155 【身内】砂煙の村
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こっそり荷物を纏めて、家を抜け出して。 ふたりで小さな筏を作ったんだよ。 ぼろぼろだけど、くっついてれば平気だよって彼は笑った。
朝になったら出発しようねって。 砂まみれの小屋だって全然気にならないくらい、幸せな気持ちで眠った。
でもね、起きたら彼いなかったんだよね。 筏もなくってさ。寝てるあたしのこと置いてっちゃったんだよね。
砂浜で泣きじゃくるあたしはすぐに保護されて。 たった一晩の家出すら、小さな村では大きなゴシップだからさ、これで、生意気な不良娘の出来上がり。
ねぇ
"ピィのためだよ"
って、あたしのためって、なんだろうね。
(-120) 2015/04/11(Sat) 08時頃
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[自分の舌打ちひとつにいちいち身体を震わせる坊主の様子には、何でそこまで、とかすかな苛立ちが募る。こうも中途半端な対応を返されれば、心中穏やかじゃあ無いだろうに。 "後悔してもいい"――そう言う坊主(>>104)は、まるで後悔するわけが無いとでも言っているようで。 何だって餓鬼はこう、無駄に自信があるんだか。先の事より今を取れる、その無鉄砲さが実に鬱陶しく……そして少しだけ、羨ましい。
乱雑に抱いた胸の中、告げた言葉を坊主がどう取ったのかは分からんものの。黙り込んだ坊主(>>105)の頭を撫でながら、ひとつひとつ建前が崩れていく感覚に目眩がする。 年を追うごとに、何の理由も無く行動を起こせなくなっていく。何かするには、もっともらしい理由と建前を用意せんとならなくなっていく。この餓鬼みたいに、ただ自分の気持ちだけで突っ走るような事は――自分にはもう、出来ん。]
(115) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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………。
["優しい"と。そう言う坊主の言葉には、またも答える事が出来なかった。 自分が優しくない事なんざ、自分が一番良く知っている。今だってそうだ、一見優しいように見えるかもしれんが、その実やっていることは……酷く、酷なこと。 それはこの坊主が一番知っているだろうから――その言葉を、言葉通りには受け取れずに。]
……いい子だ。
[引き攣れ頷く声に、静かに告げて。了承されたんだからとっとと腕を離しても良かったんだが、未だ腕は坊主の背に。 ここは先程と違い、教会だ。自分と坊主の他には誰も居やせんから――"人前で泣かれたら面子が立たない"という建前はもう、使えない。 ただ単に、"坊主の泣き顔はあまり見たくは無いから"と。そんな理由すら掲げられん自分は、少しすれば腕を離すしか無いんだ。
鎖を引けば、絡められる腕に少しだけ肩の力を抜く。回されたそれはいつもよりもずっと弱々しいものだったから、目を閉じて眉を寄せてしまいつつ。 指の代わりに、鎖に指を絡めながら。そのまま鎖を辿り、裾に埋もれた坊主の手首を、ほんの一瞬だけ軽く握った。]
(116) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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[教会の扉を潜る際、告げた言葉はどうやら聞こえてしまったらしい。隣の坊主の息が止まるのを感じれば、あぁまたひとつ塞がれた逃げ道に心が騒つく。 こうしてひとつひとつ逃げ道を失って、建前も全て崩れ去っていった先には果たして何が残るのか。その頃にはもう――坊主はきっと、居ないだろうに。]
――……あぁ、クソ。
[花に布を巻きながら、自分がまだ煙草を咥えたままな事に気付く。教会では吸わんと決めているのに、どうやら自分は思った以上に動揺していたらしい。 情けないような、悔しいような。自分への呆れと侮蔑を含んだ息を吐いて近くの紙コップに花瓶の水を入れ、中に煙草を放り込んで火を消して。
差し出された白百合の花を、妙に改まった(>>107)に、"何を改まってんだ"、と苦笑を浮かべつつも受け取って。 花粉が落ちて花弁もよれた花ではなく、ちゃんとはりのある綺麗な百合を持つ坊主には少しだけほっとした。 形だけの文句(>>108)は聞き流して、浮かんだ笑みには眉を寄せ――その顔は、酷く好かんかったモンで、坊主の鼻をぎゅっと摘んでやりながら。]
(117) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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期待はするな、と言っただろう。 餓鬼がそんな顔してんじゃあねェよ。泣きたきゃ泣け、笑いたきゃ笑え。
……あぁでも、俺の前では泣くな。扱いがわからん。
[ぐりぐりと鼻を揺らしつつ、支離滅裂な注文を押し付けて。じゃあどうすればいいのかと聞かれれば、知らん、と一言答えただろうが。 期待されたいのか、されたくないのか――応えたいのか、応えたくないのか。答えが例え心の奥底で出ていたとしても、それを認めるにはまだまだ時間と勇気が足りない。
そうして菓子を詰めていれば、近付いてきた坊主に――坊主の問いに、怪訝そうな顔を向けて。菓子を詰める手を止め、視線を上に向けて坊主の言葉を反芻する。 一体、何の話だろうか。話し方から、何かの比喩なんだろうが、それが何なのかが自分にはまったく分からない。 それとも、この坊主の事だから。本当に食い物の話をしているのだろうか。]
(118) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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食わん。……が、どうだろうな。 食うなって言われりゃ、誰だってそれが実物以上に魅力的に見えちまうモンだ。
[視線を菓子へと戻し、そんな言葉を零す。 そう、神の言いつけを破り、蛇にそそのかされて果実を口にした者達のように。ひとたび禁じられてしまえば、人の心は容易くその果実に捕らえられてしまうのだろう。 どんな味なのか、歯ごたえなのか、香りなのか。日が経つにつれてその想いが、更にその果実を魅力的に見せてしまうのだろう――自分の命すらも、投げ出しても良いと思う程に。
そう、まるで今の自分のようじゃあないか。菓子を詰め終えた袋を眺め、そう思う。 食ってはならない、食うものかと。食う理由などないのだと目を背ければ背ける程に、じわじわと心を絡め取られていく自分のよう。]
(119) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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[腰を上げ、傍に立つ坊主を見下ろし。手を伸ばして顎へと触れ、こちらを向かせれば坊主は未だ辛そうに笑っていたろうか。
掴んだ手の、指の腹。つつ、と坊主の唇をなぞり。手袋越しの指先には、その柔らかさと仄かな暖かさしか伝わって来ない。]
…………。目を、瞑るんだ。
[双眸を細め、手は坊主の顎へと添えたまま告げる。坊主はその言葉に、従ってくれたろうか。従ってくれたなら、そのまま。従ってくれんなら、逆の手で坊主の瞼を塞ぎ。 触れそうな程に顔を近付ければ、肌の代わりに吐息が触れる。]
…………。
[プチン。小さな音を立てて、坊主の腕の中にある百合の花弁をひとつ、千切り。 甘い香りのするその真っ白な花弁を坊主の唇に当てたのなら、花弁越しにほんの一瞬、掠めるように唇を――合わせた。
自分でも、何故こんな事をしようと思ったのか分からない。花の匂いに酔いながら、ほんの刹那の触れ合いの中でそう、思う。 もしかしたら自分は既に、毒の果実に魅入られてしまっているのかもしれない――そろそろそれを認めざるを得んくらいの、失態だ。]
(-121) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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――……坊主は食うのか。 その果実とやらを……いや、お前さんは食いそうだな。
[手を離し、手にした花弁はその場に落とし。坊主の最後の問いには答えないまま――質問の意図がわからん以上、答えようがない――代わりの質問を口にする。 付け足した言葉には、呆れを込めて。何故だろうか、この坊主はそれを食べてしまうような、そんな気が、したモンで。 あぁ、でもそれは……俺も人の事は、言えんかも知れんな。
順調に、順調に。ひとつひとつ失われていく逃げ道と、重ねられていく失態と。 今でも頭を抱えて自分を殴り飛ばしてはやりたいけれど、あぁそう……そろそろ、慣れてきた。]
(120) 2015/04/11(Sat) 12時頃
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/* ちょっとおっさんの心境を整理するために灰ロルをかこうそうしようこのクズが。。。。
(-122) 2015/04/11(Sat) 12時半頃
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( ……俺は阿呆か )
[坊主の返答を待ちつつ、考えるのはそんな事。足元に落ちた花弁には、極力視線を向けないように。 告げる声は、淡々としたもの。この歳になれば内心を偽る事なんて慣れてくる。 まるで博打でも打つようにブラフをかましつつ、決して自分の手の内は見せないように。 ――そうしていく、つもりだったのに。
唇には未だ、甘い香りが纏わり付いていやがる。坊主の腕の中に残った花弁の欠けた白百合の花は、自分のした事を如実に訴えてくるようで。 この世の物とは思えん程の、至高の果実。猛毒を持つその果実を齧れば、たちまちのうちに死んでしまう。 さっきは坊主に、"食わん"と言ったが。さて本当の所は――どうだろう。]
( 何がしたい、一体……はあぁ )
[今日一日で、さて何度この問いを自分に掛けたろうか。頭では正解がとうの昔に出ているのに、何一つとしてその"正解"の道を進めていない自分に嫌気がさす。 坊主の為には――自分の、為にも。教えてやるのが、一番良いと思っているのに。]
(-123) 2015/04/11(Sat) 13時半頃
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[もし今ここで自分が坊主に教えてやったなら。坊主はもう二度と、ここに来なくなるんだろうか。酒に合う菓子を買い、今日から好きになるんだと。得意気に言った坊主の顔が、どうしても頭から離れてくれん。
坊主の気持ちに応える気なんて更々無い癖に。そう……無いに、違いない。 なのに、坊主には今まで通り、そうやって腕を組んでいて欲しいだとか。それを窘めてやれば、剥れておいて欲しいだとか。 カソックに潜り込んで悪戯をされた事もあったろうか――そうやってそのまま、周りを鬱陶しくうろちょろしていれば良いだとか。 心の奥底に沈んだそんな願望は表には決して出さんが……あぁまったく。大人ってのはどうしてこうも、狡く我儘になるのかね。]
( ……さて。どう理由を付けたモンか )
[無性に煙草が欲しくなりながら、目を伏せて息を吐く。何故、と。坊主にそう聞かれたら、何と答えたモンだろう。 もっともらしい理由やら、建前やら。早いところそれらをでっち上げんとならんのに、どうにも上手い言い訳が思い付かん。
浮かぶ理由は、ただひとつ。 "触れたかったから"――なんて。そんな餓鬼くさい、馬鹿正直な理由を言うわけには……いかんだろうに。]
(-124) 2015/04/11(Sat) 13時半頃
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/* このおじちゃんほんとずるいんだけどそんなことされたら明治もニコも死ぬんだけどねえどうすればいいの?????しぬ…
(-125) 2015/04/11(Sat) 13時半頃
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/* これでホモじゃねーってんだからな…諦めろよもう……
(-126) 2015/04/11(Sat) 13時半頃
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[いい子だって言われるのは>>116すきだったはずなんだけどな。 こういう場面で言われても、なんだか嬉しくないよ。 ……ぼくが大人だったら、もっとちゃんと ぼくのこと 見てもらえたのかなあ。
触れたままの手に、ずっとこのままでいたいって、そう そう思ったけど。 そんなことできないって、わかってるから だから 離されたら引さがったりはしないよ。
腕を絡めたときのおじちゃんの表情は、どういう意味があるんだろう。 ……腕を握る手は、どういう意味があるの? そうやって、こっちが期待するようなことばっかりして。
やっぱりおじちゃんは、言ってることとやってることが ちぐはぐだ。 悪い大人に、つかまっちゃったな、って こっそり 苦笑い ]
(121) 2015/04/11(Sat) 14時半頃
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[あぁそういえば、教会ではたばこ吸わないって言ってたのに いいのかな って、ゆらって流れる煙を見つめる。
でも すぐに吸うのをやめてたから、やっぱりだめだったみたい。 おじちゃんの動揺なんて知らないから、ぼくはただ 首を傾げるだけだけど]
ん、ぎゅ…… い いたいよ、おじちゃん
[何が気にくわなかったのか知らないけど、鼻をつままれれば眉を寄せながら いやいや、って 首をふったら、余計痛くって 結局、されるがままになるしかないや ]
……じゃあ、だれのまえならないていーの。
[ふふくそうなお顔のまま、いーって 歯をむき出して 知らないって答えられたら>>118、睨みつけてあげようか。
ほんのすこし戻ってきた調子には、自分でも安心しちゃう。 さっきから、沈んだ気分になってばっかりだったから ]
(122) 2015/04/11(Sat) 14時半頃
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[よくわからないまま尋ねたぼくの質問は やっぱりきちんと意味が伝わらなかったみたい。 そもそも 色々はしょって伝えちゃったから、無理もないんだろうけど。
それでも答え>>119がもらえたなら、ひとつ うなずいて おじちゃんも食べないんだなって、すこしほっとしちゃう。
だってそれなら、もし おじちゃんにすきな人がいても 触って消えちゃったりは しないもんね ]
たべたくっても たべちゃだめだよ。 おじちゃんがしんじゃったら ぼく なくからね。
[泣くどころじゃないだろうけど、からかうように言って お菓子の方ばっかり見るおじちゃんのお腹を、つんつん。 ぼくがとなりにいるんだから、お菓子じゃなくってこっちを見てよ ]
(123) 2015/04/11(Sat) 14時半頃
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――ん? なあに?
[こっちを見てくれたおじちゃんに、今度はちゃんと笑えたと思う。 あごに触る手がちょっとくすぐったくって、ちいさく体を揺らしながら ふ と。おじちゃんの様子がちがうことに気づけば、笑顔もひっこんじゃう ]
は……は い。
[ぼくは言われるがまま、目をつむるしかなかった。 お顔が どんどん あつくなっちゃって 近づくたばこのにおいに、すこし 体がこわばる。
……ねえ、なにをするの? そんなに近づいたら あぶないよ。
そうやって、止めた方がいいのかも知れないって思ったけど それでも なにかを期待するみたいに、ぼくの心臓は高鳴って 体は全然、動いてくれない ]
(-127) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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[ちいさく聞こえた音が、何の音なのか 目をつむったぼくには わからないまま 唇に触ったひんやりした甘いにおいに、ぴく、って まぶたが震える。
目がひらきそうになるのを我慢してたら 甘いにおい越しに、あったかくて やわらかいものが、口にあてられて びっくりして目をひらいたら、離れていくおじちゃんと目があっちゃうかな ]
おじ……ちゃ ん な なんで……?
……すきじゃないなら こんなことしちゃだめ だよ……
[多分、お顔はこれ以上ないってくらい真っ赤だと思う。 震える声も、ずっごく すっごく情けなくって。
……こんなことされたら、期待するなんてもんじゃないよ。 ねえ、おじちゃんはぼくを どうしたいの? こんなにどきどき させられたら、ほんとにいつか、しんじゃうよ ]
(-128) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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[ひらひら 落ちる花びらを目で追いながら 熱いほっぺを隠すみたいに、ぼくは うつむくしかなくって なんでもないふうに質問を返してくるおじちゃん>>120が、すっごくにくたらしく思える ]
……ぼく いまならたべてもいい。
[腕を絡めて、ぴったり おじちゃんにくっつく。 ぎゅう、って 腕を抱きしめたらこのどきどき も、バレちゃうかも。
胸の辺りに、ぐって顔を押しつけて せめて真っ赤になったお顔は見えないようにって、思ったんだけど 耳までは隠せないから、きっと意味はないんだろうな ]
たべなくてもいいって、おもってたのに。 おじちゃんの せいだからね。
[言ったってきっと 意味なんて伝わらないんだろうけど でも 言わずにはいられないや ]
(124) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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[触れなくったって 手に入らなくったって となりにいれればいいって、そう思ってたのに。
死んでもいいくらい あなたに触れたい、だなんて ちゃんと キスがしたいだなんて そう思わせたのは、おじちゃんなんだから ]
……せきにん、とってよ
[ちいさくちいさく、聞こえないように呟きながら 押しつけてた顔を上げて、おじちゃんを見上げる。 そうしたら、どんな表情が見れたんだろう。
腕を上げて、そで越しにおじちゃんの唇に触って ほんのすこし背のびをして、顔を近づける]
………… すきだよ、おじちゃん。
[――それでも 結局 直接触ることは、できなかったけど ]
(125) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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/* あーーーあああああもうそうだね悪い大人だね悪い大人につかまっちゃったねにこらすくん;;;;;んぎゅってなんだよもうなんだよそのはあかわいいおなかつんつんされたみて欲しいのねえもうかわいいかわいいごめんねもうかわいい!、!!かわいいあーーーーーかわいいキス期待したのごめんねもうこのおっさんほんとだめなおっさんだねあーーーーーあーーーーーーたべてもいいってなんだよどういういみだよああもうかわいい!!!!かわいい!!!!!!!
(-129) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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/* あっだめかわいいだめだこれはかわいいしのう
(-130) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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/* あーーーーーあーーーーーかわいいーーーーーーーーーかーーーわーーーいーーーいーーーーーむり
(-131) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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/* おっさんそろそろ逃げ道なくなってまいりました
(-132) 2015/04/11(Sat) 15時頃
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/* あーーーもうすきだよだめ押しされたなんなのもうころすきなのしのうかなしのうそうだしのう
(-133) 2015/04/11(Sat) 15時半頃
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[鼻をつまみながら、素っ頓狂な呻きを上げる坊主(>>122)を見下ろして。さっきまで泣いていやがったくせに、その反応が愉快で愉快で、ついつい手に力が籠ってしまう。 歯を剥き出して睨み付けてくる坊主には、口を歪めて鼻を鳴らして。 "泣きたい気分にならなきゃいいんだよ"、と。少しばかり無茶な事を言ってやった。
本当なら、泣かせてやるのがいいんだろうが。しかしどうにも、泣いてる餓鬼の扱いが分からんモンでね。]
……泣き虫が。 だがもしも、そいつを食って俺が死んじまっても、墓の前では泣くなよ。
[からかうように言われた(>>123)モンだから、こっちもまた軽口を返す。 今朝、雑貨屋に行く前のような。何年も続けてきたようなこんなやり取りが戻ってきた事に、内心少しホッとしながら。 ――それでも、その時とは確実に違う坊主の表情に。またひとつざわりと、胸を引っ掻かれながら。]
(126) 2015/04/11(Sat) 17時頃
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[その安堵を壊したのは自分自身。どこかぎごちなく笑いつつも大人しく目を閉じる坊主を見下ろし、自嘲気味に浮かべた笑みは坊主にはきっと見えんだろう。 ほんのすぐ先、指一本も開いていない距離の中で。強張る坊主の身体に苦笑を零し、ぞわりと湧き上がる感情からは目を背けながら。
触れた白百合の花に震えた睫毛に、それでも決して開かれなかった瞼には、心の中で賞賛を――あぁでも"その後"には開いてしまったようだから、やっぱり満点はやれんな。]
…………したかったから、だ。 この話はこれで終わりだ。もう聞くなよ……いいな。
[坊主のなんで、が飛んでくるまでの間、何とかそれらしい理由をでっち上げようとしたんだが、結局それは徒労に終わる。仕方無しに小さくポツリと"理由"を口にすれば、視界の端に移った坊主の真っ赤な顔から逃げるように、ふいと顔を逸らした。
"お前さんをからかってやろうと"、"ただの悪戯だ、気にするな"……でっち上げの理由なら、本当は幾つか浮かびはしたんだが。 その理由のどれもが、口にする気には結局なれなかった。 あぁ、まったく。好きじゃないならしちゃならん、だなんて――餓鬼らしい、初心な事だと、思いつつ。]
(-134) 2015/04/11(Sat) 17時頃
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……はぁ?今ならって何だ、時期で味が変わりでもすんのか。
[腕を回され、真っ赤になった顔を押し付けてくる坊主には、今度はこっちが素っ頓狂な声を上げる番か。坊主の話は結局何の話か分からんかったから、一先ず言葉通りに食い物の話と受け取って。 カソックとシャツに阻まれて、坊主の心臓の音までは伝わっては来なかったが、坊主の耳と行動を見れば想像くらいは出来ようもの。
そのまま告げられた恨み言(>>124)の意味は、やっぱり分からずに。首を傾げてただただ不思議そうな視線を向けるばかり。 自分にとっての毒の果実と、坊主にとっての毒の果実。それらが同じ物だなんて、考えようともせんままに。]
……ん?今何つった、もう少し大きな声……
[小さく呟かれた坊主の言葉(>>125)は、この静かな教会の中でも耳に届かん程には小さいもので。聞き返そうと軽く屈んだ先、押し当てられた袖口に思わず口を噤む。
先の自分のように、布を隔てて触れてくる坊主はどんな顔をしていたろうか。じゃらりと硬い鎖の音に漸くハッとしたのなら、まるで触れようとでもするようなその腕を――いつの間にか眼前に迫る坊主の顔を振り払おうと、手を上げようとしたんだが。]
(127) 2015/04/11(Sat) 17時半頃
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………、そりゃあもう聞いた。何度も言わんでいい、ったく……、
[つい、と。真っ直ぐに見つめてくる坊主の視線に耐えかねて、ふいに視線を逸らして。ついでに一度止まった手を再度持ち上げ、坊主の顔を押しのける。 餓鬼は本当に、これだから。自分のような歳を食って汚れたオッサンには、その真っ直ぐさが痛々しい。
言葉も、行動も。どれもこれもが"間違って"いる事など、わかっているのに。 未だその間違いも正せずに――かと言って、間違ったまま進む覚悟も決まらずに。 ただ坊主を弄ぶようにして、中途半端な事ばかりを繰り返す自分が嫌になる、が。]
――……考えておく、と言ったろう。俺は男に走る趣味は無ェんだよ。
[押しのけた手で坊主の前髪を掻き上げ、絞り出すように言葉を紡ぎ。あぁまた一つ潰れた逃げ道に頭を抱えるのは内心だけで、今度は逃げないように坊主の目をじっと見据える。
これじゃあまるで、期待しろとでも言っているようじゃあないか。決定的な言葉はひとつもやらずに、ただこうして餌ばかりを撒き散らす自分に、坊主が愛想を尽かすのは果たしていつになる事か。]
(128) 2015/04/11(Sat) 17時半頃
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息子程も年の違う男の餓鬼に靡くには、オッサンは少し歳を取り過ぎたんでな。 そう簡単に、今すぐお前さんに応えられる訳が無ェだろう。
[わしわしと頭をかき混ぜながら、眉を下げて告げる言葉は自分でも驚く程落ち着いたもので。告げた事実は坊主の顔を歪めたかも知らんが、そこは我慢して貰うしかない。
かき混ぜる手は、徐々に緩やかに。最後には手を止めてしまいながら、次の言葉を用意して。すう、と息を吐き、一度息を止めれば頭を抑え、坊主にこっちを向かせながら。]
…………、
結論を急くな、大人しくしてろ。じゃなきゃ考えてもやらんぞ、……ん?
[漏れた小さな嘲笑は、自分に向けて。浮かべた苦笑は、坊主に向けて。語尾を上げて、伺うように口の端を持ち上げる。 未だ揺れる心の中で、自分が出せる言葉はここまでだ、と。背に壁を感じながら眉を下げれば、諦めたように息を吐いた。]
(129) 2015/04/11(Sat) 17時半頃
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