191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[ あの、惨めな最期の夜から、数ヶ月が経って、そして。]
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(537) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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── After:再度、はじまり ──
……はい。はい。いってきます。
[ 恐ろしく硬い声と態度で、おれは頷いた。
今日は、しとしとと小雨の降る薄暗い日で、 湿っぽい空気が漂っているはずだけれど、 きみの家の温度や湿度は快適に保たれており、 おれはそのことに、いちいち感動する。
未だいろんなものに慣れないおれは、 ものを目的地まで運ぶ、ということにさえ、 ひどく緊張していたりもするし、 そのせいで、きみの朗らかな笑顔とは裏腹に、 おれの顔は引き攣っていたことだろう。]
(538) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ きみがおれに与えてくれた機会は、 なんというか、想像の数倍くらいは大それたもので、
生憎、高校にも通わずしていたことが、 迷子のペット捜索や、ゴミ屋敷の掃除や、 廃品回収や、浮気調査みたいな、 たぶん、きみの想像とは少し違うものであったおれは、
その事実を告げるタイミングを見失ったまま、 雑用とか、おつかいとか、そういうところから、 とにかく、駆けずり回る日々を送っている。]
(539) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ 今回も、きみの新しいお話は、 やわらかくて、あたたかくて、きらきらしてて、 おれはそれを読みながら、
まだ、あのユウガオ>>-1620が咲いていたらいいな。
って、なんとなく、思い出して、 少しだけ、目的地に向かう足取りは軽くなった。
少し前にそれを見たとき、 きみはなんだか、不思議な表情をしていて、 おれはそのことを、よくよく覚えていた。
……さすがに、摘んで帰ったら叱られるだろう、
ということは、察しがつく。 つくようになった。のかもしれない。]
(540) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ 雨の日は、荷物が濡れないか不安だけど、 傘が顔やいろんなものを隠してくれるので、 わりかし、嫌いじゃなかったりする。
きみは、気にするなと言ったかもしれないし、 実際、気にしすぎかもしれないけれど、 やっぱり、たぶん、これから一生、 おれの立場は、”ふつう”ではないし。 それは、おれが背負うものなんじゃない?
とかさ、 きみは、そんなことないって言うかもしれないけど、 やっぱりそうなんじゃないかなあ、とか、 思ったりもするわけだ。最近。]
(541) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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[ とにかく、そんな日常にも、 父さんや母さんが帰ってくるのか、とか、 まだまだ、おれの周りに宙ぶらりんなことはあって、
そんな中、こうして、 なんとも平穏に過ごしている自分が、 少し、怖い瞬間も、ある。けれど、
今のところ、取り戻したはずの”諦め”さえ、 振りかざす必要のない日々を、生きている。*]
(542) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃
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── あ、ねこ。
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(552) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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── Sequel:ねこの季節はまた巡る ──
[ 今日は、 野良猫がふてぶてしく路上に転がっているくらいの、 気持ちのいい晴れの日で、
おれは、真っ昼間から、ひとり、 注意深く住宅街を歩いていた。
警戒する素振りも見せないその猫に、 おれは、なんだか、吸い寄せられるみたいで、]
…………、
[ きゅうけーい、と、心の中で宣言して、 おれは、道端によいしょと腰を下ろした。
今年も、迷い猫を探していた。]
(553) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ あの、一度迎えた終わりから、数年が経ち、 おれは、まともに食事をとるようになったからか、 5cmくらい背が伸びて、
なんとも、自由気ままなおとなになった。
夢、なんて、大それたものじゃないけれど、 これがしっくりくる、というか、 性に合う、というか、って、 正直、また幼馴染が拳を握りしめそうな、 大雑把な主張を振りかざして、]
(554) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ ── 強いて言うなら、
怪訝そうな顔をした彼に、おれは言った。
── 名探偵然としたおとなが猫を探してる絵面に、 ── 夢を壊されるこどもが、減るように。
畳み掛けるように、おれは言う。
── 得意だったんだ、おれ。猫、探すの。
とまあ、そんな馬鹿げたことを、 いけしゃあしゃあと言えてしまうくらい、 おれは、なんというか、元気に生きている。]
(555) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ 出版社でのオシゴトは、 きみの役に立ててる気がしたり、 きみの作品に関わることができたり、 とても、楽しかったんだけれど、
きっかけがきっかけだから、 ずっと甘えているみたいで、 いつかは離れようと思っていた。
っていうのもあるし、
── 結局のところ、
”ふつう”の暮らしが遠かったおれには、 緩まったままだったり、なくしっぱなしの頭のネジが、 やっぱり、いくらかはあるんだと思う。]
(556) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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……休憩、終わり。
[ 日が暮れちゃうし、って、 おれは、ゆるやかに立ち上がる。 野良猫は、「なあん」って一声鳴いた。
今、なにをして生きてるの、と言われたら、 「なんでもするよ」っていうのが、 たぶん、一番正解に近い。
迷子の猫を探すのが得意だよ。 引っ越しの手伝いでも、ゴミ屋敷の掃除でも、 なにかの列に並ぶとか、送迎とか、 探偵まがいのことでも、何かの助っ人でも、なんでも。
おれの良識と力の範囲内で、 できそうなことなら、なんでも。
っていうと、誰かが笑いそうだけれど。]
(557) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ さてと。おれはまた、慎重に歩き出す。
いつか住んでいた団地の前を通っても、 もう、乱暴な落書きもなにもないし、 おれが脳天気な顔で歩いていても、 視線が気になる、ということもない。
なんだか、ひどく平和で、 やっぱり、たまに、 おれがこんなにのんきに生きてていいのかって、 思うけれど、
とりあえず、今は、これが、 身の丈に合って、しっくりくる、 いつか言われた”おれの幸せ”なのかなあって、 思ったりも、するのだ。]
(558) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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[ それから少しして、 名入りの首輪を付けた猫を捕まえた。 元気そうな様子に安堵していたら、 ケータイに電話がかかってきて、 明日は引っ越しの手伝いをすることになる。
何もかもにも恵まれている、 というわけではないけれど、 おれの生活は順調だ。おれは幸せだよ。 って、今も、伝えたいと、一番に頭をよぎるのは、 やっぱり、他の誰でもない、きみの顔なのだ。
なんせ、きみは、 おれの自慢の、幼馴染であり、恩人である。**]
(559) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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/* 改めて、村建て同村ありがとうございました。 nabeです。nabe_kamoneの場合もあります。 RP村にいたり、建てたりしています。
思い切り好き勝手やらせてもらったなあ、という感想で、 本当に、めいっぱい楽しませていただきました。 またどこかでお会いすることがあれば、よろしくおねがいします。
ぺしさんは、毎度毎度、むちゃくちゃな動き方をするわたしに付き合ってくれてありがとう。 とても楽しかったです。キリングする方針なの伝え忘れててゴメンネ! ネルくんとぺしさんには感謝してもしきれないです。紀陸前向くよ! ネルくん離れもするよ!
それでは、ちょっと、眠気で頭が回っていないのもあり、 ざっくり挨拶ですが、これにてお暇させていただきます。
かさねてになりますが、一緒に遊んでくださった皆様、ありがとうございました。
(-1823) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃
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