253 緋桜奇譚・滅
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いーや、遅いぞ。
[手を翳す。 渦巻く焔が、刃のような颶風とぶつかり合い、散る。]
天狗は韋駄天……って聞いてたけど、飾りかぁ? でも、戦いたくないのばっかり来るのは、琴も嫌だぞ。
(123) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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でもでもでもでも 爺は妖力はばっちりなんだぞ。 まだまだ、足りないんだぞ。
[桜吹雪に紛れ、火の粉が散る。 ゆらゆら ゆらゆら ゆらぁり]
残念なんだぞ。
[その言葉は、ほんとう。]
(124) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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― 八坂神社 ―
魂ねえ……もしも残っていたとしても。 そんな状態になってしまったならば。
殺してあげるのが情けってものでしょう?
[緋の櫻が散り始め。 花弁は八坂にも届き始めていた。
その光景の中で、凜は。目の前の相手と対峙していた。]
だから同じではない……とまあ。 これ以上は野暮ってものかしらね?
(125) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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弱き者は強き者の餌食になると言うのならば。
貴女が強ければ、私を緋桜に捧げる事が出来る。 私が強ければ、貴女を倒して。 むしろ、封じる為に使ってあげる。
[ああ、なんというか。 お互いの利害がどうしても合わないなら。
とてもシンプルな結論になったのだった。]
(126) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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遠慮はしないわ。 貴女、とっても強そうだもの。
[我が子の声が聞こえた>>115 その言葉が合図だったろうか。
唐傘を広げると、一度飛び上がり。]
(127) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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へいも!
[その言葉に応じる様に。 天から降り注ぐのは大量の下駄。
とは言え、一つ一つが十分な威力を持っており。 それらは顎や鳩尾と。 身体の急所を狙って放たれていく。
尤も、鬼にその辺の急所が効くのかは。 なんともいえないところだったけれども。*]
(128) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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/* あっちこっちバトル始まってきたなあ。 がんばれがんばれ。
(+13) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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― 一方その頃>>115 ―
「すまねえな、大天狗の。」
[助太刀に入られながら。 互いの情報を交換して。
そして、提灯娘と聞けば>>119]
「ああ、任せろ」
[髑髏は自らの道を塞ぐモノへと骨など投げつつ。 京の町を走り出していた。
まずは、凜に伝えるのを優先と考えていたが。 この辺りは仕方ないだろうと。]
(129) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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わがこのこえ こえが きこえたの
我が この だからさがしに 探 会いにいかなきゃ いけないの だって あの こ が母を 呼ぶの よ! ! !!
嗚呼 嗚呼嗚 呼 嗚呼 ようや うやく
会えるのよ!!!!!!
(130) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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[いえは空に向けて高笑う。 そこに我が子がいるかのように手を伸ばし。
その手を己の口に差し込んだ。 ずるりと喉から血泥のついたそれを取り出し、隙もなく凛に向けて投げつけた。 空を切ったそれは刀だった。]
(131) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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/* 地上は盛り上がっててええ感じやね。 僕はのんびり観戦もぉどになりながら団子食おう。 こぉひぃ飲みながらかすていらもええな。
(+14) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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/* こぉひぃとかすれいたの紙けむけむする。
口から刀が出てくるのは、見かけこわいなあ。
(+15) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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[大量の下駄がいえを狙う。>>128 だがいえはそれを避けることはない。 左手が衝突寸前の下駄を掴む。 もう一方の手は凛へ向けたまま。 さらにもう左手は下駄を払いのけ。 もう右手は近くの木をへし折り振り回す。
いえの背中から一対の長細い餓鬼の腕が出ていた。
その腕以外にも身体中から子供の手足が溢れ生えていた。]
ひどい わ ただ こどもに あいたい だけな のに あうため に もん をあけなきゃ いけ ないのに
(132) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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/* かすていらの紙は食べたらあかん。 でも間違えてもぐもぐしたことあるなぁ。
口から刀は怖いけどかっこいい。 おいえはんの本領発揮かな、見てて緊迫感あるからどきどきする。
(+16) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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[不意を狙った斬撃。>>122 なれど、風の刃は火炎と相対し、相殺>>123される。]
今ので首を落としておれば、 楽に死ねたものを。
[化け提灯の娘であるからこそ、 ただの脅かしたがりの童女と侮っていたが 石妖を負かしたこともあるものの 今の一撃相対した事で見解を大きく変えねばなるまい
戦いたくないのなら考えを改めれば良いというに。 寧ろ――そうして貰えば何れ程楽であったか。 同じ町で生きる妖を手にかけた時点で、 その狙いは甘言として霧散していた。]
(133) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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禁忌さえ犯さねば、相模の馬車道でしか 口にできぬあいすくりん屋にでも 連れて行ってやる気でおったわい…… [めりけん娘、めりけんは敵ぞと口にしてはいたが 寺に顔を出しに来る童女を毛嫌いはしていなかった。 (絶対にそうなりはしないが)若紫計画とて妄想はした なればこそ――此度の狼藉は目に余る。]
己が何をしておるのか、 解ってやっておるのじゃな
[童女ひとりでこの騒動を思いつくとは考え難い。 何者かに吹き込まれたと察するに余りある>>2:237 けれど、善しも悪しもつかない訳ではなく 京の民、妖の不遇を心得た上であること>>124 怒りは冷めやまず、提灯の焔のように燃えている]
(134) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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まったく、大したものだわね。
[鬼の力。
並みの妖を昏倒させる下駄を平然と受け止めていた。 それだけではなく、生み出される餓鬼の腕が下駄を払いのけ。 或いは木を薙ぎ倒していく。
そして、次々と生み出されていく腕に目を奪われた刹那。 飛んでくるのは一振りの刀。]
(135) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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――ッ
[直撃こそ避けたが。 頬からは鮮血が伝う。
ああ、なんだか久しぶりだった。 久しぶりに血を流す事になろうなんて。]
ああ、まったく。 なんて夜なのかしら。
[どこか、愉しんでいる。 そんな風にも聞こえただろう。
いや、明らかに。 血を流しながらも、この妖は笑っていた。 楽しくて仕方ないと言う様に。]
(136) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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往くわよ、へいも。
この地形も、ちょうど良いわ。
[薙ぎ倒された以外にも樹はたくさんあるのだから。 撹乱する様に木の中を飛び回り。
先ほどまでと同様に下駄を放つ。 ただしそれは今までとは違い。 焔を纏って撃ちだされていたが。]
(137) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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/* あまぁい香りするよぉ?(紙もしゃもしゃ)
おいえのの姿がどんどん怖くなる。どきどき。 手だけでなく足までっていうのがよりこわい。
(+17) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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――はっ!
[そうして、樹の合間を飛び回り。 いえが少しでもそちらに気をとられるのならば。
高速で接近し、唐傘に仕込んだ短刀での一撃を狙っていく。 当たっても当たらなくとも、深追いはせず。 再び、高速移動しながら飛び道具を繰り出して。]
(138) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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/* しれっと何妄想してんだてめー
(-46) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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[下駄を防ごうとするも全ては防げなかった。 下駄に潰された短い手足は痛がるように蠢き、いえの胎の中で金切り声をあげ。 顔面の一部は吹き飛ぶもぶちぶちと音を立て元に戻っていく。]
わた しの こどもたたた ちに ひどいこことと しないで!!
[いえは未だ人間の手のままにしてある己の手で腹を抱える。]
(139) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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こわっぱが、ぬかしよるわ。
[残念――とは返さじ。
代わりに八手団扇に妖力を篭め、 火の粉のゆらぎを真似たかのように ゆらり、ゆら、横に揺すれば。
周囲の気温が急に下がり出す。 冬であるからこそ元からの寒さはあるし 盆地であるからこそ霧は珍しくない。
しかし、干渉によって、 発生の『度合い』を強めた。
寺の蓮池の水が水蒸気と変わり始め たちまち、濃霧が漂う。
煙そのものを存在としている煙々羅と似ているが 冷気と湿度を纏う其れは、全くの別物。]
(140) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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霧隠―――
[浮遊方向を変えながら、風刃を放る。 焔の明るさを目印として。]*
(141) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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残念。食べたかったぞ。
[異国出身の父を持ってしてもなかなか口にできぬ氷菓子。 本当に、食べたかった。 きっと、絶対、楽しかっただろうに。 美味しかっただろうに。]
むー、寒いぞ。
[発生する濃霧は、視界を奪う。 手探りでも、自身の手すらも覚束無い。 これは困った。
困った?]
(142) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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[凹んだ片目が元の位置に戻るとき相手が林の中へ行くのが見えた。 そして木の合間から炎の下駄。]
じゃまじゃまじゃまじゃまぁぁあぁあ嗚呼嗚呼!!!
[持っていた木で払いのける。 死角から殺気を感じ。
短刀で刺される寸前、凛には見えただろうか。
「た す け て」
着物を突き破り生えてくる子供の顔が。]
(143) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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[否、翁は一手遅い。]
[かつん、とぽっくりが瓦を蹴る音が1つ。 濃霧より高き上空には、月光遮る雲――――否、否
黒き大軍。 翼持つ夜の眷属、蝙蝠の群れ。]
惑え惑え 提灯ジャックの灯火は、幽幻だぞ。
[地上の童女の姿は、刃に割かれ斃れる。 幻影の自身を視界に収めながら、無数の刃《翼》を放った。]
(144) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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/* うわー…子供の顔がたすけて、かぁ。 えぐい。
(+18) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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/* えぐいなぁ。 ゴリゴリ正気が削れそう。
(+19) 2018/11/13(Tue) 21時頃
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