191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[ 伸ばした手に、あれは、なんだったのだろう。 硬いウロコ? なにともつかぬ異形のモノ?
とにかく、ただ、手を伸ばして、掴もうとして、 やっと、なにかに触れたんだ、と思った。
── そして、落下。
必死に掴もうとした、その化物に、 巻き込まれる、みたいに。>>+177]
(+180) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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── っ !!
[ 翅、を、広げて。 たぶん、最後の悪あがき、ってやつ。
少しでも、衝撃をやわらげようと、試みつつも、 蛾 のようななにかもまた、地面に落ちた。
結局、翅以外は、人間だから、 硬い地面に打ち付けた身体のどっかしら、 うまく動かせないのも、仕方なかろう。
それでも、這うようにしてでも、 あきらめの悪いおれが、再度、 べたん と、その、異形>>+178に、手を伸ばしたのと、
見上げた先、きみが、きみの司る剣>>+179が、 光 みたいに、見えたのは、ほぼ同時だったと、思う。*]
(+181) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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[ すこしでも、きみの役に立てたんだろうか。* ]
.
(+182) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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[>>+179>>+181さらに触れられて、身動きひとつできない僕に、 降参が突きつけられました。 その顔を見上げることもできませんでしたが。]
そう、です、ね。 殺そうとしても、きっと貴方がたには殺せない。 それだけの自負は、あります。
[ただし、今は。 力を使い果たしてしまって――こんな感覚、初めてで、どうしたらいいのか。]
(+183) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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もう、十分です。 この短い間で、十分に見せてもらいました。 僕が知らなかった、可能性を。
[僕が感じたものが、全て間違いでなければ。 こうして戦うことができて良かったと、結果的には思うのです。 実際に向き合わなければ、知ることのなかった“せかい”。]
……降参しましょう。 ミッションは、達成されました。
モリ区の未来を、もう少しだけ、見てみたくなりましたから。
[地に伏したまま、つい笑いが零れました。]
(+184) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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そして、――ありがとう、ございました。
[傷付きながらも、恐怖を前にしても、 消滅の運命を突きつけられても、それでもなお、 立ち向かうことを諦めなかった、皆様に。
心からの感謝を告げて、僕の姿は“夜羽 仙寿”へと戻ります。
間もなく、ゲームの終わりが、訪れるでしょう。*]
(+185) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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……こちらこそ、ありがとうございました。
[降参を認めた彼は、上品そうな人の姿に変わったので、>>+185 僕も頭を下げて、兵隊の剣を収めました。
そして、幼馴染の元へと駆け寄って、その怪我の度合いを確かめたでしょうか。 あちこち打ち付けてはいるようでしたが、 それでも、酷い怪我ではありませんでしたので、]
ルイ、……良かった……!
[ようやっとその時、僕は安堵したように、表情を緩めたと思います。 そうして、ぺたり、彼の傍に座り込んで、 彼に向かって、笑いかけたでしょうか。**]
(+186) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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[ 地面から、空を背負った、きみの顔を見ていた。>>186
光を背負って、表情は、よく見えなくて、 ただ、なんとなく、 きみが、泣いてないといいなあ、って、思った。
「ミッション」「達成」の、たったふたつの言葉>>+184が、 行く先を、示している、んだろうなって、 こみ上げるのは、安堵、だろうか。
”今度こそ”、きみの力に、なれたのかな。 きみを、守れたのかな。おれのせいで死んだきみ。]
(+187) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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[ おれは、今更ながら、 火傷や落下のダメージに、地面に転がったまま、 肩で息をして、日頃の運動不足なんかを呪った。
なぜか吐き出された礼の言葉>>+185の、 意味するところは、いまいち分からなかったけれど、 きみが褒められているようで、おれは誇らしくなる。
その姿が、ヒトらしいソレに戻ったこと>>+185も、 気づくことは、なく。]
(+188) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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……ネル、
[ 正直なところ、 きみが傍に来てくれて尚、 立ち上がらなかったんじゃなくて、 立ち上がれそうにもなかったのだ。
疲れ、か、怪我のせいか、なんだか、分からない。
でも、きみが来てくれたって、そのこととか、
熱に焼かれた頬が引きつって、 うまく表情をつくれる気は、しなかったけれど。]
── おれの、パートナーになってくれて、ありがとう。
[ たぶん、こどもみたいに、笑った。*]
(+189) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/19(Sun) 03時半頃
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