196 水面に映る影より遠く
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─ →プール─
[ HRが終わると同時に立ち上がりプールバッグを持って更衣室へ。今日はちゃんと持ってきた日焼け止めをしっかり塗って、先に出て行ったコナツちゃんを追いかけるようにプールへ出る じりじりと肌を焼く日差しも、この後のプールが涼しくなるためのものだと思えばなんだか大丈夫な気がした 準備運動をしっかりして、いざ入水 ]
(171) 2016/08/20(Sat) 10時頃
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「────… 転校?」
[ 泳ぎだそうかと軽く伸びをした時、その声>>159は聞こえてきた。蹴り出そうとした足は、静かにプール底へ戻る その言葉を頭の中で繰り返している間に2人の話は続いて、終わる ぱちり 周りを見た優くんと視線がかち合う。盗み聞きしていたことがばれてしまっただろうか。誤魔化すようにへにゃりと笑い、何事もなかったようにプールの壁を蹴る。その場から、離れるように ]
( 誰かが、いなくなっちゃう…─── )
[ プールの半ばまで潜って、そのまま浮き上がらずに進む。プールの半ばまで行ったところで顔を上げ、後ろに倒れる 仰向けに浮かべば、昨日と同じように太陽が目が痛いほどに光っていた
補習が終わったら、二学期が始まったら もっともっと、みんなと遊べる ]
そう…思ってたのに、なぁ…───
[ ぽつり、こぼれる ]**
(172) 2016/08/20(Sat) 10時頃
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- プール - [着替えて軽く準備運動を終える。 昨日の教訓を生かしてちゃんとパンツの替えを持ってきた。 まあ、昨日とおんなじことなんて、起こらないんだろうけれど]
( あっづー )
[水の中には入らず、飛び込み台の上に座って水面を蹴った。 ぱしゃぱしゃと涼しげな音を立てて、水しぶきが上がる。 きらきら 太陽の光を浴びて輝けば、落ちていく。 星みたいだ、例えるなら、流れ星。 そんなことをぼんやり思った]
(173) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[視界には、 誰かに泳ぎを教える彼>>138だったり、 教えてもらう誰か>>149だったり。 水に棲んでいる彼>>161だったり、 その彼が手を伸ばした溺れそうな彼女>>130だったり。
他には誰がいただろう。 プールが見渡せる場所で、俺はまた水面を蹴った]
いーてんき。
[今日も誰かが、晴れを願ったお陰だろうか>>0:344 どうやら俺の願いは届かなかった>>43らしく。 雲一つない青空が広がっている。 太陽の光が、大原程ではないにしろ、白い俺の肌を焼いていた]
(174) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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─ 先日/図書室にて─
[何度拾い上げても、指から滑り落ちてしまう本。 別に、不審な行動をしているつもりはありません。 私はいたって大まじめなのですよ。 きっと、彼の思っていることが伝わっていたならば、 私はそう、不満げに意見を述べたことでしょう。 ただ、それは伝えられはせず、 私の名ではない名が呼ばれます。]
…………?けい、ちゃ………?
[自分のことを呼ばれたとは思わず、 ぽかんと口を開けていっしゅんの沈黙を 生み出してしまったかもしれませんね。 ケイちゃんと言えば、鶏肉に美味しい味付けをされた 風土料理が思い浮かぶのですけれど、 まさかそれと同じ名で呼ばれるだなんて。]
(175) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ ゆるせません!!
残念ながら、言葉にできない私は、 縮こまったまま、視線を右へ、左へ。 そして、小さな声でこう言うのです。]
大原、圭一くん。 ………ケイちゃん。
[ぴた。 視線を合わせ、さも貴方こそケイちゃんだと 言わんばかりの目力を見せられるといいものですね。 私と彼だけのこの空間では、 私の小さな声も届くでしょう。 届かないわけがありませんでした。]
(176) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[私だって、会話を行うことくらいできます。 ただ、しようと思ってしてこなかっただけですし、 衝撃的なものへの対応が難しいだけなのです。 ちゃんと、落ち着いて、 そう、例えば私の園の中であれば─── 普通に会話を行うことは不可能ではありませんでした。]
私は、 いと です。 ケイちゃんはあなた、私は……… い、いっちゃん(※久水さんに呼ばれるのが嬉しい) お間違えのなきよう……!
[ビシィ! 人差し指を、大原さんに突きつけます。]
(177) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ ………!?!?!?
私が図書委員だと、 どうして彼は知っていたのでしょうか? この空気の私の役職を知っている、 それは意外性たっぷりの思いでいっぱいです。 前期ほぼお休みだったというのに、 彼は記憶力がよいのでしょう。 きっと、私のことを知っているくらいですから、 クラスメイト全員の役割を知ってるのでしょうね。]
………ええ、ご名答。です。 (その通りだ、魔獣オオハラよ。 我が城に何用じゃ?)
[こくん、と。小さく頷きましょう。 さて、向けられたのは、]
(178) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ヒトたる性の有様は、 私の本来いる世界と此処とでは、 かように違うものなのかと、 授業は真剣に、 そして楽しく受けたことを思い出します。]
(*2) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ぽかぁん。 口は開いたままでしょう。 内容は、分かるのです。 むしろ分かりすぎて怖いくらいです。
内容は、そう。 思春期の男女にとっては、 恥じらいを抱いてしまうものでしょう。]
お、おお……おお、はらさ………
[ふるふる。私は、顔面を両手で覆いました。 これは、所謂セクハラではないのでしょうか? けれども、ただの課題と言われてしまえば、最後。 私がただの雌豚となってしまいますから、]
(179) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ある一箇所に向かって、震える指を向けました。]
右から三列目。上から、2段目。 右端よりにあるはずです。 おおよそ、56頁。そこに答えがあるかと。
[ひと息で云い切りましょう。 自分の記憶力に乾杯したいくらいです。 私のお陰です、そう。私のお陰で、 彼は課題を終わらせることができたと言っては、 過言だということは重々承知しています。 けれど、彼の未来へ繋がる単位という名の、 いと を紡げたと思えば、とても嬉しく思うのです。]
(180) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[えっちな本は、実際の知識とは異なりますから、 教科書にするには捻じ曲げられすぎています。 ……と、アヒルさんがよく言っていますが。
彼が問題を解く間の時間は、 彼にとっては非常に苦痛な時間だったのでしょう。 私は、私は……列記とした大人ですから、 いくらセクハラだの破廉恥だの思ったとしても、 ……いいえ。これくらいでは動じませんよ?
ふるふる。]
(181) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[大原さんの奮闘を見守り、彼が帰宅する。 そのときでした。 此方を振り返って、礼がしたいと宣います。>>84 私が、見返りを求めて本の場所を教えたと お思いなのでしょうか? 私はただ単に、図書委員としての役割を果たした。 それだけに過ぎないのですから、礼なんていりません。]
いえ、………課題を無事終わらせられた、 そんな大原さんを見られるだけで、 私にとってはご褒美です。
(182) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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なので、気にされなくていいんですよ。
[先程まで、大原さんが真剣に見つめていたであろう。 図書を両腕で抱きしめながら、そう言います。 もちろん蚊の鳴くような声ですから、 ちゃんと届いているかは自信ありませんけれど。
年頃の少女が欲しいものを、 私が求めることはないかもしれません。 いまどきはやりのものを贈られたとしても、 私が本当に欲しいものには届かないかもしれません。]
(183) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ 私がほんとうに求めているもの、 それは………──── ]
(184) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ 喉が灼けつくように、あつい。 ]
(*3) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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[ 貴方なら、宝箱に何を綴じ込めますか? ]*
(185) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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─回想・教室─
あ、お、おはよう。
[千島がすでに去った後だったか、動揺を隠せない僕の後ろから丹野さんが声を掛けてきた。 やっぱり僕はびっくりしてしまって、ぎこちなく後ろを振り返った]
アイス!? あ、ああ、うん……アイスは、いいよね。 でもごめん、今日はちょっと。
[断ったのは、大した理由がある訳じゃないけど。 千島とコンビニに行くって言うから、僕は邪魔をしちゃいけないかな、なんて思っただけ]
また今度ね。あ、そうそう。 来週、ポイント5倍デーあるよ。
[それじゃ、今日も頑張ろうね、と言って、僕は席に戻った。 去り際の言葉は、きっと自然に言えただろう]
(186) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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/* ケイト、絡みにいきづらい……w
(-64) 2016/08/20(Sat) 10時半頃
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/* あとごめん、多角になると捌ききれなさそうなんだ。ごめんね…
(-65) 2016/08/20(Sat) 11時頃
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[あっ と、私は声をあげました。 私の園の扉の前、此方を振り向いたままの大原さん。 彼の元へと駆け寄りましょう。]
(187) 2016/08/20(Sat) 11時頃
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どうしても、というのでしたら。 ……アイスクリーム、食べたいです。
(-66) 2016/08/20(Sat) 11時頃
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[こそっと、耳打ち。 これくらいのおねだりなら、赦されますでしょう? はにかんで見せれば、私は再び所定位置。 帰るであろう彼の後ろ姿に小さく手を振りました。*]
(188) 2016/08/20(Sat) 11時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2016/08/20(Sat) 11時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2016/08/20(Sat) 11時頃
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[そうして、視界に入ってきたのは丹野>>172 ぷかり、水面に浮かんできたかと思ったら そのまま仰向けになった]
( きもちよさそー )
[灼熱の太陽の下にさらされている俺が、 水面に浮かぶ彼女を見てそう思うのは当然のこと。 そうなれば居てもたってもいられず、 音を立てて水の中に飛び込んだ]
(189) 2016/08/20(Sat) 11時頃
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何を思ってたんだ?
[制服のまま入った昨日に比べれば幾分も軽い身体。 ぱしゃぱしゃと僅かに音を立てながら近寄れば、 偶然聞こえてきたその声に首を傾げた。
先程俺が考えていたこと>>169>>170を、 それと似たような事を、丹野も考えているなんて知らなくて。 ぷかり、浮き出ている彼女の顔に、僅かな水しぶきをかけた]
(190) 2016/08/20(Sat) 11時頃
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─朝、─
[日曜アニメの、小物のような退場を終えた後。 向かうは購買。
誰かのように図書室に行く用も、 誰かのように部室に行く用も、特にない。 そもそも、部活は無所属だ。 ──嘘、何処かの部活に入っていたような気がする。 名前だけ。所謂、幽霊部員。]
(191) 2016/08/20(Sat) 11時半頃
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[向かう目的地がない俺は、適当に歩く。 走ったのは、教室を出て11mのところまで。
そして、我が補講仲間である神山を見つける。]
はよ、神山。 な、知ってる?
[神山が「あのこと知ってる?」と切り出したタイミングはほぼ同じ。 知ってる?が低音で重なった。 そうして、知ることになる。 俺は誰かが転校することを。 神山は誰かと誰かがあーんしあう仲なことを。 名前を伏せたのはつい。 ほら、神山ってば拡散力すごいからさ?]
(192) 2016/08/20(Sat) 11時半頃
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[それから、神山によると購買は休みらしい。 八つ当たりがてら、チョップを入れておいた。]
喉乾いた。 自販機いこーぜ。
[俺たち仲良しだよな! なんの隠し事もないよな! 裏切らない仲間だよな! 肩を組もうと腕を回したところ、 べたついたので神山のYシャツで拭っておく。]
(193) 2016/08/20(Sat) 11時半頃
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[辿り着いた渡り廊下の自販機は売り切れ続出。 何より目を引いたのは、お汁粉。 結局買わずにおいた。 しかし、お汁粉を買っておいて金魚のように口を開閉するやつの口に流し込むべきだったかも、しれない。>>119*]
(194) 2016/08/20(Sat) 11時半頃
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/* ソロル多すぎるので、誰か芝刈り機ください。 草しか生えない!
(-67) 2016/08/20(Sat) 11時半頃
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