278 冷たい校舎村8
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――舞台袖――
[コロコロとビー玉が転がって辰美の足に当たった。 目を丸くしてそれを拾い上げる。>>2:845
――ラムネのビー玉に似ていた。
なんでこんなものが、どこから、と 視線を転がってきた先に移して 辰美はその目を大きく見開いた。 投げ出された足がある。……マネキンの足だ。]
(90) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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……っ、
[辰美はおそるおそるそれに近づいた。
それはマネキンだった。 首がぽきりと折られたマネキンだった。
折られた首に、手首に、足首に 小さな手の形の痣がある。 まるで怨霊に執着でもされて殺されたようだった。
そうして、その顔と傍に転がるスマートフォンを見て 辰美はそれが誰かを理解、してしまった。]
(91) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ガタン、と傍にあったパイプ椅子を 思わず蹴り飛ばした。]
(92) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ 喜多仲郁斗の死体が足元に横た ]
[かき消した。]
[ 喜多仲郁斗の死体が ]
[うるせえよ。]
[ 喜多仲郁斗の ]
[……うるせえって言ってるだろうが。]
(93) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[――うるせえよ、馬鹿。死んでねえよ。全然笑えねえし。 ここにある”これ”があいつだったなんて今は認められない。]
(94) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[気づけば辰美は片手を首元にやっていた。 息苦しさに気づいてせき込む。また血の味がする。
夢の中に逃げられるなら逃げてしまいたいと思ったのは きっと、これがはじめてだ。]
……苦しかった?
[かすれた声でそれだけを問うた。 横たわるマネキンは笑ってくれない。 騒いでくれもしない。
辰美は少しの間、 横たわったものを茫然と見下ろしていた。]
(95) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[全然笑えねえよ。 物語の作者がいるなら問い詰めてるところだ。]
(96) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[こいつがこんな目に遭う必要がどこにあったんだよ、って。]**
(97) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* 6階:CCC各教科準備室/音楽室/美術室 壁天井に赤インク 廊下が傾き、歪んでいる。★階段の上から鍋が落ちてくる。
5階:CC各教科準備室/音楽室/美術室 壁天井に赤インク
4階:C各教科準備室/音楽室/美術室 壁天井に赤インク
3階:各教科準備室/音楽室/美術室
2階:3年教室
1階:職員室/保健室/購買/家庭科室 体育館 部活棟 |真反対 C体育館 青インク
B1:C職員室/保健室/購買/家庭科室 壁天井赤インク・床黄緑インク
(-11) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* ……位置的にこうかな?
校舎の1階の端は、体育館へ繋がる通路になっている。
その反対側——体育館とは正反対の方向に、 あるはずのない、体育館への通路がもう1つ出来上がっている。
だから、そうだね。
(-12) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* 喜多仲が死ぬのなら、それは肥大化した自身の妄想の中のあーちゃんによるものだから。 と、それっぽいことを言ってみるけど、まあ、故人絡みの感動的っぽい落ちロルはもう書いたから…ですね…。ごめんねたつみん(目逸らし)
(-13) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* つーかまあこうだよな 体育館 |職員室/保健室/購買/家庭科室 C体育館 青インク
どっか 部活棟
辰美幸俊、錯乱して逃げ出すかと思ったけど割とメンタルつよかったね…?
(-14) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* それはそれとして発見してくれてたつみんありがとう〜!がんばれ…体を大事に…。血の味しちゃだめだぞ…。
(-15) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* あー、深夜の教室、ひろいたい。 けど様子見します。昼まで誰も拾ってなかったら拾おう。
(-16) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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―― 昨日の夜のこと ――
[ 連城に零した質問の答えは とってもあいまいなものだった。>>62 仕方ないと思う。わかるわけがないのだから。 そうだよなあ、と返事しながら、 連城はどうやって帰るつもりでいるんだろう、と思った。 聞けなかったけれど。
クレープを食べた後、連城とは別れて、 女の子たちで保健室へと向かう。 既にいたまなと紫織に挨拶をして、>>56 使うベッドを相談して ]
(98) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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あ、じゃあ僕は寝る前に入っとこうかな。
[ 明日の朝紫織がシャワーを使いたいと言うのに そう反応した。 みんな朝に行くと言ったら混みそうな気がしたので。
それで、シャワーを浴びた後、 保健室に戻ってベッドで眠った。 眠れるかなと思ったけれど、 保健室のベッドは意外と快適だった ]
(99) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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―― 翌朝:保健室→購買→? ――
[ 保健室で目を覚まして、身支度を整える。 まだそこに人はいただろうか。 いたらおはようの挨拶をした。 そして、真っ先に思ったのは、 昨日の母のお弁当を食べてしまわなければ ということだった。 食べずに捨ててしまうのはどうにも抵抗がある ]
あー……でも、 男子、寝てるんだった……。
[ こんなことならお弁当も回収してくるべきだった、 なんて後悔しても手遅れだ。 もう起きてるかな。起きてるよな。 そうだ、先に購買で飲み物を確保しよう。 そう思い立って、購買へと足を向ける。 時間稼ぎというやつである ]
(100) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ お茶のペットボトルを選んだタイミング、 チャイムが、鳴った>>#0 ]
(101) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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……え?
[ 音がする。 チャイムの音と重なるように、音がする。 階段の上方から、がらんがらんと、 何かが落ちてくるような、音が。>>10 チャイムの音と重なる、不協和音。
危ないことはないんじゃなかったっけ? お化けのいない お化け屋敷みたいなものじゃなかったっけ? そんなことを思って、首を振った。 夏美のマネキンを見た後に何を言ってるんだろう ]
(102) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ 恐る恐る、階段を見上げた。 がらんがらんという音が近づいてきて ]
うわっ!
[ 音の正体は、鍋だった。 転がり落ちてきた鍋は、1階の床を転がる ]
(103) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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危ないじゃん……誰がこんな。
[ クラスメイトの誰かのいたずら? それもなんだかぴんとこない。 だったら、他にも人がいる? 現れた? それとも勝手に鍋が落ちた? どこから? 誠香は唇を引き結んで、階段を上る。 スープが点々と飛び散っている階段を上る。 1階から2階、2階から3階、3階から4階、そして ]
増えてる……。
[ もう増築はいいって言ったのに。 大は小を兼ねるにも限度ってものがあるのに。 4階の上に5階、5階の上に6階 ]
(104) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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なに、これ……。
[ そうしてたどりついた6階は、異様な空間だった。 傾いた廊下は、平衡感覚が狂って気持ち悪い。 覗いてみた教室はいびつに歪んでいた ]
気持ち、悪い……。
[ まだ何も食べていない胃がぐるぐるする。 壁に手をついて、深呼吸をした** ]
(105) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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/* 落ちロルのアンカー一個ずれてんじゃん笑 >>2:825の>>1:200は>>1:199ね、よろしくぅ!(地上には伝わりません)(なんなら灰なので墓下にも繋がりません)
(-17) 2020/06/18(Thu) 02時頃
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/* はやみんの落ちロル、>>2:819から>>2:823のロルぜんぶ泣けるんだけど。 お化け屋敷のシーン、すごくしおりさんと、なんというか対ホストとして(?)丁寧に対話してて偉いな…(ぼくはライオンの話してました…)って気持ちだったから、なんかウワーーーてなる。 すきだなあ〜。としつつ、寝るか。
(-18) 2020/06/18(Thu) 02時頃
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――8:50――
んー……むー……
[ チャイムの音で少し意識が目覚めるが、正直まだ眠かった。寝足りない。 あー、やっぱ“僕”が夜中起きてたんだろうか。 大丈夫だったかなあ、なんて思いながら、 ぶるっと身震いした。 なんだかちょっと寒い。ちゃんと言われた通りお腹出さずに寝ていたはずなのだけど。
起きたらしい幸俊>>41に寝ぼけ眼で「知らなあい……」と答えたり「行ってらあ……」とか見送ったりしてから、 ようやくのそのそと起き上がった。 それから、購買から持ってきたものの中から適当に総菜パンを引っ掴んで口に入れる。]
(106) 2020/06/18(Thu) 03時頃
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さってと、どうすっかな……
[ 食べたりしているうちにようやく目が覚めてきて、 んーっと伸びをする。 なんかみんな何処かに行ってるみたいだが、 俺はどうしよう、と考えて。 時間が経つごとに階が増えてるっぽいし、 また増えてるかも、と思い至った。 昨日は地下行ったし、今日は上の方言ってみっか、 と、教室から出て階段を上る。]
(107) 2020/06/18(Thu) 03時頃
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おー、ほんとに上に続いてる……
[ そうして3階にたどり着き、 4階への階段を目にして呟いた。 さて、とそのまま上に上がろうとして、 ふと、3階の廊下の方へ目を向ける。 びゅおお、と風のような音>>59のような、 人の呟き>>77>>78のような。 ともかく何か聞こえた気がして、誰かいるのかと、 そちらに足を方向転換させた。
準備室の扉が開いていて、 その中から風のような音が聞こえていた。 誰かいんのかな、と軽い気持ちで中を覗きこんで。]
(108) 2020/06/18(Thu) 03時頃
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あれ、ん、んん……!?あ、怜ちゃんか!? そのカッコ……てか危ないって、落ちたらどーすんの!
[ そこに居た人物は、 普段見ている姿と違って男子の制服を着ていたし、 後ろ姿だったので一瞬誰かと思ったが、 よく見ると怜のようだった。 怜が、開いている窓際で、立ち尽くしている>>76。 だから万が一にでも落ちたら、と思って走って近寄った。 その隣に立って、ふと、下の方を見て――]
(109) 2020/06/18(Thu) 03時頃
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……は……?え、ちか、ちゃん……?
[ 遥か遠い地面に、マネキンが、あった。 雪に埋もれているマネキン。近くにはポーチ。 膝を曲げて眠っているようなマネキンの姿は、 まるで、千夏のように見えて。 呆然としながら、思わずその名前を呟く。
昨日まで、笑ってたのに。 あったかくして寝てね、って。 嬉しそうにクレープを食べてて。]
(110) 2020/06/18(Thu) 03時頃
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[ 友人に似たマネキンを見るのは2回目で。 今見ているマネキンは遠目だし、血を流しているわけでもないのに。 昨日、夏美ちゃんはきっと死んでないって言ったのは俺なのに。 下にあるそれは、衝撃的で、なんだか心がざわざわして。
怜が開いている窓際に立っているのを見て危ないと思って、窓を閉めようとしてたはずなのに、 そのことも忘れて、少しの間そのマネキンを凝視していた*]
(111) 2020/06/18(Thu) 03時頃
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