253 緋桜奇譚・滅
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「どっちが悪だか。」
分からないわね!
[下駄で潰されていく手と。 吹き飛んでは再生するいえの顔。
子供に酷い事をしないでと叫ぶ様は。 この場に駆け付けた誰かが居たならば。 明らかに凜を悪人と認識したであろう。
いえも妖としての姿を見せているとはいえ。 腹を庇う様子などはまさに母のそれだったのだから。]
(145) 2018/11/13(Tue) 21時頃
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[たとえ、木で払いのけられたとしても。
それは目くらましにはちょうど良かった。 死角から短刀を片手に拘束で向かって行くも。
『たすけて』
その言葉に切っ先は鈍る。 それは鬼を相手にする際には十分な隙となってしまうだろうと。]
(146) 2018/11/13(Tue) 21時頃
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―――囮、か。
[焔は地にあれど、物音一つ、>>144 遅れ、天狗爺の頭上背後に迫る気配。 寺の屋根へ片足をつき。]
儂を相手にして騙し手とは 百年…七百年早いわッ
[分身――までは力尽くす覚悟でなければ出来ない。 だが。
翼を刃とした連撃の真下にあった姿は 瞬間に失せ、残るは割れた瓦のみ。 その瓦屋に突き立つ刃の海―――]
(147) 2018/11/13(Tue) 21時頃
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[天狗爺の所在はといえば屋根の斜め先。
足の遅い身ではあるし、てけてけと歩いた訳ではない。 片足ついた足場を後方に向けて『縮め』たのだ。]
旋風よ―――
散らせぃッ!!
[移った距離から蝙蝠の大群に向けて、 旋風を吹かせ、一掃を図ろうと。 狙いは童女も巻き込まんとするものではあったが]*
(148) 2018/11/13(Tue) 21時頃
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/* あり、ということは赤も連落ちしないと村2落ちしたらやばいぞ? (妖精のカウントがあやふや
(*13) 2018/11/13(Tue) 21時頃
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[助けを求める子供の腕が凛を捉え。]
つかまえた
[餓鬼の腕が裏返り凛の顔を掴み上げる。 そのまま力を入れ潰しにかかった。]
危ないか ら出て はだめよ
[子供の顔に囁き再び体内へ戻していく。]
(149) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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うへぇーなんだそれえー
[奇天烈な避け方に目を丸くする。 妖怪の長ともされる妖力は、さすがと言うべきか。]
ちぇっ
[旋風の吹くまま、身体を捻る。 数多の提灯吊るす紐に着地し、次の手を練る。]
(150) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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邪魔しないでほしいんだぞ。
[器用にバランスを取りながら、唇を尖らせる。]
会いたいだけなのに。
(151) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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/* 私、桜の養分になりにいきたいわ
(*14) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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/* >>*13 妖精は村人にも人狼にもカウントされへんねぇ。 なので今日村が二人落ちすると残りが
首首 村村村 妖
になるので村は終わらないけど村側が苦しいのは苦しい。 賞金稼ぎがまだ生きていればそこでひっくり返す事は可能なので村側が苦しいばっかりでもあらへんけどね。 見えてないの分かってるけどえありぷしとく。
(+20) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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[京の隅。 華やかな街並みから外れた、今や人も通らぬ場所。 明かり灯らぬ1つの廃屋。
荒れ果てた室内には、元は暖かな料理が作られていたであろう鍋。 野菜や肉を、牛の乳で煮たもの。 南瓜を丁寧に漉し、小麦を練った生地で包み焼いたもの。 小さな皿に盛られた、色とりどりだった菓子。
どれもどれも、腐り果て、最早虫も集らぬ残骸。
家人は、誰もいない。 誰も。 誰も。 何かが起きたそのままに時が止まり、朽ち果てた家。]
(152) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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/* なりに行きたいめっちゃ笑ったぞ。 おっけーなんだぞ!
(*15) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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なっ……
[捕まえられ。 そのまま、潰しにかかってくる。
その力は、強く。 捕まった凜の力では振りほどく事叶わぬか。 そうして、その力に潰されかけて……]
(153) 2018/11/13(Tue) 21時半頃
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「――させねえよ!」
[すんでのところで。割って入る声。 へいもの唐傘。
唐傘の骨組が無数に飛び出していて。 それはまるで何本もの千枚通しのよう。
それらがいえから出ている腕を切り裂くようにすると。 凜も腕の拘束から逃れていた。]
助かったわ、へいも。
「まったく、昔の俺らだったら。 笑いながら子供を切り裂いてただろうに。」
[その言葉には頷いていて。 いや、頷いて良い話なのかはさておき。]
“私たち”も、そろそろ本気を出しましょうか。
(154) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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この姿で戦うなんて。 随分と久しぶりだわね。
[骨組はへいもの唐傘からだけではなく。 凜の腕からも出ていた。
唐傘お化け“へりんへいも” その本来の姿。
唐傘と少女の姿に分かれて動いているが。 元々は1つの妖だったのだ。]
(155) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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――。
[唐傘と少女の1人芝居を止めたが故に。 言葉はかけなくても、以心伝心。 いや、元々意識は1つなのだ。
縦横無尽に飛び回る唐傘と少女。 降り注ぐのは焔下駄と。
それから、千枚通しのように鋭く切り裂く。 唐傘の骨が飛び交っていた。 その合間にも、交互に高速で接近しては。 短刀の一撃か、もしくは身体からはみ出る骨組で相手を削って行こうと。]
(156) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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[戻っていく子供を感じながら腹を撫で。 子守唄をうたう。]
ねん ね ん ころり よ おころり よ
[異形の姿でありありながらも優しく子供に声をかける。
我が子でなくても子供は大事なもの。 だから危ない外には置いておけない。 すぐにいなくなってしまう子供はお腹の中に戻さなければ。 肉はなくても魂だけは。
戻して、守って、ずっといっしょに。
いえはただ己の腹を見つめる。]
(157) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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縮地というやつよ。 一つ利口になって 冥土も土産となったじゃろう。
[天狗の真骨頂は火炎操術や器用な風… 山における天変地異を自在に操る事――と 思われがちではあるけれど、 そもそもそれらの力は神通力を主本にして 起こしたものであり縮地法もそれの一種。
全盛期であれば長い距離も渡れた。 全盛期であれば姿も小天狗のような大きさでは無かった。 妖として長く在りすぎた年月、そして。 信仰が減ってしまった事が今の弱化にある。
旋風に巻き込まれてバラバラに割いたのは 使役の蝙蝠のみで、一難を避けた小娘に>>150 尚も追撃を狙い、団扇握る腕を斜に構え、]
(158) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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うつけめ、邪魔もするわ!
消えたらおなごの肉付きのよいふともも ちらちら艶やかな項も! 現物じゃのうても春画とて見れなくなるわい!
老い先短い年寄りの数少ない楽しみを 潰す真似をするでないわ!
[――並ぶは煩悩の塊。 雪女のお雪をもでるにした春画を思い出して 鼻血がブハッと溢れた。]
会いたい……?
[誰に。]
(159) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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そもそも、おんしが斯様な事をしておること 父母は知っているであろうな?
[一家包みの奇行… であるのならば。 連れ立っていないのは不自然ではあるが。
京の外れに在りし両親の存在>>1:187 それが真実か否か 天狗爺には分からぬもので>>152]*
(160) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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……爺はちょっと桜にぼんのーでも食われた方がいいぞ。
[この感想だけは、間違ってないって断言できる。 盛んが過ぎるというのも、充分よくないことだ。]
だいたい、爺は楽しいかもしれないけど、 見られる側はそんなに楽しくないぞ。 むしろちょっと気持ち悪いぞ。
[正論。 全くもって正論。 "ちょっと"で済ませたのは手心だ。]
(161) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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…………………
[それも、父母を問われれば笑みは消える。 吊り糸に立ち、俯く。]
……父ちゃん、母ちゃん。
(162) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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琴は、いつも通り遊んで帰っただけだぞ。 父ちゃんも、母ちゃんも、琴の大好きなご飯と一緒に、待っててくれてたはずなんだぞ。
[誰が?知らない。 知っているのは、薄らと感じていた、父親《余所者》への迫害心。 西洋が混じりだしたばかりのこの国では、まだ異端の家への―――]
なんでいないんだ? 待っててくれてたはずなのに、待っても待っても、帰ってこないんだぞ。
[あったかい料理と、冷えた部屋。 冷めていく料理と、凍えていく部屋。]
(163) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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/* そ、そんなあ・・これはかわいそうすぎて戦えるかどうか・・
(-47) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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なら、琴が迎えに行くんだぞ。 父ちゃんも、母ちゃんも、そういう妖怪だから。 だから、迷ってるのかもしれないんだぞ。
[ジャック・オー・ランタンは何処にも行けない彷徨う鬼火。 夫婦で何処かに出かけて、帰れなくなったのかもしれない。]
だから、目印なんだぞ。 おっきなおっきな真っ赤な桜。 その力があれば、いくら父ちゃん母ちゃんだって、見つけられる灯火になるんだぞ。
[だいすきな二人にまた会いたいから。 そのためなら、なんだって惜しくない。]
(164) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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/* ご両親が居なくなっちゃったんだなあ。 せつなみ。
マジレス正論には笑ったけど。
(+21) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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/* 昨日遅くまでお付き合い頂いたから、お疲れかな… 今日の皆様の戦闘の臨場感を楽しみながら作業でもしてるわね。
>>161正論! (首を縦に振りまくり)
(-48) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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きゃあぁああ ! !!
[斬り刻まれた腕を振り凛へ振り返る。 そこにいるのは見慣れる妖。
だれ なに だれ だれ だ れ
痛みと怒りでいえの肌が赤黒くなっていく。 この己の姿が好きではなかった。 この姿では我が子が私に気づかないから。]
(165) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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/* 爺様の鼻血が少しでも私にかかったら全身干そうと思ってた。
(-49) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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そうか。そなたもそう思っていたか。 どうも、年月を重ねると雄弁になり過ぎていかんな。
[こちらはこちらで、さっさと伽耶を攻撃していればよかったのだろうが。水を固めた銛>>104と緑に輝く雷の槍がぶつかり合う。]
雷を水で防げると思うか。そなたは…… ん?
[予期せぬ水の奔流の強さに眉をぴくりと動かす。 稲妻をぶつけられたまま、押し返す勢いで水の銛がこちらに押し寄せてくる。 バチバチ、と電流が流れ、血の通わぬ青白い手を些か焼いた。]
(166) 2018/11/13(Tue) 22時半頃
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