278 冷たい校舎村8
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[ うわーーーーーーー!?!?!?!
…………って言いかけた絶叫返しは ぎりぎり喉で止った。 あぶない、ほんとうにあぶない。>>696 連城君おはよう、こんにちは。 ……ちがう、こんばんは?
お互いにクラスメートで良かった。 あたしは暫く硬直してたけれど、 声がかかって、>>697 ぎこちなく うん、とか、 まともな返事を返せたはず。 ]
(715) 2020/06/19(Fri) 20時半頃
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[ 連城君も、多分、あたしと同じように、 この増えた階を見に来たのだろうって、 それは想像がついた。
ぱっと見ただけでぐにゃぐにゃしてる学校、 ……もう、世界とか空間とか、 そういうところを見れば、言うとおり、 "けっこー気分悪くなったりしそう"だ。
あたしは首を傾げた連城君と、 反対方向に…… やっぱりちょっとぎこちなく首を傾げて、 ]
(716) 2020/06/19(Fri) 20時半頃
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でも、なにか、わかるかもしれない、し?
[ そうだといいね?って、 質問に質問で返すみたいだった。 わからないよね、きっと、あたしも連城君も。
一歩踏み出せば、 もう、バランスを崩しそうな勢いで、 やばいね、なんて呟く始末。 すべりそう、滑る。受験生なのにね!
隣の連城君に、 滑らないようにしなきゃって言ったけれど、 この上下左右が危うい空間、 できるかは分からない。 ]
(717) 2020/06/19(Fri) 20時半頃
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……連城君、 この世界を作って、 ここの階を作って、呼んだ人、って、 ……あたしたちの、中にいるんだよね?
みんな、フツーにいたのに、ここ、すごくて、 でも こんな風に作られるのって、なんか……。
(718) 2020/06/19(Fri) 20時半頃
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[ やっぱりちょっと、 ……すごいなって、思ってしまったけれど、 ]
(719) 2020/06/19(Fri) 20時半頃
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自分の中に、こういうのがあったとしたら、 呼んだ人は、……いつも、 何を、思ってたのかな。
[ 自分の中に、見ただけでは分からない、 別の色があることを、 あたしは、しらないから。 ]*
(720) 2020/06/19(Fri) 20時半頃
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[ 同じ気持ちで来たあたしたちが、>>737 一歩一歩、滑りそうになりながら、笑って、進む。 そこかしこが赤いそこに、血のイメージかなって、 あたしは単純に思ってしまうけれど、 隣の連城君が、すこし唸った後に、言う。>>739 ]
(747) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 黄緑のインクもあったの?そっか、地下もあった。 そういえば、いつの間にかできた体育館には、 青色のインクがべたーって一面に広がっていたし、 びっくりはしたけれど、 物騒……かと言うと、違う、気がする。 それに、楽しいと聞いたちかちゃんの話も、 "いられない"、って、 不思議と納得したしおりちゃんとの話も、 繋げてみれば、成程、って、感じする し? ]
(748) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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体育館、……あ、体育館、もいっこ増えててね。 そっちには青色がぶわーって広がってたの。 びっくりしたけど、 ……怖くは、なかったかなあ。
連城君の眼鏡も赤色だよね。好きなのわかる。 赤ってさ、あったかい色だし、 冬場に服で来たくなったりするから、 そう言われると、あたしも、好きかも。
(749) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 関係あるようにしました。ふふん。>>739 一面に好きな色がある!……と言い切るには、 ちょっと空間が歪みすぎだとしても、良いかなって。
曖昧な答えは、あたしも、よく、しちゃう。 そういうものかもしれない。 ]
(750) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 一歩踏み出すと、足跡がべったり。 残って、止った。>>740 ]
(751) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 連城君が俯いてしまったから、 また、あたしは首を傾げた。 顔を覗き込むように ちょっと屈む。
体の傾き。アンバランス。 どうにか転ばないように気をつけてください。 受験生のあたしへ。 ]
(752) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 言いたいことが話せれば、きっと、 誰だって苦労しないんだろうな。
言葉を紡ぐ連城君を見て、あたしは思う。
テレパシーなんて結局夢の中の話で、 あたしたちは言葉でやりとりするしか無いんだろう。 それなのに、言えないことが たくさんたくさん埋もれてくる。 どうしたって生きづらい世界だ、現実って。 ]
(753) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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そうだね、言いたくないまま死のうとして、 こうなったんだなって 思うし。
この世界に呼ばれたとしても、 ……最初から「自分が呼んだ」って、 誰も言ってないから、 やっぱりまだ、言えないんだと思う。
(754) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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それでも、ちょっとずつ、こうして、 学校が変わってきて。 ちょっとずつ、手がかりみたいなのが増えてて、
[ 増えていく校舎、マネキン、 不思議なことの、なにもかも。 頭の中で、指折り、数える。 ]
(755) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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……でも、ちょっとずつでいいかなって、 あたしは、思う。 みんな、一気に言えないよ、きっと。 話したくないこと、話せないこと、たくさんあって。 呼んだ人は、きっと、言える時が、 ここしかなかったんだよ。 だから、その、 あたしは、いつか、言いたい時に、言えることを、 ちょっとずつでいいから、言ってくれれば、 ……それでいいかなって、思う な。
(756) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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連城君は どう?
[ 誰のことを言ってるのか、 やっぱりあたしも曖昧で。
図々しいかな、って、 あたしは連城君を見て、 いつか 舞台で見ていた人へ、わらう。 ]*
(757) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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/*
ろるこれでいいのかな……って顔でメモをみつめているんですがこれでいいのか……
(-88) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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/*
なんでこんな延々と心境を書いてるんだ……
(-89) 2020/06/19(Fri) 22時半頃
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/*
ここのちゃ
(-90) 2020/06/19(Fri) 23時頃
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[ 悩むような、迷うような。 そんな顔をしている連城君を、見ていた。>>804
舞台の上は、役者であれど、 きらきら輝く、"誰か"であれど、 目の前の連城君は、きっと、 現実を生きているにんげんだ。
話せるときに、ちょっとずつ。 それが誰であろうとも。 ……そういうみんなであればいいな、と、 みんながすきなあたしは、思う。 ]
(821) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ 観客でずっと見ていたからかな。 それとも、連城君は表情がころころ、 普段から見ていて楽しくて、 あっ、って わかるからかな?>>806 もしかしたら、連城君の中の別の色に、 触れたのかもなあ、なんて、思うけれど。 きっと"今"は、そのタイミングじゃないのかも。 ]
(822) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ ─── と、思っていたら、 同じように戻ってきた連城君の言葉が、なんだか、 きらきらしていた、舞台のあの時のようで、
あたしは、また、わらった。>>807 ]
(823) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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ありがとう、連城君。 ほんとに戦隊ヒーローのセンターみたい。
─── でも、そうだね。 さすがに証拠らしいもの無いし、 今日は一旦帰ろっか。 もう一日経ってるんだね……。
[ 明るい感じの様子には、 何もつつくことはなくって。>>808 あたしはそのまま同意して、 赤い足跡を残しながら、連城君と階段を降りた。 ]
(824) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ だれか、の、足音がする。 ]
(825) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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…………?
[ 止ったあたしに、隣の連城君が、 何を思ったか、分からないけれど、
あたしは、止ってしまって、 ]
(826) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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あ、─── ……連城君、 あたし、あっちに行ってみる。
[ 今降りようとしている階段の、もう少し奥の方。 すこしだけ方向転換って感じで、ひとり、 ]
(827) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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─── また明日ね!
[ 赤い足跡を、のこした まま、 ]*
(828) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ 音がしたから。 ] [ 降りていたはずだった。 ]
(839) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ 降りていたはず で。 ]
(840) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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