253 緋桜奇譚・滅
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[参拝客は既に逃げおおせているようで>>127 暫く雨を降らせたまま軒下に隠れた火鳥を 妖力の源である八手団扇で薙ぎ払い 潜んで過ごせないように屋外へと散らす。
合間に桜や井戸の近辺を凝視した所 自然なものではなく『呼』んだ雨雲から 降りしきる雨を弾いているのが解る。
本来の天候ではない雨雲>>128は天狗爺の神通力で 呼び寄せたものであり 包囲網が敷かれていると感知する。>>#1]
おう?
[火にのまれてはいないけれども、 顔色の悪い若い女や>>114童女>>129が 横たわっていたり、 覚醒しても人では無くなった事も理解する事なく 不安そうに雨の中、往生をしている。]
(140) 2018/11/09(Fri) 08時半頃
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あり…。 ……あり中のありじゃのう……
[童女は兎も角、若い女が雨に濡れ、……… 体型が解るような姿であるものだから 思わず鼻下を伸ばし。
この一帯における火鳥騒動は 一先ずのところではあるが終熄したと見る。
桜に誘われて寺に近づく女が訪れる頃か否か>>125 寺を囲むように一帯へぞぞりと広がった雨雲を このまま帰すことにした。
纏をひきいて半纏を羽織る火消し達の姿も見えた。 あちこちから上がっていた悲鳴も 龍吐水の噴射音と共に収まりつつある。 火傷に悶絶する声は絶えやしないが…。>>117]
(141) 2018/11/09(Fri) 09時頃
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[寺の小坊主らが彼女らを保護している。 介抱がいちばんおいしい所ではないかと 雑念に揺れはしたが…ここは耐えておこう
一見、顔色が悪いだけで常人の挙動を取る娘らが 月いでる頃には殭屍に身を変えるとも知らずに。
廃寺のつゆ払いをしていた木葉天狗が翔んで来た。 住居は多少焦げたが無事である事を伝えに。]
(142) 2018/11/09(Fri) 09時頃
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他所が燃えるよりは良いといえば良いが あの場所に居れんとなれば 此処やどこぞの神社の 食客に成り下がるもやむ無しじゃからのう
[大天狗は平安の世では 騒乱を好む魔王とも恐れられた妖怪だが、 天変地異を諌めて貰うように、と 人間たちに祀られ、 天狗道に属す神の一種とされている。
即ち、生き物からの信仰によって 存在を繋ぐものと成りつつある。
ひいては寺や神社といった信仰の集まる場所にしか 人間界で定住を果たすは難しいのだ。]
(143) 2018/11/09(Fri) 09時半頃
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ふぃー、乾いてきたぞ。
[パタパタと裾をはためかせる。 もとよりそこまで濡れてはいなかったので、乾くのも早い。 さてさてどうしようと顔を上げて ――――視界に映る、鴉の濡羽。>>125]
(144) 2018/11/09(Fri) 09時半頃
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母ちゃん……?
[違う人だ、と気づいたのは、 はっきりと声に出してしまってからだった。*]
(145) 2018/11/09(Fri) 09時半頃
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[あのような荒れ寺でも長年通った地域の者が 時折奉納酒や米を置きに来ている。
あぶく程度の信仰であっても 昔のように血気が盛んな年頃を過ぎたのが幸いし わずかながらでも糧となっている。]
……火傷の薬膏は作り置きが 未だ残っておったな?
町医者だけでは手も足らぬじゃろう そちは町人らの手当てに回るように
[木葉天狗に任を与える。 若造に姿を変えた下級天狗は天狗爺の命に従い 廃寺へと引き返して行った。]
(146) 2018/11/09(Fri) 09時半頃
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[爺も廃寺に引き返して新たな薬を練るとしよう―― そう思い立ち、本堂の屋根へと降りて 瓦を蹴り、寺院の中庭へと降りてから 人目憚り童子に身を変える。
若いおなご>>125に提灯娘の姿>>145を 見かけたのはその頃であったか。]
なん・・じゃと・・。
[暖琴の母親(化け提灯)とは 過去に面識はあったが 天狗爺の好色を聞き及んでいたのか 提灯からかたちを変えることは無かったように思う。
年頃から見れば人妻>>0:71であっても可笑しくはない だが…あの女とじゃこうなんちゃらが交わって 菓子に目がない女童が生まれるのだろうかと 勘違いであるとも知れず邪推を巡らせていた。]**
(147) 2018/11/09(Fri) 09時半頃
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/*えらい勘違いの連鎖が起きたぞ
(-39) 2018/11/09(Fri) 10時頃
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/* 爺に塩対応(オール提灯姿)する母ちゃん
(-40) 2018/11/09(Fri) 10時頃
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― いつかのお話 ―
まぁまぁ、天狗様。 いつもうちの子がお世話になりまして…… え?ええ、わたくし、この通り化け提灯でございますから。 これが正当なご挨拶のお伺いでございますわ。 それでは、どうぞこれからもうちの娘をよろしくお願いします。 あの子もまだ幼子。分別の程もわからぬ故、天狗様にはご迷惑をおかけすると思いますが……天狗様のように道理を弁えた方でしたら、安心できますわ。 おほほほほほ
[と丁寧に、しかし煌々と光るばかりの提灯が顔の見せない顔見せをしたとかなんとか。]
(148) 2018/11/09(Fri) 10時半頃
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[とても甘く、胸を焦がすほどの香りの中では雑音など気にならない。 そして己自身も何をしたのか、何をしていたのかも分からなくなっていく。 まるで大蛇の腹の中で融かされていくような感覚。
いつの間にか六道珍皇寺の境内にいた。 足元は濡れ、右手は赤黒く鬼化し所々焦げている。
私は何か探していたような…。 意識が少しずつ戻り始めた時、もう動いていない心臓が跳ねたのがわかった。]
(149) 2018/11/09(Fri) 12時半頃
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[己を母と呼ぶ声。>>145 探し求めていた我が子。 それが目の前にいる。]
あ あ、ああ あな た あなた、は、わたしの こども こど も なの?
[顔も知らない我が子。 声も知らない我が子。 生まれてこなかった我が子。 我が子。我が子。我が子。我が子。]
(150) 2018/11/09(Fri) 12時半頃
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[他の者がいれば諭されていたかもしれないが、おいえはもう目の前の子供しか見えていなかった。
子供に近づき、頭を撫でようとする。 我が子なら抱きしめ、最後はお腹に戻さなければ。 でももう少しこの時間も楽しみたい。**]
(151) 2018/11/09(Fri) 12時半頃
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[妖怪が明らかに禍々しいの姿のまま 常に存在するのは珍しいことだ。
妖怪の常連がつきやすいへいも屋>>0:56は兎も角 京の町人――或いは、物を装うのが 人の世に隠れて生きる術であろう。 逢魔が過ぎて夜となれば早寝の人間達の目も少なくなり 妖怪変化も姿を別のものに真似ず彷徨っているが。
化け提灯だが木の上や人為的な提灯と 並べられていれば違和感もないものだが 娘がこうして人を真似て過ごせるのなら 血縁である母親も同じ力を持っている筈>>148
……何故、様式美をこうまで重んじておるのか。
じゃこうなんちゃらはめりけん蒙れで気に食わないが 人妻という響きはいつの世も色っぽいものである。 なぜじゃ!――と茶釜の狸爺と嘆いておったそうな。]
(152) 2018/11/09(Fri) 13時頃
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[妖怪老人会の寄り合いの話は横に置いて……。
天狗爺は感づかれていないのをいい事に>>151 にたにた見回しては、やれ腰が良いだの 得意(?)の妄想に明け暮れていたが 母親にしては…… 様子が可笑しい遣り取りに首を傾げる>>150]
うむぅ……? [提灯である時と人真似をしている時で 声調子が違っても何ら奇妙では無いにせよ。 掛け合いが食い違っているのは違和感だった。 今の所害意が感じられない為>>151 暫し見守ってから他所を見てまわろうと石段で一休み]*
(153) 2018/11/09(Fri) 13時半頃
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うおっ
[振り返り、こちらを見る女性の様子に肩が跳ねる。 こどもなのか、と問われれば、僅かに眉を下げ]
うー……ごめんだぞ。 琴の見間違いなんだぞ。 …でも
(154) 2018/11/09(Fri) 13時半頃
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母ちゃんに、そっくりなんだぞ。
[頭を撫でる手の温度も、優しさも。 にこりと、笑う。]
(155) 2018/11/09(Fri) 13時半頃
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[余談。
八手への挨拶の折、提灯姿のままだったのは 「わたくしの姿は、主人と娘へだけで結構ですの♡」 とのこと。]
(156) 2018/11/09(Fri) 13時半頃
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/* (>>1:156 ハロウィン) 母ちゃんかわいいなW
(-41) 2018/11/09(Fri) 13時半頃
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違うのか。 誰がやったにせよ、無粋な火事になることはなさそうだ。
[>>138伽耶の返事にそうかと頷いて]
ほう、便利なものだな。 こんなこともできるのか。
[感心しながら乾いた髪をとってくるりと指で回す。]
(157) 2018/11/09(Fri) 18時半頃
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[見目がいいとの言葉に]
そういうお前の容姿もなかなかだぞ。 とくにお前の色。石英の髪に赤加賀地の瞳。 妖術を使うなど勿体ないな。
[伽耶の瞳を覗きこみ、口の端をあげた。]
[昔、白蛇か水蛇か蛟か正体もわからぬようなことを言っていたのをきいた。その時はそこまで愛着も湧いてなかったのでこのように褒めたことはなかったが。
かの山神と同じ瞳などそうそう目に懸かれるものではない。
ああ、そういえばかの神は水神の側面もあっただろうかと軒下へ共に歩く真白い旋毛を見下ろして思い出す]
(158) 2018/11/09(Fri) 18時半頃
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/* とか、邪気っぽいフラグ立てしてみたけど、水子とか蛭子じゃないかなあとも思うPCであった。 でもこいつは海派じゃなくって山派の岩属性なのでそういうミスリードをするのであった。
(-42) 2018/11/09(Fri) 19時頃
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/* いいのいいの。いいセンスのもの見たらオタクは思い思いの推しキャラを浮かべるものだろ?つまりそういうことなんだよ。
(-43) 2018/11/09(Fri) 19時頃
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/* まあ蛟なんですけどね (オタクの悪い癖)
(-44) 2018/11/09(Fri) 19時頃
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/* 暖琴>私のお姉さまと一体どんな関係で? とか言いながらヤンデレ割入りたい。
>>158 すみませんすみませんすみません! 白蛇か水蛇か蛟か最後まで決められなかったんです… チップと蛇女と水を操るってとこだけは決まってましたの。
記憶が戻ってどうのとかは無いんです…さっさと殺して…
(-45) 2018/11/09(Fri) 19時半頃
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[ふわんと上がる湯気を、一口で呑み込んだ。 熱が逃げぬように、湯気が、香りが多く出るように。 人型の両手はカップをしっかりと掴む。]
此処と彼岸が繋がったらぁ。 楽しいのかぁ?
燃やされるのは楽しくなさそうだったぞう。
[それをせっせと繰り返しながらも。 煙は、凛と唐傘>>135のお話はちゃぁんと聞いていた。]
(159) 2018/11/09(Fri) 20時頃
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仁右衛門に会いに行けないぃなら。
烏の仲間をぉ、そっちを探せばいいんだぞぅ。 そっちに聞けば、簡単だよ?
[話しながら気まぐれ煙はそんな気になってきたらしい。 ぬるくなってきたカップを机へと置いて。 真っ白い童の姿は、ひょいと椅子から飛び降りる。]
言葉は得意だぞぅ。
[珈琲の香りになった煙が、ふわんと広がった。]
(160) 2018/11/09(Fri) 20時頃
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先客がいるみたいだな。 あれは…暖琴と、新顔か?見たことの無い妖だな。
[軒下には化け提灯の娘と黒い羽織を着た女の姿。女の様子は可笑しく、深淵じみた気配を帯びて暖琴に手を伸ばそうとしていて]
取り込み中悪いな。 私たちも雨宿りだ、邪魔するぞ。
[>>151空気を壊すようにパシャリと足音を響かせて彼女らの間にはいった]
(161) 2018/11/09(Fri) 20時半頃
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お? よーらだぞ!やっほーだぞ!
[足音に振り返れば、見知った相手で。 機嫌よく手を振った。]
(162) 2018/11/09(Fri) 20時半頃
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