂しそうで、 心細そうにしているのをそのままにもしておけなくて、 腰に抱きつくようにして 毛布にくるまる小さな身体を撫でて、眠るまで座っていた。
そのうち、チアキは安心したのか すうすうと寝息を立て始めたけれど、 ティー自身が、すぐには離れがたく、 眠る横顔を見つめながら、ちいさく歌を口ずさんだ。]
(@39) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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──Somewhere over the rainbow ──Way up high ──Theres a land I heard of ──Once in a lullaby
[かすかな声、やわらかな旋律は、 チアキがいつか口ずさんでいた音色に歌詞を乗せて。]
──Where troubles melt like lemon drops ──Away above the chimney tops ──That's where you'll find me
[詩に歌われるとおり、 悩みごとがレモンドロップのように 甘く解けてなくなる場所へ──]
(@40) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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──Somewhere over the rainbow ──Skies are blue ──And the dreams that you dare to dream ──Really do come true
[いつか行けるよと語りかけるように、 歌詞のおわりを、希望で結んだ。]
──────…… いけるよ、チアキ……。
[あの虹の向こうへ──。
余韻にか、しんと静まり返ったように思える部屋で 細い指が、茶色の髪をくしゃりと混ぜた。**]
(@41) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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―アパートにて― >>122>>124>>125
[ヤニクの肩口についた噛み痕。鬱血が残るかもしれないその痕を指先でなぞる。
『商品』であるうちは、痕跡を残すことなど許されない。想い交わすまでは、唇重ねることも考えられなかった。 独占欲は満たされるほどに新たに湧いて、もっともっとと欲深になる]
ヤニクが俺を見て、感じてくれるだけで、俺までぞくぞくする。
[耳をくすぐる甘い吐息。切ない嬌声。 ただの教育や世話の領分を越えた行為。 快楽そのものよりも相手を求め、相手を求めるからこそより増す快楽]
(@42) heinrich 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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ヤニクの目も、声も、指も、舌も、 俺にとっては甘いクスリみたいだ。 気持ちよすぎて、くらくらする。
[羞恥に染まる表情と声に、思わず口の端が上がる。 優しくしたい。甘やかしたい。包んで慈しみたいのに。 泣かせたい。暴きたい。縋らせて閉じ込めたいと、 そんな気持ちも湧きあがる]
ダメでも、 見たい
[震える其処に先端を押し当てると、誘い込むようなわななきを感じる]
恥ずかしい所も、恥じらう顔も、 全部、ぜんぶ俺だけのもの。
[愛しい人へ向かう凶暴な気持ち。 自分の身に流れる呪いのような血潮]
(@43) heinrich 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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……っ ヤニク、
[首に縋る腕に、抱き寄せられて。 その温度に、胸が苦しくなる。
いとしい、いとしい、ひとつきりの宝物]
ヤニク……、
[自分の腕もヤニクの腰に回し、強く抱きしめ会う。 細身の体を支えながら、猛り濡れそぼつ先端をゆっくりと埋め込んでいく]
(@44) heinrich 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 03時頃
ティソは、もんでもらった、ら らが抜けた
hana 2013/12/26(Thu) 12時頃
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─一年前─
[それは、ティーがまだ、 研究開発を専門に行うチームの所属だった頃。 半年後には、見識を広め新たな経験を積むために 販売も行うチームへの移動が既に決まっていた。
工場を訪れたのは、そんな折。 冬に生まれたばかりの愛玩動物の 育成環境のチェックがその日の目的だったけれど、 中の一体──齧歯類の子供に映画を見せていると聞いて、 興味を惹かれて直接個室に見学に赴いた。
工場の職員の話では、学習熱心な個体で、 すでに言葉の意味を理解しはじめていると言う。]
(@45) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[マジックミラーを覗くと 工場の小さな個室の壁に埋め込まれた画面に 顔をぴったりとくっつけるようにして 鼻をふすふすと動かす栗鼠の子供がいた。
子供と言っても、培養液の中で 人間の青年と同じくらいにまでは育った身体。 外見と行動のギャップは、他の個体でも見ているが 何度見てもティーの研究心をそそる。
画面の中を動いているのはまだ無垢な少女だ。 少女は藁山に寄りかかって何か歌っている。]
────。
[部屋へ声を送るマイクに、ティーの手が伸びる。]
(@46) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
|
|
[生まれたばかりの個体に、歌はどんな影響を与えるか。 研究者らしい好奇心から、ティーはマイクに唇を寄せた。
画面の中の少女と重ねながらも、わずかに変えた音程で、 虹の向こうへ思いを馳せる歌を口ずさむ。]
──If happy little bluebirds fly ──Beyond the rainbow ──why oh why can’t I?
[少女が歌うそのままに、 飛び立てぬ己の身をもどかしく歌うしめくくり。
しばらくそうしてゆれる大きな尻尾を眺めていたけれど 職員に呼ばれれば、意識は本来の職務へと戻り、 未練もなくその場を立ち去った。]
(@47) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[(グループ未定)44122と刻印された部屋の子を 後に自ら販売を手がけることになると、まだ知らぬ頃の話。
ティーも忘れていた研究の合間のひとときに 歌った声がその子の記憶に残っているとは、思いもしない**]
(@48) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[羞恥に震えながらも頷くその頬の色。耳元に囁かれる声に胸が早鐘を打つ]
あぁ、ヤニク、
[拓かれることに慣れた体。けれどその先を知らぬ体。 もっと丁寧に手順を踏んでやりたいのに、吸いついてうねる中に招かれて。もっと深く体を引き寄せ、さらに奥へと熱を沈めていく]
入ってるよ、俺のが、ヤニクの深いとこまで。
[乱れる姿を何度となく見ていても。指や玩具で何度快楽を与えていても。今のこの交わりは特別で]
中、熱い……、
[根元まで埋め込んで、しばし動かずに抱きしめる。熱い内壁にきつく包まれて、自分の熱が奥で脈打つ。 ひとつに混ざり合うような深い交わり。快楽以上のもので満たされる]
(@49) heinrich 2013/12/26(Thu) 14時頃
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[熱に浮かされた笑みを、眼差しを、まっすぐに注いで。 ゆるゆると体を揺すり、中を擦り上げる。 いいところ、は、全部知っている。初めはゆっくりと、次第に溺れるように深く。
相手の存在の全てを貪って、自分の存在を刻みつけるように]
(@50) heinrich 2013/12/26(Thu) 14時頃
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う る せ え よ 。
─ 研究室 ─
[至近距離の虎の声には問答無用でざっくりと切り捨てた。 吐きかける煙草の煙もプレゼントする辺りは広義での“愛情”である。]
おう、やれるもんならやってみろ?
[ビッと突きつける5本指。 鉛筆も握り混むような持ち方で、男は薄目でそれを眺めた。]
(@51) anbito 2013/12/26(Thu) 18時頃
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[部下に向けた質問は問題に対する疑問ではなく。]
――――――。
[面白いなと思わざるを得ない、問い。 確かにそう考えれば、たかしくんはリンゴやミカンを持ってアサガオを育てながら電車で移動するし もう少し先になると平気で別の言語を話し出したり、現代社会についてディスカッションを始める。 できたヤツだ。]
はいはい、採点ね。
[32分の格闘の末、出来上がったページを採点していく。 赤いペンが跳ねた回数は――――7回。]
(@52) anbito 2013/12/26(Thu) 18時頃
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ざーんねん。 いやあ、俺だってパーティー行きたかったんだけどねぇ? いやぁ、実に、残念だ。
[この男に慈悲などあるものか。 実に愉快そうに意地の悪い笑みを浮かべて、虎の頭を撫で回した。]
てわけなんで、ティーよろしく?
[それからまた、訳のわからない文字や式の並ぶパソコンの画面を 黒縁のガラス板に映しこんだ。]
(@53) anbito 2013/12/26(Thu) 18時頃
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[隙間を埋めたがるように抱き寄せれば、引き攣るように震える脚の強張りまで感じ取れる。感じているだろう痛みを想えば胸が苦しい、けど]
ん、 ごめん、 止められない
[求めることを。自分でも止めることができない。 せめてと互いの体が馴染むのを待つ間さえ、絡みつく中の熱さに、衝動を堪えるのが精一杯で]
(@54) heinrich 2013/12/26(Thu) 19時頃
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んっ は…… ヤニク……っ
[声に煽られ、姿に誘われ、求める動きは激しさを増す。もっと感じさせたい。もっと乱れさせたい。 この体を自分で満たして、溶け合って、もっと]
ヤニク、 ヤニク、 ぁっ 、くぅ……っ!
[体を揺すり、奥まで突き上げて。 溺れそうな快楽の奔流の中で、ただひとつの寄る辺のように眼差しを絡め、名前を呼ぶ。
ぐっと抱き寄せて息を詰めると同時、長く、奥へと精を放った。 上がった息を整える間もないまま、貪るように口づけを交わす。ねだるように揺れる腰に、中の熱は萎えきることなく、次第に固さを取り戻す。体を揺する度、接合部から粘ついた水音が立った]
(@55) heinrich 2013/12/26(Thu) 19時頃
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ヤニク……、
[名を読んで、もう一度小さく口づけた後、自分の首に絡む両腕を確かめるように軽く叩く。 しっかりと腰を抱えると、壁にもたれつつゆっくりと立ち上がって]
あー、 やっぱキツいか。
[体勢整えるように体を揺すり抱え直す。 細身とはいえ背はさほど変わらない。数メートルの距離とはいえ一歩ずつにじるようにして、抱きかかえたまま寝台へ運ぶ]
(@56) heinrich 2013/12/26(Thu) 19時頃
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[寝台へとヤニクの体を横たえる。手を伸ばし頬を撫で、首筋から鎖骨へと]
熱い……、どこもかしこも、全部。
[指に触れる肌も、まだ収縮している中も。そして自分も。 背中の爪痕が心地よい熱を持って疼く。愛玩動物として「こうあるべき」の意識が強かった頃のヤニクなら、きっと見せなかった行為]
もう、そのままのヤニクでいいもんな。
[自分の残した歯型に触れる。それは奇しくもヤニクの残した噛み痕と同じ位置]
こうあるべき、じゃなくて。 そのままのヤニクが、俺の一番大事なヤニクだ。
[目を細めて微笑んで。 そしてゆるゆると腰を揺らす。動きと反応のひとつひとつ味わうように、ゆっくりと引き出してはじわりと奥へ押し込んでいく]
(@57) heinrich 2013/12/26(Thu) 20時半頃
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─問題集なう─
[たかしくんの素性に始まり、
・りんごを一人で何個も買おうとする理由 ・たかしくんにお金を渡したのは誰か ・一人で買い物は危ないんだぞ ・たかしくんの年齢 ・たかしくんの身長 ・たかしくんの好きなお菓子 ・たかしくんはクリスマスパーティに来ないのか
etcetc... 永遠に尽きない好奇心の産物にいちいち説明をつけていたら いつの間にか内容よりそっちがメインになっていた。
……終わった。
ティーは天井を仰いだ。]
(@58) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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…────、
[>>@53妙に嬉しそうに 意地の悪い笑みを浮かべるフーの横顔を見て ティーは天井を仰いだまま考える。
ぽむ。 ティーは手を叩く。]
あ、そうだ。 忘れてた。 オレねぇ、ダンス始まったら 司会交代することになってるからぁ。 面倒見れるの、それまでねぇ。
[声を買われたのか、 本部に言い渡された仕事は司会の交代要員。
ダンスはパーティの中程から始まる。 それまでは時間をやるからあとは自分でなんとかしろと 画面に向かう上司へ、にこにこと手を振った。]
(@59) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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─Xmasパーティ会場─
[クロークにコートとストールを預け ミッドナイトブルーの燕尾服で 会場の端に立つティーの横には 見栄えのする体躯を黒のスーツに包んだ ホレーショーの姿があった──かもしれない。
電車の中で、必死に教えこんだ
・料理は一皿に三品以上乗せないこと ・キョロキョロしすぎないこと ・客をじろじろみすぎないこと ・勝手にティーの側を離れないこと ・出来たらじっとしていること ・酒はぜっっったいに飲まないこと
さて、いくつ守れるだろうか──?]
(@60) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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ティソは、ミナカタを風呂からぺしぺしした。
hana 2013/12/27(Fri) 00時半頃
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─Xmasパーティ会場>>108─
[その二人を見た瞬間、誰かわかった。 流れる滝のような銀灰の髪、隣にたつのは白い白い肌。
けれど、飾り毛のついた猫の耳が生えていたのは──]
…──おひさしぶり、サー。
[眼鏡の奥のアイスブルーが一瞬まるくなる。 けれど、すぐに趣向を理解し、くすくすと目を細めた。]
面白いことをするねぇ。
[懐中時計のチェーンを左手指に絡め、首を傾げる。 するりと鎖を解いた指が向かう先は──]
(@61) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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きみの猫、なでてもいいかな? サー──クロイツ?
[銀灰の耳の、長身の猫。 許可を得るように赤い目を見た後、 傷付いた喉に指先は向かった。
子猫に触れえたか、 それとも、猫を守る騎士(ナイト)に阻まれたか。 ともあれ、ティーは懐から一通の手紙を抜き出した。]
……これ、ヤニクからシーシャにって。 あとで読んでやって。
[飼い主(シーシャ)へとそれ>>-1919を手渡して、 にこり、と笑った。]
それじゃ、二人とも、楽しんで。
(@62) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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──サー。
[背を向けようとする二人──猫の方へ、 やわらかい声が掛かる。]
ねえ、ひとつだけ聞いてもいい? ……まあ、見ればわかるけど。
それでも、聞きたいんだ。
(@63) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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─会場までの長い道のり─
[ぶすくれた顔のおおきな子供の手を引いて、 地下鉄へと続く階段を下る。 街を歩くのも興味津々で、寄り道を止めるは一苦労だった。
地下鉄構内へ来るともう、お祭りかという騒ぎ。]
におい? ……んー、オレにはいつものにおいだけど……?
[人のにおい。食べ物のにおい。 地下を流れる湿った空気のにおい。 酔っぱらいが戻したゲロのにおい。
様々なにおいで溢れているだろうけれど、 あいにく人間のティーにはそこまで感じ取れない。 首を傾げて、面白そうにHの反応を見ながら、 耳がぴるぴる動いた時だけは慌てて注意した。]
(@64) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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[しかし、地下鉄に乗り込んだ途端、 彫像のように黙りこんで硬直してしまったH。 注意事項を伝えてはみるものの、上の空、といった様子。
かたことのような返事を短く返すだけのHに ちゃんと伝わったか心配しつつも、 おかしくてくすくすと笑ってしまった。]
H、こっち。
[生地が伸びそうなくらいの力で袖を引っ張っていた手を ティーの細い指が握る。 大丈夫だよと言い聞かすように、 地下鉄が止まるまで手を握っていた。*]
(@65) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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─Xmas Party─
[Hはまだ側でおとなしくしているだろうか? Hへは、研究室を出てすぐに ヤニクからだという手紙>>-1921は渡してある。
サムから受け取った手紙はもう四通。 一通は自分に宛ててだったので、 荷物と一緒にクロークに預けてある。
テッドとイアンには、それは渡せただろうか。 もう一通は────]
(@66) hana 2013/12/27(Fri) 03時半頃
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────……。
[懐の、封筒の縁を指先がなぞる。
(チアキ)
──唇が、かたちだけ、その名をなぞる。
場内は、愛で結ばれたカップルたちで溢れている。 さんざめく熱帯魚のように 青い水の底で、寄り添い合ってゆれる恋人たち。
この中のどこかにあの子がいる。 そう思うと──隣ではしゃぐ声>>216さえ、どこか遠く。]
食べるのは乾杯のあとね。 あれはシャンデリア。 んー、おおきいのもあるねぇ。
[笑顔ばかりは隙のないまま、視線は水底をさまよった。]
(@67) hana 2013/12/27(Fri) 03時半頃
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[その子が会場に入って来た瞬間、 さまようアイスブルーは、凍ったように時を止めた。
惹きつけられる色彩。 はしゃぐ声。
どれも、痛いくらいの思い入れがあって、 一日も、忘れられなかった。 忘れたいとも思わなかったけれど。]
──── 、
[もう一度、舌が音にならない名の輪郭だけをなぞる。
水底にゆらめく太陽の花。 寄り添い合う、二輪の向日葵。]
(@68) hana 2013/12/27(Fri) 04時頃
|
|
[細い指が、すがるようにポケットの中の銀に触れた。
ロケットの中には、 まるく切り取られた白い画用紙が嵌っている。 ただスケッチブックから切り離しただけの 何も描かれていないそれは、 ティーにとっては“約束”の切れ端。
果たせるだろうか──? 叶えられる、だろうか。
────銀のロケットに指を絡め、 ティーはそっと、深呼吸をした。**]
(@69) hana 2013/12/27(Fri) 04時頃
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―アパートで―>>182
[吐息の熱さ。見上げくる瞳の色。 己の全てを互いに委ね合うように言葉を重ねる]
ん……、ここに、いるよ。 ずっと、ヤニクの傍に。
[名を呼ばれる度に熱は高まる。 身を捩るヤニクを宥めるように体を伏せ、胸元にきつく吸いついて紅い花を散らして]
こうやってずっと、ひとつになっていられたらいいのに。
[耳をヤニクの左胸に当て、心臓の鼓動を聞く。 あの日手を重ねて確かめた鼓動。ここに生きている証。 視線を上げてヤニクに微笑みかける。
ずっとこうしていたい気持ちと、それでもその先を求める気持ちと。 両方を持ち合わせたまま、ヤニクの熱に指を絡め、抜差しに合わせてゆるゆると扱く。 次第に深く、強く、込み上げてくる波に合わせて、交わりは激しさを増していく]
(@70) heinrich 2013/12/27(Fri) 10時頃
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―研究ルーム―
[たかしくんは友達じゃありません。 あと、パーティーにもたぶん来ません。
――という言葉を飲んだのは誉めてもらいたいところ。 たった七つの間違いで済んだことも奇跡的ではあったし、頑張っていたのもわかる。 あとはパーティー会場で散々暴れまわるだろうこの巨体を線の細い部下に任せるのも気が引け――る訳でもないが。]
うるせぇ、誰のせいで忙しいと思ってんだ誰のせいで。 ツチノコプロジェクトなんつうもんを安易に出した誰かさんのせいじゃねぇのか、ああ?
[よもやそのノートパソコンの中に次の悪夢が企画されていようとは思うまい。]
(@71) anbito 2013/12/27(Fri) 10時半頃
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ダンスだろうがなんだろうが、行かねぇよ。
[人間嫌いが何故人間だらけのパーティーに行かねばならん、とでも言いたげに視線を向ける。 薄氷と目が合えば、その後の行動こそ分かられてしまうだろう。 出来た部下なのか、分かりやすい上司なのか。
出ていった部下たちから間を開けること4時間。 男は白衣を脱ぎ、一度シャワーを浴びてからコートを羽織って町へと抜ける。 まず立ち寄るのはスーツを見繕いに。 ロゴや名前で誰もが理解するブランド店の中に、紛れもない場違いが一人。 店員の睨むような蔑むような視線を意ともせず、適当に目についたショーウィンドーのスーツを指差す。]
あれ一式、寒ぃしコートつけろ。
[横柄な態度に丸くなった店員の目を、更に点へと変えたのは 男が手にする黒壇の四角形であった。]
(@72) anbito 2013/12/27(Fri) 10時半頃
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[それから会場までに二つの店に足を向けた。 黒の四角で買い物を済ませ、漸く地下鉄に乗り込む。 耳を差すような音の群れ、音のない研究所や店に流れるジャズとは大違いだ。]
――――――。
[会うだろうか。 会うことを期待でもしているのだろうか。 奥歯で感情を噛み砕いて、飲み干した。 二度と内から、溢れだしてしまわぬように。]
(@73) anbito 2013/12/27(Fri) 10時半頃
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―パーティー会場―
[シャンデリアが描き出す幻想の水底。 しぼられた仄暗い薄闇、チカチカと光。 足音がひとつ紛れ込んだのはいつ頃か。 視線を気にすることもなく。]
――――――。
[濡れた烏羽色に身を包み、深い藤のネクタイ。 先の尖った靴は固い音をたて。 肩に乗せるように乱雑に手にしているのは、赤い薔薇。 ふたつ、ひとつ、花弁を落とし。 一輪だけ、自分の胸元に差した。]
交代。
[部下のそばにいるだろう虎へ、花束を渡して。]
(@74) anbito 2013/12/27(Fri) 10時半頃
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―アパートの日常―
悪い、着替えないからとりあえずこれで。
[シャワーの後、服の用意もなくその場しのぎに着古しのTシャツをヤニクに渡した。ややヨレ気味なそれを、何故かヤニクはいたく気に入ったらしくて。 これもひとつの縄張り意識なのだろうか、とか、狭いベッドでヤニクを抱えてうとうとしながら思ったり。
その分、翌朝仕事に出かける時のヤニクの様子には胸が痛んだ。 連れていければいいのだが、研究ルームの配線を掘り返したくなる本能があるうちはそうもいかない。 今にも泣きそうな表情に後ろ髪引かれて、家を出るのが27分遅くなった。]
大丈夫。ちゃんと帰ってくるおまじない。
[宥めるためにそう言って、いってきますのキスをしたら、昨夜教えた「ただいまのキス」と合わせてやっぱりそれも習慣になった]
(@75) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時頃
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|
[それまでは仕事が長引けば帰宅が面倒で職場に泊まり込むこともあった。今となっては仕事をできるだけ早く片づけて直帰の日々。 帰宅すればヤニクが笑顔とキスで出迎えてくれて、その日一日の頑張ったことを報告してくれる。 あまり愛着もなかったアパートが、本当の意味で自分の「家」になった]
上手に書けるようになったなぁ。
[愛の言葉で埋め尽くされた練習用紙。最初に見せられた時は思わず顔を覆って蹲った。どうして蹲るのか説明できなくて、抱きしめて雪崩れこんでしまったのもいい思い出ということにする。 もらった作品はひとつひとつ丁寧にファイルに綴じて、これじゃ本当に親みたいだなと自分に笑う]
(@76) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時頃
|
|
[勉強熱心なヤニクは次々に知識の幅を広げていく。 社会勉強の一環になるかと一緒にテレビも見るようになって。わからない言葉が出てきた時のために、辞書の引き方も教えて]
クリスマス、か。
[その日を間近に控えたある夜に。ヤニクに言われて目を瞬く。そういった行事には幼い頃から縁遠く、どこか違う世界のイベントのように思っていたけれど]
そう言われると、素敵な日だな。 ヤニクが生れたことに感謝して、ヤニクと一緒に過ごす。
[情報元がテレビなせいかごった煮になったヤニクの「クリスマス」は、それでも本質に近い気がした。 プレゼントを抱えて両親とはしゃぐ子どもとか、ごちそうを囲む団欒とか、自分にないものを見せつけられるようで好きになれなかった日も。今はすっかり、楽しみな日になっている]
(@77) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時頃
|
|
―パーティーのこと―
[さて、愛玩動物とその所有者を招いてのパーティーの話を聞いたのはいつのことだったか。 客は概ね富裕層ばかり、そしてそれぞれが愛玩動物を所有する同好の士となれば、様々な縁が生れる社交の場である。勤め先が主催とはいえ雲の上の話だ。 と、今までなら思ったのだろうが、現在の状況だと少し話が変わってくる]
あいつらからしたら、同窓会みたいなもんっスよね。
[寮で仲睦まじくじゃれあっていたあの日々を思う。それぞれに買い手が決まるたび寂しそうにしていたヤニクも、パーティーの話を聞いたら喜ぶだろうと、思ったのだけど]
(@78) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時半頃
|
|
[耳を伏せて申し訳なさそうな顔で見上げるヤニクの様子に目を瞬く>>201]
……ん、そっか。
[ヤニクの体をそっと抱き寄せ、ぽんぽんと背をたたく。謝らなくていい、と言葉の代わりに]
そうだな、一緒にいられることに感謝して、一緒に過ごす日だもんな。
[自分の匂いが残る部屋や服に執着するのを、つい研究員の思考で縄張り意識なんて推察していたけれど。 自分以外と話していると、寂しい。そんな愛らしい想いに触れて、心の内側がくすぐったい]
わかった。じゃあその日は俺もそっちのパーティーは行かないで、仕事終わったらすぐ帰る。 それで、この部屋でふたりでパーティーしよう。
[あっちのパーティーも半分は仕事、なのだが、それはこの際黙っておく。上司や同僚の反応が恐いところだが、お菓子で機嫌は取れるだろうか。 せっせと手紙を書く姿を見守るうちに、すぐにその日はやってきて]
(@79) heinrich 2013/12/27(Fri) 11時半頃
|
|
―パーティーにまつわる話(研究所side.)― >@35>>@36> >@37
[パーティーへの不参加を告げた当日は、同僚の冷えた眼差しと、上司が減俸報告にペンを走らせる音のダブルパンチ。そしてそれきり追求がないのが逆に怖い。 それでもクリスマスを家で過ごすという意思は固いわけで、せめてもと普段の倍は働いた、と思う。
当日の司会役を頼まれたという同僚が、普段より早い時間に支度をして声をかけてきた。特に非難も皮肉もなく。声の調子もいつも通り]
その、すみません。
[謝ったものの、それでも行く気はない以上、二の句を告げず。 いいよ、と言われても頭を下げていたけれど]
……これ、
[差し出された紙袋と、ティーの顔を交互に見る。 クリスマスのプレゼント、なんて、貰ったのはいつ以来だろう]
(@80) heinrich 2013/12/27(Fri) 12時頃
|
|
ありがとう、ございます。
[ちょっと胸がいっぱいになりつつ手を伸ばして、その直後。不意打ちの攻撃に、まったく対応できなかった]
〜〜〜!?
[下唇の端に柔らかな感触。混乱して見返せば、いたずらな笑みと投げキッス]
めりー、くりすます……
[扉が閉まり、足音が遠ざかる。紙袋を手に捧げ持ったまま、思わず唸ったのは]
もー、一生かなわねぇ!
[いつまでも一枚上手な同僚への、心からの叫びだった]
(@81) heinrich 2013/12/27(Fri) 12時頃
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―聖なる夜に―
[夜の街には軽快なクリスマスソングが流れ、賑やかな電飾のきらめきと、たくさんの人たちの笑顔で溢れている。 手を繋ぐ親子連れ。腕を組み肩を寄せ合う恋人たち。 その賑わいの中を小走りに、両腕に荷物いっぱいですり抜ける。冬の風は頬を刺せど、その冷たさも今の自分には気にならず]
ただいま!
[辿りついたアパート。両腕が塞がっていて、ドアが上手く開けられない。 ノックをして、ドアが開いて、上がる息のままに大きな声で]
メリークリスマス!
[ケーキと、ターキーと、その他諸々の御馳走やパーティーグッズ。そして50センチほどのツリーの鉢植えまで抱えて。 テレビでいろんな「クリスマス」を見ても、実際の形がわからない。わからないなり、自信のないまま、ヤニクが喜びそうなものを片っ端から寄せ集めた。
不器用なサンタクロース。どれもこれも、大切な君のために*]
(@82) heinrich 2013/12/27(Fri) 12時半頃
|
|
[>>220Hのおもしろい勘違いはあえて訂正しない。
どうだろうねぇ? と、笑って首を傾げるだけ。
甘ったるい水槽を泳ぐ紳士たちの群れに ひときわ目立つ色彩を見つけると そんな余裕はなくなってしまったけれど。]
(@83) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
|
|
[その名を繰り返す声が、頭上から降る。>>222 そんなに繰り返さなくてもわかってる。
かれらが会場に入って来た瞬間に、 きっと誰より先に見つけてしまっていただろうから。
燕尾服の袖を引っ張られて、 身体は前へ傾く。 けれど、足はその場に縫いとめられたように動かなかった。
それは、傷つくのが怖かったからではなくて、 ふたりが、とても────]
(@84) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
|
|
[仕立ての良いスーツを着込んだシメオンは、 さすがに場慣れしているのか、凝った会場の内装にも さしたる興味はなさそうだったけれど、 寄り添うぬくもりから決して離れない とでも言うような距離を保って、こちらに近付いて来る。
隣を歩く小柄な──すべてが愛らしいその子は、 すこしカジュアルダウンした服装に、 向日葵色のストールで首もとを飾っていた。
つけて来てくれるなんて思っていなくて、 不覚にも、まとった笑みがゆらぎそうになる。
だから、陽光を浴びて揺れる向日葵のような髪の 飼い主の表情を、じっと、見つめ、 ぴこぴこと動く耳と、揺れる尾の持ち主の表情に そっと視線をうつし──。
(──あぁ、よかった)]
(@85) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
|
|
[“しあわせ”の在り処を感じ取った唇から、 ようやく、寒さゆるむ春めいた、 やわらかな声を零す。]
ようこそ、シメオン。 おひさしぶり。
ひさしぶりだね、チアキも。 ……いや、目を合わせるのは初めてだから はじめまして……かな?
[同じ、やわらかな仕草で、ゆるやかに首を傾げ]
……ティーだよ?
[くすり、と笑った。
やっと真っ直ぐに見ることを許された つぶらな瞳に視線は重なる。]
(@86) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 14時頃
|
―それからの話―
[読み書きのうまくなったヤニクのために、仕事から早く帰れた日には図書館に寄って、本を借りて帰るのが習慣となった。自分が昔読んで面白かったものを中心に選ぶので、感想を聞いたり、昔自分が感じたことを話したりもして]
ん……、この本は……。
[ちょっと難しい本もと、文学の棚を眺めた時。見覚えのあるタイトルに足をとめた。そのままなんとなく借りて帰り、料理本を読むヤニクの隣でその本をぱらぱらとめくる。
『あなたの名前はね、この本から付けられたのよ』
母と2人で暮らしていた頃、言われた言葉を思い出す。 ハッピーな物語ではないし、なんで脇役から名前をつけたんだろうと、その時は思ったものだ。 そういえば父の本棚にも、この本があった気がする]
(@87) heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃
|
|
"timshel"……。
[終盤。主人公が父の死の床で聞く言葉――"timshel"。
それは旧約聖書の一節に出てくる言葉。 カインとアベル。神に愛された弟を憎み、罪を犯したカインが、エデンの東へ、楽園を追放される時に。神がカインに告げる。
ある訳では、「人は罪を克服する“だろう”」という予言。 また別の訳では、「罪を克服“せよ”」という命令。 ならばと原典のヘブライ語に立ちかえったとき、 現れる言葉が「timshel」。「人は罪を克服する“ことができる”」。
予言ではなく、命令でもなく。 運命の最後に人は、自分の力で、結末を選ぶことができる]
最後に選ぶのは……、
[どんな運命の中でも、最後の選択は己の手に残されている]
(@88) heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃
|
|
………、
[本を置いて、背に被さるように、ヤニクを後ろから抱きしめた。 今、自分の中にある感情を、言葉にすることができない。 肩口に顔を埋め、泣くでも笑うでもなく。ただじっと抱きしめる]
ヤニク……、
["timshel"――…父親が口にしたその言葉によって、主人公は己を縛る運命から逃れた。 この腕の中の希望。選び、選ばれたもの]
キスしていい?
[ヤニクがこの本を読むようになった時に、自分は何を話そうか。その日は遠くないかもしれない。それまでに、もっとよく考えようと思う**]
(@89) heinrich 2013/12/27(Fri) 15時半頃
|
|
なんだ、その反応は。
[馬子にも衣装、とでもいうか。 揺らぐ瞳は濃青から金褐色に変わろうとしている。 覗き込むのはスーツと同じ、濡れた烏の羽の色。]
お、食いモンじゃねぇのはさすがに分かったか。
[赤い薔薇を抱き締める姿。 目を細めて、腕を伸ばす。 その頭をわしゃわしゃと撫でて。]
いいか、仕方なく来たんだからな。 あんまつけあがるなよ?
[それでもぶっきらぼうに落とした言葉。 虎の為にと棘を取り去った薔薇の花束に似て。]
(@90) anbito 2013/12/27(Fri) 19時半頃
|
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――――来いよ。
[両腕を広げるなんて真似はまだ出来ない。 胸の奥、痛みがあり続ける限り。
それでも赤の差し込む表情に、ほんの少し、絆されて。
片腕はポケットに突っ込んだまま。 薔薇を抱えていた方の手を、広げる。 笑いかけてくる笑みに返す表情が多少緩むのは 水底が映し出す幻想に違いない、きっと。]
(@91) anbito 2013/12/27(Fri) 19時半頃
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[>>229服の裾を握るチアキの手に 守るように、引き寄せるように、 シメオンの手が重なる。
チアキが自分以外の名前を呼んだことに もしかしたら嫉妬したのかもしれない。 まだ少年の面影を残す幼い顔立ちが チアキとの距離が縮むとほっとしたように和らぐ。
その表情を見ながら、 頭上からはしゃぐ声>>244を聞く。 幸せそうでよかった、と。
────あぁ、ほんとうに。
瞳はチアキを映したまま、ティーは頷いた。]
(@92) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[頭上に太陽のある限り、 きっとこの向日葵は上を向いていられるのだろう。 そう思うと、 ティーの胸は偽らざるあたたかな気持ちで満たされる。
寄る辺なき心に寄り添う太陽の花。
それは紛れもなく、 ティーが求めたしあわせのかたちだったから。]
(@93) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[明るい陽射しのような笑みでしあわせを謳う栗鼠の子を ティーは眩しげに見つめた。
──そのまま時が止まることを願おうと、 現実には、時は動き続けるもの。
シメオンが、チアキの手を引いた。 会場内にはさまざまな珍しいものがあって それを見せてあげようとでもしているのだろう。
ティーも慌てて懐を探り、一通の手紙を取り出すと>>-1920]
(@94) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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これね、ヤニクから。 サムとヤニクは今日来れないから、 代わりに渡して欲しいって、手紙預かって来た。 あとで読んでやって?
さあ、そろそろ行って。 パーティの時間は限られているよ。 こんなところで油を売ってないで、楽しんでおいで。
[チアキの手に手紙を握らせ、 ティーは左手をチアキの頭へと伸ばす。
シメオンが許せば、 やわらかそうな茶色の髪をくしゃりと撫ぜ]
バイバイ。 ────ううん。 またね、チアキ!
[ティーは最後まで、笑みを絶やさず二人を送り出した。]
(@95) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[離れていく二輪の花が、 水底で仲良く揺れている。]
──ねー、H。 オレしあわせそうな顔、出来てた?
[硝子ごし、アイスブルーが虎の子を見上げる。
首を傾げて尋ねるティーは、 軽く気の抜けたような顔をしていたかもしれない。]
(@96) hana 2013/12/27(Fri) 21時頃
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[前を向いて、虹の向こうへと歩きはじめたチアキ。 おひさまみたいな笑顔をこころに刻んで、 ティーもまた、未来へ歩き出す。
太陽と、太陽が咲かせた向日葵を忘れない限り、 自分の進む道の先に、 自分によく似た誰かのしあわせがあると、 信じていられるから────。**]
(@97) hana 2013/12/27(Fri) 21時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 21時半頃
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ふェっ、じゃねぇんだよ。
[間の抜けた声に返す、淡々とした返事。]
蜂に刺されるかはしらねぇけど。 まあ、そうだな、そう覚えとけ。
[淡々としようとして出来なかった。 どこか笑みに崩れかけた声が返る。]
はいはい。 そりゃよかったよかった。
[人間、二度言葉を繰り返えすのは嘘だというが 男にとっては嘘が真であるのかもしれない。 勿論その自覚など、あるはずもないが。]
(@98) anbito 2013/12/27(Fri) 22時頃
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悪けりゃいわねぇつの。
[揺れる耳、熱いくらいの体温が傍に寄る。 強く抱き締めることはないが、そっと腕の中に導いて。]
デカいのに泣くな、阿呆。
[指先は煌きを見せる瞳へ。]
(@99) anbito 2013/12/27(Fri) 22時頃
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─その後─
[乾杯のシャンパンが、水底の泡のように煌めく。
乾杯までは、と教えていたせいか、 乾杯が済むやいなやHはミルクの入ったグラスを手に 料理の並ぶテーブルへと駆け出した。
あかん。
ティーはすぐさま、グラスを手に追い掛けた。]
H、ストップ! ストーップ! 直接大皿から食べなーい!
[サーバーを両手に持って料理を口に運ぼうとする 虎の口を塞ぐように手を挟み、必死で止める。]
(@100) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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お酒ぇ……? ……からい。 あと、苦い。
[適当である。]
飲んだら翌朝頭痛くなるからぜぇったいだめだからねぇ。
……と、オレそろそろ行かなきゃ。 H、ほんとにひとりで大丈夫……?
[大丈夫じゃない。 絶対大丈夫じゃない。
確信があり、その場を離れられずにいたその時、 ひらり、足元に落ちた紅。>>@74 影の揺らめく水底に 鮮やかに射した色彩に目を奪われていると 烟草でしゃがれた声が、交代を告げた。]
(@101) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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────。
[目を上げて、一瞬ぽかんと見入る。
濡羽色のスーツに やがて来る東雲を予感させる藤色のタイ。 カツリと固い音を立てる靴は影を反射して艶を放つ。
胸に飾られた開きかけの紅薔薇が妙に嵌っていた。]
…──── 似合わない。
[ふいと目を反らし、呆れたように言う声には すこしだけ悔しげな響きが宿っていた。]
(@102) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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[賢いやつは好きだと告げる。 今度はおもちゃの蜂でも中に潜ませておくか、なんていうのは 底意地の悪い男の小さな悪戯のつもり。]
あ? あー。
[泣いていない、と落ちる言葉に。 自分の言動や行動と、こいつに施されたプログラム。淡い追想。 ふと息を吐き、柔らかく笑ってやった。]
泣いてねえな、俺の気のせいだった。
[雫は指で拭い去った。 また新しく零れるようなら、もう一度指で掬ってやろう。]
(@103) anbito 2013/12/27(Fri) 22時半頃
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[入場の際、ぽかんと見上げていた部下。]
――――Only you are seen ?
[随分といつもよりも愛らしい反応には揶揄で返す。 悔しげな響きと呆れたような声音。]
Thanks. ま、虎のお守りは交代ってことで。
[シマリスとの再会や、その他が合った事を知るわけではないが。 仕事頑張れと叩くのはミッドナイトブルーの肩、軽く、二度。]
Merry Christmas.
[気障な台詞を添えて。]
(@104) anbito 2013/12/27(Fri) 23時頃
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面白ぇ顔。
[引き締まる眉に、自然と笑みが落ちる。 涙がおさまれば指先はポケットに。 腰に回した手で導いて、さてそろそろダンスの時間だろうか。]
(@105) anbito 2013/12/27(Fri) 23時半頃
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真面目だから面白いんだろ。 “たかしくん”には会えたか?
[忘れてそうなのでもうひとつ揶揄を絡めてみる。 どうせ馬鹿正直に「見てないんだぞ!」なんて言うに違いない。 わかっていても、問いかけてしまう面白さ。
ティーの声に耳を傾けた後は――――]
(@106) anbito 2013/12/28(Sat) 01時頃
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世話はしてやるけどな。 早く寝ると、いいことがあるぞ?
[尖る唇に、ちょいと指先で触れれば それは魔法。 音楽と、薔薇の香りと、幻想的なシャンデリアの揺らぎ。 水面に浮かぶような花弁が二枚、一枚。]
Why don't we dance ?
[胸元に揺れる赤。 男よりも大柄な身体に手を回し、聖夜のステップはぎこちなく。 それでも一歩ずつ、ゆっくりと歩んでいく一歩。 心に負う傷も、胸を裂いた爪痕も、書き損じの紙くずも。 全て抱き締めて。]
(@107) anbito 2013/12/28(Sat) 01時頃
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― いつかの未来 ―
んー、ちょっと風あるな。
[コートのポケットに片手突っ込んで、サクサクと雪を踏む。一面に雪化粧された丘の小道。風遮るものはほとんどなく、低い位置で雪が静かに舞っている]
寒くないか?
[隣を見上げて問いかける。この場所の話をして、誘う前に「一緒に」と言ってくれた。 大きな耳に合わせて作った猫耳みたいなフードの端が、風を受けて微かに靡いている]
(@108) heinrich 2013/12/28(Sat) 01時半頃
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[あの日、静かな微笑みと共に口付けを受け入れられたその時から。自分の中の小さな歯車がまたひとつ、ゆっくりと動き始めた。 過去の全てを許すわけではないし、その必要があるとも思わないけれど。ヤニクが自分のあるがままを受け入れてくれるのと同じだけ、自分で自分を受け入れられるようになってきた]
あぁ、あれだ。雪に埋まってら。
[小道を登った先。教会の敷地の外れに置いたささやかな石碑。 もう長い間訪れていなかった場所だ。積もった雪を払って花を置く]
フィリップ……、久しぶり。
(@109) heinrich 2013/12/28(Sat) 01時半頃
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[墓参り自体は然程時間はかからなかった。 あとは見晴らしのいい丘の上から街を眺めたり、雪玉を作って投げ合ってみたり。ただゆっくりと時間を共有して]
手。真っ赤になってる。
[冷えた指先を両手で包む。そのままじっと、熱が伝わるのを待った]
……ありがとう。
[目を伏せたまま、小さく呟く言葉。口元は緩やかに微笑んで]
帰ろうか。
[俺たちの家に。 今日は温かいスープがいい。ロールキャベツがいいかもしれない。林檎も甘く煮てみようか]
(@110) heinrich 2013/12/28(Sat) 02時頃
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[>>@104鳥肌。
信じられないものを見る目で アイスブルーがフーを映す。]
……雹でも降るかも。
(@111) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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[Only you are seen?
ジョーダン。 オレの目に映ってるのは幸せそうな恋人たちであって こ汚いおっさんが変装した姿じゃないですよ、っと。]
感謝してよねぇ。
[一瞬でも目を奪われた時間などなかったように ふ、と笑って肩をすくめた。]
ん、 ──Merry Xmas.
[ひら、と手を振り、司会の席へと向かう。 蝋燭のゆらめきが作る水槽の底、 ダンスの時間はもう間もなく──**]
(@112) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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─イヴの夜 AM0:00─
[誰もいない研究室。
ノートパソコンの青白い灯りの中で、 ティーはじっと一枚の画用紙を見つめている。
何度も、何度も。 内容を記憶してしまうほどに読み返した手紙の中の一箇所。 書いた後に指でこすって消したような文字がある。
右手に銀のロケットを握り、 左手の指先でそこをたどり、 見えぬ一文に重なる想いがあったことを願いながら──
瞼を閉じて、そこにくちづけを落とした。**]
(@113) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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