199 獣[せんせい]と少女 2
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/* >>-1012 ひゃーこれすっごくすてき。
(-1013) 24kisouth 2016/10/23(Sun) 23時頃
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/* もうね少女側とせんせい側全員具体的に愛をこめてアンカー貼って愛を囁きたい勢いなのだけども時間がいくつあっても足りない………。 もっと灰でお話ししたかったよーと思いつつ村閉じたら一気に読むんです。 そろそろご挨拶の用意もしてきます。
(-1014) 24kisouth 2016/10/23(Sun) 23時頃
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ー ある狼の終わり ー
[人の生命で四代ほどの時が過ぎただろうか。
手持ちの糸が無くなれば買い足し、また新しく買った糸で刺繍を教える日を過ごした。 たまにはアイスを作ったり、ジャムを作ったりする日もあったっけ。
まなびやに帰ることも出来ただろうけれど、他の子とじゃなくて、シルクと旅したかったんだ。 沢山糸を繋げてきたつもりだし、沢山ありがとうも貰った。
シルクと二人並んで歩いて過ごした日よりも遥かに長い年月を、繋げることに費やしてきた。 寂しくないと言えば嘘になるけれど……。
風が髪をそよがす度に、シルクは毛を撫でてくれる 雨に打たれる度に、シルクは涙を拭ってくれる 星を見上げる度に、シルクが傍にいてくれる。
病める時も、健やかなる時も、喜びの時も悲しみの時も、シルクがずっとそばに居てくれた。]
(805) ヨキ 2016/10/23(Sun) 23時頃
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だから、そろそろ……ぎゅって、してくれよ……。
[歩く事もままならなくなったけれど、俺はまたあの雪の洞穴にやっと辿り着いた。
何度も焼け付く飢餓を乗り越えると、不思議と腹も減らなくなるものだと、ここにきて漸く気付くことが出来た。
時々、シルクを食った時のあの不思議と満たされた気分を思い出すことがある。あの記憶の残渣だけでここまで生きてこれたけれど、もうそろそろ限界らしい。
獣の姿からヒトの姿に転じるなんて当たり前のことも出来なくなって、もうここ20年ほどはこの姿のまま過ごしている。 ……シルクがそう言えばジャムを焦がしてしまった時、ひどく悲しそうな顔してたっけ。多分その気分と同じなんだ、と思うとちょっとだけ嬉しくなって尻尾を1回だけぱたりと揺らす。]
(806) ヨキ 2016/10/23(Sun) 23時頃
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/* いまめっちゃ神に感謝してる
(-1015) prin 2016/10/23(Sun) 23時頃
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[昔ここから出発する時に持っていったシルクの日記帳は流石にこれだけの年月が経てばボロボロになっているけれど、それでもまだ大事に取ってある。 動けない日はそれを見て過ごしたけれど、どうにも糸が切れたみたいにぷつりと力尽きてしまうことが増えてきた。
終わる時は寂しくない……シルクと約束したんだ。 また会いに来るって。
だから、ここで俺はずっと待ってる。]
(807) ヨキ 2016/10/23(Sun) 23時頃
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/* エリ、ごめんね。 でも蠍は絶望はしていないんだ。
これが蠍が探した "ほんとうのさいわい" の答えで。 なりたかったものだから。
叶うなら、二人一緒に いつまでも、輝く星になりたいな。
(-1016) ひびの 2016/10/23(Sun) 23時頃
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[だんだん、声が聞こえてくる。
「本当に馬鹿な犬ねあんた!」 丸い女の子が笑う。
「でも充分「待て」が出来たね」 細い女の子は褒めてくれる。
「獣が飢えるのは嫌だと思ったけれど……そうね、それがあなたが選んだ道なのね」 誰かの声に、俺は頷いてみせるんだ。]
(食堂に4本目のフォークを飾るより、大事なことだと思ったんだ。)
[声にはならなかったけれど、誰かは頷き返してくれただろうか]
(-1017) ヨキ 2016/10/23(Sun) 23時頃
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[ブーゲンビリアの花みたいな、命の蝋燭が、そろそろ燃え尽きる。貰ったたくさんの幸せを喰らってここまで生きてきて、今漸くそれが終わる。]
……ごちそ、さま。
[痩せこけた狼が1匹、人知れず終わりを迎えた。]*
(808) ヨキ 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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/* 書けた!けど愛が深すぎて長くなりすぎたのでサンドイッチしまくることを皆様温かく見守ってください(ぼさつがお
(-1018) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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/* ありがとうございました!
>>-1016 PLはね、そんなことないと思ったんですけど、エリは心配だったみたいです。 おほしさまになる!
(-1019) iori427 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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/* >>-804は、宮沢賢治の『よだかの星』を引用、改変しています。
(-1020) ひびの 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ むかしむかし、あるところに 飛べない獣と少女がいました。
獣の名前はヴェスパタイン 少女の名前はデメテルと言いました。 聖なる夜に誓いを交わしたふたりは しあわせを求めて青い鳥を探す旅に出ました。
いろんな国を渡り歩いて、 どこにでも青い鳥はいました。 けれど、持って帰ろうとすると 青い鳥はダメになってしまうのです。
ふたりは、とうとう青い鳥を つかまえることが出来ませんでした。
でも、ある日、手の中に青い羽根が 入っていることに気がつくのです。]
(809) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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「 そうか、しあわせの青い鳥は、 私たちの傍ににいたんだね 」
[ しあわせは初めからすぐそばにあったのでした。]*
(810) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ 涙にぬれた君の瞳に 私ははどう映っていたのかな。 もう尋ねることはできないけれど、 おはようの挨拶も聞くことはできないけれど、]
あぁ、もちろん。 きみがいてくれるから私は“大丈夫”だ。
[ 戸惑いもなく頷いて 涙は溢れているけど唇は弧を描く。
大丈夫、ひとりじゃないよって。
ずっと傍にいてくれるのだろう? そうでなくては、 私はヤキモチを妬いてしまうよ? ]
(811) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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ありがとう、…私“だけ”のデメテル。 今はゆっくりおやすみ。
[ 私だけに囁かれた特別。 最期のプレゼントをしっかり受け取って。
綺麗な雫を湛えた瞳をそっと閉じる。 そして、細い首筋へ 白い髪へ 柔らかな口元へ さいごに 掌へ唇を這わせる。
天使になってどこかへ行かないでって。 そう、願いを込めて。]
(812) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ そうして、獣は喰らうのだ。
あまいあまい砂糖菓子よりもっと 美味しくなった愛しい少女を。]
(813) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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/* 風呂敷広げすぎたなって思ったけどここで〆かなぁ……!
>>-993わくらば それも愛かな?(両手広げ)
(-1021) ヨキ 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ それからどのくらいの間 座り込んでいたのだろうか。 数十分だったような、 数時間だったような曖昧な記憶。
随分と長い時間が経ってから 獣はゆっくりと立ち上がりました。
その背には、はっと息を呑むような白。
純白の翼。
けれど、よく見れば 根元はあかいろ、羽先はあおいろ。 みっつの色に彩られた羽根。
─────ふわり、
その中の一枚が獣の掌へと落ちてきました。 寄り添うように、そっと。]
(814) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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………きみの好きだった色と、 君だった色、そして私と君の色だ。
[ しあわせのあおいろ 林檎のようなあかいろ すべて抜け落ちたしろいろ
柔らかな羽根にそっと口付けると ふわりと匂ったのは、 ミルクティーのような甘い香り。]
…ここにいるんだね、デメテル。 [ そうよ!って声は聞こえない。 けれど、ほっと心があたたかくなった。 ふたりで過ごしたティータイムみたいに。]
これからどうしようか。 ……また、旅に出ようか。
(815) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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いきたいところも、やりたいことも たくさんあるって言っていただろう?
[ 君の短い人生で見きれなかったもの やれきれなかったことを、しよう。 …ふたり一緒に空を飛んで。]
(816) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ たくさんの国を巡って。 いろんなものを見た。 いろんなことを経験した。
さびしくはなかったよ。 だって、君が一緒にいてくれたから。
今では君が持っていた青いお守りは いつも私の首にかかっている。 とても高価な品だからたまに譲ってくれって 言う人が現れて困ってしまう時もある。
でもね、君が外のせかいで いちばん最初にみんなの為に使った力で 手に入れた物だから手放せないんだ。
チャリと繋がる鎖が奏でる音が 彷彿とさせるのは冷たい金属ではなく 私の胸に飛び込んでくる君の姿。]
(817) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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──冬──
[ 息も凍えるような寒い日。 あの親子にまた会えたよ。 真っ白だった少女は、 寒さで頬を薄紅色に染めながら 元気に笑っていたよ。 隣にいた母親もしあわせそうだった。
一つを一つで変えるのではなく、 一つを三人で分け合って繋がれたいのち。
だから、私は何かの犠牲の上に 成り立つしあわせがあるのだと信じたい。 君が私の糧となってくれたことが、 ふたりにとってのしあわせだと信じたい。 なぁ、デメテル。 そう思っても、良いよな? ]
(818) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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──春──
[ 真っ白な砂と色の付いていない無限の海。 引いては寄せ、寄せては返す波の上 眩しいほどの日差しが降り注ぐ中 甘い果実を齧っていたら声を掛けられた。]
「 貴方、あの子と一緒にいた… あの、…デメテルは? 」
[ 光という名を冠した少年は、 年月を経て青年になっていた。]
(819) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ 私は、彼にすべてを話した。
少女のこと せんせいのこと 彼女が私の中にいること
成長した青年なら その意味を理解できるだろうから。]
「 …………そう、ですか。 」
[ すべてを聞き終えた青年は 長い長い沈黙の後に一言、そう零した。]
(820) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ 彼のぜつぼうもやるせなさも、 私はちゃんと知っている。
だから、待っていてと告げた青年が 黙って押し付けてきたヒナゲシの花を 静かに受け取った。
きっと、初恋だったのだろう───…
ヒナゲシの花は今では栞となって 君のお気に入りのお話の中に挟まれているよ。 すぐにヤキモチを妬いてしまう私だけれど それくらいは許してやっても良いかなって。]
(821) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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──夏──
[ 暑くなってくると君の 淹れてくれた紅茶を飲みたくなるんだ。 だから、毎年私の誕生日の日には 裾野の街へと訪れたよ。
君の淹れてくれる紅茶の味とは違うけれど、 マスターが淹れてくれる紅茶は絶品だから。 ここのミルクティー、君も好きだったろう?
ひとりしかいないのに ふたりぶんの飲み物を頼む私。
寡黙なマスターは何も聞かなかった。 ただ、スイーツは何にするか。 それだけを尋ねてきた。]
(822) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ だから、アップルパイを頼んだんだ。 サクサクのバター生地にフォークを 刺しながら、来年は桃のタルトにしよう。 再来年はライチと葡萄を使ったお菓子を。
そう、心に決めた。]
(823) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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──巡る循環──
[ 巡り巡るいのちの循環 生まれ 育ち いつか還っていくように 季節もめぐる
ぐるり回った一周の先、秋────、]
…………、ただいま。
[ 私はここへと帰ってくる。 君が生まれ育ったまなびやへ。]
(824) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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[ 神木が生み落とす命の産声を聞きながら 私が向かった先は、祈りの堂。 静謐な雰囲気は何年経とうとも変わらず 私を静かに迎え入れてくれる。
祭壇の前から見上げるステンドグラス。
キラキラと輝いて、 あの日の、旅立ちの日のようだった。]
エレノア、帰ってきたよ。 久しぶりだね。
[ そこから見守っていてくれた 君にはちゃんと見えているんだろう? 手を繋いでいなくとも、 私の傍に寄り添う白髪の少女の姿が。]
(825) 天然たらし 2016/10/23(Sun) 23時半頃
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