159 戦国 BATTLE ROYAL
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――過日――
……狗神忍軍、人には付かず。 そこに戦があるのなら、この刃振るおう。
[影。その様を見抜いた男の目>>66は正しかったといえよう。 生まれながらにして影。それが露蝶の生くる道であった。 それより、暫く。天下人たる祭文家の西が元来の鷹船の在りし様であったが、関ノ原探る今は。 鷹船の道は修羅やもしれぬが、しかして戦求める狗神の身に、東につくは好都合。 契り違えなどと無粋を一つも唱えはせず、今もここに在る。]
(91) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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−道中−
ん?関ノ原に行くのにこんな軍勢で大丈夫かだってェ?
[大男こと赤嵐寺碧如はお付きの僧に凄む。]
(92) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[関ノ原へと聞けば、片眉がぴくと動く>>88] [ちらと向こうの船が掲げる旗を見上げ] [自家の紋を内に含むようなそれに口の端に不敵げな笑みを見せ]
そうですか、それは奇遇。 此度の願掛けは、関ノ原に参るところですのよ。 祭文殿にも、いつかのお礼を致さなければいけませんのでね。
[いつかのお礼] [西国の統一を阻んだ者はさておき、それを指示した張本人は祭文だ] [それを知っていれば、それがどういう意味かはわかる筈]
長くはない船旅です。 ひとまずは仲良く、参りましょうぞ
[交えるのは関ノ原に着いてからでも遅くはない] [言外に示して、にっこりと―まるでどこぞの姫君のような―笑みを見せた]
(93) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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ボクとしては、天下泰平、お昼寝がしっかり出来る世の中にゃら、別に文句言わないんだけどにゃ。
魔王を討ったのは凄いけど、逆に今なら祭文討てるって考える輩もいっぱいだろうから、ボクの予想ではまだまだ戦乱は終わらんにゃ。
[沙魅助は寝返りを打って、虎の背に腹をつけて足を曲げている。毛に覆われたミケの背を撫でる。
黒枠の円の中に、横並びの三角の山二つ。 それが黒根家の家紋である。紋様の描かれた旗を何の気もなしに眺めながら、沙魅助はふぁーあと欠伸をしたのだった。]
ん?にゃーに? この先に軍が集まってるとにゃ?ほうほう。
桜家紋は山芭家か。おばあちゃんが張り切ってるのかにゃ? にゃ。にゃ。ご挨拶は大事にゃ。
[先行していた部下が戻ってきて報告をしてきたらしい。 それを聞きながら、沙魅助はふーんと首を傾げた。>>89]
(94) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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――数刻――
[さて、主の元に帰るは西の忍と相まみえてどれほどのことか。 互いに近づきつつあるとはいえ、西の膝元近くまで出た買い物は、忍の脚でも幾らかかかっただろう。 鷹船の紋を標に音なく主の眼前へ降り立つと。]
――菓子は、芋と餅でいいか。
[帰還の第一声は表の使いの成果報告だった。]
(95) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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何ァに、心配はいらねェよ。ちゃんと手配はしてある。
[碧如はニヤリと笑いながら数珠をじゃらり、と鳴らす。]
(96) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[山に入る手前で休憩を入れる。 竹筒から水を補給しながら、空を渡る鳥影に、義弟の話を思い起こした。]
もちろん、鷹船のところも出てくるんでしょうねぇ……。
[共連れで思い出されるのは、一通の伸睦宛の手紙である。 次期当主である甥を思えば無下に断るのも躊躇われる誘いであった。>>82
兄達の戦死を思い、世情を考え、故に返事はできぬままだ。 唯一相談した家老はお好きになさいとむべもない。 万が一戦場で合間見えた時はどうしたものか。
その時は、なるようにしかならぬだろう。]
(97) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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さぁ、みんなもうひとふん張りよ。 山を越えたらいよいよ本番なんだから。
[そろそろ、と促されて羽織の紐を締めなおす。 気を抜くんじゃないわよ、と鼓舞するのは臣と己の心だ。 先達が通った後をなぞるように、山間の道を進む。**]
(98) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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ヘクターは、目の前に誰かが現れたことに気づき。
2015/05/17(Sun) 00時半頃
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─ 関ノ原手前 ─
[さて軍場は間もなくか。 ふと、山から舞い降りてきた花弁に、行軍を止めた。]
……何だ、八重の婆婆か。
[降りてきたのは、花弁だけではない。 >>89友軍であると示す足軽が、山芭がこの山頂で待っていると。]
高地を陣取るたぁ、流石、抜け目のねぇ婆婆だ。 どれ、ひとつ釣られてやるか。 あそこには、俺も随分世話になってるからな。
[向かう旨を伝えたならば、進路をそちらへと向けよう。 さてどんな持成しが待つのか、楽しみである**]
(99) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* 風邪なら早く寝て明日ゆるめにしたら治るはず。治す。
隅慈かっこいいなー…。 憧れる。姐様と呼ばせていただきたい。
(-33) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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『碧如殿、西国より僧兵の件、無事調達致しましたッ!!』
[碧如は目の前の密偵からの伝達を耳にすればご機嫌そうに]
ご苦労。こっちへ向かわせろ。『仏敵』との戦だってな。
(100) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[玉愛の笑みに不敵なものが混じる。それでいて傾城のごとく艶やか。 城仕えの女たちにはついぞ見ない強かな魅力だ。]
ふむ、隅慈は東の社によるか。 それでよいのか?
軛を砕いて新しい世を築くのだと息巻く東軍と、 伝来のものを守ると頑なになる西軍と、 どっちに勢いがあるか明白だろう。
勢いづいた軍を叩くことほど面白い戦はあるまい。
[西国統一を目指した隅慈家を背後から突ついて、結果的に森家を潰させなかったのは祭文であるが、西軍に恩義を感じる筋合いはない、あくまでも興で戦に乗ったと豪語する。]
(101) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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……去ったか。
[安堵の息を吐くと、苦無を下ろす。 おっかねえ女。などと心の中で呟いておいた]
今は手を出さない、か。
[不気味な言葉>>58だった。 今回、狗神は東軍についているとみてよい]
主、無理なことを言わんでくださいな。
[お土産を所望する、景虎の可愛らしい声>>56が耳に届いて。 思わず小太郎は苦笑した。 今からでは狗神の忍びたちには追いつけまい]
別の土産でご勘弁を。
[シュン、と忍びの姿は掻き消えた。 なにか情報の手土産でも持って帰れば、あの若君も喜ぶだろうかと。主の喜ぶ顔を見るのも、悪くはない]
(102) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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のう、鬼百合の姫。 わしと一緒に西軍に来んか?
[玉愛ならば、負け戦をひっくり返す醍醐味がわかるだろう──と、誘いをかける。 そこには家も年齢も性別も関係はない。 ただ、同好の士と見なして口説いた。]
(103) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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―山頂へ―
鷹船が、姫君に挨拶に参ったと伝えてくれ
[順調に進んだ鷹船軍はついに峠にさしかかり、 関ノ原に陣を築く部隊と離別した悠仁率いる本体は 山芭の姫が居ると聞いた山頂を目指す。
山道の半ばを衞っていた足軽兵のひとりに伝言を託すと 馬の足をその場で休ませ、 音もなく影に寄り添うよう降りた露蝶(>>95)を見る。 餅、素晴らしいじゃないか。]
餅、天晴じゃねえの。ちょうど食いたかった。 ――……して、何か面白いものは在ったかい?
[八重姫への手土産にしても良いかと思ったが、 餅、食いたいから、食う。 寄越せとにんまり手を差し伸べながら。]
(104) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* あらためて。誰かから言われてしまうと、八重姫にいわかん
姫。 このこれで 八重姫 姫。 しば。
(-34) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* >負け戦をひっくり返す醍醐味
森番さんのこのト書きが、西軍が負けたという史実からのメタ視点で。おおー、関ヶ原だって感じがする次第。
(-35) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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−回想・鬼姫−
[それは初陣の折りだったか。それとも何度目かの戦場だったか。
敵軍の武将一人を討ち取って、太刀の血を振り払った刹那。 その一瞬の隙を狙ったように、死角となる背後から数発の銃声が響いた。]
――ッ!
[横に薙ぎ払った景虎の太刀がジャラリと音を立てて、無数の刃が放たれた弾丸を紙一重のところで切り落とす。]
後ろから不意打ちなんて、ずるぅーい
[不満そうな口調に反して、その表情は家紋である藤の花のように綻んで。柳の枝がしなる様に、白く細い身体がゆらりと揺れて背後を振り返った。*]
(105) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* やはり肥前の熊――!!!
(-36) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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まァ、そういうこった。 西国のヤツらにゃァ、力つけられると困るのはわかってンだろ?南蛮の異教が力つけてもオレらにとっちゃァ邪魔以外の何物でもねェンだからよ。
[南蛮がもたらしたのは銃器だけではなく、西洋文化もまたこれ然り。 赤嵐寺は異教への対策としてしばしば農民を扇動した一揆を起こし、均衡を保っていたのであった。]
(106) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* 忍びの二人がかわいくてごろんごろん。 あと気付いたら負縁故ばら撒きまくってるという。
欲を言えばもうひとつ。 伸睦とオカマと男の娘できゃっきゃうふふなガールズトークしたい(無理)
武器的には関節剣だから半兵衛様?ってなるけど、中身がどうにも光秀くさい雪若です。
(-37) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* 囁き狂人指さし確認済み
(-38) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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―そして山頂へ―
[沙魅助は、一足先に使いを出し、山芭に黒根が来たことを報せに走らせた。報せの後に程なくして、沙魅助も到着し、ミケから下りて八重へとお目通りを願う。]
にゃー。 山芭のおばあちゃんー、こんにちは。 宴会かにゃ? 食べ物のおみやげはないにゃ。ごめんにゃ。
[同軍ではあるが、敵意を現さぬよう、手にしている得物の猫爪は引っ込められているのである。それが、沙魅助の礼儀であった。]
(107) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* 僧兵ってもえるよな…… かっくいい………くっ…あああ かっくいい
(-39) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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/* わああああああああ キャパが足りねえ…!!!
おまいら、ありがとう!
(-40) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[僕の主は、戦場になればとっても強いお人。 だけど普段はとても物静か。 それを思慮深いと言われることもあるし、寝ていると誤解されることもある。 そんなことはないのに!
思慮深い主の仕草は控えめだから、他の人は気付きにくい時もあるかもしれないんだ。 勿論僕はほんの小さな仕草だって見逃さない。 だからちゃんと体を鳴らして皆に教えてる。
主と比べるとまだまだ小さい子>>2が話しかけてきた時も、主は返事をするように小さく頷いていた。 もしかしたら気付いていたかもしれないけど、僕はその子にちゃんとわかるように、ガシャ、と音をたててあげたんだ。]
(108) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[諸家に先んじて山頂を構えた山芭の近くには、既に東軍の主力凡そが到着しつつある]
ほん。どこさんとこも御出でなすりますな。 今、山のほうこられんのは、西にある玉姫んとこ位どすか。
ええやろ。 こがいな年寄りに挨拶きてくれはる子はみんな寄らしてき。 山芭んうまい桜羊羹つついて、英気養うよりあいと洒落込もうて。
[呵呵と気良く笑みを浮かべた老女は、花茶を啜りながら緒家の殿を待つ。 訪れた客人には、鮮やかな桜練りこむ春の花羊羹と共に 齢八十とも思えない、見事な腰折の三つ指で、皺刻んだ老女が出迎える]
(109) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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おうおう、ようお越しなすりました、黒猫ん大名はん。 此度はどうぞ、この老いぼれもよろしく頼むどす。
そちらはんは羊羹とまたたび、どちらが好きやろか?
[やがて、程無く挨拶の目通りに訪れた、黒猫の若当主。 本当に沢山用意してみたまたたびをひとつ摘み、呵呵とした笑みで迎えていた**]
(110) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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よいもなにも、祭文殿からは何の檄も参りませんが故。 時を統べる主君より檄を賜うなど、羨ましい限りですわ
[実際、祭文からは西軍加勢の文はなく] [遠く東国からの文が届くのみ]
あの方には再南の田舎者の手など不要なのでございましょう。 ならば必要とされるところに馳せるが人というもの。
[違いますか?と笑みを見せるが―] [負け戦をひっくり返す醍醐味を示唆されてまた呵呵とし]
そうできれば、さぞ面白いことになりましょうね!
[かつて攻め入ろうとしていた国の男の言葉に屈託なく答え] [朗らかな表情と裏腹に首を振って見せる]
(111) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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ですが、時はまだ右とも左とも示してはおりませんよ。 旧知旧来の西方に、烏合の東。 先の読めぬ戦ほど、面白いものもありませんでしょう?
道を同じくできぬのはとても残念ですよ、森番殿。 わたくし、結構お慕いしてましたのよ
[もちろん共に戦場に立つ者として、だ] [ああ、彼が隅慈の者であったなら] [そう何度思ったかは知れない] [そして、その度にすれ違う選択ばかりを繰り返すのだ]
(112) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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