29 Sixth Heaven
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ギルバート、
お前は
受け入れたのだろうか
(*0) 2011/04/19(Tue) 11時半頃
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それとも
選ばざるをえなかったのだろうか。
(*1) 2011/04/19(Tue) 11時半頃
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――私は。
(*2) 2011/04/19(Tue) 13時頃
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[ギルバートはよく笑う男だった。 くだらないことでも、 楽しむようなそれは。 随分と眩しいもので。
ああ。 酒に酔っ払って面倒をみたのは 大学の時だった。酷い飲み会だった。 若気の至りに相応しいどんちゃん騒ぎ。
――もっと飲みゃーいいのに。
そんなふうに、言っていたのは。]
(*3) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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[任務から帰還して そしてギルバートは死んでしまった。
泣いていた。 誰も彼も泣いていた。 私は泣けなかった。 ただ呆然と葬儀場に立ち尽くして]
(*4) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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[何故だ。
彼を殺したのは 誰だ。 彼を殺したのは 彼自身。 彼を殺したのは 世界。 彼を殺したのは
何も知らなかった私も――か]
(*5) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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[彼が最期まで何も謂わなかったことが悔しくて 何もできなかった己が情けなく
知りたいと思って此処へ来て 知ったときには戻れない。
今、 「暴食」のこどもと、 「愛」の美徳をもつ女性が 「世界」に接続する。
ここにいるもの以外誰にも知られずに]
(*6) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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[己が器なら] [粛々と此れを受け入れたろうか?]
「貴方は人柱にならずに済みますね」
[耳に残る。こえ。]
「皆のためなら」
[そこに自分がいないのに?]
「世界が壊れるより、いいんじゃないの」
[虚ろな声がからっぽの抜け殻のように響く]
(*7) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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「スティーブン。俺は」
(*8) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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あのとき、何を謂おうとした。
私には まだ。
わからない。
わからないんだ――ギルバート……。
(*9) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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――私は。
(*10) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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*――…*
(*11) 2011/04/19(Tue) 13時半頃
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酔っても 何の意味も、ないのにな。
(*12) 2011/04/19(Tue) 18時頃
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