82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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……そんな事するくらいなら、 最初から戻るなんて言い出さない。
[からかわれて、苦笑する。>>+133 実際寂しくなりそうだから、良い返しが思いつかなかった。]
…ああ、いいな。行こう。
[先程の会話のせいか、外だというのに手は、離せなかった。]
(+135) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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― 自宅 ―
あ。ひよこ豆。
[チアキが食卓に置いた弁当箱には 美味そうな料理が詰まっていた。 目ざとく豆料理を見つけて目を瞬かせた。
よく見れば、やはり増えている包帯。 包帯で覆われた下に何があるのか、 悪い想像が膨らみかけたが 首をゆるく振ってそれを払って。
頑張っている様子のチアキを見つめる。]
(+136) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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美味そう。 チィ。ありがとう。
[珍しく素直な礼の言葉をかけて、 去りゆくチアキを、見送っただろう。]
(+137) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[繋がれたままの手に、嬉しそうにくすりと笑う。 一部の村民にはもう勘付かれているだろうし、折角の時間を、あまり無駄にしたくもない。]
どこがいいかな……。
[見上げた空は青い。]
草原か、河原あたりなんてどうかな。
(+138) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[二つ提示されて、少し考えて。>>+138]
ん……じゃあ、河原、行ってみるか?
[河原の方が、草原より少し遠く。 村の中をゆっくり歩くために。]
(+139) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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― 自宅→ ―
[チアキが去っていった家で。 食卓に乗った料理が 否が応でも日常を思い出させて少し切ない。
昨夜、深く深く眠ったせいか、 まだ眠気も遠く。珍しく。
再び、村を歩いてみようかと。 ドリベルに声をかけてから、外へと。
宛てもなく、ゆったりと散歩を。]
(+140) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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ん、行こうか。 今日は天気がいいから、きっと川の水も気持ち良いだろうね。
[そう言ってから、ふと考えて]
……あぁ。 私達は触れなかったか。
けれど川のせせらぎを聞けるのは、嬉しいね。
[冗談めかし、少し笑う。 歩くペースはゆっくりと、周囲の景色を楽しむように。]
(+141) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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[チアキの残していってくれたお弁当。 相変わらず手はすり抜けてしまうけれど、 心はいっぱいになったつもり。
誘われて三度外へと。 二人でゆったりと歩く散歩道は穏やかで。
風が少し悲しい気がするのは、 夜を迎えるからかもしれない。]
(+142) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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…風邪を引いたりすることもないですし。 ……星を見ながら眠るのも…いいかもしれませんね。
[果てのない星空を眺めながら。 思いついた言葉をそのまま口にする。]
(+143) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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―――――。
[その、散策の途中で。 楽しそうに食事をする一帯を見つけて。
チアキの包帯の範囲が、広がっているのを見る。 …隠しているようだ、と。
胸がざわついた。]
(+144) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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いいね。 でも、外じゃ いろいろ … … そういう事は、出来ないね。
[してもいいんだけど。と付け加え。
夕暮れ時から夜にかけての時間、 村のあちこちを歩いて回る。
眠るならどこが良いかと思案しながら。]
(+145) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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なに?
[足を止めた弟と同じ方向へ視線を向ければ、空き地での、楽しげな食事の風景があった。]
あぁ、チアキ達───
[楽しそう、と言おうとして、止まる。]
…………。
[どこか、違和感がある。 胸騒ぎがして、握った手の力が強くなる。]
(+146) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[死者が生者に出来ることはなく。
そして仮に、生きていたとしても。 病が発症してしまえば、止めるすべはない。]
……楽しそうだな。
[元気そうに笑うチアキ。>>297 発症していたとしても、していなかったとしても。 彼が、明るく過ごすと決めたなら…。
声は、思っていたより寂しげに響いたけれど。]
パン……食べてくれてる、な。
[泣きたくなる気持ちを耐えて、 強く握る手を、握り返した。>>+146]
(+147) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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……… 。
[ぱちり、と二度ほど目を瞬かせて。 しばらく。かなり。沈黙してから。]
……誰も見えないなら…いいんじゃないですか。
[俯きがちに呟いて。 慌てて打ち消すように、別の話題を振る。]
……ところ、で。 …前髪切るとしたら…どうやったら切れると思います?
[鋏に触れないからどうしたものか。]
(+148) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[沈黙の間は、同じように目を瞬かせながら ドリベルの顔を見つめていた。]
………… いいんだ 。
[それは良いことを聞いた…とは言わないが 目を細めて唇には笑みを。 小さく呟きを返して、不穏なほどゆっくりと頷いた。]
ホレさんを握った ケヴィンさんに切ってもらう … とか。
[触れられる刃物を思い浮かべてみれば その発想にしか行き着かなかったが。
想像してみれば、実にシュールだった。]
(+149) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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あぁ……。
[そういえば、チアキは攻芸ともども、薬を飲んでいないと言っていた。 だからなのか、偶々かは分からないが、もし黒玉病なら、彼もまた、こちらへ来てしまうのだろうか。]
うん、きっと喜んで食べてくれたよ。 ケヴィンのパンは、とても美味しいから。 ……。
[泣くのを堪えているらしいことが、握り合った掌から伝わってくる。 だから]
ふたりきりでゆっくり過ごせる時間、あまりないかもしれないね?
[つとめて明るく。 けれどきっと、声は微かに震えていたろう。]
(+150) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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…………。
[俯いて、一度だけ地面を睨みつける。 兄の手を握った手が、震えた。>>+150]
………なら、
……今のうちに。ゆっくり……しておこうか。
[明るい声を出してくれる兄が、居てくれたから。 同じように、明るく振舞おうと。
弟子を傍で看取りたい気持ちも、あったけれど… 耐えられない気も、したから。]
(+151) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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……確認しないでください…。
[俯いたままではあったけれど、 耳まで赤いのは夕暮れのおかげでばれなかったと思いたい。]
……ホレーショー…さんに…ですか。 …………よく切れそうです、けど。 …適切な人がきてくれるまで……おあずけですかね。
[ケヴィンの腕は信用してはいるが、 やはり色々怖かった。
綺麗な場所を沢山見つけにいくのなら 少し、視界を広げてみようと思ったのだけれど。
できればなるべく遅い方がいいと、矛盾した呟きを。]
(+152) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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ドリーの目。
こうしてちゃんと見られるのはボクだけ … っていうのも ちょっと幸せなんだけど。ね。
[赤い耳を指先でくすぐり、 そのまま目元にかかる前髪を掻きあげて。 正面から双眸を見つめる。 小さな独占欲を込めて、 彼の目元を逆の手の指先で撫でる。]
ダメだよ。もう、誰にも会いたくない。 こっちへは。 誰も来て欲しくない。
[適切な人と言えば誰かと 思わずちょっと想像してしまいそうになるけど。]
(+153) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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[大丈夫、腕は確かだ。>>+152]
[と、話を聞いていたら斧を素振りしたに違いない。*]
(+154) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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賑やかなのも好きだけどね。
……ふたりきりの時間も欲しいけど。
[手を握ったまま身を寄せて、チアキを見つめる。
きっと、すぐ会える。 それが、悲しいことか喜ばしいことかは分からないけれど。]
行こうか。
[河原への道を、また歩み始めるべく、ケヴィンの手を緩く引いた。]
(+155) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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[どこからか自然の風でない風圧を感じた気がした。]
(+156) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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[弟子には夢を叶えてほしかったから、彼の生を望んでいた。 会うのだって、何十年先で良かった。
でも、願いはいつでも叶うわけではないのを、知っている。]
……ん。
[せめて最期は、心穏やかであれと願って。 兄と二人、また村の中を歩いていく。]
(+157) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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……その方が…よく見えるでしょう。 …エルも……エルが見せてくれるものも。
[向けられた言葉と撫でる指に、 このままでもいいか…と思ってしまう。 流されすぎだと自覚はしているが。]
……まぁ…適切な、と考えると。 ……僕になるんですけどね…。
[はっきりと言ったサミュエルに相槌を打ち。 考えてみると、親交のあった人達の中で、 髪を切れそうな得物というと自分くらいだった。
やっぱり前髪は当分このままになりそうだ。]
(+158) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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いい子だよね、チアキは。
[おそらく、死期は悟っているだろうに。 なのに皆の前で、あれだけ明るく振る舞える。
せめて最期が、安らかであれと。 去り際に、ちらりと視線を向け、微笑んだ。]
……そういえば。
ケヴィンは、どんなラーマになるつもり? 私は、おまえの元でもう一度唱いたい……そればかりだったから、あの、斧の形をとったけど。
(+159) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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ずっと、こうしていてあげようか。
[前髪を片手で押さえている手で頭を撫でる。 溺愛から甘やかし過ぎている自覚は まったく無い。 だから、ひどく真面目に提案した。]
うん。 … でも、もうドリーをラーマとしては 扱うつもりも無いんだ。
[他の繋がり方を得たから。 それがとても幸福だと知ったから。 そう、真面目な声音で胸の内を吐露する。]
(+160) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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……俺の弟子だ、当然だろう。
[間接的に自分を褒めている。>>+159]
ん。
俺は、歌下手だからな…… ホレーショーのように綺麗な斧にはなれない。
[憧れはなくはないが、雑音しか出ない未来が予想できて苦笑する。]
……バンビでも振るえるような、 なるべく扱いやすいラーマになるかな。
[ライマーを目指すバンビたちの、力になれるように。]
(+161) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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っ。
[間接的に自分を褒めるケヴィンに、軽く噴き出す。]
うん、ケヴィンは師としても一流だったと思うよ。
[けれどそれは、嘘偽りのない感想。]
歌……。 けれどケヴィンは、私を唱わせることは、とても上手かったと思うけど?
[バンビにも振るえるようなと聞けば、納得したように笑顔で頷き]
そうか。 なんだか、ケヴィンらしいよ。
[ラーマとなったケヴィンを手にしたバンビ達が、一人前のライマーとなり、巣立つ。 そんな未来に、思いを馳せた。]
(+162) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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[穏やかに散策する村では、 ひとつ、またひとつ、と命が失われている。 漂う悲しみの気配を感じながら ドリベルの手を強く握った。
どこまでも一緒に。 もう二度と離さずに。 悲しませるような事はしない。
誓いを胸に。
今夜は星を見上げて静かに過ごそう。 どんなに悲しい出来事が起きようとも 残酷なほどに夜はやさしく。 どんな日にも等しく訪れる。そして新たな日の黎明も。
それを、ドリベルとふたりで見届けよう。**]
(+163) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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……それは。ちょっと。 ……他のところも……触ってほしい、ですし。
[口走ってから顔を覆う。 少し夜風で冷やそう。顔とか。頭とか。]
…それは……いいですけれど。 ……もしここでも…訓練を続けるなら…… …他のラーマじゃなくて……僕を使ってくださいね。
[武器化以外でもつながれる喜びを知ったから、 その関係を望まないのであれば構わないけれど。 それはちょっとした矜持のようなものだった。]
(+164) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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